重層的非決定?

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2010年09月19日

■ モーニング娘。コンサートツアー2010 秋 ライバル・サバイバル 初日

たまたま仕事で東京に来ている翌日がモーニング娘。ツアー初日。セットリストが分からないどきどき感というのがよいようで、初日ファンというのはかなり多い。またハーモニーホール座間という比較的小規模のホール。関東圏初日で、キャパも少なめということで、ダメ元で申し込んだ昼公演チケットに当選してしまった。娘。ツアー初日に行くのは初めて。もっとも私はセットリストはある程度予習して、臨みたい方なので、初公演というのは実はそれほど嬉しくはない。セットリストの善し悪しみたいな余計なことも考えてしまったり。

渋谷近辺での仕事を終え、そのままその周辺で宿泊。8月10日、安倍なつみバースデーライブで止まったのと同じホテルを取る。もう少し会場寄りに宿泊しても良かったが、あれこれ考えるのも面倒だった。

チェックアウト時刻ぎりぎりになって、宿を出る。東急から小田急を乗り継いで、相武台へ。iPod touchの地図機能を頼りに会場着。すでにグッズ列が出来ている。何となく並んでいたら、グッズ列がそのまま入場列に。ラッキーなことに入場列最前になる。娘。ツアー初回公演に一番入場。だから何?といえばそれまで。

娘。の水着姿が拝めるというカレンダーを含め、ごちゃごちゃと購入。ちなみに最近の水着連発はあまり快くは思っていない。思っていないが、それでも見たいと思ってしまう、それも性。

亀井絵里、ジュンジュン、リンリンが卒業、そして次のメンバー選定のオーディションが始まるとあって、娘。自体が大きく変わるかも知れない狭間のツアー。必ずしも後ろ向きな意味ではなく、次の娘。は新生娘。のファンに、という気もしていて、私としても一定の区切りにもなり得るツアー。

事前にセットリストが合計4種類あるという情報が流れ、少なくとも昼夜二公演見ないとセットリストの全容も分からないよう。そういうこともあって、チケットを持っていない夜公演も見てみたいとの思いがあったところ、昼公演終了後、当日券販売列の前を通りかかるとファミリー席を売っているという。希望者多数なら抽選と書いてあったが、抽選なしでチケットを買えるという。ついつい購入してしまう。購入後に慌てて、帰りの足を調べる。最終のぞみにぎりぎり間に合いそうだが、最終列車は混む。ぎりぎりに滑り込んでも座れないかも知れない、とか考えると、つい安きに走ってホテルを押さえてしまう。

そんなこんなで見た昼夜二公演。想像以上に昼夜でセットリストが変わっていて、二つでワンセット状態とも言える。そういうのはあまりいいとは思わないが。私にとって今ツアーの最大の山場たる高橋愛・新垣里沙のソロを両方見たければ2公演セットで見るしかない。それが一番残念。

昼公演。中盤までに6期におのおのソロがあり、6期曲「大きな瞳」も入っている。5期は?と少しさみしく思っているところでなんだか妙に懐かしいメロディーが。すぐに曲名が思い出せない。そして出てきたのが高橋愛。その段階でまず思ったのが、なるほど、この部分が昼夜で高橋愛と新垣里沙で入れ替わるのだろうな、と。5期は2公演でソロがそろうのか、というのが分かって、またさみしくなった。そういう余計なことをライブ中に考えてしまうのが、初日の欠点。

どこか懐かしい、静かなのに深い情熱を感じるこの曲は後藤真希のシングル曲「スッピンと涙」。曲名を思い出すのに若干時間がかかったのは私の記憶力のせい。後藤真希の曲だと思い出せないうちから、とてもしっくりとはまっていた。艶やかな声が、後藤真希を彷彿とさせて、しかし、それよりも少し落ち着いて、少し乾いた感じも出ていて、とても良かった。

一方夜公演。高橋愛ソロを聴きたい気持ちと、でも新垣里沙ソロも聴きたい気持ちと、そして昼夜のセットリストの変わりぶりからして、ここは新垣里沙だろうと確信しつつそのときを迎える。イントロ。これまた懐かしいような、しかしとてもなじんだメロディー。こちらはすぐに曲名が分かる。安倍なつみのアルバム曲「夕暮れ作戦会議」。さすがに安倍なつみのアルバム曲を今の娘。ファンのどれだけが知っているのか、と微妙に疑問に思いつつ、私にはよくよくなじんだ曲に聴き入る。新垣里沙の声は安倍なつみの声のかわいらしさや艶やかさとはまた違ったものだが、しかし、実に良くはまる。声質は全然違うのに、やはり安倍なつみの「後継」はガキさんだ、と改めて思う。

この5期ソロ曲を山場に、娘。曲において高橋愛の跳んだりはねたり、ちょいエロな衣装・踊りを楽しむのが今ツアーの楽しみ方となるだろう。願いとしてはガキさんの聞かせどころがもっともっと欲しい。あとリンリンの歌唱力を見せつける部分がないのも残念無念。

2010年09月12日

■ 「私の頭の中の消しゴム」

ブログへの更新意欲を失ってだいぶん経った。その分Twitterにいろいろ垂れ流しているわけだが、ある程度まとまった文章を書こうという気にはならなかった。安倍なつみ出演の舞台「リトルショップオブホラーズ」、モーニング娘。出演の「ファッショナブル」もスルーしてしまった。特に「リトルショップオブホラーズ」は書きたいこともあったのに。安倍なつみのバースデーライブまでスルーしてしまった段階で、もはやブログを更新することは出来ないのではないか、と思った。そのぐらい「インターネット」と「ハロプロ」という組み合わせに嫌気がさしていた。モーニング娘。を、インターネットにおいて少しでももり立てようという気がなくなった。モーニング娘。メンバーブログにコメントすることさえなくなった。

そんな荒んだ気持ちの中で、再びブログを更新しようという気になったのは、ひとえに高橋愛の演技である。朗読劇「私の頭の中の消しゴム」。準備期間もさほど長くはなく、また朗読劇という限られた表現形態、どの程度期待して良いものかと多くのファンが思っていたことと思う。後出しもいいところだが、私はしかし、密かに期待するものはあった。「ファッショナブル」よりも実を言えば期待していた。理由は自分でもしかとは分からない。

まず最初に断っておく。私はこの作品の物語自体は評価していない。三流昼メロドラマレベルだ。「ファッショナブル」も大概だと思ったが、この作品は、みる前から、全く期待はしていなかった。恋愛ドラマにおいて「死」をちらつかせる手法は全く持ってあざとい。もちろんそういう設定に乗ってもなお、一定の工夫というのはあるもので、この作品においても結末にはちょっとしたひねりがある。しかしそれを覆う前提が、あからさまに観客に涙を流させることを目的としているために、あざとさの印象が先に出てしまう。

この作品で見るべきは役者の演技であり、またそれで十分なのだ。「朗読劇」という限られた表現の中で、ほぼ声と表情だけで勝負をする。そうした役者の「戦い」を堪能する。そういう舞台なのだと思っていた。

序盤。ちょっと勝ち気な女の子。ぶっきらぼうな男性に出会い恋をする。勝ち気さ、そして恋心。問題ない。及第点。コミカルなシーンが何度か。余計な演技をせずに、さらっとかわいく。それでいい。そして幸せな結婚生活。夫の自分を捨てた母親への憎しみを無くさせようと献身的に尽くす。高橋愛ならこのぐらいはやるでしょという演技。

中盤。自分の病気を知り苦しむ。時折ヒステリックな叫び。時間が経つにつれて少しずつ激しさが増す。こうした激しさは、今までの彼女の演技ではあまりなかったものだ。想定の範囲内ではあったが、しかし、やはり演技において非凡なものがあるのを確認する。

終盤。病状が進行。記憶がどんどん失われ、精神的に子どもに返っていく。美しく、かわいく、幼く、それだけに悲しく、残酷。積極的な演技をしてはこうしたものは出てこない。むしろどんどん引き算をしていく演技。それが出来ている。すごい、と思った。「素晴らしい」という評はこういうときのために取っておくべきなのだ。高橋愛のこれまでの演技を「素晴らしい」と評さずに良かった、と思った。

記憶が失われ、仕事に出かける夫を見送るときに、いう言葉。「行ってらっしゃいカズヤさん」。カズヤというのは夫と出会う前に付き合っていた不倫相手の男性の名前。新しい記憶から失われる、強い印象のある記憶は残る。この記憶忘却の順序の中で、「前の男」の名前を呼ばれる夫の苦悩。そんな残酷きわまりないシーンで、しかし「カズヤさん」と呼びかける高橋愛の笑顔の無邪気なこと。目には生気はなく、どこかしら眠たそうで、相手に依存しきっていて、まるで赤ん坊のようなほほえみを浮かべて。

夫の前から姿を消して、施設で過ごす。症状は進み、記憶はほぼ失われ、精神的な死を迎えつつある。その場所を夫が見つけ、再会する。呼びかけるが帰ってくる返事は「初めまして」。そしてひたすらスケッチブックになにやら描き続ける。そのときの高橋愛演じる女性は魂を抜かれている。うっすらとほほえみを浮かべているが、感情はない。感情はないのに、そのほほえみがとても悲しい。夫もまた無の精神をみるしかない。もはやつかみ所もない。かつて「カズヤさん」と前の男の名前で呼びかけられた記憶がよみがえるのみ。

その残酷で絶望的なまでの無のほほえみがあったればこそ、ラストが生きるのだ。もはや記憶を失ったはずの妻の書いていた下手くそな絵。それが、出会った頃の自分の姿であることに気づく。無になったはずの妻の心の中に、自分がいた。自分だけがいた。それがこの作品最大の見せ場である。

2010年05月03日

■ ガキ亀さゆ

今ツアーでの高橋愛以外のメンバーの印象をつらつらと。といっても例によって高橋愛ばかり見ていたので、たまたま目についたメンバーについてだけ。触れられないメンバーは関心がないわけではなく、たまたま。私のライブ鑑賞辞書に「公平」「客観」という文字はない。

道重さゆみ。メンバーでは珍しい黒髪。長く伸ばしたその黒髪をたなびかせて踊る姿は実にかっこいい。可愛いというよりもかっこいい。なんということだ。

化粧も他メンバーと比べてナチュラルメイクに見える。それだけに幼くも見えるのだが、その顔の幼さと、そして踊りのどこかしらぎこちなさが、しかしなぜか未熟さではなく、かっこよさに転化するという不思議。特に「大きな瞳」でのパフォーマンスには目を奪われる。

またこの人は確かに高橋愛のフォロワーなのだ、とも思わされた。曲中の表情の作り方。高橋愛と並んで、曲ごとに表情を作ろうとしている。その曲の登場人物になりきろうとしている。今のところメンバーでそれをやっているのは高橋愛と二人だけ。

バラエティの道重さゆみしか見ていない人には、是非ライブでの道重さゆみを見てもらいたいと思った。とてもストイックにがむしゃらに、ステージパフォーマンスに賭けている姿が見られる。

亀井絵里。彼女のキャラに合わせて、これまでに提供されたソロ曲などはほわっとしたかわいらしいものが多かった。私はそれを残念に思ってきた。しかし今ツアーでの亀井絵里の歌声には渋さがある。低音をどっしり響かせる。元々定評あるダンスは、運動神経を生かしてダイナミック。でもMCになれば、またいつものぼけぼけの亀ちゃん。この落差、それがいい。

新垣里沙。最大の見せ場、というより聞かせどころは高橋愛とのデュエット曲「あの日に戻りたい」。

この曲は二人の声質の違い、そしてそれも含めて表現される世界の微妙なずれのようなものがおもしろい。題名のごとく過去の恋愛を振り返る歌。高橋愛はみずみずしく透明感あふれる声でしっとりと歌う。いまだに相手への思いがリアルに生きており、その相手へかつてと同じように甘えたい気持ちも残っている。まだ「女の子」をしている。過去と、そして今も生きている「恋」の歌。

一方新垣里沙は少し乾いた声。じっくりと自らに語りかけるように歌う。過去の自分への後悔の感情、相手への思いはもはや「恋」としては生きていない。それをできなくしたのは自分の振るまい。それを受け止めつつ、なお相手へのつきることない思い。恋が終わった後の「愛」の歌。

しかしそれでは終わらない。「春だよというのに、震えてる私」のところで突然強い感情が発露され、何とも言えない艶っぽさが出る。かつての、相手に甘えられていた「女」としての弱い部分が隠しきれなくなったような。

新垣里沙の歌は声量音程とも申し分なく、また包み込むような優しさにあふれた表現力も秀でていた。ただ一点、艶っぽさだけがあまりない、と思っていた。しかしこの曲の、一瞬の、しかしにじみ出るようなこの艶やかさ。これだ、と思った。

安倍なつみ。まさに安倍なつみと同質の表現をこの曲の新垣里沙の歌唱から感じ取った。力強さと弱さと、人間愛と切ない恋心と。高橋愛のエロさと可愛さとはまた違ったベクトルのこの落差をこそ私が新垣里沙に求めていたものだった。

もっと新垣里沙の歌を聴きたい、と思った。たとえば「Loving you Forever」を新垣里沙ソロで聞けたらどんなによいだろうとも思った。バックの音がいまいちな娘。コンではなくて、生演奏で、大胆なストリングスの音色が混じるアレンジで、新垣里沙の歌を聴けたらどんなにすばらしいだろう。

それを思い出すと、「音」の部分では今の娘。コンではやはり何とも物足りなく感じてきた。もっと贅沢な音の世界に耽溺したい。娘。コンは視覚的にはすばらしい。でもそれだけでは満たされないものが絶対的に残っている。ああ、なっちライブに行きたい、と思考はあらぬ方向に向かってしまった。簡素な舞台装置、衣装もシンプル、なのに終わってみればおなかいっぱい、この感覚は今の娘。コンでは味わえないものだ。そして新垣里沙ソロライブがあれば、なっちコンと同様のこの感覚が味わえるのではないか、と思ったのだ。


きわめて蛇足ながら、高橋愛ソロライブがあれば、満足感・満腹感ではなく、一層の飢餓感を煽られることになるだろう。それもまた一興。

■ モーニング娘。コンサートツアー2010 春〜ピカッピカッ!〜

滋賀、福井、そして神戸2日、全日昼夜合計8公演。モーニング娘。コンサートツアーで8公演参加は自己最多。前回秋ツアーは4公演だったから一気に倍。諸々の日程の都合でたまたまそうなっただけだが。とりあえず見るべきものは見たという気にはなった。

娘。コンの客層が変わってきている、と一部界隈で話題になっている。女性が増えた、若者が増えた、というのは多少なりともその通りかなと思うところで、私のイメージの中の「ハロプロコン」の客層よりも松浦亜弥コンサートの客層に近い感じになっている。しかしそれ以上に思うのが「変なの」がだいぶん減ったなということ。「変なの」というのは、ゴミをところ構わずまき散らす、周り(コンサートの客以外の人)の迷惑を一切顧みない言動を行う、ライブ中に私語をする、そういうのが消えたとは言えないが、少なくなった。

ライブ全体の構成としてはいろいろ不満もある(PV垂れ流しコーナーは何がやりたいのかわからない、とか、「雨の降らない星では愛せないだろう」中国語バージョン披露は前回もやったしもういいんじゃないか、とか)けれども、「愛して愛してあと一分」から始まる「情熱的なナンバー」が続くコーナーがよかったし、新アルバム曲中心のライブとしては及第点というところ。ライブ後半は盛り上がり曲連発で、歌としての聞かせどころは少し寂しいところだが、その分ダンスでのメンバーのはじけ方がすごい。おのおの思い思いに自由に暴れているようで、しかしきちんと統制がとれている。総じて2008年秋−2009年春の少し重い目のライブイメージに比べて、前回今回とまた明るく元気なイメージに復したようだ。私の好みとは少しずれてはいるが、これはこれで悪くはない。

中盤の「期」別のコーナー。5期曲については別途書くとして、続く8期曲「大阪 美味いねん」と6期曲「.大きい瞳」の会場の盛り上がりの差はちょっと残念。「大阪 美味いねん」はせめて関西圏では盛り上がってもらいたいものだが、なかなかそうも行かず。それでも「大阪」が始まった段階ではまずまず盛り上がってるな、と思うのだが、続く「大きい瞳」に入ると「本当の盛り上がり」のなんたるかを思い知らされるという。客席側の音量が二段階ぐらい上がった感じ。「真打ち登場」みたいな雰囲気で、前曲は何だったのか、と思わされてしまう。「大きい瞳」は曲としては「凡庸」なアイドル曲なのだが、歌っているメンバー一人一人の良さがうまく出ているし、見ていて楽しいパフォーマンスであることは間違いない。曲の凡庸さがかえってメンバーを引き立てている、というのか。「大阪 美味いねん」はまさにつんく♂ロックなのだが、好き嫌いの分かれそうな曲だし、光井愛佳のシャウトとかメンバーの見せ場はあるのだが、リンリンの歌唱力が少しもてあまし気味なのは惜しい。

と、あれこれ書いてきたが、ライブ冒頭のピンク衣装にウサギ耳の「可愛い」高橋愛と、その次の露出度の高い衣装で歌う「愛して愛してあと一分」、その曲でのステージに寝そべるエロい高橋愛で満足しきっていたのであった。逆に言うとライブ序盤に最大の(個人的)盛り上がりどころが来てしまうのが本ライブ最大の難点かもしれない。

2010年04月07日

■ 君と出会い、君を愛したね 当然の様に愛した

福井県春江町を歩く。ここを訪れたものの大半がそう書く様に、特に何もない、素朴な町並みだった。大都市圏から来たものにとってはあまりに「田舎」なのに驚くかもしれない。しかし地方から来たものにとってはただただ普通の素朴なだけの町並みだった。

駅から昼食のソースカツ丼を食しに「ヨーロッパ軒」に向かう途中、右手に小学校が見える。休み時間なのか、子どもたちの姿が見える。長く伸ばした黒髪を一つ縛りにした少女の姿。そこにこの素朴な町から華やかな宝塚の世界にあこがれて芸能界にやってきたあの女性(ひと)の面影を見てしまう私は少しおかしいのかもしれない。そんなひととの出会いを必然にした町。

「何もない」と書いたが、交通の不便さや、町並みののどかさに比して、大手チェーン店やらショッピングモールなどがここかしこにあって、「寂れた町」という風ではない。適度に賑わい、しかしのんびりしたこの町は静かな多幸感に満ちていた。

それはくだらない「データ」の大群に嫌気がさしていた私の気持ちを癒すに十分であったし、また前日に感じた幸せをまさにそのまま風景にしたものであった。

モーニング娘。福井公演、フェニックスホール。関東圏在住者が多数を占めるモーニング娘。ファンにとってかなり不便な会場。そうであればこそ、リーダー高橋愛の地元ということに思いを込めた客が多くの割合を占める。ただ好きなもの、好きな人を見たい、応援したい、そんな当たり前にしてとても人間らしい感情に動かされた人が集まった。好きなものを持ち上げるために他をくさすというこれまたある意味人間らしい嫌らしい腐りきった感情とは少なくとも今日は無縁でいられる。

実を言うとライブ自体の構成としては昨年春ツアー「プラチナ9DISCO」のほうが私は好きだ。エロティックな衣装、踊りに力強い歌唱の「情熱のキスを一つ」とゆったりと静かで清楚な雰囲気に満ちた高橋愛ソロ曲「夢から醒めて」の落差がライブ全体にメリハリを持たせていた。そしてこのソロ曲での、高橋愛のカラーである黄色を使った演出、客が一斉に黄色のサイリウムを掲げ、照明も黄色を多用し、会場全体が黄金色に輝いたその風景は何物にも代えられないものだった。

今年はモーニング娘。全体としてのパフォーマンスを重視したライブ構成ゆえ、高橋愛個人としての見せ場は控えめ、全曲楽しめるが、メリハリには少し欠けるきらいがある。

しかし、ライブはあるいは去年以上の多幸感に満ちていた。「こんなところで?というところで」すぐ泣く高橋愛が、今日も何度も泣いた。たぶん去年よりもたくさん泣いた。

昼公演、田中れいな「愛ちゃん幸せもの!」。「あんなところ(Loving you forever)で泣くとはおもわんかったけど、愛ちゃんの思いが感じられた」。光井愛佳「愛ちゃんを見て私も幸せになった」。亀井絵里「愛ちゃんのお母さんになったみたいな気持ちになった」。道重さゆみ「愛ちゃんのみんなと一緒にいて幸せという気持ちが伝わってきた。みんなが愛ちゃんを好きな気持ちも伝わった。でもさゆはみんなに負けないぐらい愛ちゃんが好きだからキスしようと心に決めた」。それを受けて高橋愛「やあ〜」と絶叫。「天国にいるおじいちゃんも喜んでくれてると思います」。

そして夜公演「愛ちゃん」コールを受けてのMC。高橋愛「皆さんからの暖かいアンコール」。田中れいな「これカットね、やり直し」。高橋愛、突然れいなの後ろに隠れて「暖かい愛ちゃんコールありがとう!」。それに併せて口パクをするれいな。華やかな世界にあこがれて飛び込んできたのに、未だに自分にスポットが当たるのを恥ずかしがるアイドルグループリーダー。そしてそんなリーダーをフォローする後輩。

新垣里沙「いつも以上の愛ちゃんの笑顔」。田中れいな「愛ちゃんリボンつけて可愛いんやね〜。そんなリーダーは置いておいて」。触れかけられて放置されるリーダー。「置くんかい!置くんかい!」。リーダーの突っ込み。リンリン「実はリンリンの地元と愛ちゃんの地元は姉妹都市なんですよ。お姉ちゃんお帰り〜」。ジュンジュン「愛ちゃんのおばあちゃんの差し入れの苺、美味しかったよ〜」。道重さゆみ「今回もさゆのキスは拒否されたけれども、ファンの皆さんの愛は受け取るんですよ。だから今日だけはみんなに愛ちゃんをあげます。さゆみたちみんなリーダーをたよりにしているし、みんなにも愛されていて、そんなリーダーの元でモーニング娘。でいるさゆみは幸せです」。後輩皆から「愛ちゃん、愛ちゃん」呼ばれてご満悦のリーダー。

最後の道重さゆみの言葉を受けてまた半べそで「いいこというなよ〜」。沸き起こる「愛ちゃん」コール。「ほんとに頼りにしてくれてるんだ〜」。自分が頼られているという実感をいまだに持てずにいちいち確認しては喜ぶリーダー。さゆ「噛むところは置いておいて頼りにしてますよ」。「今日は噛んでないもん!」。噛むことをいまだにまじめに気にしているリーダー。

そして訛り全開で「また福井に帰ってこられる様にがんばるでえ、応援よろしくお願いします!」。

「一人一人にありがとうっていいたいけどお、時間がないんでえ、大きい声で言います。(マイクをそらして地声で)ありがとう!」。「みんなに支えられて本当に幸せやなって思います。一緒に年齢を取っていきましょうね」。最後に投げキッス。

ライブ後会場に響く。安倍なつみライブではおなじみのコール「愛ちゃん最高!」。

それは外から見ればありきたりな、予定調和の感動なのかもしれない。メンバーの地元でライブをやれば、「ファン」なら盛り上げて当然なのかもしれない。でもそんなありきたりかもしれない幸せに私は浸っていたかった。多くの人に愛されている高橋愛を見て、感じて、私は幸せだった。でもさらに欲深くもっと多くの人に愛されてほしいとも願った。そしてその実感をもっと強く感じさせてやりたいと祈った。ずっとどこかしらに不安を抱えている様にも見える彼女に確かなものを感じさせてやりたいという不遜な想いが、彼女に「出会った」時からずっと私にとって彼女への吸引力になっていた。

そんな高橋愛をはぐくんだ町、春江町、取り立てての特徴もないこの町に、この素朴で、私にとっては少し懐かしい感じのする景色にお別れをして福井市内に戻る。

福井市内。桜を見に足羽川へ向かう。川沿いに桜並木。まだ満開には至らない。初々しさを残しつつ、凛々しさを感じさせる。まだまだ美しくなる、その無限の可能性を秘めて。

足羽山に登る。足羽神社の垂れ桜。幾重にも重なった桜色の波。華麗。まだ花びらを散らすには早く、もう少し時間を経ればさらに美しくなるだろう。

足羽山中の桜はまだ蕾が堅く、ひたすら初々しい。素朴・純朴だが、数日後に来たるべき華麗に舞う桜吹雪の風景が頭の中に重なる。

高橋愛の中に併存しているおぼこい純朴な田舎娘の姿と洗練されたエロティシズムを感じさせる姿とをいちいち桜の中に見ていた私は少しおかしいのだろう。女性を桜にたとえるというこの陳腐な連想が、しかし私の中ではしっくりきてしまった。桜を見ている私の目には、前日の高橋愛の姿が確かに浮かんでいた。

オープニング、ピンクの衣装にウサギの耳。高橋愛の年齢的には少し微妙な衣装。松浦亜弥ならこの衣装を渡されたとして、どんな顔をするだろうか。安倍なつみが同年齢の時にこの衣装を渡されたとしたら、どんな顔をするだろうか。高橋愛は少し恥ずかしがっただろうか。それとも道重さゆみと一緒に単純に「可愛い」と喜んだのだろうか。全く想像もつかない。

ステージにいる高橋愛は、どこかしらきょとんとした感じで、きまじめにコミカルなダンスを踊る。がに股も様になっている。餅つきの動作も絵になる。かわいらしさの中に真剣な表情が垣間見える。

衣装チェンジ。本ライブ中随一の露出度の高い衣装。「情熱的」な曲が並ぶ。特に「愛して愛してあと一分」は振り付けもエロティック。身のこなしもしなやかで、女性の美を全身で表現している。

中盤から終盤にかけてはステージ所狭しと走る、走る、跳ぶ、跳ぶ。落ちたら大けがをしかねない舞台装置、走りにくそうな靴なのに、結構なスピードで駆け回り、かなりの高さで跳躍する。

そして本編ラストの曲「Loving you forever」。これまた実を言うとこの手の曲調は私はあまり好みではない。なんとなく作り手の「感動しろ」というメタメッセージを感じてしまって、正直ちょっとうざったいのだ。でもこの清らかな曲調とそして圧倒的にくさい歌詞が、今更ながら心にしみた。昼公演、自身のパートで少し涙ぐみ、声が乱れる。一瞬幼子に戻ったかの様な歌声。そんな純朴な姿がこの曲の清らかさと調和していた。うざいほどのこの曲の清らかさ、それが今日は心地よかった。

純朴さと華麗さと、ナイーブさと脳天気さと、危うさと凛々しさと、その時々に様々な顔を見せつつ、しかしどの顔も確かに紛れもなく高橋愛その人である。そんな揺らぎに満ちて底知れぬものを持ったひとだからこそ、この期に及んで未だに気持ちがざわつくのだろう。そして高橋愛に出会わなければ、きっと私の心はもっとずっと平穏だったろう。

私が高橋愛に初めて出会った時には、ただただ純朴で、ナイーブで、常に不安を抱えていて、まだ堅い蕾の様な少女だった。そして時は流れ「大阪恋の歌」でセンターをつとめる姿を見て、不安感が前面に出ていた少女の中に凛々しさが宿っているのを見たとき、私は当然の様に彼女に惹かれていったのだった。

2010年03月07日

■ 「女が目立ってなぜイケナイ」発売記念イベント

大阪堂島リバーフォーラムにてモーニング娘。「女が目立ってなぜイケナイ」発売記念イベント15:40開始の分。

この手のイベントは内容自体は無料なりで、どうしても握手会がメインになりがち、それほど握手会好きではないので、名古屋とかだったら今ならスルーだと思うが、大阪で、となると応募してしまうし、当選してしまった。

堂島リバーフォーラムに行くのは二回目、ほぼ一年ぶり。阪急梅田から徒歩で。今回は一回目分が女性限定。その客があらかた会場の外に出てきていてたむろしていたりするので、女性の姿もかなり目立つ。グッズ売り場はほとんど並んでいなかったので、あっさりDVDと写真を二点購入。まだ開場まで時間はあったが、何となく入場列に並んでおく。女性限定があった以上は、そうではない回はこれまでより男性比率が高くなるかと思ったが、特にそんな印象はなかった。コスプレしている人やら、グッズTシャツを着ている人やら、普通の落ち着いた格好をしている人やら、結構女性が目につく。女性限定はほぼ全員当選だろうから、複数枚買って2回目3回目に応募している人がかなりいるのだろう。このあたりは男のファンとさして変わらない。

私は普段から2階席3階席にいることが多いので、こういうイベントでも2階席を好むが、この会場は完全フラットで2階席はない。一階に700人分の座席が並ぶ。そして渡されたチケットを見ると1列目。「は?」。最前列らしい。短いイベントとはいえ最前列というのはちょっとうれしい。本当に目の前にステージがある。

いきなり「女が目立ってなぜイケナイ」の披露から。その後の曲披露は「気まぐれプリンセス」、「愛の力」、「歩いてる」そして「「女が目立ってなぜイケナイ」を再度フルバージョンで。

普段は2,3階席から見下ろす感じだが、今日は見上げる姿勢で。するとスカートの中がちらちらと。あ、もちろんスカートの中にみえるのは下着ではなくて、衣装の一部ですよ。そんなのもちょっと楽しみつつ。

ただ残念なことに高橋愛は私とは逆サイドにいることが多く、せっかくの最前なのにあまり近くに来ない。2階席とかからなら遠慮なく高橋愛だけを見ていられるが、なまじ最前だと目の前にいるメンバーを見ないわけにも行かない。でも高橋愛も見ていたい。ハムレットの心境、とか。

「愛の力」の時に高橋愛が最接近。軽くめまいがする。

続く「歩いてる」で目の前に来たのがリンリン。これがめちゃくちゃかわいい。歌もうまいし、しゃべりもいい。ずっと気になるメンバーだったが、今日決めた。リンリン、娘。内二推し決定。決めてどうするのか知らないけれど。

MCでは高橋愛が結構活躍した回だった。というわけで完全高橋愛ストーカーバージョンでかつ人に読ませるためではなく、自分の記憶に残すためのMC記録。

今年はこのようにイメチェンしたいコーナー。

高橋愛、真っ先に手を上げる。新垣里沙「珍しいね」。

愛ちゃん「金髪ショートにしたい」。

ショートにするのは2年ほど前にやってたけど、そのときは事務所を説得するのに1年半かかった。金髪ショートにするとなるとまた大変だね。

光井愛佳「私は髪を伸ばしたい」。やれば?「でも今短い人が少ないんでかぶらないようにとなると」。愛ちゃんがショートにするから入れ替えでいいんじゃない?あ、でも1年半かかるか。まあ1年半後を目指して少しずつ伸ばしていけば?

ガキさん「高橋愛になりたい」。一同?。「MCで愛ちゃんみたいに噛んで、フォローされてみたい」。ああじゃあ今やってみようよ?で、愛ちゃんがフォロー係ね。愛ちゃん「え?私がフォローするの?」。はいはい、じゃあ二人並んで。ガキさん「でも噛む方が難しいんですけど」。手元にある資料を読み上げ、無理にとちる。愛ちゃん、ガキさんの肩を抱き「大丈夫、大丈夫〜」。フォローってそういうこと?みたいな感じで笑い。

リンリン「コスプレをしたい」。愛ちゃん「セーラームーン?」。リンリン「いや弓矢を持って」。愛ちゃん「セーラーマーズ?」リンリン「そうじゃなくて・・・」。道重さゆみ(?)「それ、リンリンマンでしょ?」。リンリン「ああそうですねえ、リンリンマンです」。

30秒CMのコーナー。

3/17発売新アルバム「10My me」紹介を司会の新垣里沙が指名したメンバーにやらせるコーナー。新垣全員を見渡すが、高橋と目が合い「はい、愛ちゃん」。「え〜、今目があったから来ると思ったよ〜」。「じゃあ、土井たか子さんの物まねでやります」。内容自体は5期6期8期それぞれ見せ場があって、とかかなりまっとうな内容紹介。時間もそれほど余さずに。

ガキさん「愛ちゃん偉い!よくやりきった!」。他メンバーも「すごいすごい」。愛ちゃん「昨日は福井弁バージョンでやって〜、結構握手会の時とかにほめられたんで、今回はどっちにしようかなと思って、こっちにしました」。

春ツアー紹介に指名されたのはリンリン。「皆さんだけに特別にお教えします」から入るが、内容は日程など無難な内容。時間があまり突然「ピカピカ〜」という即興の妙な歌を歌い、手を左右に振る踊りを披露し、「さあ皆さんもご一緒に〜」。何なのその歌は!そんな歌、今回歌わないよね。それにみんな知ってる話しかしてないし、どこがここだけの話だったの?あの歌じゃない?確かにあの歌は誰も知らないよね。

最後は握手会。いきなり高橋愛。「ありがとうございます」。「ディナーショー、またやってください」。「あ、はい」。ごくごく軽く。まあいつかはやるんでしょう。

以下は記憶容量オーバーエラーでデータが正しく書き込まれていません・・・

2010年02月23日

■ メロン記念日 10th ANNIVERSARY LIVE

メロンロック化計画第一弾「Don't Say Good-bye」により再びメロン記念日に引き戻されて半年あまり、今年はエルダークラブコンサートもなかったこともあり、1年に一度ぐらいは生メロンをと思ってチケットをとる。メロン記念日ライブへの参加はこれが初めて。それまでは興味はあったが、ネット上での客層に対する評を読んで、私には合わないライブだと思っていた。よく言えば「熱い」、悪く言えば他者の迷惑を顧みない、排他的、そんな印象。2階指定席がとれたので、それならば何とかなるだろうと思って初参加を決める。

当初は昼公演だけを見るつもりだったが、途中で昼公演と夜公演では内容が異なるとの発表がある。2004年までの楽曲を中心にやるのが昼公演、それ以降が夜公演という。後出しでそんなこと言うなんてずるいなあ、と思いつつ、「お願い魅惑のターゲット」そしてロック化計画の楽曲がある夜公演の方が私には魅力的だったので、ある意味やむなく夜公演のチケットもとる。

会場のなんばHatchは初めて。たしか2008年に安倍なつみがここでアコースティックライブをやったかなあ、と思いつつ、そのときには仕事でいけなかったことを思い出す。今年はBerryz工房や℃-uteもここでライブをやるらしい。大阪厚生年金会館から少しずつ縮小されていく。少しネガティブな気分も。

前々日に解散が発表されたこともあり、会場前は少し騒がしい雰囲気になっているかと思ったが、まったり落ち着いたものだった。いつものハロプロの客層でさして違和感はない。娘。コンよりも年齢層は少し高めだが、安倍なつみコンよりは少し若い。女性客もそれなりに目につく。

陽気が比較的よかったとはいえ、まだ肌寒い季節なのに会場外で早くも半袖Tシャツ姿の人が多数。なんと元気なのだろう。娘。コンならロビーで上着を脱ぐ人が多いのに、メロンファンは気が早いなあ、と思ったが、スタンディングゆえ荷物をロッカーに預けてしまっているのでやむを得ないらしい。なるほどロック化計画を進めるメロン記念日ファンもまたロッカーなのだ、などとくだらないことを考える。

開場時間を少し過ぎて整理番号順に入場。2階席は最後なので整理番号をずっと聞いているとどうも前売りは376番まで発行された模様。当日券、2階席組を合わせて500弱の入り。10周年記念ライブ、解散発表後の初ライブとしては寂しいかもしれないが、解散発表を聞いてすぐに大阪に駆けつけられる人がどれぐらいいるかなどと考えれば、こんなものかもしれない。

最初に一階席をのぞいてみたが、それほど必死に前に詰めようという感じでもなく、割と余裕ある雰囲気。整理番号が最後のほうでもその気になればそこそこ前にも行けるだろうし、後方でまったり見るのも悪くはない。案外1階席しかチケットがとれなくても何とかなりそうに感じた。

ライブ中の客席側の印象。最初に書いたとおり、当初はかなり警戒感を持っていた。しかしその印象は全く覆された。2公演参加して、ただの一度も不快な思いをしなかった。私はかなり神経質なたちなので、ほぼ2回に1回は不快な思いをするのだが、今回は全く問題なし。曲中に私語をする馬鹿もいなければ、ライブの進行を妨げるような声援だか奇声だかを発する者もいなかった。全員がライブに集中して、メンバーをリスペクトしている。適度に緊張感のあるよい観客席だった。娘。コンやなっちコンよりも遙かに客質はよいと思った。これならばもっと早くからライブに行っていてもよかった、と今更ながらに思ったりもした。

昼公演でも最新アルバム曲も織り交ぜられていて、懐かしの曲もかつてのナイーブな歌い回しとは打って変わって堂々たるパフォーマンス、公演時間は2時間を遙かに上回ったが、少しも飽きることなく過ぎていった。知らない曲も2曲ほどあったが、十分楽しめた。

夜公演は一曲目から「魅惑のターゲット」、ちょっともったいないようにも思ったが、後半を最新アルバム中心で進める意図なら、確かにここしかない。途中にソロコーナーもあり、適度にバリエーションもありつつ、しかし勢いあるメロン記念日のパフォーマンスで一気にライブが進んでいく。なっちコン・あややコン・娘。コン、いずれも私は緩急のある、曲の落差を楽しむことが多いが、メロン記念日にはそうした起伏はさして重要ではない。勢いだけで十分押し切れるだけのパワーを感じた。

メンバー4人の声質もおのおの個性的で、ボーカルが4人いるという異色の「ロックバンド」の価値も十分に出せている。大谷雅恵は渋く安定感抜群だし、柴田あゆみは曲によって切ない雰囲気もうまく出せている。斉藤瞳は勢いと迫力のある歌声で、村田めぐみはひょうひょうとした雰囲気の中に何とも味がある。この4人が一つのグループにいる、そこには必然性があったのだと感じる。

夜公演はメンバーの誕生日を祝って「ハッピバースデー」の合唱。斉藤瞳だけは明らかに時季外れだが、勢いでやってしまう。

解散発表直後のライブとはいえ、しんみりした感じなどは一切ない。昼夜2公演5時間弱、長丁場の「一つのライブ」が一気呵成に進んでいった。このライブを体験できたのは500人弱、DVDにもならないこのプレミアムライブを私のような「薄い」ファンが参加できたことをありがたくも申し訳なく思う。

2009年12月04日

■ モーニング娘。コンサート神戸(二度目)

11月29日神戸。

私にとっておそらく今年最後の現場。ついでにモーニング娘。としての久住小春を見るのも最後。なのだが、仕事でバタバタしていたこともあり、あまり感慨にふけっている余裕はない。電車の中でも仕事をしながら、神戸三ノ宮に向かう。

今ツアー二度目の神戸。というより、今ツアーで鑑賞したのはこの会場だけ。やはり旅行と兼ねた方がいろいろ思い出にも残りやすかったかもしれない。春の福井、夏の安倍なつみコンサート山梨。近場は楽だしお財布にも優しいが、いまいち緊張感に欠くかもしれない。

会場前にはいつものように長いグッズ列。DVDを買いたいが、並ぶのも面倒なので、とりあえず昼食探しに出かける。戻ってきたら程よい列の長さになっていたので並んで目当てのDVDと「お布施」の写真を購入。もう一公演入れるだけのお金を払う。

本会場は二度目といっても、もうすっかりおなじみの感覚。長いエスカレーターを登って広いロビーに出て、そこからおもむろにファミリー席のある二階席に向かう。前回は前日が大阪公演であったこともあって、三階席はすべて閉鎖だった。今日は三階にも人が入っているよう。ほっとする。

子ども連れも多く見かけるが、そのお子様のお目当てはほとんど全員久住小春。もう毎度のこととになるがやはり小春卒業が惜しまれてならない。

ライブは前回と同様、和気藹々と楽しく、小春卒業直前という緊張感なども特にない。今日で私が娘。の小春を見るのが最後なのだということさえ忘れそうになる。

MC。安倍なつみの名前が出た。ジュンジュンが先輩を愛称でなかなか呼べない、という悩み相談。その流れで、新垣里沙が亀井絵里に「安倍さんからなっちと呼んで」といわれたらどうする、と質問。すると亀ちゃん、しばし考えて、「な、な、な、なっち〜ってちょっとふざけて呼びます」。その時の様子がいかにも亀ちゃんらしくうざい感じ。

しかしその亀井絵里、パフォーマンスは実に凛々しくなってきている。ダンスは以前から定評があったが、歌声にも迫力が出てきた。以前は少し甘い感じの歌い方が多かったが、今回はそれだけでなく、低音もうまく響かせられている。

高橋愛・田中れいなの「記憶の迷路」は納得のパフォーマンス。「元気+」、「桜満開」は依然掛け声がウザったいが、そういうものだと諦めてしまえば、パフォーマンス自体は素晴らしい。そしてやはり最近のシングル曲は今の娘。の曲としてどれも素晴らしい。

アンコール後、今ツアーずっとそうしているように小春が最後にステージに残って客に挨拶するが、カチッとした挨拶など全然しなくて、自由に飛び回っているので、全くしみじみした感じにならない。このまま自由に娘。を飛び立っていくのだろう。それも小春らしくてよい。

例年行っていた「エルダーコン」はもう来年はないので、来年はまた次の娘。コンからになるだろうか。日程を見てみると今年春と同じく、琵琶湖・福井公演がある。今年一年を思い出しつつ、早くも来年に心を馳せる。

■ 「気まぐれプリンセス」発売記念イベント大阪

間を置くと「書こう」という意欲が極限まで薄れる。それでもせっかく行った「現場」、一応記録には残しておこう。

ということでかなり今更ながらの「気まぐれプリンセス」発売記念イベント大阪。

Zepp大阪に行くのは初めて。最寄のコスモスクエア駅に降り立って、さてどう行こうかと考えると、いかにも私と同じところに行きそうな人が数人。ざっくりと方向を見定めておもむろに歩く。

会場前にはすでに長い列。入場列か、グッズ列かと観察しているとどうやらグッズ列のよう。イベントDVDだけは買っておこうとその列に並ぶ。想像していたよりも列の進行は早く、入場開始直前に無事購入。

座席は入場時に渡されて初めて判明する。前回(「なんちゃって」恋愛発売イベント)二階席で視界がひらけていて嬉しかったので、今回もそうなればいいなと思ってチケットを受け取るとはたして二階席。

さらに二階席は着席強制だと嬉しいと思っていたが、残念ながらそうではなかった。それでも段差が結構あるので一階席と比べると視界は開ける。

入場時に曲アンケートが配られる。このイベントは「気まぐれリクエスト」と称して、候補曲の中から客が選んだ上位3曲を即興で披露するという企画がメイン。候補曲自体はすでに開催済みの東京公演と同じようだ。私はどの道選ばれないだろうと思いつつ、「レモン色とミルクティ」、「愛車ローンで」、「いいことある記念の瞬間」の3曲を選択。懐古趣味だなと苦笑しつつ。

始まるまで二階席でまったりしていてふとオペラグラスを忘れたことに気づく。今の今まで気づかないとは。まあ今日はざっくり全体を眺めるということでいいか、と自分を納得させる。

私の前の席には制服姿の女子高生。そしてまた偶然隣り合った20代なかばぐらいの落ち着いた女性といろいろ話をしていたりする。それ以外にも女性ファンが此処かしこにいる。そろそろこういう光景も当たり前になりつつあるか。

まずは新曲披露から始まり、その後簡単な自己紹介。続いてメイン企画、「気まぐれリクエスト」のコーナー。3位から順に発表。

第三位に選ばれたのは「レモン色とミルクティ」。会場どよめき。私もまさか選ばれるとは思っていなかった。

それなりに古い曲(2004年)だし、ライブでもそれほど披露しているわけでもないので、一部メンバー(ジュンジュンとか)大困惑。歌詞カードに食らいつくが、それでも不安たっぷり。全員でごちゃごちゃと話しあい、パート割りなどを決めていく。かっちりとは決められず、結局出たとこ勝負。

歌詞カードは歌う前に回収。見ながら歌うということは許さない。あややもなっちもそれぐらい頑張りなさい、と意地の悪いことをちょっと思う。

歌披露自体は結構無難に終わった。パートの回しもうまく行ったと総括する中で、道重さんが暴露。「さゆみの歌うところを小春ちゃんに取られた」。唯一のパートなのに、とご立腹。

私にとっては念願の第一希望曲が聞けてこの時点で充分満足。この曲がライブで披露されるのはかなり久々(2005年以来)だと思っていたが、後で去年6期メンバー3人が歌っていたことを思い出した。それほど久々でもなかった。

続いて第二位に選ばれたのは予想通り、「恋ING」。事前にこの曲が選ばれて欲しいと言っていたジュンジュン大喜び。東京でも披露済ということでメンバー全員余裕たっぷり。歌詞カードを確認することもなく、そのまま曲披露。

第一位はこれまた東京でも披露済みの「シャニムニパラダイス」。どうもファンの人気曲というのは固定的なものらしい。それでも唯一東京とは違う曲が選ばれたのが「レモン色とミルクティ」ということで私としては充分満足。

続くコーナーは「気まぐれプリンセスを笑わせろ!」。メンバーがネタを披露して、久住小春を笑わせられたら合格、という企画。この企画が少し辛かった。こういうのは表情とかまで見られないとよくわからなかったりするのだが、オペラグラスがないと何がなんだかよくわからないことが結構多かった。とりあえず高橋愛ファンとしては、大きなリボンを頭に乗せて「辻希美!」をやったり、別のネタ(アフロヘアーを頭に乗せて踊る?)をやったあと、恥ずかしくてへたりこんだりするのが見られて、まあ良かった。でもやっぱりそういう場面こそオペラグラスが。。。

基本的には無料イベントならではのグダグダっぷり。通常有料コンサートとの差異化も必要だろうから仕方はないけれども、やっぱり曲披露時間を増やしてくれた方が嬉しいと思う。

最後は再び新曲「気まぐれプリンセス」を披露して終了。無料イベントとしてはかなり良かったのではないかと。握手会とかない方が、純粋に心穏やかにイベントが楽しめる。

ちなみに私の前にいた女子高生、ライブ中は踊りまくっていた。とても楽しそうでよかったのだが、持っていたうちわを見ると久住小春。久住小春卒業後も娘。をすきでいてくれるのだろうか、と思うと少し切なくなった。

2009年11月26日

■ これはレポートではない

「気まぐれプリンセス」発売記念イベント大阪公演。

オペラグラスを持って行かなかった、というミスがあって、私個人としてはちょっと微妙なところも残ってしまったけれども、イベントとしては中々良かった。しかし 今月末締めの仕事でいっぱいいっぱいなのでレポートはすぐには書けないかも、かも、かも。

モーニング娘。コンサートツアー神戸公演はすっきりした気分で集中していきたいが、微妙な情勢。行くのはなにがあっても行くけれども、ども、ども。


それにしても今月も「現場」があるときしかまともに更新していないな。「在宅派」なのに。

2009年11月14日

■ やっぱりなっちがすき!

結構今更感がある話だが、モーニング娘。「気まぐれプリンセス」発売記念イベント大阪公演当選。といってもう東京公演は終わっているけれど。あらかじめ指定された候補曲から客がリクエストしたものの上位曲を披露するという企画。その候補曲に「愛車ローンで」なんて懐かしい曲があったり、「レモン色とミルクティ」という私がかなり好きな曲があったりして、おっと思ったのだけれども選ばれるはずもなく。はてさて大阪では候補曲自体も変わるのか、何が選ばれるのか。

その数日後にはモーニング娘。秋ツアー神戸公演。結構立て続けに娘。を見る。さらにその前日には鳴門公演があって、行こうかどうしようか迷ったのだけれども、結局回避。ちょっと色々とばたついていて、旅行という気分ではない。

そしてしばらくご無沙汰だったなっちこと安倍なつみ。あると勝手に予定していた秋ツアーがなく、激しくなっち不足。8月に行われた河口湖ステラシアター公演ライブのDVDをようやく視聴。

うーん、やっぱなっちはいい。何回リピートしても飽きない。自分のホームがどこにあるのかを改めて確認する。特にこういう「地方」公演は旅の思い出とともに見られるから、感慨もなおさら。といって、今回娘。コン、近場しか行かない私が力説することでもないが。

2009年11月06日

■ 御堂会館「ハロショ」イベント

大阪でのイベント。近場といえばものすごい近場だけれども、仕事後に滋賀から大阪に駆けつけることを思えば、それほど楽でもない。イベントは2回回しで私が行くのは20:00始まりの2回目。十分余裕はあるが、やはり気持ちは少し前のめり。

仕事がたまたま早い目に終わったので、最寄りのバス停に急ぐ。少し早い目にいくと普段は学生であふれているバス停も人が少なめで、それほど待たずにバスに乗れる。そのバスの待ち時間にワンセグで今日のイベントの主役高橋愛と久住小春がでているという「ちちんぶいぷい」をみてみる。一瞬二人の姿が映って、すぐに固まる。受信状況がよろしくない。画面が固まったところはちょうど新曲「気まぐれプリンセス」の映像が流れたところ。おしりがばっちり大写しになっている。こんなところで固まられても。次に映像が動いたときにはもうコーナーが変わっていた。イベント前の二人の姿を一瞬だけでも見られてよかった。

バスの後はJRでひたすら大阪へ。時間にはかなり余裕があったので、J&Pで「気まぐれプリンセス」DVDを購入。地下鉄で本町に移動。下見ということで会場前にまで行ってみる。

イベントの1回目を行っている最中。すでに2回目待ちのファンがたむろしている。私は夕食を先に済ませておこうと近所をうろつく。「なか卯」があったので、そこで一息。

いい時間になったので、再び会場前に行くとすでにかなりの人だかり。たかが150人のイベントでもこうしてみると結構な集団に見える。客層は新曲発売イベントなどに比べるとかなり「濃い」感じ。イベント参加の敷居の高さからしてこんなものか。よほど「濃い」ファンでないとそもそもイベントの存在自体知らないだろう。

当選番号が書かれた紙と身分証を見せて整理券をもらう。そのまま入場というわけではなく、そのまま外で待つ。何だ?転売対策になってないじゃん。入場時のチェックも甘く、鞄チェックもなかった。写真付き身分証を求めた理由がいまいちよくわからないままだった。

会場はふつうの会議室風なところ。そこにいすがずらりと並んでいて、後ろに整理番号が貼られている。いすがないというような話だったので、少し意外に思う。私の席は後ろから5列目ぐらい。ステージとの距離はたいしてないが、当然客席に段差もないのでどこまでステージが見えるか不安。

司会の女性が注意点やらなにやらあれこれしゃべった後で主役登場。にこやかに久住小春と高橋愛が出てきて、壇上に上がる。とりあえず顔だけは見える。まあよかった。

「気まぐれプリンセス」テレビ披露用の衣装。二人とも髪はストレート。高橋愛は鍔のついた帽子をかぶっている。一応新曲発売記念イベントではあるわけだ。CDの売り上げには一枚も貢献しないイベントだけど。

久住小春はしゃべり出すまでは実に美しい。可愛いと言うよりは圧倒的に美人。ところがいったんしゃべり出すと急に子どもっぽく見える。自由。前のめり。卒業間近といっても全く変わらない。

高橋愛は状況や場によっていろいろな顔を持っているが、今日の高橋愛は「自身はリラックスして、ちょっと危なっかしい後輩をフォローする」モード。磊落な雰囲気。久住小春を「あんた」と呼ぶこと数度。ちょっと普段の様子がかいま見えた。

30分ひたすらトークなので、トークの内容はいちいち覚えてもいられない。特に目新しい話もなく、いつものように少し暴走気味な小春を愛ちゃんがまったりフォローする感じ。息が合っているのかあっていないのかは微妙で、少なくとも会話自体はそれほどかみ合っていないのだが、二人ともそんなことは全然気にしていなくて、楽しそうだったので、これはこれでやはり息は合っているのか。このあたりにも普段の二人の様子がかいま見えるよう。

一応記憶にある限りの内容を羅列。順番などはむちゃくちゃ。


新曲

司会 新曲を初めてもらったとき、どう思われました?

川*’ー’) あ〜なんか41枚目らしいなあ〜って思いました。

リo´ゥ`リ えー!そうですかあ?

川*’ー’) ここ3曲かっこいい系で来ていて、つぎはこう来たかあ、みたいな。

リo´ゥ`リ 小春はぁ、この曲をもらったときからずっとおとぎ話の歌だと思ってたんですよね。それでレコーディングに言ってみんなに聞いたら、そうじゃないって言われて。

川*’ー’) そうだよ。今の女の子の気持ちを歌ってるの!

司会 「プリンセス」ってあるからそう思われたんじゃないですか?

川*’ー’) おとぎ話のプリンセスはいらいらとかしないですよね。

新ジャンル

川*’ー’) 新曲の話をするとき、「ロシアンロックです」というとみんな納得するんですよね。ああ、なるほどって。でも本当はそんなジャンルはないんですよね。つんくさんが作られたジャンルなんで。

自由なのは高橋愛

「気まぐれプリンセス」は小春がラストの曲という話をしている中、いつの間にか高橋さんが小春ラストつながりでライブの話をし始める。

リo´ゥ`リ 新曲の話ですよね。

川*’ー’) あ、そっか。でもコンサートもラストだから(いいじゃん)。

小春ラストツアー

川*’ー’) ライブの最後小春をステージに残るように引っ張るんですよ。

リo´ゥ`リ 引っ張られすぎてステージから落ちそうになったり。

好きな季節

リo´ゥ`リ 夏!消去法で。寒いのいやなんで。

司会 高橋さんはいかがですか?

川*’ー’) うーん。

リo´ゥ`リ 当ててもいいですか?

川*’ー’) いいよ

リo´ゥ`リ 秋じゃないですか!

川*’ー’) 何でそう思うの?

リo´ゥ`リ きっと夏とか冬とかはっきりしたのじゃなくて、微妙なところでくるんじゃないかなあと思って。

川*’ー’) (苦笑)でも当たってる!

寒さに弱いのは

司会 寒さに強い弱いって出身地によるんでしょうかね?

川*’ー’) でも北海道出身の安倍さんとか飯田さんとか寒がりでしたね。

リo´ゥ`リ うちのお母さんが言っていることなんで全然信用できないんですけど、ほんと、信用できないんですよ。なんか生まれた月によるとか言ってました。

川*’ー’) ああ安倍さんも飯田さんも誕生日は8月だもんね。結構いえてるんじゃない?

リo´ゥ`リ いやあ、お母さんが言ってることだから、絶対信用できないですよ。

改めての握手

川*’ー’) あまりこの二人だけで仕事をする機会って少ないよね。新幹線でも二人だとちょっと不思議な感じがして。

リo´ゥ`リ たしかにそうですね。

司会 でもお二人登場するとき手をつないで出てこられたり、仲はいい感じですよね。

リo´ゥ`リ そうなんですよ!(といって高橋さんの方に向き直って両手を差し出す)。

川*’ー’) (ちょっと苦笑気味に小春の両手を握り、しばし二人で握手。)

好きな食べ物

川*’ー’) ソースカツ丼!(お約束だよねと言うにやりとした表情で)。

リo´ゥ`リ チーズ 三日に一回は食べますねえ。

川*’ー’) あれ〜、梅干しじゃなかったの?

リo´ゥ`リ 梅干しは五日に一回ぐらいです。でも食べるときは大量に食べます。

司会 塩分のとりすぎには注意してくださいね。

リo´ゥ`リ 低血なんで大丈夫です!

客に尻を向ける

質問コーナーで二人に質問をするファンが緊張のあまりどもる。

川*’ー’) 緊張しますよねえ。大丈夫ですよ。

リo´ゥ`リ (私たちが)みているからよけい緊張するんじゃないですか。後ろ向いてましょうか?(といって後ろを向く)。

川*’ー’) お客さんにおしり見せちゃだめ!

来年やりたいこと

川*’ー’) 去年アジアツアーをやって、今年はロスに行ったんで、来年もまたいろいろなところにいきたいです。タイでファンの方がいらっしゃると言うことでコメント取りをしたんですよ。だからタイにも行きたいですね。

リo´ゥ`リ (卒業しても)今のまま自由に突っ走りますよ!

毎日続けていること

川*’ー’) 精算!

司会 え?

川*’ー’) 今日一日買ったものとかつけるんです。

司会 なるほど。しっかりしてますねえ。節約にもなりますしねえ。

川*’ー’) あんま節約にはなってないんですけどね。

リo´ゥ`リ 犬の散歩をしてたんですけど、最近はもうやめました。

客 え〜!

リo´ゥ`リ いや、だって大変なんですよ!

大阪といえば

リo´ゥ`リ たこ焼き!大阪って食べ物がおいしいって印象があって。ねえ!

川*’ー’) ヤンタン!コンサートで大阪来たときとかに聞いたりするんですけど、「あ〜こんな声してるんだ〜」とか思ったりしますね。あと、もうちょっとしゃべろうと思います。

2009年10月31日

■ 気まぐれアップグレード

モーニング娘。カップリングアルバム発売記念イベントはなかなかの良イベントだったようだ。通常コンサートの半分ぐらいの曲数をこなしたらしい。野外だし、通常コンサートとは違うセットリストだし、まあいければ良かったけれども、お金は大事だし。

といって、今年の予算を改めてみてみると、おや?意外と余裕あるぞ。まあ有り体に言うと「なっち予算」なんだけどね。秋にも何かあるものと思って予算計上していたら、何もなかったという。うーん、こうなりゃなっちディナーショー、東京にまで行くか?あるいは娘。コン鳴門公演にいくか。ちょっと悩む。

それはそれとして、ハロショイベ(件の糞長い名前のイベント)、無事いけることが確定。今日住基カード受取書類が届いた。月曜日にでも役所に行って、住基カードを受け取れば、あとは木曜日当日を待つだけ。イベントは2回目のほうだから、仕事が終わってから駆けつけても入場時間には十分間に合う。2回回し万歳。当初予定の1回回しだったら最初から断念するところだった。

娘。アルバムイベントのレポートをちら見しながらやっていた作業は、X200sのWindows7へのアップグレード。これが簡単ではない。インストールが始まって30分以上立ったところでエラーで止まる。「必要なファイルをインストールできません」とかなんとか。どうもDVDROMの読み取りの失敗らしい、ということでハードディスクに全ファイルをコピーして再チャレンジ。でも同じエラー。うーむ。とりあえず今はISOファイルとしてハードディスクにコピーして再々チャレンジ。

いらいらしてるじゃん。

2009年10月30日

■ 果てしなき道

モーニング娘。カップリングコレクションアルバム発売イベント@よみうりランドは結局回避。内容がよくわからないだけに心残りだが、所詮は無料イベント、カップリング曲5−6曲歌うぐらいだろうと踏んで、そのために東京までは行けない。仕事もいろいろせっぱ詰まっているし。

ハロー!プロジェクトオフィシャルショップ プレゼンツ『モーニング娘。41thシングル「気まぐれプリンセス」発売記念キャンペーン』高橋愛・久住小春 大阪心斎橋店イベント(長い)、当選。抽選番号と当選者数をざっと見積もると倍率2倍ぐらいだった感じ。

当選したのはよかったが、さてここからが結構大変。なぜかこのイベント、妙に敷居が高くて、「写真付き身分証明書」が必要という。転売対策ということだろうが、ほかではさんざん放置しておいて、なんでこのイベントだけ敷居をあげるのか、意味がよくわからない。

私事ながら、写真付き身分証明書なんて持っていない。というわけで急いで「住基カード」を作りに行く。証明書用の写真を撮って、役所まで歩く。申請書を出して、その後本人確認のため自宅に郵送で受領書類が届くという。それを持って改めて受領しに行く。めんどくさい。おまけに申請書を出しに行ったのが今日なので、水曜日までに受領書類が届くか、ちょっと不安。

京都から東京出張前に心斎橋によって、写真を予約し、帰ってきたら当選を確認した後、住基カード作りに奔走し、無事住基カードを受け取ったら、当日は滋賀県から必死に大阪御堂会館に駆けつけてイベントに参加する。

なんと果てしなき道であることか。

2009年09月23日

■ モーニング娘。コンサートツアー2009年秋スマイル神戸(前半)

モーニング娘。コンサートツアー2009年秋9スマイル神戸昼夜公演(ネタバレあり)。

これまた感想を書くのが難しい。すごく良かったんだけど。。。という感じ。でもやっぱり私のホームは安倍なつみコンだな、とか娘。コンでも春のほうが私好みだったかな、とか。

コンサートの出来自体はとてもいい。衣装、照明はきっちり作られているし、娘。のパフォーマンスもいい。ついでにセットリストも私好み。前々から聴きたかった曲が入っている。さらに言うと今日の会場、神戸国際ホールもいい。大阪厚生年金じゃなくて、ずっとこっちでやって欲しいぐらい。新しくて綺麗。いろいろ作りも行き届いている。交通の便もいいし、駅からのアクセスもいい。新幹線利用の遠方客も大阪よりもこっちのほうが便利だろう。

私はいつものファミリー席。そのファミリー席の設定が少ない。松浦亜弥コンサートの半分ぐらいか。座ってみるコンサートではない、ということだろう。

お子様方はちらほら。はたして久住小春のうちわを持っていたりする。この子たちは来年からもう来なくなってしまうのだろうか。そう思うと少しやるせない。

関西二日連続というのは少しつらいものなのか、客入りは少し厳しい。どこも不況の影響もあって、ライブの客入りは厳しいとも聞く。おまけに娘。はチケット代がやたら高い。値下げというのはステータスを下げると言うことになるだろうから難しかろう。せめて高校生以下は3000円、大学生は4500円とかに出来ないものか。

内容。

ショーとしての質はとても高いと思う。歌、踊りとも底上げが著しい。特に久住小春。正直かつては生歌はとても厳しかった。小春が歌うところではちょっとのけぞるぐらい。でも今日聞いた限り、少しも下手ではなかった。問題なく歌えている。声はもともと個性があるし、今後のセンター、エース候補として面白いじゃないか。んー、卒業か、勿体ないぞ。

一方道重さゆみの歌。うーん、相変わらず厳しい。苦笑いするぐらい。がんばってるなあ、とは思うけれど。

今回のコンサートがどことなく高まりきらないのは、なんというか、私にとっての起伏が少ないところ。といってもやはり徹頭徹尾高橋愛視点なのだが。春だったら「夢から醒めないで」と「情熱のキスをひとつ」。この2曲でがらりと変わる高橋愛を見るのが楽しかった。そしてこの2曲の高橋愛を私にとってのライブの頂点として、普通に盛り上がる曲をまったり見る。そういう楽しみ方。あるいは安倍なつみコンサートなら「微風」とか「空Life goes on」を頂点として、そこに向けて緊張感を高め、集中して聞き、それ以外はまったりとしてみる。そういう起伏。

今回は私にとってそういう頂点のような場所がなかった。固唾をのんで見守るような時間の不在。

セットリストには期待の曲が数曲。ひとつは新曲「気まぐれプリンセス」。これは楽しい。踊りも激しいし、曲は乗りがいい。ただラジオ(CD)音源と比べると、奇抜さは減り、割と真っ当なモーニング娘。の曲という感じ。私は好きだが、ライブの頂点というような緊張感を強いる曲ではない。

一番の期待は「元気+」。荘厳な雰囲気のオケで始まり、ささやくような「優しい声が聞こえる」というフレーズで幕を開ける。そのときのメンバーの振りは耳に手を当て、音を聞き取ろうとするもの。静寂の中、かすかだが確かな声が聞こえてきて、その声が少しずつ大きくなってくる。その声は凛とした響きの中に優しさに満ちている。まるで神の声のような。そんな世界観を私は感じるのだが、問題は観客の声援。「優しい声が聞こえる」の次の間に「ふわふわ」という掛け声を入れるのだ。

私がライブに行き始める前からの慣例だろう、私以外に文句は誰も言っていないはずなので、完全に私のわがままを承知で言う。えー、君たちはアホですか?

荘厳な声を聞き取ろうとするその間に「ふわふわ」なんてアホ声を入れるって、もう曲が台無し。リズム的にそこに「ふわふわ」が入るというのはアイドル曲の定番っぽいのは分からなくもないが、そういう曲ではないだろう。私は安倍なつみコンのヴァイオリンが間奏を奏でる最中の馬鹿声を耳から排除してヴァイオリンの音色に耳を傾けることは出来る。しかし静寂を想起する場面で馬鹿声を消去する技術は持っていない。無たる場面に投げ込まれたゴミはどうやっても無には帰らない。最悪。

「さくら満開」。ゆったりしたリズムに和の風景を感じさせる曲。日本の風景の中、満開の桜が舞い散る景色が心に浮かぶ、はずのこの曲に「エルオーヴィイーラブリー某!」。えー、君たちはアホですか?全然リズムにも合ってないやん。「エルオーヴィイー」という掛け声にはそれはそれなりのリズムがあると思うのだけれども、この曲はそれに比べてゆったりしているから、掛け声そのものが何とも締まらない。その締まらない掛け声をそれでもする。曲の世界をぶちこわして、失笑ものの掛け声だけが残る。最悪。

とまあ期待の2曲をアイドル応援の流儀らしい「ふわふわ」と「エルオーヴィイー」とかいう掛け声でつぶされる。モーニング娘。、アイドルなり!いや、分かってますよ、分かってますとも。私が間違っているんです、たぶん。

最後の期待曲、高橋愛と田中れいなのデュオで歌う「記憶の迷路」。歌唱力実力派で娘。センターをつとめる二人の歌。曲はベリキューエッグの選抜メンバーをこの二人に加えたHigh Kingなるユニットのシングルカップリング曲。正直歌唱力に難のあるメンバーがいなくなったこの二人での歌唱はとても楽しみだった。

良かったです、普通に。うん、綺麗なメロディーだし、それを実に上手く歌っている。文句なし。

でも、このライブの頂点に持ってこられない。曲が簡単すぎる、たぶん。この二人なら余裕綽々で楽々歌えてしまっている。

2005年の娘。コンサートではこの二人に亀井絵里を加えてタンポポの「ラストキッス」を披露した。ハモリもあって、とても難しい曲。この難曲に3人は食らいついていた。それから比べるとこの曲は簡単すぎる。少しもチャレンジングなところがない。

それで分かった。なんで今日のライブがいまいちに感じられるのか。

夏に高橋愛と新垣里沙のディナーショーを見てしまったからだ。高橋愛の「Stuck」、新垣里沙の「声」、そして二人のハモリを聞いてしまった。リミッターをはずした二人のパフォーマンスを満喫してしまった今となっては通常の娘。曲だけでは不満なのだ。いや、ほとんどの曲は娘。曲でいい。でもライブのどこかにああいう「凄さ」を感じさせるパフォーマンスを入れて欲しい。ソロでもハモリでもいい、高橋愛が、田中れいなが、新垣里沙が、あるいは亀井絵里、リンリンが必死になってようやくものに出来るようなレベルのパフォーマンスを取りいれてほしかった。

今回のライブで言えばやはり高橋愛と田中れいなの所だろう。「記憶の迷路」は好曲だがやはりハモリがある曲の方が良かった。まあ、もしかすると保田圭と組んだ安倍なつみよろしく、田中れいなも「れいな、ハモれんちゃ」と頼りないことを言うかも知れないが、そこは気合いを入れて、あるいはハモリは高橋愛任せでもいいから、チャレンジして欲しかった。

アンコールラスト曲は「ラブマシーン」。セットリストだけを見たときは、「ゲッ」と思ったけれど、あらためてパフォーマンスを見ると普通に良かった。かつてはオリジナルの歌い手が頭に浮かんで、なかなか目の前のパフォーマンスがすんなり頭に入ってこなかったが、さすがにこっちも慣れたか。そしてそうしてみてみると、今の娘。メンバーのパフォーマンスはやはり素晴らしい。まあオリジナルの頃よりもキャリアは皆あるのだから当然といえば当然だが。

いろいろ不満も書いたが、今年の新曲4曲とカップリング曲2曲、アルバム曲「Songs」、そして2008年のリゾナントブルーと、今の娘。のオリジナル曲はどれも質が高い。素晴らしいパフォーマンスを見せてもらったという気持ちには疑いがない。

ツアー後半は同じく神戸を昼夜2公演、あと鳴門かどこか地方公演を1,2公演見る予定。今の娘。はやっぱり好きだ。でも安倍なつみコンの良さもあらためて思い出してしまった。次はいつやるんだろう?

2009年09月13日

■ 想いあふれて さようなら

松浦亜弥コンサートツアー2009秋 想いあふれて 大阪昼公演。

感想を書くのが難しい。一つにはブログでの「ツアー休止」宣言があって、その絡みでいろいろ思うことが多すぎて、考えがまとまっていないというのが大きい。それに加えて、その宣言云々以前に、私の中で松浦コンサートへ行くのはそろそろおしまいかなというのがあって、実際、今回昼公演一回しかチケットをとっていなくて、結構冷めた状態になってしまっている。それでも「休止」宣言も含めて、とにかく公演を見てから、と思っていたのだけれども、実際に公演を見て、さらに感想なりなんなりを書くのが難しいと感じている。

熱意の弱さというのはとんでもないことをもたらすもので、会場に向かう電車の中でチケットを持ってきていないことに気づく。直前まで全然別のことを考えていたためだ。取りに戻ろうかと時間を見るがそれほど余裕なく出て来てしまったので、ちょっと難しい。一瞬もう行くこと自体辞めようかとも思ったけれど、もしかすると最後のあややコンになるかも知れず、やはりこれは見なくてはと思い、当日券ではいることにする。無駄な6500円の出費。

それでも最初に言っておくと、2倍のお金を掛けてみることになった本公演、見られて良かった、と思った。自分の迂闊さには腹が立つけれども、13000円払ってでも見る価値はあった。ただたぶん今日で最後。

会場。NHK大阪ホール。こぎれいな会場。設備も整っていそうで、音響も期待したのだけれども、あれで良かったのだろうか。なんだか全体的に音がキンキンしていて、あまり心地よくなかった。松浦さんの声も聴きづらいところがあったし、楽器の音も渾然一体となってあまり鮮明には聞き取れなかった。例によって2階席での感想なのだけれど。

客席。ファミリー席がしっかり機能していた。子連れが多い。親がファンで子どもを巻き込んでいるのか、子どもがファンで親が連れてきてあげたのか、よく分からない。とりあえず親子でサイリウムを振っている様子は微笑ましいのだが、アコースティックコーナーなど聞き入るべきところで子どもがぐずり出すのが何とも。ファミリー席というネーミングからして、子ども用の席なのだから、そのぐらいは許容すべきなのだろうけれども、実質ファミリー席は踊ったりしないでじっくり聞き入る用の席としても機能しているのだから、そのあたりのミスマッチが何ともつらい。

内容。往年のアイドルのコンサート。2004−5年頃の安倍なつみコンサートのときに同様の表現をしたことがある。松浦亜弥はアイドルを棄てた、と非難する人がいたりするけれど、いやいやしっかりアイドルやっていました。衣装から、選曲から、踊りから、成熟したアイドル。ついでに客席のノリも、アイドル時代の曲に盛り上がり、最近の曲は聴きいるというよりも何となくだれた雰囲気。特にお子様方は。

バンド構成がドラム・パーカッション・ベースとリズム系に厚い。あとはキーボードとギター。サックスとかヴァイオリンとかがないから、その方面での小技が効かない。それもあってか、アレンジもよく言えば王道、悪く言えば平凡。

私の趣味志向からすれば期待のアコースティックコーナー。客席の要望に応えてその都度曲を決めるというチャレンジングな趣向。生演奏の強みをフルに生かした企画、なのだけれども、私は駄目でした。うだうだと客と曲を決めるための相談をするのがかったるいし、なにより、即興で曲を決めて歌いこなすだけの域に松浦さんが達していない。「ハピネス」を歌詞カードを見ながら歌ったのには心底萎えた。この手のバラードって、歌詞自体にもストーリー性があって、歌詞の世界とともに歌い方も変えていって、そうして一体となって歌の世界を作り上げていくものだと思うのだけれども、歌詞カードを見ながら歌われてはそれは期待できない。確かに上手いのは上手いのだけれどもそれだけ。松浦亜弥がこの曲でどんな世界を表現したいのかが一向に見えてこない。正直今のレベルだったら、普通にしっかりセットリストを決めて、その曲を今回のライブではどう表現するかをじっくり研究して、それを披露すべきだと思う。今回のアコースティックコーナーは歌の上手い人のカラオケを聴いているのとさして代わりがなかった。

もうそれですっかり冷めてしまった。このライブはアイドル全開の定番曲で盛り上がっておけ、というぐらいのノリで見るのが正しいのだろう。そういうノリで見る限り、お子様方とともに、実に陽気に楽しい気分で見られたし、逆にラストのキラーチューンたるべき「想いあふれて」が凡曲に聞こえてしまった。

まあMCでしきりに「汗をかいて欲しい」とか「筋肉痛になって」云々という話をしているのだから、私には全くあわないライブだった、ということなのだろう。

ツアー休止の理由としては、とにかく楽曲をたくさん世に出して多くの人に聴いて欲しい、今後は曲を出すペースも速めるし、テレビにも出る、その代わりツアーはお休み、という話。楽曲発表か、ツアーか、というのが二者択一になる、というのは分かるような分からないような話だが、もしこれが二者択一として成立するのなら、松浦亜弥の決断は私は悪くないと思う。ただその選択を迫られること自体があまりいい話には思えない。安倍なつみの今後の方向性とも絡めていろいろ考えることは多いのだが、今回はペンディングで。さらに2−3年後に戻ってきたときには、また来てくれますか、という問いかけがあったが、私は現段階では完全白紙。今後発表されるという楽曲のCDを買うかどうかも白紙。

とりあえず昨日で松浦亜弥とはお別れ。安倍なつみの秋冬も何もなさそう(いったい今何をやっているのだ?)なので、当面は高橋愛、モーニング娘。に専念ということになりそうだ。

2009年09月07日

■ 「なんちゃって恋愛」発売イベント

前々曲「泣いちゃうかも」以来の新曲発売イベント当選。あったたりはずれたり、というぐらいがこの手のイベントとしてはいい。

とはいっても今回は名古屋。無料イベントに名古屋まで行くのはぞっとしないのだが、私が当選したためにいけなかった人がいたわけで、行く「義務」みたいなのがあるように思う。すでに横浜で同イベントが開催済みのため、イベントの内容は分かっている。期待のカップリング曲の披露はなく、その代わり40th記念ということで10th,20th,30thのシングル曲を披露するらしい。合計4曲披露、普段より多い。懐かしの曲を現メンバーで披露というのも悪くはないかと思って名古屋へ赴く。

名古屋へは普通列車の旅。とはいえ、青春18切符を1枚だけ事前に抑える、なんて器用なことをする性分でもなく、普通に運賃を払う。事前準備ゼロ。それでも米原乗り換えで、次は名古屋まで一本で行ける時間帯を選ぶ。大垣乗り換えがないだけでもだいぶ楽。

というので、きわめてスムーズに名古屋着。Zepp名古屋は初めてでちょっと迷ったが、まずまず名古屋駅からも近い。まずは会場に向かい、イベントグッズを購入。DVDと写真2種。写真なんて買ってもどうせ見返したりはしないのだけれども、何となく買っておいた。

その後は会場そばのそば屋で昼食。もっと名古屋らしいものをとも思ったが、何となく腹がもたれそうな気がしたので、あっさりとざるそばを。

また会場前に戻り、他にやることもないので、入場列に並ぶ。何とも幅広い年齢層。結構若いひともめにつく。特に女性ファンは若い。安倍なつみコンサートがホームの身には新鮮というか、やや居心地が悪いというか。ファン層の若さを競う風潮はよく分からないが、若いファンは若いファンで大事にしたいとは思う。もっとも娘。は成立期から、年長者がはまるアイドルというのが売りで、要するにそれに耐えるだけのクオリティを持たせようとしてきたはず。単にミーハーなだけの大学生が大挙押しかける現場には私はあまり行きたくはない。

入場時にスタッフからチケットを渡され、初めて座席位置が分かる。普段のコンサートでもこういう方式にすれば、オークションの高騰とかなくてよいだろうにと思ったりもする。私がもらった座席は2階最前列。人によってはがっかりするところだろうが、普段からファミリー席ばかり取っている私にとってはラッキー。イベントにはファミリー席の設定などないが、実質ファミリー席みたいなものだ。

会場は1階はほぼフラット、後方に段差が少しあるぐらい。2階は綺麗に階段状になっている。最前列でなくても2階の方が視界は開けるはず。

披露された曲は10thシングル「I wish」、20thシングル「Go Girl〜恋のヴィクトリー〜」、30thシングル「Ambitious!野心的でいいじゃん」、そして40thとなる今作「なんちゃって恋愛」。

ファン界隈では近年のつんく♂の楽曲制作力に対する批判が満ちているけれども、こうして「全盛期」を含む昔からの曲を立て続けに聴くと、少なくとも今作「なんちゃって恋愛」は悪くない。というよりも私は4作品の中ではこの作品が一番よいように思った。

例によって高橋愛を中心に見ていたわけだが、「なんちゃって恋愛」の振り、結構あちこちで小技が効いていて、いじらしいキュートさがよく出ていて、くらっとする。コンサートでも是非この衣装でこの曲の披露を。

最後は握手会。速い。滋賀での握手を経験すると、9人並んでベルトコンベアーのように握手していく今回の握手会は訳が分からない。もうこんなのは止めて、曲の披露時間を延ばせばよいのに、と思う。

短い時間で9人と立て続けに握手をしたので、記憶も混濁。とりあえず一番目の新垣さんがウェルカムな雰囲気で迎えてくれるので、何となくホッとする。しばらく記憶が飛んで、高橋愛に続いて、記憶に残っているのはラストの亀井絵里。ホワッとした雰囲気で何となくこっちもホッとする。新垣里沙に始まり、亀井絵里に終わるこのならびはなかなかよく考えられているかも知れない。

高橋愛。最多の4回目か。ちなみに2番目が光井愛佳と田中れいなの3回。高橋愛の握手は一言で言うと「無難」。たぶん高橋愛ファンでない人からすると、丁寧に握手してくれるけど、反応は少し薄い、と思うのではないか。実際たぶんその通りだ。ただその「無難さ」はこなれているがゆえの「無難」なのではなくて、高橋さんが彼女なりに必死に全員に粗相のないようにがんばって作り出しているもの、という感じがする。それ故彼女の反応も、積極的に何かを返そうとするというよりも、相手を受け止めようとする類の反応。そのあたりに高橋愛の人柄が現れている、と私は思ったりする。

帰りは何となく近鉄で。新幹線を使うのは勿体ないし、別に面白くもないし、さりとてJR在来線で帰るのも面白くないし、というので数年ぶりの近鉄特急に乗ってみることに。とはいえ、近鉄は大阪南に帰るのには便利だが、京都方面は不便。それでもそれを承知で座席指定券と乗車券を購入。

出てきた切符を見てぎょっとする。名古屋発15:30、京都着18:20。東京−京都よりも時間かかるのかよ。JR在来線の方がよっぽど速いのか。まあ考えてみれば当たり前だけど。それでもあまりに時間がかかるな、と思ってさらによく見ると乗り換えの大和八木から京都行きの列車が17:26発。ここの乗り換えがスムーズに行かないのか!、いったいここでどれだけ待たされるのだろう!

