2007年11月27日
■ アコなっち広島
元々は「在宅派」だったのに、今ではすっかりコンサートのレポートでしか更新しない「現場派」に転向してしまった今日この頃、皆様いかがお過ごしですか。
ということで先週に引き続き、今週は広島に来ている。山陽新幹線に乗るのは何年ぶりか、数年前に学会で博多に行って以来。乗り方を忘れた。
というか、山陽新幹線の現状がいまいち分かっていなかった。ひかりレールスターというのに乗れば良かったのだな。東海道新幹線の感覚で何はともあれ「のぞみ」を選択してしまった。しくじった。
昼前には広島着。さてこれから18:00まで何してすごそう、と思うと「原爆ドーム」。我ながら発想に広がりがない。なんというか、修学旅行といえば広島原爆ドームで平和教育、と考える日教組系教師的発想の狭さ、みたいな。そういえば広島に来るのは中学の修学旅行以来だった。
ちなみに原爆ドームは「世界遺産」。世界遺産を見たい、と日頃言っているなっちこと安倍なつみさん、見ましたか?今回のツアーでは歌われていないが、神戸震災をテーマにした「たからもの」を切々と歌う安倍さん、「原爆」の災禍を見ても感じるものがきっとあると思う。
いったんホテルにチェックインして荷物を減らす。東京と違って安い。5250円でまずまずの(安)ホテルに泊まれた。
その後は広島城も見物してから、今日の会場へ移動。ビルの最上階の会場。「いかにも」という格好をしたファンが階段に座り込んで所在なげに待っている。みっともないのでやめましょう。
私は下の階に降りてタワーレコードにいき、モーニング娘。シングル「みかん」初回Bバージョン(ミニ写真集付き)を購入。ちなみにDVD付きの初回Aバージョンはすでに購入済み。別にくじがついているとかそういうことではなく、単に写真集もほしかった、というだけ。売れ行きが苦戦している、と聞いて支援したかった、というのもなくはない。
会場はそれなりに段差があって、後ろから2列目だったが、まずまず視界は開けていた。まったり座ってみられそうだったのだが、横の人がやや前に出て立ち、そのためその人の肩越しにステージを見る羽目に。何で隣の人の肩越しにステージを見なければならないのだ。しかたないので、よくステージを見たいところでは立たざるを得なかった。ちょっと残念。
会場はかなり狭く、いかにもライブ会場、という感じ。先週の東京厚生年金会館大ホールとはかなり雰囲気が異なる。オペラグラスとかがなくてもある程度表情とかが見える。またバンドメンバーが3人しかいなくても、全体的に密集感がある。
安倍さんも「近い、近い」を連発。バンドメンバーとふつうに世間話をしているノリになったり、客席相手に素な感じで相づちを求めたり。しかしそれでも個別にレスを求める観客の叫びは軽くスルーしたり。
これは普段から思っていることで、今日も改めて思ったことだが、安倍さんは曲によって歌い方というか、声の出し方を実に器用に変えてくる。かなり切ないメロディーと歌詞の「小説の中の二人」では艶のある声でなめらかに歌い上げる。それが女性の切ない感情を実に上手く表現することになる。かわいらしい女性の感情を歌った「大人へのエレベーター」も似た発声。同じく女性らしさが引き立つ歌い方。一方、歌詞を読めば女性の恋愛の歌なのだがそれにとどまらないスケール感を持つ「Too far away」やふるさとにいる母を思う「ふるさと」など、「恋」ではなく「愛」を歌う歌では少し乾いた声で、語りかけるように歌う。今回のツアーでカバーしている「オギヨディオラ」、今日のご当地ソングとして歌った吉田拓郎「今日までそして明日から」も同様の歌唱。「性別」を感じさせない歌い方。
テクニックとかではなくて、曲に気持ちを乗せて歌うと自然にそうなるのだろうと思う。曲の世界一つ一つに思いを込め、その思いに応えられるだけの技術も持っている、そうして生み出される表現力は、ひいき目を抜くことはもはや不可能なので、ひいき目込みで、ちょっとたいしたものだと思う。
MCは例によって「ぐだぐだ」。広島名物紅葉まんじゅうの話をしているときだったか、うれしそうにいろいろしゃべっていて、「落ちは特にないんですけどね、しゃべりたかったのでお話ししました」とかなんとか。関西人松浦亜弥が聞いていたら「落ちはつけようよ」とつっこむ#1ところだろう。あるいは「豆乳キムチ鍋」の話を始めて、「豆乳キムチ鍋」を作ったきっかけを説明する場面で、豚肉を売っていたおばさんから「水を使わず大根おろしだけで作るみぞれ鍋」を紹介された話になり、あれ、豆乳キムチの話はどうなった、と思っていたら、最後に「大根おろしをするのがめんどくさくて、豆乳キムチ鍋になったんですけどね」、とか。噛み合っているんだかいないんだか。
まあ、安倍さんが楽しそうだったから、全てOK。
#1 田中れいなのラジオでのしゃべりを聴いてそれを引き継いだ松浦さんが田中さんへ送ったメッセージ。
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