重層的非決定?

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2009年08月09日

■ 河口湖I

(昨年河口湖ステラシアターでイルカさんのイベントをやって)ここににみんなを是非連れてきたいと思って、お願いして実現したの。

そういう安倍なつみの思いにまんまとはまってはるばる京都からやってきた。そしてライブが終わって、山梨の暗い夜道を1時間ひたすら歩く羽目に。うん、そこだけはちょっとしくじったかな。

ライブが終わったのは19時。私の予定では18時過ぎぐらいに終了するはずだった。19時にホテルチェックインの予約を入れていた。慌ててホテルに電話を入れる。

シャトルバスにぎゅうぎゅうに詰め込まれて会場を出て、富士急行河口湖駅に到着したのは19:20。次の大月行きは19:44までないという。私は河口湖から二駅戻った富士吉田に宿を取った。河口湖周辺は既に予約がいっぱいだったので、近辺で何とか探し当てたのがそこだったのだ。

二駅。何となく歩けるだろうと思った。そして歩いた。暗い国道をひたすら歩いた。別に景色も良くなかった。観光気分ゼロ。それでも30分歩いたら富士吉田駅着。ちょうど19:44発の電車が同駅に到着したところだった。やった、運賃が浮いた。うーむ。

そこからホテルまでは10分と頭に残っていた。それでさらに歩いた。途中で思い出した。10分は10分でも車で10分だったこんな田舎でなんで駅から車で10分のところにホテルがあるのだろう。歩いた。ひたすら歩いた。

ホテルに着いてしまえば夕食にありつけそうもなかったので、途中のうどん屋で肉うどんと生ビールを食す。それからさらに歩いてホテルに到着したのは21:00だった。

疲れた。わざわざ近場でホテルをとったとは思えないぐらい疲れた。ま、これも一つの旅だな。

というわけでやってきた河口湖。新幹線で新横浜に出て、そこから普通列車で八王子。ここら辺で既に疲れ気味。八王子からは特急かいじ。わずか30分強だが、これはなかなか快適。あっという間に大月着。大月からは富士急行。昨年仙台いったときよりよほど疲れる。

フジサン特急なるもので終点河口湖まで。タイミングよく座れたけれども、少し並ぶのが遅れたらずっと立たされるところだった。結構込んでいる。おまけに遅い。いらいらするぐらいに遅い。シートピッチは無駄に広く、立っている人と座っている人の「差」がひどい。ああ、座れて良かった。

都留文科大学前なんて駅に停車する。都留文科大学がこんな不便なところにあるとはつゆ知らなかった。

富士急ハイランドの次の駅が終点河口湖。富士急ハイランドがこんな奥地にあるとはつゆ知らなかった。

河口湖駅はいかにも観光地風のこじゃれた駅舎。そこからステラシアターへはいかがしていこうか。シャトルバスがあるらしいけれども、発車まで時間がありそうなので、歩くことにする。どこかで昼を食べないとと思って、途中で見つけたカレー屋。なんで河口湖でカレーなのかは自分でもよく分からない。ルーは少なかったが、サラダにメロンが付いて700円は安い。しかも結構おいしい。そこの店主が常連さんと話をしている。今日はモーニング娘。のコンサートがあるらしいよ。さっきも兄ちゃんがそこに行くといってた。えーと目の前にいるおっさんもそこに行くんですけど、とは口に出さず、黙ってカレーを食していると、途中でこれまたいかにもそこに行くのが見え見えのTシャツの兄ちゃんが入ってきた。私は最後まで関係ありません、という顔をして店を出る。ばれていたかどうかは知らん。

道中にはつんく♂と自民党代議士のポスターが。演説会か何かやるらしい。しょうもないことをしている暇があったら、ちょっとはいい曲を一曲でも作れ、と思う。

東京厚生年金会館ではクーラーが効きすぎて寒かったので、河口湖周辺の季候もよく分からないまま長袖で来たが、結構暑い。汗が額ににじむ。会場前には屋台が出ていて、ちょっとしたお祭り風。といっても地元住民らしき人はほとんど目立たず、いつもの「ハロプロファン」たちの集いの場。グッズ列もまずまずの長さ、私は買うものは既に買ったと無視していたが、なんと正月に安倍なつみと矢口真里がアイスランドに行ったときのDVDがサイン付きで売っていたらしい。もっとも早々に売り切れたらしいが。ちょっと残念。というか、数用意しておけよ、と。

入場するときに座布団を渡される。そう、ステラシアターは野外ライブ会場、座席はコンクリートなのだ。3000名収容できる大ホールだが、さすがに山梨で3000は集まらない。おまけに中野ではハロコン、さらに安倍なつみと同期の飯田圭織が誕生日ライブを同じく都内で行っている。客はばらけて当たり前。せめて飯田ライブとは重ならないようには出来なかったものかと思う。

それでも1500人強ぐらいの入り、半分というとかなりがらがらに感じられようが、それがそうでもない。見切り席を切って、2階後方席をあけて、あとはそこそこ余裕を持って座らせれば、まずまずいい感じ。おかげさまで私の席も前後左右が空いていて、結構快適だった。

15分押して開演。と思ったら、子ども合唱団のオープニングアクトが。地元還元・教育の一環と思えば結構なこと。でも正直4曲?もやられるとちょっとと思わなくもなかった、けれどもこの子どもたちがあとで活躍することになるとは正直想像だにしていなかった。

そしていよいよミュージシャンと安倍なつみ登場。しかも数が多い。ストリングス隊が都留さんとは別に3人もいる。ショコラという女性グループらしい。ということで都留さんを含め豪華4重奏で「微風」。気持ちよく聞こうと思ったら、近くの3人組がこそこそしゃべる。最低。注意したらにらまれた。最悪。ハロコンにはこの手のバカが集まっているらしいが、なっちコンにわざわざ山梨まで来てもこの手のバカが消えないとは、「ハロプロ」には心底どうしようもない人が取り憑いて離れない、ということか。ま、分かっていたけれど。

豪華4重奏、なんだけれども、なんというか、正直言って都留さんとのレベルの差がありすぎて、すこしきつかったかも。こっちも耳が肥えてしまって、「生演奏」というだけで「最高!」だなんて言えなくなってしまった。

途中でカバー曲「森へ帰ろう」。最初大阪で聞いたときは、安倍さんは歌詞カードを見て歌うし、なんともぴんと来なかったのだが、東京で聞いて、結構いいなと思い、今日聞いて、なるほど今日のための選曲だったのかと納得した。バックに木々が見える野外でまったり歌われる「森へ帰ろう」。バカバカとすさんだ己の気持ちを一瞬だけ恥じた。

投稿者 althusser : 2009年08月09日 01:44

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