実際には接続は非常に上手くいってました。そりゃそういうダイヤを組むわな。要するに乗り換えのロスなどほとんどなくて2時間50分の長旅。近鉄で名古屋ー京都を旅するのはよほどの暇人ということです。

列車は二つとも同じ、ビスタカー。どちらも2階席。座席は結構ゆったりしていて快適。車窓もまったり流れて、旅情もあり、時間もお金もかかったけれど(JR在来線よりも1時間オーバーの1850円オーバー。時も金もオーバー)、まあそれなりに楽しめました。

2009年08月30日

■ そして肝心なのは歌

歌、の前に衣装。基本的には二人ともディナーショーらしい、華やかなドレス(高橋愛 紫→黒、新垣里沙 黄→ピンク)なのだが、衣装替え後の高橋愛の衣装、これが黒の短めのスカートに赤いストッキング、黒くて小さい帽子、ちょっと小悪魔っぽい雰囲気。これが一風変わっていて、またあとのパフォーマンスにも効いていた。

歌。一言で言うと「もう何か違うね」、と。何とというと、例えば「アイドル」とか、そういうものと。だからといっていわゆる「歌姫」というのとも違うんだけれども。でも既存のアイドルの枠組みでモーニング娘。を語っている人とはまあもう話は合わないな、と。分かっていたことをあらためて再認。

新垣里沙と高橋愛。この二人は歌い手としての立ち位置はある意味対極。目の前にいるファンに向かって歌を歌うのが新垣里沙。ある意味歌い手の本質。一方高橋愛は、いろいろな言い方があるだろうけれども、ある意味では自分志向で歌いたい歌を歌うとも言えるし、さらに大仰に言えば神に向かって歌を歌う、とも言える。客志向の新垣里沙に対して、作品志向の高橋愛、とでも言えばよいだろうか。

「真夏の光線」。初期モーニング娘。夏の定番曲。キラキラ輝くような美しい日本の夏、という雰囲気の曲。新垣さんがメインパート。元気があって、声も大きく、楽しい。ただハモリの高橋愛との声の大きさのバランスはいまいちだった。このあたりの呼吸はたとえば安倍なつみ・保田圭の方に一日の長があるかも。

「真夏の夜の夢」。上手い。こちらの方がハモリのバランスは良かった。

「三日月」。ここからは新垣里沙ソロ。藤本美貴バージョンを何回か聞いたのだけれども、ずいぶん見えてくる世界が違う。藤本さんの三日月は強い光の中にもどこかもろさを感じさせるのに対して、新垣さんに三日月は力強い。どっちの三日月がこの曲本来の世界観に近いのかは分からないけれど(オリジナルを知らないので)。

「声」。新垣さんが歌が上手いのも、この曲を歌いこなせるのも知っていたけれども、これほどにまで胸にしみるとは思っていなかった。元気なガキさんらしからぬしっとりとした歌い回し。軽く泣ける。

「サンキュ」。ファンへの感謝、という選曲。難しい歌なのだと思うけれど、何の違和感もない。十分に歌いこなせている。

「愛と太陽につつまれて」。再び高橋愛が合流。二人ともキラキラと輝いていて、とても可愛らしい。「歌姫」ではない。もちろん歌は安心して聞ける。

「The Rose」。ここからは高橋愛ソロ。東京でのセットリストを聞いて、ネットで調べて、どんな曲かを確認。とても有名な曲。私も歌詞はともかくメロディーは口ずさめるぐらい。私がネットで見たのは手嶌葵さんがカバーしているバージョン。訥々と切なく、上手い。これはハードルが上がってしまった、と思った。高橋愛の「The Rose」はとても澄んだ歌唱。手嶌さんを超えているとは思わなかったけれども、十分良かったと思う。

「Stuck」。ソロ3曲の中で、おそらく高橋愛が一番歌いたくて選んだ歌と思われる。どういう世界を表現したいのかが明確。これは衣装、踊りと全部込みで感じるべき曲。衣装替えをしたあとのちょっと小悪魔っぽい雰囲気が最高に生きる。さびのところでスカートをぎゅっと握る振りとそのときの表情がとてもエロティックで格好いい。新垣さんの「声」が感情に訴えかける歌唱とするならば、こちらは脳天に訴えるパフォーマンス。なんというか、ぐっと来た。

「冷たい海」。高橋愛がオーディションで歌った曲。昨年の安倍なつみバースデーコンサートでやはりオーディション曲「Face」を歌ったのに匹敵するサービス選曲。オリジナルはちょっと思い出せないが(メロディーは聞き覚えがある)、高橋愛の澄んだ声が深く澄んだ海を想像させてくれる。このときにステージから降りて通路を練り歩く。ただでさえ近くで見られているのに、本当に間近を通る高橋愛の顔をつくづく見たり、後ろ姿の露出多めの背中を見ほれたり。耳よりも目に神経が行ってしまったのがちょっと残念かも知れず、それはそれで仕方がないとも思ったり。

新垣里沙が再び合流してのメドレー。「しょうがない夢追い人」→「シヤニムニパラダイス」→「サマーナイトタウン」。娘。の曲だが二人でもきちんとハモって不足感がない。最後の「サマーナイトタウン」は本家安倍なつみと保田圭バージョンをディナーショーで聞いているけれども、遜色なし。曲の雰囲気・世界観からして、今のモーニング娘。として歌っても十分いけるはず。

ラスト「歩いてる」。素朴な曲だけれども、この二人の締めくくり曲としては上々。とても楽しく前向きな気分でさようなら。

最後はバンドメンバーと手を繋いで万歳。高橋愛と新垣里沙、そしてモーニング娘。のことがますます好きになりました。

■ 肝心なのはショー

ランチタイムのあとは場所を変わってショー。

普通のディナーショーは食事をした大広間でそのままショーとなるが、今回は「シアター形式」の会場。要するにライブ会場。ステージが前にあって、座席がずらっとステージに向けて並んでいる。座席数は360余り。最後方席でもそこそこ近かった、はず。ディナーショーとしての醍醐味などは全くないが(乾杯をするとか)、ライブを楽しむ、ということならこちらの方が上か。実際音響は普段のディナーショーよりも良かったように思う。

そして私の座席。一般プレイガイドで取った席なので全然期待していなかった。ところが前から2列目のほぼ中央。コンサートならオークションで結構な値段が付くような席。なんだか2万円なんか簡単に取り返せそうな気がしてくる。

客。想像していたよりは良かったように思う。といっても私は前の方の席で、全体の様子は見えていないので確証はない。でも安倍なつみディナーショーだったら必ずいる大きく手を振りかぶっての振りまねをする人もいなかったし、曲中の私語もなかった。所々でよけいな掛け声はあったけれども、進行を妨げるほどでもなかった。

MC。韓国での目撃談があったようだが、仕事かと思いきや、プライベートでの旅行。愛ママとガキママと4人で行ったらしい。テンション高く旅行の話をする二人。お互いのママのおかしな行動やらなんやら。

韓国の地下鉄はちょっと不思議なところで、時間が来ると人が中にいてもシャッターを閉めようとする。ママも必死で走って、何とか滑り込みで外に出られた、とか。

また初ディナーショーで緊張する新垣里沙に高橋愛が「大丈夫やて〜」と励ました話。高橋さんも本当はそれほど余裕はなかったが、自身の初ディナーショーの時に、そのときいっしょにやった保田さんに同じように励まされて助けられたから、同じように言ってみた、とか。

2007年、保田圭、矢口真里といっしょにディナーショーに出たときは、高橋さんはやはり堅くて、MCもぎこちなかったけれども、「年下が好き」と言うだけあって、新垣さん相手にはとてもリラックスして楽しそう。もっともしゃべっているのはほとんど新垣さんなんだけれど。

肝心の歌のパフォーマンスについては次。

■ ランチショー

モーニング娘。プレゼンツ 高橋愛・新垣里沙プレミアムサマーランチショー、昼公演から帰宅。

えーと、ディナーなんてどこにもありませんでしたよ。冷えたビザとサンドウィッチと白身魚のカルパッチョと豚肉のカレーソースがけだけ(どれも一口ずつ)食べられました。普通のレストランだったら800円でも高いと思う量と味。食事時間2時間の設定で開始30分足らずで料理がなくなりました。一回だけ補充があったが、それが焼きそば。それも一瞬でなくなる。

私が食したのはそれプラス赤ワイン(安物)一杯にオレンジジュース(あまりおいしくない)、珈琲とひたすら甘いプチケーキ。まあ、ホテルという場所代を含めて3500円てとこかな。その価値は全く感じないけれど。というわけで、甘く甘く計算してもショー代16500円也。さあ、ハードルが上がりましたよ、と。

そもそも2万円という料金設定が間違っていたのだろう。「モーニング娘。」ってことでホテル側がなめたのか、アップフロント側が安くで突っ込んだのか。ディナーショーでこのサービスはないし、これでは安かろう、悪かろう、だ。「リーガロイヤル」というホテルの名前に傷が付くレベル。2万円でこのサービスしかできないのなら料金設定をもっと上げてでも、ディナーショーといえるものを提供したほうがよい。今日のサービスだったら、梅田で1500円で生ビールとランチを食してショーだけ見に来た方が幸せになれる。30分で食事を終わったあとの90分足らずの時間が暇すぎる。繰り返すが、断じて今日のはディナーショーではなかった。

2009年08月09日

■ 河口湖III

MC。宿泊した先がホテルじゃなくてコテージみたいな所だった。電気とかついてなくて、不気味な雰囲気。部屋に入ったら、何かがいて「きゃっ」といったら自分の姿が鏡に映っていただけだった。スタッフに笑われた。ここに一人で泊まるの?と聞いたら平然とそうだよ、といわれた。怖いなあ、と思いつつ、シャワーハットを被ってテレビとか見ていたら、何かかさかさと音がする。かさかさ現象ってあるじゃないですか(いやない)。それでもう怖くて、いろいろ探し回って気づいた。シャワーハットがかさかさ鳴っていたんだって。さあ、次の曲「やんなっちゃう」。

安倍なつみの「落ちがない」が売りのMCにしては綺麗に落ちていた。なかなかしゃべりも好調。

続く「小説の中の二人」はもう絶品。安倍さんの歌唱は安定していて、かつ気合いも入って、切ない感情がにじみ出てくる。これは本当にどこに出しても恥ずかしくない歌唱。そしてそれに都留さんのヴァイオリンが実に上手く絡んで曲の世界をもり立てる。

いったん衣装チェンジに安倍さんがはけると、バンドメンバーが待ったりした曲を演奏。所々にメンバー一人一人を際だたせる箇所があったりと、「つなぎ」とは思えない凝った演奏。なのに、くだんの三人組、当たり前のようにしゃべる、しゃべる。バカバカバカ。「森へ帰ろう」を聞いた直後の反省はどこへやら、また心の中で毒づく。

安倍なつみ再登場とともに東京公演と同様、バンドメンバーが増える。「くちびるで止めて」。東京公演でも実にいい感じだ、と思ったが、いやはや東京公演は駄目でした。音響が。今日はドラムの音がきちんと聞き分けられる。あとの曲ではAsamiちゃんのコーラスも鮮明に聴けた。野外ホールなのに、普通のホールコンよりも音響がいいって。というより、東京公演、ちょっと音響面ではまずかったんじゃないか。

そしてアンコール。曲が増えることは事前情報からもほぼ確定。そしてアンコール2曲目にきました「トウモロコシと空と風」。この曲がくれば当然?お遊戯教室。お遊戯教室といえばお子様、ということでオープニングのお子様たち、再登場。安倍さん、幼稚園の先生、というより保母さん状態。ご本人は「欽ちゃん」になった気分とか行っていたけれど。ファンたちも幼稚園児気分に戻って、必死にお遊戯教室。それを見た安倍さん、子どもたちに向かって「お兄ちゃんたち、すごいでしょう?」。

最後に子どもたち一人一人に感想を聞くと、「もう一回やりたい」とリーダー格の少年。それで急遽、お遊戯教室のキモの部分をやり直すことに。ハプニング大好きな観客たち、大喜び。確かにこれぐらいのハプニングはあったほうがライブ感はあるかも。

通常ラストの「空 LIFE GOES ON」が終了、あと一曲あるだろうことは想像できたが、ダブルアンコールを挟むかと思いきや、そのままもう一曲、ファンの愛唱歌「愛しき人」。今回セットリストからはずれていたが、あたかもこのために温存したかのよう。まさにファンのつぼを押さえた構成。

そして最後に、いつの間にか開いていた天井、その空へ向かって花火が。2階席からは微妙に見えづらいところもあったし、まだ時間が早すぎて空も明るすぎたけれども、実にすてきなプレゼント。しゃがみ込んで花火を見る安倍さんと、花火とどっちに目をやればいいのか少し悩んだけれども、安倍なつみと一緒に見る花火、というのも貴重な気がしたので、花火を中心に見る。

最後ステージから去るとき、いつも通りステージ横からはけようとするもスタッフに止められる。どうも安倍さん、段取りを間違えたらしい。最後、後ろに開いた芝生の上、森をバックにして、手を振りながら去っていった。その心は「森へ帰ろう」ということか。

ツアーファイナルの本公演に特別に付けられたサブタイトル「新たな誓い」を巡って、ファンサイドでは微妙に気持ち波立つ人がいたみたいだけれども、特段のことはなし。これまでどおり歌っていくから「付いてきてね」。私はそれ意外は考えられなかったので、そのあたりではまったりしていたけれども。安倍なつみのこの部分の揺るがなさには絶対的な確信を持ってみていられる。

■ 河口湖II

なっちこと安倍なつみに連れてこられてやってきた山梨河口湖。

せっかくなので河口湖自体も見てみたかったけれども、時間の兼ね合い諸々で断念、宿泊先の富士吉田からまたまた徒歩で富士急富士吉田駅まで歩く。朝の富士吉田は爽やかで歩いていて気持ちがいい。「森へ帰ろう」を頭の中でリフレインさせつつ、さほど疲れることなく駅に到着。

行きは特急だったが、帰りは普通列車。でもかえって普通のローカル線という感じがして、旅情をそそられる。行きよりもむしろ時間を感じることなく大月着。

帰りは名古屋経由にしたので、塩尻から特急「しなの」に乗ればよい。問題は塩尻までどうするか。塩尻まで行く特急「あずさ」が大月には止まらないことが多いようで、ちょっと不便。結局普通列車で甲府に出ることにする。

甲府着は10:00過ぎ。甲府14:32発の「あずさ」の指定席をあらかじめ(といっても前日だが)抑えておいたので、2時間ほど待ち時間がある。なんといっても甲府、大都市だし、歴史の街っぽいし、いくらでも時間がつぶせるだろうと思っていた。

意外と何もない街だった。中心街の店は多くシャッターが閉まっていて、観光客向けの食事どころがあまり見あたらない。全体的に何となく寂しい町並みだった。

とりあえず観光をと思うが、タクシーなどを使って遠出をするほどの時間も気力もないので、駅周辺を探す。まずは甲府城跡。まあ30分ぐらいは時間がつぶせるかな。軽く散策をして、また駅に戻り、さてどこに行こうか悩む。徒歩で行けそうなスポットといえば武田神社。なんといっても武田の神社だ。さぞかし時間がつぶせるだろう。ついでに昼ご飯もその周辺にいくらでも観光客向けの店があるはずだ。少し気になるのはタクシーで10分かかると案内が出ていたこと。ま、歩けるでしょ。

歩いた。ひたすら歩いた。武田通りをひたすら直進。昨日から今日にかけてどんだけ歩いているんだ、というぐらい歩いている。普通の生活道だった。観光地らしさはほとんどなく、ただ途中道すがら武田ゆかりの武将の説明文がちらほら。さすが「武田通り」だ。

果たして武田神社に着くと、早速土産物店が見つかる。ほらほら観光地、きましたよ。その隣にはたくさん食事どころが並んで・・・ない。土産物屋一軒だけ。

軽くショックを受けつつ、武田神社見学。木が多く涼しい。悪くはない。でも30分も時間はつぶせなかった。仕方がないので昼食探しに駅に戻る。

駅前には「ほうとう」屋はあったが、何となく一人では入りづらい雰囲気だったのと、ほうとうが1500円という値段を見て断念。ほうとうって基本的にはうどんのミソ煮込みという認識で、素朴さを楽しめればよいので、それほど豪勢でマーベラスなほうとうを食べたい訳じゃない。1500円という値段にはもちろん合理性はあるのだろうけれども、私の思いとは何か違う気がした。

というわけで、最悪の選択、駅ビルのレストランで昼食をとることにした。もうなんでもいいや。そう思ってレストラン街を探すとほうとうと釜飯のセットで1100円也の店があった。早速注文。私が心に描いていたとおりのほうとうだった。それなりに満足して店を出たらもう14:00。

「あずさ」は前日乗った「かいじ」と同系の車両。いかにも中部地方という木々いっぱいの車窓を見つつ、快適に塩尻着。塩尻からは「ワイドビューしなの」。こちらはがらっと雰囲気が変わり、ちょっとシックな雰囲気。大昔に「鉄道ジャーナル」という雑誌のさる特集に「列車を乗り換えたら、雰囲気ががらっと変わればとてもすてきだとは思いませんか」というような趣旨のことが書かれていたが、まさにそう。在来線特急を立て続けに乗るチャンスなど滅多にないが、今回はとてもいい気分に慣れた。なっち、ありがとう!

名古屋からは新幹線300系。もう飽きるほど乗っているが、「しなの」からはまた雰囲気が変わり、それはそれで乙なもの。結局「のぞみ」「かいじ」「フジサン特急」「あずさ」「しなの」「ひかり」と特急に乗りまくった二日間だった。

で、なっちコンの感想は?

■ 河口湖I

(昨年河口湖ステラシアターでイルカさんのイベントをやって)ここににみんなを是非連れてきたいと思って、お願いして実現したの。

そういう安倍なつみの思いにまんまとはまってはるばる京都からやってきた。そしてライブが終わって、山梨の暗い夜道を1時間ひたすら歩く羽目に。うん、そこだけはちょっとしくじったかな。

ライブが終わったのは19時。私の予定では18時過ぎぐらいに終了するはずだった。19時にホテルチェックインの予約を入れていた。慌ててホテルに電話を入れる。

シャトルバスにぎゅうぎゅうに詰め込まれて会場を出て、富士急行河口湖駅に到着したのは19:20。次の大月行きは19:44までないという。私は河口湖から二駅戻った富士吉田に宿を取った。河口湖周辺は既に予約がいっぱいだったので、近辺で何とか探し当てたのがそこだったのだ。

二駅。何となく歩けるだろうと思った。そして歩いた。暗い国道をひたすら歩いた。別に景色も良くなかった。観光気分ゼロ。それでも30分歩いたら富士吉田駅着。ちょうど19:44発の電車が同駅に到着したところだった。やった、運賃が浮いた。うーむ。

そこからホテルまでは10分と頭に残っていた。それでさらに歩いた。途中で思い出した。10分は10分でも車で10分だったこんな田舎でなんで駅から車で10分のところにホテルがあるのだろう。歩いた。ひたすら歩いた。

ホテルに着いてしまえば夕食にありつけそうもなかったので、途中のうどん屋で肉うどんと生ビールを食す。それからさらに歩いてホテルに到着したのは21:00だった。

疲れた。わざわざ近場でホテルをとったとは思えないぐらい疲れた。ま、これも一つの旅だな。

というわけでやってきた河口湖。新幹線で新横浜に出て、そこから普通列車で八王子。ここら辺で既に疲れ気味。八王子からは特急かいじ。わずか30分強だが、これはなかなか快適。あっという間に大月着。大月からは富士急行。昨年仙台いったときよりよほど疲れる。

フジサン特急なるもので終点河口湖まで。タイミングよく座れたけれども、少し並ぶのが遅れたらずっと立たされるところだった。結構込んでいる。おまけに遅い。いらいらするぐらいに遅い。シートピッチは無駄に広く、立っている人と座っている人の「差」がひどい。ああ、座れて良かった。

都留文科大学前なんて駅に停車する。都留文科大学がこんな不便なところにあるとはつゆ知らなかった。

富士急ハイランドの次の駅が終点河口湖。富士急ハイランドがこんな奥地にあるとはつゆ知らなかった。

河口湖駅はいかにも観光地風のこじゃれた駅舎。そこからステラシアターへはいかがしていこうか。シャトルバスがあるらしいけれども、発車まで時間がありそうなので、歩くことにする。どこかで昼を食べないとと思って、途中で見つけたカレー屋。なんで河口湖でカレーなのかは自分でもよく分からない。ルーは少なかったが、サラダにメロンが付いて700円は安い。しかも結構おいしい。そこの店主が常連さんと話をしている。今日はモーニング娘。のコンサートがあるらしいよ。さっきも兄ちゃんがそこに行くといってた。えーと目の前にいるおっさんもそこに行くんですけど、とは口に出さず、黙ってカレーを食していると、途中でこれまたいかにもそこに行くのが見え見えのTシャツの兄ちゃんが入ってきた。私は最後まで関係ありません、という顔をして店を出る。ばれていたかどうかは知らん。

道中にはつんく♂と自民党代議士のポスターが。演説会か何かやるらしい。しょうもないことをしている暇があったら、ちょっとはいい曲を一曲でも作れ、と思う。

東京厚生年金会館ではクーラーが効きすぎて寒かったので、河口湖周辺の季候もよく分からないまま長袖で来たが、結構暑い。汗が額ににじむ。会場前には屋台が出ていて、ちょっとしたお祭り風。といっても地元住民らしき人はほとんど目立たず、いつもの「ハロプロファン」たちの集いの場。グッズ列もまずまずの長さ、私は買うものは既に買ったと無視していたが、なんと正月に安倍なつみと矢口真里がアイスランドに行ったときのDVDがサイン付きで売っていたらしい。もっとも早々に売り切れたらしいが。ちょっと残念。というか、数用意しておけよ、と。

入場するときに座布団を渡される。そう、ステラシアターは野外ライブ会場、座席はコンクリートなのだ。3000名収容できる大ホールだが、さすがに山梨で3000は集まらない。おまけに中野ではハロコン、さらに安倍なつみと同期の飯田圭織が誕生日ライブを同じく都内で行っている。客はばらけて当たり前。せめて飯田ライブとは重ならないようには出来なかったものかと思う。

それでも1500人強ぐらいの入り、半分というとかなりがらがらに感じられようが、それがそうでもない。見切り席を切って、2階後方席をあけて、あとはそこそこ余裕を持って座らせれば、まずまずいい感じ。おかげさまで私の席も前後左右が空いていて、結構快適だった。

15分押して開演。と思ったら、子ども合唱団のオープニングアクトが。地元還元・教育の一環と思えば結構なこと。でも正直4曲?もやられるとちょっとと思わなくもなかった、けれどもこの子どもたちがあとで活躍することになるとは正直想像だにしていなかった。

そしていよいよミュージシャンと安倍なつみ登場。しかも数が多い。ストリングス隊が都留さんとは別に3人もいる。ショコラという女性グループらしい。ということで都留さんを含め豪華4重奏で「微風」。気持ちよく聞こうと思ったら、近くの3人組がこそこそしゃべる。最低。注意したらにらまれた。最悪。ハロコンにはこの手のバカが集まっているらしいが、なっちコンにわざわざ山梨まで来てもこの手のバカが消えないとは、「ハロプロ」には心底どうしようもない人が取り憑いて離れない、ということか。ま、分かっていたけれど。

豪華4重奏、なんだけれども、なんというか、正直言って都留さんとのレベルの差がありすぎて、すこしきつかったかも。こっちも耳が肥えてしまって、「生演奏」というだけで「最高!」だなんて言えなくなってしまった。

途中でカバー曲「森へ帰ろう」。最初大阪で聞いたときは、安倍さんは歌詞カードを見て歌うし、なんともぴんと来なかったのだが、東京で聞いて、結構いいなと思い、今日聞いて、なるほど今日のための選曲だったのかと納得した。バックに木々が見える野外でまったり歌われる「森へ帰ろう」。バカバカとすさんだ己の気持ちを一瞬だけ恥じた。

2009年08月01日

■ スニーカーではなくて高級靴だった(いい意味で)

なっちこと安倍なつみコンサート、東京厚生年金会館大ホール。

体調よろしくなく、また関西から東京への往復も、財政的・体力的・時間的につらい。さらに翌週に山梨に行くことを考えると。正直、少し微妙なテンションだった。

こういう書き出しをするとだいたいオチは決まっているわけだが、果たして、来て良かった。山梨も絶対行くぞ(というか宿も押さえたので、行かないわけはないのだが)、と。

前回、大阪公演参加時に書いたやや微妙な部分が全て良くなっていた。そのときは「ライブの構成としては、よく言えば中庸、もっとよく言えば、これまでの集大成、悪く言えば中途半端」と書いているが、今日のはまさに集大成と呼ぶにふさわしいものだ。あるいは、アコースティックなまったりコンと、絢爛で厚いサウンドのコンサート、一回で二度楽しめる、というか。これを見てしまうと、なるほど、このコンサートの作りの意図が鮮明に見えてくるし、逆に、これまでの編成はこの「理想型」からの(予算的にやむを得ない)引き算だったのだと思えてしまう。私は「まったりコン」を期待していた、と書いたが、この内容だったら後半も大満足だ。というより、後半の方がさらにすばらしい。「下界」(一階席)は歌えや踊れの「盛り上がり」ライブだが、二階ファミリー席に鎮座している限り、一級の演奏者たちの絢爛な演奏の一つとして奏でられるなっちの声、それらを一つのサウンドとして楽しめる優雅で豪勢なコンサートだった。

特に後半、楽器が増えて、なお一層際だったのが、ヴァイオリン。あらためて都留さんのヴァイオリンはすばらしい。絢爛な音の中に混ざる狂おしいまでの音色。最大の盛り上がり曲「だって生きてかなくちゃ」の間奏部、一階席では客が声をそろえて叫んでいるが、ここのところのヴァイオリンが実に泣けるのだ。続く「ストレス」、この曲をカバーシングルとして出すと聞いたときには正直落胆したし、CD化されたときにもあまり好きになれなかったが、今思う。この曲を持ち歌にしておいて良かった。この曲とヴァイオリンが合うなんて夢にも思わなかった。

6月大阪時には批判的に言及したカバー曲「森へ帰ろう」、これも今日のは良かった。歌詞カードも見ていなかったし、それだけに歌詞の世界が伝わってくるように感じられた。そしてこちらは徳武さんのアコースティックギターの優しい音色が心に染みる。

もちろん冒頭の「微風」もとても良かった。一曲目ということで聞く側も、歌う側も、ややばたついている感じがあったが、今日のは良かった。一曲目から気合い充実した歌いっぷり。その後に続く曲も含めて、しばらくはバンドメンバー3人の「薄い」サウンドが続くのだが、その間はしっかり安倍なつみの声を楽しむ。それも意図としても、実際に聞いた感想としても、とてもよく納得できた。そしてそれに耐えるだけの歌を安倍なつみは歌っている。

心残りだったのはせっかくの(想定外の)サックスが加わったのに、いまいち見せ場が少なかったこと。従来編成では明らかに欠落していたリズム系を加えるのは簡単でも、新たにサックスに見せ場を作るのは難しいものか、と思っていたが、本編の最後「大人へのエレベーター」で来ました。ギンギンのサックスの音色。心残りの一つが最後に消えた。

それでもしつこく諫言を。「微風」の間奏中の拍手はやめましょうや。せっかくのヴァイオリンの音色が台無しです。というか、演歌歌手じゃないんだから、あのタイミングでの拍手はない。でもこれまた前にも書いたとおり、安倍さんがそれを煽ってしまっている。間奏中にお辞儀なんていらない。例えば都留さんの方を見て、体でリズムをとる、とかそういう動きをしていれば、あそこであそこまで拍手は定番化しないはず。もはやこのコンサートは、安倍なつみのワンマンショーではないのだ、ということを安倍さんにも分かってほしいな、と思ったりする。

2009年06月21日

■ いつものMCメモ

私個人のとっての記憶の定着を意図したというだけのMC記録。

昼公演

バンドメンバー紹介
「(ヴァイオリンの)都留さん、大変なことがあったみたいで。新幹線の指定券をなくされたんですよね」。「そうなんですよ、14号車ということだけは覚えていて、14号車の指定券をくださいとお願いして、なんとか新横浜でメンバーと合流できて、ほっとしました」
三文オペラ
大阪での通し稽古はすっぴんでおこなった。本番では白塗りの化粧だから、逆に恥ずかしくて。お母さん役のみいちゃん(松田美由紀)が全然怖くなかったりして。

中澤裕子バースデーライブ
裕ちゃんのバースデーライブに飛び入り参加した。会場に行ったら、矢口もいて。なっちと同じくバースデーケーキの帽子を被ってて、同じことを考えるんだなあ。よっちゃん(吉澤ひとみ)もいたんだけれども、よっちゃんは全身緑で「もずく」とか言っててもう意味わかんないし。
裕ちゃんが「ふるさと」を歌っている最中に袖で、ちゃりんちゃりんと鳴らしてて。歌い終わったら自転車に乗って登場したんですよ。自転車を裕ちゃんが前から欲しい、っていってて、プレゼントに用意してたんですけど。登場したとき、裕ちゃんが「なっちー」って言って飛びついてくると予想していたら、全然反応してくれなくて、水とか飲んでて、もうそのまま舞台からはけてしまうところでしたよ。
ファッション
今回のツアーはまた自分で衣装をデザインしたんですけどね。ファッションって結構難しい。雑誌と上手いろいろ研究したりとかしてね。いろんな人のをまねしたりとか。マネキンを一式そのまま買うって人もいましたけどね。石川梨華っていうんですけど、元同じメンバーの。
ブログ
もう楽しくって。ずっと携帯で更新したりしているから、すぐに電池がなくなって。充電器を持ち歩くようにしているんですよ。更新のタイミングとかわかんないから、しょっちゅう更新していたら、更新しすぎ!っていわれたりしました。
どこかのMCでの一こま
なんだか話にオチがないですね。そうなんです。私の話はオチがないんです。
何かで噛んで会場よりブーイング。(耳をふさぐ仕草をして)「聞こえなーい」。

夜公演

メンバー紹介
都留さんがスニーカーを履いておられるんですよ。なんだかスニーカーってイメージないですよね。革靴ってイメージかな。(今回のツアー向けに新調、ツアー開始には間に合わず、今日が初めて)夜公演は黒。昼公演は白。しろくろしろくろ、明日は何色になるんでしょう?
徳武さんは息子さんともライブをなさるとか。音楽一家ですもんね。次はいつあるんですか。え?明日?あ〜びっくりした。明日は(なっちコンで)岡山ですよね。
三文オペラ
メッキと三角関係になった恋敵を罵倒するシーンがあるんですけど、大阪ではほとんどアドリブで。「この食い倒れが!」とかいろいろ言ってました。「このジャイアンが!」って言ったときには「はあ、ジャイ子ではなくてジャイアンなのかぁ」ってぼやかれて、「え?そこ?」みたいな。
大阪公演ではほとんどが一回公演で(全部!との会場の声に、あ、そうでしたっけ)、終わったあととかに他の舞台をいろいろ観にいったんですよ。オペラ座の怪人とか、劇団新感線とか。食事にもよくお誘いを受けて、あっちからもこっちからも「今どこ〜」「すぐこっちにきて」という感じで。その中でも米良さんと特によくご一緒して。
神様
町中の路地で偶然2年ぶりに友達と会って。「えーいまなにしてるの〜」とかいって。本当に偶然で。何か神様がチェスのコマを動かすようにして、出会わせてくれたのかなあ、とか思って。
妹とよく食事とか行くんですけど。その後、いつも「ゲーセン行こう」って誘われるんですよ。私も当然行きたいんでしょ、みたいな感じで誘ってくるんですけど、私は別に行きたくないんですけどね。UFOキャッチャーがとても上手くて、ここはこうこうで、てこの原理でどうこうで、とかいって、いろいろなものをゲットしたりして。そこでとれたものをプレゼントしてくれて、「おそろい!」とか言ってくれるんですけど、これどこに付けよう〜、ってなるんですよ。
最後
「Dr.Kこと徳武弘文さんでした!」と紹介しようとして「とくたけこと徳武弘文さんでした!」といってしまい、少し焦って徳武さんに謝る仕草。

■ やっぱり盛り上がるのがすき!

体調がよろしくない。インフルエンザに感染して、大勢の人が集まるところに行けばウィルステロ状態になる、とかそういうことではなくて、ただひたすら眠い。

そんな状態で「癒し」を売りにする歌手のコンサートに行けばどうなるか、考えるだに恐ろしい。高額な安眠スポット。いやいや、それはまずい。というわけで、眠気と戦いながら行ってきました、なっちこと安倍なつみSummer Live Tour2009「やっぱりスニーカーがすき!」、大阪公演。

会場は大阪御堂筋にある御堂会館。一昨年の安倍なつみ新曲発売イベントで用いられた会場。大阪厚生年金会館ともより駅は同じだが、駅からはこちらの方がかなり近くて便利。ただし仏教系の施設なので、「アイドル歌手」のコンサート会場としてはちょっとそぐわない雰囲気。

会場ではいろいろイベントが行われているようで、中には「九条の会」のイベントも。一昔前だったらこっちに行っていたりしたかなあ、とかちょっと思ったりも。

とりあえずグッズ販売。娘。コンと違ってそれほど並ばずとも買える。ただ閑散としている感じではなくて、ひっきりなしに購入者がいる感じ。私はDVDマガジン、ビジュアルブック、そして「スニーカーストラップ」を購入。占めて6400円也。一回ライブに行ける額じゃないか。ストラップは安倍さんが自分も携帯に付けている、と明言したもの。昨年のはにわっちストラップでは見事に裏切られたので、「おそろい」に向けて再チャレンジ。

座席はいつものファミリー席。段差が結構あって、そこそこ見やすい。隣にはちょっと年齢高めのご婦人二人連れ。会場全体に女性客が(なっちコンにしては)目に付く。親子連れもぱらぱらと。

隣のご婦人、ライブ開始時、客が一斉に起立するのに戸惑い「え、立たなければいけないの?」とひそひそ話、でもファミリー席なので前と隣の客は着席したままなのを確認して、安心したご様子。安倍さんの「三文オペラ見に来た人」という問いかけにおずおずと手を挙げていたので、もしかするとそのつながりで来られたのかも知れない。おそらく初めてのなっちコン、どう感じられたのだろうか。

そういう「アウェー」な人が近くにいると、こちらも自然とそういう目線でライブを見てしまう。そうすると自然に採点が辛くなる。

あともう一歩なんだよな。かなりいい。誰に見せても恥ずかしくない、とは言える。でも「いい!」と思わせるにはやはり弱い。安倍さんの発声はかなり安定しているし、歌詞もほとんどの曲が鮮明に聞き取れるし、気持ちも入っているし、舞台を見てライブにもきてみた、という人をがっかりさせるような出来ではない。MCもぐだぐだだけれども、ハートフルな感じはきっと伝わると思う。でも何か足りない。これぞ安倍なつみの歌だ!というだけの強力なインパクトを感じさせる部分が弱い。三文オペラでのソロ楽曲「海賊ジェニー」の時のようなものをもっと出していければ、その「何か」が補われるようにも思うのだが。三文オペラは安倍なつみは「かなりのチャレンジ」だったと言っているが、しかし安倍なつみの中にもともとああいう要素はあったはず。実際多くの安倍なつみファンは、言われるほどあの舞台の安倍なつみに断絶感を感じてはいなかったように思う。そのもともと安倍なつみが持っているものを引き出し、そこから十全なるインパクトを引き出した宮本亜門はやはりさすがというべきかも知れない。

ライブの構成としては、よく言えば中庸、もっとよく言えば、これまでの集大成、悪く言えば中途半端。

前半はヴァイオリンを生かしたアコースティックな編成。後半は同期音源を多用して、かつてのなっちコンのノリを再現。

それはそれで各々意図はよく理解できたし、さらに地方でのライブハウス会場でのライブを想像すると、前半は着席で、後半はスタンディングで、というふうに客席を誘導すれば、さらに意図は鮮明になる。少ないバンド編成で「二度おいしい」を狙ったのだとすればこれしかない。

ただ私は春の「微風」ツアー以上にまったりと「聞かせる」ライブを期待したのだ。ドラム、サックスの代わりにヴァイオリンというバンド編成を聞いたとき、私はそのヴァイオリンをフィーチャリングしたセットリストを期待した。それからするとやや当てがはずれたところもある。

もう一点、セットリストに入っているカバー曲「森へ帰ろう」(山本コウタロー&ウイークエンド)。選曲の意図が伝わらない。正直言っていくら何でも「誰か」の好みを押しつけすぎだろう、と。安倍さんが知っている曲では絶対ないし、というか私も知らない曲だし、いくらフォーク世代の心を安倍なつみに歌わせたいと思っている人がいるにしても、もう少し歌わせる曲は考えて欲しい。知られてもいないし、選曲の意図が言葉でも説明されないし、曲自体にも強烈なインパクトもないし、安倍なつみの表現にとってチャレンジングなところも一切ない曲をあえて選曲する意図が全くわからない。さらにいえばこういう歌詞にメッセージを込めたような曲の歌詞はカンペを見て歌っては駄目。舞台の台詞を覚えられるのなら、この一曲の歌詞ぐらいは安倍さんも覚えなくては駄目だと思う。カンペを見ながらおずおずと歌うものだから、ますますこの曲をなんで歌っているのかが全く私には伝わってこなかった。

いろいろ不満もあるけれども、一曲目に「微風」、中盤に「小説の中の二人」そしてラストに「空 Life Goes On」という私の思う安倍なつみの曲ベスト5に入る曲が要所要所に入ってきて、全体としては良かった。ヴァイオリンも全体にいい感じに絡んできて、よかった。ただ一曲、徹底的にヴァイオリンをフィーチャリングした「泣かせる」アレンジの曲があればもっと良かったのだけれども。

かつてのいつものなっちコンを再現したことが功を奏したか、会場の盛り上がりはかなりのもの。特に夜公演ではあまりの盛り上がりぶりに安倍さん感激して涙声になる場面も。安倍さんも、客も、「盛り上がる」のが好きで、それがいいライブだというのなら、それはそれでありなのだと思う。

2009年06月06日

■ スニーカーコン開幕

なっちこと安倍なつみコンサートツアーが開幕、ということなのだけれども、関西人からすれば初日会場の東松山ってどこ?というか、そういう地名があることを生まれて初めて知った、というわけで、まったりお留守番。明日の横浜関内はいい会場だし、そこそこ行きやすいけれども、仕事もいろいろ忙しいし、お金も大事だし、でこちらもスルー。20日大阪までお預け。

あとは東京と山梨。全部チケット入手済み。ライブハウスがあまり好きではないので、ホールコンだけで合計5公演。チケット代はともかく交通費が辛い。山梨は観光がてらということで、まあいいかという感じだけれども、東京は今更だし。

ネタバレは歓迎なので、セットリストも早速見たのだけれども、あの曲、この曲がない!というのもあるけれども、それを言い出せばきりがないし、まあこんなものとも思う。もうちょっとカバー曲あたりで、おや?と思わせるようなのがあってもよかったかなというものあるけれど。

こちらとしても良くも悪くもまったりとした心境で、娘。コンの時のようなどきどき感とかはあまりない。まあツアータイトル通りに背伸びせず「スニーカー」で見に行く感じかな。

2009年05月16日

■ 休息中

「三文オペラ」が終わって少し呆けモード。キティちゃんグッズを身につけたポリーちゃん、可愛かったなあ、とか、そんなのも含めて、2回しか見に行かなかったけれど、あの空間は本当に好きだった。DVDにもならないし、楽曲のCDも出ないし、そういうものとしては残らない。

まあ、それでいい。思い出ならこの頭の中にあるから。

お次は一ヶ月後の安倍なつみ夏ツアー大阪公演。7月は何の予定もなくて、8月に同じく安倍なつみツアーラスト東京公演とスペシャル公演?山梨を考慮中。ということで当分はなっち、なっちかな。

2009年05月11日

■ 染められない

ややしつこめの三文オペラの総括。

この舞台は3層構成になっているのだ。舞台上の登場人物がもがきつつ、生きる世界、それを観察する観客のいる世界、そしてこの二つの世界の乖離をことさらに言い立てる制作サイドの世界(最初に書いた感想文は舞台上の世界についての言及を完全に取りこぼしていた。反省)。

登場人物はかれらの論理でもって、「真っ当に」生きている。しかし観客である*我々*はそうはなかなか感じられない。登場人物に共感できる部分が出来たかと思えば、裏切られる。だから*我々*にとっては舞台上のストーリーはどこか現実離れしていて、その登場人物に己を仮託できない。

舞台の世界は*我々*のリアルさからはどこかずれているのだが、しかし真にリアルに触れているのはかれらなのかもしれない。どこかしらに大きな穴が開いており、それを埋めようとして賢明に何かを求め続ける。この空疎さと、リアルさを求める執着とを、ポリー役の安倍なつみは実に見事に演じ分けていた。普段はひたすら軽薄で、ひたすら色恋沙汰にかまけている(しかもその恋がそれほど真っ当なものと見えない)。しかしその時々に突然豹変し、しっかり何かをつかんだようなどっしりした態度で、ドスのある声を響かせる。

こうしたリアルさを巡るせめぎ合いの中で、*我々*は己の論理の中にかれらの世界を馴化させていこうとする。そうして生にもがくメッキメッサーに「共感」を覚えようとしたときに、「どんでん返し」がやってくる。

お前たちにとってのリアリティなどというものはかくも脆いものなのだ。このどんでん返しは、舞台の世界と、そして観客の立場と、その両方をひっくり返してしまう。そして観客は永遠に舞台の世界には真にコミットできないことを思い知らされるのだ。こうして舞台上の「リアル」な世界は観客の馴化への意志を断ち切って、そのままの姿で温存されるわけだ。

2009年05月10日

■ あなた色

「三文オペラ」大阪公演千秋楽無事終了。

カーテンコールは何回あっただろうか。そのうちの一回、デーモン小暮閣下が突然「この中になっちファンはいるか?」と問いかける一幕があった。特に前方中心に固まりで必死で手を挙げる一群。そのほかにもバラバラといて、意外と結構潜んでいるものだと思った。その安倍さんの挨拶、「今日はなっちじゃなくて、ポリーだよ」とかいって、いかにもポリーっぽくアホっぽくおどけて見せた。それまでは安倍さんらしくきまじめに遠慮がちに振る舞っていたのが一転。いやはや役者だ。

高橋愛のWebトークで、新垣里沙とともにこの「三文オペラ」を見に行った感想を語っていたようで、まずは「大人でしたね〜」。「みっつぃとか大丈夫かな」。ま、それはそう思うわな。客席を映す演出とか色々興味深いとかも。そしてこの舞台を色に例えると、というところで愛ちゃんは「灰色」、ガキさんは「赤」。

なるほど、よく分かる。灰色はこの舞台の作り出す表面的な世界。皆が貧しく、燻っていて、薄暗い世界。しかしその中に生きる人々の心の中には強烈な執着が。その執着を色にすると「赤」。

人々が執着しているのは金、性そして生。道徳やら、制度やら、権力やらが全て欺瞞的で脆く、それだけに人々は真にリアルなものに執着する。

植民地戦争にかり出されて、様々なトラウマを抱えた兵士は、一人は女王陛下に見込まれ警視総監に、そしてもう一人は悪党の親玉になった。そして二人はその後もなお、「友情」で結ばれている。悪党メッキ・メッサーは警視総監に金を分け与え、警視総監はメッキ・メッサーの悪事を隠蔽する。「持ちつ持たれつ」。利害に塗り固められた友情。それでも二人はそれを友情だと信じる。

メッキ・メッサーと深い関係にあった娼婦は過去にふるわれた暴力にトラウマを持ち、メッキに対する憎しみと愛情とを併せ持つ。そして金のために二度もメッキを裏切る。裏切ったのは復讐のためか、あるいは金のためか。

金、性、生に振り回されもがくメッキ。そしていよいよ処刑されるというところになって、突然女王陛下の、いや脚本家のというべきか、何の必然性もない思いつきのようなもので恩赦が下り、生を得て、さらに貴族に叙せられ、多額の年金をもらえることになる。いったいメッキが執着したものは何だったのか。メッキが生きた世界とは全く無関係な世界の論理で、彼は全て救済される。自らが執着したものの価値の軽さ。メッキの生還を喜ぶ人々の空疎な笑顔。メッキが現存すると信じ、確かにその中で生きてきたはずの世界は消え失せていた。その時のメッキの目に映った色は何色だったのだろう。

「白」だと私は思った。空白。登場人物の白塗りの化粧、そしてラストシーンのキティちゃんのお面、色々な顔を持って生きていても、それらは全て仮面。そして様々な物事に執着し、生きてきたリアルな世界も、最後には全て白紙にされてしまう。灰色の世界とその中で蠢く赤い血潮を最後の最後に全て白く塗りつぶしてしまう。真に暴力的なのはまさにこの「白」。様々な色を持ったリアルな世界を遮断し、キティちゃんのお面のように無表情にその世界を観察する、そんなパラレルワールド。

会場にはタクシーで乗り付ける人多数。公演終了後にもタクシーがずらり。もちろんモーニング娘。コンサートでは見られない光景だ。

2009年05月06日

■ プラチナ9DISCO大阪公演

前日の三文オペラ、そして今日の娘。コンサートで私のゴールデンウィークは終わるとともに、私にとっての娘。春ツアーも終了。東京でしか開催されない「おじぎ」舞台はスルー、夏の「ハロコン」もスルーなので、次はもしかすると8月末の愛垣ディナーショーまで娘。現場はないかもしれない。新曲「しょうがない 夢追い人」発売イベントをどうするかにもよるが。

名残惜しく、寂しい一方で、三文オペラと「連戦」した感想としては、私としては三文オペラのほうがずっとホーム感があった。娘。コンは客、会場スタッフともに何とも「がさつ」な感じがしてよろしくない。三文オペラの会場にいる方がふつうにずっと心地よかった。コンサートよりも舞台の方が楽しいと思う日が来るとは。それだけ三文オペラが内容的にも私にとってしっくり来た、ということではあるのだが。

さて、私にとっての娘。コンラスト。私にとっての「本番」は福井公演だったので、今日はいわばお見送り公演。大阪厚生年金大ホール三階はやはりどうにも距離が遠くて、必ずしも良会場とは言い難かった福井フェニックスホールのほうがずっと楽しみやすい意味もあった。これまでは大阪厚生年金大ホールで満足していたけれども、できれば他の会場の方がいいかもなあ、とあらためて思った。

今日の高橋愛。おでこを出していたこともあって、かなり幼い雰囲気で可愛らしい。個人的に愛ちゃんにはもうちょっと別な雰囲気を求めているところもあって、可愛い娘なら他のメンバーでもいいかな、とも思ったので、福井公演と比較して他のメンバーを多く見ていた。愛ちゃん自身は元気そうで、楽しそうで、いい感じだった。ちなみに歌い方を変えたらしい「夢から醒めて」は、涙も流さなかったし、福井公演と比較してそんなに変わった気はしなかった。音程・発声ともに安定していたし、そういうものとしてはよいパフォーマンスだったと思う。ただ変わったというパフォーマンスも感じたかったかな。

今日は田中れいなが目についた。界隈では評判がいまいちなところもあるようだけれども、私はいいと思っているソロ曲「美学」、今日もきらきらと輝くようなパフォーマンス。ソロアイドル歌手田中れいなを見てみたい!という思いを強くする。

対照的にややおとなしく感じたのが久住小春。ライブが続いていてお疲れらしいという話もある。それはそれとして、そうしてきゃぴきゃぴしていない小春はこれがなかなか美しい。ちょっと見とれる。

パフォーマンスはやはり全員ここ数年のレベルアップが顕著に感じられて、とても安定していた。新曲「しょうがない 夢追い人」などはどのパートにも隙がなくて、変な引っかかりを覚えることなく、安心して歌の世界に入っていけた。そしてそうして聞くとこれが実になかなかいい。娘。コンサートで、娘。全員のパフォーマンスで純粋に歌だけでじんとくることは実はあまりないのだけれども(必ずしもネガティブな意味ではなくて、ダンスを含めたビジュアルの締める部分が大きいということ)、この曲は歌だけでもちょっとよかった。

MC。メンバーが撮ってきた写真をネタにあれこれしゃべる「プラチナフォト」コーナー。これまではジュンジュンと小春が担当してきたのだが、今日はジュンジュンと田中れいなになっていた。そしてジュンジュンの写真紹介。たこ焼きとスイーツ。もしや、と思ったら、果たしてなっちこと安倍なつみの差し入れらしい。れいなによれば、突然「元気ー」とかいって入ってきて、差し入れを持ってきたらしい。そしてそのとき、安倍さんは既に舞台化粧済み、つまり白塗りの顔。ちょっと驚いた、とか。と、ここまではいい話なのだが、れいな、ジュンジュンに向かって突っ込む。「どうせ撮るものがないから、食べ物でも撮っとこうとか思って持ってきたんでしょうが」。ジュンジュン「違いますよ」と必死に否定。安倍さんに失礼、ということでこのトークのいきさつは安倍さんには内緒、とお願いされました。言いつけたっと。

一人トークコーナー、昼公演は光井愛佳。タクシーに乗ったら運転手に子持ちと間違えられる。そんなに年上に見えるんですかねえ?と。夜公演は高橋愛。「ヤンタン」で共演している村上ショージさんの経営している?食堂村上食堂の話。ステーキが500円とかで、肉が実に薄いとか、キュウリもむこうが透けて見えるぐらい薄いとかそんな話をさんまさんから聞いて、機会があったらいつかいってみたい。「明日〜」と会場から。「いやいやいや」。

ラストMC。亀井絵里は客から「エー」とブーイングされるのが快感らしい。ということで、今日もぐだぐだトークをしては「エー」とブーイングされていた。亀ちゃん、とてもうれしそうだった。

愛ちゃんのなっち話が聞けなかったのは残念だったけれど、愛ちゃんソロMCも聴けたし、れいな・ジュンジュンのなっち話も聞けたので、MC的にも満足かな。

というわけで、私は合計5公演、娘。さんたちは3月末から5月10日まで、まだ少し日程は残っているけれども、とりあえずお疲れ様でした、ということで。楽しい時間をありがとう。

■ プロレタリアの世界からこんにちは

会場前、我々の同志が集っている。そしてその同志をなにやら猿山の猿を見るような視線でみる人たち。中にはわざとらしく晦渋な顔をしている人もいる。何者だろう。

会場前の張り紙を見ると我らが集いとは別に「三文オペラ」なる舞台をやっているらしい。かすかな記憶をたぐるにこの舞台、共産主義者として名をはせた劇作家ブレヒトの作品だという。そんなブレヒト劇をいかにも有閑層とおぼしき人々が衒学的な雰囲気を漂わせて鑑賞に来る。皮肉なものだ。

年齢も高めだ。老夫婦という風体の人も多数見られる。今更共産主義でもあるまい。真に革命的なプロレタリアは若者の中から生まれる。女性比率?女性が多いというのがなんだというのか。真の共産主義的革命においては男女などという差は解消されなければならない。しかし現に生産労働を主として担っているのが今なお男性である以上、革命的プロレタリアの養成は男性において先行する。若い男性、まさに革命的プロレタリアが生み出されるべき集団を我々は擁しているのだ。欲を言えば、もっと若さがほしいところであるが、資本制労働の矛盾を一番に受けている世代が多くいるこの年齢層も捨てたものではない。

私のつまみ食い的知識によれば、ブレヒト劇は鑑賞者に批判的精神を呼び覚ますことを意図しているらしい。主体性の確立、それは未だブルジョワ的ユートピアの反復に過ぎない。真に革命的プロレタリアはそのような屁理屈など不要なのだ。頭で考えるのではなく、まず体を動かすこと。そのリズムを、労働へ向かうリビドーを増幅させること。それには音楽が適している。まして対象が鬱屈した男性だ。華やかな女性の舞踊を加えればよりよい。これこそ真の革命的プロレタリアに必要とされるべき精神の養成手段なのだ。

(編注:以下意味不明な左翼プロパガンダが続いたため削除)。

2009年05月05日

■ ハッピーエンドだ。さあ、喜べ!

今まで見た演劇舞台の中で一番しっくり来たかな。何というか大学時代の文化を思い出すというか。

といっても、大学時代に舞台にかぶれたとかそういうことはない。ただ大学内にその世界ではそれなりに有名な前衛舞台のメッカみたいなのがあったりして、そういう空気はそれなりに嗅いでいた、というぐらい。しかしそういう空気感というのは不思議なもので、この劇が始まってまもなく、スクリーンに新聞のコラージュが映し出される演出を見た途端、一気にそういうモードに入っていけた。さらに舞台を見ている客席をモノトーンでスクリーンに映し出す。見ている「私」を客観視せよというメッセージか。

ある種の舞台というのは、多分(ストーリーとは別の)メタメッセージが伝わるか否かに勝負を賭けている(強いていえばトゥーランドットとかシンデレラは「愛」の力とかそんなの。まあこれはメタメッセージという感じでもないが)。そしてこの三文オペラの発するメタメッセージとは、もちろん資本主義・拝金主義批判というのもあるだろうが、それ以上に、演じられる舞台と見る観客との予定調和な関係を崩すこと、そこに力点を置いているように感じた。

たとえば、コンサートなどでの客席は常に一体感があって、そして目の前のライブは常に「最高!」といい、目の前にいる歌い手、グループのパフォーマンスなど見ていなくても、その歌い手、グループへの愛を語るその予定調和的な語り。その一方で愛とやらを持ちきれていないグループ、メンバーのパフォーマンスへは小姑のようなケチをつける。欠落しているのは、ステージを見ている観客自身に対する批評精神。「内輪」でお約束となっている感動を再認する儀式。結論はステージを見る前に決まっている。そんなステージ鑑賞態度。ドラマで登場人物の死を見せて、「さあ、泣け!」。そんな空疎なお約束の儀式の反復。

三文オペラでは有名なラストシーン。お前たちはハッピーエンドに終われば満足なのだろうと言い放って、何の脈絡もなく、無理からにハッピーエンドに持って行く。このシーンがこうしたお約束を笑いものにしているのは明白だが、そのシーンに演出家宮本亜門はキティちゃんのお面を用意した。

キティちゃんは実はここが初出ではない。安倍なつみ演じる、いかにもイマドキの、ちょっとイカれた女の子ポリーがキティちゃんバッチをじゃらじゃら衣装に付けている。

まさにこのキティちゃんこそが空疎さのイコンに他ならない。ただひたすら軽薄で、リアルな顔を持たない存在。ポリーはその代表的存在だが、登場人物ことごとくがそうなのだ。主人公メッキ・メッサーを裏切る娼婦は、最初の裏切りの時にはその苦悩を語ってみせるが、二度目も、ほとんど何の必然性もなく、裏切る。登場人物ことごとくがそんな具合で、観客は結局のところ悪人の主役メッキ・メッサーに仮託してストーリーを見守ることになる。彼のみがストーリーの中で確かな実在感・存在感をもっているからだ。

しかしそれが前述のラストシーンで見事に裏切られる。まもなく処刑されるというその緊迫感の中で、唐突に女王陛下の恩赦が下り、さらにあらんことかメッキ・メッサーは貴族に叙せられる。ハッピーハッピー。

そのときのどんちゃん騒ぎの中でキティちゃんのお面をつけた人がぞろぞろ出てきて、踊り狂うのだ。メッキ・メッサーの恩赦を祝して。もちろん踊り狂うかれらには顔はない。感情はない。ただハッピーエンドであるが故にかれらはそれを言祝ぎ、踊り狂うのだ。「さあ、ハッピーエンドだ。者ども、喜べ!」。

安倍なつみについては言うことはあまりない。とにかく薄っぺらで、うざくて、可愛らしい小悪魔=天使っぷりを遺憾なく発揮していた。外向けの演技ではこれまでちょっと気の強いひたむきな女の子ばかりを演じてきた安倍なつみだったが、ようやく「なっち」の本領発揮というところ。ハロプロファン的にはハロモニやら、2006年ぐらいにテレビ東京深夜枠で放送されていたコメディドラマ「絵流田4丁目の人々」あたりで既になじみではあったが。

ちなみにこの舞台、東京公演にモーニング娘。メンバーの高橋愛、新垣里沙、亀井絵里、光井愛佳、リンリンが見に来ていたというレポートがある。歌詞の中に「おまんこ」がどうとか、セリフの中に「下の口ではなくて、上の口にものを入れろ」だとか、そんなこんなのシーン満載のこの舞台、他のメンバーはともかく光井愛佳に見せてもよかったのかなあ。


隣の大ホールで行われていたモーニング娘。コンサートで愛ちゃんこと高橋愛が安倍なつみのことを話題に出したらしい。安倍さんの方から電話してきて、差し入れ、何がいい?と聞いてきたので、「たこ焼き」と答えたら、直接持ってきてくれた、とか何とか。

愛ちゃんのなっち話、直接聞きたかったよ。今日(5月5日)、娘。コンに入って明日三文オペラに行けばよかった、かな。

■ ブルジョワの世界からこんにちは

会場前の公園、なにやら得体の知れない粗野・野卑な集団がいる。何者だろう。

とりあえず当日券を求めて、芸術ホール入り口にはいる。既に当日券を求める人がちらほら。販売開始時間になるにつれて、徐々に人が増えてくる。どこかの界隈が女性比率の高さを競っているらしいが、こちらは圧倒的多数が女性。ちなみにその界隈は「若さ」も競っているらしいが、こちらは大して若くはない。公園前にいた集団の方がかなり若い。その分野卑。こちらは年齢を重ねているだけに、文化を享受するということ、そして教養というもののなんたるかを知っている。そもそも客層が若い、というのはそんなにすばらしいことなのか。ゴミならぬCDを会場前に捨てるような「若者」がそんなに褒めそやされる世界というのも奇妙なものだ。

ちなみに公園前にいた不思議な集団は、こちらの客がひそひそ話しているのを聞けば、どうもモーニング娘。とかいうアイドルグループのファンらしい。大ホールの方でそのアイドルグループのコンサートが行われているらしいのだ。モーニング娘。(笑)。アイドル(笑)。まあいかにもそういうのを追っかけているような集団だ。合点がいった。喫茶コーナーでへそを上にしてふんぞり返って座ったり、我が物顔であちこちに座り込んだり、アイドルを追っかける若者というのは人目というのはあまり気にしない人種らしい。

そういえばこちらの劇にもそのアイドルグループ出身者が出演していると知った。一幕終了後にこんな話し声が聞こえてきたのだ。「ポリー役の子、なかなかおもろいやん」。「ああ、あれ、安倍ちゃんやろ。ほら、モーニング娘。の」。ちょっと得難いブリッ子(死語)ぶりを見事に表現していて、たしかにアイドルそのものだった。アイドルをバカにしてはいけない、とちょっとだけ反省もした。

終演後、会場を出ると、人は少なくはなっていたが、未だ件の集団がゴロゴロたむろしていた。まだコンサートはやっているようなのに、喫茶コーナーとかを占拠して、大声ではしゃいでいた。そしてグッズ売り場には長い列。不思議な光景だった。

思えばこういう野卑な若者にこそ、真に前衛的な共産主義的精神をたたき込まなければならないはずだ。なのにチケット代金1万2千円は高すぎるだろう。とうていこの若者たちの手が出せる額ではあるまい。モーニング娘。とやらのコンサートなど二束三文の値段だろうから。真っ当な文化を享受できるのは一定の所得のあるもののみ。これこそ格差社会というものなのか。残酷なものだ。

えっ、モーニング娘。コンサートのチケット代金6800円!?。しかも昼夜連続して鑑賞するもの多数?。高度資本主義社会、現代日本。不思議な社会だ。

■ アートな空間へ

定額給付金をつぎ込みました。

偉大なる政治家、麻生誠万歳!

■ 迷うなぁ〜! ビッグなの?アーティスティックなの?

急遽大阪厚生年金会館に行くことにした。

さて大ホール、芸術ホール、どっちに入るのでしょうか?

2009年05月02日

■ 予定と予算と

なっちこと安倍なつみ、Summer Live Tour 2009〜やっぱりスニーカーがすき!〜。うーん、いまだにツアータイトルがなじめない。

とりあえず大阪公演昼夜チケット入手。あとは8月初めの東京厚生は行くとして、翌週の山梨河口湖はいかんせん。一昨年は広島・福岡、昨年は仙台と旅しているのだから、今年は福井・山梨というのも悪くはないか。七夕の神奈川OTODAMA SEA STUDIO開催回も興味はあるけれども、「荒天中止」とか「写真付身分証明書」が必要とか、色々敷居が高いので、こちらはスルー。

とりあえず予定はそれぐらいかと思っていたら、なんと高橋愛・新垣里沙でディナーショーとは。娘。八月は、今年は何の予定もまだ入っていないので、何をやるかと思っていたら、シンデレラ漬けだった昨年と比べるとしょぼいけれども、そう来ましたか。大阪でも開催されるということで、たぶんチケットは取れるだろうから、是非行かせていただきましょう。愛ちゃんの素っ気ないぐだぐだ振りをフォローするガキさん、これは見ずにはいられない。

さらにまっつぅこと松浦亜弥の秋ツアーの日程が出ている。昨年が春ツアーだったから丸1年以上ツアーがなかった。ドラマ「クイズショー」出演のため、ということのようだけれども、あの程度の登場頻度だったら、平行してやれそうなものなのに、と思ったりも。昨年秋は関東圏しか相手にしていなかったり、それでも頑張って行った六本木STBライブが非FC会員、非リピーターにとってはやや楽しみにくい内容だったりで、やや醒め気味。今年は予算もほとんど計上していないので大阪昼公演に行くぐらいかな。

というところで、今年初頭に立てた予定と比べて、なっち河口湖が予定外の出費になりそう、というぐらいで、今のところまずまずいい感じに収まりそうか。

愛ガキのディナーショーなんて予定に入っていたのかって?ふふふ。こんなこともあろうかと、高橋愛特別予算3万円を別途計上しておいたのさ。ん?全然足りない。ああああ、ドラマ「Q.E.D.証明終了」DVD Box14000円(amazon)也を予約済みだったー!

2009年03月31日

■ 夢なら醒めないで

今ツアー、高橋愛ファン待望のソロ曲「夢から醒めて」。

私は、最近の更新を見ると忘れられそうな気もしなくもないが、第一義的には安倍なつみファン。というところもあって、この曲に対する思いは少し違う。

「夢から醒めて」はGyaoドラマの主題歌。同じくGyaoドラマの主題歌として安倍なつみの「たからもの」がある。いずれもつんく♂プロデュースではない曲、そして「いつものハロプロ」曲とは違う伸びやかな曲調、ヴォーカルの「素」な感じの声がストレートに堪能できる曲。というので、私の中ではどうしても比較対象になる曲。

本来曲とかその歌唱とかを比較して、まして勝ち負けを決めるなんてことは粋じゃないのだけれども、あえてその粋じゃないことを書こう。

「たからもの」と「夢から醒めて」、正直言って安倍なつみ「たからもの」の方が断然いい、と思っていた。

まずは曲の背景。

「たからもの」のドラマは神戸震災をテーマにしたものだった。大好きな父親が震災でなくなった、それで閉ざされた心が再び動き出す流れを追ったドラマ。名作だった。地上波で流しても良かった、名作ドラマだった。そしてそのバックグラウンドに流れる「たからもの」。

何も変わらないものに 囲まれながら

たからものは 知らぬ間にどこかに行ってしまった

やさしい かなしい 思い出を残して

ドラマの世界と歌の世界がしっかり対応していて、歌を聴けば自然とその背景にある様々なものが浮かび上がってくる。人の心の傷、思い出、そして未来への希望、そうしたそれぞれに重いテーマがしっかり胸の中に刻み込まれ、反芻される。

一方「夢から醒めて」。ドラマ自体はよく分からないドラマだった。「エコ」がテーマの「シュール」なドラマらしいのだが、エコがテーマらしいことは分かるけれども何が「シュール」なのかも分からないし、結局何を訴えたかったドラマだったのかもよく分からなかった。高橋愛が出ている、という意義しかないはっきり言って駄作だった。

曲自体はいい曲だ。なのにその背景にあるドラマがそれをスポイルしてしまっている。なまじ背景にそんなドラマなどない方が良かった。しかし私の記憶の中ではこの曲を聴くとあのドラマがよみがえってしまう。全く余計な風景が。

そして歌唱。

歌い手のストレートな感情が表出されやすいこの手の素朴な曲に対しての歌い手の表現力。こういうのは安倍なつみとか中澤裕子とかが秀でているように思う。歌唱における「気合い」派。一方高橋愛とか後藤真希は私の中では「技巧」派。特に高橋愛はフェイクっぽく歌ったりそういう場面で特に力を発揮するタイプ、私の中での分類はそう。

例えばモーニング娘。。初期曲「ふるさと」。この曲も同じような意味を持っていると私は思っていて、この曲を高橋愛は数度ソロで歌っている。FC向けの企画DVDで歌ったのは私は知らないのだけれども、2005年モーニング娘。コンサートで歌われた高橋愛ソロ「ふるさと」。高橋愛ファン絶賛のこの歌唱、私はDVDで見ただけだが、その限り、「そんなにいいか?」と思った。同時期の高橋愛の歌唱ならばその次のツアーで歌われた田中れいな・亀井絵里との「ラストキッス」のほうが断然良かった。高橋愛に合うのは断然こちらだと思った。

2006年、この「ふるさと」を高橋愛と安倍なつみがデュオで歌った。果たして私の中では安倍なつみの「圧勝」だった。

「夢から醒めて」。私はこの曲は2007年に初めて生で聴いた。保田圭・矢口真里とのディナーショー。高橋愛(という人)を「感じる」という意味ではいいと思った。しかし高橋愛の芸を堪能するという意味では最高だとは思わなかった。

そして今回のツアー。私の中での最高の高橋愛はソロパートがそれほど多いわけでもない「情熱のキスを一つ」の高橋愛だ。踊りとか衣装とか表情がエロくていい、とかそういうことじゃなくて(それは絶対的にあるのだが)、高橋愛の歌唱を楽しむという意味で断然こちらこそ高橋愛の力量がよく出ている曲だと思う。

しかし。福井夜公演での「夢から醒めて」。良かった。とても良かった。

黄色に染まる会場、安倍なつみなら感激のあまりに崩れるこの場面(それはそれで安倍なつみのパフォーマーとして秀でたところだ)で、しかし高橋愛は毅然と歌いきった。(おそらく)万感の思いを胸に、それを歌声に乗せて、聞かせてくれた。気合いと、技術と、そして歌手としてのプライドが見事に調和した歌唱だった。伸びやかな声に繊細な感情とほとばしる気合いを込めて。

毎度の月並みな表現ながら、本当に夢の中にいるようで、その時間がもっとずっと続いて欲しいと願うも、その時は駆け足のように過ぎていき、そして何事もなかったように次の曲「Take off is now」でいつものごとくとてもエロティックなパフォーマンスを披露する高橋愛がいた。

■ 不埒な願い

私はモーニング娘。のファンだ。そして私はモーニング娘。のコンサートに行った。それは間違いない。

しかし私はモーニング娘。のライブを語る資格を本質的に持たない。モーニング娘。のパフォーマンスを語ることが出来ない。何となれば高橋愛がステージにいる時間はほとんど高橋愛しか見ていないからだ。ひどいなあ。

今そのときメインで歌っていたり、踊っていたりするメンバーを見ようとも思うのだけれども、DVDになったときに見られるよな、と思い、逆にこんな時(高橋愛に焦点が当たっていないとき)の高橋愛は今しか見られない、と思うとどうしても高橋愛から目が離せなくなってしまう。そして高橋愛がフォーカスされているときには、もちろん高橋愛を見る。

本当にひどいことに、だから、道重さゆみソロ曲の「It's you」も、バックダンサーとして高橋愛がいるので、そっちしか見ていない。本当にひどい奴だ。

もっとももう少し可愛らしい感じとか、元気良い感じの曲の時にはまだ他のメンバーにも目をやろうと思う。しかし「It's you」とか、新垣里沙・田中れいなとの曲「情熱のキスを一つ」「Take of is now」とか、エロティックな表現をしている曲はもうただひたすら高橋愛。そして「情熱のキスを一つ」の中でフェイクっぽく咆哮する高橋愛の歌声に私は耽溺するのだ。

高橋愛の地元福井。私の陣取るファミリー最後列から高橋愛の知り合いっぽい女性の集団とか、ちょっとお年を召した方やらが見える。そういう人たちの前で、体のラインが見える衣装を着て、エロティックな表情をして、エロティックなダンスを披露し、咆哮する高橋愛、なんだか凄いなあ、と思う。そしてMCではすっかり素な感じで、ちょっと照れながら訥々としたトーク。「なっちは噛むの!そういうもんだと思っといて」と開き直る安倍なつみとは対照的に、いまだに噛むことを気にし、それでも噛んでしまう高橋愛。

パフォーマンスモードの時と素モードの時のこのギャップ。スペシャリスト、舞台人、そういう言葉がしっくり来る。

地元公演ということでソロMC担当、そしてダブルアンコールで再び登場して簡単な挨拶。最近あまり見る機会もなくなった「素」モードの高橋愛を見られて、安倍なつみコンサートでは毎回なっちのぐだぐだトークを満喫していることを思い起こし、つい願ってしまうのだ。

高橋愛のソロライブを見たい!

モーニング娘。を卒業しなくても良い、夏以降のメンバー別ソロ展開の一環として高橋愛のスペシャルライブを企画してもらえないものだろうか。FC限定とかじゃなくて、STBとかライブハウスとか希望しても入れない人が出るような狭い会場じゃなくて、中野サンプラザとか大阪厚生年金会館ホールとかそのぐらいの規模で。東名阪3日6公演とか、やって欲しいなあ。可能なら6公演ともいっちゃうよ。

■ 輝く光の中で

「凱旋」公演。そのメンバー固有に定められた色(FCが販売するメンバー別Tシャツの色)のサイリュームを掲げ、そのメンバーの愛称を呼んでアンコールするのが一般化している。琵琶湖ホールではその「祭り」を呼びかけるサイトまで立ち上げて、光井愛佳の色、紫のサイリュームが配布されていた。そして高橋愛の地元福井公演。

ネット上の企画サイトは作られず、mixi内でコミュニティを立ち上げて企画が進められていた。ネット上のサイトならばブログからもリンクが貼られ、広がりやすいのだが、mixiではやや宣伝効果が薄い。実際琵琶湖企画は私はかなり前からその詳細を知っていたが、福井企画は直前にざっと当該mixiコミュニティを見ただけ。それでも夜公演にはサイリュームを配るということ、高橋愛ソロ曲でもサイリュームの色をそろえたいけれども、それを呼びかけると「ネタバレ」に繋がるので断念する、ということを知る。

昼公園前のグッズ購入時。黄色サイリュームを2本購入。普段はファミリー席ということもあって(一般席の時も、だが)サイリュームなど使わない。また安倍なつみ誕生日コンサート時には白サイリュームを掲げる企画があったが、そのときはグッズ列に並んでいる最中に企画サイドからサイリュームをもらったのでそれを使った。そして今回。

昼公演は大々的にはやらず、参加者各々の思いで会場が黄色に染まればいいな、というノリだったようだ。前日の琵琶湖公演では昼夜とも紫に染まったので、それだったら福井昼も、という思いになって、昼はアンコール時に黄色サイリュームを点灯させる。はたして会場は黄色に染まった。

そして夜公演。企画サイドがサイリュームを配り歩く。私は既に持っているからとお断りする。

そして高橋愛ソロ曲。アンコール時はメンバーはステージ上にはいないので、一色に染まった客席を直接見ることはない。だから直接客席を見ているソロ曲の時に、と思う。安倍なつみなら本編ラストの「愛しき人」の時。そして今回高橋愛にはソロ曲「夢から醒めて」の時に。

果たして見事に会場は黄色一色になった。

サイリューム祭りは、私の知る限り、モーニング娘。内ユニット「タンポポ」へのリスペクトから自然発生的に始まったのが初めてだかで有名。そしてそのときの色がタンポポの黄色。私はその場にはいなかったけれども、伝説となった黄色サイリューム祭り。そのタンポポとは無関係だった高橋愛に対しての黄色サイリューム祭り。安倍なつみの「白」は本人が好きな色、そしてファンが選んだ安倍なつみの色、ということで色自体への思いも積極的なものだが、黄色は高橋愛が好きな色だというのも聞いたことがない、単に事務所都合で(おそらく)機械的に割り当てられた色。そして「夢から醒めて」という曲にも「黄色」という色はあまり関係があるとも思えない。そうした色々な意味でちょっと微妙と思うところもあった。

しかし、美しかった。半ば自発的になされた黄色サイリューム祭り。しかし会場の照明までもが(急遽だかどうだかは分からないが)黄色でステージを照らし、まるで会場全体が金色に包まれたようだった。その中で純白のドレスに身を包み、ちょっとはにかんだ表情を浮かべながら、しかし凜と立つ高橋愛の姿。そして感激のあまり歌が崩れる安倍なつみとは対照的に高橋愛の歌声は全く乱れることなく、むしろこれまでで最高に響く伸びやかな声で毅然と歌いきる。まさに神々しいばかりの姿。

「新しい明日を、迎えよう」

金色の景色にふさわしいフレーズで曲が終わる。

■ 最高のライブの中の汚点

ネガティブな話を先に書いてしまおう。

福井公演、昼夜とも私の席はファミリー席最後列。後ろは一般席。それはいいのだけれども。

夜公演、私の後ろの人、「お、立ち最前じゃん、結構いい席ちゃう?」とかなんとか大はしゃぎ。私もその会話をほほえましく聞いていた。しかし・・・。

やってくれました。メドレー中のリンリンのソロ。本ツアー随一の見せ場。一緒に声を出して歌いやがる。聞けよ、じっくり聞けよ。なんでリンリンの素晴らしい歌声を調子っぱずれなお前の歌混じりできかなあかんねん。

こういうのは安倍なつみコンサートでもよくあって、そのケースでは客が安倍なつみに心酔しきっていて、同一化しようと歌っているという感じで、それはそれで腹が立つのだけれども、今回のはもっとひどかった。歌い終わった後、そいつがしゃべる。「一緒に歌い上げてやったわ」。お前は何者だ?歌い手に対する最低限のリスペクトも感じられなかった。最低最悪の野郎だった。その後に控える高橋愛ソロの時が不安になる。そいつの着ているTシャツを見るとそいつがだれファンかが分かる。高橋愛ファンではなかった。そうであるだけに「やらかす」だろうとおもうと気持ちがざわめく。

リンリンとジュンジュンの「シャニムニパラダイス」。ここでそいつとその連れが私語をした。やはりこいつらには歌い手へのリスペクトなどかけらもないのだとわかり、振り返って睨み付けて「歌の最中にはしゃべらないでもらえますか」と注意した。そいつは何も言わなかった。

そして高橋愛ソロ。果たしてこの馬鹿、歌い始めた。もう凄い勢いで振り向いて睨み付けると、先ほどの注意が効いたのか、歌うのをやめた。それでも一小節「無駄」にした。もしこれでやめなかったら、公演終了後にでもアップフロント関係者を呼び出して、そいつのいた席番号を知らせて、(どうせFC席だろうから)FCサイドで何らかの対処を断固求めるところまでやるつもりだった。それでどうなるかは想像の埒外だけれども、FC席でしょうもない鑑賞態度でいる人、こういう覚悟でいる客もいるので、一応注意されたい。それがかりに「転売」されたものであっても、私は知らない。

客が一緒に歌う曲があってもいいとは思う。私はあまりそういうのも好きじゃないけれど。安倍なつみでいえば「愛しき人」とか、歌い手もそれを望み煽っているようなのはもう合唱曲としていいだろう。でもリンリンのソロパートといい、高橋愛のソロ曲といい、どれほどの期待と思いでこちらはその歌を聴こうとしているのか、それぐらいくみ取ってくれてもいいじゃないか。特に高橋愛ファンでもない人間が、高橋愛ファンにとって何物にも代え難い「凱旋」公演でのそのソロ曲を台無しにしようとするなんて、本当に信じられない。そしてこういう馬鹿がいる以上、私はモーニング娘。コンサートを「最高」だとは言えないのだ。

■ 琵琶湖めぐりII

3月29日。目覚ましを使わずに起床。それなりに緊張しているのだろうか。

早い目に起床したので、普通列車で行っても開演には十分間に合いそうだったが、やはりここは早い目に、と思ってサンダーバードに乗り込む。昨日は琵琶湖を北西方向に見ながら、そして今日は琵琶湖を南東方向に見ながら進むことになる。

サンダーバード、一度乗ってみたかった。旧来の雷鳥に使われている車両と比べてどうなのか。

なんだか新幹線っぽいな、というのがその感想。新しいだけあって、座席も大振りでゆったりしていて、中々よろしいのだけれども、ほとんど乗る機会がない在来線の特急に乗っている、という感慨にはほど遠い。

福井駅に降り立つ。寒い。京都でも十分寒かったが、さらに寒い。急ぎ足で会場に向かう。結構距離もあるが、歩けない距離でもない。

事前調べは一切していないので、昼食をどこで、という目算なし。高橋愛お勧めヨーロッパ軒でソースカツ丼を、というのは当然思いとしてはあるのだが、肝心のヨーロッパ軒がどこにあるのかをよく知らない。そのあたりはホテルで調べてから、翌日に、と思っていたので、今日は会場付近で適当なところがあれば、と。

会場前、既に客が多数たむろしている。寒い中外に既にグッズ列が。私は昨日の反省を元に、まずは昼食を、と思い、会場向かいにコンビニのイートインコーナーを発見、そこでソースカツ丼を食す。ソースが辛くて、かつが薄くて、かなり辛い。味噌汁、サラダはおいしかったのだが。結局カツを一枚残す。

やはり会場限定写真を目当てに、ついでに琵琶湖ホールでは昼公演時には販売されなかった「モーニング娘。チョコクランチ」なるものも買おうとグッズ列に並ぶ。またしても列が全然動かず、そのまま開場時間に。2時間寒い中並んだ労も報われず、勝手に出来た入場列から入場。馬鹿馬鹿しい。

それでも何とか購入したのは会場限定写真高橋愛。愛ちゃんには珍しくメッセージが長い。

HELLOーーーーーー

みんなーただいまっ!!!地元だよ。

久々なので、テンション↑↑だと思いますが・・・

からまわりせんように...笑 頑張りマスっっ!

