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2007年11月30日
■ アコなっち福岡
かなり遅い目のアコなっち最終福岡公演レポート。広島公演レポートからの続き。
広島ライブ終了後、徒歩でホテルに戻る。ホテル近場のお好み焼き屋で広島風お好み焼きを食す。この手のものは味にそれほどばらつきがないので、無難といえば無難、驚きがないといえば驚きがない。牡蠣とかそういうのを食べればよいのだが、すでに時間も遅く、店を探す余裕もなし。
翌日(火曜日)すぐに九州入りしようか、広島見物を続けるか悩んだが、結局宮島へ行くことにする。広電で宮島口まで行き、そこからフェリー。「船」なるものに乗るのも数年ぶり。10数分の船旅を満喫する。
宮島は厳島神社と水族館を見物。昼は穴子ご飯を食す。観光地価格。味は可もなし不可もなし。こちらも無難すぎる選択だったか。
14時ぐらいに広島に戻って、今度はひかりレールスターで一路博多へ。お金を浮かしてバスという手もあったが、最初に切符を買うときに博多までの往復切符を買っていたので、それほど割高感はなかった。ちなみにレールスターひかりは4列シートで非常に快適。指定席をとるときのオプションも細かく指定できたりして、JR西日本、やるな、という感じ。車内検札もないし、JR東海の総じて杓子定規な対応とは大いに違う。
JR博多駅から会場および宿泊予定のホテルのある西鉄福岡駅まで、大した距離もあるまいと何の根拠もなく思いこんで徒歩で移動。よく分からない土地で山勘で歩き回るのは止めようといつも思うのだが、またやってしまった。道にも迷い、思っていたよりも距離もあり、で1時間以上福岡市内をさまよった。ホテルにたどり着いたときにはへとへと。開場時間も迫っている。
とりあえずシャワーでさっと汗を流して、慌てて会場へ向かう。立ち見ということで開場してもすぐには入れず、開演20分前から整列入場する、というので、いったん会場を出て時間をつぶす。指定の時間に会場に行ったら、すでに列が長くのびている。チケットの整理番号など無視。早い者勝ち。なんだかね。
会場は段差、勾配一切ない。指定席の人でも後列になると前が見づらいだろう。まだ立ち見の方が適当に場所取りできるだけましだったかもしれない。いずれにせよ、私は歩き回った疲れもあって、元々2時間のライブ立ちっぱなしがつらい強靱な体力の持ち主ということもあって、壁にもたれられる場所に陣取る。ステージをきちんと見ることは端から諦めているので、そこは割り切る。
まともにステージが見えない、ということで、「耳」に神経を集中させる。視覚はこの手の会場では特に不平等だが、音は平等に聞こえる。歌のコンサートなのだから、それはそれでよいのだ。皆がステージを見られるようにする、というのも必要だと私は思うが、逆にステージがよく見える「良席」に拘泥し、オークションに手を出す、ぐらいなら、歌を聴く、という意識をもっと持っても良い。
ライブは「なっち先生」モード全開。恒例?となった挙手アンケート。「今日、福岡から来た人〜」。「は〜い」。「あ〜、こんなにいるんだ〜、え〜でも嘘突いている人もいますね〜」。「なっちを初めて見た人」。「は〜い」。「ちぇっ、聞くんじゃなかった。(みんな嘘つくから)わかんないじゃない」。
これまた恒例となった「トウモロコシと空と風」での「なっちとさびの部分の振りを一緒にやろうのコーナー」。もう完全にお遊戯教室なのだが、安倍さんが途中で歌詞を間違えてぐだぐだに。一斉のブーイングに「先生間違えた。いつから先生か分からないけど」。
ご当地ソングを歌うコーナーでは物まね大会。チェッカーズの「ギザギザハートの子守歌」のリクエストはがきを読み上げると「ちっちゃな頃から悪ガキで〜」と巻き舌気味に勢いよく歌い出したはいいが、途中で歌詞が分からなくなり「なんたらなんたらなんたらら」。松田聖子がリクエストされると思いっきりブリッ子風の振りを披露。
一方井上陽水の「少年時代」はすぐには分からず、会場の観客に歌わせる。それに味を占めたか、「炭坑節」が分からないと即座に「せ〜の」と観客に催促。
最後の方のMCではバンドメンバーへの感謝。特にアコースティック公演ということで、さらに東京厚生はメンバーの追加もあったわけで、アレンジを担当した岩崎さんは大変だったらしい。それでもネガティブなことは一切いわず、黙々と作業を行ったという。その岩崎さんを中心として、非常によいチームワークだったことがMCでも伺える。岩崎さんは安倍さんとパーカッションのAsamiさんのことを「娘」と言っていた。アットホームで自由で幸せな空間が会場に充満していた。
公演終了後、すでに夜も遅く、疲れていたのでホテルそばで久留米ラーメンを食す。久留米ラーメンを食べたかったわけではなく、たまたま入ったラーメン屋が久留米ラーメンの店だった。翌日は西鉄で太宰府へいき、天満宮と博物館見物。昼過ぎに博多に戻り、地鶏塩焼き定食を食べて、ひかりレールスターで大阪に帰る。
初めての泊まりがけのコンサート鑑賞。でもライブがよるだけだったということもあって、ふつうの観光旅行を楽しみ、さらに夜にはスペシャルな時間があった、という感覚。総額は結構かかったが、旅の想い出の中心に輝くライブの空気感。贅沢なバカンスを満喫した。
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