2008年08月09日
■ 行動記録2
藤本美貴アコースティックライブ昼公演終了。夜チケットは持っていない。当日券を狙うことは出来たようだったが、夜公演開始まで妙に時間もあり、逆に昼公演が早い目に終わったのだから、メロン記念日舞台「カバ2」の当日券を狙えるのではないかと思い立って、池袋へ向かう。藤本美貴ライブはまだ岡山、京都とある、ここはメロン記念日を押さえておくものだろうと。
ただし晩ご飯を食べる余裕はない。寄り道せずまっすぐ会場に向かって、ちょうど当日券発売開始。無事当日券を入手。ただ初めての公演、会場ゆえ勝手がわからないので、会場を離れて食事に行く気もせず、開場まで会場前でたむろする。
こちらはこちらで藤本美貴ライブ会場以上に「おまいつ」な人が主のように感じた。それでも200人近いキャパの舞台を合計12公演も行い、満席にする動員力はやはり大したものと言うべきなのだろう。今日一日の動員を比較するだけでも藤本美貴ライブの3倍とかになるのだから、藤本美貴の会場が小さすぎるとも言えるし、メロン記念日の根強い動員力恐るべしとも言える。
ガッタスがらみで共通のファンが多そうな藤本美貴とメロン記念日なのだが、西川口のライブと池袋の舞台をはしごした客はあまりいない感じだった。そんなものか。
こちらは小劇場(にしてはそこそこのキャパだが)の舞台とあって、「サブカル」な雰囲気が漂ってくる。ちなみに当日券で私が入手した席は通路+座布団。こぎれいな開場なのだが、こういう詰め方をするあたりもちょっとサブカル風。ちなみに座り心地はよろしくないが、座席位置は結構前になるので、観劇(というよりメンバー鑑賞)するにはなかなかの良席、結構お得。
劇自体は完全な喜劇。もう少しシリアスな話なのかと思っていた。そしてすでに何回も見ている人が多いためか、こちらも何となく「内輪」な雰囲気。笑わなければならないお約束の場所があるようで、無理っぽく笑いが起こるところが多数。前の人が膝を叩いて笑い声をたてていたりする場面で、こちらはぽかーんとさせられるところがあった。「笑い所はわかるんだけれど」。制作サイドはここで笑ってもらおうと思って小ネタを仕込んだというのは理解できるのだけれど、別に対しておもしろくないし、笑い声をたてている人もテレビの観客の笑い声みたいに無理しているように見えるし、という。
もちろん話の筋としてきちんと作られている部分は喜劇として十分に成立している。三谷幸喜的いたたまれない系シチュエーションがちりばめられている。
たださらに大きく、そうした話の流れから劇全体として伝わるメタメッセージは正直つまらない。ぜんさく「かば」はもう少しよさげだったようにもおもうのだが、その続編の今回の「かば2」は作り手側にそういうものがもともと何もなかったのではないかと思えてしまう。結局最後の落としどころは男がしっかり仕事について女を幸せにしよう、という家父長制的近代家族像の反復。ま、エンタテインメントの舞台を見てこういうタームがさらっと出てきてしまうあたりが、アナクロ左翼のなごりなのだがね。
笑い所はそれなりにあって、きちんと笑えたし、それより何よりメロン記念日メンバーと三好絵里香をかなり近くで見られたのはお得だった。特に三好さんがかなりアイドルチックにかわいらしかった。大谷雅恵は相変わらず微妙で良かった。
最後に人物関係が少しすっきりしない部分があったので(前編「かば」を見ていないため)、そのあたりをきちんと整理しようと思ってちょっと高いなと思いつつ買ったパンフレット3000円、全然そういう情報は出ていませんでした。買わなきゃ良かった。
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