ちなみに前日琵琶湖ホール版は「WELCOMEー」と「みっつぃー」。

クランチチョコはなんとなく2個購入。おまけ?のメンバー写真は高橋愛と田中れいな。愛ちゃんが来たよ。ついでに下世話な話だけれどもこの手の写真ものでは人気の田中れいなを引いた、というのもちょっと幸運な気がして、さい先良し。

昼公演終了後、予約していたワシントンホテル(4月1日からはホテルフジタになるらしい)に向かい、チェックイン。工事中だからということで格安4300円でしかもツインの部屋を用意してくれていた。ネットも使い放題。荷物を置いて少し休んでまた会場に向かう。途中まで歩いてふと気づく。チケット忘れた。あわててチケットを取りに戻る。疲れる。

夜公演、無事終了。まずはホテルに帰って、それから夕食を、と思うが、福井休日の夜は厳しい。店がない。飲み屋はそれなりにあったが、一人ではいるのも何だし、とあれこれ探すと駅前の商店街にチェーン店形式のソースカツ丼屋が。小川屋。昼に続いてソースカツ丼。こちらはソースも辛すぎず、それなりにおいしくいただけた。二食連続でソースカツ丼。そういえば仙台にいったときは牛タン定食ばっかり食っていたな、と思い出す。

ホテルに帰ってテレビを付けるも、チャンネル少なく、見るものもなく、ネットで今日の公演のレポートを読むがまだそれほど本数も上がっておらず(当然だが)、福井についてあれこれ調べていたら、いい時間になったのでそのまま眠る。

翌朝、あまり早くにホテルを出ても時間をつぶすのに困るので、だらだらと部屋で時間をつぶし、10時前に福井市内を探索。昼食はヨーロッパ軒と決めていたので、それまで市内から離れるわけにも行かない。県庁のある福井城をぐるりと回ったり、と無理矢理時間をつぶして、ヨーロッパ軒の開店時間11時になるのを待つ。

時間をつぶしきれずに10:30ぐらいに店の前を通ると、既に開店待ちの人が。見るからに娘。ファン。一緒に並ぶのも何なので、さらに付近探索をして開店直前に戻る。列はさらに伸びていたが、それでも2階席を無事確保。ソースカツ丼定食を注文。三食連続ソースカツ丼。

店内はいい意味で古びていて、雰囲気良く、あれこれサービスもいい。ソースカツ丼自体は小川屋との劇的な差は感じなかったけれども、とにもかくにも高橋愛お勧めの「本家」でソースカツ丼を食したことに満足。

これでほぼ福井に来た目的は達せられたので、あとはだらだらと福井見物をして、愛ちゃんゆかりのおみやげを買って帰ればそれでおしまい。

福井といえば、というほどでもないけれども、足羽山へいって、継体天皇やら新田義貞やらゆかりの神社などを見物。しかし新田義貞ゆかりのはずの藤島神社、新田義貞の新の一字もなかった。人っ子一人いないし。まあどうでもいいけれど。

時間をつぶすのも限界が来たので、そのまま福井駅に行き、駅構内の土産物屋で高橋愛お薦めの銘菓「五月ヶ瀬」、そしてその宣伝をしたお礼ということで作られたという「ai(愛)」を購入。特に「ai(愛)」はライブ中に愛ちゃんが宣伝をしたおかげか注文殺到で、やや品薄らしい。私はちょうど棚に新たに並べられたところに行き会わせ、無事入手。

帰りはまったり普通列車の旅。しかしもっと乗り継ぎが不便かと思っていたが、敦賀乗り換えで後はそのまま姫路行き新快速が出ていた。なんだ、名古屋ー京都よりずっと便利じゃん。

とそんなこんなでライブ、ヨーロッパ軒でのソースカツ丼、おみやげ、と高橋愛づくしの幸せな二日間でした。こうなるとなっちこと安倍なつみ地元ライブにも行きたいなと思うのだけれども、いかんせん関西から北海道は遠い!はてさて、どうしたものか。

■ 琵琶湖めぐりI

3月28日は琵琶湖ホール、そして3月29日は福井フェニックスホールにてモーニング娘。コンサート。

琵琶湖ホールはJRでの最寄り駅は膳所。自宅から片道400円。職場の一つがある瀬田よりもさらに近い(京都都雅都雅よりは遠いけれど)。一方福井。そんなに遠くはないはずだが、例えば東海道線上の名古屋にくらべると乗り継ぎ他が不便。おまけに今回ライブの終了時間が21:00前後。京都までの最終列車が21:24、間に合うか、やや微妙。

最初この日程を聞いたときには、琵琶湖ホールいって、そのままその周辺のホテルに泊まって、そのまま福井に向かう、という旅程が頭に浮かんだ。えーと、膳所から福井まで行こうと思うといったん山科に戻ってそこから湖西線ですか。ぜんぜん「そのまま」じゃありません。

3月29日、JR膳所駅着。さてここからどう行こうか。近場だけれども膳所で降りることなんてないもので、土地勘は全然働かない。とにかく琵琶湖へ行こうと適当に歩く。

それなりの時間歩いて湖岸に行き着く。魚釣りをしている人々を横目に岸沿いを歩いて琵琶湖ホールに向かう。これまた結構な距離。それでも会場到着は10:30。早すぎる。グッズ列には既に多くの人が並んでいたが、どこかで昼ご飯を食べねばならず、その場所探しに出かける。

少し歩くと大津パルコに行き着く。ここで初めて気づく。ああ、光井愛佳と亀井絵里がラジオ公開放送をやっていたところじゃないか。そっか、あのときも膳所だったか。自分の記憶力に改めて感動する。

大津パルコ内のフードコートに近江牛カレーの店があって、ここで昼食にしようかと思ったが、まだ食欲がなかったので、もう少し後にしようと思い、会場に引き返す。

グッズ列を見ると建物の外に並んでいる列が凄く短かったので、これならすぐに終わるかと思って並んでみる。買い終わってから昼食に行けばいいか。

まずは建物に入って列の状態を見極めるべきだった。建物に入ってからが長い。しかも列が全然進まない。その時点で断念すれば良かったのだが、いったん並ぶとなんだか意地になってしまって、ずっと並び続けてしまった。昼飯時も過ぎ、いよいよ開場時間が近づく。大阪公演だったらグッズ列はそのまま入場列になるのだが、こちらはそういうしきりをしない。全くこれまで並んでもいなかった人が勝手に入場列を作ってしまって、馬鹿正直に並んでいたものが馬鹿を見る羽目に。グッズは入場してから買った方がずっと早く購入できる。こういう仕切りをするのなら、会場外グッズ販売はチケットを持っていない時だけ並んで、チケットを持っている場合には入場列目当てでぶらぶらしていたほうがよい、ということになる。でも少なくともチケットを持っている人がきちんと並んでいる列がある以上、そういうやり方って、いわゆる「出し抜き」って奴じゃないの?私は好きじゃない。仕切りも悪い。

気分の悪いことを二度も書くのは嫌なので、ここで書いてしまうけれども、福井でも全く同じ仕切りだった。そして「出し抜き」狙いで(福井の場合は寒い外でずっと並んでいた)グッズ列をすっ飛ばして、暖かい会場内でたむろしていた人が勝手に列を作って、これが入場列だと言い張る。ひどいと思う。

結局昼ご飯は食べそびれて、目当てのDVDマガジンにビジュアルブック、そして会場限定販売の高橋愛ソロ写真を購入。ちなみに光井愛佳ソロ写真は既に売り切れていた。

2時間気分の悪い思いをして並んだ割にはたいしたものを買っていない感じだが、この愛ちゃんの写真が実にいい。この手の写真だと結構表情が硬かったりすることがおおい高橋愛だが、今回はとてもナチュラルでいい笑顔をしている。頑張った甲斐があった!

昼公演終了。夜公演は当日券も出ていたようだが、光井愛佳のカラー紫色に染まった会場を目に浮かべながら、明日明日とつぶやきつつ、会場を後にする。

行きはどうやらかなり遠回りをしていたらしい。帰りは大津パルコからそのままほぼまっすぐ膳所に向かう。そう、ラジオ公開放送の時と同じルート。まあ行きはまったり琵琶湖を眺めたのも悪くはなかったか。帰りは急ぎ足で膳所に到着、そのまま自宅へ。自宅に着いたときはまだ夜公演開演前。地元というのはいいものだ。

2009年03月30日

■ 黄金色の時

ホテルで少しずつ光を失いつつある二本の黄色のサイリュームを眺めつつ、現在、過去、そして未来に思いを致す。

思えばこの二本のサイリューム、私が初めて買って点灯させたサイリュームだった。

会場が黄色に染まったなかで歌われた「夢から醒めて」を頭の中で反芻させる。悲しい中にも希望を求めるこの曲が、黄金色の会場の中によく映えた。そしてまたダブルアンコールで登場したときの、最近はめっきり聴けなくなった福井弁をあえてしゃべる高橋愛の顔を思い出す。最近見る機会が減ったちょっと照れたようなくしゃっとした笑顔を。

4年前、同じく福井のコンサートに駆けつけた中にも、今はファンを止めた人も多くいるだろう。しかしそのときには福井に行くだなんて夢想だにしなかったのに、今回駆けつけた私のような者もいる。そして高橋愛プロパーではない立場から愛ちゃんファンの人たちへ一言。

今まで愛ちゃんを支えてくれてありがとう。そして今後も愛ちゃんをよろしく!

2009年03月29日

■ プラチナ9DISCO福井公演全体総括

とにかくすばらしい。

高橋愛がすばらしいのはもちろんなんだけれども、高橋愛のいる風景全体がすばらしい。

抽象的かつ断片的な更新で申し訳なし。少しずつ言語化していきます。

■ ああ、福井

ホテルに帰って一息ついたことだし、劇場版「相棒」でもながら見してまったりしようか、と思ってテレビをつける。

やってねえ!!!

福井、テレビ局、少なすぎ。

ま、おかげで今日のライブをひたすら振り返れます。

■ プラチナ9DISCO福井公演終了!!!

すごーくいやーな一言から。

福井に来られなかった愛ちゃんファンの方、本当にすみませんでした!!!

いや、来られなかった人ともいろいろ分かち合いたいんですよ、もちろん。

でもまずもって自慢したいんだもん!!!

2009年03月28日

■ プラチナ9DISCO滋賀昼公演

濃いね、濃い。

今日は明日の予行演習というか、まあそういう気分も正直あったりの、ちょっと節約モードであったりので、昼公演だけで帰ってきたわけだけれども、十分満腹感が得られた。いい意味で時間が長く感じられたというか。

作り一つ一つの完成度が高くて、凝縮感がある。衣装・証明・パフォーマンス、どこにも手を抜いた感じがない。

そうしてある意味常に高いテンションで時間が過ぎるから、例えば昨年秋のコンサートに比べるとメリハリというかカタルシスの到来感とか、そういうのはちょっと薄いかも知れない。例えば前回の「Take off is now」から「どうにもとまらない」と続くグゥワァアという感じとかは今回はない。

同じエロさでもぐっと完成度が上がって芸術性を増す方向に昇華した感じ。「情熱のキスを一つ」とか道重さゆみソロの「It's you」でバックダンサーを務める高橋愛とか、とてもエロいんだけれども、即物的なエロさではない。また腕を上げたな、と。え?そんなものは娘。には求めてない?いや、私は求めているんで、少なくとも高橋愛には。

これまでのレポートなどを読む限り微妙に評判がよろしくない田中れいなソロの松浦亜弥カバー「The 美学」。れいなのパフォーマンスではなく、選曲に対する違和感が語られているのだけれども、私はいいと思った。これまでのれいなソロの中で一番彼女にあっているんじゃないか。曲に勢いがあるし、ちょっとお茶目な雰囲気もあって、れいなに良く合っている。れいなも楽しそうだし、実に上手く曲の世界を表現できている。カバーとなるとどうしてもオリジナルとの「勝負」となって、相手が松浦亜弥となると分が悪いかな、と思うところもあったけれども、全然問題なし。完全に自分のものにしている。

亀井絵里。ビジュアル的にはどんどん大人っぽく、美しくなる。亀ちゃんはもうちょっと可愛らしい雰囲気だと思っていて、途中高橋愛だと思ってみていたら亀ちゃんだった、ということが何度かあった。でもソロ曲「片思いの終わりに」を歌う彼女はかつてのハロモニ。の時の雰囲気そのままにどこかぽけっとした可愛らしい亀ちゃんだった。ほっとするところもあると同時に、もっと大人っぽい曲を歌う亀ちゃんも見たいかなとも思ったり。

新垣里沙。発声は昨年のシンデレラあたりから急速に存在感を増してきて、凄いなあ、と思っていたのだけれども、そこに繊細な表現力がついてきた。「情熱のキスを一つ」を実にしっとりと歌い上げるガキさんを見て、また一段上がったなあ、と思った。後は艶っぽさが出れば高橋愛に並ぶんだけどな。といいながら私がガキさんにはそれを求めていなかったりするんだけれども。

光井愛佳。今日の滋賀公演は彼女の凱旋公演。「ハロプロファン」が「祭り好き」というところはあるにせよ、会場はみっつぃ〜一色。そして彼女もそれに答えるように、隠しきれない感激を出しながら、しかし実に堂々としたパフォーマンス。逆にこれだけの観客相手に堂々としながら、芸能人ズレしたところが全く感じられない。ああ、この娘は徹頭徹尾娘。なんだ、と思う。芸歴10年を超えてもいまだに初々しいところを残した先輩の「精神」をしっかり受け継いでいる。

今日一番感動したのはリンリン。既にレポートなどで聞いてはいたものの、実際聞くとびっくりする。メドレー途中「青空がいつまでも続くような未来であれ!」でリンリンのソロパートがあるのだけれども、アレンジからして凝っていて、元曲が何かが分からないくらいにムーディ。その曲をリンリンがまさに「歌い上げる」。この部分だけを切り出せば、ハロプロ(広義の)のなかでも最上位を争うぐらいに上手い。久々に歌を聴いて鳥肌が立った。「アイドル」、モーニング娘。を馬鹿にしているような人に聞かせてやりたい。

とまあ、そんなこんなで、愛ちゃんファンとしては「前哨戦」ぐらいの気分でいった割には語ることがたっぷりあった。

明日は待望の福井公演。会場はことによるとかなり微妙かも知れず、色々不満も残るかも知れないけれども、その場にいた、というだけでも価値がある公演。精一杯高橋愛を感じてこよう。

2009年03月12日

■ 悩んじゃうかも

チケットを諸々入手。

3月

愛ちゃんこと高橋愛の出身地福井公演の前日、みっつぃーこと光井愛佳出身地の滋賀で公演がある。こちらのほうが私にとっては近場、大阪に行くよりもむしろ便利。会場も福井公演の会場よりもよさそうというので、本来だったらこちらのほうが狙いのはず。でも「高橋愛凱旋公演」に負けて福井公演を選択してしまった。しかもまたこの福井公演の時間が微妙。京都へ帰る最終列車が実にきわどい。開演を全体的に1時間早めてくれれば余裕なのに。終了時間にそわそわするのも嫌なので、ホテルを予約してしまった。横浜でも日帰りだったのに福井ごときで一泊とは。まあ翌日はまったり福井観光でもしますか。

そして滋賀公演、翌日昼夜二公演見ることだし、どうするか、と迷っていたら、いつの間にかチケット発売日が過ぎていた。そしてチケット完売。福井は即日完売という感じでもなかったので(今見てみたら完売だった)滋賀でも多少の猶予はあるかなと思っていたが、甘かった。京都人は「山のあなたの空遠く、滋賀県あると人の言う」なんて言ったりしたものだが、なめてはいけません。普通に関西圏から交通至便だし。関東圏からの「遠征」組も京都駅からちょっと戻ればいいだけだから大阪厚生年金に行くよりもよほど楽。激戦になるのも宜なるかな。

もともと行こうかどうしようかしようか悩んでいたぐらいだから、いいか、と諦めていたのだけれども、ふとプレイガイドサイトを見ていると昼公演のファミリー席が追加で出ていた。ふらふらと購入。夜公演もチケットはあったが、こちらは自重。翌日二公演あることだし。

5月

4回立て続けに抽選で振られたなっちこと安倍なつみ出演の三文オペラ最終日、あっさりチケット確保。今でも普通に買える。抽選の率の悪さは何だったのだろう。まあいいけれど。

そしてゴールデンウィーク最終日、5月6日。モーニング娘。コンサート大阪夜公演のチケットを入手。先行申し込みで抽選で当選。500円余分にかかるけれど。先行申し込みしなくても一般受付でチケットは取れると思うけれども、一般販売初日がちょうど福井公演の日なので、抑えられるうちに抑えておくか、と。

問題はその日の昼。会場の大阪厚生年金会館、娘。コンサートは大ホールなのだが、三文オペラが併設されている芸術ホールなのだ。夜は娘コンを見るとして、昼は三文オペラも見られるし、娘コンも見られる。同じ厚生年金会館に娘。と安倍なつみが全く別の公演で鉢合わせする、というのも何とも不思議な感じがする。はてさて、どちらを選ぶか。

つらつらと思い返す。そういえば仙台では藤本美貴イベントと安倍なつみコンサートがぶつかったな。もちろんなっちコンのチケットを持って仙台まで行ったのだから、悩む余地はなかったけれど。先日は娘。イベントと藤本美貴コンサートがバッティングしていて、娘。イベントからミキティコンサートに「はしご」をしたな。

今回は娘。と安倍なつみ、か。なんだか私の中での頂上対決、だな。

娘。大阪4公演のどこかでガキさんこと新垣里沙あたりが「ちょうど安倍さんも隣のホールで舞台をしていて〜」とか話題にしそうな気もして、出来るならそれも聞きたい!、から昼は娘。コンにしようかと思ったり、でもそれは私が行く前日の公演で話すかも知れず、もちろん全く触れないかも知れず、既にチケットを取った夜公演で話すかも知れず、そのために昼公演、というのもちょっと違うだろう、とか。娘。コンは既に4公演確保しているのだから、昼は三文オペラにしたほうがいいんじゃないか、とか。三文オペラを初めて見るのが最終公演というのでは、どうしてももう一回みたい!と思ってももうかなわないわけだし。でもチケット代は娘。コンの方が安いんだよな、とか。

そんなに悩むんだったら、三文オペラのほうをさらに別の日に行けばいいじゃないか、とも思うのだけれども、大阪厚生年金に通い詰めるのもなんだなあ、とか。お金も有限だしなあ。

そしてさらになんと安倍なつみの初夏ツアーが開催されるとか。去年と同じ路線かあ。今年は春に小規模ライブを既にやったから、あとは夏秋ツアー一本になるかな、と思ったけれど、やっちゃうんですね。松浦亜弥が不気味に動きを止めているのと比較して、今年の安倍なつみはずいぶんいろいろ動いているなあ、という感じ。テレビ出演も妙に増やしているし。初夏にツアーを入れちゃったと言うことは秋は秋でまた何かをやるということだろうから、お金が。。。

とりあえず大阪二公演は行くとして、あとは最終東京厚生年金会館公演だろうか。東京はあまり行きたくないのだけれども、会場規模からして、この公演だけはバンドメンバーを増やしてくる可能性が高いから。名古屋はどうしようかというところ。こちらはチケットの入手が難しければ、あっさり諦めるかな。

と、そんなこんなで夏まで予定が決まってしまった。

なかなかハロプロ(旧)から離れられない、かも。

2009年02月22日

■ 藤本美貴アコースティックライブ〜ミキティーズパーティ〜

大阪でモーニング娘。新曲発売イベントのあとは京都で藤本美貴ライブ。イベント会場からまた阪急梅田まで歩いて特急に乗って終着四条河原町へ。

ライブ会場都雅都雅はかつて学生時代の私の「庭」の中にあるライブハウス。さらに昨年の同じく藤本美貴のライブにも使われた会場とあって、私にとってはもうおなじみ。

前回と同じく狭い会場にぎっちりいすが詰まっている。今回はチケット完売という状況でもなかったので、少しは余裕があるかと思ったけれども、壁際に補助いす?までおかれて、いっぱいいっぱいまで詰め込んでいる。私と同様娘。イベントから流れた人もいるみたい。

演奏はキーボードはおなじみ岩崎肇さん、そしてギターは私は初めての尾崎ひろし(漢字は不明)さん。長髪で岩崎さんと比較すれば結構若い感じの人。このライブの前にあったディナーショーではベースにドラムがいたらしいけれども、今回は昨年と同様二人体制。安倍なつみプレミアムライブとの差額1500円(前は2000円と書いたけれどもドリンク代の扱いが違っていた)はバンドメンバーの人数といえば、まあそれなりか(実際はそういうことでもないだろうけれども)。

まずは客層。

正直言って、今回はあまり良くなかった。ひとり訳の分からない人がいて、ライブ中意味なく(本人にはあるんだろうけれども)手を挙げて(教室で生徒が手を挙げるがごとく)いたりして、まあ壁際だったので視界の邪魔になるとかそういうことはないのだけれども、かなり不気味だった。まあなんかのアピールのつもりなんだろうけれども、普通に不気味です。

それは一人変な人がいた、というだけのことだけれども、それ以外にも曲中に私語をする人が前にいて、腹が立った。ライブに来て、曲中に私語をするってどういう神経なのだろう。当然注意したけれども、注意する方も気分が悪いので最初から私語はやめましょう。そんなの当たり前だよね。

総じて客全体がなんとなく緊張感を欠いた感じがする。おなじみの集団になっていて、知り合い同士で席を固まって取って、お茶の間感覚でライブを見ているという感じ。目の前に藤本美貴がいる、という価値をどこか軽んじて、内輪の馴れ合いのほうが優先されているような雰囲気。正直言ってあまりいい状態ではないと思う。

安倍なつみのプレミアムライブのほうはそれとはある意味逆に、客が安倍なつみに心酔しきっていて、自分と安倍なつみとの「関係」に神経を集中させている、という感じ。なっちにアピールするためにサイリウムを振り回し、安倍なつみと同一化するために大仰な振りマネをし、という。個人的にはどっちもどっちだなあ。

ただ安倍なつみライブの時に気になって仕方がなかった、拍手のタイミング。今回のライブはかなりまともです。私の好みからするとそれでもちょっと早い目だけれども、あらかた演奏が終わってから拍手が起こる。だって生演奏ですよ、きちんと演奏も聴こうよ。やっぱりどう考えても安倍なつみライブでの拍手のタイミングは早すぎる。

客的には昨年に比べてちょっといまいちなところもあったのだけれども、肝心の藤本美貴のパフォーマンス、かなりレベルが上がっている。昨年は良くも悪くも初々しいというか、MCも歌もどこかしら手探りでこわごわ行っているところがかいま見られたけれども、今年はすっかりソロライブを掌中に入れている。MCのしゃべりは松浦亜弥に匹敵するぐらい達者だし(ネタの作り方は違うけれども)、しゃべりが堂々としている。バンドメンバーへの絡みもまずまず。昨年は安倍なつみライブではすっかり人気者の岩崎さんが完全にただの演奏者に過ぎなかったけれども、今回は岩崎さんらしさをまずまず引き出せていた(でもこのあたりは安倍なつみが一枚も二枚も上)。

そして何より肝心な歌。これが昨年と比べると明らかに良くなっている。リミッターが外れて、自分の思うままに表現できている感じ。どことなく小さくまとまっていた感じが残った昨年と比べて、声の伸びが良くなっていて、歌に躍動感がある。迫力がある。藤本美貴の力量からすればやはりこれぐらいは歌えなきゃ、と今回改めて思う。今回のできならば、安倍なつみ・松浦亜弥と並ぶ「三本柱」として問題なく並べられる。繊細な表現の安倍なつみ、巧さの松浦亜弥、迫力の藤本美貴。

MCではぐだぐだの安倍なつみ、巧さの松浦亜弥、客のつぼを押さえる藤本美貴。松浦亜弥のMCはごくありふれた一般的なネタを実に上手く料理する。「ハロプロファン」じゃない人が聞いてもたぶん普通に面白い。藤本美貴のMCは「ハロプロファン」の聞きたがることを上手くネタにする。ちょっと「内輪」うけなところはあるけれども、ある程度ハロプロ事情を知っている人ならばかなり面白い。安倍なつみのは・・・。常識を超越した面白さです。

今年は行くライブの数を減らそうと思っているのだけれども、ミキティのライブは削れないな、と。はてさて、どうしよう。


今回のMCの内容をざっくりと記録。といっても語りを再現するだけの記憶力の持ち主ではないので、面白さとかは全然伝わりません。また内容も正確でもありません。あくまで雰囲気だけです。あしからず。


先日、お姉さんたち(娘。OGのこと)と久々に一緒になったんですよ。私が最初で最後の参加となったエルダークラブコンサートの時なんですけどね。その前にも保田(圭)さんから誘われて、お姉さんたちの集まりに参加する予定だったんですけど、そのときは予定が入って、行かなかったんですけど。ライブのあとの打ち上げに改めて誘われて、どうしようかなと思ったんですけど、参加することになっちゃいまして。で、そのときに保田さんからまた二人で食事に行こうよと誘われてまして。今まで1回も行ったことがないんですよ。で、「二人ではいやです」って言って、他に誰かがいれば行きますって。(会場から「だれ〜」)。いや、誰でもいいんですよ、(石川)梨華ちゃんでもよっすぃ(吉澤ひとみ)でも。とにかく二人は嫌ですって。そのあとまだ行っていないんですけどね。(会場「え〜」)。いや、だって私たち、仕事してますもん、それなりに忙しいんですよ。

エルダークラブは3月にハロプロ卒業と言うことで、改めてエルダー全員で打ち上げをやる予定になっているんですよ。私もあいにくその日は仕事が何も入っていなくて。ちょっと怖いんですけどね。(松浦)亜弥ちゃんも参加することになっていて、彼女は特にお姉さんたちとあまり関わりなかったじゃないですか、もっと怖がっていると思いますよ。

昼公演で(客席をさして)ここら辺にビールがおいてあったんですよ。なんでビールがこんなところに?って思って。え?私は別にビールは好きじゃありませんから。私はそんなに酒癖とか悪くありませんよ。人に迷惑掛けたりしませんもん。どっちかというと亜弥ちゃんのほうがやばいですね。おもちゃのハンマーで隣の人をピコピコ叩いたりとか。


デビュー当初の曲はダンスが結構あって、「そっと口づけて、ギュッと抱きしめて」の時にはつんく♂さんがいきなりダンスレッスンに来たんですよ。ジャージとスニーカー姿で。「うぉおお、つんくだあ」って思って。いや、そう思いますって。で、つんく♂さんが変な踊りを踊るんですよ。私にはそれが理解不能で、ダンスの先生に翻訳をしてもらって、練習しました。その練習の最中、つんく♂さんが手でカメラのフレームを作って、それを覗くようにしてみてるんですよ。もうそれが気になって仕方がなくって。ちゃんと機械があればいいんですよ、でも指でフレームを作っているだけだから、つんく♂さんの顔が丸見えなんですよ。そのときは「ちょっと集中できないんでやめてもらえますか」とか言えませんでしたしね。

娘。の時の「Sexy Boy〜そよ風に寄り添って〜」の振り付けの時にもつんく♂さんが突然来て、最初の振りを変更したんですよ。最初のはもっとセクシーな感じだったんですよ。(「やってみて〜」という会場の声に)いや、そんなのもうとっくに忘れましたよ。そのときのつんく♂さんがやって見せたステップが理解不能で。無理です!っていって変えてもらったりしました。


(スピッツの「チェリー」を披露したあと)この曲を歌うとなんだか自分がさわやかになった気がしますね。なんか私はそういうキャラじゃないと見られているみたいなんですよ。この前のドラマでも継母を会談から突き落としたりとかね。いや、私はそんなんじゃないですよ。普段から言いたいこといってますから、爆発したりはしないんです。皆さんもストレスため込んだりしないように、言いたいこといえばいいと思いますよ。


今回もオリジナルTシャツを着てくれている方がいて、ありがとうございます。今回は赤色にしてみたんですけどね。ハロコンの時、赤色のシャツを着ているお客さんがいて、よく見てみたら「KEI」って書いてあって。最初誰のファン?っておもって。ケメ子って書いてもらわないと分からないですよね。ケメちゃん(保田圭)も赤なんですね。もう赤はやめようかな、と。(会場「えー」)。いや、ケメちゃんは怒りませんよ。優しいですから。


今回のTシャツのデザインは結構普通な感じですよね。私が絵が下手だというので、前のディナーショーの時のプレゼントで「上手なイラストの描き方」という本をいただいたんですけど、見本見ても別に上手くはないですね。前回私がデザインした「くまTマン」最高傑作だと思っているんですけど。


(同じ事務所の)真野ちゃん、白いドレスが似合う清楚な子なんで、マネージャさんが私に近づけようとしないんですよ。(歌うときに)ピアノとかひいたりしてね。私も何か楽器を習おうかな。さっき岩崎さんがハーモニカ吹いてたじゃないですか。あれって息が続かなくなったりしないんですか?吹いても吸い込んでもいいんですかね。(「音によって違います」)。あ、そうなんですか?ハーモニカなんて吹いたことないし。だったら吹くときの音が続けば苦しいですよね。吹いても吸い込んでも同じ音が出るようにすればいいのにね。

リコーダーとか勉強しようかな。(「プレゼントしますよ〜」という会場の声に)いりません。自分で吹いたあとのものとかプレゼントされたら嫌じゃないですか。

ピアノとか練習しようと思ったことはあるんですよ。それで全体が柔らかくて、丸められるピアノってあるんですよね。それをいただいたことがあるんですけど、音がきちんとなることを確認したらそのあと全然さわってません。ピアノをライブで披露?指一本で弾くのを見られたくないですから、やりません。


曲。アレンジは岩崎さんアレンジということで男声のコーラスを多用。安倍さんライブでしばらく岩崎アレンジを聞いていないので、ちょっと懐かしい。

昨年はカバー中心だったけれども、今回は娘。加入前の曲を多くセットリストに入れて、それをアコースティックにアレンジしているので、これはこれでかなり新鮮。また藤本さん自身も歌い慣れていることもあって、歌唱も安定している。カバー曲の中ではスピッツの「チェリー」が、私がそれなりに聞き慣れていることもあって、楽しんで聞けた。女性の声で歌われる「チェリー」はかなり新鮮でいい感じ。


本編
  1. 会えない長い日曜日
    MC
  2. 遠い恋人
    MC
  3. 銀色の永遠
  4. そっと口づけてギュッと抱きしめて
    MC
  5. 青いベンチ/サスケ
    MC
  6. TAXI/鈴木聖美
  7. 三日月/絢香
  8. チェリー/スピッツ
    MC
  9. 置き手紙
  10. 大切
EC.
  1. シャイニング愛しき貴方
  2. ボーイフレンド

キーボード:岩崎はじめ ギター:オザキヒロシ

2009年02月21日

■ 「泣いちゃうかも」発売イベント

モーニング娘。新曲「泣いちゃうかも」発売イベント、大阪公演一回目。堂島リバーフォーラムにて。

阪急で梅田に行き、そこからひたすら徒歩。一応かって知ったる大阪、それなりに距離はあるけれども、十分歩ける。

会場前、歩道に寝転がったりしている群れを発見。いい大人が何をしているのかと思う。まえに安倍なつみコンサートの客についていろいろ書いたけれども、この手の傍若無人な奴はあまり見かけない気がする。まあ大半はまともで普通の人の集団だけれどもね。

会場売りのDVDと写真セットを購入してから、まったり並んで中にはいる。

娘。にしてはこぢんまりした会場、もらった座席は14列、全部で20列ぐらいだったから半分よりも後ろだったが、それでも結構ステージに近い印象。座席は完全にフラットなのでそれほど見晴らしがよいわけでもないが、ステージの高さがある程度あるので、そこそこ見える。下手なライブハウスよりはよほどマシ。ただし入場したときには前半分はかなり埋まっていたから、早く入場した方がよい席がもらえたみたい。ちゃんとランダムにした方がいいと思うんだけれども。まあ、いいか。

座って鑑賞するのか、スタンディングになるのか、娘。イベントは久々なのでどうなるか、と思っていたら、果たして曲が始まるとぞろぞろ立ち出す。まあ娘。はそうだろうなと思う。一曲目は「泣いちゃうかも」。

安倍なつみライブだったらむっと来るぐらいにぴょんぴょん跳びはねる人がいたりするけれども、今は娘。ライブ、当然作法が異なるというものだろう。有料ライブではファミリー席の方がいいけれども、一般席でも何とかなりそうな気はした。

途中トークコーナーや寸劇を挟みつつ、披露した曲は「トワイライト」、そして最後にもう一度「泣いちゃうかも」。新曲カップリングの「弱虫」は披露されなかった。愛ちゃんの表情が微妙に元気がないような気がしたけれども、トークコーナーではそうでもなかったので、歌の世界に合わせたのだろうか、あるいは単に私の気のせいだろうか。

寸劇・トークコーナーについては高橋愛に関するところだけ。

寸劇では「小春」とつきあう「愛三(?)」役。料理を作ったり、ワイシャツにアイロンがけをしたり、部屋がきちんと片付いていたり、と「女性らしい」と思っていた小春が実はすべていろいろごまかしていることが小春の女友達によって暴かれていく、というストーリー。「男役」高橋愛だけれども、それほど宝塚風でもなかった。

「泣いちゃうかも」のワンフレーズ「またひとりぼっち、マリコ」のところ、「マリコ」以外でやってみようというコーナー。メンバーが自分の名前に置き換えてやってみることに。ジュンジュンが「ジュン子」と名前を変えたり、とかなり自由。高橋愛は真っ当に?「またひとりぼっち、あ〜い」と字足らずでもルール通りに披露。そのときにちょっと舌っ足らずな感じで「ブリッ子」(死語?)風に戯けてみせる。かなり可愛い。

恋愛に関するフレーズを紹介して、それについてコメントするコーナー。誰の言葉かは忘れた(覚える気もなかった)「愛することよりも愛されることの方が重要(大意)」という言葉についてコメントを求められる。「愛するというのは自分がすることだけれども、愛されるというのは相手の気持ちを動かさなきゃいけない(から難しいことだ)」。さすがリーダー、これはいいコメント。

イベントはおおよそ30分。生演奏でミニライブという趣だった安倍なつみイベントに比べるとどうという内容でもないが、無料招待イベントとしては悪くないかと。もっともこのイベントのためにCDを大量に購入したり、わざわざ新幹線に乗ったりはしないけれども。

最後、握手会。

前回エントリで書いた「愛ちゃんにはちょっとだけ伝えたいと思うこと」というのは、長くはなせれば「ラジオで『ずっと表現者でいたい』と言ってくれたその言葉をとても嬉しく思っているし、そうである限りずっと応援します」ということ。もちろんそんなに長くはなせるはずもないのでそれを要約して「ずっと表現者でいてください」。これでほぼ伝わるはず、なんだけれども、握手の流れの速さ、会場全体の騒々しさ、きちんとメッセージを伝えようとするとどこかに無理がかかると思い、断念。変に粘ったり、他のメンバーをおざなりにしたりするのは性に合わないので。まあ、私がわざわざ伝えなくても本人が「いたい」と言っているんだから、いてくれるでしょう。横浜の握手会に参加する人がいれば、私の替わりに伝えてください。

結局いつものようにメンバーの印象をこちらの記憶にとどめることに専念。まあ、私はそういう人間です。

しかも私の記憶容量の少なさから9人全員の印象を記憶するのは無理。そこら辺は気の向くまま。

記憶に残ったメンバーについて一言。改めて文字にするととても抽象的、ありきたりなんだけれども、私の中ではリアルな感想。リアルすぎて、かえって具体的な表現に落とせない。己の語彙の貧弱さが恨めしい。

ガキさんこと新垣里沙。
なんというか何とも言えないハートがある。ほんと、自分でもあきれるぐらい陳腐な表現。でも文字を増やすとかえって嘘くさくなる。
さゆこと道重さゆみ。
天才的に可愛い。きれいとかじゃなくて、とにかく可愛い。もう爪の先まで可愛い。絶対的に可愛い。
みっつぃこと光井愛佳
いい意味で普通。堂々としているけれども全然芸能人ズレしていないという。普通の女の子だけれども、平凡じゃない。
たなかっちこと田中れいな
宝石。ぎゅっと凝縮されていて、全身がキラキラ輝いている。安倍なつみに感じたのとある種近い印象。エースメンバーのオーラってやつ?
そして高橋愛
純、素。ある種の鈍さ、ずぶさを持っているが故にどこか素の自分を隠し切れていないというような。その辺がちょっと危なっかしい感じがして、ちょっとはらはらするというか。

握手の順番が「新垣里沙・道重さゆみ・リンリン・光井愛佳・高橋愛・ジュンジュン・田中れいな・久住小春・亀井絵里」だったもので、愛ちゃんのあとのメンバーはとても記憶に残りづらかった。ジュンジュンは当然記憶に残るはずもなし。続くれいなは辛うじて記憶に残ったが、小春・亀は完全に記憶が飛ぶ。リンリンの記憶がないのは道重さんのせいでしょう、きっと。

2009年02月20日

■ 悲喜こもごも

落選通知。

安倍なつみ出演、三文オペラ大阪公演最終日の2次先行抽選、落選のお知らせ。

それほど「千秋楽」にこだわる必要はないのだけれども、日程的に一番都合が良かったので、出来れば取りたかったな。まあ一般販売にもチャンスはあるだろうし、別の日でもいけないことはないので、何とかなるでしょう。

あ〜、でも落選はこれで二回目、ちょっとくやしいかも、かも、かも、かも。

当選通知。

モーニング娘。新曲「泣いちゃうかも」発売イベント、大阪昼。

大阪はやっぱり多少なりとも当選しやすいのかな。娘。イベントは2005年の「色っぽい、じれったい」イベント以来。抽選イベント関連全般では2007年安倍なつみ「息を重ねましょう」イベント以来。握手は2008年藤本美貴新曲発売イベント(抽選なし)以来。

今回で高橋愛・田中れいなとは握手が二度目、二回握手したのはこれまで前田有紀。

といっても、それほどテンション上々、って感じでもない。基本的に握手にそれほど価値を感じていないというか、むしろ苦手だし。どっちかというと滋賀県であった亀井絵里・光井愛佳イベントの時のように自分は握手はしないけれども、人がしているのを近くで見ている、という方がおいしかったかな、と。

特に今回は9人全員と、ということで、なんだかベルトコンベアーに乗せられて握手をしていく、という感じになりそうで、うーん、というところ。でもメンバーを間近で見られるというチャンスをみすみす放棄するわけにもいかない。

こっちから何かを伝えたい、とかアピールしたい、とかそういう心性もないし、変に時間があっても困るので、さっさと流してくれる(だろう)のは逆にありがたいかも。前田さんの時とか、微妙に気まずかったりしたもので。愛ちゃんにはちょっとだけ伝えたいと思うこともあるけれども、まあ何かを伝える余裕などはないだろう。いろいろな意味で。

娘。イベントが大阪でおわると、そのまま京都へ行って、藤本美貴ライブ。こっちは純粋に楽しみ。同じ行動をする人も多少はいるのかな。

ついでといっては何だが、その日はやはり大阪日本橋ソフマップで加護亜依のDVD発売イベントもある。娘。イベントと時間が完全にかぶるのでいけないけれども。というか、いつも思うのだけれども、貴重な関西イベントの日程がこうもかぶりまくるのは何かの嫌がらせ?と思いたくもなる。娘。がはずれていたら加護ちゃんイベントに行っていたのかな、それとも当日券狙いでミキティライブ昼公演に行っていたのかな。


深夜ドラマ「リセット」にミキティが出ていて、これがなかなかいい感じだったとか、NHKドラマQ.E.D.第七話がどうとか、安倍さんがなんかのバラエティに出ていたとか(これについては純粋に何も書くことはなかった)、いろいろあったんだけれども、気分が乗らない。どう「ハロプロファン」界隈から撤退するか、そんなことをつらつら考える。メンバーに興味がなくなったのなら簡単なんだけれどもね。

メンバーに関して過去を追い求めることはほとんどないのだけれども、ファン界隈については、美化も含めて、過去を懐かしむ。チケットの定価以上の売買を「許さず」という空気があった(私の記憶の中では)頃を。今じゃあ、有名ファンサイトの管理人までもが堂々と転売を擁護したりするんだね。ファンの矜恃というものがどんどん無効化していっているような気がする。

まあただの愚痴です。

2009年02月08日

■ 浜松日帰り旅行

私は日本地理に弱い。

浜松、名古屋の親戚でしょ?京都から名古屋へ行くのなんて新幹線を使うまでもない。帰り、夜遅くなれば新幹線も使うけれど。いつもは大垣発の列車、名古屋か金山で降りるけれど、そのまま乗り続ければそれでいいだけでしょ?大したことないじゃん。

躊躇なく京都発米原行きの新快速列車に乗り込む。10:00京都発。帰りはともかく、行きは新幹線代なんて払わないのだ。

米原発大垣行き。人は少ないけれども、列車も四両編成になるので、結構込む。乗り換え時間もわずか3分。座席確保のためにはトイレに行く暇もない。

大垣着11:28。乗り換えに12分ほど余裕があるが、次の列車は長時間(80分)乗るために、やはり座席は確保したい。というのでトイレに行く暇がない。もう昼飯時だが、弁当を買う暇もない。そもそも観光地でも何でもない名古屋周辺の普通列車で弁当を食べる雰囲気でもない。

大垣発豊橋行き。あ、豊橋までなんだ。いや分かっていたけれど。浜松まではまだ乗り換えが必要なのね。いや、何となく分かっていたけれど。新幹線使っちゃおかな。あ、大垣は新幹線はありませんか。そうですか。いや、分かっていたつもりだけれど。

普通列車で80分は結構長い。新幹線なら80分あれば京都から浜松に行けたのに。こうしている私の「時給」はいくらだ?新幹線代をけちるのは余りクレバーじゃない気がしてきた。いや、分かってはいたけれど。

いい加減腹も減ってきたけれど、豊橋から次の掛川行きへの乗り換え時間は6分。乗車時間33分。弁当を買って食べる気もしない。13:00過ぎているけれど、浜松で名物ひつまぶしでも食おうと思って我慢する。

途中浜名湖が間近に見える。最寄り駅は弁天島なんですか。浜松まで行っちゃうと浜名湖は見られないんですか。よく分からないけれど。でもそれほど時間に余裕がないので、そのまま浜松まで行っちゃいますよ。

浜松着13:39。全然観光地とかいう雰囲気じゃないですね。微妙に時間が余るんですけど。あ、昼ご飯食べなくちゃ。ひつまぶし、ひつまぶし、って全然ないやん。そもそも浜松ってひつまぶしだっけ?なんか間違っているような。でもこのあとのライブでなっちこと安倍なつみも「ひつまぶしをみんなで食べた!」って言っていたから、それほど間違ってはいないよね?

結局コンビニで手巻き寿司を買って、ベンチで食べました。むなしい。

ライブ会場は遠州鉄道遠州病院駅が最寄り駅らしいけれど、時間が微妙に余っていたので、浜松駅から歩く。街並みはなんと言うことのない地方都市、という感じ。

帰り。ライブが終わって浜松駅で新幹線の発車時間を見ると40分ほど余裕がある。じゃあ、というわけで駅前のウナギ屋にはいる。鰻重並1900円に生ビール。香ばしく焼けていて、結構おいしかった。でも新幹線の時間が迫っていたので、少しばたばたと店をあとにする。

名古屋でのぞみに乗り換えた方が早いみたいだったけれど、面倒なのでそのままひかりで京都まで。ライブレポートをざっくり車内で書き上げる。

■ それでも安倍なつみは素晴らしい

※微妙にネタバレあり。


初めての会場、浜松K-MIX内space-K。キャパが200人程度ということで、想像通り小さな会場。ステージも低く、また客席に近い。後列3列分ぐらいだけ階段状になっていて、見晴らしが良くなっている。また右側にステージからはかなりずれる空間があり、そこにも座席が並べられている。ステージが少し見切れ、音響も良くないが、ステージ中央を見るのには支障ない。入場順番が悪い人はそこを狙えば、少なくとも「前」で見ることは出来る。

というので昼公演はそこを狙って、120番台ながら最前席を確保。ステージ上手にいたギターの徳武さんは最後まで顔をほとんど見られなかったし、音響もいまいちだった気がするけれど、なっちは近かった。というので昼はなっち凝視モード。

夜は最後列の座席が空いていたので、そこのステージほぼ中央を確保。座席位置が高いため、前方の見晴らしが良く、音響もよし、最後列といっても会場が狭いので、非常にいい席。でも客席も全部見渡せるため、しょうもない客の動きまで全部見える羽目に。ホント、しょうもない。

バンドメンバーは前回Angelicツアー6人から4人が参加。一昨年、昨年と行われた「アコなち」ツアーと比べ、バンドメンバーは総変わりで楽器はベースが増えた。キーボード、ギター、ベース、ドラムと標準的なバンド構成。コーラス担当はなし。

Angelicツアーではこの新しいバンドメンバーと慣れるのにやや手間取ったか、安倍なつみの歌唱は好調とは言い難い部分が見られた。が、今回は絶好調と言ってもいいのでは。公演時間が短いこともあるのかもしれないが、立ち上がりから声が伸び、厚みのあるバックの音にいささかも負けていない。声にも艶があるし、声量・音程ともに安定している。バンドメンバーとの呼吸も合っていて、場面によってはばたついた印象が残るときもあったAngelicツアーの時よりも質的に明らかに向上している。

2007年ヴァンサンクツアーで、それまでのコンサートとは一段質が変わり、その後アコなちツアー2回、Angelicツアー1回と(ネガティブな意味でなく)試行錯誤が続いていたが、その集大成がここに来た、という感じ。また一段質を上げたと。惜しむらくはこのツアー、会場も小さく、公演回数も少なく、堪能できる人が非常に限られている。非FC会員にとってはまともに参加できるのはこの浜松公演が実質最初で最後という感じだし(明日の六本木STBも一般客は入れるが、平日の昼に瞬時にチケット売り切れの公演なんて)。私も今日でおしまい。

昨年アコなっちツアーでは、ツアー初期はセットリスト入りしていたのに途中で削られ、私は聴けなかった痛恨の想い出のある「愛ひとひら」、ここで来ましたよ。ブラスの入ったAngelic編成で聞きたかった気もするけれど、アコなちとはまた違った華やかにムーディーな今回のバンド編成には実に良く合っている。この曲は手拍子はいらない、と思うのだけれど、そして9割9分の客もそう思ってか、手拍子はしていなかったのだけれども、昼公演、さる一人だけが何か意固地になったように最後まで手拍子をし続けた。意味が分からない。だからそんなところで変な自己主張とかいらないの!夜公演は夜公演で陶酔しきった振りコピを大仰にやる人が近くにいて、これまた気が散ってしかたがなかった。本当、意味が分からない。

途中のMC、横浜アリーナ、エルダークラブ「卒業公演」が話題に。その中でも久々に福田明日香の名前を聞いたとき、公演当日には感じなかった感慨を覚えた。どこかしらしらけた思いも残っていた横浜アリーナ公演、でも今日、福田明日香の名前を聞いて、ようやく「真の」卒業公演があったのだ、と思えた。どんな顔で5人は向かい合ったのか、どんな話をしたのか、それは私の想像を超えているけれども、そのことを思うだけで、実際に公演を見たそのときよりも大きな感慨を覚える。

アンコール前、ラスト曲に「微風」。この曲だけではないのだけれども、この曲で特に感じることに、安倍なつみの歌声には何とも言えない悲しみがある。いつも笑顔、本質的に陽性の人だし、歌声も明るい。なのに、どこか悲しみをたたえている。まさにこの曲の世界のように、「微笑み」と「明日へ進んでゆく」未来への希望とともに、心の奥底にどこかぬぐいきれない過去への思い、悔恨の念。彼女は表現者として傷を負った。傷は人を駄目にもするし、深めもするだろうけれども、私はずっとその傷とともに彼女を見てきた。傷を美化は出来ないけれども、私は傷を負った表現者としての彼女を見守り続けるし、この歌声がある限り、私はずっと彼女のファンであり続ける。

■ 「ファン」のためのライブ

詳細な感想の前にもう一点。

私個人は本公演、(客を除けば)実によかったと思っている。それを最初に断っておいた上で。

公演時間70分。曲数13曲。通常コンサートの6割程度のボリューム。

それでお値段は普段のコンサートよりも1000円高い。さらに言えば、ほぼ同じ構成、会場の藤本美貴公演よりも2000円高い。

特に藤本美貴との価格差2000円は何だ?と思ったのだけれども、バンドメンバーの人数が違うのか。今年の藤本美貴公演はまだ分からないけれども、去年の例ではバンドはキーボードとギターの二人。本公演は4人。その差が2000円だと言われると、私は納得は出来る。

でもやっぱり70分、13曲のライブで7300円は一般的にいって相当高いと思う。何かで安倍なつみに興味を持って、ライブに参加してみた、という人がいたとして、この価格・内容に納得するかというと、そうは思えない。そういう意味では「ファンに甘えた」価格設定だと言わざるをえない。

私は「ファン」だから、ライブで少しでも収益を上げて、今後も継続的に開催されることを願って、特段欲しくもないグッズ写真も買いましたよ。私は写真蒐集家ではないので、普段は買わないのだけれども、今日はグッズ売り場があまりに閑散としていたし、もともと客数の少ないライブだけに、ちょっとは「お布施」しようと思ってね。そこはある程度甘えてくれてもいいと思っている。でもチケット代で甘えては駄目だと思う。それでは「ファン」しか参加できない、評価しないライブになってしまう。

■ 「アイドル」の客、「アイドル」のライブ

最初に愚痴から。

客がなあ・・・。なんでミキティ(藤本美貴)ライブみたいな感じにならないのかねえ。いや、客はそれなりにかぶってもいるだろうし、実際9割は普通なんだけれども、1割変なのが紛れ込むのがなっちコン。その1割がライブを駄目にする。

着席が求められている時点で、ライブの性質とかはっきりしているはず。実際明示的に着席が求められてもいないミキティライブでは守られていた規範。なんで「振りコピ」するの?なんでサイリュームの束を振り回すの?何「ボード」を掲げてんだよ。なにを演者(安倍なつみ)に客がアピールしてんだよ。意味わかんないよ。聴けよ。歌を聴けよ。そういうライブでしょうが。

こんな輩、ミキティコンでもあやや(松浦亜弥)コンでも見たことないよ。おかしいよ。悪いけれど、「最高」じゃないよ。駄目、全然駄目。なんでなっちコンだけこうなんだろう。がっかり。この期に及んでまだ娘。コンと同レベルなんですな。

「空気読め」っていう言葉、私は嫌いだけれども、ことライブに関してはやっぱり「読む」べきだと思う。空気を読まないことが求められるのは自己主張をする場面。「あえて」いうべきことを言う。そういう心性を排除するのが「空気読め」という言葉。でもライブで客が自己主張してどうすんだよ。客の9割が「ここはしっかり聴こう」と思っているのなら、それに従うべきだよ。なんで1割の訳のわからない自己アピールのために9割の客の思いが踏みにじられなきゃならないのか。

(私は好きじゃないけれど)客がアピールするのが認められている場もあるんだから、そういうことをしたい人はそっちに行けばいいじゃない。娘。でもベリキューでもそっちで頑張ってくださいよ。頼みますわ。

申し訳ないけれど、ライブの質ということでは、こういう1割弱の客のせいで、ミキティ・あややには遠く及ばないといわざるを得ません。その意味では本当はもうあまり来たくはないライブ。それぐらいレベル低いですよ、なっちコンの客は。たかが1割の客だけだけれども、それでライブ全体の質を下げるには十分です。

でもねえ、なっちのパフォーマンスはやっぱりいいんですよ、残念ながら。だから捨てられない。

でもたぶん安倍なつみはこの手の客に最後までつきまとわれるんだと思うよ。なっち自身もそれをよしとしているところがあるしね。

例えば間奏中の拍手。演歌歌手じゃないんだから、そんなものはいらない。きちんと演奏を聴こう。でも安倍さんがおじぎをして拍手を煽ってしまう。曲の最後も拍手を求めるタイミングが早すぎる。「振りコピ」も微妙に安倍さんが煽っていると見えなくもない場面があるしね。どうしても「アイドル」としての作法から抜けられていないところが見られる。それは仕方がない、そういうもの、なのだろうか。ミキティ・あややとなっちの違いは何なのだろう。やっぱり*私が*なっちコンを捨てて、ミキティ・あややに走るべきなのだろうか。

2009年02月07日

■ 微風ツアー浜松

ネタバレ速報

横浜アリーナ最終公演の日、やはり福田明日香が見に来たらしい。久々に5人が揃ったとのこと。

以下、セットリストとMCに関する簡易レポート。


  1. スクリーン
  2. スイートホリック
    MC1
    「地元の人!」「はあい」「またぁ」。恒例。
    バンドメンバー紹介。(夜)和田さんのシャツ「シマウマみたい」。徳武さん紹介の際、微妙に噛む。「いつもかっこいい」。「え、僕は?」と六川。
    ひつまぶしを食べた。ベースの六川さん「毎日食べてもいい」。
    (夜)浜松って餃子の消費量が日本一なんだって!え、違うの?ネットでね、調べたらそう書いてあったの。まあどうでもいいんですけどね。
  3. 愛ひとひら
  4. 恋の花
  5. 東京みちくさ
  6. ちょっとずつね。
    MC2
    ハロプロ卒業式、横浜公演の話。
    応援席ではみな乗りまくっていた。なっちは泣かないように必死だった。
    (昼)石黒彩・福田明日香が見に来て、オリメン5人が揃った。
  7. 息を重ねましょう
  8. さよならさえ言えぬまま
    MC3
    「さよならさえ言えぬまま」、すごくすき。切ない。
    (夜)「スクリーン」とどっちがシングルでも良かったと思っている(となぜか小さな声で)。
    (昼)自宅にテントウムシが入ってくる。さらに床にいるような虫(?)がいたりして、そのときには何か覆いをかぶせてお母さんが来るまで放っておく。最近は公園を散歩する。ストレス解消にもなるし、お勧めだよ。
    (夜)エルダークラブみんなで打ち上げをした。普段しゃべらない人ともおしゃべりをした。「例えば?むらっち(村田めぐみ)とか。ふだん「わぁ〜」とかいって来るけれども、まとまって話をする機会はあまりなかった。初ソロライブがあるということでアドバイスとかした。あとかおり(飯田圭織)。「なっちすきだよ〜」。裕ちゃんは意外と落ち着いてビールを飲んでいた。よっちゃん(吉澤ひとみ)が踊っていた。「たのしいっぅよう」。あ、この話は内緒だよ?(キーボードを打つ仕草をして)駄目だよ(あ、書いちゃった)。かおりの件もね。
  9. 25〜ヴァンサンク〜(27Version)
  10. 甘すぎた果実
  11. 愛しき人
    MC4
    三文オペラ。
    公演日をきちんと覚えておらず、カンペ丸読み。夜公演は頑張って言えました!とちょっとアピール。拍手。
    出演者皆個性的。デーモン小暮さんがお父さんだよ。稽古とか化粧とかしてくるのかなあ。ああ、でもあれが素顔なんだっけ。(夜)歌がすごく難しい。
    お芝居も楽しいけれど、でもやっぱり歌が好き。今回のお芝居が終わったら、またライブやるから、絶対来てね。
  12. 微風
    アンコール
  13. 夕暮れ作戦会議

公演時間70分

キーボード和田、ベース六川、ドラム濱田、ギター徳武

2009年02月02日

■ 宴の後

公演時間はほぼ3時間。アンコールに応えてエルダーメンバーのみが再登場。手を振ってあっさり退場。私が会場を後にしたのが9時5分頃。駅まで10分弱

そんなこんなに備えての新大阪行き最終列車の指定席確保。でも微妙に時間が余る。

とりあえず夕食の確保に奔走。新横浜で食す余裕は全くなく、駅で弁当を探すがことごとく売り切れ。そりゃそうか。うっかりしていた。

途中シュウマイだけを確保して、あきらめ悪く駅構内売店を探し回ると、運良くちょうどどこかに残っていたらしい最後の在庫を出したところに行き当たる。無事夕食get!。今日はいい日だ。

でもいろいろ胸が詰まって食欲がテンでなく、新幹線に乗車中ずっとだらだらと食べ続ける。簡単なレポートを新幹線車中で書こうかとも思っていたのに。

自宅に帰り着いたときには日付が変わっていた。レポートをざっくり書いたらもはや午前3時。寝よう。

■ そして卒業

私は泣いたことがない、卒業式では。

卒業式の日に泣いたことはある。中学の卒業式後のホームルーム。私のクラスには不登校の生徒がいた。担任はあれこれ手を尽くしていたようだ。せめて卒業式だけでも、そういう想いもあったのかもしれない。しかしその生徒は結局現れることはなかった。そして担任(男)は泣いた。それにつられて私も涙が出た。その担任は私の学校生活の中で一番好きだった「先生」だと思う。

小学校の時は訳のわからない小芝居をやらされてうっとうしかっただけだし、高校の時は「セレモニー卒業式粉砕」みたいな言辞を弄する糞ガキになっていたし、大学の時は卒業式の時間は学部校舎前で同級生と酒盛りをしていた。大学院の時は式の存在自体ほぼ覚えてさえいなくて、研究室で無駄話をしていた。それが私の卒業式。

今回、「式」で初めて涙が出た。今日の式こそ唾棄すべき「セレモニー卒業式」の典型だったのに。しょうもない「アワード」形式。未だに意味・意義不明なエルダ・ワンダ分割。事務所のよくわからない思惑を飾り立てるためだけの「卒業式」。半ばそう思っていた。

それでも事務所の思惑にまんまと乗せられて、本来だったら行かないワンダ・エルダ合同コンサートなんかに横浜くんだりまで出かける羽目になった。

でも泣けた。来て良かったと思った。4万円近い出費だけれども、本当に来て良かったと思った。

座席はバックステージファミリー席なる種別で売られていたもの。本来なら発売しない席を、卒業という名の下に売り出し、それが売れてしまう。何だかなあ、と思いながら買ってしまった。

買えた席は幸か不幸か昼公演でのふつうのファミリー席のすぐ近く。下手側真横からステージを見る席。せめて座席場所が逆サイドになるだけでもうれしかったのに(私のいた側は高橋愛がほとんど来ない側だった。不幸だ)。昼夜ほとんど同じ席に座ってみる羽目になる。

でもバックステージファミリー席としては結構お得だったのだと思う。ひどい席は本当にまともにステージが見えそうもない感じだった。本当に「その場にいられるだけで幸せだと思え」と言わんばかりの。

夜公演、それは私にとってはほとんど娘。OGと現メンバーとの分割式だった。さくら組の安倍なつみと高橋愛、この二人が今後共演する機会のあるやなしや、「好きな先輩」を歌った五期そろい踏みの機会はいかに。

「ここにいるぜぇ!」。曲の最後、ばらけたメンバーが集まってくる。しかし中心に空間が。最後の最後にそこに飛び込んでくるのが安倍なつみ。現メンバージョンではそういう構成にはなっていない(気がする)。久々に飛び込むなっちを見た。

「LOVEマシーン」。定番だけれども、やはり今日は必要。オリジナル、現メンバージョン、それぞれの良さがあり(それでもさすがにこの曲はオリジナル優位だけれども)、今日のはそれが融合していた。

泣けたのは月並みだけれども、オリジナルメンバーによる「モーニングコーヒー」。安倍なつみの顔がスクリーンに大写しになったときになぜか涙が出た。あとは10年前の自分に贈る言葉を述べたとき。「あなたが選んだ歌うという道は間違っていないよ、あと食べ過ぎないでね」。

そして卒業セレモニー。例によって高橋愛がぐだぐだの送辞。「またエルダーメンバーとハロプロメンバーで合同コンサートとかやると思うんですけど」とかなんとか。いや、今日それを言っちゃおしまいだよ。「3Sをスローガンに頑張っていく。Sing、Show、そしてSmile」。そしてとびっきりの笑顔。最後に中澤裕子と高橋愛の抱擁。見るべきものは見た、と思った。

■ Sing, Show

数日来のもやもやした気持ちが晴れ、天気も前日から一転快晴。

13:30横浜アリーナにて開演のコンサートに向けて10:00過ぎに京都から出発。到着予定時刻は新幹線新横浜駅に12:54。ぎりぎりの旅程になったのはコンサート当日がモーニング娘。コンサート福井公演チケット発売開始日でもあったからだ。リーダー高橋愛の出身地。その福井公演のチケットを取りそびれることは安倍なつみバースデーコンサートのチケットを取りそびれるに等しい痛手。チケット発売開始は10:00より。というので、それを自宅ですませてから出発ということにしたわけだ。

果たして希望のチケットはあっさりとれ(まあ福井公演なんてものが瞬時に売り切れるはずもないのだが)、気分よく、しかし少し焦り気味に新横浜に向かう。

念のため帰りの切符も押さえてしまう。新大阪行き最終列車。公演時間が3時間を超える可能性を考えて、やや余裕を持たせた。最終列車なれば座席を確保できない可能性も考慮して、早いめに指定席を押さえたわけだ。かくしてコンサート当日まで何の準備もしない行き当たりばったりの日帰り「遠征」。

新横浜から会場の横浜アリーナまでは急いで歩けば10分足らず。思った以上に余裕があった。ただしグッズを買う余裕は無し。予定もさして無し。会場に着くや、そのまま座席に向かう。

昼公演はバックステージ席の設定はなく、ふつうのファミリー席。大きな会場のほぼ最後方、ステージが遠いだけでなく、夜公演で設定されるバックステージ席とのほぼ境目、ステージのかなりの部分が見切れる。この界隈でいう「糞席」の典型か。

実際あまりにステージとの距離があるのは辛いかもというのもあって、アリーナ公演には行ったことがなかった(もっとも最近大阪でアリーナ公演が行われたこともないし、アリーナ公演が行われるコンサートにわざわざ東京にいってまでみたいと思うものも今まで無かった)。果たしてステージへの距離は想像以上にあるし、ステージが見づらい端席だし、果てさてどうなるものかと不安に思う。

意外と問題ないものです。確かにステージは見えない部分も結構あるし、見えてもメインステージにいるメンバーは横顔か後ろ姿しか見えないし、助けのはずの特大スクリーンも角度の関係で全然見えないし、とかなりひどい環境だったけれど、それはそれなりに楽しめた。サブステージを結構使うし、大きなスクリーンは見えないけれど、サイド席用に非常に小さなスクリーンは用意してあったので、そのスクリーンを双眼鏡で見ればそれなりにいろいろ見ることができた。スクリーンを双眼鏡越しで見るなんて、と思うが、やってしまえばそれはそれでありだな。これからはアリーナ公演も避けなくてもいいかなと思う。といっても、今後私が行きたくなるコンサートをアリーナでやる機会があるかどうかは不明。

とりあえず昼公演を見た段階でのざっくりとした感想。

ワンダ・エルダ合同コンサートというものをこれまでは敬遠してきたけれど(横浜でしかやらない、というのが大きい)、そして後でDVDで見る限り、それなりの(京都横浜往復旅費を含む)金を払ってまで見たいとも全然思わなかったけれど、少なくとも今回のコンサートはかなり、相当、いい。正直エルダ単独よりもおもしろかった。

理由は結構はっきりしていて、モーニング娘。。やっぱり現メンバーが必要。OGだけではどこか何となく物足りない。現メンバーとOGとが合わさったこのパワーこそ、私が欲していたものだと思った。なのにみすみすファンクラブを分割とか。いまさらながら信じられない愚作といわざるをえない。

そのパワーを特に感じさせられたのが2003年時のモーニング娘。分割ユニット、さくら組、おとめ組の再結成。とくにいろいろあって崩壊状態にあったおとめ組がいつのまにやら完全復活している。すごい。感動。若き田中れいなが敢然とセンターを張り、石川梨華・藤本美貴といったエース格のメンバーがそれをしっかりサポートする。なんだか2003年の魅力がそのまま反復されて、たまらなかった。さくら組は。。。すみません、なっちと愛ちゃんが同じステージに立っているというだけでいっぱいいっぱいで、全体のパフォーマンスを見る余裕は全くありませんでした。

久々の辻ちゃんこと辻希美。変わってねえ!なんだか半ケツ丸出しにしていた頃をそのまま思い出してしまった。ママになったレディーになんてことを。

ミキティ。みんなどれだけミキティが好きなんだ。なんたる大声援。ミキティもエルダー公演に引き続き、なんだかとても楽しそう。うーむ、やっぱり歌謡曲歌手藤本美貴ではなくて、ミキティなんだな。「アコースティックライブ」だけじゃなくて、「真ミキティ」ライブもやっちゃいなよ。

前田有紀「ケンチャナ」。彼女の生歌を私は今後どれだけ聴く機会があるのだろう、と思うと、実は私にとって一番の「別れ」は彼女の生歌なのかもしれない、と思ったりもする。あらためていい歌、アリーナ会場を圧倒していた。この曲はamazonに予約済み。皆も買え。

メロン記念日。大阪厚生年金大ホールでもすごいパワーを感じるけれど、アリーナクラスになるとますますパワーアップする、すごいユニット。アリーナ会場を力でねじ伏せ、制圧してしまう。ライブハウスクラスの活動だけになるのはもったいない。こういうところでも「エルダー分割」の不安・不満が顕在化してきてしまう。

モーニング娘。五期メンバー「好きな先輩」。ああ、これをやるか、やっちゃいますか。「ずるい」ねえ。今現メンとOGとが「分割」されているのって実質五期だけなのか。六期は、まあ分割されてるっちゃされているけれど、ミキティとそれ以外のメンバーとはそれほど「同期」感もないからね。

松浦亜弥。淡々と新曲「チョコレート魂」。うん、結構好きかも。「Yeah!めっちゃホリディ」、いつもながらに迫力のある「あやや」。「笑顔に涙〜THANK YOU! DEAR」はラストにもってきてもいいクラスの名曲。でも娘。の曲じゃないから今回は無理なんだよな。

後は夜公演の感想と併せて。

2009年01月17日

■ 2009エルダークラブコンサート大阪昼

ハロプロエルダークラブコンサート大阪昼公演。

いやあ、さすが10年連れ添ってきた仲間の集まりのエルダークラブ、一体感が凄くて、とても濃密な時間だった。ただその中に真野ちゃんとか音楽ガッタスのエッグメンバーとかが浮いた感じだった。とくにワンダ所属の真野ちゃんなんかを無理から押し込むなんて事務所ももっと空気読め!

みたいな感想をオブラートに包んで物すつもりだった。見る前の予定では。

あ、全然違う感想でした。一体感まるでなし、真野ちゃんがいても無問題。全体的に雑然とした構成で全体の印象もかなり雑ぱくなもの。考えて見りゃ、そりゃそうなるわな。ハロプロとはこうしたものだったはずだ。メンバーの個性もバラバラ、見ているファンの気持ちもバラバラ、それを無理から一つの箱に詰め込んで、まあ適当に楽しめ。これぞハロプロ!

というわけで、本来のハロプロを思い出し、そういうものとして楽しんできましたよ。必然的に以下の感想文もかなり雑ぱくなものとなる。一つのまとまった作品を見たという印象はほとんどなく、まあいろいろ見られました、という感じ。

I WISH
おお、いきなり!というところだけれども、私は事前予習派なのでそういう感慨はなし。この曲のオリジナルの主要歌唱メンバーの不在をまざまざと感じさせられる。というかなんで安倍なつみが普通に歌ってんだよ。この曲の私の思い出は「安倍なつみがろくに歌わせてもらえなかった」という拗ねモードに入っていた類のものなのに。
I know
あややだよ、あやや。ってそれだけかい!
松浦亜弥の骨折報告
もう痛い話は聞きたないっつうねん。この話題を読みたくなくて、エルダーコンのニュースとかまともに読まなかったぐらい。という極度の骨折恐怖症の私は骨折未経験。そう、30数年生きてきていまだ1回も骨折をしたことがない。痛いのだいっきらい。
十年愛
十年愛、来たよ、十年愛。念願の十年愛。まあガキさん(新垣里沙)とか小春(久住小春)よりも娘。初期メンバーが歌う方が説得力あるよね。歌詞の中に過去の娘。曲のフレーズを入れた「キャンディーズ微笑み返し」形式の曲だが、振りまで過去曲の振りをちりばめていたのには笑った。しかし本当に10年間見続けてきてしまったよ。自分でも笑っちゃうよ。「Thank you for your LOVE!」。ふむ、愛ですよ、愛。
安倍なつみソロ二曲、「スクリーン」「恋のテレフォンゴール」
ま、ここで「微風」なんか出さないよね。とても正しい。
ラララーソソソ(真野ちゃん)
「事務所空気読め」的押し込みなんだけれども、そういうのに一番うるさそうな安倍なつみファンを籠絡すべくなっちに真野ちゃんを紹介させるあたりは「おぬし、やるな」というところ。原理主義者としては軽くスルーしつつ、一応聞いた感想。「あ、普通に聞けるじゃん」。安倍なつみソロコンサートオープニングアクトの時のあのひどい歌唱はいったい何だったんだ?ただ普通すぎて、結局全く何の印象も残りませんでした。オープニングアクトの時にはもう思い出したくないのに、真野ちゃんの歌声が頭の中をぐるぐる回っていたのに。
Give me Up(メロン記念日)
東京公演のレポートで「メロン記念日になんでこの曲を歌わすんだ!」的な感想をいくつか読んで、「そうかなあ、この曲は80年代のノリのいい名曲だし、メロン記念日に合うと思うんだけど」と不思議に思っていたんだけれども。あ、やっぱりイマイチでした。メロン記念日といえば娘。OGやら松浦亜弥やらといった「中心メンバー」をさしおいて、場を圧倒的に支配してしまう有無をいわさぬパフォーマンスが魅力だったのに、この曲にはそれだけのパワーはなかった。メロン記念日単独コンの一曲として歌うのならばよいと思うのだけれど。
ケンチャナ(前田有紀)
ここ2曲ぐらい「ド演歌」が続いていたので、ちょっと辛かったが、この曲はいい!十分ストライクゾーンですよ、と藤本美貴の「遠い恋人」がど真ん中の80年代歌謡曲好きの回顧野郎が言ってみる。
BABY! 恋にKNOCK OUT!
プッチモニ来たよ、プッチモニ。よっすぃ(吉澤ひとみ)可愛いよ、よっすぃ。加入当初の初々しいよっすぃを思い出したよ。小川麻琴もなんだか生き生きしてた。2006年時、娘。卒業前あたりの「目が死んでいた」小川麻琴とは別人のようだ。
「あのとき、君は若かった」。稲葉貴子
あっちゃん(稲葉貴子)よりも後ろにちょっとだけ映っていた安倍なつみに目を奪われてしまったことは内緒にしておこう(とブログで公表する)。
松浦亜弥ソロ二曲、「100回のキス」「Yeah! めっちゃホリディ」
あややだよ、あやや。
たんぽぽ(飯田圭織、矢口真里、石川梨華、柴田あゆみ、紺野あさ美)
ん〜、この曲をやるなら前二人だけで良かったような。
エーゲ海に抱かれて(飯田圭織)
娘。リーダー就任以降の、どこかにリミットをかけていた雰囲気が抜けて、なんだか生き生きしているように見えた。いや〜、カリの歌を聴くのも久々で、心に染みました。
This is 運命(メロン記念日)
This is メロン記念日。これですよ、これ。この場の支配力。これぞメロン記念日。
愛〜スイートルーム〜(美勇伝)
ん〜、微妙に印象の薄い曲、かも。
ブギートレイン'03(藤本美貴)
ミキティ、なんて可愛いんだ。ミキティがこんなに可愛かったなんて。というかやっぱり「置き手紙」路線はご本人は余り好きではないのかも、と感じさせられてしまうぐらいこの曲を歌うミキティは楽しそうでした。
悔し涙ぽろり(中澤裕子)
今回一番声援が多かったのは中澤裕子だったような。この曲に限らず、姉さん終始気合いは入りまくりでしたからね。
「あのとき君は若かった」。中澤裕子
「アイドルを捜せ」の収録中、アルコールを飲んでいるシーン。完全に酔っぱらってしまって、結局放送できないものになったらしいw。まあこの頃はいろいろたまっているものがあったんでしょう。
Magic of Love(稲葉貴子・前田有紀)
太シス(太陽とシスコムーン)の名曲が来たよ。どうせなら、オリジナルメンバー呼んじゃいなよ。でも「ケンチャナ」と合わせて有紀ドンヲタには中々おいしいコンサートでした。
青いスポーツカーの男(飯田圭織、矢口真里、稲葉貴子、メロン記念日、三好絵梨佳、岡田唯)
かつてのハロプロ恒例シャッフルユニットの第一弾三色ユニットから「青色7」の曲。「赤い日記帳」は後藤真希、中澤裕子が歌い継ぎ、「黄色いお空でBoon Boon Boon」は安倍なつみが歌い継いだが、この曲を歌い継ぐ人はいなかったという、悲運の名曲。あ、名曲じゃなかったから歌い継がれなかったのかしら。でも私は結構好きでしたけどね、「赤い日記帳」よりは。でもやっぱりこの曲も市井ちゃん(市井紗耶香)の不在を感じさせられるなあ。ついでにこの曲を歌う矢口がやたら可愛かったんですけど。クソ、なんで矢口がこんなに可愛いんだ。マサオ(大谷雅恵)も出ているのに矢口ばっかり見てしまったではないか。あ、飯田さんもノリノリで元気でした。
M.C.「ハロプロで学んだこと」(藤本美貴、前田有紀、斉藤瞳)
藤本美貴「団体行動は苦手だったが、ハロプロのおかげで出来るようになった」。前田有紀「大勢の個性のバラバラな女の子が集まって一つのことを作り上げるすばらしさ」。藤本美貴「私もそういうことが言いたかったんです!」。
音楽ガッタス二曲、「Come Together」「鳴り始めた恋のBELL」
なんだか紺野あさ美が普通に歌えているんですけど。2006年時、娘。卒業前あたりの「声がろくに出なかった」紺野あさ美とは別人のようだ。つぅか小川麻琴と紺野あさ美にとって、娘。というのは相当のリミッターになっていたということか。何となくあの突然の卒業劇とそれからの復帰というのが理解できるような気がしてきた。
モーニング娘。メドレー
M-Line(モーニング娘。OG中心の新ファンクラブの名称)コンサートでもまたやるでしょう、やりましょう。ということもあって、思ったよりあっさりさっぱり聞きました。「時代はそれぞれいっぱい、頑張ってきたよね」が心に染みた。
恋する♥ エンジェルハート
この曲もメロン記念日の曲に匹敵するパワーがある。
Never Forget
この曲をここに持ってきたのはちょっともったいなかったかも。この曲は巣立っていく人と残る人との惜別の歌だと思っているので、全員が巣立っていくエルダーコンで歌う歌じゃない。私ならここは「ダディドゥデドダディ !」で明るい未来を祈念し、横浜アリーナ最終公演の1回だけ最後の一曲で「Never Forget」を歌う、という風にして欲しかったかな。

ということで、ファンサイト「現場の声」的掲示板にこのまま投稿しても問題ないようなぬるいテイストでしたためてみましたが、いかがでしたでしょうか。

2008年12月23日

■ ハムレット再び

予定は未定。

ということで先日立てた来年の支出計画に早くも大幅な修正が。

早い話、結局ハロプロコンサート横浜アリーナ公演エルダークラブ卒業式のチケット、引き替えてきた。はあ、これで4万円コースか。往復夜行バスを使えば1万円安くあがるけれど、さすがにそれは体力的にきつい。ハロプロ10年総決算、そして私にとってのハロプロラストということで、ここは特別予算を計上するか。なんかそんなこんなでずるずる行って、結局昨年並みとかなりそうな予感。

行こうか、やめようか、うだうだ考えつつ、今年のハロコンのDVDをつらつら見る。そういえばこれを通しで見たことがなかったことに気づく。ま、今回も所々早送りしましたけれども。

全体的には、もうアワードとか言って無理から賞を贈っていく形式が見てられん、という感じだし、仕方がないと思うけれど、完全に口パクだったりするし、がきんちょの学芸会にしか見えないパフォーマンスがあったり、かなり萎え萎えだったのだけれど、ラスト付近で中澤(裕子)さんと安倍(なつみ)さんが二人でしゃべっている場面があって、今年は11年目だねとか言うところで安倍さんが突然涙ぐむんだよね。「ずるいなあ」、と中澤さんとともに突っ込みつつ、その時点でハロコン参加決定。やられました。

しかし家から徒歩30分近くかかるローソンまでチケット引き取りに行ったら、会員番号が分からず、引き取れないとか。ウェブの予約詳細画面を印刷していけば十分だろうと思ってそれだけを持って行ったら、会員番号が記載されていなかった。ローソンチケットの会員番号って、向こうが勝手に送りつけてきた数字の羅列だからいちいち覚えていない。最悪。まあ私が呆けていたんだけれども、サイトの作りも悪い。引き替えの際のパスワードなんてご丁寧に画面に表示してくれるのに。そんなものは表示しなくていいから会員番号は表示するようにしておけよ、と。

その時点でいったんは、ああ、これは私に横浜まで行くなと天が命じているのだな、と解釈して、チケット引き替えるのをやめようかと思ったんだけれども、一度行く気になると、こんなことでやめてしまったら後々後悔しそうな気がしてきて。結局家に引き返して、会員番号を確認してチケットを引き替えに行きましたとさ。2時間近く歩き回る羽目になった。

とまあ、こういうしょうもない事情で結構苦労して入手したチケット、夜公演はバックステージ席だから、まあ座席は期待するまい、そのためにフロントから見られる昼公演のファミリー席を押さえたのだからな、と早速座席位置チェック。

あの〜、昼公演と夜公演、ほとんど位置が変わらないんですけれど。3,4メートル横にずれるだけ、とか。

バックステージ席とほとんど変わらない位置で一般ファミリー席を割り当てられたことを不幸と思うべきか、バックステージ席でありながら一般席とほとんど変わらない位置を割り当てられたことを幸運と思うべきか、それが問題だ。

2008年12月22日

■ 美貴帝と娘。

20日日曜日は美貴帝こと藤本美貴アコースティックライブ京都公演チケット発売日。午前10時より発売。

気合いを入れて、前日は23時台に就寝し、翌日に備える。

朝5時に目が覚める。いくら何でも早すぎ。また一寝入りする。

また目が覚める。ちょっとあわてて時計を見る。11時。

過ぎてんじゃーん。

ま、チケットは無事取れましたけれども。押さえたのは夜公演のみ。昼はモーニング娘。新曲発売イベントに期待。

大阪でイベントをやるのは本当に久々、(握手)イベントの実施自体にはそれほど好意的でもないけれど、やるなら東京集中ではなく、他でもやるべき、という私の思いからすると、セカンドベスト。おまけに大阪ならちょっとは当選しやすいかも、と思うとちょっと「当てに」行こうか、とも思う。イベントのためにCDをたくさん買う、というのは嫌いなんだけれども、「大阪開催」のほうに敬意を表して、ちょっと多め(といっても3,4枚だけどね)に買ってもいいか、と思っている。当たる当たらないはともかく、娘。のリベンジを祈念して。

■ ハムレット

行くべきか、行かざるべきか、それが問題。

2月1日「ハロプロコンサート」エルダークラブ「卒業式」横浜アリーナ公演のことだ。

先週土曜日、チケット発売日。10時ジャストにローソンチケットサイトにアクセス。夜公演のチケットをねらってみる。バックステージファミリー席しか空いていない。バックステージってどうよ?と思ったけれど、迷っている時間もないので、とりあえず予約する。夜公演がバックステージなら、昼公演にフロントステージ?から見なくては、と思い、昼公演のファミリー席も押さえてみる。

何故かカード決済が出来ず、店頭支払い。23日までに引き取らないと予約はおじゃん。

バックステージといってもまあ、その空間にいることが大事だということだろうし、昼公演でとりあえずステージを見ておけば、後は想像力の世界で何とかなるだろう、ととりあえず満足。

さて今年ももうすぐ終わりだ、いろいろ総決算をしようと思って、今年一年のハロプロ関係の支出額を計算してみる。分かっていたが、結構な額。今年はとりあえずあまりお金のことは考えず、いっぱい行こう、という方針だったので、まあ、いい。問題は来年だ。

今年は昨年に比べて支出額20万円増。あまり笑えない。ということで、来年は昨年水準に戻そう、と決める。

それを目標にして、来年の支出予定をざっくり立てる。まずは交通費を大幅削減しなくては。関東圏に何度も行くのはまずい。まだ昨年広島・博多、今年仙台のように観光を兼ねてならいいが、東京・横浜なんてもう何度も行っていて、今更観光でもない。

そんなこんなで割り振りをいろいろ考えていくと、今回のハロコンに行くのはどうにも辛いということになった。チケット代だけならまだしも、京都・横浜往復運賃も含めて、4万円の出費。どうせならこの金は温存して、別のところへ回した方が良いのではないか、と思えてきた。

エルダークラブ卒業式といっても、早い話単にファンクラブの分割というだけのこと、しかもこの公演の後も3月までは旧「ハロプロ」は存続し、ファンクラブ向けにはエルダークラブも含めたイベントもやるよし。この卒業式、完全に形式的な儀式(セレモニー)にすぎない。「その空間にいる」ということにそれほどの価値があるのだろうかと思うのだ。

予約したものをキャンセルするのはいやなのだが、ローソンチケットの規約を読むと、金を支払わなかったら単に予約が解除されるだけ、向こう的にはそれほど問題はなさそう。まあキャンセル分はまとめてまた売りに出せば、普通に売れるということだろう。

それで1回は完全にスルーする気になったのだが、一応アリーナ公演なるものを確認しておこうと思い、過去のライブDVDを取り出す。候補は2007年モーニング娘。春コンサートと今年2008年冬ワンダ・エルダ合同コン。やっぱり見るなら娘。だなと思って2007年コンサートのDVDを見る。吉澤ひとみ卒業コンサート。

うーん、やっぱりいいよなあ、と思う。バックステージでもステージをいろいろ広く使う場面があれば、後ろ姿だけを見る、ということにはならないかも、とも思う。やはり行こうか、という気になる。

はて、と気がつく。このコンサート、アリーナはアリーナでも横浜アリーナじゃなくて、さいたまスーパーアリーナだったよな。うーん。

ということで今度は正真正銘横浜アリーナで開催された今年の冬ワンダ・エルダ合同コンを見る。

詳しくは書かないけれど、見ているうちに腹立たしくなってきて、いろいろ胸が痛くなってくる。こんなのを4万円出して見に行くのも辛いという気がしてくる。やっぱやめ。

でもまたふと思い至る。卒業式全体としてはしょうもないけれど(一人の卒業式ならともかく、エルダー全体の分離では感情移入も難しい)、これってハロプロリーダー交代式みたいなこともやるかもな。中澤裕子から高橋愛。その場面だけはちょっと居合わせたいかも。

とまあ、5分ごとぐらいに気が変わる。リミットは明日。はてさて、どうしよう?

