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2008年09月23日
■ 追悼コンサート
で、ツアー内容ですが、
まあ、全部を伝えるわけには行きませんが、
今回は新曲ペッパー警部を筆頭に阿久悠先生のトリビュートカバー曲を数曲。
それと、なんとなんと、このツアー用のオリジナル未発表曲を
数曲持ち込み、みなさんを感動の渦に巻き込むつもりです!
ね、楽しみでしょ〜!
なんかあまり楽しみな感じでもなくなってきそうな。。。
いったいモーニング娘。とそのファンをどこに連れて行ってくださるのでしょうか。
「阿久悠先生のトリビュートカバー」は一般層に対する訴求という企画ものとしてはやりようによっては一定の価値があるとは思ったけれど、現モーニング娘。ファンが喜ぶようなものではないし、一般人がモーニング娘。コンサートに来たとしても、ライブで聞きたいのは(あるいは聞かせるべきなのは)娘。の曲でしょう。トリビュートアルバム収録曲なんてのはNHKあたりの歌謡曲番組に娘。をねじ込む道具たるべきであって、それ以上のものではない。
「ペッパー警部」のカバーが発表されたとき、否定的なことを言うファンが多かった。事務所が変に勘違いしないようにカバーじゃ駄目だということを事務所にわからせるためにも「ペッパー警部」は売れない方がいい、とまでいう人もいたりする。いや、それは違うでしょ、事務所だってそこはわかった上で戦略的にやっているのだろうし、ここはファンとしても何とか支えてやらなければ駄目でしょ、と思ってきたけれど、やっぱり事務所はわかってなかったのかもね。
何でわざわざモーニング娘。のコンサートに行って、シングルカットされた「ペッパー警部」はいいとしても、それ以外の懐メロを聴かされなきゃいけないのだ。安倍なつみとか藤本美貴がそういうのをやるのはある程度はかまわないけれど、モーニング娘。にファンが期待しているのはそういうものじゃないでしょう。
著名な曲をじっくり聞かせたいのなら生演奏で歌唱技術を堪能する、まったりしたライブにすべきだし、モーニング娘。のコンサートはそういうのではなくて、もっと華やかに娘。の世界を堪能するライブのはずだ。ちぐはぐ。どういうコンサートを作りたいのかが全然見えてこない。
あと「未発表曲を数曲」というのも微妙、というより問題外。未発表だけれど次にシングルとして発売します、という曲を披露するのならば、娘。の未来を先取りできた感じで、それはファンとして「共に歩める」。しかし、特に当てはないけれど、出来ちゃった曲があるからとりあえず披露します、なんてのは単に知らない曲を何の期待もときめきもなくただ聴かされるだけ。勘弁してください。
アイドルパフォーマンスグループモーニング娘。のコンサートなんだから、もっと華やかな未来を、そこへ行き着く前向きな物語を見させてください。過去の回顧曲とか、宙づりになった曲とか、そういう後ろ向けで不安定な世界を見に行きたいわけじゃない。
始まる前から、そして曲を聴く前からこういうことを書くのは「アンチ」言説だな、とは思うけれど、事務所が本気で娘。を追い込んでいっているように感じられて、このまま座してそれを見守る気にはなれない。といって、ここでこんなことを書いて何になるか、それ以外に私に何が出来るか、が全然わからないわけだが。
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