重層的非決定?

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2006年08月26日

■ リボンの騎士再び

締め切りの仕事が二つ迫っているのに、東京に行って来ました。日帰りで。

朝8時に家を出て、のぞみで東京。中央線特快で新宿に出たら、12時前。最初は余った時間靖国神社見物にでもいこうかと思っていたが、靖国神社の場所をよく把握していなかった。何となく新宿にあるものだと思っていた。わざわざ電車を乗り継いでまでいくほどの気もなく、時間も微妙だったので、歌舞伎町を散策。昼ご飯はミュージカル会場の「小春カレー(*1)」1000円也を食するつもりだったが、会場入りするまでの時間が微妙に余っていたのと歌舞伎町で890円でパスタ、サラダ付き、パン、ドリンク飲み放題というとてもお得な店を見つけたのでそこでそのまま昼食。結局小春カレーは試せず。

ミュージカル昼の部だけを見て、東京に戻って新幹線。安倍さんラストの夜の部も見たかったのだけれど、これを見ると東京に一泊するか、夜行バスで帰るかになる。ちょっと辛い。

金曜の17-18時台というのは新幹線の指定席を押さえるのが結構難しく、のぞみをあきらめてゆっくりまったりひかりで帰る。家にたどり着いたのが21時前。風呂はいってドラマ二本見て今日の公演の評などをネットでつらつら見てこの時間。仕事締め切り前とは思えない。

とりあえず感想をざっくりと。安倍なつみ演じるフランツ王子。何となく安倍さんの男役というと「安倍かわもち*2」君を思い出して、コミカルなフランツを演じているのだと思っていたら、実際見てみたらとてもシリアスなフランツ王子だった。そういえば安倍さんはドラマではシリアスな演技が多かった。期待していたよりも「なっち」度が低めというか。

松浦亜弥さんのフランツ王子の方がコミカルな雰囲気だった。安倍さんは安倍さんの頭の中にできあがったフランツ王子を演じようとした感じ、松浦さんは自身の持つ「松浦亜弥」のイメージの中にフランツ王子を宿らせた感じ。きっと安倍さんの頭の中のフランツ王子は、いわゆる「白馬の王子」然としていてとてもかっこいいのだろう。でも安倍さんが男役を演じると「かっこいい」というイメージとは少しずれる。その辺で苦心したのかな、とか思ったり。

私のイメージの中ではフランツ王子はちょっとお馬鹿な役所なので松浦フランツの方がしっくり来たかもしれない。ちなみに石川フランツは見られなかった。いずれにせよ、ゲストの二人(辻希美さんゲストの回は見ていない)とも、もっと「ゲスト」として浮いた感じになるかと思ったけれど、ちゃんと劇中のフランツ王子になっていた。

今日は高橋愛さんがよかった。前回はちょっと発声が不安定だった気がしたが、今日は声の伸び、声の透明感、男女役の切り替え、抜群だった。ただサファイアという人物自体が個人的にあまり面白みを感じないのが何とも。男女二つの魂を持っていたり、「姫」でありながら剣の腕が抜群だったり、設定はいいのに、行動が中途半端。フランツ王子のように猪突猛進単細胞生物とか、魔女ヘケートのように悲しさに満ちたエゴイストとか、そういう「キャラ」の立ち方が何とも弱い。まあそんなところも含めて高橋さんが適役ともいえるかも。

リボンの騎士鑑賞は今日で二回目、同じミュージカルを二回も見るとは、しかも今回は4万円弱の出費とは己の金銭感覚はどうなっているのだと思いながら、しかし今日も思い切っていってよかったと思った。というか、私東京に住んでいたらたぶん10回ぐらいいっているな。

*1 劇中で久住小春が劇場内の売店で売っている1000円のハンバーグカレーをさりげなく、もとい露骨に、宣伝しているところから、「小春ちゃんのカレー」と呼ばれている。

*2「ハローモーニング」内のコントコーナーでかつて安倍さんが演じていた小学生の男の子の役。

投稿者 althusser : 2006年08月26日 00:02

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