2008年12月15日

■ 無慈悲なり、お事務所様!

美貴帝こと藤本美貴のライブが京都である!と浮かれていたら、その日はモーニング娘。新曲発売イベント大阪開催日だったとは。

CD発売が18日。応募締め切りおよび当選発表が20日。イベントが21日。なんかむちゃくちゃな日程。

で、問題はミキティライブとの兼ね合いだが、ペッパー警部イベントの例にならうと、新曲イベントのほうの時間は

一回目13:30-
二回目16:15-
三回目19:00-

ミキティライブは

昼公演15:00-
夜公演18:30-

娘。イベントの開催場所の詳細が分からないので移動時間は不明だけれど、どう考えても両方に出られる可能性としては

  • 娘。イベント一回目-ミキティライブ夜公演
  • ミキティライブ昼公演-娘。イベント三回目

の二つだろう。

さて、最大の問題は娘。イベントの当落が前日ぎりぎりにならないと分からないということ。

当落不明な娘。イベントのためにミキティライブを一公演あきらめる、というのもいかがなものか、とも思うし、でも昼夜二公演見るのをデフォルトにするというのも来年は辞めようかと思っているので、それはそれでありか、と思ったり。

というか、こんな両者のファンを惑わせるような日程組まないで下さいよ。そりゃ、別々に動いている別のアーティストなんだから、こういうこともあるだろうけれども、よりによって両者の貴重な関西公演の日程をぶつけることはないんじゃないの、お事務所様。

■ 来年の予定2

安倍なつみ浜松ライブに引き続き、藤本美貴も浜松にてアコースティックライブ開催との知らせ。

浜松詣でか、ちょっと辛いな、はてさてどうするか、と思っていたら。

京都でもやるんですか?今年夏にも会場となったライブハウス都雅都雅にて。

あ、こっちに行こう。また頑張ってチケット取らなきゃな。

チケット発売日、12月21日。前日がエルダークラブ「卒業式」、ハロプロコンサート横浜アリーナ公演チケット発売日。こちらのほうは現在悩み中。横浜まで行くほどのものかどうか。「卒業」と言われてもファンクラブ会員ですらない私にとっては茶番みたいなものだし。でも新旧娘。そろい踏みという機会は今後あまりないかも知れないし。悩む。

というか、来年は現場数を減らそうと思っていたのに、今年よりもハイペースにチケットを取っているのはどういうことか。

2008年12月07日

■ 来年の予定(蛇足つき)

昨日、今日といろいろチケットの販売日。

昨日正月ハロープロジェクトエルダークラブコンサート大阪公演チケット一般発売日。昼公演ファミリー席のみ入手。夜公演分のお金はなっちのCDに消えました。まあ、今年は昼夜をデフォルトとせずに公演によってはどっちか一公演に絞ることで出費を抑えようかな、と。

今日はなっちこと安倍なつみ、春のSpecial Live浜松公演チケット一般発売。こちらも昼だけでいいかなと思ったけれど、夜公演もチャレンジしてみたら両方チケットがとれた。浜松なら十分日帰りができるし、交通費もまずまずで収まる。よかった。翌日の六本木STB公演はこれでさっぱりスルーできる。

来年もまた「現場」が続くな。にわか現場派として思うことは、妄想を根拠にした深い思考(不快思考?)なんていらねぇから、とりあえず現場に来い、って感じかな。ライブを見て、ああこのメンバーがいなくなれば、このグループはもっとよくなるのになぁ、と思ったのなら、それをきちんと具体的にレビューしてくれれば、読んでみてもいいかな、とは思う。

2008年11月30日

■ リゾナントLive千秋楽

ああ、終わっちゃったよ。

モーニング娘。秋ツアーも終了したし、私の今年の「現場」もおしまい。

コンサートラストにスクリーン上にファンからのメッセージボードが大写し。普段はメッセージボードというのにはあまり肯定的でもないけれど、今回は舞台上にはメンバーがいなくて、スクリーンが客席を映しているいいタイミング。スタッフ側も上手くよいメッセージを拾って映してくれていた。

「今年も楽しかった。ありがとう」。

11月30日、モーニング娘。にとって記念日なのだけれど全然触れられなかったとか、そんなことは些細なことだ。まあ私も昼公演終了後に気づいたんだけれどな。そういえば平家みちよも今日ライブをやっているんだなあ、とか。過去は過去。平家みちよも、そしてモーニング娘。も現在・未来を向いて進んでいく。それでいい。

夜公演ではリーダー高橋愛より紅白についての言及あり。紅白には出られなくなったけれど、悔しさをバネに頑張る、と。

今日の愛ちゃんは挑発するような表情とか、楽しそうな笑顔とか、いつもの愛ちゃんだった。ついでに髪型は前日ウェーブがかかっていたのに対して今日はストレート。うーん、ちょっと可愛いかも。愛ちゃんソロの「無色透明なままに」も昨日は立ち上がり声の調子が悪かったように感じたが、今日はいい感じだった。

とまあ、相変わらず愛ちゃん視点で見てしまったわけだが、誰視点で見ようと現場へ行けば、娘。がすごいわけで、NHK関係者のいう「歌力が足りない」とかなんとかなんて糞食らえ(他にいいようがなかったというだけだと思うので、特にこのコメントとかNHKとかをことさらに恨みがましく思っているわけではありません。念のため)と思えるわけで、本当にまじめな話、これだけ歌と踊りの総合パフォーマンスで魅せられるグループって他にあるのかと思えるわけで(AKB48とかを私が知らないだけなので、その辺をことさらにおとしめたいわけではありません。単に娘。を見ての「実感」だというだけ)、早い話、娘。万歳としか思わない。今年一年のメディアなどの状況にはあれこれ思うことはあっても、とりあえず今日は娘。万歳、娘。最高、と。


私だけが読解可能なMC記録。

やばい話
  • 昼 ガキさん(新垣里沙)→さゆ(道重さゆみ)。ネイルが落ちてしまって、メンバーに見せていたら、さゆが「ああ、ガキさん、ネイル新しくしたんですかあ」、と。本当に適当でやばい。
  • 夜 れいな(田中れいな)→小春(久住小春)。舞台裏での関係者挨拶。いつもは愛ちゃんがやってくれているから他のメンバーは気楽にしている。でも関係者の子どもが小春ファンで突然話を振られたときの小春の焦った表情がやばい。
5期
  • 昼 高橋愛。今までのリーダーとはまた違った色を出して頑張っている。普段は自由にさせているが、締めるべきところはきちんと締められていて、結構頼もしい。「え、そうなの(照)」。いまのままの愛ちゃんでいてね。「このままのあたしでいます!」。
  • 夜 娘。1年半メンバーが替わらずにやってきた。これからもこのメンバーで走っていく。
6期クイズ
  • 昼 大阪で有名な「何ちゃら人形」、何人形?さゆ「え?それって人形なんですか。食べ物とか?」。れいな「人形っていうとおやろ?」。亀(亀井絵里)「街の名前とか?」。れいな「この二人、頭悪い!」。実際に箱の問題は軽くスルーして「この人形の本名は?」という問題が主となるはずだったのに、最初の振りで時間取りすぎ。結局正解の「食い倒れ太郎」を解答したのはさゆ。
  • 夜 阪急の梅田駅には日本初のものが二つ設置されています。一つは自動改札機、もう一つは?亀エスカレーターまで答えるも、正答はさゆ。亀ひっくり返って悔しがる。最後はけるとき、「どっちが何勝何敗?」「後で数えんとね」。「覚えてるの?」「・・・・」。
78期
  • 昼 キャッチフレーズをつけよう!光井愛佳長々と自分のキャッチフレーズを言う。ジュンジュンに向けて、「覚えといてね」。ジュンジュン「中国4000年の美少女」。小春「新潟のミラクルなんちゃら」。
  • 夜 今後リーダーシップを発揮する必要が出てくるだろう。どうやってリーダーシップを発揮する?ジュンジュン「ばしばしひっぱたく」。小春「やさしく」。ラスト、最後はきちんと和解しようということで握手。でもそもそもなんで対立することになった?そっちが悪い、と双方言い張って再度決裂。
ラスト
夜 メンバーの最後の挨拶、さゆの時ヤンタンネタの「カレオツ〜」を愛ちゃんと二人でやるも、微妙に滑る。
ダブルアンコールで最後に舞台挨拶。

■ リゾナントLive大阪初日

モーニング娘。大阪公演一日目感想文。

なっちこと安倍なつみ出演ミュージカル「トゥーランドット」以来の大阪梅田芸術劇場。交通至便、食事にも全く困らない。ただジャンプ禁止ということで困ったファンもいたよし。会場中央の天井からはシャンデリアが下がっている格調高い会場。まったり座ってみる「ファミリー席」派としては文句のないところ。

昼公演は3階右端の最前。一つあけた横には小さい女の子とお母さんの二人連れ。そのほかにも子ども連れ、若い女性の二人連れなど、「ハロプロファン」が渇望する一般人系の入場者が多数。名古屋会場よりもそういう印象が強かった。ましてやなっちコンとは比較にならん。まあなっちコンもほんの少しだけ女性比率が増えているような気もしなくもなかったけれど。

オープニングアクトになっちコンの時に酷評した真野ちゃん。今日で8回目を聴くことになる。ちょっとうんざり。でも今日はそれほど聞き苦しい発声でもなかったし、特に不快感を持たずに聴けた。なっちコンでは会場の2,3割だけが盛り上がり、それ以外はシラーとしているのとはだいぶ空気が違っていて、会場の7割近くは盛り上げようとしている感じ。正直なっちコンのオープニングアクトはいやだったろうな、と思う。まあそれも新人さんの試練ということで特に同情とかはしない。今日はなっちコンよりも出来も良かったと思うし、なっちコンの時よりは私も気分よく拍手できた。

肝心の娘。ガキさん(新垣里沙)すげー。なんか最近多いな。うん、たしかにすごくなってきているのだ。いかにも声量があるなあ、という感じ。なんかミュージカル歌手っぽい。「シンデレラ」で覚醒したか。

でも久住小春も道重さゆみも確かに歌唱力はついてきていると思う。ソロ部分でそれほど違和感がなかったから。まあ特に道重さんは春ツアーは「ふるさと」なんて難しい曲にチャレンジしちゃったものだから、何とも言えないパフォーマンスになったけれど、今回の「レモン色とミルクティー」はそれからすると歌いやすいのだとは思う。でもこれまでのこわごわ歌っている感じが無くて、きちんとポップで可愛らしい雰囲気が出せていて、文句なし。

表情まで見たのは高橋愛だけなのだけれど、気のせいか、微妙に表情は硬かったかも。なんとかこの娘。に心のそこからの笑顔を出させてやりたい、などとキモヲタ丸出しなことを考えていた。

今日の夜公演で八期のジュンジュン、リンリンが100公演めだとか。ファンが垂れ幕を作成して祝っていた。なっちソロ100公演を迎えたときのことを思い出す。それからするとずいぶんペースが速い。そうなのだ。娘。たちは他とは比較にならないペースで全国ツアーを行っているのだ。成長が著しいのも宜なるかな。1年半同じメンバーでやっていれば、グループとしてのパフォーマンスが半端無いところまでいってしまっている、というのもそういうことなのだろう。


MC、超簡単なメモ。

やばい話
  • 昼 道重さゆみがペットショップ巡りに光井愛佳を誘ったら、事前調べを完璧にしてきていた。
  • 夜 光井愛佳がジュンジュンの家で食事をごちそうになったら、そのとき出てきた鍋がほとんど材料を切っていなくて、食べにくかった。ジュンジュン曰く、光井さんが突然来たから、材料切る時間がなかった、らしい。
56期話
  • 昼 ジュンジュン 実はとてもいろいろ気がつき、メンバーのことをよく考えている。メンバーに全員髪飾りを作ってくれた。今日はその髪飾りをガキさんがしてきていた。
  • 夜 ガキさん ずっと家族よりも長くいるね、けんかもしたりしたけどね、といういつもののろけ話。
6期のクイズ
  • 昼 大阪でモータープールといえば何のことでしょう(ってこれって大阪でしか通用しないのか)。
  • 夜 阪神タイガースの応援歌は?石川さんが歌っていたよね(って二人ともわからないの?実にけしからん。梨華ちゃん(石川梨華)に説教されて、500回ぐらいリピートさせられればいいのに。そのほか数々のヒントに「ロックおろし」とか散々手こずっていた)。
78期ぐだぐだトーク
  • 昼 光井についてどちらがよく知っているか。
  • 夜 どちらがすごいものをもっているか

■ 本日のMVP

今日のMVPはさる一ファンの方。

会場前で大きなゴミ袋をもって、ゴミ集めをしていた人がいた。スタッフではない、一ファン。

会場に着いたとき、ゴミが散乱していなかった。会場前で飯食っている人が多数いたけれど(それ、やめない?)、ゴミが散乱していない。名古屋会場とは違う。お、大阪人はさすが?と思ったら、ゴミを集めている人がいた。

私のような口だけの人間じゃなくて、きちんとそういうことができる人がいるんですよね。感動した。

これって相当大変な話なんですよ。想像してみてください。大量のゴミが詰まったゴミ袋、最後どう処理するの?私もちょっと考えたこともあったけれど、ゴミ袋抱えて電車には乗れないものね。そういうところも含めてきちんと折り合いをつけて、ボランティアでゴミ集めをする。本当にすごいことだと思う。

握手したいためにCDを何十枚買うとか、いつも最前付近に陣取ってメンバーから「出席確認」受けるだとか、そんなのとは全くレベルの違うこれぞ真の「応援」だと私は思う。サイリウム企画を行うことよりもずっとずっと立派な行為だと私は思う。

口先野郎の戯れ言でした。

2008年11月11日

■ 十年前

今ツアーで久々に歌った「ひとりぼっち」。その中の一節。

十年前のアルバムの曲 あの子今頃どうしてるのかな

ああ明日香、どうしてるかなぁ、とここを聞くたびに思っていた。

歌詞は「十年前のアルバムの曲」を自分たちが歌っている、というシチュエーションでは無いはずだけれど、彼女たちはまさにそういうシチュエーションなんだよね。

■ Angelic中野

当初は予定に入れていなかった中野公演。急遽チケットを押さえたため、いつものファミリー席ではなくて、一般席。まったり座ってみたい私にとっては敷居の高い席、少し不安。

昼公演は2階7列。前に通路があり、その前6列はおそらくファミリー席。おそらく、というのは大半が着席して鑑賞していたのだけれど、ちらほら立っている人がいて、チケットの設定がどちらなのかが判然としなかったから。

というわけで、余裕で着席してみられた。ラッキー。なっちコンは結構こういうことがあって、前のツアー仙台公演も一般席だったけれど、着席してみられた。娘。コンでは多分無理。

夜公演は2階最後列。ほぼきっちり席が埋まっていた。せめて両隣があいてくれていれば良かったのに、なんだかんだ座席は埋まるものだ。

でも前の人が結構座っていることが多かったりして、微妙に視界が開けていたので、完全に着席しての鑑賞とはならなかったけれど、かなり楽な姿勢で、気分よく見られた。隣の人は結構がんばって踊っていたけれど、こちらの席に進入することもなかった。今回は私語も周りからは聞こえず、総じて良い環境での鑑賞となった。2階最後列でも「糞席」ではない。なっちコンに「糞席」なし。

今ツアーは結局全公演合計8公演鑑賞。まあ無茶をしたものだし、今後はこういうことは多分しない。でも今ツアーに限っては全然後悔していない。最後の最後まで全く飽きることがなかった。

公演ごとに「ああ、ここの音はこの楽器の音か」とかそういうレベルでの発見がある。音楽・楽器の知識教養が致命的にないもので。ちょっとは勉強しようかしら、と思うようにもなった。どっから手をつけて良いかもわからないけれど。なっちを見ずにバンドメンバーの動きを見ている時間がかなりある。モーニング娘。コンサートで高橋愛を見ている時間の方が、なっちソロコンでなっちを見ている時間よりも長いぐらい。

今回はヴァイオリンがなかったのは残念だけれど、その代わり?にサックスが入っているのが大きい。私のようなド素人にも瞬時で聞き分けられる音色だし、ものすごくインパクトがあって、一つ一つの曲の印象を大きく左右する。

かつて松浦亜弥コンサートにブラス隊が入ったことがあって、それはフルバンドではなかったのだけれど、このブラス隊が奏でる音色が印象的で、スピーディで迫力があって、松浦亜弥の曲・歌唱にとてもあっていた。近年のあややコンサートはフルバンドでやっているけれど、標準的すぎる感じで、プラスアルファがほしい感じだし、松浦亜弥にはサックスは合うと思う。予算の話だったら、前ツアーのコーラスをはずしてもいい(笑)。コーラスは福ちゃん(パーカッション担当、STBライブで無理からコーラス担当に「指名」。でも本人もまんざらではないみたい)でいいから。

なんにせよ、今回はバンド演奏の重要度がかなり高い感じで、個別メンバーの見せ場も多かった。と感想を書こうと思っていたら、今ツアーのコンセプトがそうだったらしい、と今回のツアーのバンマス和田さんのブログバンマスのぼやきを読んで知る。

リハーサルに入る前の打ち合わせで本田プロデューサーから、今回のステージに関する方向性や意図を聞かせてもらい、具体的に各曲のアレンジについてもいろいろアイデアをいただきました。それを元に私としては考えていったわけです。

まずは、「アグレッシヴさ」と「インパクト」。生バンドによるアピール、それぞれのプレーヤーを生かすこと。

なるほど、意図通りのステージになっていた、と生意気にも言ってみる。

もう一点、前に安倍なつみがコンサートの作りに口を出していることがこのブログに書かれていることを紹介したが、そのとき実は正直言うと、それって「なっちの振り付け講座コーナー」を死守したことだったり、なんて思ったりもしたのだけれど、お見それいたしました。

実は前の2曲が続きで、この曲はMCをはさんでからだったのですが、なっちさんの提案で3曲つなぎになりました。これは大正解でした。"夕焼け空"で、ちょっと突き放したようにした状態で、「こんばんは(こんにちは)!」ってMCするのは確かに違和感あるし、実際につなげて演奏してみると、すごく充実感のある流れになったのでした。

・・・

3曲つなぎになったことでイントロをカットしましたが、これもなっちさんのアイデアで、私の短いキッカケから歌に入ることで、よりライブ的な驚きとスピーディな展開が生まれました。

ちゃんと音楽的な部分で積極的な提案をガシガシやっていたわけです。「振り付け講座死守」なんて失礼なことを思って申し訳ございません。

夜公演、ツアーラストといっても特段のことはしないのがなっち流。でも今回は最後の曲の時に紙吹雪が舞うちょっとした演出があった。そして最後の最後、バンドメンバー退場時にパーカッション担当のAsamiちゃんと抱擁。ツアーラストとして、ほどよいスペシャルな画を見せていただきました。最後列からでも鑑賞できて、本当に良かった。


私のためだけのMC記録コーナー。

  • スポーツの秋。なっちは運動とか苦手じゃないですか。学生時代はテニス部に入っていたけれど、すぐに負けてばっかりだった。ハロプロでもスポーツフェスティバルとかがあって、そこでなっちはなぜか目立つポジションにおかれていて、リレーではアンカーをやらされて、そのチームが結構いいところにいて、最後なっちががんばれば優勝!だったんだけれど、最後の最後でね、こけちゃったりてね。もう顔からこけるから、他のメンバーは「なっち、どこ行った?」みたいになってね。気持ちは前へ前へ行っていたんだけれども、足が前に出なくてね。
    学生時代

    現代社会に北垣先生。え?みんな知らないって?わかってますって。その先生がね、腕時計のベルトを緩くしていて、いつもすぐにずれ落ちて、もっときつく閉めればいいのになあ、と思いながら見てました。で、その先生の授業はたとえば突然「今日は俺の恋愛話をするぞ」みたいなことがあったりして、そういうのって、結構良かったりしません?

    その学生時代の親友と今でも会うんだけれど、その子はもう結婚していて、子どもが三人、女、女、女でねそれがもう可愛いの!

    質問コーナー
    Q.「なっちはどんな洗剤が好きですか。僕はスズランの香りがするのが好きです」。よかったね。前は外国製のを使ってました。でも今は日本製。やっぱり日本製でしょう。なっちは液体洗剤派。で、洗った後それを外に干すと生命の香りというんですか?そんなのがして、とても気持ちいい。
    Q.「新曲が出ますが、どんな印象ですか」。今回は久々につんく♂さんの曲で、なんだかデビューの時を思い出しました。
  • 秋と言えばやっぱり食欲の秋ですね。もう秋野菜、タマネギとか、ジャガイモとか、カボチャとか見ると「わぁ、どうやって食べよう!」って感じでとてもうれしくなる。なっちが料理するときはあんまりきちんとレシピとか見ないで作るんですけど。どんな料理をしているのか、みんなにもまたレシピを紹介するとか、なっちが作ったお料理を食べてもらうとか、知ってもらえる機会が作れればいいですね。
    学生時代
    懐かしの場所とかっていろいろあるじゃないですか。前に地元に帰ったときに小学校に行ってみたんだけれども、もう無くなっててね。合併されちゃったみたいなんですけど。で、小さいときによく遊んでた公園に行ってみたら、それはちゃんと残ってて、でもブランコとか、シーソーとかがなくなってて、地球儀は残ってたんですけどね。地球儀って言わない?あれ、なんて言うんですか?こういう丸いの。なっちは地球儀って呼んでたの。
    質問コーナー
    Q.「僕は一人焼き肉とかするんですが、なっちはしますか」。一人焼き肉とかはしないですねえ。一人でお店にはいることはよくあるけど。一人焼き肉とかするとひとりごととか多くなりそう。よし、次はミノを焼こう!さあ、焼けたぞ!、みたいな。
    Q.「僕は髪が伸びると鼻血が出たりするんですが、なっちにはそういう変な癖とかありますか」。髪が伸びると鼻血が出るんですか!?大変ですねえ。なっちの変な癖はですねえ、耳たぶを引っ張ってプチってならすの。一日一回しかならないんだけれど。今日はもうならしちゃった。「えー」(ブーイング)」。え?聞きたかった?じゃあ、また次はそれまでにならさないようにして、みんなにお聞かせしますよ。後は小さい子どもを見るとついさわりに行っちゃうの。お母さんとかからすれば迷惑ですよねえ。え?何この人、みたいなね。でもやめられないの。
    最後
    いろいろ悩んだりしたこととかあったけれど、こうして皆さんとお会いできて本当に幸せだなって思うし、これからもずっと歌い続けていけたらなって思いますので、応援、よろしくお願いします。

■ Angelic中野のその前に

安倍なつみAngelicツアー最終中野公演にも真野なんちゃらちゃんのオープニングアクト。

秋シーズンで真野ちゃんのソロを聴くのは結局6回。高橋愛ソロを聴くのが1回。なんだかなあ。

オープニングアクト中に入ってきた女性、耳を押さえて入ってきた。ちなみに私も片耳を押さえていた。そういうことです。うるさいんです。マイクの音量設定が悪いんだろうけれど、真野ちゃんの発声も悪い。正直言って騒音でしかありませんでした。

褒めればいいってものでもないと思うのであえて書きました。ハロプロファンは「優しい」と思う。ふつうだったら、「何?オープニングアクト?誰?」てな感じでもっと冷淡に扱われても仕方のないところ。実際平家みちよはそういう目に遭っていたわけだし(オープニングアクトじゃなかったけれど)。入りではそういう態度の客でもパフォーマンスで引きつけることができれば、それが成功といえる訳で、逆に最初から同じ仲間だからということで、どんなパフォーマンスをしようが拍手喝采、っておかしくないか?エラー連発、出れば三振の選手に拍手喝采するようなもので、それは逆に演者に対して失礼だとさえ思う。

真野ちゃんの歌は私はプロのソロ歌手として許容できるレベルだとは思わないなあ。でもまあ私も拍手だけはしたけれどもね。期待していないからね。そういう拍手って本当はいやなんだけれど、「空気」って奴を読みましたよ。

いやなことを言ってごめんね、真野ちゃん。でも本当のことなんだよ。

2008年11月10日

■ Angelic中野のその後で

Angelicなっち最終中野公演を鑑賞後、たった今帰宅。コンサート後、京都観光をしていたので、帰宅が遅くなった。って、なぜ東京公演を見て、地元京都の観光をしているんだ>私。

新幹線代、宿泊代をけちって夜行バスを使ったけれど、早朝に帰宅しても仕方がないので、そのまま秋の京都をぶらついていた、という。PC画面を見ずに、紅葉を見るというとても目に優しい一日でした。

夜行バスの後ほとんど歩きっぱなしで疲れているので、レポートは少し遅くなるかも。

なぜか昨日のアクセスが更新していない割に多かったのは、レポート期待かな、と思ったので、一応ご報告。

2008年10月25日

■ Angelic大阪

今日のモーニング娘。コンサート富山公演は高橋愛ちゃんの地元福井の隣県と言うこと(追記:本当は違うな。でもMCではそういっていたらしい)で、「凱旋公演」みたいな感じになったとのこと。そうなるだろうな、というのがわかっていたし、富山だったら東京へ行くよりは楽だし、観光がてら行ってみたいし、と結構行きたかった公演。でも同じ日に地元大阪でなっちこと安倍なつみコンサートがあるからには。。。

そういうので、少し心を娘。富山に残しつつ、臨んだなっちコン大阪公演。でも結論から言うと、やっぱりこっちに来て良かった。

まずは例によって良くないお話から。まずは客。

昼公演。曲中に雑談する奴が斜め後ろに。コンサートに来て、曲中にしゃべる奴の神経がわからない。MCで相づち打たれるのもいい加減に腹が立つが、ものすごく鷹揚に構えてそれは我慢しよう。しかし歌を聴きに来たコンサートで曲中に雑談するとは。信じられない。3回ほど振り返って、突いて(曲中なので言葉で注意できないので)合図したが、そのときは黙るけれど、またごそごそとしゃべり出す。このままずっとしゃべり続けたら、もう途中で引きづり出してやろうか(もちろん係員を呼んで、ですよ)と思ったが、まあ何とかこちらが必死で我慢すれば許容できる程度に収まったので、我慢した。

藤本美貴・松浦亜弥あたりでそんな奴にはほとんどお目にかからないのだが、なっちコンにはなぜかこういう奴が紛れ込む。ちなみに娘。コンサートではもうあきらめている。娘。コンサートは私は8割程度はビジュアル(ダンスパフォーマンス、そして高橋愛の顔・その他諸々)目当てなので、まあ、必死に我慢すれば我慢できる。しかしなちコンは「音」目当てなので、この手の雑音は全く許容できない。

実際開幕前の話を聞いていても、娘。鹿児島まで行ったとか、そんな話が聞こえてくる。だったら富山いけよ。ちなみに松浦亜弥ライブではあややがハロプロを「卒業」したら、ハロプロFCをやめる、とかそんな会話が聞こえてきた。なっちはまだまだDD(いわゆる「ハロプロ」ファン)に支えられている。

また今日はそのハロプロの期待の新人とかいう真野なんちゃらちゃんのオープニングアクトが開催される日。握手会もあるということで、そっちねらいのお客さんも紛れ込んでいる雰囲気。

その真野なんちゃらちゃんのオープニングアクト。娘。名古屋公演でもぶち当たったので今回で2日目。娘。コンサートの時には別にどうとも思わなかった。しかし今日ははっきり「ウザ」と思った。昼夜公演でそのオープニングアクトを聴かされる。バックはカラオケだし、真野ちゃんは声を馬鹿みたいに張り上げるし、歌だけは妙にキャッチーだし、いやな形でその歌が頭の中を回りやがる。

こっちは今日は娘。コンの「目の保養」とちがい、「耳の保養」に来たつもりなのだ。生演奏になっちの歌、それを聴きに来たのだ。なのに聞きたくもない新人さんの絶叫型の歌を聴かされるこっちの身にもなってくれ。それまではどうでも良い存在だった真野ちゃんがちょっと嫌いになってしまった。ホント勘弁してください。ハロプロ卒業前のなっちの最後のご奉公、ですか。なんだかなあ。昼公演で懲りたので、夜公演はパスしたかったが、オープニングアクトと本公演との間に休憩とかは特にないので、夜公演も聞かざるを得ない。必死に耳に入ってこないように抵抗はしたが(って物理的に無理!)。

さて、肝心のなっちライブ、なっちの今日の歌唱を聴いて、ようやくこのツアー本来の姿が見えた、と思った。ツアー初日の名古屋公演でバックの演奏を聴いて、頭の中で想像できた今ツアーの姿、それがようやく実を結んだ。

ツアー半分をすぎてようやく、とも思うが、とにもかくにも今日のなっちの歌唱だったら、バックバンドと対等にやり合えていると思った。バックと調和すべきところは調和し、ヴォーカルが前に出るところではぐっと前に出る。これまでの二公演はどうにもバックにヴォーカルが埋もれがちに感じられたが、今日の歌唱なら納得。

今日も序盤からとばす。声の伸びが今ツアーでは最高。ばてるかなと思ったが、終盤表情は息が切れかかっている感じにも見えたが、何とか持ちこたえた感じ。

細かくはいろいろ難点はあるし、満点とはとてもいえないだろうけれど、今ツアーとしてみせるべきものは十分に見せられたと思う。これまでに2公演、奥歯に物が挟まった物言いをしてきたけれど、今日のライブを見てすっきりした。もちろんライブは一期一会なので、エンジンがかかるのが遅い、とはいえるだろうけれど。

今日のライブの出来だったら、ハロプロ(もうすぐ解体するけれど)で一番行きたいライブはなっちコンと確信を持っていえる。娘。コンはまあまた別の価値があるけれど(目の保養ですから)、亜弥やコンがちょっと微妙な感じに見えてくるなあ。まあ私の好みというだけのことだけれど、亜弥やコンが何となくここんとこ単調な気がしてね。アレンジも、あややの歌唱も。なっちの一部曲での気合い入りまくりの歌唱にぞくっと来る感覚が最近のあややの歌唱からは感じられなくなっている。飄々とうまいんだけどなあ、という感じ。なっちはまずい歌は本当にまずいんだけど(今回で言えば「私の恋人なのに」、まあ微妙な歌唱、いい曲だし、雰囲気は悪くないので、聞いてて楽しいのだけれど、うまい下手で言うと、まあ上手くはない)、すべての曲を自分なりに全力投球で歌ってます!という感じが、まあ私は好きなんだな。

ハロプロ「卒業」に関する言及は今回も一切なし。松浦亜弥が発表翌日のライブで軽く触れたらしいことを思うと、なっちの語らなさはちょっと異常。あややよりはよほど「ハロプロ」なるものに思いもあれば、実質関わりも持っているだろうに、それだけに言葉を発するのに慎重なのか。それとも本当に何も感じていないのか。どちらかが全く読めないところが安倍なつみの怖さだな。


例によって私にしかわからないMC記録。

  • 昼公演
    直接の知り合いでないお母さんの知り合いから段ボールを送ってきて、中身は野菜だったんだけど。こんな大きなものが。(と言って一息置き、客が「スイカ」などと叫ぶのを待って)カボチャだったんですよ。なんだか野菜が笑ってるって感じで。
    学生時代
    バス通をしていたんですよ。バス通ってわかる?バス通学ね。牧場を見ながら、ずっと学校まで行くんですけど。
    で、学祭があって ねぶた祭りみたいなのをやったんですよ。で、当時大人気だったGLAYの絵を描いたりしてね。GLAYって知っているよね。みんな反応ないから、なっち一人でしゃべっているんみたいでさ。でね、なっちはジローさん担当だったんだけどね。
    でそのお祭りで浴衣を着たんですよ。お母さんが友達の分も含めて着付けしてくれたんですけど、間違った着付けをしちゃったみたいで、それで道を歩いているときに気づいて、なっちのこと指さして笑うんですよ。しかも間違ったのがなっちの分だけじゃなくて、友達の分も含めてだったんですよ。
    質問コーナー
    • Q.移動中は何をしていますか。A.「空の翼」を読んだり、通販カタログを読んだり。Uの字ピローって正確な呼び方知らないけれど、あるじゃないですか。あれを使って寝るんですけど、Uの字を無理矢理折りたたんで片一方だけで自己流に使ったりするんですけどね。
    • Q.ラジオで紹介していたココナッツのお菓子が見つかりません。A.ナチュラルローソン。なっちもほとんど見つけられないんだけどね。
    振り付けコーナー
    ちょっとあっちに行ってくるからその間は自主トレしててね。さぼらないでね。先生しっかり見てますからね〜。
  • 夜公演
    今回大阪来て、ああ秋のにおいがする、っておもって。夜とかも寒くなってきたじゃないですか。で寝るときは毛布とタオルを掛けて寝るんですけど、起きたときなんか寒!と思ってみると全部下に落ちてるんですよ。
    秋と言えばねえ、食べ物の秋かな。寒くなってきたし、鍋をよくやるんですよ。豆乳ベースのとかが結構好きで、昨日も豆乳キムチ鍋を作って食べたんですけど、朝にね。「えー」。いつ食べようとかってじゃん!朝食べようと、昼食べようと、夜食べようと。
    で、一人で食べたんですけど。「えー」。だって朝なんて呼んでも誰も来てくれないじゃん。「行くー」。みんな優しいねえ。
    学生時代
    給食の時は好きな人と食べて良かったんで、食べるときは机といすを移動して、食べてたりしたんですけど、で、最後ごちそうさまでした、っていう時は元の席に戻るのね。であるとき、男の子の膝の上に便所コオロギがとまっていたわけですよ。もう準備万端って感じで(手でコオロギのまねをする)。もうどこに飛んでくるかわからなくて、もうそれが怖くて(以下ひとしきり便所コオロギなるものがいかに怖いかを身振り手振り、絶叫を交えて解説)。
    質問コーナー
    • Q. カレーと牛乳を一緒に食べてみてください。A.いやです。
      Q.続き 納豆の味がします。後牛乳とリンゴを一緒に食べてみてください。いちごの味がします。A. いえ、牛乳とリンゴの味がすると思います。納豆の味とかだって、そんなのしてほしくないですもん。(といってとびきりの笑顔でスルー)
    • Q.最近何か読書とかしていますか。A.読書はしてないですねえ。ずっと音楽のはまってて。音楽の秋って感じですね。
      Q.続き 本にサインしてもらったうれしいことばはなんですか。Q.おもいやりとか優しい心とかかな。
    振り付けコーナー
    なんかちょっと振りが小さいですねえ。もっと思い切って!そうか、隣の人と当たることを気にしているのか。いいんですって。
    グッズ紹介
    最近いろいろ不景気とかで大変じゃないですか。それなのにチケット代だけじゃなく、Tシャツなんかも買っていただいて。本当にもうありがとうございます。

2008年10月24日

■ 松浦亜弥STBライブ

うーん。やっぱり私はあやや一推しな人ではないな、と。

というわけで今更ながら松浦亜弥STBライブ10月20日初回公演感想文。

まずライブ全体の比較対象としてはなっちAngelicツアーではなくて、アコ美貴かなちケメディナーショーだろうか。会場規模とかバンド構成とか、まあいろいろな面で。

音響。ライブハウスよりは悪く、ホテルディナーショーよりはいい。当たり前か。

接客。悪くない。というよりいいのだけれど、ショー中にがちゃがちゃ氷の音がしたりするのはいかがなものか。ショー中は一切のサービス停止とする方がいいと思う。この点はホテルディナーショーの方がしっかりしている。レストラン側としては客に飲み物料理を出すのが仕事だろうけれど、ここに来ている客は飯を食べに来ているのではなくて、歌を聴きに来ているのだから。

私が注文したのはハンバーガープレートとハートランドビール。食事はなかなか出てこないという話も聞いていたが、思っていたよりもあっさり出てきた。結構手際はいい感じ。肝心のオリジナルカクテルはビールの後。甘ったるいカクテルをハンバーガーとともにというのはあまり趣味ではないので。そのカクテル、最初はあまりの甘さに舌が驚き、しばらくすると今度は全然味がしなくなった。きっときちんと混ぜるとおいしかったのでしょう。ライチベース。これだけのお食事代3130円也。まあ安くはない。

ショー中のどを潤すのに、せっかくだからこのカクテルを飲もうと思ったとかいって、ファンを喜ばせたが、スタッフから止められているとのこと。「酒癖があまりよろしくないので」。

肝心のショー。

とりあえずハロプロ「卒業」についての言及は一切なし。一方アルバムのリリース予定があるとのこと(来年の2月ぐらい?)。それなりにいろいろファンの中に動揺もある中で(といってもあややファンはさして動揺などしていないだろうが)具体的な予定を言明できたのは良かった。安倍さんも具体的なことを言えると良かったのだけれど、ラジオで話していた「来年に向けて新しいことが進んでいる」話は一切なかった。具体的に言えないまでも、同じことを反復するだけでも良かったと思うのだけれど。って、まさかその新しいことって先日アメリカに行った映画の応援隊に選ばれたとかそんな話じゃないよね?

セットリストを含め、「私のやりたいようにやります」。30曲ぐらい用意して、そこから適宜選んでいくとかそんな感じのよう。「リハーサルが3日ぐらいしかない中で、バンドメンバーも頑張ってくれました」。

バンドメンバーはたぶんあややコンの定番。ギターは菊池真義、パーカッションは福永雅夫、キーボード相沢公夫。そして今回は福永さんがコーラスとして参加。もともとコーラスをやる人だったのかと驚いたが、そうではなく、松浦さんが勝手に福永さんと声の相性がいい、と思い、無理から指名してやらせた、とのこと。これが結構良かった。

ということで、あややのやりたいことをやりたいようにやったライブ、「批判は受け付けません」、なんだけれど、ごめんなさい、結局あややが何をやりたかったのかがわかりませんでした。そこがデビューからずっと追っかけているなっちとの私の中の差だなあ。あややという人の流れが見えていないから、未来もすっと見えてこない。

ミュージカルで歌った竹内まりやの曲(「みんなひとり」)が入るのは当然として、その他、オーディションで歌った曲浜崎あゆみの「Far away」(カラオケで歌ったら100点で、まぐれかと思ってもう一回歌ったらまた100点だった、らしい)、ドリカムの「未来予想図II」(曲紹介の前に客に向けて「ドリカムといえば?」にたいして「ドリームズカムトゥルー」と答えた客がいて、「そんな風に答えられるとは思っても見ませんでした。そのまんまじゃないですか」)、サザンオールスターズの「YaYa」(「スタッフに男性の曲で私に会いそうな曲をリクエストして歌うことになった。私はさびだけは聞いたことがあった気がするのだけれど、皆さんはリアルにご存じ、ですよねぇ」)とカバー曲が4曲(カバーシングルをリリースした「渡瀬橋」を含めると5曲)。

後は昔からの定番曲(「100回のキス」これは良かった、「LOVE涙色」など)に比較的最近の曲(「blue bird」、そしてツアーではなぜか歌われず、でもファン投票では一位だったという「私の大好きな曲」dearest.これも聴けて良かった)とバランスの取れた配置。

ただそうであるだけに逆にこのある種スペシャルなライブで「何をやりたかったのか」が見えづらく感じた。 そして今回のライブのおそらく最大のサプライズ、それは件のアルバム収録予定のできたてのほやほや(5日前だとか)の新曲を二曲披露。ここが良ければ全く印象が違っていたのだけれど。

正直あまりぴんと来ませんでした。歌唱は出来たてのほやほやにしては悪くなかった。演奏も悪くない。曲も別に悪くはない。アルバム「ダブルレインボウ」収録曲の中の下ぐらいの出来。ふーん、こういう路線で行くのね、という感じ。

せっかくさあ、竹内まりやにえらく気に入られたり、チャゲさんと音楽番組の司会やって、曲も作ってくれそうな感じだったのに、なにも今この2曲の入ったアルバムわざわざ作らなくてもよくね?そこが根本的に納得がいかない。悪くはないのよ、本当に。でも少しもチャレンジングなところが見えてこない。いったいあややに何を歌わせたいのか、どういう歌い手にしていきたいのか、それが見えてこない。平々凡々な「悪いとは言えない」曲を歌わせて、それで満足ですか?それがアップフロントの実力ですか。

まあセットリストは毎回換えてくるっぽいので、今後にこうご期待、というところだけれども(わたしは今回が最初で最後だけれど)、今回に関していえば、未来も主張も見えてこなかったな、というところ。アコ美貴は好きずきはあれど、スタッフが藤本美貴に「昭和」の歌を歌わすならこれ、という主張は見えたし、なちケメディナーショーは娘。時代の曲を最大の盛り上がり所に持ってくることによって、なちケメの最大のパフォーマンスを客に見せようとしていた。そういう主張が今回は私には伝わってこなかった。

さらに上で書いたように会場の音響はライブハウス以下、チケット代は割高で、飲食費も含め、出費もよけいにかかる。ディナーショーよりはコストパフォーマンスはいいけれど、なんか中途半端な気がした。松浦亜弥ならふつうのホールツアーをやっても集客はできたはず。そこをわざわざSTBという場所を用いる積極的な意味が見えてこなかったのだ。

このスペシャルライブに入れる人は300人弱。それを6回公演。しかしどうも話を聞いていると、今後もリピートする人が多数いる感じ。そういう意味では内向きな「おまいつ」向けのライブだなという感じでした。

時間は90分程度。この手のライブにしては長かったかな。結構MCが多かった。このあたりは松浦亜弥の楽しんでいる様子が伝わってきた。しゃべりすぎたためか、予定だった曲を一曲割愛したらしい。一曲割愛は残念だけれど(というより何を割愛したのだ?)、まああややが楽しそうにおしゃべりしてくれたからいいや。


帰りは夜行バスに乗るため、東京駅まで。

急いでも仕方がないので、食事の会計はゆっくり済ませて、のらりくらりと地下鉄六本木駅へ向かう。

駅で果て、と迷う。いったい私は何線に乗ればいいのだ?

「地下鉄は複雑すぎるわ。迷ったり、乗り継ぎでミスしたり」を地でいく。

2008年10月21日

■ Angelic関内

肝心のなっちコンの感想文。

今回も歌詞とばしが結構ある。あややコンに来ているのかと思ってしまったよ。

それ以外でも歌い出すタイミングが少しおかしかったりして、もしかするとまだ新しいバンド・アレンジに慣れていないのかもと思わせられるところも。

実際、バンドメンバー紹介のときはカンペ読んでいるのが丸わかりだしね。初めてじゃない人の方が多いのだから、いちいちカンペ読まないようにしようよ。紹介文が覚えられないのかもしれないけれど、これまではそんな紹介文じゃなくて自分の言葉で紹介できていたのに。

回数を重ねていくうちにだんだんとなじんでくるだろうといっても、もうツアーも半分終わっちゃっているわけで。

でも演奏は相変わらずゴージャスでムーディだし、安倍さんの歌声も初回(名古屋公演)と比べると伸びてきているし、いい感じであるのは確か。「夕暮れ」とか「青空」とか久々だか初めてだかの曲が実にいい、ということを再発見できたことも今回のツアーのいいところ。

今回の宿泊場所は会場から歩いて1分弱のホテル。昼夜公演の間にホテルに戻ることが出来る。なかなか快適。

部屋に戻ってネットにアクセスしてみるとなんと「エルダー組一斉卒業」とかいうニュースが飛び交っている。何じゃこりゃと思ってネットをつらつら見ているうちに夜公演の開演時間が迫る。

会場に行くと、何となく多くの客たちも携帯か何かですでにそのニュースを知っているようで、ごそごそ話をしている。でもおおかたの反応は「ふーん」という感じで、まったりしたもの。

私は安倍さんがMC中、いつその話に触れるかと少し気にしていたが、結局最後まで触れることはなかった。ただ今回の会場はとても好きなので、是非またここでやりたい、と言い、今後も変わらずコンサートを続けていこうと思っている意志は伝わった。それがあのとき安倍なつみの出来た最大限の表現だったのだろうと思う。

アメリカから帰ってきたばかりということで、時差ぼけもあったのだろうか、いつも以上に気合いが入っていて、全力でとばしすぎたか、後半少し息切れ気味だったとか。まあ足を余して終了よりも、大逃げを打って失速、の方がずっといい。


雑ぱくすぎて私にしか分からないMC記録。

昼公演分

紅葉を見に行った。でもついたのが夜で、ライトアップもされていなかったから全然見えなかった。
学生時代
そのときにはやっていたお茶(具体的な商品名を出して、たぶん無糖の奴)をかっこつけて飲んでいた。でも本当はあまり好きじゃなかった。
質問コーナー

なっちに質問です。いよいよ27歳になったわけですが、なっちの中ではまだ27歳という感じですか、それとももう27歳という感じですか?

「もう27歳ってちょっと失礼ですね」

朝食にこれがなくてはというものは?ご飯。おみそ汁は別に。「えー」。いや、あったらあったで嬉しいんですよ。でも絶対じゃない。

Tシャツのデザイン(天使の羽根とト音記号をモチーフにしたもの)
なっち天使じゃないですか。はーい。いらっとしない。

夜公演分

映画の秋 アメリカに行った話 スタッフに件の映画のファンだといったら、推薦してもらった
学生時代
テニスサークルに入っていた。先輩の某(具体名)さんにあこがれていた(コンサート中に学生時代の一般人の具体名をまたも)。
質問コーナー

結婚したら女の人は変わりますか?

えーどうなんでしょう(ベースの六川さんに話を振る)。

結婚したらみんなどうする?「えー、いやだー」。

タイへ行ったそうですね。ジャパンフェスタ話

2008年10月20日

■ 終わってしまった。何もかも

ハロプロ大量「卒業」組の中心メンバー二人の第一声を聞けることになるとは。

今日のなっちこと安倍なつみコンサート、明日のまっつぅこと松浦亜弥ライブ。

と思ったら、安倍なつみは「卒業」については何も触れなかった、という。それとは別に「なっちがもし結婚したらみんなどう思う?」という微妙な問いかけが。「やだー」という声に「まだまだそんな予定はありませんよ」と笑っていたけれど、ちょっとだけファンの気持ちを確かめてみたかったのか、と思ったり。どこまで自分を「歌手」としてみてくれているのか、どこまで自分は「アイドル」なのか。ハロプロ「卒業」ということとも微妙にクロスした問いかけだったのかもしれない、などとも思ってみたり。

私個人は別に結婚とか全然かまわないんだけれども。でもなかなかそういう風にはならないだろうな。まだまだ「疑似恋愛」みたいなモードのファンも多いんじゃないかな。

とりあえず安倍なつみ自身については「卒業」云々については特に問題はないでしょう。前に書いたとおり、コンサートの会場規模は縮小することになるかもしれないけれど、今日の関内ホールレベルなら維持できるだろう。中野サンプラザは今回が最後かもしれない、そのぐらいは覚悟しておく。

ハロプロというくくり自体の持つ意味の変容については様々に思うことがある。そして「卒メン」と*切り離された*モーニング娘。についても。

でもまあ、アイドルイナゴ(アイドル現場を次から次へと荒らし回る自称「DD」(誰でも大好き)。でも博愛主義的な「DD」などという冠をやるのはもったいないような連中をアイドルイナゴと呼ぶ)にすっかり食い荒らされた「ハロプロ」なんてものに心を惑わされるのももううんざりなので、結果的には良かったのかもしれない。ついでにいっておくとモーニング娘。現場もひどいものでしたよ。ボードを掲げるやからが大量にいて、ブログを見ると「レス」をもらったとかそんな話がわんさか。本当にそんな個別「レス」をメンバーがやっているのなら、もうベリキューと一緒にその手の「アイドル」としてイナゴどものえさになればいいとも思ったり。

でも高橋愛だけは捨てられないの。


今日(もう昨日か)のコンサートで安倍なつみは「卒業」については本当は触れるべきだと思った。サイトの通り一遍の発表だけで10年間応援してきたファンへのフォローなど全く後回しというのはいかにもこの事務所らしいやり口なのだが、せめてこの発表の中心人物たる安倍なつみが自身の口で目の前にいるファンにメッセージを送ることが出来れば、それでだいぶん話は違っていたと思う。でもそれをさせない事務所、そしてその事務所の枠を出ることは一切しない安倍なつみ、事務所はどうでもいいけれど、安倍なつみについてはちょっと残念かな。

2008年10月17日

■ ねだられたり、叱られたり、ラジバンダリ

ウザ話ついでに思い出したウザい話。

なっちこと安倍なつみコンサート、恒例となったなっちの振り付け講座。今回のツアーから曲も代わり、当然振り付けも変わったため、客もまだとまどい気味でノリがいまいち悪かった。

「ねえ、どうしてみんなやらないの?」。

小首をかしげて、客席を少しにらむ。

「ねえ、一緒にやろうよ。やろう、やろう」。

ウザいでしょう。

ちなみに私はファミリー席だし、あまりまじめにやらないのだけれど、去年だか前ツアーだかに一回まともに叱られました。

「ほら!そこ!さぼらない!」。

あ、私「レス厨」ではありませんよ。

2008年10月13日

■ セクシーなの

夜公演。MCは昼夜ごっちゃに前のエントリで書いたのでここでは省略。

夜公演の私の座席、これが、まああまりこういう表現はしたくないのだが、まあいわゆる一つの「神席」だったわけですよ。ファミリー席なんだけれど、名古屋市公会堂というホール、二階席が「コ」の字型になっていて、二階サイド席はステージの前まで伸びている。そしてそのステージ前が私の席。ファミリー席でこんなにステージに近いなんて。こんな経験はもう二度とないでしょう。あ、ステージに近くなければライブは楽しめない、言説に与するつもりはありませんよ?引き当てた席で楽しむ、それが我が美学って言うほどのものでもないはずだけれども、あまりに美しくないこの界隈、あえて言ってみる。

なっちコンだったら、まあ、なっち他がよく見えてラッキーだな、ぐらいですむのだけれど(歌を「聴きに」いっているもので)、娘。コンになると、何ですな、様々な邪心が芽生えてですな、これがなかなか何な席になったわけです。

ちなみにこのエントリを書いた人は実在しません。架空の想像上のどっかのフェティシズム的セクシュアリティにズブズブにはまりこんだ異性愛中心主義者の物語です。セクシュアリティの一つのあり方の理念型を描き出すべく、あえてステロタイプな男性の視線のあり方を私が創作したものです。本当です。信じてください。

何な話をする前にこの近いファミリー席、私の隣は子連れの夫婦。お嬢様が久住小春ファンのようで、近くで鑑賞いただけて、それもちょっと良かった。子連れだからファミリー席、でもいつもステージが遠い、ではせっかくのお子様ががっかりしてしまいますよ。

そんな純な心などとうに捨て去ってしまった邪心に充ち満ちた私、高橋愛ちゃんのおみ足のうつくしさにくらくらっとなる。決してスリムではなくて、引き締まってはいるけれども鍛えられたたくましい足。うーん、ほれぼれする。

横からステージを見ているので、衣装チェンジの様子も見えたりする。といってももちろん上に着ている衣装を脱ぎ捨てるだけなので、何がどうということはないんですけどね。そういう何がどうということないところにときめくのがナニ心なわけですよ。

ペッパー警部でミニスカートで足を高く蹴り上げる踊り、まあ見えるわけです。もちろんいわゆる「見せパン」ですよ。だから見えてもかまわないし、見てもかまわないわけです。当然見るわけです。で、クラッと来るわけです。

でもそんなのはまだまだ序の口であったりするわけで、最大の見せ場は「どうにもとまらない」。黒いひだの付いたミニスカート姿で歌い踊るわけだけれども、その途中で階段状のステージに座って、足をこれ見よがしに高く掲げて組み替える仕草があるわけです。そしてそれが私の座っていた方向からは実によく見えるわけです。もうそのための座席ではないか、というぐらい見事に。あ、繰り返し言いますけれども、見えるのは衣装ですよ。見ちゃいけないものを見ているわけではありませんよ。

なんだかこんなことを書いていると娘。コンサートをストリップショーまがいのものだと誤解されると困るのであわてて否定するのだけれど、それは全く違います。「真に芸術的なものはエロティックである」とかそんなテーゼはどこぞをひっぱればいくらでも出てくるだろうけれども、まあ、そういうことです。そしてエロティシズムの本質はチラリズムである、とも。露出が肝であってはだめなのです。その点では美勇伝は私からすると少し方向がおかしかった。「胸の谷間」とかそういうのを強調したらだめなんです。何かを蹴り上げる、足を組み替える、これは「かっこいい」仕草なんです。そして実際そのときの高橋愛はまずもってかっこいいんです。ただその刹那の一瞬にエロスを感じる。それが最高にエロティックなのであり、芸術的であるわけです。

あ、私、中学高校の美術の成績で赤点を取ったことがありますわよ。大学では一般教養の美学(だったっけか)、優良可不可の「可」で単位を取りましたわよ。そんな奴がなんか知らんけれど芸術論なんか語ってしまってますわよ。

■ キュートなの

私が真に道徳的な人間であったら、下のエントリを書いたらそれで今回のレポートは終了、とするのだが、私は世俗にまみれた人間なので、ライブの中身、モーニング娘。メンバーのパフォーマンスについて書く。

昼の娘。、夜の娘。どっちが好き?いや、昼夜でメンバーに何か違いがあったというわけではない。違ったのは私の座席位置と、そして私の精神だ。

昼から。

昼は三階最前列のファミリー席。私の指定席のようなものだ。しかし今回の会場、名古屋市公会堂、一階は段差がなく、座席も狭いと評判はさんざんだが(確かにひどいと思う)、ファミリー席はこれが結構いいのだな。私の「ホーム」の大阪厚生年金よりも明らかにステージとの距離が近い。肉眼でもそれなりにいろいろ見える。「いろいろ」って何?いや、まだ昼だからさ。その辺は夜にだな。いやいや、まあメンバーの表情とかそういうのですよ?

今回のツアーの多くの評によると「愛ちゃん(高橋愛)が目立たない」。しかもそれがポジティブに語られる。どういうことか。

実際愛ちゃん個人の存在感が薄れている、とは私は思わなかった。ほとんど愛ちゃんに神経を集中させていた私が言うのだから間違いはない(?)。高橋愛の歌唱はますます磨きがかかっていたし(後述)、踊りも相変わらず躍動感、しなやかさがあり、美しかった。

しかし、(愛ちゃんに神経を集中させていたという私が言っても説得力はないかもしれないが、そこに逆に説得力を読み取れ!)これまでのようにそのまま高橋愛を突出させないだけのものを他メンバーが備えているのだ。

娘。全体の動きを見る。そこから高橋愛に視線をフォーカスさせようとする(愛ちゃん、愛ちゃんなもので、申し訳なし)。今までだったらそれには対して苦労はなかった。踊りを見ればすぐにどこに愛ちゃんがいるかがわかったからだ。

しかし今回はそれでは簡単には見つからない。メンバーおのおのの踊りが実に躍動感に溢れ、しなやかになっている。正直「可愛さ」でごまかしていたかに見えた部分がこれまでには多々あったが、今回は魅せるべき部分はしっかり魅せてくれる。もちろん可愛くあるべき部分は可愛く。ダンスにいちいち表情がある。(おそらく)メンバー全員に、だ。

特に目を引いたのが亀井絵里。高橋愛に比べて質量感があるだけに(これは100%褒め言葉だ!妙齢の女性に「質量感」とはなんだといわれるかもしれないが、誰がなんと言おうがこれは褒め言葉なのだ!)、どっしりとした存在感があり、説得力が出ている。高橋愛がどこかしらファンタジー的な美しさだとしたら、亀井絵里の美しさには確かなる実在感がある。

歌唱もメンバー全員の底上げが著しい。新垣里沙、亀井絵里が「戦える」レベルになっているのは少し前からだが、8期が十分戦力になってきているし、道重さゆみ・久住小春もなんだかんだ「聴ける」。小春のソロ曲は構成からしてかなり疑問だが(本来はユニット曲をまあいろいろごまかしてソロで歌っている)、それ以外は大きく違和感を感じるところはなかった。

ただ、夜の話を少しだけ先走って触れると、高橋愛にはやはり一日の長がある。昼は新垣里沙のソロ(Indigo Blue Love)、夜は高橋愛のソロ(無色透明なままで)が交互にセットリスト入りしているのだが、昼の新垣里沙のソロは声量も十分にあり、十分聞かせるのだが、夜の高橋愛の歌を聴くと、ちょっと違うよな、と。発声に全く無理がなく、実に楽々と声を出せており、その余裕もあって、実に曲にあわせた歌い方ができている。かつて高橋愛がモーニング娘。の伝統曲「ふるさと」をソロで歌ったときにはこの「曲にあわせた歌い方ができていない」というところで一部で結構バッシングされたものだ。もちろんそれから年月もたっているので、元々ここ数年の高橋愛とは無縁の話だけれど、今回のソロはそれはもう、この曲をこれ以上うまく歌える人がハロプロにいるだろうか(いや、いない)と思われる。普段はドスのきいた声でも歌える高橋愛が、この曲に関しては曲名(無色透明なままで)、曲の主題にあわせて、とても澄んだ「美しい」としか言いようのない声で歌うのだ。高橋愛がこの曲にあわせて歌っているというよりも、この高橋愛の声にあわせてこの曲がつくられたかのように感じさせられる。しかしまた他の曲になれば、いつものドスのきいた迫力のある声。この声の幅の広さ、この切り替えはハロプロ随一と言っていいと思う。

後半戦、盛り上がり系のカバー曲(「どうにもとまらない」「恋のダイヤル6700」)に引き続き、いつものモーニング娘。の「盛り上がる」曲。しかしただ「盛り上がる」だけではない。完成度が高い。勢いで押し切っているのではなく、きちんと一つ一つのパートが丁寧に歌われている。そして最後の「リゾナントブルー」。声の重なりも見事、泣かせる曲でもなんでもないのに泣ける。

MCもこれまでの台本丸出しトークとはうってかわって、去年の10年記念隊を彷彿させる「自由」なトーク。もちろん事前の設定、仕込みはあるだろうけれど、メンバー全員がのびのびトークしているのが感じられる。ジュンジュンと小春の「けんか」。お約束のようでいてお約束にはとどまらないぐだぐだぶり。ジュンジュンには歯止めがきかない。もちろん小春にはブレーキは存在しない。

6期三人のトーク。田中れいなが会場にちなんだ問題を出し、それを道重さゆみと亀井絵里が解答するコーナー。昼夜は忘れたが、出題者の田中れいなが素の顔で会場にお願いする。「絶対答いわんでね」。先の会場で答を叫んだ馬鹿がいたためにかなりナーバスになっている。亀ちゃんは相変わらずぽけぽけぶー。それよりは*マシ*な道重さゆみ、実はお父さんは名古屋大学出身であることを告白。「おー」と会場。

5期トーク。メンバーを一人フィーチャリングしてのリーダー、サブリーダー対話。他の二つと異なり、結構まじめ。昼は光井愛佳。とてもいろんなことに気遣いができる娘だと。昼ご飯を食べているときに「ハイ、お茶どうぞ」とか。なかなかできるものではない。たとえば小春が入ってきた時なんて、と早速久住小春に刃が向く。夜は高橋愛。普段からカミカミだが(今日も「トリビュートアルバム」あたりから噛みそうな雰囲気丸出しで、その後「未発表曲」を「ミハッピョウコク」)、挨拶(こんにちは)さえうまくいえず噛むことが多い。「こんにちはとこんばんはが混ざったんだよ」。「でもそんな愛ちゃんがいいんですよ、ねえ皆さん」。「え、いいの?」(ちょっと照れながら)。

アンコール。どうでもいい話だが、「アンコール」のかけ声、そろわないな。バラバラ。声も小さい。娘。ファン、まとまってねえ。一体感なし。なっちこと安倍なつみコンサートの「なっち」のかけ声のそろい方になれている身からするとちょっと笑える。そういうのは別に嫌いじゃないけれど。℃-uteファンの「一体感がすごい」的な言説にはやや辟易としているので。

■ 最高、じゃない!

隔日の名古屋詣で。疲れた。

今日はモーニング娘。コンサートリゾナントLive名古屋公演二日目。

ライブの感想の前に少しぶち切れておきますね。

昼夜公演の間、会場前の広場にゴミが散乱。特にグッズから出るゴミ(コレクションピンナップポスターというグッズはどのメンバーのポスターが出るかが購入段階ではわからない「くじ」方式になっており、個別に紙で包装されている。その紙袋)が地べたに大量に捨ててあるのだ。

見るに見かねて私は周辺のそのゴミを拾ったが、それ以外にもコンビニの開き袋から何から大量のゴミ。清掃のボランティアをやるわけにも行かないので(私も夜公演のチケットを持っているのだ!)、適当ですませたが、私がゴミを拾っているのを見ても、周りの人たち、何の反応もしない。お前の足下にあるゴミぐらいは拾えよ。

あのねえ、私はモーヲタの見栄だとか、道徳だとか、余りそういうことは言いたくないのよ。近頃の若者の道徳は、なんて言っている連中の腹の中たるや、と思う部分も多々あるし、そもそも道徳なんてものを大上段に振りかざすことは私にとってはとても恥ずかしいことなのだ。

でもさ、ゴミを地べたに放り捨ててそのままにしておくって、そんな道徳だ何だというたいそうな話以前のことじゃん。よほどの家庭教育困難な状況にある家庭でもない限り、そんなのは親のしつけレベルの話じゃん。6800円だかのチケット代金払ってモー娘。のコンサートに来ているような連中がそんな状況にいるわけないじゃん。そこには一切言い訳の余地なんてないわけですよ。

もうお前ら(ゴミをまき垂らした連中)、モー娘。のコンサートなんて来なくていいから、ママの腹の中にもう一度入り直せよ。何が愛ちゃん、れいなだよ。お前に必要なのはパパ、ママのしつけだよ。

そしてそういう状況を見て見ぬふりをした他のモーヲタどもも同じだよ。やたらメンバーに対しては妙な「道徳」を押しつけて悦に入っているくせに、中には日本の教育がどうとか、中国韓国がどうとかたいそうなことを言っている奴もいるくせに、手前の目の前にいる人間に何もできてないじゃん。目の前にある状況を黙認しているだけじゃん。偉そうに言っている私だって、実質何もやっていないのだから、まあ同罪だ。それはわかっている。

こんなコンサートを見た後でも、ブログでもどこでも皆書き散らすわけですよ。今日のライブは最高だった!ファンの力がすごい!ほんとかよ。そんな内輪の価値に引きこもっているからだめなんだよ。仲間内だけで「盛り上がって」納得してんじゃねえよ。最高なんかじゃねえよ。会場前、公園内にまき散らされたゴミ、誰が始末すんだよ。ちょっとは考えてものを言えよ。

2008年10月12日

■ くだらなくて笑える

今回のツアー、アコなちに比べて「なっちらしさ」は少し控えめ、と書いたけれど、随所に「なっちだなあ」というところがあったので、備忘録代わりにメモ。

グッズ販売場所の前にまたもやなにやら展示コーナーが。なんじゃらほい、と思ってみてみると、ボールペンの天ぷら。なっちっち印のピンクの怪しげなめがね。好評非発売中だと。アコなちのはにわっちに引き続いてのツアー帯同。

会場販売のDVDは当然その天ぷらとめがね作成ドキュメント。ついでにハロプロコンサート恒例のミニ写真集ビジュアルブックが今回姿を消し、その代わりにCooking Lesson Bookになってしまった(笑)。ちなみにこのCooking Lesson Book、DVDのネタバレ全開なので、DVDを見てから開いた方がいい、ってすでに上でネタバレしてるじゃねぇか>私。というか、展示コーナーですでにネタバレしているし。このDVD、いつものことながらくだらなくて笑える。

この展示コーナー、アコなちツアーのはにわっちは安倍さんがMC中に「写メってね」って言っちゃったんで(おそらく)やむなく撮影可になっていたけれど、今回は撮影不可。きっと前回のことで安倍さん、スタッフから苦情を言われたのだろう。

なっちコンサートのDVDはいつもそんなこんなで結構楽しいのだけれど、松浦亜弥コンのDVDはくだらなくて、そして笑えないんだよなあ。安倍さんがくだらないことを目をきらきらさせてうれしそうに取り組んでいるのに対して、松浦さんは目が死んでいる。まあ、松浦さんのは企画もいつも悪すぎるけれど。作成スタッフが違うのか知らん。松浦亜弥DVD作成スタッフはもう少し何とかしてください。ちなみにモーニング娘。DVDは当たりはずれが半々ぐらい。後藤真希DVDは残念ながら購入チャンスがなかった。Avexじゃ、こんなくだらない企画はやらないだろう。

昨日のMC。

東京のFMで安倍さんがレギュラーを持っている番組があって、そこになぜか名古屋からメールが届く。そのメールを紹介する企画コーナーで、突然安倍さん、「でもなんで名古屋の人がこのラジオ聞けてるの?」。客席、微妙な空気に。「え?なになに?なんだかここに(自分と客席の間)に壁があるみたい。聞いちゃいけないことなの?」。

昼公演では解決しなかったその*素朴*な疑問、夜公演にも持ち越し、ついに一つの可能性に。「インターネットとか?」。わかってんじゃん。でもまだ納得していない感じ。どこまでわかってないのかなあ。「現実的に生きている人」にでも聞けばすぐにいろいろ教えてくれるでしょう。

学生時代の思い出話。授業中にルーズリーフ(「この言葉使うの、久しぶり!」。確かに。)にメモを書いて、友達に回したりしていた。友達の席に投げて渡そうとしたら、隣の男の子(具体的な名前まで言っていた、忘れたけれど。前ツアーのツキヤナギナンチャラ君に引き続いてのコンサート会場での名前晒し)に当たって、でもその子は拾って友達に渡してくれて、優しいなあ、と。まじめで勉強のできる子だったんだけどね。

「新曲に引き続いてアルバムも出ます!そうなんですよ、ベストアルバムなんですけどね。いろいろ考えていて、詳しい内容はまだお話しできないんですけどね」って収録曲はすでに明らかになっているはずなんですけど。ベストアルバムにそれ以上何か付け加えるべきことがあるんでしょうか。ベストアルバムなんて基本的に過去収録曲を改めてまとめてCDに焼いておしまい、だと思っていたので、特に今回は基本的にシングル曲を並べただけなので安倍さん本人が積極的に何かをしなければならない話なんてないような。何かあるのかなあ。

「来年の新しい仕事」については今回のMCでは全く言及なし。しかし会場にはちょっと不思議なところから花束が。「ディズニー・モーション・ピクチャーズ」、「フジテレビ事業部 宇津井隆」。んー、なにやら意味深な感じ。

2008年10月11日

■ Angelic

今日はなっちこと安倍なつみ2008年秋ツアー初日名古屋公演(ネタバレあり)。

バンマスが変わって、バンド編成も大きく代わり、新曲も披露、セットリストは全く不明、という何が出るかな、状態だったのだけれど、結論めいたことをいうと本ツアー最終中野、私が唯一チケットを押さえていなかった公演、本日昼公演後、昼夜チケットを押さえてしまった。ファミリー席はすでに売り切れ、一般席も売り切れ間近という状態だったので、少し焦り気味に押さえられるところで押さえてしまった。

最後まできっちり見守りたいツアー、という感じだろうか。

昼公演、安倍なつみ自体の調子は絶好調とは言えなかった。歌声がバックに負けている。夜公演はちょっと良くなっていた。最後が最高になるわけでもないし、またそうなるのが正しいとも思わないけれど、今回は全公演見守りたいな、と思った。

ライブ全体の印象としては松浦亜弥コンサートに少し近い感じ。ドラム、パーカッション(Asami)、ベース(マー坊)とリズムに厚い。またアコなっち特別バージョン(会場が大きい特別公演)ではつきものであったヴァイオリンがない。そうした意味でポップス系では割と一般的なバンド構成となっていた。

ヴァイオリンは安倍なつみの声にはとてもよく合う。しかし今回はそれを(あえて?)はずす。またアコなっちでは安倍なつみの声を引き立たせるよう、バックは少し抑えた感じの演奏だったが、今回はがんがんと響かせる。主役の声が少し負けているようにも感じられる。

でも今後への期待も込めて、これはこれでありだな、と思った。音が重厚で、しかもアダルトな雰囲気が漂い、とてもいいムード。松浦亜弥コンサートに近い、と書いたけれど、それはアコなっちとの比較においてそうだというだけで、実際の音作りはまた全然違っているように聞こえる。松浦亜弥コンサートの演奏が(悪い意味ではなく)アイドルポップの音色だとしたら、こちらはもっとアダルトロック(そんな用語があるかどうかは知らない)な感じ。リズムが強いから、がんがん暴れたい人も満足できるかもしれないし(アコなっちはそうした人たちからは不評であった)、私ならどちらかというと赤ワイン片手にじっくり聞きたい感じの仕上がり。アコなちがやや好き嫌いが出るアレンジだとしたら、こちらの方がハロプロファン全般に幅広く受けるだろう。特に音楽にはうるさいと自認しているハロプロファンには是非来て、聞いてもらいたいと思う。安倍なつみのことがことさらに嫌いでなければ、きっと満足できると思う(関東圏のチケットは残り少ないのでお早めに。大阪はまだ余裕っぽいので是非)。

コンサート全体の作りもアコなっちとも松浦亜弥コンサートともいろいろ違っている。アコなっちが安倍なつみのやりたいようにやらせた感じだとすると、今回はそれと比べるとかなりミュージシャン主導という感じがする。恒例となったなっち先生の振り講座だけは死守した感じだが、それ以外はなっち的遊びの要素が減り、まじめに音楽を聴かせようという意図が強く出ている。MCも少し抑え気味。遊びの少なさは松浦亜弥コンサートとの比較でも同じ。衣装替えのとき、松浦亜弥コンサートではあややの声だけのショートコントみたいなのをやって時間つなぎをしているが、このコンサートではずっとミュージシャンの人たちが演奏をしているだけ。だけ、といってもこれがなかなか聴き応えがある。

アコなっちと今回のと、はまっている曲も当然異なってくる。「小説の中の二人」はヴァイオリンのあるアコなっちコンサート(特に昨年の東京厚生年金会館公演)のほうが私は好みだった。一方今回は森高千里のカバー曲「ストレス」、これが実に良かった。この曲がリリースされたときは、CM曲だからシングルとして発売すること自体はいいと思ったが、出来自体は正直あまりいいとは思わなかった。それが今回のアレンジでは実にすばらしい曲になっている。

そのほかにもアコなっちでは取り入れられなかった懐かしの名曲が続々。期待の「空LIFE GOES ON」は当然のごとくセットリスト入り。アコなっちバージョンでも聞いてみたかった曲だが、今回のアレンジはなかなかいい。あと、これはたぶんなかろうと思って事前には書かなかったけれど、実は私が密かに期待していたファーストアルバムの名曲「ひとりぼっち」が来た。実をいうとその当時私は安倍なつみは歌唱力ではそれほど評価していなかった。この曲をCDで聞いて、そして2004年のコンサートで歌っているのを聞いて、安倍なつみの歌唱力について大幅に見直したものだ。それだけに思い入れもある。泣ける。「ピロリン」で有名?な「恋のテレフォンゴール」、これは二度と聴けるとは思っていなかった(し、正直言ってそれほど聴きたいとも思っていなかった。けれどやっぱり聴けて良かった)。2000年ハロプロ絶頂期の「手抜きユニット」の唯一の名曲「黄色いお空でBOOM BOOM BOOM」も久々。

また冒頭で安倍なつみの歌唱をいまいちっぽい書き方をしたけれど、「空LIFE GOES ON」「ひとりぼっち」ほか、押さえるべきところはしっかり押さえられていたので、全体の印象は悪くなかった。

普段はMCの内容も頑張って思い出して記録するのだけれど、今回はパス。まあ、思い出して特に書き留めておきたいことがあったら追記するけれど。MCはいつものなっちで、いつも通りおもしろかった(し、あらためて文字で書き直しても全然おもしろくならないのもいつも通り)けれど、今回のコンサートの肝とはほど遠い気がする。今回は、とにかく音を楽しめ、と訴えかけてくるかのような、とてもまっすぐに音楽を追究したコンサートだった。


確証はないけれど、アコなち、今回のAngelicツアー、ほか現在の安倍なつみの音楽面を仕切っている実質のプロデューサー?は今回ギター担当のDr.Kこと徳武弘文氏ではないか、と思われる節があって、そうだとするとアコなちと今ツアーとの個性の違いは実に見事という気がする。

そうでなくとも徳武氏、柔らかな雰囲気の中でも演奏中の表情は実に厳しく、音楽に対してとてもまじめにシビアな人なんだなと言うのが常に感じられ、それが頼もしい。アコなちのバンマス岩崎さんは安倍さんを娘感覚で見ていて、それはそれで安倍さんにとってとても力強いことなんだけれど、徳武さんのようにちょっと厳しい雰囲気の人がいるとまたちょっと空気がかわり、緊張感が出て、これまたいい感じ。

2008年10月01日

■ 浮気心

難航していた仕事が一区切り。本来たいした作業量でもないはずなのに、己の頭が恐ろしく働かない。ちょっと頭を使うだけでものすごく疲弊する。だめだ、だめだ、だめだ。年齢を感じる。

中澤裕子がおそらく満身創痍でモーニング娘。を卒業していったというのも今更ながらとても納得のできる話だ、などというのは失礼な話か。でも「卒業」にはそういう体力的なものが多分大きく作用しているのは確かだろう。年々踊りが激しくなっているモーニング娘。、中澤裕子加入前の年齢とはいえ、高橋愛もそろそろつらさを感じたりするだろうか。いや、それはないな、やっぱり。でも石川梨華は10代の子と一緒にダンスするのは気合いがいるとか何とかいっていたような。

とにもかくにも一息ついて、さて改めてカレンダーをみてみると、なんともう10月。気がついてみればいろいろ日程が詰まってきているではないか。

来週よりなっちこと安倍なつみの秋ツアーが名古屋より開始。私はその名古屋昼夜と翌週横浜関内、よく翌週大阪計6公演参加予定。

またすでに始まっているモーニング娘。コンサート秋ツアー、私はなっちコン名古屋の翌々日に同じく名古屋公演が初鑑賞。隔日での名古屋通い。ちょっとめんどくさい。

娘。コンは後は最終大阪二日連続。全部で合計6公演参加予定。

松浦亜弥が今開催中のミュージカルが終わって、ライブレストランSTBでの小規模ライブツアーもまもなく始まる。私はその初日公演になちコン関内公演翌日に参加予定。

決まっている予定としては以上、合計13公演。なっち6公演、娘。6公演、まっつぅ1公演、まあそんなものか。

あとモーニング娘。新曲発売イベントが同じくなちコン関内公演当日に開催。あろう事かふらふらとそちらの抽選にもエントリーしてしまった。まあ当選することはなかろうと高をくくっているけれど、万一当選したらどうしよう。応募したのは初回分なので、ぎりぎりなちコンに間に合うのか?イベント時間も内容もわからないし、移動時間もわからない。ないないづくし。最悪娘。イベントを途中で抜け出せば何とかなるだろうか、などと考える。さらにもっと最悪なことも。なっちコンは何回も参加するのだから、この回ぐらい遅刻しても。。。いや、やはりそれは実にけしからんことだ。

本来なら考えもしない不埒なことが頭をよぎるのも、何というか、その、高橋愛ちゃんのことが気になりすぎてだな、全く持って困ったことだ。アップフロントの会長が愛ちゃんのことを「自分の娘より可愛い」といったとかいわなかったとかそんな話があったりなかったりするが、ホント、私にとっては愛ちゃんは自分の嫁さんより可愛いよ。

嫁さんなんていないけれど。

2008年09月28日

■ モーニング娘。コンサート千秋楽公演チケット

モーニング娘。2008秋コンサート開始。

初日昼公演で高橋愛が泣いた、とかいうレポートを読むと胸が騒ぐ。そろそろ卒業、そういう覚悟のようなものが一方でできつつ、まだそのときを迎えたくない、という気持ちも強く。安倍なつみの時はそれなりに待ち望んでいたのだけれど。

もっとも愛ちゃんが泣くというのは大して意味がないことが多いらしい。田中れいな曰く「えっ?!ここで(゜o゜ってところで泣いてる」らしいので。

セットリストは想像していたよりはそれなりによさげ。ただ未発表曲というのはやはりよくわからない。当然オリジナルアルバム用に作っていたものだろうと思えるのだが、なぜそれが未だに世に出ていないのか。つんく♂Pと事務所との思いに何かずれがあるのか。

とりあえず私にとって最初期8人と並んで歴代最高のモーニング娘。(なのだ)、そのライブはみられるうちにみておきたい、と思って、チケットをあれこれ取る。ツアー序盤の名古屋2公演はすでに入手済み、ツアー最終大阪梅田芸術劇場2日公演、当初は比較的楽にとれるであろう初日分を昼夜2公演押さえてよしとするつもりだったが、つい欲が出て最終日千秋楽公演をねらう。先行申し込みはことごとく落選。振り替えで初日昼夜公演チケットがそろう。

そして今日、一般販売日。当初予定の名古屋2公演、大阪2公演を押さえてあるので、もういいか、とも思ったが、やはりとれるものなら、と千秋楽公演チケット取りにチャレンジ。

最終夜公演ファミリー席のチケット、とれてしまった。そうなると昼公演も。とれた。

ぴあの会員特別先行申し込みの電話受付では全然だめだったのに、一般販売だとあっさりとれる。いやあ、わたし電話は苦手だが、ネットは強いわ(苦笑)。もちろん件のチケット自体は即時予定枚数終了となりました。

よくやった。感動した!>自分。

2008年09月25日

■ 優しい空間

握手券付きCD発売開始15:00〜、光井愛佳ラジオ公開録音番組開始16:00〜、亀井絵里・光井愛佳握手会開始19:00〜、私の仕事が終わるのが16:40、そこから会場に行けるのが17:30すぎ。

握手券は望むまい、ラジオの段取りが分からないので公開録音が見られるかどうかは全く不明、握手会を見るだけの「参加」が可能かどうか、不明。

15:00過ぎに既にCD販売終了との情報が。それでもついでといえば本当についでなので、ダメ元で行ってみる。会場近くまで行くと人だかり。あっさり公開録音現場に出くわす。ギャラリー400人弱ぐらいだろうか。当然ブース越しだが、生亀生みっつぃ〜を見られる。ただし番組途中からなので、全然番組の流れが分からない。結構笑い声が起こっているが、あまりついて行けない。

でもそんなのはよいのだ。ラジオ公開録音は想像以上に長くて、途中休憩を挟みながらも1時間近く生亀生みっつぃ〜を堪能できた。想像していたよりずっとお得だった。

亀ちゃんは相変わらず「ぽけぽけぷ〜」で全身で「適当」な雰囲気が漂っているのはさすが。そこにみっつぃ〜がまったり関西弁で絡むものだから、何ともいえないぐだぐだな空気が流れる。ラジオの中身はよく分からないのに、これが妙に楽しい。

亀ちゃん、適当な雰囲気全開で、かつむちゃくちゃに可愛らしいのに、よく見ると(よく見なくても)これがとてつもなく美人さん。街で出会ったら亀ちゃんだと分からなくても振り返るレベル。逆に言うとよくこれだけの美人があれだけぐだぐだな空気を作れるな、と。

ギャラリーは結構若い女性も多くて、特に学校帰りの制服姿の女子中学生だか高校生だかが目につく。しかも単に「有名人」目当てだけでなくて、みっつぃ〜みっつぃ〜言っている子がいたりする。それとなく聞こえてくる話しぶりから、もしかするとみっつぃ〜の知り合いなのかも知れないとも思ったり、単に地元ということで(光井愛佳は滋賀県出身)応援しているだけかも知れないとも思う。いずれにせよ、その年代からはみっつぃ〜推しの雰囲気を漂わせている子が結構いた。

握手会。「握手したいな〜」という女の子たちの声。ギャラリーの数からしても希望者全員に握手件付きCD売ってもよかったように思う。なんでも300枚限定だったのだが、一人で複数枚買った馬鹿がいたとの情報も目にする。学校帰りの子たちの分は残しておけよ、おっさんたちよ。

そうした子たち、握手に群がる「キモヲタ」の姿をどう見るか、と思っていたが、数人の限度を超えた人に対しては「キモ」に近いことを言ってはいたが、案外それほど拒絶反応は見られなかった。結構優しいのね。そういうところも含めて、全体的にいい雰囲気のイベントでした。

握手券はもらい損ねたけれど、思っていたよりずっとお得だった。行ってよかった。

2008年09月23日

■ 追悼コンサート

つんブロ♂芸能ニュース「モーニング娘。秋ライブ!」より。

で、ツアー内容ですが、
まあ、全部を伝えるわけには行きませんが、
今回は新曲ペッパー警部を筆頭に阿久悠先生のトリビュートカバー曲を数曲。

それと、なんとなんと、このツアー用のオリジナル未発表曲を
数曲持ち込み、みなさんを感動の渦に巻き込むつもりです!

