重層的非決定?

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2009年03月28日

■ プラチナ9DISCO滋賀昼公演

濃いね、濃い。

今日は明日の予行演習というか、まあそういう気分も正直あったりの、ちょっと節約モードであったりので、昼公演だけで帰ってきたわけだけれども、十分満腹感が得られた。いい意味で時間が長く感じられたというか。

作り一つ一つの完成度が高くて、凝縮感がある。衣装・証明・パフォーマンス、どこにも手を抜いた感じがない。

そうしてある意味常に高いテンションで時間が過ぎるから、例えば昨年秋のコンサートに比べるとメリハリというかカタルシスの到来感とか、そういうのはちょっと薄いかも知れない。例えば前回の「Take off is now」から「どうにもとまらない」と続くグゥワァアという感じとかは今回はない。

同じエロさでもぐっと完成度が上がって芸術性を増す方向に昇華した感じ。「情熱のキスを一つ」とか道重さゆみソロの「It's you」でバックダンサーを務める高橋愛とか、とてもエロいんだけれども、即物的なエロさではない。また腕を上げたな、と。え?そんなものは娘。には求めてない?いや、私は求めているんで、少なくとも高橋愛には。

これまでのレポートなどを読む限り微妙に評判がよろしくない田中れいなソロの松浦亜弥カバー「The 美学」。れいなのパフォーマンスではなく、選曲に対する違和感が語られているのだけれども、私はいいと思った。これまでのれいなソロの中で一番彼女にあっているんじゃないか。曲に勢いがあるし、ちょっとお茶目な雰囲気もあって、れいなに良く合っている。れいなも楽しそうだし、実に上手く曲の世界を表現できている。カバーとなるとどうしてもオリジナルとの「勝負」となって、相手が松浦亜弥となると分が悪いかな、と思うところもあったけれども、全然問題なし。完全に自分のものにしている。

亀井絵里。ビジュアル的にはどんどん大人っぽく、美しくなる。亀ちゃんはもうちょっと可愛らしい雰囲気だと思っていて、途中高橋愛だと思ってみていたら亀ちゃんだった、ということが何度かあった。でもソロ曲「片思いの終わりに」を歌う彼女はかつてのハロモニ。の時の雰囲気そのままにどこかぽけっとした可愛らしい亀ちゃんだった。ほっとするところもあると同時に、もっと大人っぽい曲を歌う亀ちゃんも見たいかなとも思ったり。

新垣里沙。発声は昨年のシンデレラあたりから急速に存在感を増してきて、凄いなあ、と思っていたのだけれども、そこに繊細な表現力がついてきた。「情熱のキスを一つ」を実にしっとりと歌い上げるガキさんを見て、また一段上がったなあ、と思った。後は艶っぽさが出れば高橋愛に並ぶんだけどな。といいながら私がガキさんにはそれを求めていなかったりするんだけれども。

光井愛佳。今日の滋賀公演は彼女の凱旋公演。「ハロプロファン」が「祭り好き」というところはあるにせよ、会場はみっつぃ〜一色。そして彼女もそれに答えるように、隠しきれない感激を出しながら、しかし実に堂々としたパフォーマンス。逆にこれだけの観客相手に堂々としながら、芸能人ズレしたところが全く感じられない。ああ、この娘は徹頭徹尾娘。なんだ、と思う。芸歴10年を超えてもいまだに初々しいところを残した先輩の「精神」をしっかり受け継いでいる。

今日一番感動したのはリンリン。既にレポートなどで聞いてはいたものの、実際聞くとびっくりする。メドレー途中「青空がいつまでも続くような未来であれ!」でリンリンのソロパートがあるのだけれども、アレンジからして凝っていて、元曲が何かが分からないくらいにムーディ。その曲をリンリンがまさに「歌い上げる」。この部分だけを切り出せば、ハロプロ(広義の)のなかでも最上位を争うぐらいに上手い。久々に歌を聴いて鳥肌が立った。「アイドル」、モーニング娘。を馬鹿にしているような人に聞かせてやりたい。

とまあ、そんなこんなで、愛ちゃんファンとしては「前哨戦」ぐらいの気分でいった割には語ることがたっぷりあった。

明日は待望の福井公演。会場はことによるとかなり微妙かも知れず、色々不満も残るかも知れないけれども、その場にいた、というだけでも価値がある公演。精一杯高橋愛を感じてこよう。

投稿者 althusser : 2009年03月28日 20:51

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コメント

満足されたようで何よりです。昨年の秋コンサートとセットリストがかなり被っているので、どうかな、と不安に思いましたが、それは些細なことでした。さらにスキルアップした発見が多々あったので私も存分に楽しみました。
明日はともに凱旋を祝い、楽しみましょう!

投稿者 電脳丸三郎太 : 2009年03月28日 23:52

電脳丸さんところのレポートも読ませていただきました。

「夢から醒めて」の感想がそっくりだったのがなんとも。高橋愛ファンとしては「亜流」なのかなあ、と思ったり。

投稿者 はたの : 2009年03月31日 15:56