ね、楽しみでしょ〜!

なんかあまり楽しみな感じでもなくなってきそうな。。。

いったいモーニング娘。とそのファンをどこに連れて行ってくださるのでしょうか。

「阿久悠先生のトリビュートカバー」は一般層に対する訴求という企画ものとしてはやりようによっては一定の価値があるとは思ったけれど、現モーニング娘。ファンが喜ぶようなものではないし、一般人がモーニング娘。コンサートに来たとしても、ライブで聞きたいのは(あるいは聞かせるべきなのは)娘。の曲でしょう。トリビュートアルバム収録曲なんてのはNHKあたりの歌謡曲番組に娘。をねじ込む道具たるべきであって、それ以上のものではない。

「ペッパー警部」のカバーが発表されたとき、否定的なことを言うファンが多かった。事務所が変に勘違いしないようにカバーじゃ駄目だということを事務所にわからせるためにも「ペッパー警部」は売れない方がいい、とまでいう人もいたりする。いや、それは違うでしょ、事務所だってそこはわかった上で戦略的にやっているのだろうし、ここはファンとしても何とか支えてやらなければ駄目でしょ、と思ってきたけれど、やっぱり事務所はわかってなかったのかもね。

何でわざわざモーニング娘。のコンサートに行って、シングルカットされた「ペッパー警部」はいいとしても、それ以外の懐メロを聴かされなきゃいけないのだ。安倍なつみとか藤本美貴がそういうのをやるのはある程度はかまわないけれど、モーニング娘。にファンが期待しているのはそういうものじゃないでしょう。

著名な曲をじっくり聞かせたいのなら生演奏で歌唱技術を堪能する、まったりしたライブにすべきだし、モーニング娘。のコンサートはそういうのではなくて、もっと華やかに娘。の世界を堪能するライブのはずだ。ちぐはぐ。どういうコンサートを作りたいのかが全然見えてこない。

あと「未発表曲を数曲」というのも微妙、というより問題外。未発表だけれど次にシングルとして発売します、という曲を披露するのならば、娘。の未来を先取りできた感じで、それはファンとして「共に歩める」。しかし、特に当てはないけれど、出来ちゃった曲があるからとりあえず披露します、なんてのは単に知らない曲を何の期待もときめきもなくただ聴かされるだけ。勘弁してください。

アイドルパフォーマンスグループモーニング娘。のコンサートなんだから、もっと華やかな未来を、そこへ行き着く前向きな物語を見させてください。過去の回顧曲とか、宙づりになった曲とか、そういう後ろ向けで不安定な世界を見に行きたいわけじゃない。

始まる前から、そして曲を聴く前からこういうことを書くのは「アンチ」言説だな、とは思うけれど、事務所が本気で娘。を追い込んでいっているように感じられて、このまま座してそれを見守る気にはなれない。といって、ここでこんなことを書いて何になるか、それ以外に私に何が出来るか、が全然わからないわけだが。

2008年09月07日

■ 情熱行き未来船

長丁場のミュージカルが終わっていよいよ新曲発売!というこの大事なときに500人足らずのファン限定のハワイツアーなんぞにかまけていること自体が「内向き」なんだよな。もっとモーニング娘。ファン全体に対して娘。の進む方向というか「物語」というか、そういうものを見せていってくれないと、それこそ単にメンバーからレスがもらえるとか、握手できるとか、そういうレベルの話だけになっていってしまう。

おまけにそういう方向のファンにばかりしっぽを振っておいて、そういう場である握手会でのファンの扱いがおよそ客相手ではないとか、いったい何をやっているのかと思う。もっとも普通のコンサートでもハロプロ主導のライブ会場のスタッフはちょっとひどいのが多い。トゥーランドットとかコマ劇場とかホテルディナーショーとかできちんと普通に客として扱ってもらえるときの感動よ。

そんなこんなも含めて、いま事務所から受け取れるメッセージは「どうせ若い女の子が好きなだけなんでしょ」「さっさとベリキューエッグに移行しなさい」というようなものしかないから、そっちに行く気のない私はもはや「ハロプロファン」としては境界線上におかれてしまっているという感じだ。

そういう意味ではもしかしたら個人的に店じまいモードに入っているかも知れないなかで、大盤振る舞い、なっちこと安倍なつみコンサートツアー2008秋〜Angelic〜名古屋公演のチケット入手。

モーニング娘。と安倍なつみ、いずれもとりあえず地元でも何でもない名古屋公演を押さえるという妙な感じになった。おまけになっちコンの翌々日が娘。コン、名古屋で二泊もしたくないし、一日空けての名古屋通い。ちょっとかったるい。

両者とも地元大阪公演も出来れば押さえたいが、娘。、なっちコンいずれも会場が微妙に小さくて、すんなりチケットを入手できるか不明。

後は松浦亜弥六本木STB139ライブに合わせてなっちコン横浜公演にも行きたいが、こちらもチケットの入手性は不明。同じ関東圏なら東京中野公演のほうが会場も大きく、ほぼ確実にチケットが入手できるはずなのだが、こちらは近接の松浦亜弥ライブがなっちコンと同じ日に重なってしまう。分身の術でも使わない限り、1回の東京行きで両者に行くことが出来ないので断念、横浜公演のほうに的を絞ったわけだ。

ついでに私がモーニング娘。名古屋公演に行く日に加護亜依が東京でイベント開催との情報が。昼公演5500円、夜公演3万円。3万円って松浦亜弥のホテルディナーショーなみの価格じゃないか。何でも1万2千円分のグッズがおみやげにつくとか。いや、グッズなんていらないし、せめて2万円にしてください、という感じだ。

こうしたイベントも含めて加護ちゃんの売り出し方にも否定的な声が出ているようだけれども、イベントでのファンの扱いはまともらしいとか、とにもかくにも加護ちゃんを売り出したいという思いがはっきり見えるだけでもハロプロ事務所アップフロントよりはよほどましじゃないか、という気が最近している。これまでそれなりにアップフロントには好意的に見ようとしてきたけれど、ここ一年ばかりの「モーニング娘。」の扱いに「糞事務所」という罵倒を投げかけたい衝動に駆られている。

2008年09月06日

■ 懲りない私

ハロモニ。が終了するのみならず、モーニング娘。新曲のタイトルも中々発表されず、フラストレーションのたまる状況の中、モー娘。ファンの皆様、いかがお過ごしですか。

最終的に「あー、そういうことだったのか、事務所Good Job!」となるような、カタルシスを感じさせられるような落としどころがあればよいのだけれど、まあきっと何もなくて、どの曲をシングル曲にするかぎりぎりまでもめている、とかそんなところだろう。

と、そういう状況の中、先日はいらいらしてつい当初予定になかったモーニング娘。名古屋公演のチケットを入手してしまった。メディアでの露出があまりに少ないと、とりあえずそうしてつないでいくしかない。それで結果的に事務所は儲かり、結構なことか。ただそうして無理気味な支出をしていくと、ある日突然ぷつんと来るということもあるものだ。イベントで釣って、CDを複数枚買わしてメンバーに「会う」機会を作らせるやり方だって同じことで、どんどんファンの思いをすり減らしているように感じたりもする。

とりあえずこちらとしても「暴走」はしないで、ある程度の縛りを着けて慎重に支出計画を立てることにしよう。 

極力東京へは行かない。関西圏、せいぜい名古屋・岡山あたりで押さえる。ディナーショーのような高額な場所に行くのは一年に一回まで。ミュージカル・舞台はよほどこれと思うもののみ。

とりあえず安倍なつみ秋ツアーについては大阪と名古屋、二会場に行ければそれで納得。モーニング娘。は予定外に名古屋を押さえたが、後は大阪のみ。藤本美貴ミュージカルは今回見送り。松浦亜弥ミュージカルも同様に見送り、東京六本木のライブレストラン?スイートベイジルで行われるライブも東京までは行けないので見送り。あややは結局今年は5月末春コンサート大阪公演だけか。

あ〜、でもスイートベイジルという場所はちょっとこじゃれた感じで、ホテルのディナーショーよりも安いのに、ゆったり出来そうで、一度はいってみたかったんだよな。ただ「安い」といっても東京まで往復する金があれば関西圏ホテルディナーショーに行けるから、やっぱり駄目だよな。

なになに?9月1日に松浦亜弥スイートベイジルライブ一般販売?定員も少ないし、どうせチケットなんて取れるわけもないから、どうでもいいよな。店で直接受付って、めんどくさそうだし。どうせ電話しまくらなければならないんでしょ?電話するのはかったるいし〜。でももしかしてサイトでも受付していたりして。それなら一応みてみるだけでもみてみるか。

あ、サイト上でも受付やるみたい。あ、受付開始時間だ。あ、取れた。

10月20日の公演の予約が取れてしまった。このためだけに東京行くのは辛いな〜、ということで、その前日には安倍なつみ秋ツアーの横浜公演があるから、何とかこのチケットは押さえなければならないな。横浜で一泊して、翌日六本木、と。で、終了後そのまま京都に帰れるの?あ〜結構ぎりぎり、というかやばそう。もう一泊?夜行バス?どうしよう。。。。

2008年08月27日

■ Memory of Summer '08

八月ということではなく、夏ということで振り返れば、アコなちvsアコ美貴だったわけか。

アコなち5公演、アコ美貴4公演に参加。この二つを主として参加した人ってファンブログ界隈では意外と見かけなかった。どっちも「アコースティック」を冠しているように音楽的には似た傾向を持ったライブなのに。

実際アレンジャーがどちらも岩崎肇さんということもあってか、音の作りはそっくりだった。アコ美貴のほうが楽器数が少ない分会場も小さいので、バランスは取れている。

MCは各々のキャラの違いが端的に表れる。終始テンションの高い、自分大好きな安倍なつみ、少しけだるい感じで、「ツンデレ」な雰囲気を出す藤本美貴。「次が最後の曲になります」の後の恒例の「エー!」に対して「ありがとう。こうして皆さんと一緒の時間を過ごせて本当に幸せです」ときゃぴきゃぴ言う安倍なつみに対して、藤本美貴「ありがとうございまーす。へっへっ」。

MCの内容的には、意外と客が食いつきそうなネタをあれこれ考えて話す藤本さんに対して、私事を無戦略に(見える感じで)、「でね」「そうそうそうそう」を交えながらしゃべる安倍さん。

セットリストはカバー中心のアコ美貴に対して、安倍なつみ名義曲中心のアコなち、歌唱的には当然後者が有利だが、藤本美貴にはまだまだ伸び白があるのが感じられたし、「次」がさらに楽しみかな。逆に安倍なつみにはさらにこれまでの定番曲以外にいろいろな曲にチャレンジして欲しいとも思う。

アコなち、アコ美貴以外ではなんと言ってもモーニング娘。ミュージカル「シンデレラ」。2006年「リボンの騎士」以上に娘。のスキルの高さ、演技の緻密さが明確に感じられた。「リボンの騎士」は勢いは感じられたけれど、質の高さということでは今回のほうが上。レギュラー番組「ハロモニ」も終了ということで今後がいろいろ不安な状況の中、確かな光明を感じさせられたわけだが、でも2006年「リボンの騎士」の時もそう感じていたわけで、やっぱり不安だ。駄目じゃん。

2008年08月26日

■ あやや不足

八月を振り返り、秋冬の日程を考えていて、改めて明らかなことは松浦亜弥がいない。あやや不足。

八月は8日のイベントをスルーしてしまって、秋は松浦さんは東京でミュージカルと小規模ライブ。

ライブの方はチケットがとれる気もしないし、このためにわざわざ東京に行く気もしない。

ミュージカルは、唯川恵・竹内マリア・松浦亜弥という組み合わせが正直ちょっと微妙。

唯川恵はともかく(読んだことがない)、竹内マリアも松浦亜弥もいいと思うのだけれど、この3人がコンボになるとなんとなく乗らない。恋に仕事にがんばっている女性を応援します!みたいな中途半端フェミニズムのノリが感じられて、そういうのが余り好きではないので。わたしはアンチフェミニズムではないよ。逆にある種のフェミニズムに傾倒した人ならこの私の感覚、わかる人もいると思う。

別にアイドルあややに戻ってほしいとは思わないけれど、今の松浦亜弥は何となく表現者として「急いでいる」感じがする。何か積極的なメッセージを伝えられる存在でありたい、という思いが表に出てきているというような。

まあそんなことは些細なことで、最大の問題は要するに、関西に来ない、ということだ。

■ 気がつけば

たまっていたチケットはすべて消化した。

というわけで八月のハロプロ行脚を整理。

8月9日
  • 藤本美貴ライブ 西川口 昼
  • メロン記念日舞台 池袋
8月10日
安倍なつみコンサート 中野 昼夜
8月11日
モーニング娘。ミュージカル 新宿 昼
8月22日
藤本美貴ライブ 京都 昼夜
8月24日
  • 藤本美貴ライブ 岡山 昼
  • 安倍なつみ・保田圭DS 大阪

出演メンバーごとに整理すると

安倍なつみ中野昼夜・大阪3
藤本美貴西川口昼・京都昼夜・岡山昼4
モーニング娘。新宿昼1
メロン記念日池袋1
保田圭大阪1
岩崎肇西川口昼・中野昼夜・京都昼夜・大阪6

こんなに藤本美貴現場に行けるとは去年は思いもしなかった。美貴帝美貴帝の夏だったかな、と。

後は安倍なつみ・モーニング娘。・メロン記念日・保田圭とまあいい感じで散っているのだけれど、それより何より岩崎さんですよ。どれだけ岩崎さんの現場に行っているんだって。

ということで夏は無事終了、手持ちのチケットもないし、秋はまったり過ごすかと思って手元をみたら

モーニング娘。コンサートツアー2008秋リゾナントLIVE名古屋昼・夜

二枚のチケットが。

名古屋のチケットはネットで買えないからめんどくさいな〜と思っていたが、名古屋プロモータのサンデーフォークのサイトを見てみたら、モーニング娘。名古屋公演のチケットが発売済みでしかもまだ座席があるということだったので、ついふらふらと購入してしまった。店頭で直接購入が面倒だと思っていたけれども、ちょっと考えてみたらローソンチケットの「店頭」ってコンビニのローソンのことなんだよな。というわけであっさり購入。

秋はこのほかモーニング娘。大阪公演、安倍なつみコンサートツアー大阪公演と名古屋公演を押さえるつもり。名古屋は東京よりもずっと近場だし、というか岡山よりも近いし、これからはせいぜい利用しようと思う、って気づくのが遅いわ。

■ 幕間

岡山、アコ美貴公演終了後。

新幹線が関東地方の豪雨で遅れている、などという情報は全く知らなかった。ただ東京行きの望みは何となく避けたくて、新大阪行きひかりレーススターをねらう。

少し駆け足気味で岡山駅へ急ぐ。途中チケットショップで格安チケットを入手。大阪まで新幹線自由できで5000円。350円だけけちる。

ホームに立つとまもなくのぞみ東京行きが定時より10分ぐらい遅れて到着。満員。自由席車両には乗り切れないので、指定席のデッキ部分に乗れ、とアナウンスが入る。ひかりならば少しはすくだろうと思ってこの列車はスルー。

まもなくねらいのひかりレールスターが定時15:58に到着。並ぶ場所を間違えて喫煙車両に乗り込む。座席は結構空いていて座ることができた。東京行きのあの満員は何だったのだと思うぐらい。

喫煙席なので当然たばこの煙。隣の人がひっきりなしに吸う。喫煙席に座った私が悪いのでじっと耐える。

16:44新大阪に到着。ホテルリーガロイヤルの場所はよく知らないが、何となく大阪に行けばいいのだろうと思って、在来線で大阪へ。その車中でリーガロイヤルの場所を確認。

大阪駅から徒歩で数分だと勝手に決めてかかっていたが、違った。環状線福島駅から徒歩で15分、そりゃだめだ。でもさらによく見てみると大阪駅から送迎バスが出ているよし。助かった。

ありがたく送迎バスに乗り込み、一路なちケメディナーショー会場へ。

すでに開場していて、グッズも売り切れがでていた模様。写真だけのグッズには興味がないので気にしない。そのまま案内された座席に座る。一番後ろの出口近くのテーブル。くじ運が悪い。

ドリンクメニューがないので、とりあえず無難な白ワインを頼んで開演を待つ。

2008年08月25日

■ アコ美貴岡山

前後するけれど、アコ美貴岡山昼公演。

最初に、やらなくてもいい、なちケメディナーショーとの比較。

音。これはもうどうしようもない。ライブハウスとホテルの大広間では音響が違いすぎる。アコ美貴の濃密な音を聞いた後に、なちケメディナーショーの最初の演奏を聴いたとき、ちょっとびっくりした。音がバラバラに散らばっている感じがする。こればかりはいかんともしがたい。

逆に言うとアコ美貴は本当に凄く贅沢な空間だったということ。狭いライブハウスで、まったり座って、小規模編成ながらクオリティの高いバンドの演奏付きで藤本美貴の歌を聴ける。結局本ツアー全3会場6回公演のうち全3会場、4回公演に参加できて本当によかったと思う。これほどの機会はそうえられるものではない。

後は客層。ライブハウスでやっているライブのほうがホテルでやっているディナーショーよりも、客がやたらに手を振り上げたりしない、というのはどういうことでしょうか。アコ美貴参加者のマナーはかなりいい。藤本さんも「本当に皆さん、マナーいいですよね」と賞賛していた。いい客つかんでいるなあ。

なちケメディナーショー。本当に何でディナーショーで手を振り上げたりするかなあ。安倍さんにもそのあたりはちょっと責任はある気もする。例えば曲中に客に手拍子を求めるとき、藤本さんは胸元ぐらいで手拍子をして見せて煽るのだけれど、安倍さんは大きく手を振り上げて煽る。もちろんステージ上の演者の振りをそのまま客席でやる奴が悪いのだけれど。

一方、藤本さんは客をかなり内輪にとらえて、そういうMCをする。同じいつもの客がいつも最前にいることを前提としたMC。これはよろしくない。安倍さんはマスとしてのファンへの感謝は常に口にするけれど、個別のおまいつの客を認識しているかのごときことは私の知る限り絶対に言わない。そういうそぶりもたぶん見せない。そこは安倍さんの方が断然いいと思う。

ちなみに今日の藤本さんのMCでは高橋愛を話題に出すとき「愛ちゃん、高橋愛」と言っていた。まるでここのエントリを読んでくれたかのようだ、というのは嘘で「梨華ちゃん」「よっすぃ〜」(吉澤ひとみ)はそのままだった。たぶん「愛ちゃん」はいくら何でも一般的愛称すぎたと言うことなのだろう。ちなみに安倍さんは「中澤裕子」だったし、保田さんは「梨華ちゃん、石川梨華」だった。それにしてもアコ美貴、なちケメ双方で話題に出る石川梨華という人は。

話を時系列順に辿る。

新幹線を使って岡山見物をするか、在来線を使って安く上げるか。在来線を使うのなら青春18切符を一回分だけ入手できればさらに格安なのだが、かなわなかった。それでもお金をけちって、また普通列車の旅もよかろうと思って京都から3時間以上かけて岡山に向かう。

三宮まで快速列車、三宮から相生まで新快速列車、そこから岡山まで普通列車。ちなみに相生発のこの列車、三原まで行くらしい。凄い長距離。

朝そこそこの時間に出ても、岡山到着は昼過ぎ。アコ美貴開演まであまり時間もないこと、ディナーのための腹を残しておくのもいいかと思ったこともあって、昼食抜き。

13:30開場ということなので、その時間のちょっと前に行けば、整理番号順に呼び出してくれるだろうと思っていったら、なにやら既に入場列ができあがってしまっていて、そのままずらずらと入場。こういうこともあるから、開場時間はるか前から会場周辺に皆さんたむろするわけですね。困るなあ。

整理番号からするとずいぶん入場順序は損をした感じだけれど、元が狭い会場ゆえ、どこに座ってもそこそこステージは見える。会場にはずらりと背もたれのない丸いすが並んでいた。まったり見ようと思って手すりを背もたれ代わりに使える席を確保。座席は100人分ぐらいあり、そのほかに立ち見席が発売されていた様子。座席は後ろのほうは結構余っていたけれど、立ち見チケットの人はそれとは別エリアで立ち見。もったいないけれど仕方がないか。

またまたドリンク第500円取られたけれど、ここの会場はきちんとドリンク販売カウンターがあって、注文に応じてサービスしてくれる。ドリンクを飲むためのスペースも用意されている。都雅都雅なんてあらかじめ紙コップに入れたペットボトルのジュースか缶ビールをチケット回収場所で渡すだけだからね。体裁だけでも「飲食店」風にしてもらわないと本当にただのぼったくりにしか見えない。

注目は演奏者。キーボードがどうなるか。アコ美貴岡山となちケメ大阪を掛け持ちする人なんて少数だろうけれど(私一人?)、掛け持ち派としては双方のバンマス岩崎肇さんが気になる。

最初は単発のなちケメディナーショーよりもツアー形式を取っているアコ美貴を選ぶものだろうと思っていたが、岡山に向かう車中で「いや、なっちを選ぶんじゃないか?」と思い直す。願望も込めて、というところがなっち原理主義者の始末の悪いところだ。

果たしてキーボードは岩崎さんではなかった。杉山やすし(表記不明)さん。ギターはこのツアーではおなじみの米川金太さん。

セットリストは京都、岡山共通。

  1. 遠い恋人
  2. 時の流れに身をまかせ
  3. つぐない
  4. ボーイフレンド
  5. いい日旅立ち
  6. 岬めぐり
  7. なごり雪
  8. 幼なじみ(西川口はなし)
  9. ILoveYou
  10. 会えない長い日曜日
  11. 置き手紙
  12. Sweet 19 Blues
  13. 夢で逢えたら

本ツアー三回参加して、藤本さんの歌が尻上がりに良くなっているように感じた。声が伸びて欲しいところがきっちり伸びていて、とても気持ちよく聴けた。歌唱に余裕が見られて、曲ごとの表情が声に現れているように感じられる。特に「つぐない」、今日のは本当に良かった。「ILoveYou」にもいい意味での微妙な激しさが感じられた。

夜公演は見られなかったのが残念。さらにこのツアーをもっと回数を重ねられたら、もっとどんどんよくなっていたのではないかと思うと、3回で終わってしまうことが本当に惜しいと思う。秋からはミュージカルの仕事が入っているのでやむを得ないのだが。

後はMCをだらだらと記録。

藤本さんの出身地滝川がいかに田舎かという話の流れで、「モーニング娘。メンバーにも田舎の出身が結構いますね。愛ちゃん、高橋愛が福井だったり、そうそう、久住が新潟で、どっちが田舎なんだろう?久住がジャージにヘルメット姿で自転車に乗っている映像が流れたとき、メンバーで見て笑っていたりしたんですけど、実は私も同じでヘルメットかぶったりしてたんですけど、ばれないように皆に合わせてだっせーとか言って笑っていました」。

前日吉澤ひとみ・石川梨華と合同で行ったイベントの話の流れで「皆さん本当にマナーがいいんですよね。その会場はお酒が売っていたりして、いろいろな人がいたんですけれど、私たちのファンの皆さんは着席スペースではきちんと座って、でも盛り上がるところではしっかり盛り上がっていただいて、緩急自在というか」。

移動中とかに偶然会ったときにも、ファンのほうが目をそらして知らん顔をするらしい。また公共の場所なのに、わざわざ藤本さんが通るとさっと道を空けて近寄らないようにしたりとか。

三原イベントの話の中で。石川梨華が黒髪にしていたらしく、自分で「清純派っぽく」とか言っていたらしい。

「今日は(吉澤ひとみと石川梨華の)二人は鹿児島のガッタスイベントに行ってまして、私も生きたかったんですけど」。客「えー」。「いや、こっちにも当然来たいですし、体が二つあればいいな、ということで」。

カバー曲が多く、歌詞を覚えるのも大変だけれど、ソロデビュー時にはもっと苦労したらしい。何でもつんく♂の作詞が脈絡がなくて、いろいろ唐突なので覚えにくい、と。「え?何で突然夜の9時?みたいな」。「『浮かれモード』とかわかんないですよね」。

デビュー曲の振り付け担当は稲葉貴子だった。「私全然覚えられなくて、特にイントロのところで詰まってしまって、全然歌には入れねーじゃん」。

「つんく♂さんからいただく仮歌、つんく♂さんのキーが低いのでそれを高くすると変な声になって。余計にわかりづらいわって。シャボン玉のせりふのところも『本気で好きだって言ったじゃん!どんな事だってするよ!』(甲高い感じの妙なテンションで)って感じだってんですけど、梨華ちゃんが実際にその台詞を言うと、ああ、って納得したんですけどね」。

オリンピックの始まりとともに始まり、終わりとともに終わるこのツアーをしみじみと振り返る。「陸上リレーもすごいですよねえ、アンカーのなんとかさん、奥さんの一緒に来られていて、ね。わーとかいって必死で応援してました。でも何とかさんなんですけどね」。

「いよいよ最後の曲になりました」。客「えー!」。さも気のない感じでちょっとけだるい感じで「ありがとうございまーす」。

アンコール曲。安室奈美恵「Sweet 19 Blues」。「この曲は今はご本人よりも私の法がたくさん謳っているんじゃないかと」。

2008年08月24日

■ なちケメディナーショー落ち穂拾い

かなりどうでもいい、かつかなりいい加減な料理の感想。ちなみになちケメもいつものごとく同じものを食べたらしい。

オマール海老と帆立貝のマリネ ホワイトアスパラガスのサラダ仕立て
結構おいしい。白ワインでいただく。
小海老と山芋のグラタン。
なち「小海老と書いてあったのに大きな海老がたくさん入ってて、ねえ」。結構お気に入りだったよう。私もそこそこおいしかったと思う。何となくカンパリオレンジでいただく。
冷たい枝豆のスープにじゅんさいを添えて
無難においしい。シャンパンがあるみたいだったので頼んでみる。シャンパンも結構いけた。ちなみに飲み物リストは特になく、何でもありますよ、みたいなのりだった。本当かね?
ローストビーフ 西洋わさび添え
保田さん一推し。「圭ちゃんはお肉だもんね」。私はアンチ(笑)。肉が硬くて臭かった。リーガロイヤルがこんなものだしたらあかんやろ〜というレベル。25000円ごときではいい肉が使えない、というのならメニューを変えるべき。赤ワインでごまかして食べようと思ったが挫折、半分ぐらい残す。
チョコレートのムースにフレッシュフルーツ添え フランボワーズのソース
甘かった。

その他MCを備忘録代わりにだらだらと。

バンドメンバーに夏の思い出を聞く。都留さん「8月10日にバースデーコンサートに参加できまして」、安倍さん大喜び。

オリンピック話。安倍「星野ジャパンとか」。保田「なっちから星野ジャパンという言葉を聞くとは」。

安倍さんは久々(東京に出てはじめてとか?)近所(歩いて20分とからしい)の花火大会を見に行った。はしゃぎすぎて、近くにいたおばさんからつくづく顔を見られた。

そのときにラムネを飲んだ。保田「ビー玉を取り出そうとかしなかった?」安倍「しません」。

保田「ビールとか呑まないんだ?」。安倍「圭ちゃんとか裕ちゃんはビールが似合うよね」。

保田「梨華ちゃん、石川梨華ちゃんと今度花火をやろうということになって、せんこう花火とか。なっちも来ない?」。安倍さん、あまり興味がなさそうなそぶり。「ねえ、行こうよう〜」。「まあまあまあまあ」。

安倍「8月10日のライブには中澤裕子、元ボスがですね、お祝いに来てくれたりしましてですね」。

なちケメで久々にハモりもやった。保田「なっちはいつもはハモりパートをやらそうとしても『私ハモれない〜』とか言うんですけどね」。

保田「やっぱりこのままなちケメ結成しましょうよ」。安倍さんいつものごとくつれない感じ。保田さん、客に向けて「なちケメ結成に向けて署名運動、よろしく』。安倍思いっきり笑顔で「ま、適当によろしくおねがいいたします」。

安倍さん、写真集の告知、今までで一番お気に入り。「水着とかもありますけれど、皆さんが喜んでいただけるのなら」。

秋ツアーの告知も。生演奏であることをほのめかす。

新曲の告知はなし。

■ 真夏の幸せの歌

  1. 真夏の光線
  2. ふるさと
  3. 夏の日の1993(保田)
  4. LALALA幸せの歌(保田)
  5. A MEMORY OF SUMMER '98(保田)
  6. 真夏の果実
  7. 愛しき人(安倍)
  8. くちびるで止めて(安倍)
  9. せんこう花火(安倍)
  10. 、、、好きだよ
  11. サマーナイトタウン

キーボード岩崎肇、ヴァイオリン・アコーディオン都留教博、ギター久保田邦夫、パーカッションAsami

ディナーショーチケット25000円。東京ー京都往復運賃に近似。

京都ー岡山往復運賃+アコ美貴チケット代>シンデレラ The ミュージカルチケット代

同じお金でシンデレラに行く手もあったかな、とちょっと思うところもあった。最高のモーニング娘。の輝きを、もしかしたら最後の、もう見ることは出来ないかも知れないモーニング娘。の輝きをもう一度見ておきたい、そういう思いもあった。

でも結果として、こちらを選んで良かった。

サマーナイトタウン、泣けた。胸が震えた。

陳腐な言葉しか出てこない。

ヴァイオリンとギターが激しく絡み合って、とてもドラマチックなアレンジになっていた。これまでいろいろなサマーナイトタウンを聞いてきたけれど、今日のが本当に最高だった。演奏だけで泣けた。

私に音楽的教養があったら、もっといろいろな語彙でもっとこのすばらしさを語れるだろうに、小学生の演奏会の感想文みたいなことしか書けないのがもどかしい。

このままだと主役二人がいらなかったみたいな感想文になってしまう。でもとりあえずサマーナイトタウンについてはアレンジにやられた、ということで。これがDVDなり何なりで記録として残らないのが残念。きちんと録音して、ダウンロード販売とかやって欲しいぐらい。これは各ライブで思っていることなのだけれど、一公演2000円ぐらいだったら私は絶対買うんだけれど。ライブ参加者限定販売でもいいから。特に今日のサマーナイトタウンは是非また聞きたい。秋ツアーのセットリストに入って、しかもそのバンド編成にヴァイオリンが入っていればいいわけか。期待しておこう。

真夏の光線は定番として、ふるさと、これも定番だけれど、今回のアコなちツアーには入っていなかったので、聞けて良かった。

LALALA幸せの歌。これは去年の紅白でモーニング娘。・Berryz工房・℃-ute連合が歌っていたのを聞いて、あまりのくだらなさに笑ってしまったので、今回セットリストに入っていると聞いたときにはがっかりしたのだけれど、これがどうして中々良かった。これもやっぱりアレンジが良かったのかな。もちろん保田さんの歌もいい。こんなしみじみと聞ける歌だとは思わなかった。

反対に夏の日の1993、これはいらなかったかなと思ったりする。私が1990年代のビーイング、Avexあたり(適当)の曲には全く興味が持てない感性を持ってしまっているので、これはどうしようもない。アコ美貴の安室奈美恵の曲もいらない、といっているぐらいなので、悪いのは私の感性だ、ということだ。

A MEMORY OF SUMMER'98、これはあまりの懐かしさに泣ける。古き良きモーニング娘。だなあ、と。

真夏の果実は普通に良かった。だいたいこの二人でこのバンド編成でこの曲をやればこの仕上がりになるだろうという感じ。オリジナルを越えはしないけれど、気持ちよく聴ける。

愛しき人、この曲はツアーでは完全に客と一緒に歌う歌になってしまっているため、安倍さんの歌声で純粋に聴くのは久々。まあファンと一緒に歌う定番曲というのはあってもいいとは思っているけれど、私は安倍さんの歌でこの曲をきちんと聴きたかったかな、と。ということで、チャンスだったわけだけれど、この曲の時に安倍さんが会場を巡回したわけで、そうするとまあ私のベタな人間なので、やはり安倍さんを間近で見られるチャンスはのがしたくないわけで、そっちに神経が行ってしまいました。

くちびるで止めて。曲としては小品という感じだけれど、ちょっとおしゃれな感じで、夏のディナーショーの一曲としては悪くない。「ほの暗いこの夜空に星屑ちりばめて」。夏の夜に聞くには結構いい感じ。

せんこう花火。ひさびさ。泣ける。この曲は泣ける。モーニング娘。時代の安倍さんの実質ソロ曲の中では私はこの曲が断トツで好き。「二人で一つ手に持ったせんこう花火」、泣ける。

この曲では保田さんがスペシャルプレイヤーとして登場。リコーダーとサックスを担当。

保田「そのスペシャルプレイヤーって紹介するの辞めてくれる?緊張するんですけど」。

リコーダーは木製の高級品を誰かから借りてきたものらしいけれど、演奏は何というか、学生時代を思い出すというか、そんな感じ。実際演奏するのは中学か高校以来らしい。

安倍「なっちはベージュので後ろに安倍なつみって書いてあるのを使ってましたけど」。

一方サックス。こちらはかなり上達している。私が聞くのは去年のアコなち東京厚生スペシャル公演以来だけれど、それと比べてずいぶんと上手くなっていると思う。ただせんこう花火という曲とサックスはあまり合っていないところが残念かも。

、、、好きだよ。この曲、私は好きだよ。いや、本当に。いい曲だねえ。懐かしいし。なちケメはこうして古き良き曲を発掘してくれるから楽しい。

そしてサマーナイトタウン。

■ 岡山−大阪移動中

アコ美貴昼終了。今までで一番良かった。やるたびに良くなっていく感じ。

ひかりレールスターにて大阪に移動中。ちなみにアコ美貴キーボードは岩崎さんではなかった。ということでなちケメディナーショーは岩崎さんで確定。

2008年08月22日

■ アコ美貴都雅都雅2

昼公演終了後、四条河原町にあるブックファーストでFRYDAY購入。好きな雑誌でもないけれど、松浦亜弥と安倍なつみのグラビアが出ているので買わないわけにはいかない。

その後、一人で軽く食べられる夕食、ということで学生時代を思い出しながら周辺を散策、学生時代に一度入った博多ラーメン屋にはいる。かなりこってり味で今の私には少しきつかった。少し学生時代を思い出して、ノスタルジーを感じたり。

夜公演。

西川口昼公演参加後、声の伸びがいまいちかなと思い、夜公演のほうが良かったとレポートを読んだときに、ツアー初回だから調子が悪いのか、昼公演だから調子が悪いのか、どちらだろうかと気になった。そのときには京都はまだ昼公演のチケットしか押さえられておらず、次の岡山公演も昼公演だけ、もし後者だったら私は調子の良い公演を見られないのではないか、と心配したのだ。

結局あんじょう夜公演のチケットも押さえられたので、その不安は杞憂となった。

MC。昼公演と話題は重なるところもあるが、話の中身は全く違う。いい意味でその場の思いつきで話をしている感じ。

「ディナーショーで有紀ドン(前田有紀)と一緒だったんですけど、初めて有紀ドンと一緒だったのって6年?ぐらい前の五木マラソンの時で、そのときは部屋も一緒だったりしたんですけど、会話とかどうしてたんでしょうかね?だって年齢がちょっと離れている訳じゃないですか。そのとき私が17で有紀ドンは23?とかですからね」。

「その五木マラソンの時にえなり君にも初めてあったんですよ。ハロプロで活動していると他の人にあまり会う機会とかなくて、あ〜えなり君だ、とか思って。やっぱりシャツインで」。

「今はすっかりオリンピックにはまっていて、家にいるときはずっと見ているんですよ。もう4年に一度しかやらないんだったら半年ぐらいずっとやればいいのに、とか思いません?」。

そのほか2年前におじいちゃんおばあちゃんを含めた家族旅行をした話とか、そのときの夜に寝顔をビデオに撮った話とか、家族でダンスレッスンをするが、お母さんもお姉ちゃんも下手だとか、そのへたっぷりを公にすると殺される、とか、とりとめないけれど直接聞くと笑ってしまう話が満載。話の内容に少し毒が入っているのが美貴帝流。落ちのないメルヘン話をする安倍なつみのMCとは少し違って、どちらかというと松浦亜弥に近い。

一つだけどうでもいいだめ出しをしておくと、ハロプロメンバーを話題に出すとき、「内輪」の愛称をそのまま使うので、「外部」のひとには何が何だか分からないかも。昼公演の「シゲさん」とか。安倍さんは「ケメちゃん、保田圭ね」、程度の配慮はそれなりにしている。ま、100人程度の会場、「外部」の人なんていないのか。それでもちょっとは配慮した方がいいと思う。

肝心の歌、なのだが、昼公演よりもさらに声の伸びが良く、いい感じ。やっぱり昼公演だけ、というのは損くじを引いているのかも知れない。

ということで夜公演に関しては声の伸びについては相当良いのだが、それでも何か物足りない。

これは完全に私の主観なのだが(そもそも「感想」とは主観的なものだが)、聞いていて歌の世界に入り込みきれない。全部の曲ではない。カバー曲だ。

彼女オリジナルの「遠い恋人」、「置き手紙」、「幼なじみ」、「ボーイフレンド」、「会えない長い日曜日」はいずれもいい感じ。特にリスタート後の前二曲はアコースティックアレンジにもとても良くはまっていて絶品。

一方、「つぐない」「なごり雪」「I love you」あたりはやや物足りなさを感じる。

何となく丁寧に歌いすぎて、歌い方が少し一本調子に感じられる。「つぐない」はもっとじっとりとした暗さが欲しいし、「なごり雪」にはにじみ出る悔恨の情が出て欲しいし、「I love you」にはもっともっと激しさが欲しい。

オリジナルと比べるのは酷だと思う。でもこの3曲はどれもハロプロ周辺でカバーされていて、どれも結構いい感じで歌われていたりする。「つぐない」はTV東京の「歌ドキ」でメロン記念日の大谷雅恵が、「なごり雪」は2004年のハロプロカバーアルバム「FS卒業」で松浦亜弥が、「I love you」は2004年にソニンがシングルでそれぞれカバーしているのだ。それに比べて歌唱力でそれほど劣るとも思えない藤本美貴だけにもう少し上を期待してしまう。

一つ思うことがある。テレサテンの歌を紹介するとき、「皆さんのほとんどはリアルタイムで聞いたことがあるかも知れませんね。私は『つぐない』は知らなかったので、You tubeで見たりしました」と言っていた。

藤本美貴本人については研究熱心だなあ、と思うのだけれど、でもYou tubeってどうよ?著作権とかそんな話ではなくて、あの荒い画質、音質で断片的な動画、それでは伝わらないものが多いのではないか。アップフロントって長年多くの歌手を輩出してきた老舗芸能事務所だよね、当時のレコード大賞その他の映像なんて何なりと手にはいるよね、そういうもっときちんとしたものを藤本美貴が見られるようにしなきゃいけないんじゃないのか。単に曲を聴かし、歌わすだけじゃなくて、その歌が歌われた時代背景も含めていろいろ教えてやらなければいけないのじゃないのか。

まあ大谷雅恵とか松浦亜弥とかソニンとかがそんなものを知って歌っていたかどうかなんて知るよしもなし、というかたぶんそれほど知らずに歌ったと思うけれど、歌謡曲歌手藤本美貴にはもっと「昭和」を知っていった方がよいと思う。ついでに特に大谷雅恵の「つぐない」は本当に絶品なので、藤本さんも同じハロプロメンバーが歌った曲ぐらいはチェックして参考にしてみて欲しいと思ったり思わなかったり。

ラストの「夢で逢えたら」は結構熱の入った歌唱なのだけれど、こちらはもう少しあっさり歌った方が味が出るような。ちなみにこの曲名はツアータイトルにも入っていて、「このライブが終わった後も、皆さんと夢で逢えたらいいなと思って、ツアータイトルをつけました」だと。

「こういうくさい台詞を言うのはこれまでは梨華ちゃん(石川梨華)に任せてきたんですけどね」。

■ アコ美貴都雅都雅1

ということで、アコ美貴京都昼夜二公演鑑賞。

最初は昼公演だけを押さえられていたのだけれど、夜公演チケットをローソンチケットでキャンセル分を押さえることに成功。なんと言っても地元だしね。

京都公演は昼夜公演の待ち時間が妙に長くて(90分)、例えば西川口あたりでそんな待ち時間を作られても困るところだったが、なんと言っても地元、大学時代さんざん練り歩いたところゆえ、時間などいくらでもつぶせる。ああ、極楽かな。

見知った場所ということで、早い目に行くこともあるまいとあまり時間に余裕を持たせずに現場に赴く。それでも会場前に並ぶには少し早めに到着、既に所在なげにたむろしている人多数。でも「地元」でなくても会場に行けば、そこは繁華街のど真ん中、いくらでも時間をつぶせるだろうに、何故か道ばたに座り込んでたむろするのね。時間が来るまで適当に散れ、と私は思うのだけれど。

というわけで私は寺町の電気街を少し冷やかしてから一つ西の通りにはいると、かつての小学校跡を利用した京都市学校歴史博物館なるものに出くわす。ちょっと興味があったのだけれど、さすがにそこを見物するだけの時間の余裕はなかった。もう少し早い目に来れば良かったと悔やむ。地元だと思っているだけに今更観光する気0だったのに。そう言えばもうずいぶん長い間この周辺には来ていなかったことに今更ながら気づかされる。

妙な感傷に浸りつつ、良い頃合いになったので会場前へ。西川口でも見かけた「おまいつ(お前いつもいるな)」な人が会場販売分のチケットを持っているのを見かける。本来会場販売分って京都地元用だと思うのだけれど、徹夜組がいるらしいと聞いて私が購入を断念したもの、それを東京組がちゃっかり持っている、ま、オークションですか。今更だけれど、何となくつまらない世の中だなと思ったりする。

会場は西川口とほぼ同レベルの広さだろうか、100席あまりをぎっしり並べてある。例によって500円のドリンク代を払ってペットボトルを紙コップについだだけの「ドリンク」を受け取る。これも嫌な習慣だ。

客層は西川口と変わらず、女性が3割程度とかなり多め、30代後半あたりの人が主流か。身なりはやはりこざっぱりとしていて、「ハロプロ」臭はあまりしない。

ただ昼公演と夜公演ではやや雰囲気が変わる。夜公演は多少いかにも「ハロプロ」ファンだな、という人がちらほら。そしてしっかり開演中に妙な物音を立ててくださる。ほんと、あまりいいたかないけれど「ハロプロファン」ダイキライ、ダイキライ、ダイスキじゃない。

まずは昼公演。

衣装は前回着ていなかった藤本美貴作画「くまTマン」Tシャツにジャケット、下はジーンズの短パン。

前回はバックミュージシャンの紹介をラストにしていたが、今回は最初のMCで行う。これは改善。

さすがにツアー初回ということでずいぶん緊張していたのだろう、いろいろとぎこちなさが感じられたが、今回はだいぶのびのびとした感じだった。

「前回は東川口で」。客「え〜、西川口」。「そうそう、西川口、しってんじゃん」。

「今回の会場はトガトガでやるって聞いて、ローマ字かなと思っていたら、漢字かよ〜、かっけ〜」。

ハロプロメンバーの話も話題に出る。

「こうしていろいろな現場を回らせていただく機会も増えまして、山口県宇部市に行ったときには重さん〜(道重さゆみ)とか、新潟に行った時には麻琴(小川麻琴)とか久住(小春)とか」。

安倍なつみのハロプロの話題といえばケメちゃん(保田圭)、裕ちゃん(中澤裕子)、かおり(飯田圭織)が多いのとは対照的、当然といえば当然だが。

「新潟では田んぼがたくさんあって、すげーとおもって写メして麻琴に送りました。麻琴にとっては別に珍しくないと思うんですけどね」。

「私、長岡市と上尾市をよく間違えるんですよ。似てますよね」。客「え〜」。「似てるんだって」。

「(マネージャが太ってスーツがぱんぱんになっていて、スピード者の水着を着ているみたいだと話題になっていて)オリンピックで北島康介が金を取ったときに『さすがスピード』ってそのマネージャが言っていたんだけれど、『お前じゃねえ』って皆で突っ込んでました」。

「前はオリンピックよりもワールドカップのほうが好きだったんですけどね。ルールとか全然分からないんですけど、とりあえず盛りあがっとけ、みたいな」。

うーん、美貴帝、美貴様、健在。

「もともとはピンク色とか好きで、中学校時代とかはピンクのスカートとかはいたりしていたんですよ」。客「見たい」。「見せません」。

「この世界に入ってからはいつも他にもっとピンクがふさわしい人がいたから、着なくなったのかも知れませんね。梨華ちゃん(石川梨華)とかシゲさんとか。そう言えば梨華ちゃんとは明日一緒にイベントをやるんですよね、ひとピンク(吉澤ひとみ)も一緒ですね」。

曲は「幼なじみ」が追加。といっても私は「追加」とは気づかなかった。そのぐらいアレンジも自然で、他の曲となじんでいた。あたかも最初からセットリストにあったかのごとくに。

テレサテン「時の流れに身を任せ」、一番と二番をひっくり返して歌う。「あれ、二番歌ってんじゃんってすぐに気づいて、どこから修正しようと思ったんですけど、結局ひっくり返して歌いました」。

歌声も前回(西川口昼)よりも伸びていた。結構いい感じ。ただ後一歩物足りなさを感じるところも。それは夜公演の感想の後で。

■ 杞憂

西日本エルダークラブ方面の予定概要。

今日はアコ美貴(藤本美貴アコースティックライブ)京都ライブハウス「都雅都雅」にて。

明日は藤本美貴と石川梨華・吉澤ひとみ、広島市でイベント、明後日は藤本美貴、岡山でアコ美貴ライブ、石川梨華と吉澤ひとみは鹿児島でフットサルイベント、大阪では安倍なつみと保田圭がディナーショー。

東京ではワンダフルハーツあたりでいろいろやっているようで(「本体」モーニング娘。はずっと新宿コマ劇場でミュージカル、その他諸々)、ハロプロは今週末も大忙しなのである。

さて、その中で私はアコ美貴京都昼夜二公演と岡山昼一公演、大阪なちケメディナーショーに参加、こちらも結構忙しい。

と、予定をつらつら見ていてはて?と思う。アコ美貴岡山と大阪なちケメ、私は昼公演だけを見て、新幹線を飛ばして両方参加できるが、アコ美貴自体は夜公演もあるわけで、となるとキーボードの岩崎さんは両方参加不可。はてさて、どうするのだろう。

ま、当然アコ美貴に行って、なちケメディナーショーは別のメンバーでやる、ということになるわな。ただ岩崎さんは最近のなっちライブの音の要となっている人なので、なにげに痛い、かも。

2008年08月11日

■ 行動記録5

昨日は会場を出てからそのままホテルに向かう。かなりの雨で服も靴も濡れてしまう。とりあえず着替えをして靴を乾かしながら「Tomorrow」を見る。22時からまたJR新宿駅付近に戻り夕食を食べる場所を探す。雨もあがっていた。

結局入った店は牛タンの店「ねぎし」。仙台を懐かしみつつ。仙台で食べたのと違い、私が普通に知っている肉は薄く、ちょっと堅めの牛タンだった。別に悪くはなかったけれど。

そして今日、朝7:00に起きて昨日のレポートをざっくり書いて、10:00にホテルをチェックアウト。そのまま徒歩でコマ劇場に向かう。

今日は平日昼間ということで入場者層が少しは変わるかなと思ったけれど、昨日と大差はなく、ハロプロファン、宝塚ファン、コマ劇場ファン、家族連れが混然としている。コマ劇場ファン系の年配の女性が思いの外娘。グッズに興味津々。「今誰がいるか全然しらんわ〜」、「この子が主演か」。

ミュージカル自体の感想文。

一昨年の「リボンの騎士」と比較してあれこれいわれているところもあるようだけれど、これはこれで十分「あり」だ。これが宝塚の世界なのね。

まるで絵本のおとぎ話の世界を丸ごと現出させたかのよう。舞台全体がきらきら輝いていた。

リボンの騎士にあった冒険性だとかカタルシスだとか主役以外の人物の生き様への興味だとか、そういうものは一切なし。ただただ美しく華やかな世界をこれでもかと見せつける。

登場人物にはほとんど魅力がない。一番かっこいい役たるべき王子だって金と権力にものをいわせて警察と軍隊を動員して女の子捜しってどこまで権力を濫用すれば気が済むのか。全然良い施政者じゃない。

主役のシンデレラは要するにメルヘン系(メンヘル系?)妄想娘。それを演じる高橋愛がきちんとはまっていて、可愛いんだけれど、それだけ。妖精も魔法が使えるだけだし、王様や女王も息子を甘やかすだけの駄目親。

でもそんなことはどうでも良いのだろう。とにかく踊りと衣装と照明が作り出す世界の美しさを堪能すればよいのだ。

演技。高橋愛は高橋愛。リボンの騎士のときよりも明らかに前進しているけれど、想定の範囲内。宝塚OGに混じっての踊りに何ら見劣りすることなし。動きもダイナミックに優雅で、魅せる。歌は少しのどの調子が悪いのかなと思う部分もあったけれど、音階の高い歌をさらりと可愛く歌えていた。

驚いたのは新垣里沙。なかなか結構いけてるぞ、というレポートは読んでいたので、期待はしていたのだが、その想定の上を行く。きちんと「王子」だよ。男の子に見えるよ。体は小さいのに、なんだか少し凛々しく感じられるよ。歌も愛ちゃんに見劣りすることなく、堂々とやり合えている。最初聞いたときは少し配役に無理があるんじゃないかと思ったが、もう王子はガキさんしかいないよ。

そのほかの娘。は皆それぞれに可愛いし、頑張っているけれど、まあ娘。だな、と。宝塚OGたちと混じってダンスしているシーンでは、何となくばたばたしていて、しかも動きが小さいから、すぐに娘。だとわかってしまう。その様子も可愛いんだけれどね。

フィナーレ部分のモーニング娘。曲披露。バックの音がこれまでのオーケストラからしょぼいカラオケになる。そのくせ音が大きく、耳障り。これまでのいい気分が台無し。せっかく劇中かわいらしくしか歌っていない高橋愛のかっこいい部分を見せつけるチャンスだと期待していたのに。それでも網タイツの衣装できりっとした表情で歌う高橋愛はシンデレラの高橋愛とは全然違っていて、その見事な切り替えを見られたのは良かった。

東京往復は金銭的にも労力的にも負担が大きいので、もうこれで打ち止めにするが、関東圏在住だったらもう1,2回は見に行きたくなっただろう。

■ 行動記録4

昨日の行動記録。

今回のハロプロ小旅行の本命、安倍なつみBirthday Special Concertは午後13:00開場。場所は中野。宿泊は新宿なので、中野に行く前に11:00開幕のモーニング娘。The シンデレラ会場のコマ劇場に赴く。

ハロプロファンと宝塚ファン、コマ劇場ファン、「シンデレラ」期待?の家族連れ、諸勢力が入り交じった不思議な光景。開幕時間まで待って、グッズ列が減ったのを見て、娘。DVDマガジンを購入。何も今日買わなくても良いのに。

おもむろに中野サンプラザに向かう。駅のすぐそば。東京厚生年金会館でやってくれれば、交通費いらなかったのに、とも思うが、これはこれで便利だった。会場前にはすでに多くの客がたむろ。今日発売の会場販売Tシャツをすでに着て準備万端のファン多数。

なぞなぞ。同じ会場販売のTシャツを着ているのに、アコ美貴コンは「こざっぱり」という印象なのに、アコなちコンは「ヲタヲタしい」感じがするのはなーぜだ?」

答え。アコ美貴Tシャツ(クマTマン)は白地なのに、アコなちTシャツ(バースデーケーキ)はピンク地だから。というか、ピンク地は止めてください、安倍さん。

Tシャツと同じ?絵柄が描かれたマグカップ購入ねらいで、コンサートグッズ販売列に並ぶ。ケータイストラップといい、こういう実用品は買う気がする。でもTシャツは着ないのでいらない。待ち時間にワンセグでハロモニを見ていたのだけれど、そういう人はあまり見かけなかった。なぜ?

安倍さん自身が「特別だ」とか何とかあおっていたので、セットリストとかに変化があるかと思っていたが、全く何の変化もなかった。これなら昨年アコなちコンの東京厚生バージョンの方がよほど特別だった。ゲストとして保田圭が登場し、セットリストにも変化があった。こちらはバンド編成が変わって、ウッドベースとヴァイオリン・アコーディオン奏者が増えたけれど、それだけ。それだけ、といってもこれはこれで大した変化ではあるのだけれど。

ヴァイオリン・アコーディオンのつるさん、安倍さんが「鶴と亀」とか何とか言っていたので、てっきり「鶴」さんかと思っていたら、「都留」さんらしい。安倍さん、相変わらず適当すぎ。

この都留さんのヴァイオリン、「たからもの」では前回までの藤田弥生さんのヴァイオリンの方がいいかな、と正直思った。優しくどこかもの悲しい音色は女性の方がいいのかなとか思ったり。でも後半の激しい曲調の「だって生きてかなくちゃ」とかの演奏は、ああ都留さんのヴァイオリンもいいなあ、と思った。激しく力強い。

安倍さんは終始ハイテンション。冒頭では「ドキドキでウハウハですよ」。確かに「スペシャル」感は漂っていたけれど、安倍さんはいつもこうだ、という気もする。誕生日ということでハロプロメンバーからプレゼントやメールが届いたという話をするが、「誰から〜」という客からの問いかけは完全にスルー。そういうところは妙にきっちりしている。

そうかと思えばお気に入りの「ぽにょ」のネタバレは気にしない。ついでに私も気にしない。

どこかでゲストが来るかとちょっとだけ気にかけていたけれど、結局昼公演はこれまで通り曲が進行し、そのままアンコール。アンコールでくるか、と思ったら、キター。トウモロコシダンサーズ。ってあなた達は誰?

結局いつものように「トウモロコシと空と風」の振り付け講座をやって、「はにな」の日の写真集の宣伝をして、ラスト「腕組んで帰りたい」を歌って終了。ちょっと拍子抜けしたところはあったけれど、これはこれでありかなと思う。

引き続き夜公演。MCは北京オリンピック話と夏ばて、誕生日話(ぽにょもからめて)にトゥーランドットも少し、その他諸々の宣伝、と昼公演と同じ話題、何だけれど、具体的な話の中身はきちんと変えてきている。意識的に変えているのか、しゃべりたいことを適当にしゃべったら同じ話でも勝手に違ってきてしまうのかは不明。なんにせよ、二回連続で聴いても全然飽きが来ない。

公演ごとに曲が変わる7曲目の選曲はコンツアー初登場のGlobe「Face」。この曲は安倍さんがオーディションで歌った特別な曲。昼公演は吉田拓郎の他会場でも披露済みの「なつやすみ」だったので、夜公演の方がちょっと「スペシャル」感が出る。ただどうせなら昼公演はオーディションで本来安倍さんが歌いたかったけれど、カラオケバージョンがCDになかったために断念したという(東京渋谷AXで披露した)UAの曲を歌ってほしかったかなと思ったり思わなかったり。

この「Face」、それほど安倍さんにあった曲という気はしないのだけれど、ヴァイオリンを絡めた演奏が壮大な感じに仕上がっていて、意外と良かった。

MCでは「お母さん、生んでくれてありがとう」と叫んで、直接は言えないからこの場を借りて、とか何とか言っていたけれど、会場にお母さん(と妹の麻美ちゃん)が来ていたらしい。そりゃそうか、DVD発売後に見てくれ、なんて話じゃないもんね。

MCの内容、しゃべり方から歌の振りの細かな動き、表情まで27歳とはとても思えない「可愛い女の子」を徹底してやりきる。どこまでが素なのかはよくわからないけれど、いずれにしてもプロのアイドルだな、と思う。そして歌はひたすら直球勝負。そしてかなりうまい。ひいき目がどこまで効いているかは自分ではもうわからないけれど、うまい。

アンコール。またもやモロコシダンサーズ登場。いつものように振り付け講座。

そしてラストの曲前のMC。ここでようやくキター。バースデーケーキ、そして中澤裕子登場。誰が来るか、誰も来ないか、いろいろ予想はしていたけれど、結果からすると大本命登場という感じ。そりゃ中澤裕子だよね。

なんでも中澤さんは安倍さんと「ポケモー(ハロプロケータイ公式サイト)仲間」でメンバーのスケジュール確認に利用しているとか。そしてそのポケモーを見ていたら、安倍さんの誕生日にコンサートがあることを知って、マネージャーに「この日行くから」と言ったとか。さすが姉さん、押さえるべきところはきっちり押さえてくる。メンバーのこと、そしてファンの気持ち、「長老」と呼ばれるだけのことはある。

二人で抱き合う感動のシーンを見せつけたかと思うと、後で「なっち、足踏んでたよ」と暴露。その辺もうまいなあ。

蝋燭の火を消すところで、一部客が「ケーキに顔つっこめ」みたいなあおりをやっていたようだけれど、安倍さん軽くスルー。ちなみにケーキに顔をつっこむのを定番にしているのは松浦亜弥。安倍さんがそれを知っているか知らないかはわからないけれど、知っていたとしたらそんな松浦さんの後追いをやるわけがない。そうでなくても安倍さんはそういう自分の落とし方は絶対にしない。そこには断固一線を引くのが安倍なつみのプライド。一方ケーキに顔をつっこんではっちゃけて見せるのが松浦亜弥のプライド。

会場を出ると外は大雨。

2008年08月10日

■ Birthday Special Concert

立て続けにハロプロ公演を見ることになるので、1回1回その都度きちんとレポートを書こうと思っていたが、無理。

とりあえず、昼夜ごちゃ混ぜで感想の羅列。

姉さん(中澤裕子)、いい女だな〜。

いろいろサプライズゲストの想像はしていたけれど、結果的に最高のゲストだった。

ケメちゃんを邪険にすると、泣いちゃうから、24日のなちケメは普通に楽しみにしていますよ。

バイオリンが入ると断然いいな。

バイオリンは鶴と亀の鶴さん。

(ウッドベースの)「スティング宮本」さんって何で「スティング」なんですか、外国の方なんですか?ってどこまで想像力が貧困なんだ。

初参加のメンバーがいても、きちんといじって人となりをしらせる、うまいもんだ。

ナチリンピックとかその競技がせんこう花火大開とかAsamiちゃん、どこまでなっちさん好きなんだ。

というか、バンマス岩崎さんのアレンジ、いつもながらにいいなあ。

岩崎さんは藤本美貴コンとなちコン担当、お互いに相手の話題が出たりするのか知らん(たぶん出ない)。

北京オリンピックの開会式を見て人類の偉大さにしみじみ感じ入るなっち、いろいろ微妙だ。

誕生日のライブ、ドキドキでウハウハの安倍さん。語彙が相変わらずちょっとおかしい。

鳩の追い出し方は私も知らない。

というか鳩の日に鳩を邪険にする話とか。

27年前にうんうんうなってポコってなっちを生んでくれたなっちMother、ありがとう。

昼「夏休み」はもういい加減いいかな、と思ったけれど、夜「Face」は感涙。曲自体は大した曲ではないけれど、ここでこの曲を歌うことに意義がある。アレンジと歌唱はどちらも良かった。

今日もトゥーランドット話。最初はおしとやかキャラだったリューが演出宮本亜門の判断でどんどん元気キャラに。安倍さんを見て変更か。

Wowow放送も終わったためか、ようやくおおっぴらにDVDの宣伝。

相変わらず「ぽにょ」がお気に入りで、またネタバレをしようとする。観客が「ネタバレ!」と注意すると(余計なことを)、「大丈夫、最後の話はしないから」。それでいいのか?

誕生日プレゼントも「ぽにょ」グッズ多数。対象年齢3歳以上、なっち27歳。

みんななっちのこと好きだね〜、なっちもみんなのこと大好きだよ〜。

オリンピック、リレーが盛り上がると岩崎さん、バトンを渡すところとかが白熱すると。それを受けて安倍さん、「そうそう、私もゴール寸前でこけちゃったりしましたしね〜」。

歌については「たからもの」で歌詞間違いを豪快にした(よね?)以外は絶好調。文句なし。

疲れた、とりあえず寝る。

■ 現場花盛り

個人的な頭の整理。

8月9日
  • 西川口−藤本美貴
  • 池袋−メロン記念日
  • 新宿コマ−モーニング娘。
  • 新宿東京厚生−NGP、ハロプロエッグ
  • お台場−ガッタス
  • 今池−小川麻琴・岡田唯
8月10日
  • 中野−安倍なつみ
  • 埼玉上尾−藤本美貴
  • 池袋−メロン記念日
  • 新宿コマ−モーニング娘。
  • お台場−ガッタス
  • 甲子園−小川麻琴・岡田唯
  • (大阪−加護亜依)

なんだかんだハロプロ、すごいな。

2008年08月09日

■ 行動記録3

池袋にて「かば2」観劇終了。まだホテルのチェックインをすませていなかったので、急いで新宿に向かい、何はともあれホテルにチェックインする。21:00にホテル着。そのまま日本テレビドラマ「ヤスコとケンジ」を見る。22:00。

腹減った。今日午前10時から何も食べてないよ。すでに時間も遅いので、ホテル近くのラーメン屋で軽くビールとラーメンを食らって、ホテルに戻り、レポートを書き上げる。

明日はなっちこと安倍なつみの誕生日。中野サンプラザでコンサート。その前にWowowで「トゥーランドット」の放送があるのだけれど、ホテルのテレビで映るのか知らん。

えーと、この場合は当然有料放送だな。有料放送のチャンネル案内は、と。

チャンネル1「チャンネル・ルビー・アダルト」。チャンネル2「デジペロチャンネル・アダルト」。

あ〜明日は朝からAV三昧か、って違うよ。

■ 行動記録2

藤本美貴アコースティックライブ昼公演終了。夜チケットは持っていない。当日券を狙うことは出来たようだったが、夜公演開始まで妙に時間もあり、逆に昼公演が早い目に終わったのだから、メロン記念日舞台「カバ2」の当日券を狙えるのではないかと思い立って、池袋へ向かう。藤本美貴ライブはまだ岡山、京都とある、ここはメロン記念日を押さえておくものだろうと。

ただし晩ご飯を食べる余裕はない。寄り道せずまっすぐ会場に向かって、ちょうど当日券発売開始。無事当日券を入手。ただ初めての公演、会場ゆえ勝手がわからないので、会場を離れて食事に行く気もせず、開場まで会場前でたむろする。

こちらはこちらで藤本美貴ライブ会場以上に「おまいつ」な人が主のように感じた。それでも200人近いキャパの舞台を合計12公演も行い、満席にする動員力はやはり大したものと言うべきなのだろう。今日一日の動員を比較するだけでも藤本美貴ライブの3倍とかになるのだから、藤本美貴の会場が小さすぎるとも言えるし、メロン記念日の根強い動員力恐るべしとも言える。

ガッタスがらみで共通のファンが多そうな藤本美貴とメロン記念日なのだが、西川口のライブと池袋の舞台をはしごした客はあまりいない感じだった。そんなものか。

こちらは小劇場(にしてはそこそこのキャパだが)の舞台とあって、「サブカル」な雰囲気が漂ってくる。ちなみに当日券で私が入手した席は通路+座布団。こぎれいな開場なのだが、こういう詰め方をするあたりもちょっとサブカル風。ちなみに座り心地はよろしくないが、座席位置は結構前になるので、観劇(というよりメンバー鑑賞)するにはなかなかの良席、結構お得。

劇自体は完全な喜劇。もう少しシリアスな話なのかと思っていた。そしてすでに何回も見ている人が多いためか、こちらも何となく「内輪」な雰囲気。笑わなければならないお約束の場所があるようで、無理っぽく笑いが起こるところが多数。前の人が膝を叩いて笑い声をたてていたりする場面で、こちらはぽかーんとさせられるところがあった。「笑い所はわかるんだけれど」。制作サイドはここで笑ってもらおうと思って小ネタを仕込んだというのは理解できるのだけれど、別に対しておもしろくないし、笑い声をたてている人もテレビの観客の笑い声みたいに無理しているように見えるし、という。

もちろん話の筋としてきちんと作られている部分は喜劇として十分に成立している。三谷幸喜的いたたまれない系シチュエーションがちりばめられている。

たださらに大きく、そうした話の流れから劇全体として伝わるメタメッセージは正直つまらない。ぜんさく「かば」はもう少しよさげだったようにもおもうのだが、その続編の今回の「かば2」は作り手側にそういうものがもともと何もなかったのではないかと思えてしまう。結局最後の落としどころは男がしっかり仕事について女を幸せにしよう、という家父長制的近代家族像の反復。ま、エンタテインメントの舞台を見てこういうタームがさらっと出てきてしまうあたりが、アナクロ左翼のなごりなのだがね。

笑い所はそれなりにあって、きちんと笑えたし、それより何よりメロン記念日メンバーと三好絵里香をかなり近くで見られたのはお得だった。特に三好さんがかなりアイドルチックにかわいらしかった。大谷雅恵は相変わらず微妙で良かった。

最後に人物関係が少しすっきりしない部分があったので(前編「かば」を見ていないため)、そのあたりをきちんと整理しようと思ってちょっと高いなと思いつつ買ったパンフレット3000円、全然そういう情報は出ていませんでした。買わなきゃ良かった。

■ 行動記録1

結局今日は藤本美貴アコースティックライブとメロン記念日舞台「カバ2」をはしごしてしまった。

疲れた。

10時に簡単な食事をして、新幹線で東京へ、そのまま改札を出ずに京浜東北線で西川口へ向かう。

西川口駅着が14時過ぎ。何となくごみごみした町。会場のライブハウスがどこにあるかしばし途方に暮れて、ノートPCを取り出して、場所を確認する。まだまだ携帯リテラシーが足りない。

ライブハウス公式サイトの説明を読めばあっさり行けた。普通の住宅街みたいなところに突然ライブハウス。よくこんな会場を見つけてきたものだと思う。というより、もう少しキャパが大きくてもう少し便利なところにある会場を押さえても十分ペイしただろうにとも思う。

関東圏で100人しか入らない小規模会場。当然相当のプレミアチケット。FC優先枠もなし。となるとチケットを入手した人は結構幸運だったのだ、と私は素朴に思っていたが、どうも「おまいつ」(お前いつもいるな)なひとたちばかりが集まっているらしいと、群れる人たちの会話で気づく。だいたいこれまた少人数で行われたディナーショーで販売されたTシャツをすでに持っている人がいっぱいって、何かおかしくないか。

そういう「おまいつ」な人たちばかりのライブだったようだけれど、客のマナーはとても良かった。Tシャツを着ている人も含めて、こざっぱりとしたなりだし、ペンライトを振りかざしたりもしない。さらに驚いたことに、ライブ中全員がずっと着席して聴いていた。

段差のないライブ会場、そこにいすを並べて、「アコースティック」を冠してライブを行う。同条件のはずの昨年度安倍なつみのアコースティックライブ博多会場では全員立っていた。当然後ろの客には見えない。背の低い女性には特に不利。でもそんなことにはお構いなく「立つことこそが盛り上がりだ」という信念を持っているのか、なぜか全員が立つ。ステージ上の安倍さんもそれをよしとする。

今日は全員着席。後ろの席でもステージがきちんと見える。もちろん藤本さんも変なあおり方をしない。全員にステージがきちんと見えて、そして藤本美貴の歌を聴く。当たり前の、とても良質な空間だった。

ライブが終わる。Tシャツを脱いで上半身裸で着替えを始める者もいない。ついでにこれはよけいなお世話だが、チケットを透明なチケットホルダー?に入れて首から下げて歩く奇抜なファッションの人もいない。ごく普通に音楽を楽しみに来た人の集団だった。そうではない空間があるんですよ、同じハロプロなのに。藤本美貴よりも年長のベテランの歌い手のコンサートなのに。

ライブ終了後、そしてネットでレポートを読んで、昼夜連続で行っている人の多さには少し驚く。繰り返すがチケットは結構なプレミアチケットだったはずだ。昼夜をとるのは至難の業だと思うのだが、なぜかレポートを書いている人の多くが当たり前のように昼夜チケットを入手できていた。ちょっと不思議、とカマトトぶって言ってみるが、もちろん私が明日の安倍なつみBirthday Concertを昼夜見られるのと同じことだろう。

たかが100人*2会場分しか入れないプレミアライブをさらにプレミアにしてしまう。もちろん私だって昼夜チケットをかりに取れたら押さえていたと思う、ただそうしてどんどん「おまいつ」な内輪のライブになっていくことを惜しいと思う。

そしてそういう「内向き」指向を演者自身がもってしまう。「イベントとかと違って、いつもいる人がいてくれて、ほっとする」。ライブの終わりに「この後も引き続き見てくださる方、明日(イベント)もお会いする方もいると思いますが」。もう少しこの会場をただ1回のチャンスとして見に来てくれた客にも視線を向けようよ。安倍さんはその点ではまだぎりぎりバランスを保っているようにも思う。

藤本美貴作画の「くまTマン」Tシャツを着ている客を見つけて、「あ〜、ほんとに着てる〜」はちょっと笑った。本人もすぐちょっと失言気味なことに気づいて、「いや、とてもうれしいんですよ」と慌ててフォロー。

オリンピックで重量挙げの選手がメダルを取れなかったというタイムリーな話題も出て、全体的にアットホームな雰囲気。内向きとアットホーム、そのバランスは難しい。ついでに去年夏から甲子園にはまっているらしく、「ルールとかはよくわからないんですけど、エースが打たれてチームメンバーが駆け寄って肩を叩いたりしているのを見ると、くぅーエースぅってなって」。

歌は普通にお上手。これはいまさらか。丁寧に歌っているので、歌詞も明瞭で聴き取りやすい。ただ昼公演限定なのかもしれないけれど、少し声の伸びは足りないように感じられた曲もあった。曲によってはもう少し歌い手としても思い入れ、メッセージを押し出す場面があっても良かったかな。安倍なつみや松浦亜弥はそれが出来る。高橋愛は高橋愛で時折うざいぐらいに己のスキルを見せつける場面があるしね。その辺から比べると全体的に淡泊な印象を持った。カバー曲が多いので、まだ曲が自分のものにはなっていないのかとも思う。

お母さんが「これ(と後もう一曲)しか知らないんじゃないか」と思うぐらいにいつもカラオケで歌っているという「なごり雪」、これはその淡泊さが良かった。藤本美貴再ソロシングルのカップリング「遠い恋人」も秀逸。一方「会場にいる人の中にはぎりぎり直接見た人もいらっしゃるかもしれませんね。私はYouTubeとかでみました」というテレサテンの「つぐない」はもう少しねっとりと歌ってほしいかな。尾崎豊の「I love you」ももう少し気合いを表に出すぐらいの方がはまるかも。アンコール曲の安室奈美恵「Sweet 19 Blues 」は個人的にはいらない曲。こういうありきたりなJpopを藤本美貴が歌ってもしようがないと思うので。ラスト「夢で逢えたら」は良い選曲。

キーボードはアコなっちツアーでおなじみの岩崎肇さん。ギターは最後に紹介されていたけれど忘れた(失礼)。狭い空間だけに、二人という薄いバンド編成でも音色がとても美しい。アコなっちツアーでははっちゃける岩崎さんもこちらではバックミュージシャンに徹する。少し物足りなく思うのはなっちファンのエゴ。

少し辛口なことも書いたけれど、ファンのマナーの良さから始まって、バックの音色の美しさ、もちろん藤本美貴の歌・トークととても充実した時間だった。

しかし、最後に最大に残念なこと。はじまりが15:30過ぎ。終了が16:50前、公演時間が実質75分ってちょっと短くないかい?

2008年08月08日

■ 満漢全席

明日から3日間はハロプロ漬け。

明日、西川口で藤本美貴のアコライブ(昼公演)。明後日、中野で安倍なつみBirthday Concert(昼夜公演)。明明後日、新宿でモーニング娘。ミュージカル「The シンデレラ」(昼公演)。

本当は今日フジテレビのイベントフォークジャンボリー出演の松浦亜弥を見に行けば、さらに豪華、ロイヤルストレートフラッシュ級だったのだけれど、暑い中お台場で並ぶのは体力的に無理なので断念。ついでに(といっては何だが)メロン記念日主演の舞台「かば2」をこの日程のどこかにぶち込むこともできたのだが、いろいろそこまで思い至らず、チケットがない。土曜日夜公演前に当日券ねらいでダメ元でも行ってみようかとも思う。

心配なのは、立て続けに4公演も見てしまって、私の記憶容量が残っているか。どれも逸品なのに、一気食いして消化不良、みたいにならなければよいのだが。

2008年07月28日

■ 本日の教訓4

仙台周辺で日曜日・月曜日に観光するときには、日曜日に仙台市内、月曜日に松島に行くべし。

ってずいぶんニッチな教訓だな。

今日は朝7時に目が覚める。でもどのみち飛行機の時間までさしてやることもないので、あえてだらだら過ごす。9時に朝食を取ってから、10時に仙台駅に向かう。とりあえず仙台周辺の観光で時間をつぶせるだけつぶそう。

仙台周辺の観光地といえば、仙台城。もっとも戦災その他でたいしたものは残っていないらしい。どれだけ時間がつぶせるか不安。

何はともあれ仙台城にどうやっていこうかと思案すると、どうも仙台市内では観光客向けに仙台市内の観光地を一通り回る「るーぷる仙台」なるバスがあって、一日乗車券600円で乗り降り自由だと知る。そしてこれが仙台城も行くらしい。というわけでこれで時間をつぶすことに決定。

仙台城まで往復するだけでは心許ないので、途中の観光スポットも立ち寄れるだけ立ち寄ろうと思う。手始めは晩翠草堂。詩人の土井晩翠の旧宅後らしい。ってこんな人知らないんですけど。荒城の月の作詞者だって。と思ったら、月曜休館。ま、いいか。

次は瑞鳳殿。伊達政宗の墓を復元したものらしい。るーぷる仙台一日乗車券があれば見学料金百円引き。お得。というわけでここで一回目の下車。杉が茂る山道は中々風情があり、450円はまずまず。

仙台城に行く前にその麓の仙台市博物館。あまり博物館は熱心には見ないのだが、どうせ時間もあることだし、見ておこうか。と思ったら、月曜休館。ちょっと考えたらそりゃそうだな。

バスで山道を登って仙台城跡にたどり着く。景色はいいが、箱物があまりないので、それほど時間はつぶせないかも。仙台城見聞館、入館料無料。ま、無料なりかな。次。バーチャル仙台城をCGで再現とまがまがしい宣伝で入ったのは青葉城資料展示館。「るーぷる割引」200円で見物料500円。CGが売り、というより本当にCGぐらいしか見るものがない。もうちょっと博物館ぽいのかと思っていたけれど、博物館は仙台市博物館を見ろってことですね、はい。

城内に護国神社があって、そこでもなにやら展示をやっている。「戦艦大和の模型」、「特攻隊員の英霊」、「教科書が教えない」、段々胡散臭くなる。のぼりを立てて宣伝しているのだが、その作りがまた安っぽい。もっと何というか、全体の雰囲気に合わせろよと思う。というか、外国人も観光に来るこんな場所で日本の恥をさらさないでくれ。神社だから天皇を敬うのはいいと思うが、天皇だって先の大戦の国際的な評価は進んで受け入れているのだ。今更それを覆すようなことを国際的な観光地でがなる神経が分からん。

ここで昼食。「伊達の牛タン」という店。しかしさすがに牛タン定食でもあるまいと思って、牛タンシチュー。結構普通の牛タンシチューだった。

普通はそのまま引き続きバスに乗るのだが、ちょっとは歩こうと思って、いったん山を下りる。急な坂道を降りて、先の博物館前まで戻って、巡回してくるバスを待つ。逆ワープ。

もう一度バスで山登りをして、今度は仙台城跡をスルーして、お次は青葉山植物園。植物園、いいよね。落ち着くよね、と思っていたら、月曜日休園。そりゃそうか。月曜日だしな。

さあさあ次は自然史標本館。昔科学少年の端くれだった身としては結構楽しそう、と思ったら月曜休館。ま、分かっていたけどね。

このままでは時間が余るから、普段はスルーするであろう次の宮城県美術館でも行こうか、と思ったら、月曜休館だけじゃなくて、そもそも長期休館中。10月になるまで開館しないらしい。なんだ。

というわけでこのまま仙台駅に帰ったら、飛行機まで時間が余りまくるので、定禅寺通市役所前というところで下車。先日TBC祭りがあった勾当台公園のそば。というわけで、勾当台公園を見物。結構普通の公園だった。メインステージが置かれていた場所に行くとちょうど片付けをやっているところ。ああ、ここに美貴帝が来ていたんだなあ、とちょっと感慨にふける。

その後は駅には向かわず、るーぷる仙台バスの出発点から二番目にあるバス停まで大幅逆ワープ。巡回しているから、出発付近と終着付近のバス停はかなり近い。ということで、ほぼ出発点から再度循環バスに乗る。暇だな。

今度は途中で降りることはせず、ひたすら乗り続ける。車内では案内放送の他運転手自身もあれこれ観光案内をしてくれるので、単に載っているだけでもちょっとした観光になるのだ。これでさらに一時間程度余分に時間つぶしに成功。そのまま仙台駅に到着。でもまだ時間が余っている。

とりあえずここまでは仙台駅西口を制覇したのだから、今度は東口だ。というわけで駅構内を横切って東口に向かう。まずはZepp仙台。そう、一昨日アコなっち仙台公演があったところだ。もちろんアコなっち公演の面影はない。さあ、東口の観光地は、というと、西口に比べて、あからさまに何もない感じ。仕方がないので、榴ヶ岡公園なるところに向かう。こちらもごく普通の公園。でもそれなりに緑が多くて悪くはない。そしてここには歴史民俗資料館があるのだ。おまけにちょうど戦争展をやっているらしい。仙台城のよりかなりまともそうな内容だったのでちょっと期待してみる。

月曜休館。あ、そうですか。

ここからちょっと先を行ったところに楽天イーグルスの本拠地がある。楽天といえばDEF.DIVA。これはちょっとは見ておかなくてはなるまい、と思っていくと、メディア経由で見慣れた独特な色彩の球場が浮かび上がる。でも閑散。月曜日だし、試合はないよな。まあ、試合があってもなにがどうということはないが。

さすがにそろそろいい時間になってきたので、仙台駅に引き返して、そこから仙台空港に向かうことにする。夕食をどこで食べるか悩ましいが、結局空港で何とかすることにする。

空港、食事するところが見あたらないと前に書いたが、単に見落としていただけだった。普通にレストランが何店かあるじゃないですか。そこから見繕って注文したのが牛タンカレー。どれだけ牛タンづくしなんだって。いっそ全部牛タン定食(牛タンの塩焼きがメイン)にすれば良かったともちょっとだけ思う。

とまあ、今日一日を振り返ってみて、だ。月曜休館ってのが多すぎないか?というか、そんなこと最初から分かりそうなものだから、仙台市内見物は日曜日にすませておけよと。いや、ちょっと待て、それで月曜日に松島に行ってもそれはそれで困らなくはないか、と思って唯一「休館」ということが起こりうる水族館のパンフレットを見てみる。「年中無休」。あーーーー。

仙台周辺で日曜日・月曜日に観光するときには、日曜日に仙台市内、月曜日に松島に行くべし。

これを今後の人生の教訓として生きていこうと思う。

2008年07月27日

■ 本日の教訓3

観光地でもうまいものは食える

なっちともハロプロともほとんど関係ない話になるが、ついでなのでここで続ける。

なっちこと安倍なつみのライブ終了後、テレビドラマ「ルーキーズ」最終回を見ることにしていて、しかし夕食も食べなければならず、というのでワンセグでルーキーズを見ながら食事できそうな店選びに苦心する。牛タンを食べたかったが、さすがに牛タンを出す店で携帯画面を見続けるというのはよろしくないと思い、かなり騒々しい感じの餃子・ラーメン屋?に入る。注文したのは生ビール・餃子・ネギ冷や奴のセットと塩焼きそば。仙台、という感じでもないが意外とおいしかった。

食べるものを食べるとホテルに戻ってドラマの続きを見る。その後、「ヤスコとケンジ」を見てから「めぞん一刻」を最後の一時間だけ見る。ドラマ漬け。

それだけ見た後で、アコなっちライブの感想文などを物したり、ネットで他の人のレポートを探したり(少ない!)していたらいつの間にか3時になっていた。

翌朝起きたら9時40分。遅すぎる。無料で朝食券がついてきたので、ありがたくいただいてから、ホテルを出たのが10時過ぎ。松島に向かおうと仙石線のホームに立つ。

しかしうかつなことに地震の影響がJRに出ていることがわかっていなかった。仙石線は運休だらけ。その時点で東北線利用を思いつけば良かったのだが、よくわからないまま仙石線の列車を待つ。乗り継ぎも運休がらみで上手くいかず、結局松島海岸駅に着いたときには12:30を回っていた。

去年の宮島に続いてこれで日本三景の二つを制覇。アコなっちツアーのおかげで30数年間日本人をやりながら見なかった観光地を巡る。日本万歳。

日本三景と並び称せられるだけあって、松島、宮島といろいろ雰囲気が似ている。何というか日本の伝統的観光地(海辺)という感じ。ただ松島の方には厳島神社という一大箱物がない分少し物足りない。いずれにしても金太郎飴的で、ああ「日本三景」はもうおなかいっぱい、という感じ。

朝食が遅かったのもあってあまり食欲がなく、雄島・五大堂と散策しておなかを少しでも減らせてから、店を物色する。

途中でいかにも観光地の食堂、という感じの、やや強引な呼び込みに負けて入った店(食事処櫻井)で牛タン炭火焼きと生ビールを食す。食欲がなかったので牛タンはあえて定食ではなく単品で1200円、生ビール600円。観光地価格。

ところが、全然期待していなかった味の方は大変よろしかった。牛タンとして出てくるものとして期待していたものよりずっと肉が軟らかくて、でも適度に歯ごたえもあって、炭火の香りも良くて、観光地の食堂、とは思えない味だった。宮島では穴子丼を食べたが、そちらはお味も「観光地」という感じだったので、味対決は松島の勝ち。

腹ごしらえをした後は水族館。海辺の観光地の定番。おまけに「伝統的な観光地の水族館」らしく、何とも作りの古くささが昭和の香り。宮島の水族館とやはり印象はかぶる。

そんなこんなで時間をつぶして、もう十分だなと思ったのが15時半。意外と時間がつぶせなかった。仙石線を避けて、東北線の松島駅に向かう。観光スポットから徒歩20分ぐらい。途中少しも観光地っぽくない道が続く。駅前も単にひなびた田舎駅。松島海岸駅がいかにも観光地の駅という感じなのと比べると結構寂しい。

仙台駅に帰り着いたのが16:35.仙台市内観光は明日にとっておかなくては、明日困る。というか、もうこのまま空港にでも行って帰りたい気分になる。二泊はよけいだった。

やることがないが、ホテルに引きこもっても仕方がないので、TBC祭りを冷やかしに行く。昨日だったら藤本美貴が出ていたのに、などと詮無きことを思う。中川翔子ライブが本日の目玉らしい。あまり興味がないが、それこそ「冷やかそう」かと思う。

会場に着くと見慣れた写真が。美貴帝こと藤本美貴の全身写真がプリントされたのぼりを手に司会者がしゃべっている。どうやら直筆サイン入りのこののぼりをチャリティーオークションとして出すらしい。「全身写真」にはそれほど興味はないが、その商品の行方が気になるのでオークションを見守ろうと思う。

オークション開始までは中川翔子ライブ会場をうろつく。大した集客力。司会者は3000人といっていたが、もう少し多かったかもしれないぐらい。まあ無料だし、私のような冷やかしもいることだし、とも思うし、それでもハロプロでここまで仙台で人を集められるメンバーはいるだろうかと思ったりもする。

出だしだけ聴いていたが、屋外会場のせいか、音がひどく割れて聞きづらい。歌もがなっているように聞こえて、アコなっちに慣れた耳には毒だな、と捨て台詞を心の中で吐いて、オークション会場に向かう。

ところが待てど暮らせどお目当ての商品が出てこない。人も少なくて、いろいろな出品物の値も上がらない。さるバンドのエレキギター(購入価格20万円)が7000円で落札されたときには、何となく哀しくなった。嫌な話だが、これを1万円で落札してYahooオークションとかに出したら、相当な価格がつくんじゃないかなどと思ったりもする。

しかし楽天選手のサイン入りユニフォームとかそんなのが出てくると俄然オークションも白熱してくる。そしていよいよ。まずは堀内孝雄のサイン入りセンス他のセット。しかし意外と値が上がらない。3000円とかそんなのじゃなかったか。私が5000ぐらいで落札してやろうかとちょっと思ったが、それほどほしいわけでもなかったので見送る。そして藤本美貴サイン入りのぼり。こちらも5000円ぐらいだったら私が落札してやろうと思っていたが、15000円まで跳ね上がる。何となくほっとする。ちなみに中川翔子サイン入りパンフレットとかは20000円を超えていた。

結局本当に「冷やかした」だけになったが、何となくTBC祭りとやらを堪能した気にはなって、満足して急いでホテルに戻り、ドラマ「篤姫」と「Tomorrow」を視聴。見終わってから急いで夕食に向かう。

入った店はホテルそばの牛タン屋「利休」中央通り店。またもや牛タン。己の発想の貧困さに呆れる。

1500円のヘルシー定食に生ビール、お通し付きで合計2400円。定食には牛タン炭火焼きに漬け物どっさり、テールスープにとろろ、サラダ、ご飯が付く。同じ値段の定食同士で比べると、こちらの方が夜価格なのに松島「櫻井」よりも副食は豪華。テールスープもおいしかったので悪くはないのだが、肝心の牛タンは「櫻井」の方がおいしかった。観光地侮れず。

明日飛行機は19:00仙台空港発の便。それまでやることがない。もっと早い便にすれば良かった。疲れた。もう帰りたい。

■ いつもの備忘録

だらだらとMCを記録するよのコーナー。

トゥーランドットの思い出話。

今まであまり話題にしなかった共演の北村有起哉さんの話題。「なっち、良かったよ〜」「女優賞とか取れるんじゃない?」とか持ち上げてくる。と思ったら「今日の演技、気にしなくてもいいよ」「ドンマイドンマイ」と励ましてきたりする。「え、なっちそんな演技駄目だったっけ」とかおもって、お返しにこちらも「ドンマイ」とか言ったりする。

舞台袖でコーラスに混じって勝手に歌っていた。「トゥーランの♪」

初めて人前で歌を披露した中村獅童さんのソロパートが共演者の間ではやっていた。「見つけ出せ〜奴を♪」。いかにも獅童さんらしく、厳つい感じでね。

本当は(安倍なつみ演じる)リュウのソロは一曲だけの予定だったんですけど、(音楽担当の)久石譲さんが「リュウの曲を一曲増やしたい」とかそういうので、もう一曲増えたんですよ、って実際にそういう風に言ったわけじゃないと思うんですけどね。 久石さんといえば「ぽにょ」いいですよねえ。すっかりはまってるんですよ。携帯の着信も「ぽにょ」にしているし。ってトゥーランドットの話とは違っちゃいましたね。

仙台の夏と言えば七夕祭り。結構大がかりなんですってね。どのぐらい(の期間)やるんですか(客席に向かって)。(「6,7,8」という声を聴いて)え、3ヶ月もやるの?あ〜なんだ月のわけないですよね。

もう夏休みなんですよね。(学生以外は「夏休み」なんてないし、という感じで観客が少しざわつく)わかってますって。地方によって夏休みが始まる時期が違うんでしょ。知ってますって。

写真集

そうそうそうそう、写真集の発売日が決まりました。8月29日です。これ一日前だったら「はにわ」の日だったんですけどね。そうなの、(会場グッズのDVDの企画で作った)はにわっちがどんどん愛しくなってきて、今日も久々に会ったんですけど。それで前回の夜から発売になったはにわっちストラップ、なっちの携帯にもつけてるんだよ。(買ってくれた)みんなとおそろい、みたいな。

実家話

(前回札幌公演の折り)久しぶりに実家に帰って、お母さんは東京に来ているんで、お父さんと二人きりで、いろいろ話したりしたんですけどね。前にお母さんに話したことをお母さん経由でお父さんに伝わって、「直接お父さんに話してくれないんだぁ」とか拗ねてるの。

そのときに子どもの頃のビデオを久しぶりにまた見たんですよ。(「見たい〜」と会場より)駄目〜。でもちゃんとおもしろさが伝わるようにお話ししますから、それでいいでしょ。お姉ちゃんとなっちと妹の三姉妹で、写っているんですけど、なっちが一人で仕切る感じになっていて(以下省略)。

昔から水が好きで、今でも時間があれば泳ぎに行くこともたまにあったりするんですけど。スクール水着とか着たりして。違う、想像しないでよ。私が想像してしまったりしているんですけど。スクール水着じゃなくて、え〜と、競泳用、ですよね。

子どもの頃からそうで、雨とか大好きで、長靴に水を入れて、あ、お母さんに怒られると思いながら、それが気持ちよかったんですよ。

半身浴とかも好きで、シャワーも好きなんですけど、シャワーってあまりエコじゃないから(とちょっと胸を張ってみせる)

■ 本日の教訓2

ステージが見えるライブは楽しい

何でもないようなことが、幸せだったと思う、ってそんないい話じゃなくて、SHIBUYA AXが非常識にひどすぎるんだって。執念深いですか、そうですよ。

地元仙台の大がかりな「お祭り」で多人数を前に歌を披露する藤本美貴、仙台公演といいながら、東京他からの「遠征」組がおそらく多数を占める、小規模会場のファンの前で歌を披露する安倍なつみ、どちらが歌手として幸せなんだろうとちょっと思ったりもする。というか、それはどちらでもいいのだが、「ハロプロファン」にその二人を選ばせるなよ。せっかく仙台にハロプロのソロ歌手二人が来るのに、両方を見られない日程編成。仙台のファンはがっかりだろう。関西から仙台にまではるばる来た私もがっかりだ。

今日の公演、ファミリー席を取りそびれたので二階後方の一般席。とはいえ、今日よりも大きい会場の3階最後方列から鑑賞することも多いので、まあ、何とかなるかな、とも思う。SHIBUYA AXのような***会場(検閲済み)でもない限り。

それにしても今日はついている。私のいたブロックはなぜか空席が多く(チケットは売れていたはず)、しかも一般席なのに着席してみる人が多く、二階一般席後方からでも視界が開けていた。途中から空席だからと勝手に席を移ってきた馬鹿者(検閲の要なしと判断)がいて、ちょっと視界が遮られたが、視界的には許容範囲(しかし空いているからと言って勝手に席を移動する奴は私は大嫌いだ。しかも他人のじゃまに絶対ならないところを探すなどして「最大多数の幸福」を指向するならまだしも、人の目の前、そして自分は一番視界が開ける場所に移動する、っていくら何でも自分だけに都合良すぎる話じゃないか。本来の座席番号2階F列*番(検閲済み)のお前だ)。

(座席を勝手に移動したり、大量のペンライトを振りかざしたり、終演後に上半身裸になるのが跋扈したりする客席はともかく、と注釈を入れなければならないのが残念だが)ステージが輝いていた。簡素なステージなのだが、安倍なつみがいて、きらきら光る衣装を着ていて、そこに照明が当たって、安倍なつみの笑顔があって、ステージが輝いていた。

バンドメンバーもしっかり見える。アンコール登場時に毎回小芝居をやっているなんて初めて知った。ちなみに今日はひげダンス。バンマス岩崎さん提案らしいが、安倍さんもパーカッションのASAMIちゃんもひげダンスは普通に知っているようだった。そういうものか。

チケット4枚目にして初めてステージを見られたんだよな、と感慨もひとしお。3枚チケットを無駄にした感じで(1枚は私都合)、今年のアコなっちは正直悪しき想い出として残りかねないところだった。だからこそ今日見られて本当に良かった。欲を言えば後もう一公演、この形式のライブを見て、もっとこのいい思いを定着させたかったところではある。

基本的には去年のアコなっちツアーを踏襲しているが、去年との違いがあるとすれば、バンドメンバーいじりがやや少なくなった(もう「いじる」必要もないほどにおなじみになったという意味もある)ことと、ライブ本編とアンコールがきっちり分けられて、「歌を聴く」のは本編で終了で、アンコールは客と一緒にノリよく楽しむ、という時間になったこと。私はアンコールでも一曲はきちんと「聴かせて」ほしいという気もするが、今回は今回でバランスはいいと思う。

「本日の一曲」はDreams come trueの「晴れたらいいね」。東京でも聴いているので、新鮮さはないが、普段の歌詞が明確な丁寧な歌い方ではなくて、少しロックっぽく崩して歌う歌い方が、「らしく」なくて、これはこれでおもしろい。自分の持ち歌などが相変わらず丁寧な歌唱だからこそ、こういう歌い回しもいいと思う。全部を崩し出すと、安倍なつみの歌ではなくなる。

今日、ということで言うと安倍さん26歳最後のライブということで、それを意識しすぎた(本人曰く)ためか、あれこれ変調。

特にひどいのがバンドメンバー紹介でギターは「久保田としお(?)さん」とか何とか紹介してしまう。去年からずっとやっているメンバーなのに。ご本人から「久保田邦夫です」と訂正されて、安倍さん平謝り。いくら何でも失礼すぎる。でもまあ「なっちだから」と思わせるのは人徳なのか何なのか。

歌詞とばしも複数回。最初は客に歌わせるとかそういう意図があって、あえてそうしているのかと思うぐらいきれいに歌詞が飛ぶ。直後の安倍さんの表情を見て、単に歌詞が飛んだんだな、とわかる。後のMCで「26歳最後のライブということを意識しすぎて」とか何とかいいわけ。別の曲で客に歌わせる場面があったが、そのときも実は歌詞が飛んだのをごまかしたんじゃないか、と一瞬思ってしまった。

それもこれも全部含めて、最終的にはいつもの「なっちワールド」。なっちがやりたいようにやって、一人で楽しんで、でもきちんとバンドメンバー、客を巻き込んでいる。あるいは歌とおしゃべりが大好きな女の子のホームパーティに招かれたような感覚。プロの作り上げたショーを見た、と感じさせないあたりに表現者としての安倍なつみの色を感じる。

2008年07月26日

■ 本日の教訓1

ワンセグは使える

狙っていた藤本美貴ライブ京都公演のチケットが取れず、蕭々とした状態で大阪伊丹空港に向かう。12:10発の便、昼ご飯どうしようと考えて、13:25仙台着、どうせなら仙台で昼食でいいか、と思う。

13:25仙台空港着、しかしあまり食事するところが見あたらない。空港じゃ駄目だな、と思ってJR仙台駅に向かう。乗り継ぎが悪く、さらに結構遠くて、仙台駅着が14:20。

15:00から放送開始の仙台地元放送局の夏祭りで藤本美貴が出演。会場も仙台駅周辺なので冷やかしに行こうかとも思ったが、ホテルにチェックインしたら、あまり時間がない。今更言ってもいい場所は取れないだろうと思って、ホテルのテレビで見ることにする。

何の根拠もなく(と気づいたのはだいぶ後になってからだ)15:15ぐらいには登場するものと信じてテレビをつけて待つが、待てど暮らせど美貴帝が出てくる気配がない。そのうちに肝心の安倍なつみアコなっち仙台公演開場時間が迫る。16:00開場。開演は17:00からだから、それに間に合えばよいのだが、開演ぎりぎりだとグッズが買えなくなるのではないかと心配になる。そう、グッズだ。どうしても買わなければならないグッズがあるのだ。

15:45に美貴帝ホテルのテレビでの視聴に見切りをつける。それでも気にはなるので、携帯のワンセグ機能をオンにして音声だけを聞きながら、徒歩でアコなっち会場に向かう。JR仙台駅の真ん前。一般客が待ち合わせとかをしている目の前にグッズ列。立地がいいと言うべきか。グッズ列は結構スムーズにはけて、無事目当てのグッズ購入。安心すると同時におなかがすいてきて、おなかがすいた状態でライブを見ても集中できないと考えて、コンビニでおにぎりを一つ購入。130円也。安上がりで遅い昼食だ。

少し早いけれど、会場に入ろうかと思ってふと気がつく。座席はいつもの後方列というので用意してきたオペラグラスをホテルにおいてきた。一瞬迷ったが、それほどの距離もないのでホテルに引き返す。その途中で美貴帝登場、携帯画面を見ながらホテルに入り、部屋に戻るやテレビをつけて、フルセグ画面で美貴帝を堪能する。なんだかとてもうまくやった気がする。

堀内孝雄にバトンタッチした時点で、タイムオーバー、急いで部屋を出て再びアコなっち会場に戻る。ワンセグ携帯の音声はオンにして聞いていたが、美貴帝の再登場はなかった。

生で美貴帝を見ようとしていたら、アコなっち開演にはかなりぎりぎり、グッズも買えなかった。それを思うと生を断念したところから良い判断をしたと自賛したくなる。美貴帝を生放送のテレビで見て、その直後になっちライブ鑑賞。美貴帝ライブの本編はアコなっちと完全にかぶっていたので見られなかったとはいえ、仙台ハロプロ祭り(私が今命名)をかなり堪能した気にはなった。そしてその功績の一端にはワンセグ携帯の活躍もあったとその功績をたたえて、本日入手のグッズはにわっちストラップをつけることにしよう。

■ 予兆

美貴帝こと藤本美貴ライブ、京都公演チケット、瞬時に売り切れ。それなりにあっさりサイトには繋がったのに、そのときにはもう売り切れだった。

ハロプロは関西は相当弱いと思っていたのに、さらに一応藤本さんは「彼氏持ち」だから、正直ここまでチケットが取れないとは思わなかった。

ライブ会場でのチケット販売が本日の12:00からあるようで、そちらを狙えば何とかなりそうな気もしなくもないが、12:00に京都寺町にいて、12:10伊丹空港発の飛行機に乗る方法を知らないのでどうにもならない。

ま、転売屋に頼る気は今回は0なので、気持ちを入れ替えてなっち仙台公演だ、と。でも今回はファミリー席が取れなくて二階後方だから、またしてもステージが見えず、フラストレーションをためるだけに終わるかも。いろいろ不吉だ。

■ ビジネスマン

どこまで予定がかぶるんだ。

明日はなっちこと安倍なつみ、アコなっち仙台公演。

ちょっと悩むところもあったが、大阪公演は仕事でいけず、東京二公演は座席の関係でステージがほとんど見えず、このままでは終われない、という思いがかって、関西からはるばる仙台まで行くことに。

最初は生まれて初めて東北新幹線に乗ろうとそれはそれで楽しみにしていたのだけれど、ネットを繰ってみたら飛行機の方が安かったのでふらふらと注文してしまう。大阪−仙台、仙台二泊込みで44000円。JRなら指定席を取れば往復運賃だけで44000円。JRでもいろいろ小細工をすればもうちょっと安くなるのかもしれないが、つい易きに流れる。仙台2泊にしたのはせっかく仙台まで行くのなら、ちょっとは観光したいな、と思ったから。といっても特に当てはない。

初日はホテルにチェックインした後、仙台市内をふらついて、美貴帝こと藤本美貴が出演するTBC夏祭りとやらを冷やかそうかと思う。しかし美貴帝出演の主要部分が肝心のアコなちとバッティングするとは。一応それ以前にも一回テレビ公開収録があるようなので、会場に行ってはみるかもしれない。

二日目は松島でも行こうか。相変わらず己の発想の貧困さにがっかりする。

三日目は仙台市内。そのまま飛行機で帰宅。

こうして考えていくと、一泊で十分だったじゃないかという気がしてくる。今更キャンセルはきかない。

それはそれとして、明日(今日)の10時より、なんと美貴帝こと藤本美貴のライブの京都公演チケット発売。このライブは川口、岡山とチケットは押さえられているので、それほど必死にならなくても、と思ったのだが、なんといっても地元の京都、しかも会場の都雅都雅というのはそれなりに知っているライブハウス。「知っている」と言っても中に入ったことがあるわけではなくて、このライブハウスのある通りが京都の電気街(東京秋葉原とか大阪日本橋の京都バージョン、といってもむちゃくちゃしょぼいが)なので、見知ってはいるわけだ。

そういう「なじみ」のライブハウスに美貴帝が来られる、となるとやはりそれはみておかなくては京都人が廃る、と必死モードになりたいのだが、えーと、明日私は飛行機で仙台入りするわけだよね。チケットなんて買えるのですか?

天の助けか、飛行機は12時伊丹発。ぎりぎりまで自宅で粘れば10時には自宅でネットアクセスできそう。でもせわしない。もちろんそれでも自宅で粘るわけだけれども。

さらに話は変わって、8月10日、なっちこと安倍なつみの誕生日ライブで東京にいるときに、加護ちゃんこと加護亜依の復帰イベントが大阪で開催、こりゃ行ける訳ねえ、と思っていたら、なんと加護ちゃんイベント追加公演決定。おお、こりゃ行きたいぞと思ってみたら、翌日の8月11日。何も二日連続でやらなくても。いや、本来二日連続でも何でもいいのだけれど、その日は私はまだ東京にいてモーニング娘。のミュージカル「シンデレラ」を鑑賞予定なんですが。もうチケットも押さえてあるし。

2008年07月07日

■ はしご

美貴帝こと藤本美貴のソロライブ、会場のキャパが相当小さいらしくて、ネットでみていても、熱心なファンの人たちがチケットとれなかった、と書いていたりして、ちょっと申し訳ない気がする。

ただ私も「置き手紙」は発売週に買ったし、カセットも買ったし、イベントにも行ったわけで、貴重なこのライブに参加する「資格」はあるだろうとも思う。

さらに岡山で行われるライブ、同じ日の夜にすでに大阪でディナーショーに行くことが決まっているので、断念しようかと思ったけれど、よく考えれば、何とかなりそうな気もしてきた。確かに時間的にはかなりタイトなのだけれど、仮にディナーショーに遅刻しても、食事の時間が削られるだけで、ショー部分にはかからないだろう。最悪でも食事をあきらめるぐらいですむ。そうはいっても1時間のショーに25,000円というのはいかにも高いので、何とかディナーも食べたいのだけれどもね。

■ 御礼

ここでぐだぐだ言っていた話を地上に舞い降りた天使 さんのところで取り上げていただいた。

自分が経験していないことについての他人の不満なんてものはなかなか共感していただけないものなので、ちょっとうれしかった。ついでにライブハウスにつきものの飲み物代500円徴収についての不満という一般的には「暴論」にもご賛同いただけるとは。

飲み物代の件はともかく、ファミリー席でステージが見えない、というのは、一般販売のファミリー席購入者の中にはその日初めて安倍なつみのコンサートに来てみた、という人が潜んでいる可能性が一番高いだけに、私憤にとどまらないものがあるはずだと勝手に思っていたのだけれど、でも私が言っても私憤でしかないわけで、私憤でない立場の人に取り上げてもらえてよかった。ありがとうございました。

■ 被りまくり

久々の藤本美貴ソロライブ、西川口についで岡山でも。東京よりは岡山のほうが行きやすいし、いいな、と思って日程を見てみると、8月24日。あ、だめだ。その日はなちケメ(安倍なつみ・保田圭)のディナーショーのチケットを抑えてしまっている。14:00開始のライブを岡山で見て、17:30には大阪のホテルに行く、不可能でもなさそうだが、ちょっと難しい。残念ながら断念。

さらに何と加護ちゃんこと加護亜依がミニライブつきのイベント開催とか。おお、これはまたぜひ行ってみたいぜえ、と思って詳細を見てみると、8月10日。駄目じゃん。

■ ファンを辞めるということ

ファンを続ける、というのもなかなか大変なことだ。

安倍なつみは何も悪くないのに、会場の問題で大いに気持ちが盛り下がり、少しずつ「撤退」しようかな、などと半ば本気で思っていた。

そんな中、またネットをつらつら見ていると、

公演情報 藤本美貴 アコースティックライブ2008〜夢で逢えたら〜
公演期間: 2008/08/09
会場西川口 Live House Hearts

なんて情報が。8月10日は安倍なつみBirthday Concertで東京にいるのでその前日というのは、かなり行きやすい。

受付は本日午前10時。平日の午前中に受付開始とは。でも私は今日は自宅でまったりお仕事なので、十分狙える。

ということで例によって10時にはPCの前に張り付く。販売はローソンチケットのみ。10時にアクセスするとあっさりつながる。昼の部のチケット確保成功。夜の部も、と思って再度アクセスしてみたら、すでに完売だった。まあ、一公演押さえられただけでも満足。

8月9日は美貴帝、10日はなっち、11日は娘。、なかなかゴージャスな三日間だ。

ファンを辞める、というのもなかなか大変なものらしい。

2008年07月06日

■ 落ち穂拾い

あらためてネットで見てみるとShibuya AXの2階席というのは本当に評判が悪い。「見づらい」というのはもともと知っていたけれど、今あらためて調べ直してみると「見えない」とはっきり書いてあるレポートも散見される。ということでここでもあらためて明言しておく。Shibuya AXの2階席後列はステージが見えません。ファミリー席としてなら、絶対買っては駄目。そもそも売るな。立ってみることが出来れば多少はステージが見えるでしょう。

一晩経って今頭の中を巡る曲は「エレベーター二人ぽっち」。安倍なつみの「エレベーター」というと「大人へのエレベーター」の方が人気が高いけれど、今回のツアーではこっちがセットリストにはいる。で、これはこれですごくいい。なっちとパーカッション担当のASAMIちゃんの声が混ざり合って、何とも可愛らしい、ふんわりした雰囲気が漂ってくる。この雰囲気を醸し出せるのはハロプロ広しといえども、安倍なつみぐらいだろう。

MCの内容で思い出した話。

なっちって記憶力いいんだよ。ほら、卒業アルバムってあるじゃない。その学年全員が写っている写真、ほとんど全員フルネームが言えるんだよ。あ、これ「つき*なぎゆうすけくんだ」とか。「つき*なぎゆうすけ」、9文字、長いでしょ、長いなっていつも思ってたんだけどね。

つき*なぎゆうすけさん、お元気ですか。というか、自分の名前が勝手にライブで出されているなんて、夢にも思わないだろうな。くしゃみ連発か知らん。

もりもり食べて、もりもり運動して。もりもり運動?ちょっと変だよね。わかってるよ。

普段使っている「わっせこわっせこ」もかなり変なんだけれど。

■ 総括2

あややコン感想文の時には安倍なつみの話題がしつこく絡み、そしてなちコン感想文には松浦亜弥の話題が絡む。今の私にとって、ある部分においては「この二人」なのだと再認する。

松浦亜弥のコンサートはとてもよく練られた完成度の高いショー。安倍なつみのコンサートは出たとこ勝負のイベント。

松浦亜弥のコンサートに感じるのは楽しさと期待に必ずや応えてくれるという信頼感。安倍なつみのコンサートに感じるのは安らぎと、「あ、なっちだ」という意味不明な安心感。

今回のアコなちコン、あれだけぐちゃぐちゃ言っていたのに、5日昼公演の感想文を書いたら、ああ、行ってよかったな、と思えてきた。なっちコンはなんだかんだ、私にとって「ホーム」。

今回はあややコンに行った方が楽しかっただろう、とは今でも思っているけれど、今、ライブで聞いた安倍なつみの歌声を反芻していると、この幸福感はもしかしたらあややコンを選んでいたら得られなかったものかもしれない、と思ったりもする。

2008年07月05日

■ 総括

まあ、今日が松浦亜弥地元コンサートがなくて、安倍なつみコンサートが関西圏であって、この内容だった、というぐらいだったら、それはそれでまずまず納得できていたかもしれない。でもあやや地元コンを蹴って、わざわざ大枚をはたいて東京まで行って、主役がステージのどこにいるかさえ判然としない時間が流れる舞台を見せられた、というのはなんとも。

去年広島、博多に行ったときには、満足感・幸福感で満ちていた。それとの落差にも落ち込む。去年の思い出があるから、あやや地元コンよりもこっちを選んだのだが。

というわけで、結論としてはあややがすべて悪い。

なんでやねん。

■ 永久的にさよなら

否定的なことばかり書いても仕方がない。とりあえず膿は出しておく。

いっても詮無きことではあるが、そもそもSHIBUYA AXは設計そのものがおかしいのだ。設計者が少しでも客の気持ちになって設計をしたらあんなひどいものにはならない。そこから腐っているし、スタッフも腐ってくる。この会場でのライブは、例え安倍なつみであっても、今後二度と行かない。それは確定。

昨日ぐだぐだ書いた「張り紙」も全然是正されていなかった。昨日のまま。ちなみに昨日、右サイドは別の客がライブ中に苦情を言って、じゃまにならない場所に張り直されていた。それもそのまま、それなのに左サイドも昨日のまま。ライブ中に直接いわれれば、すぐに直せる程度のことを直さない。スタッフが「腐っている」というのはそういうことだ。

とりあえず二階の最前列に人が座る前に右サイドと同じ状態に張り紙を貼り直しておいた。実力行使。おかげでその分は昨日より視界は開けた。もうこの会場・スタッフには何も期待しないので、直接何かを言うとかする気もしない。単に、もう二度と来ない。

そもそも、これも大方の賛成は得られないと思うが、ライブハウスの、ドリンク代500円別途強制徴収、そのビジネスモデルも全く気に入らない。不当な抱き合わせ販売でしょ。公正取引委員会に動いてもらいたいぐらい。絶対動かないけれど。ということで、ドリンク代別途強制徴収するライブハウスが会場のライブにも行かない。

さあ、チケット入手済みの仙台公演どうする?

■ 一夜明けて

あ〜、気持ちが盛りあがらね〜。

昨日とほとんど席同じ場所なんだよな。今日は最初から割り切るしかないから、昨日よりは楽しめるとは思うけれどもね。

でもこのまま東京駅に行って高速バスで帰れば6000円浮くよな、とか、あるいは新幹線でそのまま姫路に行ってあややこと松浦亜弥の地元コンサートに行きたいな、とか(チケットないけれど)、そもそも今日のチケット、最初から取りそびれていれば、姫路に行けてたんだよな、とか、そんな後ろ向けの発想しか出てこない。

一応昨日係員に申し入れた「張り紙」が是正されているかどうかは見極めようとは思っている、ってなんじゃそれ。

私事ながら、今回の「旅行」、立ち上がりから駄目だった。去年はライブ当日の昼頃に広島について、原爆ドームを見物、今年はライブ当日の早朝に東京駅に放り出されて、トイレに行こうとしても7:00までは開いてなかったりして、途方に暮れつつ、早朝に開いている喫茶店を探しまくって、そこで1時間ぐらい長居して、それなりの時間になってからも今更東京で見物したいものもなく、やることがないから映画館に行って映画を見ていた。去年の広島・博多旅行の充実ぶりとは間逆だった。

今私の頭の中を駆け回っているのが、「4万円出して仙台、行くのか?」ということ。会場が違うから、本来は話はまた別なのだろうけれど、ライブ運営者自体への不信感だから、それは私の中でエクスキューズにならない。

前のエントリの繰り返しになるけれど、私と同じ状況にいた観客のほぼ全員(2階D列左サイド)が拍手もろくにせず、憮然としていた、そんなライブは二度と安倍なつみにはやってほしくないし、少なくとも私は見たくない。私はSHIBUYA AXへは二度と行かないけれど、安倍なつみコンサート自体へのモチベーションの低下が避けがたいのはいかんせん。「なっち不足」が解消されたはずのこのときに、熱が冷めるこの不幸よ。

もう、秋はなっちは捨ててあややコンに走るぞぉ、浮気じゃなくて、本気だぞぉ、と思ったら、あややライブがチケットが絶対取れそうもない小規模会場での開催とか。これまた何というオチ。

2008年07月04日

■ 泣かないで 泣かないで 私の恋心

私が安倍なつみを好きでいる(いた)のは、「表現する」ということに対する強い思い入れとかそういうものを感じたから。未だ蒸し返すなんて「アンチか」といわれても仕方がないけれど、私は一日たりとも忘れたことがないことなのだけれど、彼女はある時からずっと背負っているものがあるわけです。もちろんそれ以前にも、そういうのを感じさせられることがあったから、それなりに応援してきたわけだけれども、あのことがあって、今があって、それで私は彼女を強く応援している。

安倍さんの歌には波がある。駄目なときは結構駄目。いいときは無茶苦茶にいい。初物は駄目なことが結構多い。歌い込んでいくとどんどん良くなってくる。歌の奏でるメッセージ(歌詞そのものとは違う)が伝わってくるように感じられる、それが安倍なつみのいいとき。

そのときには声まで多彩になる。高橋愛のような技術の賜ではない。気持ちの問題だと思う。もともと安倍なつみの声はハスキーでもなければ、ガラスのような透明感のある声でもなく、陶磁器のような「丸み」のある声なのだが、それが曲のメッセージに合わせて、いろいろな表情を見せる。ざらついた(サンドブラストのような)渋めの器にもなれば、表面がつるっとした美しい器にもなる。

今日のライブでいえば「I'm in love」とか「小説の二人」は何とも澄んだ声で歌い上げる。一方「たからもの」は少し乾いた声でじっくり語りかけるように。

今日もそのあたりは感じられたのだけれど。でもちょっと「内輪」受けで納得してしまっているというか、ひたむきさ、どん欲さが少し感じられなかったというか。まあ、聞いている私がステージに全然集中できていなかったので、見当はずれもいいところかもしれない。

くさくさした気持ちで会場を後にする途中、路上ライブを見かけた。ほとんどの観客がどうやら顔見知り、本当の意味での客はほんの数人、それでも懸命にパフォーマンスしていた。そして上手かった。「思い」が伝わってくるように感じた。単にがなっているとしか聞こえない路上ライブが多い中、上手かった。

見回りの警察官が来た。ヴォーカルの女性、平謝りをしながら、路上ライブを終了した。歌っている途中で、遮られる無念さを露わにしながら。こっちの続きの方をもっと聞きたかったな、と思った。そう思って自主作成のシングルCD500円也を購入した。500円、CDと握手付き、生を聞いた時間1分ぐらい、だけれど、今日はこっちの方が価値があった、と思ってしまった。

Quintillion Quizというバンド。関西人の私はおそらく二度と生で聞く機会はないと思うけれど、CDの曲は、他のハロプロ楽曲と同列にずっと聞くことになるだろう。まあ、当のバンドメンバーからすればハロプロ曲と同列、というのにものすごく引っかかると思うけれど。

■ バカだね バカだね バカだね あたし

先に謝っておく。ファンの人ごめんなさい、って私もファン(のつもり)だけれど。

これまでそれなりの数のハロプロ他のライブを見てきたけれど、今日のは最悪でした。もう明日のライブは行かずにそのまま家に帰ろうかと半ば本気で思うぐらい。さらにいうと「アコなっち」はもう全てキャンセルしたいぐらい。

何が最悪か、というのは一言で書くと簡単すぎて誤解を招くと思うけれど、とりあえず一言で書くと、「全くステージが見えなかった」。一階で何か盛り上がっているようだが、私のいるところでは何が何だかわからない。実際私と同じ列にいた客のほとんど全員が終始憮然とした表情をしていた。私がもう少しフレンドリーで行動的な人間だったら、まずは周りの人に聞いたと思う。「今日のライブ、楽しかった?」。きっとほとんど全員が首を横に振っただろう。

前にいた客がどうの、ということでは全くない。端的に言えば会場の問題なのだが、しかし私が怒っているのは会場の物理的構造に対してではない。実際昨年福岡会場でも全くステージは見えなかったが、そのときは私は不満には全く感じなかった。実際ここでもそういうことは書いていないはずだ。

問題なのはコンサートを作った人たちの「精神」だ。去年の福岡会場はどこをどうしても、やりようがない。会場を変えろ、という話でもない。それならそれで私はライブを楽しむ術は知っているつもりだ。しかし今日は、作り手に少しでも客の気持ちを考える精神があれば、少しは何か変えようがあったはずなのだ。

私が一番腹を立てているのが、二階落下防止手すりに貼られていた張り紙だ。「立つと危険です」。もっともだ。そもそも二階先頭(だけでなく他も)はファミリー席だから立って鑑賞しては駄目なのだが、念には念を、ということだろう。しかしそんなことはライブ開始前にあらためて説明すれば十分だ。あるいはそこに座っている客全員にチラシを配ればよい。

なにせ今日の会場、手すりがじゃまでステージが見えづらいということで知られている(少なくとも私はこの会場は初めてだが、このことは既知である)。それは仕方がないが、その手すりに張り紙をすれば確実に視界が遮られることなど、普通の想像力があれば自明のことではないか。それなのにそんなことは委細かまわず、手すりに張り紙をする。おかげさまでそれに視界を遮られて、主役が全く見られない場面が相当時間あった。

ちょっと客の目線でものを考えれば、すぐに気づくことだ。なのに、機械的にそんな張り紙をする。普段からそんな張り紙をしているのだろうか。おそらくそうではあるまい。ハロプロファンは馬鹿だから二階から転落する奴がきっと出てくるだろう(実際にいたわけだが)、だから特別にそんな張り紙をしたのではないか。いったい客をなんだと思っているのか。なるほどハロプロファンは馬鹿かもしれない(実際そういう奴がいた以上、反論は出来ない)、しかし繰り返すが、あからさまに視界を遮らずとも、他にやりようはあるはずなのだ。

とりあえずこの点については、本当は会場設営責任者にいいたかったが、めんどくさかったので、二階にいた(おそらく平の)スタッフに改善を申し入れておいた。明日の善処を申し入れたので、明日のライブには改善されているはずだと思う。しかしライブは一期一会、こんなことをいちいち客に言わせるな。しかも一つのライブが終わってしまってから。会場側のアンケートでもあれば(ホテルのディナーショーとかではたいがいある)、いろいろ書きたかったが、見あたらなかった。

客をなんだと思っているのか、というのは、しょーもない話だが、他にもある。SHIBUYA AXはワンドリンクの注文が必須だ。それはライブハウスの(私としてはあまり納得しがたいが、それはいっても仕方がない)流儀なのだろう。しかし、本来注文できるはずのアルコール飲料が注文できない。ワンドリンク500円払って、使い捨てのカップでジンジャーエール、何かの悪い冗談ですか。ちなみに正価はアルコール飲料500円、ノンアルコール飲料300円。なのにワンドリンク500円を徴収しておいて、アルコール飲料の注文をさせない。

普段は違うわけだよね。ハロプロファンは馬鹿だから、アルコール飲料を飲んで騒いで、2階から転落する馬鹿がいるから(実際いたわけだが)、そうなったわけですか。一人の馬鹿がいたからといって、客全員を馬鹿扱いするその精神が腐っているのだ。いったい客をなんだと思っているのか。アルコール飲料の有無自体はまあどうでもいい話だが、しかしそれでもその「精神」にはものすごく腹が立った。

元の話に戻る。そもそも2階D列以降はファミリー席として売っては駄目ですよ。張り紙以前に、本当にステージが全く見えない。これなら「立ち見席」の方がよほど楽しめたはず。そしてそんなこともちょっと二階席に座ってステージを見てみればわかる話だよな。

ファミリー席はずっと座ってみる分、ステージは多少なりとも見えないと話にならない。なのにステージは見えない、クーラーが効きすぎ(これは八つ当たりだが)、でもじっと座っているしかない、もうひたすら寒いだけだった。私の列には私と同じく、一般販売のチケットを持っている人が多くいた。普通は「もう二度とくるかい」と思うんじゃないか。私だって半ば本気でそう思っている。繰り返すが、私はステージが見えなかったこと自体を怒っているのではない。会場設営者の中に客を少しでも思いやる気持ちが全く見えなかったことに腹を立てているのだ。

ステージ自体については、私がとても楽しみにしていた曲がカットされました、というぐらいかな。これもひたすらマイナスだけれど、事情がわからないから文句のいいようもない。安倍なつみの歌ですか、会場設営などに対する不満を払拭するほどのものではありませんでした、というだけです。出来は、安倍なつみとしては、中の下ぐらいでしたか。もうちょっと期待していたけれども。

MCの内容とか思い出して、記録する気力はありません。全然覚えてないし。ほんと、明日、どうしよう。でもチケット、交通費、宿泊費併せて4万円近く払って見に来てしまったわけなんだよな。我ながら馬鹿じゃないかと思う。


追記

昨年の福岡会場でもステージが見えなかったけれど、それほど不満がなかった、というのも、私だけではない。昨年福岡会場、私の周りにいた人たち、皆「見えないねえ」といいながら、各々結構楽しそうにしていた。今日は本当に私と同じ列にいた人、拍手もほとんどしていなかった。顔は終始こわばったまま。

2008年07月03日

■ さらにもう一枚

危ない、危ない。うっかり忘れるところだった。

というわけで今日はなっちこと安倍なつみとケメ子こと保田圭のディナーショー大阪開催分のチケット販売開始日だった。こんな平日に受け付け開始とかやられても。藤本美貴のディナーショーの一般販売も同じく平日で、とうてい申し込みが出来る状況ではなく、そのまま断念した。今日も受付開始からだいぶん経ってから気づいて、慌てて申し込みページにいったけれど、こちらは即時売り切れというほどシビアなチケットでもなかったので、無事入手。

なんだか見境なく買っているようだけれど、一応予定通り。とりあえず夏期のチケット購入完了。

いつものなちケメ。そろそろ別の組み合わせをという声もあるが、私は好きですよ、なちケメ。

2008年07月01日

■ チケット6枚

アコなっち大阪公演にいけない(可能性が高かった)代わりとして押さえたのが仙台公演。本当は仕事で東京に行くついでに仙台まで足を伸ばすつもりだった。しかしその仕事が飛ぶ。ついででも何でもなくなってしまった。さらについでと思って申し込んだ藤本美貴のディナーショーも落選したし。でもまあ、いいや。大阪に行けなかった代償はPricelessだけれども、気分だけでも仙台までの往復運賃40000円+宿泊費でそれが埋められるのなら、安いものと思うことにしよう。

過ぎたことは仕方がないので、気持ちを切り替えて。

金曜日からは東京・渋谷でアコなっち。金曜日夜公演と土曜日昼公演に参加予定。土曜の夜公演はチケットもないし、横浜であるHighKingのイベントも落選したし、あややの姫路コンサートに間に合うはずもないので、普通に帰宅。

東京に行く交通手段ということで、少しお金をけちって夜行バスを使うことにした。夜行バスとなるといろいろ格安のものもあるようだが、何となくJRバスにする。しかしそのための予約サイト高速バスネットのUIが使いにくくていらいらする。いらいらしながら操作したので、つい今日の夜出発の座席を予約してしまう。いや、木曜日は関西で仕事があるから。変更がきかないので、すぐに予約を取り消して、取り直し。キャンセル料をしっかりと取られる。

それにあまり深く考えず、夜行バスで移動すれば少しお金が浮くな、と安易に考えて申し込みをしたけれど、よく考えれば座席夜行に乗ったのなんて、N年前、まだ20代前半の頃だった。そのころに比べて体力も落ちているだろう、大丈夫かね、と今更ながらに思う。それに金曜日の早朝に東京について、それでその後どう時間をつぶすつもりなのだろう。今更東京観光なんてしたくもないし。いつもながら、己の短慮さに呆れる。

そして金曜日の宿泊。赤坂にあるホテルを押さえる。別に常宿というわけではない、初めてのホテル。ネットで赤坂周辺のホテルを検索して予約。で、何で赤坂なんだろう。自分でもよくわからない。会場は渋谷なのに。なんとなく春に開催されたミュージカル「トゥーランドット」の東京での会場が赤坂だったから、今回も赤坂に宿を取れば便利だと思ってしまったらしい。だから今回の会場は渋谷だってのに。

8月10日、安倍なつみBirthday Special Concertの夜公演チケット、無事入手。この公演もアコなっちツアーの続き物らしい、ということで結局本ツアー合計5公演参加予定、何となく大阪公演にいけなかったことも少し薄まる気がする。

今私の手元にはアコなっちツアーチケットが5枚、モーニング娘。 シンデレラ the ミュージカルのチケットが1枚ある。いったいどれだけ安倍なつみが好きなんだ、私は。 

2008年06月30日

■ Too far away

断腸の思いって本当にあるんだな。

本当に腹が痛い。胸も痛いが腹がきりきり痛む。もちろん腹痛というのとは違う。

なっちこと安倍なつみ、アコなっちコンサート大阪公演、ファミリー席に空席を作った一人は私です。

見通しが甘かった。五分五分といいながら、それでも遅れて入るぐらいだろうと思っていた。全然駄目だった。

空席があるというのを、当該アーティストの不人気の結果だとかいうような言説を目にすることがあって、とても腹立たしく思うことがあるのだけれど、今日という今日は本当にそんな言説は見たくもない。空席を作ったのは私だ。しかしそこに至るまで、どれほどの思いを持ったか。一口に空席といっても、そこには腹をえぐられ得るような私の思いが宿っている。化けて出てやろうか。せめてどこでもドアがあれば。羽根を下さい。翼が欲しい。

今日見られなかったのは仕方がない。しかしファミリー席は完売、私が甘い見通しで買わなければそこに座れた人がいただろうに。そう思うといたたまれない。

仕事、私がそこにいることが価値を生み出す状況ならば、良かった。しかし私は単にそこにいただけに等しかった。これほどの思いをしてその場にいたのに、そこでせめて生産性を出すことが出来なかった己の非力にも腹が立つ。

そうした中で、その場にいた人の一人からいわれた。「本当にありがたかった」。前にその人がどうしても行きたいライブがあって、でもやらなければならない作業があって、悩んでいたときに、私が「ライブに行け」と勧めたことについてだった。私はその作業をやらせる立場だったのだが、私個人の生活信条に照らして、そう勧めた。私は結果的にだらしない形で仕事を取ったのだけれど、長い人生、何が自分にとって本当に大切なことか、その優先順位をきちんと見極めることが大事。私は生産性を上げることが出来なかった、それでもやはりその場にとどまることは私の仕事にとっては必要なことだった。それが今日の私の優先順位。そして「ありがたかった」の一言を聞けた、それが安倍なつみのライブに行き損ねた私へのご褒美。

2008年06月29日

■ 真夏の公演

私のことを口先だけの屑と罵ってもらってもかまわない。

だってぇ、しょーがないじゃない。なっちこと安倍なつみ初めてのバースデーコンサートなんだもの。そりゃ、説を曲げてでも行くしかないっしょ。

というわけでオークションではないが、それと同じような意味合いのところにチケットの手配をしてしまった。

今日は10:00から安倍なつみバースデーコンサート昼夜チケット一般販売開始。プレイガイドの先行申し込みはすでにはずれ、何とかこの一般販売にかけるしかない。

朝起きたのが9:30。結構ぎりぎり。あわてて飛び起きて、2台のPCにぴあ、eプラス、ローソン、CNの各プレイガイドのサイトを開いて待機。10:00になると申し込みリンクをクリックするが、いつものごとく簡単にはつながらない。それでもローソンのサイトがこれまたいつものごとく反応がよく、申し込みができる状況に。昼と夜、同時に操作はできないので、一瞬考えて、確実に一公演と思い、取りやすそうな昼のチケットを押さえる。続いて夜をねらうが、後一歩のところでアウト。逆なら両方とれたかもしれないと悔やむ。

ぴあ、eプラスはつながったときには全公演販売終了。CNプレイガイドが昼公演だけチケットが残っていた。ますます己の判断ミスを悔やむ。

一公演確保できただけでも上等、というつもりでいたのだが、やはりどうしても夜公演にも入りたい。特に当てもなく、いろいろ検索をしているとチケット流通センターというサイトに行き着く。個人売買の仲介をしているサイト。Yahoo auctionと何ら代わりがない、実質的ダフ屋行為支援サイトといわれても仕方がないサイトだが、ふらふらと申し込み手続きをしてしまう。Yahoo auctionにくらべて金銭のやりとりがサイト運営会社経由というところが一応ちょっとはましなところだろうか。Yahoo auctoinって金の流れが不透明すぎて、納税とかどうなっているのか、と思うが、こちらはその辺は多少なりともましなのかもしれない(し、そうでないのかもしれない)。

当然料金はそれなりに高いのだが、金額的には私にとっては許容範囲。ただ入手手段がなんとも。それに実際に無事チケット現物を入手するまでは安心もできない。

後ろめたさ全開で、とりあえず安倍なつみBirthday special concert昼夜二公演鑑賞、ほぼ確定。

どうせ東京行くのなら、ついでに、ということで翌11日、モーニング娘。ミュージカル「シンデレラ」のチケットも入手。こちらは手数料金が良心的なcnプレイガイドより。

不本意なところもあるが、夏の予定はまずまず固まった。

2008年06月28日

■ 藤本美貴ミニコンサート@茨木

金曜日。仕事が長引き、夜0時半ぐらいに家に帰り着く。すぐに寝る気分でなくて、だらだらとネットを見る。ハロプロ関係の予定が並んでいるページを何となく眺める。

藤本美貴「置き手紙」発売記念ミニコンサート&握手会。

結構長くこのイベントもやっているなあ、ぐらいに流し見していて、ふと開催場所に目がいく。「マイカル茨木」。茨木って、大阪の茨木市?結構近場やん。美貴帝さまが茨木までこられる、と。

夜中に突然高まって、詳細確認。何々、9:00に整理券配布、13:00からイベント開始。朝も早いし、9:00から13:00まで時間つぶすのが辛そう。イベント開始直前にいっても、遠くから見るだけなら見られそうだったので、それでもいいから、とりあえず行こう、と決める。

夜更かしした割に朝早くに目が覚める。9:00に茨木、余裕で間に合う。途中時間が空くことなど些細なこと、いそいそと出かける。

9:00前に整理券配布場所に到着。既に100人近く並んでいる。この手のイベントで多い方なのか、どうなのかは分からない。いつものハロプロファン(ただし少し大人しめ)、やや女性多め、プラス完全に年配客少数、家族連れ少数。もらった整理券の番号は98番。同じ列でデフォルトで「置き手紙」の購入プラス握手券配布も行っていた。「当然買うでしょ」という感じのしきりに少しとまどう。無料のイベント参加券だけもらう人もちらほら。私の番になって、一瞬迷ったが、せっかくだからと握手券ももらうことにした。

当然「置き手紙」のCDは入手済み。もう一枚、となるとひねってカセットテープにしてみた。でも他の人はほとんどがCDを購入。2枚目以降の人も結構いるだろうし、せっかくだからカセットを買う人がもうちょっといるものかと思っていた。ちなみにカセットテープを再生する機械はたぶん家にはない。ま、記念品だな。

イベント参加の集合時間は12:20。まずまず見やすい場所を確保。9:00段階で並んでいたのが150人足らずという感じだったので、どの程度の客入りかと思っていたが、私の後ろにもどんどん人が並んでいる。イベント参加券先着400名がすべてはけたかどうかは不明。

入場は比較的スムーズに終わり、後は開演を待つだけ、だがスタンディングで、結構詰め込んでいるので待つのが結構辛い。司会が出てきてちょろちょろ注意点などの説明をするほか、おしゃべりもするが、あまり暇つぶしにはならない。イベント参加券をもっていない人たちが観覧する2階、3階にも人が集まり出す。暇つぶしに客層の観察をしてみる。やっぱりハロプロファンが主だが、結構小さい子ども連れが目につく。年配の人もそれなりに。

待ちくたびれた頃、ようやくイベント開始。「拍手の練習」というハロプロイベントでは恒例とおぼしき煽りを司会がやってから、いよいよ藤本美貴登場。

「顔、ちっちゃ」。生藤本美貴を見るのは初めてではなく、見るたびに思っていることなのに、また改めて驚かされる。少しバランスが悪いぐらいに顔が小さい。でも少し立つとすぐになれて、ああ、美貴帝だ、と安心する。

披露した曲は「置き手紙」「幼なじみ」「遠い恋人」「置き手紙」。二曲目の「幼なじみ」だけが「アイドル時代」の曲。この曲を藤本さんが紹介するとき、「ソロ時代の曲」と説明していた気がしたが、今だってソロだよな。「転向前のソロ時代の曲」とでもいったのかも知れない。「アイドル時代の曲」とはいわなかった。

さらにこの曲の紹介時、「カップリングの曲、だよね?」と目の前のファンに確認するあたりも、「いつもの美貴帝」。別にハロプロに限る話ではないが、なんだかんだずっとついてくれているファンとはありがたいもの、そういうのは日々感じているんだろうな、と思ったりする。

「置き手紙」カップリング「遠い恋人」紹介時。「この曲は遠距離恋愛をしていて、逢いたいぞぉって思う曲」。このときの「逢いたいぞぉ」がこれまたいかにも、という感じ。藤本さんもすぐにちょっと違うと思ったのか、「そんな明るい感じじゃないですけどね」と付け加える。

握手会。実はあまり握手会というのは気が乗らないのだが、握手券を入手してしまった以上は、間近で藤本さんを見るチャンス、というぐらいの気分で参加することに。しかし握手会参加列にはすぐに並ばず、握手している様子をじっくり観察してみる。

私の隣にいた人の握手会用整理番号が400番台だった。それから察するに500人近くが参加したように思うが、それにしては一人あたりに取る時間は比較的ゆっくりだった。ただし前田有紀握手会の時と比べるとスタッフはややぴりぴりモード。

藤本さんがやたら愛想が良くて、ファンのおしゃべりにいちいちきちんと付き合うものだから、増長気味のファンが続出、見ていて「いい加減にしろ」と思うぐらい粘る。それに対してスタッフの引きはがし方も、客相手とは思えぬ態度。どちらにも不快感を感じる。これだから握手会って嫌いなんだ。

私はあっさりですよ。しかし藤本さんが目をのぞき込んでくる感じで、どきまきしてしまった。こんな目の前にこんな美女がいたらどうにも平常心ではいられません。逃げるように立ち去ってしまう。友達感覚でしゃべって粘る人の感覚って私にはやはりよく分からない。そもそもタレントとファンというのは絶対的な立場の違いがある、一方向的な関係がよいと思うのだがなあ。こっちから直接相手に何かを発信したい、とか全く思わないしなあ。

自分の握手が終わってからも握手会の様子を遠巻きに見ていると、完全なる一般人男二人組が隣に来て、いろいろしゃべり出す。「お、美貴様やん」。「なんか普通っぽいな」。「それがいいんとちゃう?」。車いすの人が握手会会場にいて握手の順番を待っているのを見たその二人組、「あそこまで歩いていって、握手したら、アイドルの鏡やな」。いや、普通にそうすると思うけど。

全員の握手終了後、スタッフに促されて車いすの客の元へ。ちなみに足下は歌披露時に履いていたハイヒールではなくて、家庭用の真っ赤なスリッパ。

その車いすの客、藤本さんの腕までをなで回す。先の二人組、ちょっとここに書くのははばかられる差別的な言辞をはいて藤本さんに「同情」してみせる。私が言うことではないが、大きなお世話だと思う。実際ハロプロ系コンサートの会場にはそうした何らかの障害をもったひとが結構目についてきている。そういう人たちにとってもハロプロのメンバーたちはあこがれであり、夢なのだ、ということに私はハロプロファンとして誇らしくさえ思う。別に私が誇る話ではないが。

2008年06月22日

■ 不平不満

なっちこと安倍なつみ、誕生日コンサート、eプラスでの先行申し込み、落選。

ま、そんなものでしょ。

美貴帝こと藤本美貴、STB139でのショー、eプラスでの先行申し込み、落選。

ま、そんなものでしょ。

ってeプラスってここんとこ、ぜんぜんチケット当たらないんですけど。

というか、ぴあが先行申し込み受付を全然やらないんですけど。

というか、cnプレイガイドのウェブサイト、検索機能がmacからはまともに使えないんですけど。

というか、ローソンチケット、ログオンIDが絶対に覚えられないただの数字の羅列なんですけど。

2008年05月31日

■ 魔女っ子あやや

仕事諸々の関係で微妙に睡眠時間が足りない中、あややこと松浦亜弥コンサート大阪公演鑑賞。

体調が悪く、いまいちコンサートに集中できなかったのが心残り。それでも昼夜2公演を見たら、まずまず「松浦亜弥コン」を堪能した気にはなった。歌、踊り、しゃべり、どれもバランス良く楽しめる。

客層。ああ、さすがに「一般人気」のあやや。若い女性の二人連れとか、子ども連れの家族だとか、いわゆるハロプロファンとはひと味違う客が目につく。ただ子ども連れの半数以上は子どもがあややファンというよりも、父親があやや好きで子どもと奥さんを巻き込んで見に来た、という感じだったけれど。客のマナーもおおむね上々。

開演待ちの間、若い女性二人連れの会話を耳にする。「オタクじゃないひともオタクに見えるわ」。どうやらハロプロ系コンサートには初参加らしい。そんなド一般人が何故にあややコンに?今日は特にそういう「異質」な観客が目についた。何かそういう「新規客」を開拓するきっかけでもあったのか知らん。

そのせいかどうか、特に昼公演のノリは明らかに悪い。私はまったり鑑賞したい派なのでいっこうにかまわないのだが、肝心の松浦さんが微妙にやりにくそうなのは気の毒だった。夜公演はしっかり盛り上がっていて、松浦さんも楽しそうだった。

あややコンの楽しみの一つといえばMC。今日は特に昼公演のMCは面白かった。

「私、写真週刊誌に撮られちゃったんですよ」。

「ちょっと年上の男性と二人で手を握りあって街を歩きまして、喫茶店に入ってお話ししているところをいきなりぱしゃり、と」。

父親か親戚かそのあたりで落とすのかな、と思って聞いていると

「お相手は吉田栄作さんだったんですけど」

は?

「という夢を見ました」

会場、ブーイング。

「私のコンサートのMCで私が何をはなそうと自由でしょ」。

「皆さんだっていろいろ私で妄想とかしているでしょ?いいんですよ。妄想の中で私を殴ろうと何しようと。私に実害がなければ何を妄想してもかまいませんから」。

いや、ここにいる人は皆一応松浦さんのファンですから、「殴」ったりはしないと思いますけれど。「殴る」じゃないほうはあからさまに下ネタ系。そういえばグッズ売り場においてある松浦亜弥の全身が印刷されているタオルのサインに「どのように使うかはご自由に(ハート)」とか書かれていたな。そのあたり「いやらしい事なんて一切知りません」みたいな顔をいまだに続けるなっちこと安倍なつみとは好対照だ。

「また吉田栄作さんとの仲が私の妄想の中で進展がありましたら、お知らせしたいと思います」

またこの話の妄想部分を話している最中、子どもの叫び声が聞こえると「お姉さん、今すごく大事な話をしているから、もう少し大人しくしてくれる?後でチョコ上げるから〜」。そして夢落ちでのブーイングに対しても「皆さんにも後でチョコを上げるから〜」。

肝心の歌、昼公演、アンコールの二曲目で歌う歌を事前打ち合わせとは違う曲を発表してしまう。かなりいい感じで前振りをしていただけに松浦さん、悔しそうに「今のはなかったことに。皆さん、大人なんだから、分かっていますよね」。結局間違えて発表した曲を強行することにしたのはいいが、動揺していたためか、今度は盛大に歌詞を飛ばす。生演奏なのだからやり直しても良かったのだが、時間の関係上か、こちらもそのまま強行。

全曲生演奏ということでバックがカラオケのモーニング娘。コンサートよりは音はもちろん良かったのだけれど、ファンの間では評価が高いバンド編成が私にはあわなかった。ドラムとパーカッション、ベースとギター、キーボードが二人の6人、とても標準的でかつ手厚いバンド編成、アレンジはオリジナルをかなり忠実に再現。ある意味昨年秋の安倍なつみコンサート、アコなちコンとは好対照。私はアレンジはオリジナルとは違っている方が楽しいと思うし、さらに今回のはなまじ重厚なバンド編成のため、バンドの音がかちすぎて、肝心の松浦亜弥の声が微妙に聞き取りづらい箇所があった。たとえ音が薄めでも、主役の声を引き立たせつつ、「この曲のここをこの楽器でこう表現するのか」というところに感動があったアコなっちコンサートのアレンジのほうが私には数段楽しめた。リズム、ノリで楽しみたい層にはいいバンド編成なのだとは思うのだが。

ついでに松浦さん、バンドメンバーとの絡みは昨年に引き続き、微妙に薄い。バンド紹介もずっと一人ずつ紹介していたのに、何故かバンマスのギタリストとキーボードの一人の紹介はひとまとめ。バンドメンバーの名前とか人となりとか覚える余地なし。もちろん松浦亜弥名義のコンサートなのだから、松浦亜弥以外は裏方、というのは絶対的に正しい。バンドメンバーも全員「出演者」にしてしまう安倍コンとは対照的だが、これは好きずきだろう。

さらにこれも前から感じていることなのだが、松浦さんの歌い方は良くも悪くも上手く崩しているため、歌詞が微妙に聴き取りづらい。もちろん歌なんて歌詞を聴くものではないので、何の問題もないのだが、安倍さんの歌い方は常に歌詞が鮮明なため(それがトゥーランドットでも良く出ていた)、安倍なつみをホームとする身にはやや違和感を感じてしまった。

全体的には、終始まったりした雰囲気のなちコンと違って、あややコンは緩急が激しく、一般的には飽きが来にくい構成。踊って叫んで汗を流したい人も、座ってじっくり聞きたい人もそれなりに楽しめる。安倍さんのコンサートはもはやコンサートに踊りに来ているひとには退屈なだけだろう。一方ずっと座ってまったり聞いているだけであっても、あややコンの緩急の変化は中々に楽しい。

生歌に期待、と書いた「きずな」。正直CDで聞いたときとあまり印象は変わらなかった。ただ歌詞をあらためて聴いていて、ずっとこの歌詞の「道徳的正しさ」が疎ましかったのだけれど、ああ、この歌詞って安倍さんがMCでよく言っていることだ、と気づいた。人は長い歴史のなかで(安倍さんによると恐竜時代から)結んできたきずなに支えられている、というお話。ただそれを安倍さんが「私は世の中の汚れなんて一切知りません」みたいな顔をしてメルヘンチックにしゃべるから面白いのであって、大まじめに歌にして聞かせるものじゃないよなあ、という思いはいまだに残る。この曲を歌うには松浦亜弥は若すぎる、という話もあるようだが、いやいや、年取って歌われても駄目だと思う。中澤裕子にこの曲を歌って欲しいか、とか、和田アキ子がこの曲を歌えば説得力が出るか、とか考えればどちらも(中澤裕子が歌えば、中澤さんの良さが出てこないし、和田アキ子に歌われてもこの曲の糞っぷりが際だつだけだし)全然駄目だ。

と、ここまで書いてきて、松浦亜弥コンサートの感想文のはずなのに、安倍なつみの話題がしつこく絡んできてしまうあたり、己の安倍ヲタっぷりには我が事ながら少しあきれてしまった。

2008年05月07日

■ トゥーランドット再び

なぜか突然もう一回「トゥーランドット」を見なければならぬ、と使命感に駆られて、仕事が終わってから必死に会場に向かう。仕事場を出るのに微妙に手間取り、ぎりぎり間に合わない感じ。それでも今日見逃せば、もう見るチャンスはないだろうと思い、遅れて入るのを覚悟で会場に向かう。

チケット売り場に着く。当日券はふつうに売っているようだ。息せき切ってA席を注文。あまりいい席がありませんとか何とかゆったりと座席選びの相談をされる。いや、もう始まっているのだから、どこでもいいからチケットよこせ、といいたいのを堪えて、「あ、どこでもいいです」と極力やんわりという。

案内された座席は、なぜか高校生の集団の隣だった。他に空席は結構あったのに、なんで、いちいち隣に人がいる席を売るかな。しかも隣が女子高生だし。あ、相談に応じなかった私が悪いのか。うーむ。こっちは走ってきたので、汗くさかろう、そんなので隣に座られては彼女が可哀想だ。というので本当はそういうのは嫌いだが、一席あけて座る。「ドリーム」(指定されていない席に勝手に座る行為を指す隠語らしい)って奴ですか?許してください。ていうか、私の行動って、お・と・なとして間違っていないよね。

席に座ったときにはすでに劇は始まっていて、トゥーランドットに求愛したさる国の王子が処刑されるシーン。まあ、1回見ているから、ここから見ても大して困りはすまい。なっちこと安倍なつみもすでに登場しているとはいえ、それほど見せ場もまだなかったはずだし。

いやいや、今日は安倍なつみを見に来たのではないのだ。芝居全体を見ようと思ってきたのだ。A席にしたのもお金をけちっての話ではない。舞台全体をゆったり見渡すのだ。

そういう気持ちで見ていると、また舞台の見え方が違う。前回は正直言って、なっちの演技だとか歌だとか、表情だとか、そっちに必死で、あまり舞台の作り出す世界に入っていなかった。今日、それをあらためて実感した。今日の私は純粋に舞台を楽しむ高尚な趣味人なのだ。なっち大好き。

台詞回しはともかく、歌に関してはやっぱりアーメイ、上手いわ。声に力がある。歌も台詞の一部ととらえると、歌詞が微妙に聞き取りづらいところはあるのだが、歌としての完成度はさすがに高い。

なっち、ちょっと声が不安定。まあ、泣きながら歌っているシーンなので、それが正しい演技なのかもしれないけれど。でも歌詞は明瞭、きちんと台詞として聞ける、し、アーメイには及ばないかもしれないけれど、やっぱり上手い。なっちに「がっついて」いた前回よりも劇の世界に入っていた今回のほうがさらにぐっとこみ上げるものがあった。

生オーケストラの音はあらためていい。先日のモーニング娘。コンサートの貧弱な音響を思い出す。トゥーランドットA席7000円、モーニング娘。コンサート6800円、うーむ。クラシックコンサートとモー娘。コンサートなら、一瞬のためらいもなくモー娘。コンを選ぶ、文化資本ありまくりな私でも、ちょっと考えさせられるものがある。

幕間、ロビーに貼ってあったポスターを見ながら、話に弾む若い女性二人組の話を盗み聞きする。

「あー、やっぱりあれ安倍なつみやん」「アイドルやからもっと声が甘いかとおもってた」「顔可愛かったな〜」「なんか声だけ別人かと思た」「モーニング娘。の時は歌うまいという印象はなかったけど」

ネットあたりでさんざん読み飽きた定型的な感想をありがとう。それでもなぜか無茶苦茶うれしいのはなぜ?

劇後半が少しだれ気味だという印象は今日も変わらない。高校生たちもすこし飽きが着始めているようなそぶりを見せ始める。なっち演じるリューの死後、もとい悪役ワン将軍が自殺した後、少し話に緊張感がなくなり、いつ終わるか、いつ終わるか、という雰囲気になる。たしかに「悪者」をやっつけた後、直ちに世の仲良くなって万歳とはせずに、荒廃した国の姿に苦悩するというのは、話の展開としては正しい。たとえばガミラス星を崩壊させた後に苦悩する宇宙戦艦ヤマトの乗組員の心境、ですか。やっぱりこの部分は苦悩するトゥーランドット演じるアーメイの日本語がたどたどしいのが説得力を損なっているように思う。

それでも高校生たち、3階席故に舞台の前方が見切れる場面では身を乗り出してみようとしたり、結構劇を楽しんでいたようだ。もっとも席から身を乗り出すのはマナー違反なんだけれどもね。まあ、おじさんは大人だからそんなことには目くじらは立てないよ。どっちみち、見切れる部分を見損ねたって、劇の内容理解には差し障りないことがわかっているしね。そもそもそこにはなっちはいないし。あ、それはどうでもいいのか。カーテンコールではとてもうれしそうに拍手して、手を振ったりしていた。

いずれにせよ、若い君たちが舞台を熱心に見てくれていたことが伝わってきて、おじさんはうれしかったのだよ。最後の高校生たちが感想を言っている。女の子「早乙女太一、よかった」。ま、女の子ならそんなものだろうね。で、野郎ども、もといお坊ちゃんたちの感想は?「アーメイ、かっこよかった」。この糞がきゃー、素直に「なっち可愛かった」と言わんかい。

2008年05月06日

■ 愛あらば

ゴールデンウィーク最終日はモーニング娘。コンサート大阪公演最終。

まずは良くなかった点から。バックの音が汚い。アコなっちコンとかトゥーランドットとか、生バンド、生オーケストラになれてしまったためであろうか、あまりの音の汚さに驚愕する。これでは肝心の娘。の歌を鑑賞する以前の問題だ。

思い起こしてみれば、初めていったハロプロコンサート、なっちこと安倍なつみソロコンサート2004あなた色プレミアム、これも音の悪さには正直驚いたものだった。耳が痛くなった。MCも聞き取れない部分が多くあった。それ以前にいったことがあった、安倍なつみよりもはるかにファンが少なく、チケット代もやすく、お金もかけられなかったであろう、さるアイドルのコンサートとの「差」にとても残念に思った。それも今は昔、2007年度の安倍なつみのコンサートは良いものになった。しかし肝心の「本体」のコンサートがこれでは。これでは「高かろう、悪かろう」だ。

しかしそうした悪条件の中でも、娘。たちのパフォーマンスは良かった。歌はとにかく音響が悪くて、ちょっと評価が難しいところがあるが、踊りは見事なものだ。狭いステージ、段差があちこちにあって、とても不自由な空間での集団のパフォーマンスにもかかわらず、実に器用に見事に踊りを披露できていた。可愛く、美しく、きらびやかに。

また往年のシングル曲を全て披露するということで、その当時のメンバーのパフォーマンスとの比較などをいちいちしたくなったりするのではないか、「やっぱりここのパートは誰それでなくては」などと思ってしまうのではないか、と懸念する想いもあったが、心配は無用だった。ほとんど全ての曲が、今のモーニング娘。の曲になっていた。かつてテレビで「LOVEマシーン」をそのときの現メンバーで披露したときには、オリジナルメンバーとの「差」を感じて、ちょっとつらく思ったことがあったが、今日見た「LOVEマシーン」にはそうしたよけいな思いをすることもなかった。そして「抱いてHOLD ON ME」とか「サマーナイトタウン」に至ってはあたかも現メンバーのために作った曲であるかのように実に上手くはまっていた。

ソロコーナーで披露された新垣里沙の「真夏の光線」、これも良かった。明るい中にもどこかにはかなげな雰囲気を漂わすこの曲は、当時の安倍なつみに実に上手くはまっていた曲だった。そしてそれを今新垣里沙が歌う。何の違和感もなかった。もう今の安倍なつみがこの曲を歌っても、あのはかなげな雰囲気は出てこないだろう。すっかり新垣里沙の曲になっていた。

道重さゆみの「ふるさと」は苦笑と感動が相半ばする。歌っている本人が上手く歌えていないことを自覚しているのが伝わってくる、しかし必死に歌っている。彼女には荷が重い歌だが、それでも彼女にはあえてこの曲を歌うだけの思い入れがあるのだろう。それが伝わってきたから、良い歌唱だったと思う。

亀井絵里の「涙が止まらない放課後」、これはオリジナルがひどすぎたので、亀ちゃんの歌唱力があれば、良くなるに決まっている。実際、オリジナルは「歌」を超越した何物かだったが、亀ちゃんバージョンはふつうに聞くに堪えるふつうの歌になっていた。亀ちゃんのかわいらしい雰囲気が良く伝わってくる。曲自体は良曲とは思わないけれど、亀ちゃんバージョンなら好きになれるかもしれない、と思う。

田中れいなの「Memory 青春の光」。これは比較の対象がオリジナルではなくて、昨年秋アコなっちコンサートで披露された安倍なつみ・保田圭バージョンになってしまう。二人でハモって、バックは生演奏、これが相手では歌唱力以前に勝負にならない。おまけに保田圭・安倍なつみ、この曲は相当歌い込んでいて、絶品中の絶品。れいなはれいなでよく声ものびていて、頑張っていたとは思ったが。

全体の構成として、モーニング娘。が出したシングル全てを披露するという売りの本コンサート、アンコールの二曲を含めて、全シングルを網羅することになる、というのは仕方がないけれど「アンコール」としてはちょっといまいち。本編で全ての曲を披露して、アンコールでは再度最新曲「リゾナントブルー」とそして隠れたデビュー曲「愛の種」を歌う、とかすれば私は感涙ものだったのだが、まあ無理か。

いずれにせよ、「今の」モーニング娘。は最高だ、と力説したくなったのだが、しかし私、実は公演時間の9割近くずっと高橋愛ばかり見ていたんだよな。説得力のない話だ。だってやっぱ他のメンバー「子ども」なんだもん。頑張っている子どもの姿よりも大人の洗練された芸を見たいタイプなもので。他のメンバーは皆「可愛い」のだけれど、高橋愛だけは「美しい」。この「差」は私にはいかんともしがたい。

2008年05月04日

■ トゥーランドット感想文

舞台全体の感想。

ミュージカルってある程度抽象度を上げれば、ストーリー展開って似たものが多いのかしら。私には私が見た三本のミュージカル、「リボンの騎士」も「白蛇伝」も今回の「トゥーランドット」もすべて同じストーリーに思えてしまった。支配者がいて、支配者であることの苦悩に加えて、愛にも苦悩する。それにつけ込む悪者がいて、しかし愛の力でその困難を打ち破り、人間としての自信と喜びを回復する、とかそんな感じ。ま、三本しかミュージカルを見ていない人間が何を言うか、という感じだが、見た三本がすべて同じパターンだと、ちょっとね。

音楽は前二回と比較して、今回は特にとても迫力があって良かった。生のオーケストラにコーラス、それをバックにすれば、中村獅童のへなへなの歌でもまあ、それなりに聴ける。安倍なつみの歌に関しては、まあこれぐらいは彼女なら出来るでしょ、と思っていた。アーメイと安倍なつみの差は私には感じられなかった。岸谷五郎も結構歌えている。

演技は、アーメイの日本語は、まあしょうがない。女帝陛下は高貴なお方なのだから、庶民とは言語が違うのだ、とか何とか思えば、イントネーションの違いとかは無視してもよいと思う。ただやはり演じている本人が日本語に自信がないのがみえみえで、毅然と言い放つべき台詞が腰砕けになっているのはいただけない。だから前半の苦悩する女帝陛下の場面ではそれほど違和感はなかったが、最終場面、国の立て直しを決断したあたりの説得力がまるでなかったのが私には辛かった。それもあって、後半部分がやたら間延びして感じられた。

中村獅童の悪役っぷり、岸谷五郎の勇者、狂言回しの北村有起哉 、そしてどっしり、しかし何か腹に抱えた従者の小林勝也、いずれもきちんとはまっていたと思う。早乙女太一は、まあそういう役所なのだろう、ひたすら「若」かった。そしてやたらと威勢のいい「召使い」の安倍なつみ。必要以上に可愛い。

話の展開は、上に書いたように後半が間延び、女帝陛下が退位して民主化を決断、とかそういう妙な「おもねり」は不要だし。ここはもっとベタに勇者カラフがトゥーランドットと協力をして、民のためになる善政を敷いた、とかそんなぐらいで良かったんじゃないか。悪役ワン将軍を倒した後、カラフが去って、トゥーランドットが国を立て直し、民主化を宣言したときにカラフが戻ってきて、めでたしめでたし、ってのが勇者カラフの役割をぼやけさせて、話のぐだぐだ感を醸してしまったように感じた。

総評。私が見た三本のミュージカル、すべて私にとってはミュージカルとしては同価値、どれも行ってよかった。でも今回のが、他二本と比べて、段違いにレベルの高いものであった、とは感じなかった。一点、2500円のパンフレット、これは段違いで良いものであった。

■ 遠慮がちに誇り高く安倍ファンを謳う

会場に入って最初の感想。なるほど「客層が違う」。

女性が圧倒的に多い。カップルもちらほら。もっとも一人の男性も結構いる。そしてそれが見るからに・・・。それ以上は言うまい。

しかし「見るからに」などといっている内はいい。最前列にずらっと並ぶ安倍なつみファン、そろいのTシャツを着たりして、「なっちファン」をことさらにアピールする。普段のコンサート会場のノリで「仲間」と群れ、集団を形成する。べつに他の観客から「モーヲタが」とか馬鹿にされるだけならかまわないと思う。でも他の観客に対してある種威圧感を与えてしまっているように感じられて、もう少し遠慮してもらいたかった。例えば電車内でさる集団が我が物顔で大声で話をするのがはた迷惑なのと同じ。安倍なつみファンであることを卑下する必要はないが、他人に迷惑をかけてまで自分が誰のファンであるかをアピールする必要もあるまい。例えば阪神電車に乗っている阪神ファンなら許されても、阪急電車で同じ振る舞いはしない、そういう事ってあると思う。

共演の早乙女太一のファンも目についた。「太一」と書かれた団扇をもっている二人組がいた。公演中に掲げられたら困るな、と思っていたら、後ろから女性の声、「始まってから変なことをしたら、どついてやりたいわ」。それが安倍なつみファンに向けられたものか、早乙女太一ファンに向けられたものかは分からなかった。

もっとも幕が開いてからは、いずれのファンも特に問題となる行動はなかった。最後の挨拶の時に「なっち〜」と声援が飛んだが、そのぐらいは許容範囲だと思う。

舞台の感想。ゴーマンかましてよかですか。

うちの「なっち」はどこに出しても恥ずかしくないなっちだ。

安倍なつみファンからも、今回の舞台のなっちはすごい、今までと全然違う、という声が聞かれたので、どうなってしまったのか、と思っていたが、私の感想はいつものなっちだった。ただミュージカル向けの歌唱をしていた、それだけ。もちろんそのためにずいぶんとトレーニングもしたのだろうし、そのほかにも努力もしただろうけれど、それでも私が知っていた安倍なつみと比べて、不可逆な前進というものは特に感じなかった。いつものようにチャレンジングで、そして勘良くまとめ上げる、いつもの安倍なつみだった。

そしてその安倍なつみが、その他の面々と比べて、いささかも見劣りしなかった。歌ではもしかすると主役のアーメイと比べると少しは見劣りしたかも知れず、演技では岸谷五郎や中村獅童と比べると少しは見劣りしたのかも知れないが、総合力ではいささかも負けてはいなかった。

もともといいものを見せてくれてたんじゃん、などと今更ながらに再確認するあたり、ハロプロファンとしての己の卑屈さにむしろ反省させられた。

■ それは私です

梅田芸術劇場ホール内。後ろにいるおばさまの声が聞こえる。

「何かいつもと客層が違うよね〜」

「安倍なつみのファンが来ているからじゃない?」

あ〜う〜。

2008年05月03日

■ 9枚のチケット

ココナッツ娘。のアヤカさんがハロプロから卒業して事務所移籍とか、結果的に前向きで喜ばしいニュースが入ってきたりしている今日この頃、日々の仕事に追われて、あれこれ放置状態。そうこうしているうちにゴールデンウィーク、といってもあまり暇じゃない。

明日はトゥーランドット大阪公演鑑賞。なっちこと安倍なつみは東京公演の最後までずっと高評価を持続、島谷ひとみさんもラジオで絶賛していたらしい。そして一般人ブログなどでは相も変わらず、「元モー娘。」への偏見とその予想を裏返した好演との評価と。

それも含めて、今手元には9枚のチケットがある。トゥーランドット1枚、モーニング娘。コンサート2枚、松浦亜弥コンサート2枚、安倍なつみコンサート4枚。なっち関連が9枚中5枚と過半数を占める。残りはあややとモーニング娘。で分ける。いい感じの比率だ。

ちなみにこちらはどうでもいい話だが、チケット購入プレイガイド、ローソンチケットが5枚、CNプレイガイド3枚、ぴあが1枚、イープラス0枚。

ローソンが多いのは、サイトが比較的アクセスしやすく、どうしても押さえたかったアコなっちコンサートのチケットをすべてローソンで押さえたため。本当は手数料も高いし、チケット発券も面倒だしで、あまり使いたくないプレイガイドではあるのだが。

ぴあの一枚はトゥーランドット、先行申し込み料500円以上の手数料を払ってしまった。この手の舞台は一般販売されてから好きなプレイガイドでいくらでも申し込めたのに、何となく勢いで申し込んでしまった。今は反省している。

CNプレイガイドは手数料が安いので出来ればここから買いたい。余計な料金を取らず、純粋なサービスとして行われている先行申し込みで当選したモーニング娘。コンサート1枚と、それほど焦らずともチケットは入手できる松浦亜弥大阪公演チケット2枚はここで購入。

イープラスは、申し込んだ抽選には外れ、一般販売日にはサイトに繋がらずで、今回はご縁なし。調べてみたら昨年11月アコなっち広島公演以来ここではチケットを買っていない。手数料はローソン、ぴあよりは安くCNプレイガイドよりは高いので、可も不可もなし、といったところ。

2008年04月26日

■ 夏の予定のその後のその後

今日は懸案のなっちこと安倍なつみ夏ツアー東京公演、大阪公演一般発売日。

大阪公演は開演時間に間に合うか微妙だし、東京公演はもともとチケット入手が難しい上、東京まで行くのも少しおっくう、同ツアーの最終公演のチケットを既に押さえてある、という状況なので、まあそれほど必死になる必要もないかと思う。

朝、目が覚めれば9:50、チケット発売は10:00から。あわてて飛び起きる。早速2台のPCを起動して、CN、ローソン、ぴあ、イープラス、各プレイガイドのサイトを開く。既にCNはアクセス過多でまともにページを開けない。ぴあ・イープラスも重い。ローソンが比較的まともにアクセスできる状況。

それでも東京公演の申し込みページにはアクセスできず、あきらめて大阪公演の申し込みページに行くとアクセスできたので、早速申し込み。無事ファミリー席入手。

一応、ということで東京公演のチケットをねらってしばし各プレイガイドのサイトをリロードしたりしてみる。するとまたしてもローソンチケットサイトで東京公演申し込みページが開く。早速金曜日夜公演のチケットを申し込み。無事ファミリー席入手。

東京まで行って一公演、しかも夜が遅くなるので宿泊せざるを得ない、というのは辛いな、と思って、さらに翌日土曜日の昼公演をねらってみる。またしてもローソンチケットで申し込みページが開く。早速土曜昼公演のチケットを申し込み。無事ファミリー席入手。

結局、当初希望していた公演すべてのチケットを押さえられた(ちなみに普通に各サイトにアクセスできるようになった時には、各公演のチケットは大阪立ち見席を除きほぼ売り切れ、頑張った甲斐があった)。アコなっちツアー初日の大阪公演、東京公演は金曜と土曜日昼、そして最終仙台公演、合計4公演。ファミリー席の設定がある大阪東京はすべてファミリー席。東京会場のSHIBUYA-AXのファミリー席はかなり見づらいということらしいが、まあ仕方ない。

ということで7月5日は東京にいるので、あややこと松浦亜弥の姫路公演はいけなくなった。ちょっと残念だけれども、まあ、相手がなっちだし。

っていうか、私、必死?

2008年04月21日

■ 夏の予定のその後

土曜日のエントリであややこと松浦亜弥コンサートについて

夜公演は一般発売待ちだが、たぶん普通にファミリー席を押さえることが出来るだろう。こちらもCNプレイガイドで申し込む予定。

とか書いておきながら、発売日が翌日であることを忘れているとか。夜になってなにげに各プレイガイドのサイトをだらだら見ていて気づいたよ。慌てて申し込みを予定していたCNプレイガイドのサイトを見る。ファミリー席、「残りわずか」、とか。危ない、危ない。すぐに申し込む。まあ、大阪厚生大ホールだったら、「残りわずか」になっても、なかなか売り切れることはないだろうから、本当はそれほど「危ない」わけでもなかったとは思うけれど。

とりあえずこれで、トゥーランドット大阪公演、あややコン大阪公演、アコなっちコン最終公演のチケットを押さえられたので、一安心かな。

アコなっち東京公演の土曜日(7月5日)はすでに先行申し込みは抽選漏れをしているので、瞬時に売り切れるのが分かっている一般販売に一応かけてみるしかないが、こちらは望み薄。さて、どうしたものか、と何となくつらつらプレイガイドのサイトを見ていると、その日は松浦亜弥の地元姫路であやや凱旋公演も行われることに気づく。そうか、あっちが駄目ならこっちがあるさ、というわけか。もともと私は土日は何か予定を入れなければ、暇で困る、ということはなく、むしろ逆に土日は(土日でなくても)家でゴロゴロしていたい方なので、無理しなくても良いのだが、あやや凱旋コンサートとなるとこれはこれで興味を引かれる。姫路は近場とは言えないが、東京へ行くよりはよほど楽だし。

さらにつらつらネットを見ていると、7月5日はさらにHigh-King のデビューイベントが横浜であるそうな。High-Kingってなんじゃらほい、と思って調べてみると、高橋愛、田中れいなとその他有象無象のメンバーの集まったスペシャルユニットらしい。有象無象は有象無象なのだが、高橋愛と田中れいなというのはかなり興味を引かれる。

ま、でも横浜くんだりまで行くことを思えば、あやや姫路の方がよほどいいか。なっちコンが1公演分しか鑑賞のめどが立っていないのにあややコンが3〜4公演(姫路は遠いので昼だけでにするかも)鑑賞、というのがなっちファン的に少し微妙なのだが。

2008年04月19日

■ 夏の予定

春夏シーズン、なっちこと安倍なつみ出演のトゥーランドットはゴールデンウィーク中に一公演分チケット購入済み、またモーニング娘。コンサートも同じくゴールデンウィークの最終日に昼夜二公演分チケット入手。その後の予定。

藤本美貴主演の舞台HAKANAはやはりどうにも忙しい状況で東京まで行くのは辛く、断念。藤本美貴久々のソロシングル「置き手紙」がなければそれこそ必死になって見に行ったかも知れないが、CD発売など活動も順調にいきそうなので、この公演に「賭ける」必要も薄いかな、と。

5月31日、松浦亜弥コンサート大阪、昼公演分のチケット、CNプレイガイド先行予約に申し込み、当選。前にも書いたとおりCNプレイガイドは他の大手プレイガイドと違い、先行予約にも余計な料金を取らない。とても良心的なプレイガイドだ。(先行予約は一回一公演しか申し込めないので)夜公演は一般発売待ちだが、たぶん普通にファミリー席を押さえることが出来るだろう。こちらもCNプレイガイドで申し込む予定。

問題のなっちこと安倍なつみの夏のアコなっちツアー、前に緻密な計画を立てたが、早くも予定が狂う。なんと最終の仙台公演のチケットの先行予約が各プレイガイドから出てきた。しかしどうやらCNプレイガイドはこちらの公演の先行予約は行っていないようなので、仕方なく、受付が一番早いローソンチケットにて申し込み。公演最終日だし、土曜日公演だし、仙台といえば東京からもそこそこ近いから端から無理だろうと思っていたら、当選。少し拍子抜けする。

「アコなっち」、昨年に引き続き二度目ということでさすがにチケット入手も難しくなくなってきているのかな、と少し残念さも感じながら、取れるものなら取っておこうと東京公演の先行受付(e+)に申し込み。しかしこちらはあっさり落選。ま、そんなものでしょ。何故か東京公演の先行受付は他がやっていないようで、後は一般受付しか残っていない。一応チャレンジはしてみるつもりだが、仙台公演をおさえられたので、必死度は少し下がるだろうか。

仕事の関係上、開演時間に間に合うかが実に微妙な大阪公演も一応CNプレイガイドで先行受付が出ていたので、申し込み。抽選待ち状態。

という状況で、最低限一公演は押さえられたので、少し安堵はしているが、一公演だけしかいけないとなると少し物足りない。何とかどこかでもう一公演を、と思っているが、あまり当てもなく。

現段階で唯一チケットを押さえられた虎の子の仙台公演、行くしかないのだが、これが実は中々タイトな日程。前日金曜日まで関西某所で3泊の仕事、土曜日に仙台に移動して夜ライブ鑑賞。日曜日夜には東京某所に移動してそのまま3泊して仕事。空いた日曜日昼間だけ仙台観光をすることになるだろう。でもその段階でかなりいろいろ作業もたまっている状況で、今からかなり気が重い。

2008年03月23日

■ 今後の予定

ハロプロ「界隈」では「本体」モーニング娘。のコンサートツアーが始まり、なっちこと安倍なつみの舞台トゥーランドットの開演も迫っているが関西人の私にはさしあたり縁がない。いずれも5月ゴールデンウィークになってからの話なので、まだ3月の段階でゴールデンウィークのイベントの話題というのは何とも実感が持てない。

そもそも、だ。東京で公演が始まってから、大阪に来るまでに一ヶ月強かかるって、江戸時代じゃあるまいし。東京大阪間がどれだけ遠いんだって。

ゴールデンウィークは地元大阪でトゥーランドットを一公演、モーニング娘。コンサートを昼夜二公演確保。特にモーニング娘。コンサートは昼夜ともファミリー席を押さえられたのが嬉しい。ローソンチケットとCNプレイガイドの先行申し込みで当選。ローソンチケットは先行申し込み代金として500円余分にとられたが、CNプレイガイドはそういうお金は徴収されなかった。いいプレイガイドだ。今後ひいきにしようと思う。

その他の予定としては藤本美貴のHAKANAが4月中旬にあるが、未だに悩んでいる。4月はいろいろ忙しいし、東京にまで行く気力体力財力いずれにも不安がある。もう少し悩むことにする。

松浦亜弥コンサートは地元大阪公演が5月末。チケット受付はまだだが、それほどあわてなくてもファミリー席が押さえられるはず。

さしあたりこのぐらいかと思っていたら、なんと意外なことに、なっちこと安倍なつみのツアーの予定が出ている。春は舞台があるから、ツアーは秋かと思っていたら、なんと6月末からツアーが始まってしまうとの知らせ。はてさて夏に早くもツアーをやってしまったら、秋は何をやるのやら。期待と不安と。

その肝心のなっちツアーだが、この日程が微妙。地元大阪が6月末の平日。その日は4月から連続であるさる大仕事の最終日。すんなり開演に間に合う可能性もあるが、場合によっては全然無理かも知れない。直前まで最終的な判断が出来ない。これは困ったことだ。

こうなるとその一公演だけを押さえて満足とは行かなくなるので、他会場を検討することになるが、昨年秋に行った広島、福岡、特に広島会場がとても雰囲気も良かったので、今年も、と思って日程を見ると、見事に仕事とバッティング、調整は絶対不可能。東京土曜日公演を狙いたいが、こちらはおそらく競争率が高くて、チケット入手には困難が予想される。比較的近場の名古屋公演も日程的には問題なく、狙いたいところだが、名古屋公演はなぜか大手プレイガイドがネット販売を行わないという不思議な状況があって、こちらもチケット入手には手間取りそう。残るは北海道と仙台。どちらも関西からは遠い。おまけにどちらも前後に仕事が挟まれているので、結構日程的にもきつい。せっかく遠出をするのなら、観光ぐらいしたいものだが、その余裕がほとんどないのがつらい。さらに仙台はツアー最終日ということもあって、チケット入手は難しかろう。

ということで、どうにもねらいが絞りきれないつらい状況と相成った。とりあえず大阪は押さえた上で、チケット発売日が一番早い東京公演を狙って、駄目ならあとは名古屋、仙台、札幌公演を順次狙っていく、という寸分の隙もない緻密な計画を立ててみたが、果たしてどうなることやら。

2008年01月20日

■ 伝統芸能

今日のMC。備忘録代わりに。

石川梨華と安倍なつみの分。梨華ちゃんの誕生日ということで司会の矢口真里さんがその話を石川さんに振る。「はい、16歳になりました」。お約束のボケにまた安倍さんがお約束のつっこみ。このあたりの掛け合いも伝統芸能。

安倍さんに話が振られる。石川さんの誕生日ということで長文の、絵文字も使って、梨華ちゃん好みに仕立てたメールを送ったら、すぐ返事が返ってきたのは良かったが、「どうもありがとうございました」という紋切り型の返事が返ってきたのみ。しかもどうやら中澤裕子や保田圭に対しても同じ返事が返ってきていたらしい。そしてさらに一番けしからん事には中澤さんの方が先にメールを送ったはずなのに、保田さんの方に先に返事が返ってきたということで中澤姉さんたいそうご立腹だとか。

それを聞いた梨華ちゃん、「お姉さんたち、こわーい」。伝統芸能だ。

最後のメンバー紹介、東京公演から恒例となった松浦亜弥のポーズでネタふり。昼公演志村けんの「アイーン」、夜公演「コマネチ!」。このセンス、松浦さんの年齢が知れるというもの。そしていつものようにそれを引き継ぐ中澤さん、ノリノリでこなし、安倍さんに振る。そしてこれまたいつものように安倍さん、渋々そのポーズをして、松浦さんに抱きつく。これもまた伝統芸能だ。

2008年01月19日

■ かしまし娘。

エルダークラブコンサート最終、大阪公演鑑賞。

なるほど、「ハロコン」ですな。その道一筋、出演者の中の一人だけが好きで他にはあまり興味がない、この界隈で言う「右翼」にはあまり面白くないライブかも。

私はなんだかんだ「エルダー」DD(メンバー全員を応援する姿勢)要素を多少なりとももっているようで、十分いいライブだったと思った。

特に今年から新たにエルダークラブに加わった美勇伝がとても良かった。正直メンバーの歌唱力はメロン記念日に平均で大きく劣るし、ユニットのコンセプトもどちらかというとまじめ・優等生キャラたるべき石川梨華さんに「エロ」路線をやらせるなんてアホなことをやるし、でやや距離を置き気味だったけれど、昨年秋期のモーニング娘。コンサートと今回と続けて見て、いや、これはなかなかのパフォーマンススキルを持ったグループだと思った。歌唱というところに限定すると正直メロン記念日とくらべると辛いが、それを除くと十分に互せるレベルだな、と。

ちなみに今日は梨華ちゃんの誕生日だった。道理で妙にチケットが取りにくかったわけだ。それでも無理に観客側が企画を行うわけでもなく、演者が主導できちんと観客を巻き込んで誕生日を祝えた、それもよかった。

後は吉澤ひとみ、相変わらずしゃべりが達者、聞き手を喜ばせる術を知っている。モーニング娘。「黄金期」を築いた4期メンバー二人がエルダーに加わることで、昨年とはまた少し空気が代わる。

松浦亜弥、昼公演では「渡良瀬橋」でたぶん少し歌詞を飛ばす。うっかりミスなら別に私は気にならないが(それも愛嬌、というのは甘すぎるのか?)、今公演、あまりにそういうことが多いらしくて、喉か顎の調子が悪いんじゃないかと心配している人がいて、それなら確かに心配。それにしても「渡良瀬橋」、今更ながら名曲だ。この選曲にはいろいろ不満がある人もいるようだが、私はこの曲を聴けて良かった。森高千里、中々いい詞を書く。そしてその詩の世界に松浦亜弥がぐっと入り込んで歌う。

安倍なつみは今日は「グループ」モードということで、よろしいのではないか。「ソロ」モードは生演奏の方で存分に発揮していただくということで、彼女の歌の世界を作るというよりも会場全体の雰囲気をもり立てる方に力を注いでいたという。そういう意味でなら今更ながらの「だって生きてかなくちゃ」の選曲も納得できる。

最後のモーニング娘。メドレー、グループモードの安倍さんと、そして中澤裕子の気合いの入った煽りで、これはやはりたいしたものだ。昔の栄光にすがっているなどといわれようとも、これはもう堂々たる芸なのだ。毎年、石川さゆりが「津軽海峡冬景色」を歌い、前川清が「そして神戸」を歌い、北島三郎が「与作」を歌い、五木ひろしが「横浜たそがれ」を歌い、香西かおりのバックにモーニング娘。が踊り、フランク永井と美空ひばりがトリをつとめる、それでよいのと同じだ。

そうなのだ、これはハロプロにおける「紅白歌合戦」のようなものなのだ。そうであればこそ、前田有紀のド演歌を聴くのもまた一興というものだ。

2007年12月09日

■ エルダークラブ

今年も終わった、ということで、今年の振り返りの準備を進めていて、すっかり忘れていた。

昨日は来年初頭のハロープロジェクトエルダークラブコンサート大阪公演発売日だった。今日になって気づいてあわててあちこちのプレイガイドを見てみたが、ことごとくチケット売り切れ。何とかcnプレイガイドで昼公演ファミリー席を確保。夜公演はどうしよう。一般席ならpiaで取れるけれど、このコンサート一公演8400円とかなりお高い。昨年は昼夜と見て、良かったのだけれど、今年は昼だけでもいいかな、と思ったり。「音楽ガッタス」とかいう、何で「エルダークラブ」やねん、というユニットが入っているというので参加意欲減退気味。ああいう新進のユニットはハロプロの歴史を作り、功成り名遂げたメンバーが集うエルダークラブじゃなくて、「これから」を担うワンダフルハーツの方でいいんじゃないの。というのは半ばきれい事で、個人的に「音楽ガッタス」というユニットはメンバー編成からユニットとしてのコンセプトから何から何まで好意的には見られない。メンバー編成がすべてか。だからといって存在を否定しようとは思わないけれど、あまり見たくないユニットであることは確かで、そういうのはまとめて「ワンダフルハーツ」の方に集まっててくれ、という。我ながらひどいことを思っている。個別のメンバー批判じゃないからいいよね。メンバーが悪いのではなくて、あくまで「編成」の仕方が気に入らない、ということなので。

しかし一年前の記録を見てみたら、年が明けて、東京でのセットリストを見てからチケットを手配していたのに、今回は年末でチケット確保に大わらわとか。ハロプロの人気の減退とかいわれているのは何なのだ?

2007年12月01日

■ 想い出づくり

とりあえず先日のアコースティックなっち福岡公演を持って私の今年のコンサート鑑賞は終了。もしかすると年末のメロン記念日大阪公演にいくかもしれないけれど、年末すぎるので微妙。

というので今年鑑賞したライブ、その他の現場について軽く振り返っておく。順位付けなどは気が向いたら年末にその他の事柄(楽曲、PVもろもろ)と一緒にやるので今回は単なる振り返り。

ハロプロコンサート2007冬 エルダークラブ 大阪厚生年金会館 昼夜
いわゆる「アイドル」とは一線を画したメンバーの高レベルの競演。メロン記念日「魅惑のターゲット」、松浦亜弥「dearest.」、稲葉貴子・大谷雅恵・柴田あゆみ・松浦亜弥「三角関係」ほか、安倍なつみ、後藤真希、前田有紀、中澤裕子などなど各々の場面で各々の世界が作り上げられていく。まとまった一つの世界、ではなくて、一つ一つのステージが各々輝ける世界を作り出す。
安倍なつみ2007春コンサートツアー25ヴァンサンク 大阪厚生年金会館 昼夜
昨年の「おとめちっくBank」公演をさらに進化させて、全編生演奏。バンドメンバーを含めて一つの世界を作り上げる。ミニアルバム「ヴァンサンク」が主体だが、途中に懐メロコーナーを含めたりして、バリエーション豊か。「なっちの振り付け教室」もあったり、夜公演は安倍なつみソロ100回公演ということもあってくす玉を割ったり、安倍さんのやりたかったことをフルに詰め込んだという感じ。ゆったり、まったり、でもおなかいっぱい。
GAM1stコンサートツアー2007初夏グレイト亜弥&美貴 大阪厚生年金会館 昼夜
藤本美貴モーニング娘。「脱退」後の公演ということもあって、この界隈に微妙な空気の流れる中行われたコンサート。藤本さんのなにやら悟ったような、修行僧のような表情を見る。それでも松浦さんが中心となって、和気藹々と客を楽しませようとするその努力が実を結ぶ。いろいろあっても、いわゆるいつもの「ハロプロコンサート」。明るく、あっさりすっきり。
ハロプロミックスディナーショー保田圭、矢口真里、高橋愛出演回 ホテル阪急
保田圭、矢口真里の二期コンビはさすがの舞台回し。歌も安定していて、しゃべりでも客をわかせる。そこに緊張感をあらわにして、すっかり素な状態の高橋愛。このコントラストがおもしろい。緊張感漂う中のソロ「夢なら醒めて」、巧さはないが、ナイーブでストレートな表現が印象的。
モーニング娘。誕生10年記念隊コンサートツアー2007夏 大阪新歌舞伎座初日 昼夜
懐かしのモーニング娘。の初期曲を中心とした初期ファンにはたまらないセットリスト。特に「Night of Tokyo City」には痺れる。なちごまの「乙女の心理学」も泣ける。久住小春のすっ飛びMC、それに振り回される新垣里沙、そして飯田圭織に贈る「愛しき悪友へ」。安倍なつみと後藤真希というかつてモーニング娘。を引っ張った両エースを擁しながら、どこかしらこぢんまりとした、ほのぼのした、アットホームな空間だった。
モーニング娘。誕生10年記念隊コンサートツアー2007夏 名古屋御園座初日 昼夜
後藤真希が体調を崩し、出演が危ぶまれる状況で駆けつけたコンサート。正式な出場取りやめは名古屋へ向かう電車の中で知る。安倍なつみの厳しくもりりしい表情、必死に舞台をもり立て、普段通り演じようとする新垣里沙の表情が特に印象に残っている。特別ゲストとして吉澤ひとみ。おおらかな雰囲気で昔話を披露し、場の空気をもり立ててくれた。
モー10トークショー 大阪京セラドームスカイホール2日目
モーニング娘。デビューから現在までを1回30分強の公演を合計4回で振り返る。出演者はなちけめ(安倍なつみ・保田圭)ということでトークはやや初期偏重。特段新しい話はなかったが、なちけめのぐだぐだでれでれトークを聞いているだけで楽しかった。
モーニング娘。コンサートツアー2007秋 大阪厚生年金会館第1回公演 昼夜
高橋愛リーダーのモーニング娘。のお披露目コンサート。サポートとして美勇伝がゲストで歌とトークをもり立てる。美勇伝リーダーの石川梨華のステージ捌きは見事。「モーニング娘。」のコンサートなのにしっかり見せ場を作る。高橋愛はソロ曲「WASSUP?遠慮がテーマ」をはじめ、特に躍りで魅せる。一方新垣里沙はステージのもり立てに力を尽くす。6期以降は残念ながらあまり印象に残らなかった。
松浦亜弥コンサートツアー2007秋ダブルレインボウ 大阪厚生年金会館 昼夜
昨年のコンサート「進化の季節」のライブDVDを見て春段階で参加を決めていた松浦亜弥コンサート。ただ昨年のライブがやや「行き過ぎ」で一部で不評だったことも影響してか、今回は少し「日和った」感じ。選曲はあれで良いとも思うが、全体の雰囲気が「いつものハロプロコンサート」。松浦亜弥の作りたかった世界はもう少し違ったものだったのではないか、と思ったり。MCは関西人らしくいちいち落ちがあり、歌も見事。全体的にあっさりしているが、しっかり鰹だしがきいています、という感じ。
安倍なつみ新曲発売記念イベント 大阪御堂会館 一回目
比較的狭い会場、その会場の前から3列目。オペラグラスなど使わなくてもしっかり表情が見える。へらへらゆったりと楽しんでいるようで、随所に気合いの入った表情を見せる。新曲カップリングの「小説の中の二人」の時にバンドのAsamiさんが鳴らす涼やかだが切ない金属系の音(楽器名が分からない)が実に上手くマッチしていて、聞き惚れる。短い時間ながら、安倍さんしっかりMCでバンドメンバーをいじり、おなじみ岩崎肇さんは当然として、Asamiさん、そしてギターの久保田さんとしっかり顔、人となりをつかむ。握手会はまあ、まあ。
安倍なつみSpecial Live2007秋アコースティックなっち 東京厚生年金会館 昼夜
狭いライブ会場を中心に回るツアーの中でいつものホールで開催される特別バージョン。特別ゲストに保田圭、そして春ツアーで一緒だったギタリスト徳武弘文さん、バイオリンの藤田弥生さんも加わる。保田圭参加コーナーはしゃべり、歌ともに古き良きモーニング娘。を偲ばせる。そしてバンドがフルに揃った後半は音の厚みに酔いしれる。春ツアーヴァンサンクの良きところをそのままに、安倍なつみのステージ捌きに一層磨きがかかり、MCもぐだぐだながらまとまった世界を作り上げる。小品なのにとびっきりコクがあって、一品だけでおなかいっぱい、という感じ。
安倍なつみSpecial Live 2007秋アコースティックなっち 広島クラブクアトロ
このツアー本来の狭いライブ会場。会場は適度に段差があって、後ろの席でもステージがしっかり見える。こぢんまりとしているが良質な作り。その会場の雰囲気そのままに、こぢんまりとしているが良質なステージだった。
安倍なつみSpecial Live 2007秋アコースティックなっち 福岡イムズホール
こちらの会場はひたすら平坦。ステージがあまり見えない。本ツアーラストだったが、これまで通り、大仰なことは何もなく、ゆったりまったりこってりしたステージだった。

こうして振り返ると結構「現場」にいっているな。一つ一つが大切な想い出、「青春時代」に精神的引きこもりゆえほとんど作れなかった想い出。

2007年11月30日

■ アコなっち福岡

かなり遅い目のアコなっち最終福岡公演レポート。広島公演レポートからの続き。

広島ライブ終了後、徒歩でホテルに戻る。ホテル近場のお好み焼き屋で広島風お好み焼きを食す。この手のものは味にそれほどばらつきがないので、無難といえば無難、驚きがないといえば驚きがない。牡蠣とかそういうのを食べればよいのだが、すでに時間も遅く、店を探す余裕もなし。

翌日(火曜日)すぐに九州入りしようか、広島見物を続けるか悩んだが、結局宮島へ行くことにする。広電で宮島口まで行き、そこからフェリー。「船」なるものに乗るのも数年ぶり。10数分の船旅を満喫する。

宮島は厳島神社と水族館を見物。昼は穴子ご飯を食す。観光地価格。味は可もなし不可もなし。こちらも無難すぎる選択だったか。

14時ぐらいに広島に戻って、今度はひかりレールスターで一路博多へ。お金を浮かしてバスという手もあったが、最初に切符を買うときに博多までの往復切符を買っていたので、それほど割高感はなかった。ちなみにレールスターひかりは4列シートで非常に快適。指定席をとるときのオプションも細かく指定できたりして、JR西日本、やるな、という感じ。車内検札もないし、JR東海の総じて杓子定規な対応とは大いに違う。

JR博多駅から会場および宿泊予定のホテルのある西鉄福岡駅まで、大した距離もあるまいと何の根拠もなく思いこんで徒歩で移動。よく分からない土地で山勘で歩き回るのは止めようといつも思うのだが、またやってしまった。道にも迷い、思っていたよりも距離もあり、で1時間以上福岡市内をさまよった。ホテルにたどり着いたときにはへとへと。開場時間も迫っている。

とりあえずシャワーでさっと汗を流して、慌てて会場へ向かう。立ち見ということで開場してもすぐには入れず、開演20分前から整列入場する、というので、いったん会場を出て時間をつぶす。指定の時間に会場に行ったら、すでに列が長くのびている。チケットの整理番号など無視。早い者勝ち。なんだかね。

会場は段差、勾配一切ない。指定席の人でも後列になると前が見づらいだろう。まだ立ち見の方が適当に場所取りできるだけましだったかもしれない。いずれにせよ、私は歩き回った疲れもあって、元々2時間のライブ立ちっぱなしがつらい強靱な体力の持ち主ということもあって、壁にもたれられる場所に陣取る。ステージをきちんと見ることは端から諦めているので、そこは割り切る。

まともにステージが見えない、ということで、「耳」に神経を集中させる。視覚はこの手の会場では特に不平等だが、音は平等に聞こえる。歌のコンサートなのだから、それはそれでよいのだ。皆がステージを見られるようにする、というのも必要だと私は思うが、逆にステージがよく見える「良席」に拘泥し、オークションに手を出す、ぐらいなら、歌を聴く、という意識をもっと持っても良い。

ライブは「なっち先生」モード全開。恒例?となった挙手アンケート。「今日、福岡から来た人〜」。「は〜い」。「あ〜、こんなにいるんだ〜、え〜でも嘘突いている人もいますね〜」。「なっちを初めて見た人」。「は〜い」。「ちぇっ、聞くんじゃなかった。(みんな嘘つくから)わかんないじゃない」。

これまた恒例となった「トウモロコシと空と風」での「なっちとさびの部分の振りを一緒にやろうのコーナー」。もう完全にお遊戯教室なのだが、安倍さんが途中で歌詞を間違えてぐだぐだに。一斉のブーイングに「先生間違えた。いつから先生か分からないけど」。

ご当地ソングを歌うコーナーでは物まね大会。チェッカーズの「ギザギザハートの子守歌」のリクエストはがきを読み上げると「ちっちゃな頃から悪ガキで〜」と巻き舌気味に勢いよく歌い出したはいいが、途中で歌詞が分からなくなり「なんたらなんたらなんたらら」。松田聖子がリクエストされると思いっきりブリッ子風の振りを披露。

一方井上陽水の「少年時代」はすぐには分からず、会場の観客に歌わせる。それに味を占めたか、「炭坑節」が分からないと即座に「せ〜の」と観客に催促。

最後の方のMCではバンドメンバーへの感謝。特にアコースティック公演ということで、さらに東京厚生はメンバーの追加もあったわけで、アレンジを担当した岩崎さんは大変だったらしい。それでもネガティブなことは一切いわず、黙々と作業を行ったという。その岩崎さんを中心として、非常によいチームワークだったことがMCでも伺える。岩崎さんは安倍さんとパーカッションのAsamiさんのことを「娘」と言っていた。アットホームで自由で幸せな空間が会場に充満していた。

公演終了後、すでに夜も遅く、疲れていたのでホテルそばで久留米ラーメンを食す。久留米ラーメンを食べたかったわけではなく、たまたま入ったラーメン屋が久留米ラーメンの店だった。翌日は西鉄で太宰府へいき、天満宮と博物館見物。昼過ぎに博多に戻り、地鶏塩焼き定食を食べて、ひかりレールスターで大阪に帰る。

初めての泊まりがけのコンサート鑑賞。でもライブがよるだけだったということもあって、ふつうの観光旅行を楽しみ、さらに夜にはスペシャルな時間があった、という感覚。総額は結構かかったが、旅の想い出の中心に輝くライブの空気感。贅沢なバカンスを満喫した。

2007年11月27日

■ アコなっち広島追加

一つ忘れていた。追加。

先週東京厚生年金会館ホール公演では保田圭さんとデュオで歌った「Memory 青春の光」、今日はソロで歌う。歌い終わった後「この曲はオリジナルは複数のメンバーで(歌うパートを)分け分けして歌っていたんですが、一人で歌うと改めて難しいですよね〜」とかなんとか言っていた。実際本ツアーが始まった初期公演ではかなり苦戦気味だったというレポートも読んだが、今日の出来は良かった。保田圭とのデュオも良かったが、ソロバージョンも十分「あり」。バンドメンバーのハモりもあって、曲に厚みもきちんとあったし、何より安倍さんの艶やかな声がとても美しい。

ハロプロコンサートにしか行かない私が言うと説得力ありまくりだが、ハロプロファンでなくても、このコンサート、十分楽しめる水準になっていると本気で思う。

■ MCメモ

以下は「現場」にいた人にしか理解できない、基本自分用メモ。

冒頭MC

広島弁をまねて、「あってるのかな」。ギターの久保田さんに確認する。

「(広島出身でも何でもない)久保田さんも聞かれても困りますよね」。

バンドメンバーに広島の想い出話を聞くコーナー。
  • 久保田さんの話(船で松山へ渡った話)を顔をつきあわすようにして聞き入り、「楽屋でお話を聞いている気分でいました」。
  • パーカッションAsamiさんがサンフレッチェの応援歌を作詞作曲している、という話を受けて「ちょっと聞きたいですよね」。ワンフレーズ即興で歌わす。
  • キーボード岩崎さん、さるライブで渋滞で飛行機に乗りそびれてぎりぎり広島入りしたという思い出話。話す前に「少し長いくなるんで(話すのは辞めておこうか)」というのを観客が一斉に催促の拍手。
ご当地ソングを歌う前のMC

リクエストがあった曲を紹介。19の「あの紙ヒコーキ 」、最初知らない曲と思った感じでたどたどしく紹介、曲名もカミカミ。

後で気づいたようで、ボーカルのやや前のめりで体を前後に振ってうたう物まね

ポルノグラフィティのものまねも披露

「物まねコーナーみたいになってますね」

リクエストメッセージの中に「当時モーニング娘。の中で誰が一番可愛いかという話で、私はなっちが一番だと言ってました」というのがあって安倍さんうれしそう。「そんな話、するんだ〜」(客席に同意を求める)。

25日に発売になった写真集の話。

「そっち(グラビア)が本業の人じゃないから水着っていいのかなあ、とか思うんですけど」。

水着写真集ということでやたら「おとなっち」を強調する(水着=大人でもないだろうに。実際件の写真集はかなり「おさなっち」色が強い、という個人的感想)

写真集がベトナムで撮影されたと言うことでベトナムの思い出話

ベトナムでマッサージの値段が安いという話から、「日本だともっと高いよね〜」。「あ、なんか友達に話している調子でしゃべってた」

■ アコなっち広島

元々は「在宅派」だったのに、今ではすっかりコンサートのレポートでしか更新しない「現場派」に転向してしまった今日この頃、皆様いかがお過ごしですか。

ということで先週に引き続き、今週は広島に来ている。山陽新幹線に乗るのは何年ぶりか、数年前に学会で博多に行って以来。乗り方を忘れた。

というか、山陽新幹線の現状がいまいち分かっていなかった。ひかりレールスターというのに乗れば良かったのだな。東海道新幹線の感覚で何はともあれ「のぞみ」を選択してしまった。しくじった。

昼前には広島着。さてこれから18:00まで何してすごそう、と思うと「原爆ドーム」。我ながら発想に広がりがない。なんというか、修学旅行といえば広島原爆ドームで平和教育、と考える日教組系教師的発想の狭さ、みたいな。そういえば広島に来るのは中学の修学旅行以来だった。

ちなみに原爆ドームは「世界遺産」。世界遺産を見たい、と日頃言っているなっちこと安倍なつみさん、見ましたか?今回のツアーでは歌われていないが、神戸震災をテーマにした「たからもの」を切々と歌う安倍さん、「原爆」の災禍を見ても感じるものがきっとあると思う。

いったんホテルにチェックインして荷物を減らす。東京と違って安い。5250円でまずまずの(安)ホテルに泊まれた。

その後は広島城も見物してから、今日の会場へ移動。ビルの最上階の会場。「いかにも」という格好をしたファンが階段に座り込んで所在なげに待っている。みっともないのでやめましょう。

私は下の階に降りてタワーレコードにいき、モーニング娘。シングル「みかん」初回Bバージョン(ミニ写真集付き)を購入。ちなみにDVD付きの初回Aバージョンはすでに購入済み。別にくじがついているとかそういうことではなく、単に写真集もほしかった、というだけ。売れ行きが苦戦している、と聞いて支援したかった、というのもなくはない。

会場はそれなりに段差があって、後ろから2列目だったが、まずまず視界は開けていた。まったり座ってみられそうだったのだが、横の人がやや前に出て立ち、そのためその人の肩越しにステージを見る羽目に。何で隣の人の肩越しにステージを見なければならないのだ。しかたないので、よくステージを見たいところでは立たざるを得なかった。ちょっと残念。

会場はかなり狭く、いかにもライブ会場、という感じ。先週の東京厚生年金会館大ホールとはかなり雰囲気が異なる。オペラグラスとかがなくてもある程度表情とかが見える。またバンドメンバーが3人しかいなくても、全体的に密集感がある。

安倍さんも「近い、近い」を連発。バンドメンバーとふつうに世間話をしているノリになったり、客席相手に素な感じで相づちを求めたり。しかしそれでも個別にレスを求める観客の叫びは軽くスルーしたり。

これは普段から思っていることで、今日も改めて思ったことだが、安倍さんは曲によって歌い方というか、声の出し方を実に器用に変えてくる。かなり切ないメロディーと歌詞の「小説の中の二人」では艶のある声でなめらかに歌い上げる。それが女性の切ない感情を実に上手く表現することになる。かわいらしい女性の感情を歌った「大人へのエレベーター」も似た発声。同じく女性らしさが引き立つ歌い方。一方、歌詞を読めば女性の恋愛の歌なのだがそれにとどまらないスケール感を持つ「Too far away」やふるさとにいる母を思う「ふるさと」など、「恋」ではなく「愛」を歌う歌では少し乾いた声で、語りかけるように歌う。今回のツアーでカバーしている「オギヨディオラ」、今日のご当地ソングとして歌った吉田拓郎「今日までそして明日から」も同様の歌唱。「性別」を感じさせない歌い方。

テクニックとかではなくて、曲に気持ちを乗せて歌うと自然にそうなるのだろうと思う。曲の世界一つ一つに思いを込め、その思いに応えられるだけの技術も持っている、そうして生み出される表現力は、ひいき目を抜くことはもはや不可能なので、ひいき目込みで、ちょっとたいしたものだと思う。

MCは例によって「ぐだぐだ」。広島名物紅葉まんじゅうの話をしているときだったか、うれしそうにいろいろしゃべっていて、「落ちは特にないんですけどね、しゃべりたかったのでお話ししました」とかなんとか。関西人松浦亜弥が聞いていたら「落ちはつけようよ」とつっこむ#1ところだろう。あるいは「豆乳キムチ鍋」の話を始めて、「豆乳キムチ鍋」を作ったきっかけを説明する場面で、豚肉を売っていたおばさんから「水を使わず大根おろしだけで作るみぞれ鍋」を紹介された話になり、あれ、豆乳キムチの話はどうなった、と思っていたら、最後に「大根おろしをするのがめんどくさくて、豆乳キムチ鍋になったんですけどね」、とか。噛み合っているんだかいないんだか。

まあ、安倍さんが楽しそうだったから、全てOK。


#1 田中れいなのラジオでのしゃべりを聴いてそれを引き継いだ松浦さんが田中さんへ送ったメッセージ。

2007年11月19日

■ なちけめ

スペシャルゲスト保田圭、ということであまりにお約束で笑ってしまったが、しかしこれがまた想定通り見事にはまっていた。

サックスを演奏するのは想定外だったが、こちらはまあ、保田圭だから及第点、プロのサックスプレイヤーではありえない、それはそういうもの。もっとも十分聴くに堪えたので、モーニング娘。(元を含む)一部メンバーの歌唱よりはレベルは高かったりする。

それでもそちらは余興の域を出ないが、二人で歌う歌は圧巻。モーニング娘。の初期「セカンドモーニング」収録の名曲「好きで×5」と同じく「セカンドモーニング」収録曲でありかつ、今ツアーでは本来安倍さんがソロで歌っていた「Memory 青春の光」。他会場ではご当地ソングを募集してそれを歌うコーナーのかわりのスペシャルゲストコーナーだったが、個人的にはこちらの方がずいぶんお得だと思った。

ご当地ソングは一部を除いて、安倍さん自身にはあまりなじみのない曲が歌われていたりする。歌の世界を自分なりに作るのが真骨頂の安倍なつみ、新しい曲への対応力は少し弱め、歌い込んで良くなっていく「叩き良化」型。モーニング娘。初期曲のほうが高い完成度の歌が聴ける。

そしてまた安倍さんと保田さんの息のあったコーラスが素晴らしいのだ。「好きで×5」は保田圭メインパートに安倍なつみがハモり、逆に「Memory 青春」では安倍なつみがメインで保田圭がハモる。

特に「Memory 青春の光」はやはりソロで歌う歌じゃない。この二人で歌う「Memory 青春の光」はこれまで様々な組み合わせで聴いたなかでも間違いなく一位を争うできだった。

MCはMCでいつものぐだぐだでれでれなちけめ(保田圭の愛称がケメ子)。デュオユニット「なちけめ」結成を迫る保田さんに対してあえてつれなく振る舞ってみたり、モーニング娘。初期メンバーの話題に興じたり、最後舞台からはける保田さんの投げキッスに対して恒例の「おえ〜」をやってみたり、と完全に二人の世界を作っていた。

■ 鉄板レース

本公演の最大の目玉、当日まで一切誰かが明かされなかったシークレットスペシャルゲスト。

当日までゲストが誰かが明かされない、というのはあまりなかったことなので、界隈では様々な憶測が飛ぶ。よほどの大物なのではないか、安倍さんと実に意外な交流がありました、とか。あるいは妹さんの安倍麻美ちゃんの事務所またぎの共演、とか。はたまたモーニング娘。現メンバーが登場、とか。

もっともそういうのはすべてほぼ「ネタ」として語られていたわけで、実際にはガチガチの鉄板の大本命がいたわけだが。

ゲストではないバンドメンバー紹介時、「素敵なバンドメンバーを」と言おうとして「スペシャルな」と言いかける。観客が沸くと、「あ、間違えた」。

ゲストコーナーの時間が来ても、客を煽ってじらして、なかなか紹介しない。さんざん引っ張っていよいよ呼び入れる。

「スペシャルゲストは、サックスプレイヤーの」

え?誰?

「保田圭!」

ドリフターズのコントだったら、観客が全員ずっこけ、舞台が崩れる場面。

いやはや、見事なお約束落ちでした。

■ 共演者弄り

久々の大きな会場で「緊張している」を連発する安倍さん。つい半年前に同規模のコンサートをやっているのに。バンドメンバー紹介時、今ツアーから参加のギターの久保田さんに対してもしつこく「私、普通じゃないですよね」と絡む。いかにも誠実そうな久保田さん、どう対処して良いのやら、と少し困った風。

「久保田さんはこの世界で何年目なんですか?」

「30年です」

お見それいたしましたとばかりに深々とお辞儀、さらにしつこく「だったらあまり緊張とかしないんでしょうね〜」。

久保田さん、苦笑。なっちワールド全開、なのだが、今ツアーから参加の久保田さん、観客のなじみが薄かろうと言うことで、あえて積極的に絡んでいるのだ、たぶん。

共演者弄りが大好きな安倍なつみ、ただただ遊んでいるようでいて、でも実は結構いろいろ気を回しているのだ。

そうしてバンドメンバーを含んだひとまとまりの世界ができあがる。メインの歌手とバックで支えるバンド、ではなく、全員が同じ舞台に立つ共演者、安倍なつみコンサートではなく、「アコなっち」バンドのコンサート。

■ なっち先生のお歌の時間

コンサート全体の印象としては味付けかなり濃いめ。見た目こってりだが意外とさっぱりしている博多ラーメン松浦亜弥コンサートとは対照的に、スープはどろどろ栄養満点全部のみ干せば血圧あがりそうな京都は「天下一品」のこってりラーメン。

「みんな、わざわざなっちに会いに来てくれたんだよね」「みんななっちのこと大好きなの?」、バンドメンバーのAsamiさんの何とも言えない苦笑、私には絶対言えない、といったところか。うざい、おもいっきりうざい。 それがやみつきになる。

あるいは「ツンデレお姫様」松浦亜弥に対して「なっち先生」安倍なつみ、とも言える。

客に「私を褒めて」と迫ったかと思えば、軽く突き放したりして客をコントロールする松浦亜弥に対して、客が自分に身をゆだねていることを絶対的に確信している安倍なつみ、客を「集団」として掌握しきっている、まさに幼稚園児を相手にする幼稚園の先生のごとく。

バンドメンバー紹介の際に思いっきり噛んだときのややしつこいブーイングに対して、

「うるさーい、なっちは噛むの!」

生意気なガキを相手に開き直ってみせる先生風。同様のケースで松浦亜弥は

「退場!」

宣告をしたらしい。この突き放しが松浦流。

ヴァンサンクツアーに引き続き、今回も「お遊戯教室」を開催。前回と同じ曲の同じ振り付けをなっち先生が直々に指導。またMCではことあるごとに「何々した人!」と挙手を求める。とうぜん客は「は〜い」とお返事、まさに幼稚園。

■ アコなっち

京都から東京へ日帰り旅行。帰りは最終のぞみ。家に帰り着いたら日付が変わっていた。疲れた、はずだが、朝起きたら体調がいい。

ということで東京厚生年金会館ホールで開催されたなっちこと安倍なつみのコンサート「アコースティックなっち」に行ってきた。

東京厚生年金会館は会場前まで行って当日券が無くてすごすご引き上げたことがあったな、と思い出す。もちろん仕事のついでに行ったので、京都・東京の運賃を無駄にした、とかそんなことはない。ただ当日券でしか入るすべを知らなかった当時、それなりに脚を伸ばして新宿の会場まで行って、そのまま引き上げ、ホテルで本田美奈子さんの急逝を知り、ショックを受けたことをつい先日のごとく思い出す。調べてみたら二年前、今をときめく里田まいを含むカントリー娘。をゲストに迎えた「24カラット」公演だった。ちょっとまったりした、「普通のハロプロ」コンサートだったあのときと、今との変化(進化と言うべきか)に改めて驚かされる。そのときのコンサートの感想文にはこのようなことを書いていた。

ただ全体の印象として、音響が悪く、かなり聞き苦しかった。またハロプロ系のコンサートでは期待すべくもないが、コンサート独自のアレンジを施した生バンド演奏をバックにつけるぐらいのことは本来はして欲しいものだ。

そのときの思いは昨年春の「乙女チックバンク」でのワンコーナーを経て、今年春の「ヴァンサンク」ツアーで実現され、今回もそれを引き継ぐ。

狭い会場での「アコースティックライブ」というふれこみでこれまで実施されてきたツアーだが、私の初鑑賞となった今回の会場は普段のハロプロコンサートを行う大ホール。それだけに前回「ヴァンサンク」コンサートと印象は重なる。大きな会場で、大勢の観客の前で、生バンドをバックに、なっちが何のひねりも衒いもなく、ただ唄う。それ以上でもそれ以下でもない。それ以外に何を望むか、文句があるか、というコンサート。

特に今回はスペシャルゲストの一環として、通常編成の3人のメンバーの他に、前回ツアーのバンドメンバーを務めたギターの徳武弘文さんとヴァイオリンの藤田弥生さんが加わった豪華編成。通常バージョンは先日の新曲発売イベントで見たが、やはり特にヴァイオリンの存在は大きい。安倍さんの歌声とヴァイオリンの音色の相性はかなりいい。新曲「息を重ねましょう」のカップリング「小説の中の二人」の切ない声、「Too Far Away」の堂々とした唄い回し、「ふるさと」の優しい歌声、いずれもヴァイオリンの音が絡まると一層引き立つ。

そして安倍なつみはひたすら歌の世界に没入する。アレンジがどうとか、フェイクを入れようとか、そういう小細工は一切なし、音楽的なテクニックには興味なし、ただ歌の世界に身をゆだねるのみ、それがなっち流。

夏のモーニング娘。誕生10年記念隊コンサートではグループのリーダー格としての責任感を見せ、毅然としたりりしい雰囲気を醸していたが、ヴァンサンクツアーと今回のコンサートでは自分の大好きな歌を大勢の観客の前で唄う、ただただそのことだけに絶対的な幸せを感じているようだった。

2007年11月11日

■ 座って鑑賞するのも愛

安倍なつみ新曲発売イベント、私はCD一枚だけ買っただけなので、昼1回のみの参加。夜公演についての情報をネットで読む。

夜公演は観客ほぼ全員が立って鑑賞したそうだ。前の連中が「立とう」とあおり、前に立たれれば後ろの席の人間は立たなければ舞台が見られなくなる。結局座って鑑賞したかった人も立たされる。なんなんでしょうな。

モーニング娘。誕生10年記念隊コンサート、大阪新歌舞伎座公演。新歌舞伎座という場所柄ゆえ、普段のファン層とは明らかに違う人たちが鑑賞に来ていた。60代の女性。ファミリー席が取れなかったのか、そういう制度を知らなかったのか、一般席だった。前の男どもにたたれては舞台が見られない。その女性はたまらず通路に座ってみようとした。係員が注意して、座席に戻されていた。子ども連れの家族もきていた。もちろん子どもにも舞台は見えない。

ファミリー席の設定が別にある以上、仕方ないとは思う。しかし背の高い男性が立てば、舞台が見られない人が出てくる。そういうリスクを伴っているということ、そして「モーニング娘。」「なっち」はやりようによってはスタンディングライブを当たり前とは思わない観客も引きつけるものを持っているということ、そういうことを少しは考えてみたらどうだろう。「立ってみる」のが当たり前、本当にそれが正しいのだろうか。

今日のイベントはシングルCDを買ったファンへの感謝イベントである。ファミリー席とかの設定もない。普段スタンディングが当たり前とされているハロプロのコンサートにきていない人も、当選したからと来た人もいるだろう。東京2回、大阪1回、皆が座ってみていた、というのにはそういうことへの配慮があったのではないのか。それを自分が立って騒ぎたいためだけに無にする。

こういうのでも「なっちファン」と言えるのか。それが大阪関西のノリなのか。なっち好き、関西郷土愛を多少なりとも持つ身として正直落胆した。

私があまり好きではない言葉を投げつけたくなる。

空気、読めよ。

■ 新曲発売イベント

なっちこと安倍なつみ、新曲発売イベント。

Asamiちゃん、可愛いかったぁ!!!って違うか。

座席はくじ引き方式、引いた券を見たら「6列」。そんな前の席でライブを見るのは初めて。ディナーショーではそこそこ前の席もあったが。しかも会場にはいると前3列はつぶされていたので、実質3列目。ほぼ中央。エグゼクティブパス招待席並みの良席(?)。お金を払った正規の「アコなち」コンサートでは最後列とか、立ち見席とかそんなのばっかりなので、実はこの無料イベントが一番おいしかった、ということにもなりかねない。

セットリスト。

  1. くちびるで止めて
  2. MC(挨拶)
  3. 小説の中の二人
  4. MC(新曲の話)
  5. 息を重ねましょう
  6. MC(バンドメンバー紹介、メンバーの大阪話)
  7. 大人へのエレベーター

可愛く艶っぽい声で歌う曲中心。客は全員着席したまま。この方がいいと思うがなあ。コンサートでも座って聴こうよ。

挨拶のところで「生なっちを初めて見る人」と挙手を促す。3割ぐらいが手を挙げる。「ありがとうございます。あ〜でも、今嘘ついた人いたでしょ〜」。この「嘘ついた人いたでしょ」という時の言い方、表情が何となく幼稚園の先生っぽい感じ。そういえば安倍さんの「観客いじり」はそういうノリが多い。さる掲示板では「幼稚園の先生とヲタもだち」と評されていた。言い得て妙である。ちなみに松浦亜弥さんだったら、ちょっと口をとがらすように「嘘つきぃ〜」というだろうか。安倍さんも松浦さんも観客いじりが好きだが、ノリは少し違う。

新曲の話のところでは、最終的なレコーディングは今回初めて大阪で行った、というお話。いったんレコーディングは終わったが、さらによくする部分があったか何かで、もう一回やり直そうとしたら「なっちは今大阪だ」ということで、急遽大阪のスタジオで録音した、と。そのことを「アコなち」の大阪公演の時に話しようと思っていたが、そのときはいっぱいいっぱいで飛んでしまったので「今日お話ししました」。そのときはツアー初日、しかも事故後初ということもあってか、相当緊張していたようだ。

バンドメンバー紹介ではバンドメンバー一人一人に大阪での想い出(一応最初の振りは食べ物)」を聴く。ギターの久保田さんが「ちょっと前は新大阪駅で赤福をよく売れていて」とか話し出したところ、安倍さん大あわてで「おっとっとっと」と仰け反る。いや、そこまでタブーな話でもないから。

パーカッションのAsamiちゃん。観客の男性の野太い声に所々で苦笑。そのときの表情がすこし安倍さんの妹さんの麻美ちゃんと似ている気も。大阪の想い出は「修学旅行」。「おおお、若い!」、みたいな雰囲気になる。

ラストは安倍さんの最近の公演ではおなじみの岩崎さん。観客を「うぉおおお」とあおって、指揮者のように締める恒例のパフォーマンスをステージ中央に進み出て行う。「今回は真ん中まで出てこられて」。「いや、なんか空間があってやりやすそうだなと思って」。「自由な感じで、いいですねえ」。

たった40分の公演だったのに、おなじみの岩崎さんはさておきそのほかの二人がしっかりおなじみになった。松浦さんのコンサートのバンドメンバーなんて全然覚えていないのに。このあたりのメンバー「いじり」は安倍さんが上手。

最後の「大人へのエレベーター」、観客にも振りをまねしてもらうのが通例で、しかし座席幅が狭いのを見切ってか、安倍さんが普段よりも横方向に窮屈そうに踊る。気のせいかもしれないけれど。あと「寝るときときのタオル、はなさないから」のところ、普段は長めのスカートの裾を握ってほほにすりつける振りをしていて、それがとても可愛いのだが、今回の衣装でそれをするとスカートが短かすぎて、なにな感じだったので、少し違った振りになっていた。

最後の握手会、ほとんど記憶にございません。ま、そんなものでしょ。何かメッセージを伝えるものらしいので、私も一応考えてみて、春、秋両ツアーでセットリストからはずれている「空Life Goes On」をまた聴きたいなと思って「空Life Goes On」をまた歌ってください、と言おうかと思ったが、「そららいふごーずおん」と曲名が結構長くて、握手の時にそんなことで時間をとるのも何だなと思い、さらによく考えれば新曲発売イベントで2年前の曲を聴きたいとリクエストするのも失礼な話だと思い、断念した。ま、変に粘らず、さっさと立ち去るのが私の美学、ということで。

いくら抽選とはいえ、無料でこの中身はあり得ない。むしろ固定客以外の一般人にこうした機会を提供する方策はないものか、一般人相手でも1割ぐらいは籠絡できそうなイベントである。

2007年10月21日

■ 褒め育て

松浦亜弥コンサート感想文、追加分。

東京公演でアルバムのジャケット写真を「気に入っている」といったのに対してブーイングされた(確かにちょっと微妙)のがよほど堪えたのか、今回の公演では「ブーイングとかいらないから」、「とにかくほめて」オーラが此処彼処にでていた。「私はほめられて育つタイプなんで」、って自分で言うか。

かなり「ぶりっ子」(死語)系のドレスを着て登場し、「可愛い」と会場から声が出たら、「そういう風に言ってくれるから大阪大好き」とか。「東京の人はもっと冷たい」なんて泣き言も。すっかり恒例となった年齢ネタ(「21歳」「え〜」)を客にやらせる隙を与えないように年齢にふれる部分では極力間が開かないようにしゃべってみたり。ネタとわかっていてもブーイングはいやなもののようだ。

あやや、可愛いよ。ダブルレインボウ(ジャケット写真も含めて)、最高。MCおもしろい。衣装可愛い。歌うまい。声もいい。髪型似合っている。

これだけほめれば、さらに伸びるかな。

■ ダブルレインボウ

仕事がむちゃくちゃにせっぱ詰まっているのにあややこと松浦亜弥コンサート鑑賞。

最初客席の雰囲気を見て間違えてアイドルのコンサートに来てしまったのかと思った。ああ、松浦さんはアイドルだったか。往年のアイドルのコンサート。いかにも「アイドルファンです」みたいな服装できている人が娘。コンサートと違って少数いるところがかえって不思議な雰囲気を醸し出す。

客席のマナーはまずまず良かった。MC中にしゃべる人もおらず(少なくとも私の周りは)、聴くべき曲はしっかり聴く、という当たり前のマナーがしっかりしている。ただファミリー席で座ったままサイリウムを振り上げて踊っていた人が隣で、それがまともに私の視界を遮ってくれたのが、かなり気になった。わざわざファミリー席で踊らなくてもいいじゃないか、といいたくなる。そういうのは娘。コンでも安倍なつみコンサートでもあまり経験がないのでその限りでの印象は良くなかった。

コンサート自体は想像していたよりは少しあっさりした味付けだった。安倍なつみコンサートのこってり味とは少し違う。バンド紹介もあっさり、MCも、話に落ちはあり、おもしろいのだけれど、安倍さんのMCと比べると少しあっさり目。まあ、落ちのないメルヘン話を延々と続ける安倍さんのMCより一般人にはお勧めできる。客の声援も、アンコールの時の「あやや」コールは「なっち」コールと比べるとだいぶ大人しい。まあ、なっちコンがこってりしすぎなのかもしれない。

最新アルバムと初期の曲とが混ざったセットリストということで、どんな流れになるのかと思ったが、思っていたより違和感なく、最新曲と初期曲が上手く調和していた。考えてみれば初期曲のセルフカバーは「Naked Songs」で既にやっていて、そのときにも違和感なく「今の」松浦亜弥の曲になっていた。初期のアイドル曲も今の松浦亜弥が歌えば、結構「ロック」。初期の松浦亜弥と今の松浦亜弥のコラボ、ではなく、普通に今の松浦亜弥のコンサートだった。

そして先日は「物足りない」と書いた最新アルバム「ダブルレインボウ」、前言撤回、素晴らしいアルバムです。傑作。今更言うなという感じだが。CDを聴いた段階で一番好きだといった「引っ越せない気持ち」も良いが、アルバムと同名の曲「ダブルレインボウ」もスケールの大きな曲で、これが実によい。「dearest.」と立て続けに今後の松浦亜弥の代表曲たる資格を持った曲を発表してしまった、という感じ。両曲を今後どう使い分けていくのだろう、などと余計な心配をしてしまったりする。「灯台」も訥々と切なさが伝わってきて泣けるし、「blue bird」もムードのある好曲、「女 Day by Day」は勢いがあってとても楽しい。その他の曲も(今回のコンサートでは歌われなかった曲も含めて)一曲として駄曲がない。

一点、慣れの問題なのかもしれないけれど、松浦さんの声質のせいなのか、微妙に言葉が聞き取りづらかった。MCも所々聞き取れないところがあったし、歌詞も頭に入ってこない部分があった。安倍さんの言葉はすんなり頭に入ってきて、コンサートで初めて歌詞の内容をきちんと理解した、なんてことが結構あるのだが、今回は聞き取りそびれた歌詞をCDで確認し直したりしている。

ともあれ今回のコンサートは「ダブルレインボウ」が名盤である、ということを再認した、ということで十二分の価値があった。後藤真希「How to use SEXY」といい、ハロプロ、エルダー組方面では良作がどんどん生まれているのに、なんで「落ち目」呼ばわりされるのだろう。

2007年10月14日

■ 美勇伝

モーニング娘。コンサートゲストの美勇伝について。ただのメモ。

昼公演、最後のMC、岡田唯「この私のためにわざわざお集まりいただき・・・」。

夜公演。最後のMC、岡田唯「(光井愛佳と岡田)関西コンビ二人のためにお集まりいただき・・・」。美勇伝リーダーの石川梨華および娘。メンバーにつっこまれ、訂正。「関西コンビとその仲間たちでした」。

石川梨華、美勇伝のMCコーナーで「六甲颪うたいましょう」。観客を煽って実際にうたわせてしまう。阪神タイガーズファンの石川梨華さん、いたく満足。

美勇伝、おもしろい。

■ リーダーとサブリーダー

初めてのモーニング娘。コンサートの続き。

前述の通り、席は昼公演の方が断然良かった。周りの雰囲気も(私の価値観では)断然良かったし、視界も良かった。その意味では昼公演だけの参加で良かったか、とも思った。しかし実際は夜公演まで見て、初めてこのコンサートの良さを再認できた。

昼公演はじっくりメンバー(かなり高橋愛多めで)の表情、踊りを観察できた。視界が開けていて、とても良かったのだが、ただいまいちこのコンサートの「プロトコル」をつかみきれないでいた。いや、このコンサート、というのは少し狭いかもしれない。実は新生モーニング娘。(高橋愛リーダー、新垣里沙サブリーダー体制)を私は理解していなかったのだと思う。

私はリーダー高橋愛を10年記念隊コンサートの安倍なつみに重ねようと見ていた。単にモーニング娘。リーダーと10年記念隊の実質リーダー格との比較にとどまらない。私の思うモーニング娘。「正史」では高橋愛こそが安倍なつみのモーニング娘。における正当な後継者だった。それ以外の娘。「エース」、後藤真希も石川梨華も安倍なつみとは重複している。彼女たちは「追加」であっても、「代替」ではなかった。しかし高橋愛はそうではない。安倍なつみ卒業後の初シングルで彼女は初めて娘。の「エース」として飛び出した。それ以前は「エース候補」といわれながらも、後輩の田中れいなに娘。シングル曲のセンターを先に奪われたりもしたが、安倍なつみ卒業を待っていたかのように、彼女は娘。の「エース」となった。併存しなかった二人の「エース」。安倍なつみの後継としての高橋愛。

抽象的な「エース」という意味では上の解釈は間違っていないと思う。しかし実質に担った役割は二人は全く別のものであった。その考えてみれば当たり前のことに、今日改めて気づかされた。

高橋愛は、これまた考えてみれば当たり前のことだが、後藤真希の後継だった。そして安倍なつみの後継は、これもまた今更書くにも当たらない自明のことではあるが、新垣里沙だった。

高橋愛は後藤真希にあこがれ、新垣里沙は安倍なつみにあこがれている。そして後藤真希は高橋愛をかわいがり、安倍なつみは新垣里沙をかわいがる(ついでにいうと後藤真希は安倍なつみを慕い、高橋愛と新垣里沙は強い仲間意識で結びついている)。この人的なつながりが今の娘。における役割にもそのまま反映しているのだ。

高橋愛は「美」を追求する。歌だけでも勝負できる歌唱力を持ちながら、そこにとどまらず、踊りにも執着を見せる。彼女の踊りは別次元だった。コンサートの中盤から少し大人っぽい振りのついた曲が続くや、完全に彼女の踊りはギアチェンジした。元々他のメンバーと比べ、肢体の伸び、腰の振り、明らかに違って見えたが、それが大人っぽい振り付けになると映える、映える。他のメンバーが「大人っぽい踊りを頑張って踊っているなあ、可愛いなあ」という感じなのに、高橋愛だけがこれが実にエロティックなのだ。MCその他では高橋愛が最年長メンバーだとかは全く意識しない。しかし特定の曲を踊っている高橋愛は、その限りにおいて、別次元に大人っぽく、美しく、「エロい」。その姿は後藤真希にそのまま重なる。歌だけでも十分勝負できるし、個人的にはそうしてほしい来もあるのだが、しかし踊りを含めた表現力は確かに一段抜けている。なるほど、確かに高橋愛は後藤真希にあこがれ、それを目指してきたわけだ。

一方新垣里沙は、自分とメンバー、そして観客全体を一つにすることに意識を注ぐ。抽象的な「美」とか「技術」ではなく、メンバーとの関係、そして何よりも観客との関係を彼女は第一に考えている。踊りも歌もすべて観客に対して向けられている。メンバー全体を意識しつつ、グループをまとめ、観客を楽しませること、そこに己の使命を見いだす。踊り歌う新垣里沙の笑顔の素晴らしいこと。そしてメンバーを見守る真剣なまなざし。10年記念隊の時の安倍なつみを思い出した。

昼公演の段階ではまだそこまで意識は出来なかった。昼公演で見た二人の様子、表情を思い出しながら、いささか視界の悪い夜公演を見ていたときに、ようやくこの構造に気づいた。昼公演での様々な光景が、実際に見ていたとき以上に輝いて思い出された。

■ 初めてのモーニング娘。コンサート

本日東京で初日を迎えた松浦亜弥コンサートのセットリストを見て微妙にへこみ、一方で今日大阪で開催されるモーニング娘。。コンサートの東京公演でのセットリストを見てこれまた微妙にへこむ。

松浦亜弥コンサート、昨年出た名盤「Naked Songs」の曲がほとんどはいっていない。特に今後の松浦亜弥の代表曲となると思っていた「Dearest.」がない。「ハピネス」もない。一方、私には全然思い入れのない「桃色片思い」とかその辺の曲が入っている。

昨年のシングルとアルバム「Naked Songs」を聴いて松浦ファンに「転向」した私にとって、昨年から進めてきた松浦亜弥の路線変更は大歓迎だった。なのに、セットリストを見る限り、だいぶん揺り戻しがあったように見える。残念だ。

一方、モーニング娘。コンサート。モーニング娘。初期の名盤「セカンドモーニング」からの曲が入っていない。当たり前といえば当たり前だけれど。ただ夏に開催されたモーニング娘。10年記念隊コンサートではこの辺の曲がたんまり入っていたので、何となくその落差に軽くショックを受ける。

松浦亜弥は最近の曲がいいのに、昔の曲が多く入り、逆に娘。は初期の曲が好きなのに、全然入ってこない。世の中うまくいかないものだ。いや、単に私が天の邪鬼なだけか。

まあ、松浦亜弥コンサートは初期の曲の他に最新アルバム「ダブルレインボウ」の曲が多く歌われるわけで、実はこのアルバムを今日買ってまだ聴いていないので、それを聴いてからだ。それに松浦さんはMCもおもしろいし、全体の雰囲気も好きだし、席は昼夜ファミリー席を押さえられたし、で基本的にはとても楽しみにしている。

一方、問題の娘。コンサート。実はモーニング娘。「本体」のコンサートに参加するのは初めてなのだ。そもそも「現場」に生きだしたのが安倍さんがソロデビューしてからで、それからずっと安倍なつみコンサートにしか行っていなかった。今年に入っていろいろ行きだしたが、春は何かと忙しくて安倍なつみコンサートの前日だかにあった娘。コンサートにまで手が回らなかった。そんなこんなで自分でも少し意外なことに初めての娘。コンサート。

席は昼は何とかファミリー席を押さえられたが、夜は一般席。三階最後方。まったり座って楽しむコンサートばかりに行っていたので、ファン層が「若い」(実は怪しい?)、踊ったりするのが楽しみで行く人が多い娘。コンサートは大いに不安。アウェイ感を強くもってしまう。ファミリー席で隣で踊られたりはしないだろうが、一般席で周りみんなが踊り出したらどうしよう。

ファミリー席が取れないのなら、昼公演だけにすれば良かった、と思うも、チケットを押さえた時点ではセットリストは不明。時々昼夜のセットリストが変わることがあって、私にとっては肝心の高橋愛ちゃんのソロコーナーが夜だけしかない可能性もある。というので、一般席しかとれなくても、夜公演のチケットを押さえざるを得なかった。

セットリストが判明する。昼夜、同じ曲が並ぶ。愛ちゃんのソロコーナーもしっかりある。そして曲は「踊りたい人」向けのセットリスト。記念隊コンサート良かったなあ、などとあまり意味のないことを思う。おまけの今週は別件で頭がいっぱい、とてもモーニング娘。に思いを馳せられる状態ではなかった。とても低いテンションで会場に行く。

ということで、初めてのモーニング娘。コンサートの感想文。まずは客席側の感想から。

昼のファミリー席はそれほど違和感はなし。基本的に座ってみたい、という人の心性は安倍なつみコンサートの客であろうとモーニング娘。コンサートの客であろうと大差はない、ということか。ただすぐ後ろはもう一般席だったのだが、MCの最中しゃべる、しゃべる。当たり前のようにしゃべる。なちコンでもしゃべる人はいるが、そういう人は完全に安倍さんが好きで来ているわけではなくて、単にハロプロファンとして結構適当な気分出来ている人が多いと思う。話している内容が目の前のコンサートとは無関係な雑談だからだ。もちろんそういう人は少数派だし、単にマナー知らず、コンサートに来るべき人ではなかった、というだけのことだ。一方、娘。コンサートではあちこちで当たり前のように話し声が聞こえる。しかもきちんとMCの内容に合わせてしゃべっている。自宅かどこかで友達と一緒にDVDを見ながら雑談しているノリ。こちらとしては正直勘弁してほしいのだが、娘。コンサートではこういうのは許されているのだろうか。

夜公演ではそれに加えて、こちらは想定の範囲内だが、踊る踊る。狭い客席でそんなに必死にならなくても、と思うぐらいに踊る。当然「私の席」の空間に平気で侵犯してくる。まあ、これに文句を言っても始まらないだろう。

ただ一つ覚えておいてほしいのは、三階一般席のこの界隈の人がよく使う言葉で言えば「糞席」だから、この言葉自体その「糞席」を毎回正価で買っている一般(FC会員ではない)ファンの気持ちを逆なでするものだと思うのだが、暴れてもいい、なんていう人がいて、暴れるためにあえて本当は前の席のチケットをもっているのにわざわざ後ろの席に来る人がいるが、大変に迷惑な話だ。踊りたいのなら、FC会員の多数いる前の席で踊ってください。地元で、純粋にモーニング娘。を見たくて足を運んだ一般ファンの気持ちを踏みにじらないでください。もちろんコンサートに踊りに来る、という人の気持ちを否定はしない。ただ「糞席」だから、暴れて楽しむ、というのは、その「糞席」でしかなかなか入れない地元一般ファンの気持ちを踏みにじる行為だと私は思う。

オークションなどというあまり褒められない方法でチケットを入手するのが当たり前の人にとってはその「糞席」は正価の何分の一の価値しかないのかもしれないが、オークションを利用しない人にとってはその「糞席」も正価通りの価値を持って、それだけのお金を支払って見に来ているのだ。私はオークションは主義として利用しないのだが、それは道徳大好きのハロプロファンからすれば正しい「主義」じゃないのかなあ。

と、まあ、不平不満ばかり並べたが、コンサート自体は、これがなかなかどうして、とても楽しいものであった。ということでいったん更新。楽しい話は別の記事を立てる。

2007年09月16日

■ 10年の歴史

モー10.トークショーの補足。

安倍さん・保田さんともに自分がモーニング娘。卒業後の方が在籍時よりさらにメンバーとの絆を感じるようになった、というようなことを話していた。私もそういうように感じていた。保田さんはともかく、安倍さん娘。在籍時の特に2001年ぐらいまではどこかに娘。はゲゼルシャフト的なものを残していた、ように見えた。

いつしかモーニング娘。は卒業メンバーを含んで、一つの完全な疑似家族(妙な言葉だがそういうことだ)となった。それが私の中のモーニング娘。に宿るユートピア、正史。そしてそこからこぼれ落ちた亀裂の物語を含み込んだ「全体」をそれそのものとして私は愛する。

■ モー10。

そんな中でもモーニング娘。10年記念に関するイベントの一つ、大阪京セラドームで開催されたモーニング娘。10年記念展および安倍なつみ・保田圭のトークショーに行ってきた。土日二日開催だが、仕事で東京から関西に帰ってきたのが土曜の夜。必然参加は日曜日のみ。

当初はトークショー一日4回の内、2公演のみ見る予定だったが、ネットで4回で1セットだと知り、全公演に参加することにする。予定外の二回分は当日券にての参加。

全四回でデビュー作の「モーニングコーヒー」から安倍さん卒業時のシングル「愛あらばIt's all right」そしてその後のソロ活動までを順に振り返るという企画。完全に全公演参加を当て込んだ内容。一公演のみ参加ではかなり中途半端。

どうも土曜日公演では安倍さんがいろいろもの忘れがひどくて、保田さんからいろいろ教えられていたようだったが、さすがに昨日の今日、安倍さんのボケはやや少なめ。

安倍さん、保田さんが在籍していたモーニング娘。を振り返る、ということで出てくるメンバーの名前に片寄りがある。5期以降のメンバーの名前は出てこなかったのではないか。その一方で「あいぼん」の名がごくごく自然に飛び出る。安倍さんの中では今でもあいぼんはあいぼんなのだ。たとえ「記念展」の方でその名が消されようとも。

一方で不自然な形で名前が出なかったメンバーがいた。保田さんが安倍さんの料理に関する思い出話を振ったとき。保田さんたちに期メンバーが加入してまもなく、安倍さんに招待されて家に行き、杏仁豆腐をごちそうになったが、不出来で「おいしい」とは言えなかった、という話。保田さんから話を振られた安倍さんは「圭ちゃんと矢口が家に来てくれて」と話していた。

杏仁豆腐のエピソードは私には既知の話。2000年ぐらいの歌番組で聴いたことがある。そしてその話を「暴露」していたのが残る二期メンバーの市井紗耶香。

ハロプロの紡ぐユートピアの物語の中に残る一つの大きな傷。

2007年08月27日

■ 木偶の坊ではない

モーニング娘。十年記念隊コンサート名古屋公演の評をいろいろネットで見たが、おおむね参加者は楽しまれたようで。特に二日目土曜日開催分の盛り上がりはたいしたものだったらしい。

私が参加した金曜日開催分はやはりいろいろ大変だったのだろう。私が見る限り、安倍さんの表情には必死さが先に出ていて、いつものライブを心の底から楽しんでいる感じではなかった。とにかくコンサートを成立させるだけでいっぱいいっぱいだったのかもしれない、と今思う。土曜日になるとだいぶん余裕が出てきて、安倍さん自身も楽しめたのかもしれない。

となると、私が思っていた以上に後藤真希さん欠席は突発的なものであったということか。スタッフもメンバーも相当ばたばたした中でのあの公演だったのなら、あのライブはたいしたものであったと今は思う。それでも後藤さんの韓国での様子を聴くにつれ、「出演するのが当然」という対応には納得がいかないものは感じるのだが。

突発的な事故、ということで思い出すのはモーニング娘。コンサート中に高橋愛ちゃんが転倒して病院に運ばれた件。これほどの突発的事故はあるまい。そのときの対応をネットで探す。どうやら愛ちゃんの歌のパートは吉澤ひとみさんと新垣里沙さんとでほぼカバーしたようだ。

それを思えば今回ももう少し何かやりようがなかったのか、と思わなくもないのだが、しかしそれは違うのだろう。モーニング娘。は(メンバーチェンジはあるとはいえ)恒常的なグループ。一方十年記念隊はテンポラリないわゆる「シャッフル」ユニット。グループとしてとれる練習時間も全く違うだろう。一人抜けたらそれを素早くカバーする、それはやはり不断の練習の賜物なのだ。それを思うとやはりモーニング娘。は改めてたいしたグループだし、一方十年記念隊はそうした突発的事態には必然的に弱いグループだったのだ。

だからといって十年記念隊が駄目だといっているのではない。「シャッフル」ユニットなればこそこのメンバーが集まれたのだ。そしてこのメンバーが集まったことによって作り上げられた世界を少なくとも私は堪能したのだ。「シャッフル」ユニットには「シャッフル」ユニットの良さがある。ただ突発的事態には弱い特性を持っていた、それだけのことだ。

今思い起こせば名古屋公演は名古屋公演でとても良いものであった。安倍さん、新垣さんはもちろんのこと、久住さんまでもが必死さを醸し出していた。若い二人を必死にリードする安倍なつみ、その姿はいつもの、心の底からライブを楽しんでいる安倍なつみとは違うものだったが、とても美しかった。

それでもやはり私はなちごまを見たかったのだよ。

2007年08月25日

■ 座してただ敗北を待つ

私の中のモーニング娘。はそこにいた、のかなあ?

本日開催されるモーニング娘。十年記念隊コンサート名古屋公演の会場に向かう電車の中で本公演の後藤真希の欠席を知る。もう京都から名古屋までの運賃払って電車に乗っているのですが。ぎりぎりまで結論を引き延ばす。それが誠意というものなのだろうか。少し違う気がする。

日曜日に後藤真希、途中退場。その後韓国に仕事で出かけるが、どうやらカメラを通して見ても顔色に優れず、とても万全とは言い難い状態であったと聞く。その時点で本日の欠席は半ば予期されていたのではなかったか。なのにしかるべき対応をせず、ずるずると結論を先送りにする。

問題は告知が遅れたことだけではない。コンサートの中身も問題だった。後藤さんソロ曲と、後藤さん・安倍なつみさんデュオ曲の二曲がそのまま削られる。「突然」なら仕方がない。しかし十分そういう可能性は想定されていてしかるべき状況だった。そうであるならば、後藤さん欠席というファンにとっての痛手にさらに曲を削るという痛手をかぶせることを何とか回避する策を取り得なかったのか。

先日モーニング娘。を卒業した吉澤ひとみさんを急遽、しゃべりのゲストとして呼び寄せたのがせめてもの「誠意」か。確かに吉澤さんの登場は会場を大きく盛り上げた。吉澤さんもきちんと話題を考えてきていて、会場を沸かせてくれた。良い仕事をしたと思う。

しかし結局はコンサート全体で65点を取りに行っただけのこと。後藤さん欠席という事態の中でも、何とかあらゆる可能性を探って良いコンサートを作ろうという姿勢が残念ながらあまり見えなかった。たとえば、たとえばの話であるが、本コンサートの初期に披露された久住小春さんのソロ「ふたりはNS」という曲を急遽今日の公演に組み込む、ということがそれほど難しいことなのだろうか。正直言うとモーニング娘。十年記念隊コンサートにおいて純情キラリンだかなんだかの曲を二曲も披露されても私はつまらない。それでもあり得べき可能性のぎりぎりを探ったのだろう、そういうメッセージは伝わったはずだ。

たとえば十年記念隊が出演したフジテレビのイベントで、今日と同様後藤さんが欠席したとき、後藤さん担当曲を残りのメンバーでうたったという。出来はさんざんだったようだが、チャレンジングな姿勢ははっきり見える。もちろんそちらは生演奏だったので今日も同じとは行かないが、たとえばそういう失敗を畏れず何かをしようという姿勢が今日は見られなかったことが残念でならない。

ソロの後藤さんの曲の他に削られたのは安倍さんの担当曲。安倍さんは本来歌う曲より一曲少なくしか歌えなかったということだ。まして安倍さんは本公演の「座長」格。

私は妊娠しているため思うようにコンサートに参加できない飯田圭織さん、そして後藤さんがいなくなった穴を必死の笑顔で精一杯埋めていた新垣里沙さん、がむしゃらに場内を駆けめぐる久住小春さんにはよく頑張ったと万雷の拍手を送りたいと思った。彼女たちにそれ以上望むことはない。良い仕事をしたと思う。

でも安倍さんにはあえてそうはいいたくない。彼女は無念だったろう、そう思う。もっと何かしなければならなかったのではないか、そう悔いいているのではないかと思う。そう思いたい。今日のコンサートで満足してもらいたくはない。

だから私は今日は安倍さんには拍手しなかった。安倍さんとともに、今日の無念をかみしめたいと思った。

2007年08月24日

■ 名古屋に行く

先日鑑賞したモーニング娘。誕生十年記念隊コンサート、日曜日開催分でアクシデントがあったという。そのことを巡って、非常に不愉快なテキストを目にした。私が見て、感動したものをばっさり否定されたように感じた。私が見ていたものはくだらない、見るに堪えないものであったと腐されているように感じるテキストだった。もちろんその人にとってそうであったというだけのことだ。様々にあってしかるべき感想の一つに過ぎない。ただそのテキストが書き手の「感想」にとどまらない「糾弾」調の文体だったので、個々の感想にとどまらない一般的な主張としてかかれている文章のように読めたので、私の不快感は増幅された。

サイトの内容について言及するのであればリンク先を明示して言及するのが筋、とそのサイトには書かれていたが、リンクはしない。なぜならそのサイトは数々ファンとしての一線を越えたアンフェアな行為から得られた情報をもとに書かれたテキストが掲載されているからだ(件の記事もそうだ)。そのサイトにリンクして言及することはそのサイトのそうした情報発信のあり方を容認することになるように私には感じられた。

なら最初から黙殺しろよ、と自分に対してつっこみを入れつつ、コンサートの評価について煽られたのは確かで、そしてそのコンサートへの思いが揺らがされたのは確かで、私自身そのコンサートについてどうとらえればよいのか、正直分からなくなってきた。確かに件のテキストは書き手の意図通りの効果を発揮したのだ。ハロプロのライブの現状について聞き手に疑念を抱かせる。見事というほかない。

結局そのあおりに乗せられる形で、もう一回見ておかなければならぬという思いに駆られた。急遽本日開催される昼分のチケットを入手。名古屋御園座公演。関西で見られたのと同じコンサートを遠出してまで見るのは初めてだ。見事に乗せられている。

2007年08月18日

■ 備忘録(モーニング娘。誕生十年記念隊コンサートに関する)

あとは私の備忘録

会場は大阪難波にある新歌舞伎座。本来は名前の通り、歌舞伎やら舞台やら演歌系のコンサートやらをやる会場。うわさでは松浦亜弥主演のミュージカル「すけだち」をやる予定で会場を押さえたがもろもろの事情で変更になった、とか。真偽のほどは不明だが、納得のいく話ではある。

そのいささか場違いな会場前に「モーニング娘。」の名前が華々しく飾られる。人通りの多いところ故、ファンではない一般人が通りすがる。「へえ、モーニング娘。やん」、「あ、でも今のものとは違うみたい。懐かしい人がいるわ」、なんて会話が聞こえる。一般人気がなくなったとはいえ、その程度には「知られて」いる。

客層も少しおもしろい。明らかに新歌舞伎座には合った、逆に言えば「モーニング娘。」には場違いな女性客がちらほら。劇場の会員には公演を選んで無料で入場できる権利があるようで、その中であえてモーニング娘。を選んだ人がいる、ということのようだ。楽しんでもらえればいいが、と祈るような気持ちになる。

「Night Of Tokyo City」のような声の重なりが美しい曲はどう聞こえるのだろうか、某末っ子メンバーの声をのぞくと、かなり上手く聞こえるが、それはひいき目だろうか。そして安倍なつみソロ曲、谷村新司のカバー曲「Too Far Away」。これまたひいき目でこれ以上のものはないだろう、と思った。技術的な歌の上手い下手とは違う、歌い手の心の体重をかけたような歌いっぷり。これで「駄目だ」と思われれば、もう手駒はない、どのみち五木ひろしにはかなわないのだ、そちらに行くべきだったのだ。

後藤真希のソロは最新シングルより「シークレット」。これは声が美しい。切なくすがりつき、染み渡るような声。透明感と存在感を併せ持っている。正直に言う、高橋愛はまだこの域には達していない、高橋愛を愛するが故に思う、安倍なつみ・後藤真希の歌への気持ちの入れ方を高橋愛にも身につけてほしい。

「愛車ローンで」、「乙女の心理学」、「Loveマシーン」などコミカルな振りのついた歌についても安倍なつみ・後藤真希は見事というしかないパフォーマンスを見せる。実に可愛く、おもしろく、見ているこちらが愉快になる踊りを見せる。新垣里沙・久住小春も間違いなく大きなものを学んだはずだ。そうして現在のモーニング娘。もまた一層進化することだろう。


MCなど。ここからは完全に備忘録。

安倍後藤。後藤真希加入当初、ダンスに苦労していた、本番前なっちに「ここまで頑張ったんだから、できるよ」といわれ、大いに励みになった。

安倍。妹(麻美)と一緒にいるときに、お父さんから電話。「あみ(麻美ちゃんのこと)といっしょにいるよー」というと「そうかー」といってあっさり切れた。その後メール。見るとお父さんから。とても長く「人生とは何か」というような内容。何だ?とも思いつつ、やっぱり家族ってありがたいですよね、という話。

ついでに安倍さんのお母さんからもメールが来るが、お母さんは安倍さんが何度教えても、「っ」とか濁点とかがつけられない。それでたとえば「いっぱい」が「いはい」となったメールが来る。また次の機会には改めてしっかり教えよう。

後藤。前から飼っていた犬(タカ)と最近拾ってきた黒猫(チェリー)がとても仲がよくて、いつも一緒にいる。今年の夏はこの二人の恋路を見届けようと思う。ちなみに後藤さんの家族はチェリーのことをチェリーとは呼ばず、「カラス」だとか勝手な名前で呼んでいる。いつになったらこの子(猫)は「チェリー」になるのだあ。

久住。飯田さんを見習いたい。どこをかというと飯田さんの「大人しい」ところ。え?ちがう?「大人っぽいところ」?まあ、そんなところ。

新垣。安倍さんは相変わらず変。いろいろな味(バニラとかチョコレートとか?)のお菓子が差し入れされて、安倍さんはメイプル味を選んだ。何でその味を選んだんですか、と聴くと、安倍さん曰く「だってなっちの本名は安倍メイプルなつみっていうから」と答えた(ちなみにその話を聴いていた小春は安倍さんの与太話を本当だと信じてしまった)。

飯田。小春はやっぱりミラクルだ。車で移動時、小春がプリンを食べようとしてあわてて落として、車中に散らかしてしまった。みんなで後始末をしながら、そんなにあわてないでもっと落ち着きなさい、と注意したら、「はい」と笑顔で答えた小春の手には早くもプリンがあった。

アンコール時。久住、会場には提灯がかけられており、それでテンションがあがりました!それを聴いて安倍「提灯、フォー!って感じ?」。皆から「古い」とつっこまれる。安倍さん「古くないよー」。

安倍後藤。後藤。安倍の挨拶中、にやにや。安倍、「なあにわらってんの?」。後藤、その直前にうたった「パパに似ている彼」の振りがなんかお笑いのギャグに似ていない?「いつもここから」のバイクに乗った振りをするギャグ。それを思い出して、にやけてしまう。安倍、後藤の真剣な姿を見ると「本当にいいよ」ということにしている。後藤。「26歳になってもなっちはなっち」。

安倍。ダンスレッスンを行っている会場の掃除のおばさんに「ありがとうございます」といったら、向こうもすごく感謝してくれた。

後藤。暑い。暑すぎてボーとしている。今日会場に来るとき、ぼんやりしていて、前を歩いているマネージャーについてタクシーに乗ろうとしたら、後ろから呼び止められた。「何?」と思って振り向くとそこにマネージャーが。マネージャーと思っていた人は全く知らない人だった。向こうは驚いただろうな。

久住。見習いたい人、後藤さん。後藤さんはセクシーオーラが出ている。小春は前のめりオーラが出ている。

新垣。ライブ前に5人で気合い入れに点呼を行う。そのとき、飯田さんが常に(更新している最中だからか)タイミングがずれる。

飯田。26にもなって、可愛いものがほしくなったりする。新垣や久住のもっているものをうらやんだら、新垣がキティちゃんの腹巻きをプレゼントしてくれた。それを早速使おうと思ったら、全然入らない。「太った?」と思って改めて腹巻きを見たら小学四年生向けだった。

アンコール時、最終MC。

安倍。暑さのあまり、化粧が崩れる。特に後藤さんは「メイクにうるさい」ので、頑張って直していた。

小春、提灯話をするが、そのとき安倍の顔をじっと見続ける。「お祭りみたいで良かった」。安倍さんうれしそう。「良かった、良かった」。

新垣、飯田さんの時の腹巻きの話について「すみませんでいた」。安倍、「楽屋でもいい話だけどね」。

最後の曲「恋の始発列車」の時、後藤さんが安倍さんになにやらちょっかいを出したようで、安倍さん、ミス。後藤さんを笑いながら睨む。最後の挨拶、5人が手を取り合う場面で小春だけいない。ずっと客に手を振っていた。

2007年08月17日

■ 儀式

私の中のモーニング娘。がそこにあった。

東京で行われたもののセットリストを見ていた時点で、私の最初の感想は上の一文になることは半ば決まっていた。しかし想像以上に素晴らしいものだった。

私はモーニング娘。のコンサートには実は行ったことがない。モーニング娘。のライブを見たのも昨年夏のミュージカル「リボンの騎士」の最後に行われたミニライブのみだ。だから「私の中のモーニング娘。」とはテレビやDVDなどのメディアを通じて私の中に形作られた想像の産物以上のものではない。しかしそれはそうであるだけに、私にとって確かに思い入れのある存在だった。

「私の中のモーニング娘。」が全盛だった頃、私はひたすら自宅でメディアを通じてモーニング娘。を知るだけのいわゆる「在宅派」だった。それでもいつかモーニング娘。の人気が衰え、チケットが楽にとれるようになり、狭い会場でコンサートが開催されればそのときこそ行こう、そう心に決めていた。

しかしそのときには想像の範囲を超えていたことに、メンバーが次々と変化し、人気は衰えず、チケットは簡単にはとれず、そうしているうちにいつの間にか「私の中のモーニング娘。」がいなくなってしまった。私は今のモーニング娘。を愛しているが、それは*あの時*私がいつかコンサートを見に行くと心に決めたあのモーニング娘。ではない。

*その*モーニング娘。が帰ってきた。「私の中のモーニング娘。」、それは1期、2期だけで構成されたモーニング娘。である。後藤真希が加入する前のモーニング娘。。どこかはかなく、いつか記憶の中にのみその存在をとどめるであろうその結末がその目の前の存在の中に宿っているかのごとく感じられたモーニング娘。。

現実のモーニング娘。は私の予想を遙かに超えてたくましく今もなお現実として力強く現存しており、それゆえ「私の中のモーニング娘。」は成仏することなしに私の心の中をさまよっていた。

後藤真希のいないモーニング娘。の曲を後藤真希を含めたメンバーで歌う。しかし何の違和感もなかった。後藤真希はまるではじめからその場の中にいたかのごとく、曲の中にいた。後藤真希加入以前の最後のアルバム「セカンドモーニング」収録、初期モーニング娘。の声の重なりという長所を遺憾なく示した名曲「Night Of Tokyo City」、初期モーニング娘。のある種のナイーブさが表出した曲「パパに似ている彼」、そして初期娘。を打表するシングル曲「抱いてHold On Me!」、いずれも安倍なつみと後藤真希の声の掛け合いがあたかもオリジナルがそうであるかのごとくにはまっていた。

そして後藤真希加入後の代表曲「LOVE マシーン」、正直に言うと私は初めてこの曲が真に名曲であると感じた。本当のオリジナル、オリジナルを歌っていたメンバーがいなくなったメンバーだけで歌ったバージョン、その他いろいろなバージョンをメディアを通じて、そしてほんのわずかな機会に直接、聴いてきた。オリジナルが歌われていた頃は私は「それ以前」のモーニング娘。をこそ「本当」と信じる反動主義者だった。それ故この曲の力を認めてはいなかった。そしてそうこうしているうちに次第にメンバーが入れ替わり、全く別のメンバーによって歌われるこの曲は「過去の栄光」を表現する曲になってしまっていた。

しかし今回歌われたこの曲は、この曲本来の力を十分に発現したもののように感じられた。安倍なつみと後藤真希、この「相容れぬ」二つの存在がぶつかり合って、一つになるのではなく、さらに賑やかにバラエティ豊かになる。少しひどいことを書く。安倍なつみと後藤真希、この二人がいればモーニング娘。はできあがってしまうのではないか、そんな風にさえ思えた。

そしてこのコンサートを通じて、安倍なつみもモーニング娘。に帰っていた。

私が直接見たライブでのソロとしての安倍なつみではなかった。ライブDVDなどで私の記憶に残るモーニング娘。の安倍なつみであった。自分がこのグループを引っ張るのだ、その気負い、責任感に溢れ、りりしさを感じる安倍なつみである。ああ、これが多くの人が見ていた安倍なつみであったのだ、と改めて思う。自らの苦難を乗り越え、さらに中澤裕子の卒業を見送ったあと、毅然と「復活」してみせたその安倍なつみを見た。

反対に後藤真希はすっかり「妹」モードであった。これほどかわいらしい後藤真希を見る機会もあまりない。こうしたメンバーの組み合わせによって様々に表情を変える娘。たち、この疑似家族の成長を見守る楽しみの大きな部分を占めるところである。

飯田圭織はさしずめ嫁いでいく長女といったところか。かつてはわがままで頼りなかった次女がもう家を仕切れるようになった、それをかつてそのわがままぶりに腹を立てたことの思い出とともにいまほほえましい思いでゆったりと見守る。

「現役」娘。の一人、新垣里沙は自分もしっかりしたところを見せなければ、と少し気負い気味。必死で一人前なところを「姉」たちに見せようと張り切る。その頑張りぶりがかわいらしい。張り切るあまり背伸びしてソロで歌った曲が福田明日香卒業時に作られ、保田圭が卒業時にカバーした「Never Forget」。見守る方の立場なのだから、この選曲は少しずれている気も。それよりも同じセカンドモーニング収録の安倍なつみのソロ曲「せんこう花火」を歌ってくれた方が、私は泣けた。

もう一人の現役娘。久住小春、状況を何も分かっていない幼い末っ子。ひたすらきゃぴきゃぴとはしゃぐ。そのはしゃぎぶりが、逆にある種のしんみりした感情をかき立てる。

飯田圭織と新垣里沙がデュオで歌った曲が「ラストキッス」。飯田圭織が属していたユニット「タンポポ」のファーストシングル。タンポポはその後メンバーを入れ替え、ついには「オリジナルメンバー」飯田圭織を外した形で、かわりに新垣里沙が入る。二人は同じ「タンポポ」のメンバーでありながら、同じ場所にいたことはない。そして「外された」形の飯田さんはかわりに入ったメンバーを「逆恨み」したという。

その二人が歌う名曲「ラストキッス」。もとよりこの二人の人間としての関係においては遠に何のわだかまりもないのだが、しかし改めて二人でこの曲を歌う意味、それは過去の不幸なすれ違いを形式の次元においても払拭する、その儀式のように思えた。

そしてこのモーニング娘。誕生十年記念隊本来の最新シングル「愛しき悪友へ」、過去のわだかまりを解消し、成長した今の姿を「綺麗になったね」とうたうこの曲が、「長女」を送る家族の応援歌として、ひいては「私の中のモーニング娘。」の華々しい解散ソングのように聞こえた。

2007年08月14日

■ ディナーショー感想IV

全体のまとめ。

出演メンバーを見たとき危惧したごとく、二期ファンにとっても高橋愛ファンにとってもやや微妙なショーではあった。二期ファンなら二期二人のデュオを見たかったし、高橋愛ファンにとってはソロ曲が一曲では物足りない。トークも二期ファンからすれば高橋さんのしゃべりはつまらなかっただろうし、高橋さんファンにとっては愛ちゃんのぐだぐだぶりが足りない。

どちらの立場からしても不完全燃焼気味なのだが、結果として腹八分目、悪くはない。

■ ディナーショー感想III

最後に高橋愛についての感想。

愛ちゃんは愛ちゃんでした。以上。

でもいいような感じだが、備忘録代わりにもう少し。

別段珍しいことではないけれど、緊張しているというのが伝わってくる。

別段珍しいことではないけれど、噛みまくる。

別段珍しいことではないけれど、ソロ曲(夢から醒めて)を歌うとき、立ち上がりがやや悪く、声の伸びがない。

だいたいいつものことだけれど、途中から声が伸びてきた。

別段意外なことではないけれど、矢口さんとは少し距離感。

そういつものことではないのだけれど、今日の髪型はよく似合っていた。

安倍さん、保田さん、矢口さんと比較すると「芸能人」らしさはかなり少なめ。歌が上手くて、きれいで、気が小さくて、謙虚なお姉さん、という感じ。

まとめると愛ちゃんは愛ちゃんでした。

■ ディナーショー感想II

割とどうでも良い料理の感想。

メニュー。フォアグラのムース仕立て、スズキの焼き物、牛フィレ肉ステーキ、マンゴープリン。

一気に500人分の食事を用意した、と思えば上出来。私の金銭感覚でいえば、アルコール代別で 7500円程度。アルコールは飲み放題だが、今回は控えてワイン三杯だったので、食事代総額一万円程度か。となるとショー代は一万五千円。ちょっと高め。

座席はかなり後ろ。センターステージはまずまず近くで見られたぐらい。三人が客席を歩く機会があったが、私のすぐそばを通ったのは保田さん、高橋さんを目で追っていたら、保田さんがすぐそばをすっと通りすぎて、少し焦ってしまった。その気があれば握手ぐらいはしてもらえそうだったぐらい。もっともそういう場面で私は絶対手が出ない。ので後悔はしていない。

■ ディナーショー感想I

ハロプロミックスディナーショー、保田圭、矢口真里、高橋愛出演分に参加。

全体の感想。非常に楽しかった。時間がとても短く感じた。

と書くと非常にありきたりだが、去年二度参加した安倍なつみのディナーショーの感想とはかなり違う。安倍さんの時の感想を短く書くと、「非常に幸せだった。空間がキラキラ輝いていた」という感じ。この違い。

とりあえず今日の感想を続けると、保田さん、矢口さんのしゃべりはとても達者で落ちもあって、おもしろい。たぶんそれほどハロプロファンでなくても、それなりに楽しめると思う。普通に笑える。安倍さんのしゃべりは落ちがなくて笑っちゃえるけれど、一般受けするのはこちらの方だろう。

とりあえず保田さん、矢口さんの「二期」メンバー分の感想を続ける。二人とも歌うまい。正直矢口さんの歌は最近ずっと微妙だな、と思っていた。といってもほとんど見ておらず、「歌ドキ」という番組で歌っていたのを見ただけ。そのときの印象でそう思っていた。でも今日は良かった。森高千里の「渡瀬橋」を歌ったのだが、声の伸び、感情の込め方、申し分なし。保田さんに関しては、ソロで歌ったのが、ファンクラブ向けに出したソロ曲ということで私の知らない曲だったのだが、きちんと歌として楽しめた。一般的に知らない歌を歌われると辛いことがあるのだが、今日は全くそんなことはなかった。

以上、しゃべり、歌ともとても充実した75分だった。特に矢口さんについてはいろいろ「不幸なすれ違い」があって、私にとって微妙な状態が続いていたが、これだけのパフォーマンスを見せられればなにをか言わんや。元々私にとって矢口さんのことは絶対的に肯定しなければならないもの、それを支える記憶が頑としてあって、それが一気に呼び覚まされた感じだ。

安倍さんとの比較に戻ると、保田さん、矢口さんがdo 表現者であるのに対して、安倍さんはis 表現者。どちらがいいとかそういうのではなく。そして今更ながらに思う。ああ、初期モーニング娘。はいいバランスのグループだったな、と。ということで、金曜日の、初期モーニング娘。を彷彿させるモーニング娘。誕生十年記念隊コンサートへと思いを馳せる。

2007年08月13日

■ ディナーショーより帰宅

とりあえず一言。

私の中の矢口真里が復活した。

2007年06月03日

■ GAMこそ希望

GAM最高。

良かった。感動した。

藤本美貴の思いと松浦亜弥の懐の深さを存分に感じられた一日だった。

■ GAMに希望を

あきまへん。

やっぱりどうあっても私は美貴帝こと藤本美貴のことは好きだわ。

「辞め方」にはやはりどうにも納得できないものが残る。仕方がない部分がある、とは思いつつ、それでもなお、辞めずに済む道があったはずだ、という思いはどうしても残る。針の筵に座らされても、敢然と舞台に立ち続けた先輩がいるじゃないか。またソロだったから意味が違うといっても、本質的には同じ覚悟で持って舞台に立ち続けた親友も今同じ舞台で隣に立っているではないか。私はそういう道を選んだ人をこそ応援し続けたい。

実際かっこよさげな言葉を吐いて舞台から降りていったかつてのモーニング娘。リーダーと、そのほんの数ヶ月前に同じ「スキャンダル」に見舞われたが、無様に敢然と舞台に立ち続けたソロメンバーと、「発覚」当時の「推し」度と今現在の「推し」度は完全に逆転してしまった。

その当時の文章を読み返してみた。ソロメンバーについては、その当時はほとんど無関心だったが、そのときを契機に次第に関心を持ち出し、いまや私の中の「推し度」第二集団のトップを走る。一方元モーニング娘。リーダーについては、最初の「辞めた」段階ではほぼ全面的に同情し、応援を続けることを表明している。それなのに今はほとんど無関心なメンバーになってしまった。

藤本さんも、私にとって、後者のパターンをたどるのだろうか、と思うと寂しくもあり、またある意味楽でもある。でも、明日のコンサートを見てみてはっきりするだろうが、そうはならない気が今はしている。理由はよくわからないが、ソロになっても彼女には舞台に立ち続けて欲しいし、そのためには松浦さんのソロの機会が失われようとも、GAMを継続して欲しいとさえ願っている。1 + 1 < 1のユニットだなどといっていたくせに、今はGAMに希望を託している。

2007年05月09日

■ ピンクの象さんが空を飛ぶ

空気を読みまくって更新。

Great Aya and MikiことGAM、大阪コンサートのチケット、入手確定。お金は支払い済み。昼公演のみ、ファミリー席。

まっつぅこと松浦亜弥には半年振り、美貴帝こと藤本美貴にはほとんど一年ぶり、か。

当初、松浦亜弥単独コンサートではなく、GAMコンと聞いたときには、ちょっと残念、と思ったものだった。ソロ松浦亜弥>GAM松浦亜弥、モーニング娘。藤本美貴>GAM藤本美貴の私にとってはどうにもそう感じてしまった。

でもでも、考えてみるまでもないことだが、松浦亜弥と藤本美貴、同時に会えるんだよな。それはどう考えてもすばらしいことだ。

今のハロプロ界隈の空気は知らない、私個人の頭の中はピンク色〜。

2007年05月05日

■ 自己幻想

まずは普通に覚えているところから。明日(もう今日か)が最終なので、いわゆるネタばれは気にしない。

夜公演。安倍さん単独公演100回目ということで、スタッフ手作りのくす玉登場。サプライズでもなんでもなく、なんとなく安倍さんが「100回目」を言いふらして、作らせた、みたいな感じ。安倍さん大喜び、大満足。見ているこっちも大満足。

「トウモロコシと空と風」では客相手に振り指南。横の人に手がぶつかっても「なっちが許す」。なんだか幼稚園のお遊戯の時間のノリ。こんなお遊戯教室を大の大人相手に嬉々としてやれるのもなっちならでは。たとえば美貴帝こと藤本美貴には絶対できない。

「懐メロ」コーナー。昼.、片想い (浜田省吾/1979)、自転車に乗って (高田渡/1971)。夜、大空と大地の中で(松山千春/1977) 、.好きだった人(かぐや姫/1972)。

個人的によかったのはこの懐メロコーナーと、阪神淡路大震災をテーマにしたGyaoドラマの主題歌「たからもの」。それとラストの「大人へのエレベーター 」。安倍さんには、前者のような比較的一般性・メッセージ性の強い曲か、逆に等身大の自分を表現できる後者のような曲がよいと思う。安倍さんのMCが人類愛とか生命の神秘みたいなことを語ってみたり、逆に限りない私事を語ってみたりするのに合っている。一方普通の恋愛ソングは普通。安倍さんのMCに出てこないような次元の歌詞の曲は安倍さん自身もどことなく「与えられた曲」として歌っているように感じる。

「たからもの」。CDでは多くのファンが絶賛するほどは良曲とは思ってこなかったが、生演奏、生歌の今回は圧倒的だった。安倍さんの歌には、時々こうした、上手い下手などを超越した、神ならぬ「なっち」の宿る曲がある。「打率」は正直たとえば松浦亜弥のほうが高いと思うが、安倍さんは時々こうしたとんでもない場外ホームランを飛ばす。

2007年05月04日

■ 共同幻想

なっちこと安倍なつみコンサート、参加。

想像していたとおり、「なっちの、なっちによる、なっちのためのコンサート」だった。

誰よりもまず安倍さん本人が一番楽しんでいる、という。だからといって、決して独りよがりな、内向きのライブではない。なんと言っても安倍さんの一番の楽しみが「みんな」に何かを表現する、ということなのだから。

とにかく今自分が感じていること、表現したいことを精一杯表現して、そのことを全力で喜んでいる。そこには制度的な媒介は一切存在しないかのごとく。制度、形式、義務、一切無用、ただ安倍なつみの思いだけが会場を覆う。そんなコンサート。

もちろんその背後には、このライブを支えるプロの演奏者、スタッフがいるのは言うまでもないことだけれど、でもその一人ひとりが「なっち」の思いを共有しているかのごとき幻想に覆われる。

2007年05月01日

■ なっちのなっちによるなっちのためのコンサート

イベントの抽選は華麗に外れた。まあ、(抽選に)参加したことに意義がある、というものだ。携帯も少し使えるようになったしな。電池がまともに持たないので、会話はできないが。どうしても話さなければならないときにはPCを起動して、USBから電源を取って会話する。超重量携帯電話。

閑話休題、ゴールデンウィークは大阪のなっちこと安倍なつみコンサート一本。前日だかに娘。のコンサートも大阪であるはずだが、チケットはとっくに売り切れている。もちろん前売りなど入手していない。というので、華麗にスルー。

本命のなちコン、こちらはしっかり前売り券を入手済み。前売り券を入手してコンサートに行くのは初めて。いつもものぐさなもので当日券頼りだったが、少しは人間として成長した。

ゲストなし、生演奏、というディナーショーの長いバージョンみたいなライブ。参加者の評判もずいぶんといいようだ。どんな感じなのかというと、どうやら、なんと「なっちのコンサート」のようなのだ。ついに「絶対」の領域に足を踏み入れたのかもしれない。

2007年01月13日

■ 女神たちの祭典

エルダーコン、やばい。

この1行ですべて言い尽くせている気がする。帰り道、「やばい、やばい」と普段使わない「やばい」という言葉が頭の中を反復した。ハロプロにまだこれだけの力が残っていたのだ。本体モーニング娘。のいない「エルダークラブ」には、しかし、底知れぬ力が残っていた。そんなことはテレビ東京の「歌ドキ」を見ていて分かっていたつもりだったのに。

一曲一曲の凝集感が素晴らしい。すべての曲に歌い手、そしてそれを配置した演出サイドの意図が読み取れる。すべてが真剣勝負。去年のエルダークラブコンサートと比較して、各ユニット・メンバーが自分のオリジナル曲を歌うのが中心というある意味平凡な演出。しかしそれもこれも、久々に新曲を出したカントリー娘。が今のメンバーで歌う最後のライブ、今年のこのコンサートでしか成立しない、この必然。一瞬の最高の輝きを魅せるはかなくも神々しいまでのライブであった。

後浦なつみの三人が各々の個性を出して競い合う。踊りを中心としたパフォーマンスで魅せる後藤真希、「歌手」を最大限にアピールする松浦亜弥、そして性格の異なる三曲を器用に歌い分けながら、しっかり「アイドル」として場をまとめ上げる安倍なつみ。三人各々が有無を言わせぬ説得力を持ったステージを作り上げた。

それに負けじと挑みかかるのがメロン記念日。見事に一瞬でステージ全体を制する。昨年の新曲「お願い魅惑のターゲット」、メロン記念日の曲としては平均的な曲だと思っていたが、こうして生で見ると、なるほど、この曲には確かに神が宿っていた。「キスはしたくないんじゃない、解って〜」、このフレーズが頭の中を駆けめぐる。

演歌で文句があるかとばかりに前田有紀が魅せ、中澤裕子も「長老」としての迫力を見せつける。飯田圭織は悠々とおおらかな時の流れを作り出す。

もうすぐみうな、あさみが卒業し、グループとしては実質「解散」となるカントリー娘。は久々の助っ人のいない単独で歌う新曲「革命チックKISS」を歌う。この曲の底抜けに明るい曲調が、「最後」の哀しみを逆説的にかき立てる。「最後」を記念しての、事務所サイドからのいわば「ラストプレゼント」、粋な計らい。年齢的に「エルダークラブ」とハロプロ年少組の「ワンダフルハーツ」の間に来るユニット、しかしそれが「エルダークラブ」所属になったことが、エルダーコンしか見ない私にとってのプレゼント。あさみ、みうなの、私にとっての最後のステージ姿を目に焼き付ける。

モーニング娘。初期メンバーによる「未来の扉」、ついぞ行かなかった初期娘。コンサートを今ようやく見ることができた、そんな気がする。たった一曲だけなのに、初期娘。コンサートを堪能した気になれたりする。

松浦亜弥・稲葉貴子・大谷雅恵・柴田あゆみ、CD発売時のオリジナルメンバーで披露された「三角関係」。松浦亜弥、歌詞を間違える。途中で気づいたようだが、なかなか修正も効かず、1小節程度間違ったまま歌いきる。自分のパートを歌い終わって、後ろを向いているとき、天を仰いでいた。元々の振りがそうだったのかどうかは分からない。でもそうした姿がとても愛おしくてちょっとだけ抱きしめたくなった、もちろん妄想だよ、放っておいてくれ。

目で追いかけていたのは結局大谷雅恵。あの堂々たる脚、あれこそ日本女子の脚だ。ちょっと妙なリズムの踊り、あれこそハロプロの鏡だ。あの微妙な、でも嘘のない笑顔、あれこそ日本男子の心のオアシスだ。

2006年12月18日

■ 想い出はこの頭の中に

何で一日の間に神戸京都を2往復もせなあかんねん、と自分のミスを棚上げにして八つ当たりしてみたり。

6時過ぎに神戸に着いてみると、そこはルミナリエとやらでにぎわっていた。そうか、わすれていたよ。どのみち関係はないけれど。

というわけで、人の流れの大勢に逆らい、クリスマス色で色づく神戸の街を一路ホテルオークラへ急ぐ。元町から歩いていくと入り口がよく分からない。やはりこういうところは車で来るべきものなのだ、といつもながらに思い知らされる。

ややうろついてロビー到着。いい時間になっていたので、受付をすませて会場へ。前から3列目のテーブル。まずまず。客層は、夏のディナーショーと同じく多彩。値段の高いディナーショーは客をふるい落としているはずだが、客層を見る限り、一般のコンサートよりも女性比率が高く、女子高生二人連れなんてのもいたりして、むしろこちらの方が客層は広いのではないか、と思わされる。普段いる(はずの)熱心なファン(いわゆるヲタ)も背広ネクタイ姿で一般客に紛れていて、よい感じ。値段の高さゆえ、ファンのふるい落としを行っているということで批判も多いディナーショーだが、一般ファンの敷居はむしろこちらの方が低いのではないかとも思う。ミュージカル「白蛇伝」からお子様客がいなくなった感じの客層で、正直私にはこちらのほうが居心地がいい。

食事は前菜にアボカドとカニのスモークサーモン包み。魚料理に瀬戸内海の幸のパイ包み焼き、肉料理はローストビーフ、デザートがアイスクリームにムース。

私的値段は、オークラ代とクリスマス代を考慮して料理代9500円。アルコール代4000円。夏は料理アルコール込みで6000円などと値踏みしたがそれは安すぎた。反省、撤回。上記値段より2000円引きぐらい。ということで私独断価格でショー代は14500円。ふつうのコンサートが7000円弱というところからして、時間が短く、その代わり座席ゆったり、全曲生演奏で、私個人の状況としてコンサートよりずっと良席が楽に取れてこの値段なら、まあ、ありか。

ただ他会場であったように安倍さんをモチーフにしたデザートとか、安倍さんが意見を出したカクテルだとか、メニューに安倍さんの写真をあしらう、だとかそういうサプライズが一切無かったのは残念至極。「オークラ」代といっても関西なのだから、そのぐらいサービスしてくれ。

MCは、、、。忘れた。白蛇伝で広瀬香美さんから歌唱指導を受けた話とクリスマスに海外で仕事というのは初めてで今からうれしくて仕方がない、いろいろ勝手な想像をしてうきうきしている、という話と、モーニング娘。10周年記念隊の曲がかなりいいという話、それぐらいしか覚えていない。もうちょっと記念隊のメンバーとの話とか聞きたかったけれど。

安倍さんはいつものようにきゃっきゃとうれしそう。Gyaoとか歌ドキでアコースティックバージョンで曲を歌うときと比べて、声が高め、「アイドル」モード。ほろ酔い気分で、ゆったりまったり、座って鑑賞、それを除けば、ショー自体はいつもの「なっち」コンサートのちょっと短いバージョンでした。

夢がほんの少しあれば、笑顔になれる。

二年前の私では考えつかない。

すっかり定番となったこの曲の歌詞を聴いて、2年前の出来事に思いを寄せていたものはあの会場に私のほか、どのぐらいいたのだろうか、などと思いつつ、その瞬間「アイドル」なっちではない安倍なつみの声を耳に焼き付ける。

■ 師走

やべ。

チケット忘れた。元町で気づいた。

今から取りに戻る。

■ プッチブルジョア

2万8千円のディナーをいただいてきます。

2006年11月24日

■ 白蛇伝2

前のエントリで書きそびれたことについて補足。備忘録代わりに。

劇が終わって2回目のカーテンコール、全員そろって舞台上で挨拶するときに安倍なつみが共演者市川右近さんの衣装を思い切り踏んづけていた。それに気づいた安倍さんが市川さんにあわてて必死に謝っていた。

なっち、かわいい。

2006年11月23日

■ 白蛇伝

ようやくなっちこと安倍なつみ主演ミュージカル「白蛇伝」に行ってきた。

ネタバレは気にしない方なのだけれど、自分が見ていない舞台の感想を読んでも、共感の仕様もなく、というそんな拗ねた心性でほとんどこのミュージカルのレポートなどは見ていなかった。だから、客の入りがどの程度とかそういう情報もなかった。

大好評だったモーニング娘。のミュージカル「リボンの騎士」でも、客入りは6割ぐらいで、当日券で入れない可能性など絶対になかったので、会場が違うから当然観客収容人数も違えば、日数も違うということは無視して、当然同じように当日券で問題なく入れるものと信じていた。それでも念のため、朝7時に起きて、午前11時東京着ののぞみに乗る。おぼろげな記憶によれば11時から当日券販売とかいっていたような。

東京駅から会場まではたいした距離はないと思って歩いたが、道に迷って結果会場着が11時20分ぐらい。すでに先客が数名並んでいる。まだ販売前のようだ。

係員が出てきて、当日券は12時から受け付けるが、発売されるかどうかはまだ調整中で分からない、と頼りないことをいう。おいおい、こっちは新幹線代往復3万円弱使っているんだぞ、と心の中でぼやいてみても仕方がない。もし当日券が販売されなければどうしろというのだ。千葉で娘。がコンサートやっているのだっけ、大急ぎでそっちに行けばチケットあるだろうか、とか考える。正直こんなに頼りない話なのだったら、わざわざ新幹線使ってまでくることはなかった。どちらかというと空席を埋めにきた、ぐらいの気持ちだったのに、そんなに席って埋まるものだったのか。半分は安堵するのだけれど、現にお金を使ってしまったこちらとしては気が気ではない。

結局当日券は5-6枚だけあるという。前の人数を数える。4番目。危ない、危ない。

当日券待ちの列は普段のなっちコンサートの客層とそれほど違いは感じなかったのだけれど、次第にチケット持ちの人が集まってくると客層の幅の広さにも驚く。そうか、これは安倍なつみのミュージカルではなくて、白蛇伝というミュージカルの主演が安倍なつみというだけなのだ、と今更ながらに気づかされる。

客層が違えば、変な応援する人間の割合も減って快適か、といえば、そんなことはなかった。餓鬼もといお子様比率が高くて、私の隣に座った親子連れの餓鬼お子様が糞餓鬼いささか態度のよろしくないお子様で、始まって10分ぐらい経ってちょっと登場人物が下がったら、「もう終わり?」などと隣の父親に確認をしている。始まったばかりじゃねえか、と頭をどつきたくなでて差し上げたくなるのを堪える。

その後もその餓鬼お子様、何かあるごとに「もう終わり?」と確認しやがるなさる。自分のところの子どもが、2時間半の長丁場、原作アニメといってもそれほど子ども向きでもない舞台に耐えられる精神の持ち主かどうかぐらい見極められないのか、と親に腹が立った。将来を担う子どもの情操教育なのだから協力するものだろうなどというきれい事は私の頭の中には出てこなかった。何せ歌のたびに私語をするのだ。ミュージカルにおける歌はおしゃべりタイムじゃねえ。逆だ、一番のキモだ、と子どもに頭の中で説教をするが、どうにもならない。

休憩時間中に、その親子連れを含む集団がいろいろ席替えをして(何でもその集団の一組の親子が安倍なつみの熱心な(ちょっと変な)ファンに怒鳴られたとかいうことで、子どものおとなしさの度合いを考慮して席替えをしたようだ)、私の横にいた餓鬼お子様が別のところに行きなさったので、後半はゆったり舞台に集中できた。

全然舞台の感想を書いていなかった。

正直最初は安倍なつみを見に行ったので、それほど劇の中身には関心がなかった。でも結構楽しめるものだ。リボンの騎士もかなり楽しめたのだけれど、あれはどういっても、どこをどう切ってもモーニング娘。ほかハロプロメンバーが舞台上にはいるわけで、何を間違っても退屈はしない構造になっていた(けれど実際には話も結構おもしろかった)のだが、白蛇伝の方は安倍なつみにしか興味がないと正直つらくなる感じだったが、結局話自体も楽しめた。

リボンの騎士がハロプロ「内」の仕事としてとてもすばらしいものを作り上げてくれたのだけれど、こちらの方は完全にハロプロ「外」の仕事として、主役を張り、他の出演者に引け目をとらず演技しているのを見られたこと、これはこの秋シーズンにはなかった安倍なつみソロツアーを見ることよりも私にとって価値のあるものだった。「内」の仕事もいいが、それではいつまでも「アイドル」(しかもアイドルファンは基本「ロリコン」ゆえ、年を追うごとに活動は縮小再生産モードに入る)、こういう「外」の仕事こそ大事にしていって欲しい、と改めて思った。

唯一気になったのが、この物語の主人公、安倍なつみ演じる白素貞に婚約者を奪われた形になる桔梗という女性は、結局最後まで婚約者を奪われたままで終わってしまう(よね?)のだけれど、それでめでたしめでたし、でいいのか、というところ。桔梗ちゃん、ちょっと可哀想すぎるじゃないか、と感情移入して、なんとなくこの役を演じた相沢真紀さんのことを検索してみたら、相沢さんが書いているブログが見つかった。ちょっとファンになりそうになった。

2006年08月28日

■ 宝石箱

帰宅。普段通り仕事いって、普段よりちょっと遅くに帰宅。関西でやってくれると楽でいい。

簡単な感想。小さな宝石箱のようなショーでした。

「小さな」というのは客が普段のコンサートと比べれば少なかった(といってもディナーショーで500人は詰め込みすぎじゃないのかとも思うが、私は席がかなり前の方だったので、「こぢんまり」感を楽しめた)というのと時間柄普段のコンサートよりも短かったということ。全体的にこぢんまりとしたゆったり、まったりしたショー。

照明がきれいで、安倍さんの衣装やステージかきらきらしていた。曲も(安倍さんの曲はほとんどがそうなのだけれど)小品の佳曲という感じの曲が多くて、ぎらぎら派手ではないけれど、すべての曲がきらきらきれいに輝いていた。抽象的な表現だけれども、そんな感想。

MCは二回。ちょっと少ない。リボンの騎士の話題が出るかと思ったけれど、小川麻琴さんもといマコトの卒業が自分の卒業の頃のことを思い出して感慨深かったという話がらみでちらりとふれただけ、後は愛犬ボロさん(尊敬しているから「さん」付けなのだそうだ、飼い犬をどう尊敬しているのだ?)をお風呂に入れた話、そして秋のミュージカルとそこで使われる新曲の話題。

「22歳の私」はかなり歌詞が飛ぶ。小川さん卒業がらみでいろいろ来るものがあったらしい。まあ、安倍さん名義のイベントではアクシデントも楽しみのうち、より技術的な高みに登ることを期待する向きには批判的な思いもあるだろうが、私は安倍さんの醸し出す空気を吸いにいっているので、その限りでは一行気にならない。ただほかの演者もいる場面では注意されたし。 「リボンの騎士」とか「リボンの騎士」とか「リボンの騎士」とか。

以下、即物的なお話。

客は、なんというのか、「アイドル」のライブの客ではないです、全体的に。4,50代のおっさんもといおじさまが結構目についたりする。80年代下手したら70年代アイドルのファンやってたでしょ、あなた、という感じの。普通に部下もいる会社員という感じで、ホテルにいるとそんなに違和感がない、という。コンサート会場で見かけると結構驚くけれど。おまえが言うな。すみません。

30代前半から後半ぐらいの女性もけっこういた。お子様連れも見かけた。というか餓鬼、もといお子様に26000円のチケット代払うか?

服装は全体的にはまともだったような。ラフな格好の人もいたけれど、全体的にホテルにいて異質な集団というほどの格好でもなかった、ような。

曲中に手を高く掲げて踊るのは止めてください。一番前のテーブルでそんなことをされたら後ろの人の視界を遮る。そのぐらいの想像力も働かないのか。スタンディングのライブと違って皆じっくり座って曲を聴き、安倍さんを見ようとしているのだから、前の席に座っている人もその程度の配慮はしてもいいんじゃないか。もう一回衣装替えがあったら、注意しにいくところだった。こんなので視界を遮られるのだったら、普段のコンサートと変わらないじゃないか。というか、ファミリー席の方がまし。あなたが熱心なファンなのはわかったから。他の人の思いを妨げないでください。

食事は、まあアルコール代込みで6000円程度、私の価値観で。前菜、魚、肉、デザートどれも普通においしかったけれど、普通。パンはいまいち。スープがないのが残念。

となるとショー代は2万円か。席が最後尾だったらかなり微妙な価格かも。

■ 下見

暑くて暑くて忘れられない夏。

そんな夏の締めくくりに今日はなっちこと安倍なつみ、ディナーショー、26000円也。自分への誕生日プレゼント代わりに。

大阪には週に三日来ているが、会場のホテル阪急インターナショナルなんてところには行ったことがない。というので、昼休みに仕事場から抜け出して下見に行く。思ったより遠い。15分ぐらいか。仕事場を18:30ちょうどに抜け出せば結構ぎりぎりでいい感じに会場に到着できる。

下見ついでにそこで昼ご飯を食べようかとも思ったけれど、晩ご飯にごちそうを食べるのだから、と思い直して仕事場そばの松屋でわさびとろろ牛飯を食す。味が濃すぎて、うんざりする。最近夏ばてのせいか、年のせいか、あっさり薄味の食事の方がよくなってきた。

特に内容はない。単に前哨戦あるいは前祝い代わりの更新。

2006年08月26日

■ リボンの騎士再び

締め切りの仕事が二つ迫っているのに、東京に行って来ました。日帰りで。

朝8時に家を出て、のぞみで東京。中央線特快で新宿に出たら、12時前。最初は余った時間靖国神社見物にでもいこうかと思っていたが、靖国神社の場所をよく把握していなかった。何となく新宿にあるものだと思っていた。わざわざ電車を乗り継いでまでいくほどの気もなく、時間も微妙だったので、歌舞伎町を散策。昼ご飯はミュージカル会場の「小春カレー(*1)」1000円也を食するつもりだったが、会場入りするまでの時間が微妙に余っていたのと歌舞伎町で890円でパスタ、サラダ付き、パン、ドリンク飲み放題というとてもお得な店を見つけたのでそこでそのまま昼食。結局小春カレーは試せず。

ミュージカル昼の部だけを見て、東京に戻って新幹線。安倍さんラストの夜の部も見たかったのだけれど、これを見ると東京に一泊するか、夜行バスで帰るかになる。ちょっと辛い。

金曜の17-18時台というのは新幹線の指定席を押さえるのが結構難しく、のぞみをあきらめてゆっくりまったりひかりで帰る。家にたどり着いたのが21時前。風呂はいってドラマ二本見て今日の公演の評などをネットでつらつら見てこの時間。仕事締め切り前とは思えない。

とりあえず感想をざっくりと。安倍なつみ演じるフランツ王子。何となく安倍さんの男役というと「安倍かわもち*2」君を思い出して、コミカルなフランツを演じているのだと思っていたら、実際見てみたらとてもシリアスなフランツ王子だった。そういえば安倍さんはドラマではシリアスな演技が多かった。期待していたよりも「なっち」度が低めというか。

松浦亜弥さんのフランツ王子の方がコミカルな雰囲気だった。安倍さんは安倍さんの頭の中にできあがったフランツ王子を演じようとした感じ、松浦さんは自身の持つ「松浦亜弥」のイメージの中にフランツ王子を宿らせた感じ。きっと安倍さんの頭の中のフランツ王子は、いわゆる「白馬の王子」然としていてとてもかっこいいのだろう。でも安倍さんが男役を演じると「かっこいい」というイメージとは少しずれる。その辺で苦心したのかな、とか思ったり。

私のイメージの中ではフランツ王子はちょっとお馬鹿な役所なので松浦フランツの方がしっくり来たかもしれない。ちなみに石川フランツは見られなかった。いずれにせよ、ゲストの二人(辻希美さんゲストの回は見ていない)とも、もっと「ゲスト」として浮いた感じになるかと思ったけれど、ちゃんと劇中のフランツ王子になっていた。

今日は高橋愛さんがよかった。前回はちょっと発声が不安定だった気がしたが、今日は声の伸び、声の透明感、男女役の切り替え、抜群だった。ただサファイアという人物自体が個人的にあまり面白みを感じないのが何とも。男女二つの魂を持っていたり、「姫」でありながら剣の腕が抜群だったり、設定はいいのに、行動が中途半端。フランツ王子のように猪突猛進単細胞生物とか、魔女ヘケートのように悲しさに満ちたエゴイストとか、そういう「キャラ」の立ち方が何とも弱い。まあそんなところも含めて高橋さんが適役ともいえるかも。

リボンの騎士鑑賞は今日で二回目、同じミュージカルを二回も見るとは、しかも今回は4万円弱の出費とは己の金銭感覚はどうなっているのだと思いながら、しかし今日も思い切っていってよかったと思った。というか、私東京に住んでいたらたぶん10回ぐらいいっているな。

*1 劇中で久住小春が劇場内の売店で売っている1000円のハンバーグカレーをさりげなく、もとい露骨に、宣伝しているところから、「小春ちゃんのカレー」と呼ばれている。

*2「ハローモーニング」内のコントコーナーでかつて安倍さんが演じていた小学生の男の子の役。

2006年08月19日

■ 思い出作り8万円

一番危ない王子こと安倍フランツ(1)をどうしても見たくなって、25日午後の部のチケットを押さえてしまう。21列。前回が12列だったのでかなり後ろになるが、まあ仕方がない。

宿泊するのはもったいないので、午後の部だけで日帰り。京都東京往復新幹線代26,000円プラスチケット代9,500円。おまけに今月は28日には26,000円使っているし、CDやらDVD代もかかる。全部で8万円ぐらいは使った計算か。

まあ、一夏の思い出作り代ということで。


*1 サファイアが剣を交えるフランツ王子役を務める3人(石川梨華、松浦亜弥、安倍なつみ)の中で誰が一番危ないかと質問され、高橋愛「安倍さんが一番危ないです」と即答。そばにいた松浦さんが「安倍さん、剣の動きがなかなか覚えられないんだって。『普段使わないじゃん』って」とフォロー?

2006年08月18日

■ リボンの騎士

モーニング娘。ミュージカル「リボンの騎士」を観た。

正直これまでミュージカルというのは余り興味を持ってはいなかった。ミュージカルを観るぐらいならコンサートを観る方がずっと価値があると思っていたし、実際これまでミュージカルを観たこともなかった。

今回観にいこうと思ったのはただただ高橋愛が主演で、しかも彼女があこがれ続けてきた宝塚歌劇団の協力を得たミュージカルということで、高橋愛にとって一世一代の舞台であろうと思ったからだ。早い話、私はミュージカルを観にいったのではなくて、高橋愛を観にいったのだ。

しかし見終わった後、「ここのところのこういう展開は気にくわないな」などと思っていった。出演者を観にいったつもりが、しっかりと出演者が作り出した世界を堪能していた。私は高橋愛ではなくて、確かにミュージカルを観ていたのだ。

物語の筋書きはどうあれ、そうした中にある私にとっては瑕疵と思える部分などがささやかなものとしてしか思えないぐらい、ミュージカル全体はよかった。映画やドラマは結局のところ筋書きに納得がいかないと本質的な満足は得られないのだが、今回のミュージカルはそうではなかった。歌の美しさ、それによって紡ぎ出される世界の美しさに十分満足できた。声の重なり、初期モーニング娘。が志向していたものが再び見事に再現されたというところに、モーニング娘。の精神が脈々と受け継がれていたことを改めて感じられた。

演出もよかった。脇役は脇役でしかないものだと何となく思っていたが、出演者全員に各々見せ場がしっかりあった。そして各々のよき部分がしっかり引き出されていた。特にモーニング娘。最後の仕事となる小川麻琴がコンサートではなくて、ミュージカルの「脇役」としてその仕事を終えることに当初何とも言えないもどかしさを感じたものだったが、今は彼女のモーニング娘。最後の仕事を飾るにふさわしいものだったと思っている。悪役なのだが、コミカルでどこか抜けていて、憎めない人物で、それがひょうきんで可愛い彼女の魅力を十分に引き出せていた。モーニング娘。の歌で目立つ場面が余り与えられていない彼女にとって、むしろこのミュージカルの方が彼女の魅力を感じる上でよかったのではないか、とさえ思える。

神や王を演じるえびらさんは限りなく荘厳、王妃演じるマルシアさんの歌は「ふりむけばヨコハマ」以来久々に聞いた。ずっとテレビのバラエティなどでしか観ていなかったので、久々に歌を聴けて嬉しかった。

ゲストが演じるということで、顔見せ程度のものだろうと思っていたフランツ王子は思いの外、見せ場が多かった。準主役だったのか。私が観た回は松浦亜弥さんだったのだが、全くゲストという感覚を持たされることもなく、ごくごく自然にフランツ王子としてみられた。後で台本を読み返してみても、松浦フランツの顔しか浮かんでこない。とりあえずもともと性格的に男っぽい松浦亜弥には非常に合った役どころだったという気もする。そしてまたこれほど見せ場があるのであれば、やはり安倍なつみの演じるフランツも観ておくべきだったか、と改めて思ったりもする。

もっとも印象に残ったのは、他の人たちとの感想と重なるが、藤本美貴演じる魔女へケート(通称ヘケティ)。モーニング娘。ファンの間で認知されている藤本美貴のキャラクターと何とも言えない重なりを見せる。表面的には怖いが、その一方で人の情を求めて止まない寂しがり。自らに与えられた運命を上手く受け止め、楽しみつつも、こころの奥底にはそれに抵抗する強い意志。魔女の持つ意地悪さと悲しみを実に見事に表現していた。

唯一私にとって残念だったのは物語の結末である。高橋愛演じる男女二つの魂を持った主人公サファイアが、それまでずっと運命に抗い、自らの将来を切り開こうとしていたのに、最後になって、ただの「女」としてフランツの求愛を受け入れ、あっさりフランツ王子に国全体の命運をそのまま預けてしまう。いくら口先で男女が平等だと歌ってみても、結局ここで描かれている世界は夫唱婦随の世界ではないか。やはりサファイアには自ら大臣と対決し、シルバーランドの女王として歩んでもらいたかった。おそらく「女の幸せ」=結婚というのとは違った人生設計を描いているであろう(あるいはそうであって欲しいと私が願っている)高橋愛にはそういうサファイアをこそ演じてもらいたかった。それでは原作と話が違ってしまいすぎる?些細なことだ。

しかし、このミュージカルは話の筋書きをどうこう言うべきものではないのだろう。登場人物の背負う運命や役割や感情を演技や歌でいかに表現し得ているか、そうした意味では文句のない仕上がりであった。このミュージカルがモーニング娘。最高の仕事というほど私はモーニング娘。の仕事を観ているわけではないが、しかしミュージカルの中ではこの「リボンの騎士」が最高だ。生まれて初めてミュージカルを見た私が断言するのだから、間違いない。

2006年06月10日

■ 染みわたる

まだ場所が確定していないのでもうしばらくこの場を使って書く。

昼、夜と安倍なつみコンサートに参加。よいコンサートであった。

少し前に客の服装に少し不満を言ったが、今回は全然そんな風には感じなかった。一つには前回の大阪の会場であったグランキューブと今回の会場である厚生年金会館の差があるのかもしれない。グランキューブはずいぶんかしこまった感じの会場で、明らかにネクタイ背広がよく合う会場であった。別に「アイドル」のコンサートにそのような服装が必要だとはもちろん思わない、ただ会場の醸す雰囲気がそうであったというだけのことだ。それに比して厚生年金会館は、前に公園があることもあって、大勢のファンの存在がそれほど違和感を醸し出してはいなかった。そしてそう思ってみて見れば、「街中を歩きづらい」と思えるような格好をしている人はごく少数で、大方の客は街中どこにでもいるような出立ちであった。

昼は一般席であったということもあって、他の人が手拍子をしているところでは極力追随するようにした。リズム感が悪いので間違えないように気を使う。夜はファミリー席ということで、じっと座って歌を聴くことに専念。

やはりライブというのは盛り上がった方がよいと思う。そういう意味ではがんばって応援する人に私は感謝している。私は、特に夜は、ひたすら自分の世界に浸っていた。すると歌詞が頭に入ってくる。今進行しているライブとは別に、歌独自の世界が出来上がってくる。そういう歌が今回は多かったし、また安倍なつみの表現もそういう表現であった。昼よりも夜にそれを感じた私は、得をした、と感じた。同時に、がんばって応援している人に対して、一方でそれでは歌をじっくり聴けるまい、勿体ないな、と思い、また一方で、私がサボタージュしているのに比してがんばってライブを盛り上げていただいて、ありがたい、とも思った。

毎年安倍なつみのコンサートは変化していっている。プロとして作るべき世界を作る技術は年々目を見張るほどに向上しているように感じる。コンサートのテーマがはっきり見え、コンサートを通じて歌い手として何を表現したいのかがきっちり伝わってくる。安倍なつみは確かに「歌」をこそ届けたいと願い、それが実現されているのだ。

一方で、安倍なつみが安倍なつみとしてそこにいる、という、歌などとは少しずれた独特の世界の表出に関しては減少しているように思われた。ゲストの違いも大きいのかもしれない。中澤裕子、保田圭は「なっちの世界」を理解し、それにつきあい、支えることを是としていた。カントリー娘。はそれよりも「プロ」としてありうべきライブを作り上げる方向に向かっていたように思った。そして飯田圭織。この人はやはり「主役」を張るべき人なのだと思った。中澤裕子、保田圭が主役として不足だ、などといっているのではない。そうではなくて、彼女たちはただ「なっち」をささえてやるだけの鷹揚さを持っているのだが、飯田圭織はそれよりももう少し「野心」的なのだ。モーニング娘。在籍の最後の方はそうした「野心」が消えてしまったかのように感じることも多かったが、かつてのライバルと一緒にステージに上がるとまた違ってくるのか、彼女の意欲のようなものがよく伝わってきて、嬉しかった(特に夜の部で歌った「パピオン」、好曲であった)。そしてそうした意識は、安倍なつみにも作用して、「ぐだぐだ」ではいられなくなったようにも思うのだ。主役二人が歌の表現でぶつかり合う世界、そういうコンサートであった。

不満が無かったかというといろいろある。生演奏をもっと拡大してもよかったのではないか、折角奏者を呼んできたのだから、基本そっちをベースにコンサートを作ることもできたはずだ。今回のコンサートは生演奏は安倍なつみというよりはどちらかというと飯田圭織のためのもの、という作りになっている。安倍なつみの歌の表現として、もっと生演奏は重視してもよいと思う。

また安倍なつみと飯田圭織が二人で歌う曲、「夢の中」は非常に良い選曲だと思ったが、もう一曲がなぜ「恋愛戦隊シツレンジャー」なのだ?カントリー娘。とのときはカントリー娘。の若さがよく引き立ってよい選曲だと思ったが、飯田圭織とのデュオにこの曲は意味が無い。折角飯田圭織がゲストで来ているのだ、たった二曲しかない二人で歌う貴重な曲である、ファンにとっても、歌い手にとっても、安倍なつみ、飯田圭織、二人への思い出がこもった曲をこそ歌ってほしかった。「恋愛戦隊」では飯田圭織への思い出を想起しようもない、勿体ない限りであった。

2006年05月18日

■ 客気質

6月10日15:30から大阪厚生年金会館ホールで開催される安倍なつみコンサートのチケット入手。2階の一般席。6000円。

いいんです。ヤフオク、嫌いだし。本来正規に正価で購入するのが正しいと思う。そう思って、しかし前売り券を手配するのが何せ面倒なので、当日券だよりなのだが、出るか出ないかもはっきりしない当日券を頼って動くのもいやなので、ついチケットショップにチケットが出ているのを見つけ、ふらふらと買ってしまった。目の前に目的のものがあれば、つい節を曲げるのも人間というものだ。

正直当日券ねらいで会場付近にうろついていると、明らかにおかしな格好をした人たちが大勢たむろしていて、ちょっと嫌なんだよね。同類と思われるのが嫌で。いや、同類なんだけれど。

10年以上前、某アイドル歌手のコンサートに行ったとき、平日の夜開催だったというのが大きいのだけれど、背広姿の人が多くいて、それ以外でも町中で普通にいる格好を皆がしていた。明らかにおかしな格好(「特攻隊」とかそんんなの)をしていたのは本当に一人だけで、明らかに入場者の中でも浮いていた。当時のその歌手の年齢と今の安倍なつみの年齢を比べれば今の安倍なつみの方が一年上。もう少しファンも成長してはくれないものだろうか、と思ったり。両者とも「歌」への思いが強かったり、またファンもそれを望んでいたり、コンサートも全体的にまったりしていたり、結構ファン気質とか似ているところが多いのに、なんで安倍なつみコンサートの観客の服装はあんな格好なのだろう?

2006年04月23日

■ おとめちっく

安倍なつみコンサートが始まったらしい、けれども私は全く時間がとれない。大阪に来る頃には暇も出来るだろう、気持ちに余裕がでたときに前売り券を押さえるか、いつものように当日券頼みで行くか、何とか参加はする予定。

2005年09月27日

■ 安倍なつみはかく語りき

安倍なつみコンサートツアー大阪昼のMC。

疑問:「いかに人間は人間となりしか」

回答:「人間はアウストラロピテクスから進化してきた」

補足:「神は人間の行動を常に観察し給う」

なっち、アメリカ大統領選に出ちゃいなよ。教育における進化論と創造論との論争を一気に止揚しちまったよ。

ついでに大阪夜のMC。

仮説:「ウィスターソースとオイスターソースとの間には差異はない」

検証:「オイスターソースの代わりにウィスターソースを使用してみる」

結果:「仮説は覆された」

なっち、科学者になっちゃいなよ。仮説検証型論証のお手本だよ。

というか、「ウィスターソース」って何だ?

なっち、料理発明家になっちゃいなよ。

2005年09月26日

■ 24カラット

およそ一年ぶりに安倍なつみコンサートを見に行く。

以下、とてもささやかながら一応「ネタバレ」あり。

何となく気が急いて早い目に会場に着いたら、いかにもアイドルヲタクという服装をした人の群れ。何となくいたたまれなくて、まだ当日券の発売が行われていないことを確認して、早々に逃げ出す。24歳の(アイドル)歌手にこのようなファンがつく、というのはやはり凄いことなのだ、と改めて思う。

突然過去の記憶がよみがえる。今から10数年前、今の安倍さんよりも一つ若い23歳の(アイドル)歌手のコンサートに行ったときのことだ。

平日の夜のコンサートだった故であろう、背広姿のファンが目立った。その中に一人だけ、当時の言葉で言ういわゆる「親衛隊」の格好をしたファンがいた。とても浮いていた。いたたまれないほどに浮いていた。ちなみにそのコンサート、ほとんどの客は7割方の曲は座って聞いていた。声援もまばら。ひたすら歌を聴こうとしていた。アイドルとしての寿命をすでに終え、歌手としての曲のリリースもままならない状況の「バラドル」に残った歌手としての彼女のファンの想いに溢れたコンサートだった。そしてそれが彼女の最後のコンサートであった。

そんなほろ苦い思い出に浸りながら会場を一旦はける途中に、「安倍なつみ親衛隊」という縫い込みの入った衣装を着ているファンに出くわす。「親衛隊」、まだ死語ではなかったことに驚く。

関西将棋会館を冷やかしてから、一旦梅田まで引き上げ、ヨドバシカメラ、ソフマップで時間つぶしをして、歩いて会場に戻る。すでにかなり多くのファンが集まり出すと、当初見たいわゆる「濃い」ファンの密度が下がり、何となく安心する。

会場は2600人だかが入るということで、昨年の奈良での会場より大会場となるので、当日券ではかなり見づらい席になるのではないか、と危惧したが、ファミリー席を頼んだら、2階の前から2番目、ステージとの距離こそ遠いがとても見晴らしの良い席であった。ファミリー席ということで立ち上がること禁止、踊る人の頭の隙間からのぞいていた去年よりもむしろ環境は良かった。元々私は歌はじっくり聞いて、終われば拍手、という応援しかできない(し、10数年前はそれで通用していた)ので、一般席ではただ突っ立っているだけのはた迷惑な観客、ファミリー席が取れたのは良かった。ファミリー席はさすがに家族連れ、女性客が目につき、そしてロマンスグレーとでも表現するのが適当な「紳士」然とした客もいる。

とりあえずコンサートグッズ売り場を見る。恒例のDVDマガジンはとにもかくにも入手。写真は買わない。それよりも「役に立つ」ものをというわけで、抱き枕は残念ながら売っていなかったので(売っていても買わないが)、4800円の財布を購入。物自体は2500円ぐらいの革の財布にツアーロゴを刻印したもの、想像していたよりもまともなものであった。しかし考えてみれば、今使っている財布はまだまだ綺麗で買い換える予定など一切なかった。全然役に立たない。そんなグッズで計7000円の出費。

一曲ごとの感想など書けるほどの記憶力はない。ただ全体の印象として、音響が悪く、かなり聞き苦しかった。またハロプロ系のコンサートでは期待すべくもないが、コンサート独自のアレンジを施した生バンド演奏をバックにつけるぐらいのことは本来はして欲しいものだ。妹の安倍麻美のライブでも生バンド演奏をしていたと聞く。10数年前とはいえ、3000円で入れた先の(アイドル)歌手のコンサートも生バンド付きであった。いかにはロプロメンバーが歌、踊りに想いを持って精進しようとも、根本的な作りがこれではアイドルの顔見世興行の域を出ることはあるまい。

昨年は仕事のかねあいで、昼のみの鑑賞となり、やや不完全燃焼になったので、今年は昼夜連続して鑑賞。おそらく毎回そうだと伝え聞くごとく夜の方が声援大きく「盛り上がる」。

私も昼はいまいちしっくり来なかったが、夜が終わってようやくしっくりきた。ただしそれは会場の盛り上がりの差ばかりではない。私自身の構えの問題だ。

私は昼は昨年度の延長でこのコンサートを捉えようとしていた。ゲストという名の「仲間」と、楽屋トークと変わらぬ「ぐだぐだ」話を延々と続ける。そこに不思議なことに安倍なつみの世界が現れる。そしてその世界の中に安倍なつみの歌が響く。演者のいささかナイーブな心情がそのまま提示される空間。それを観客は「観る」のではなくて、共有する。

しかし今年のコンサートはそういう空間ではなかった。考えてみればセットリストからしても昨年とは違う。ゲストを交えた台本なしの素人トークがなくなり、代わりに挟み込まれたのが台本がきっちり決まっている「寸劇」。その場のその一瞬にのみ価値を持つ「空気」ではなく、きちんとトレーニングされ、例えばDVDなどとして切り出された際にも見せ物として価値を持つ芸。

その変化を、私は何となく、娘。コンサートの変遷に重ね合わせていた。といっても私はDVDで鑑賞しただけだが。福田明日香、市井紗耶香卒業コンサートの、各々仲間との別れをきちんと消化しないまま、各々複雑な思いをそのまま提示するしかなかったステージと、次第に恒例化、儀式化していくその後の卒業コンサート。それはやはり見せ物としての進化であったことは確かだと思う。安倍なつみコンサートもそれと同等の進化をしたのだと思った。

そのように理解してしまえば、なるほど今回のコンサートはとてもできがよい。カントリー娘。のパフォーマンスはとても良いし、なにより里田舞、みうなは体格良くて、ステージ映えする。しゃべりもそれなりにオチがある。とても安心してみていられるコンサートであった。

唯一心残りはカントリー娘。と一緒に歌っていた「愛車ローンで」。この曲にはとてもアイドルチックな振りが付いているのだが、それを完璧にこなす演者の映像の前に、その振りを微妙に気恥ずかしげに踊る娘。時代の中澤裕子さんの映像がちらついて、目の前のステージに集中できなかったことだった。

2005年09月24日

■ チケットがない

とりあえず仕事の報告書提出したぞー。ここ二日ほぼ徹夜して、その代わり昼寝をして、何とか仕上げたぞー。何とか明日は時間がとれそうだぞー。先方からの返事次第ではまだ若干作業が残る可能性はあるが、何とかなるでしょう。

というわけで、明日大阪に行くことにしたのだが、チケットがない。当日券が出るだろうと勝手に決め込む。

YahooID持っていないし、何となく転売屋さんみたいなの、好きじゃないし、といって前売りを買うだけの行動力もなし、たとえ「糞席」でも立ち見でも、当日券を頼る。このような引きこもり体質の改善を本来まずは克服すべきなのだが、一度やったらやめられないヒッキー生活、簡単には抜け出せそうもない。

当日券があるものと決めてかかった上でも、問題はまだ2点残る。昼夜逆転している今の生活において、明日朝きちんと起きられるのか?そしてヒッキーで地理音痴の私が無事会場に行き着けるのか。課題は山積みである。

2005年08月27日

■ 握手会

2日に1日も仕事という仕事漬けで終わろうとする八月。せめて夏の思い出となるか、モーニング娘。握手会に参加。大阪豊中市民会館10時開始のBチーム、高橋愛、小川麻琴、田中れいなのチーム。

開演後、延々とビデオを流すのは仕方がない。メンバーの日程がかなり詰まっているので、こういうので時間稼ぎをしないと難しいのだろう。ビデオが終わってようやくメンバー登場。新曲「色っぽい、じれったい」にちなんで「色っぽい」に関するトーク。5分足らずで終了。すぐに握手開始のアナウンス。

もう握手なんてやめて、ずっとトークしてくれたらよかったのに、と思う。ビデオと5分のトークと一瞬の握手だったら、1時間ぐらいトークを聞いている方がよほどお得な気がする。ついでにこのメンバーで何か歌披露でもしてくれれば最高だ。でも握手会は握手会。

肝心の握手自体はほとんど記憶にない。記憶が飛んだ、というよりそもそも時間が短すぎて、記憶に定着を図る暇もない。とりあえずかろうじて覚えている印象。

高橋愛。想像していたとおりに小柄なのだが、それ以上に顔が小さいので、「小柄な女の子」という印象とは少し違う。髪の毛の色がかなり茶色で、可愛い系というよりはきれい系で、普段テレビなどで見る印象よりも大人びた印象を持つ。目がなんだかとてつもなく澄んでいて、「吸い込まれそう」という表現がぴったりくる。モーニング娘。の初期のコンセプトにはあったはずの、「クラスにいそうな」感じでは全くない。「ふつうっぽいけれどよく見るときれい」というのではなくて、「普段見ている一般人とは全く別の生命体なんだけれど、よく見るときれい」という。

小川麻琴。ほぼテレビ通りの印象。想像していたよりもさらに顔が大きく感じたというのは失礼か。もちろんその原因は隣にいた高橋の責任である。目はぱっちり大きくて、目線もしっかりしていて、なにやら射抜かれそうになる。

田中れいな。ほぼ記憶なし。だんだんと時間がなくなるわ、こちらの印象に関する記憶の容量がなくなるわで、握手したのかどうかさえ記憶が曖昧。めちゃめちゃ可愛いと感じた気がするが、記憶が映像となって戻ってこない。

一応「とてもすばらしい時間だった」とまとめておこう。後でこの記事を読み返したとき、そのようなものとして記憶は捏造されるだろう。

2005年08月17日

■ はい、あくしゅ

モーニング娘。東名阪握手サーキット、大阪B班に当選してしまいました。高橋愛ちゃん、小川麻琴ちゃん、田中れいなちゃんの組です。

いつぞやからハロメンとの握手履歴なんてものを麗々しく掲げる記述がブログでたくさん見られ、「けっ」と思っていましたが、一気に3人と握手。いや、もうどうしようかと。

といっても、ハロメンとの握手は初めてではないのですがね。ということで調子に乗って私も握手履歴を掲げよう。

前田有紀 (1)

いやはや、神々しい。サイン色紙は直々にもらえるし、時間は余裕あるし、そりゃもうおそらく人間扱いされないであろう来る握手会とは比較にならない楽園でした。

でもそれはそれとして、初生愛ちゃんを一瞬でも間近で見られるのは楽しみ。愛ちゃんから「はい、あくしゅ」なんて言われてみたい、などと妄想で一週間を過ごそう。

2004年10月31日

■ 前田有紀イベント

仕事で東京に来ている。明日からの仕事で前日の東京入り。前回の東京入りの前には奈良でなちコンに参加したが、今回はなちコンDVDを購入などのために秋葉原に行く。

石丸電気の前を通ると人だかり。なにやら演歌のイベントをやっている。ポスターをよく見ると出場歌手の中に前田有紀の名が。Salt5でなっちが世話になった(笑)関係で、なんとなく親しみがわいて、イベントに参加することにする。

演歌歌手といってもハロプロとはさすがなもので、きちんとヲタ然としたファンが集まりだす。やはりやや年齢層は高めだが、演歌一般に比べるとやや若い。そしてハロプロとはさすがなもので、演歌など聴かない私でも知っている曲が2曲もあって、それなりに楽しめる。さらにさらにハロプロとはさすがなもので、そういったハロプロになじみの曲は良くも悪くもしっかり盛り上がる。味噌も糞も一緒にした戦略、それなりに成功しているじゃん、と妙に納得する。

私も勢いに負けて?、直筆サイン、握手会付のCDを購入。予定数を上回ったようで、最後のほうの人はサイン色紙がなくなり、CDジャケットに直接サインをもらっていた。前田さんも関係者の人たちもヲタたちもみな嬉しそうだった。

その次の「アイドル演歌歌手」という肩書きの人、ハロプロではないと客層がらりと変わり、一気にお年寄り(失礼)ばかりになった。やはりハロプロとはさすがなものだ。

2004年10月19日

■ なちコン

気合を入れて書きたくなったネタが表題。といっても時間がたちすぎてかなり印象も薄れ気味。

10月4日から東京で仕事があり、前日夜には東京入りしていなければならなかった。これまでは同じ東京へ行くなら早い目に行って東京見物していたが、そろそろ東京も飽きた、ということで、丁度?前日3日に奈良で安倍なつみソロコンサートがあったもので、「ついで」に行きました。

ネットでいろいろ見ていると空席だらけだとか書いてあったりして、じゃあせめて枯れ木の賑わいとでも行くかとか、当日券も間違いなく買えるだろうとか、一度くらいはヲタとして見ておくものだろうとか、そんな感じの低いテンションで。

会場は割りとこじんまりとした小奇麗なホール。会場前にはぱらぱらと待ち人が。ただし想像していたより疎らで、かつ想像していたよりおとなしい雰囲気。「いかにも」というはっぴを着ていた人を一人見かけたが、そのはっぴには「石川梨華」という字。そして想像していたとおり、おっさんが多い。 50−60台と思しき男性の姿もちらほら。女性もちらほら、それも結構おばさんが目に付く。ある意味アイドルのコンサートらしい、のだろうか。ヲタの集団と思えば「らしい」が、それにしては年齢がやや高め。少なくとも華やいだ雰囲気ではない。現役のアイドル、というよりは伝説のアイドル10周年記念コンサート、という感じだろうか。モーニング娘。のころのコンサート報告を読んでいた限りでの印象とはかなりずれる。

会場ではグッズの販売。コンサートパンフレット代わりのDVDを購入。ついでにちょっと変わったデザイン(「な」と「A」を組み合わせた)のストラップも買ってしまった。DVDはともかくプラスチック製の安っぽいストラップに1600円。金銭感覚をあえて狂わす。

チケット代6500円をざっくり払って当日券を入手。当然会場最後列。左隣は割と普通のファン2人連れ。右隣はかなりのおっさん。ちなみに私は翌日以降の仕事着をそのまま来ていたので、背広にネクタイ姿。日曜日昼間のコンサートにそんな姿で来るやつは他に誰も見かけなかった。

コンサート自体も割りと淡々と進む。ネットなどで聞いていたよりもみな大人しく、暴れる人など見かけない。声援もうるさいほどではない。安倍さんもハロモニのようなテンションではなく、わりと「マッタリ」した雰囲気。ゲスト出演している中澤さんが頑張ってテンションを上げようとしているが、ちょっと空回り気味。ハロプロコンサートではDVDを見る限り、安倍さんもかなり煽り役なのに、自分のソロコンサートではゆったり、マッタリ。テレビではほとんど見られなくなった「年上メン」の中澤さん、保田さんとの共演で、すっかり妹キャラに逆戻り、「リーダーは裕ちゃんなの」ってな感じで、自分は割りと気楽に楽しんでいる感じ。

そういうわけで盛り上がったんだか、盛り上がらなかったんだかよくわからなかったのだが、後でネットで参加者の感想を聞いてみると、いつになく盛り上がったコンサートだったらしい。え?あれで盛り上がったほうなの?というのが正直な感想。大体においてなちコンはまったりしたものらしい。

で、結局お前は楽しんだのか?と聞かれれば、それはもう、想像していたよりずっと楽しかった。顔・表情ほとんど見えず、静かな曲の最中に隣のやつが私語しやがってムカつき、私自身も声援ひとつ送らず突っ立って見ていただけ、なのにとても楽しかった。

会場販売のDVDは全然期待していなかったが、これまたとても面白かった。中澤さんと水族館に行き、はしゃぐ安倍さん。何回見返しても飽きません。ついでに会場で購入したストラップ。普段持ち歩いているUSBメモリに付けた。人の目にも触れるけれど、よもや気づく人はいるまい。