重層的非決定?

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2009年02月22日

■ 藤本美貴アコースティックライブ〜ミキティーズパーティ〜

大阪でモーニング娘。新曲発売イベントのあとは京都で藤本美貴ライブ。イベント会場からまた阪急梅田まで歩いて特急に乗って終着四条河原町へ。

ライブ会場都雅都雅はかつて学生時代の私の「庭」の中にあるライブハウス。さらに昨年の同じく藤本美貴のライブにも使われた会場とあって、私にとってはもうおなじみ。

前回と同じく狭い会場にぎっちりいすが詰まっている。今回はチケット完売という状況でもなかったので、少しは余裕があるかと思ったけれども、壁際に補助いす?までおかれて、いっぱいいっぱいまで詰め込んでいる。私と同様娘。イベントから流れた人もいるみたい。

演奏はキーボードはおなじみ岩崎肇さん、そしてギターは私は初めての尾崎ひろし(漢字は不明)さん。長髪で岩崎さんと比較すれば結構若い感じの人。このライブの前にあったディナーショーではベースにドラムがいたらしいけれども、今回は昨年と同様二人体制。安倍なつみプレミアムライブとの差額1500円(前は2000円と書いたけれどもドリンク代の扱いが違っていた)はバンドメンバーの人数といえば、まあそれなりか(実際はそういうことでもないだろうけれども)。

まずは客層。

正直言って、今回はあまり良くなかった。ひとり訳の分からない人がいて、ライブ中意味なく(本人にはあるんだろうけれども)手を挙げて(教室で生徒が手を挙げるがごとく)いたりして、まあ壁際だったので視界の邪魔になるとかそういうことはないのだけれども、かなり不気味だった。まあなんかのアピールのつもりなんだろうけれども、普通に不気味です。

それは一人変な人がいた、というだけのことだけれども、それ以外にも曲中に私語をする人が前にいて、腹が立った。ライブに来て、曲中に私語をするってどういう神経なのだろう。当然注意したけれども、注意する方も気分が悪いので最初から私語はやめましょう。そんなの当たり前だよね。

総じて客全体がなんとなく緊張感を欠いた感じがする。おなじみの集団になっていて、知り合い同士で席を固まって取って、お茶の間感覚でライブを見ているという感じ。目の前に藤本美貴がいる、という価値をどこか軽んじて、内輪の馴れ合いのほうが優先されているような雰囲気。正直言ってあまりいい状態ではないと思う。

安倍なつみのプレミアムライブのほうはそれとはある意味逆に、客が安倍なつみに心酔しきっていて、自分と安倍なつみとの「関係」に神経を集中させている、という感じ。なっちにアピールするためにサイリウムを振り回し、安倍なつみと同一化するために大仰な振りマネをし、という。個人的にはどっちもどっちだなあ。

ただ安倍なつみライブの時に気になって仕方がなかった、拍手のタイミング。今回のライブはかなりまともです。私の好みからするとそれでもちょっと早い目だけれども、あらかた演奏が終わってから拍手が起こる。だって生演奏ですよ、きちんと演奏も聴こうよ。やっぱりどう考えても安倍なつみライブでの拍手のタイミングは早すぎる。

客的には昨年に比べてちょっといまいちなところもあったのだけれども、肝心の藤本美貴のパフォーマンス、かなりレベルが上がっている。昨年は良くも悪くも初々しいというか、MCも歌もどこかしら手探りでこわごわ行っているところがかいま見られたけれども、今年はすっかりソロライブを掌中に入れている。MCのしゃべりは松浦亜弥に匹敵するぐらい達者だし(ネタの作り方は違うけれども)、しゃべりが堂々としている。バンドメンバーへの絡みもまずまず。昨年は安倍なつみライブではすっかり人気者の岩崎さんが完全にただの演奏者に過ぎなかったけれども、今回は岩崎さんらしさをまずまず引き出せていた(でもこのあたりは安倍なつみが一枚も二枚も上)。

そして何より肝心な歌。これが昨年と比べると明らかに良くなっている。リミッターが外れて、自分の思うままに表現できている感じ。どことなく小さくまとまっていた感じが残った昨年と比べて、声の伸びが良くなっていて、歌に躍動感がある。迫力がある。藤本美貴の力量からすればやはりこれぐらいは歌えなきゃ、と今回改めて思う。今回のできならば、安倍なつみ・松浦亜弥と並ぶ「三本柱」として問題なく並べられる。繊細な表現の安倍なつみ、巧さの松浦亜弥、迫力の藤本美貴。

MCではぐだぐだの安倍なつみ、巧さの松浦亜弥、客のつぼを押さえる藤本美貴。松浦亜弥のMCはごくありふれた一般的なネタを実に上手く料理する。「ハロプロファン」じゃない人が聞いてもたぶん普通に面白い。藤本美貴のMCは「ハロプロファン」の聞きたがることを上手くネタにする。ちょっと「内輪」うけなところはあるけれども、ある程度ハロプロ事情を知っている人ならばかなり面白い。安倍なつみのは・・・。常識を超越した面白さです。

今年は行くライブの数を減らそうと思っているのだけれども、ミキティのライブは削れないな、と。はてさて、どうしよう。


今回のMCの内容をざっくりと記録。といっても語りを再現するだけの記憶力の持ち主ではないので、面白さとかは全然伝わりません。また内容も正確でもありません。あくまで雰囲気だけです。あしからず。


先日、お姉さんたち(娘。OGのこと)と久々に一緒になったんですよ。私が最初で最後の参加となったエルダークラブコンサートの時なんですけどね。その前にも保田(圭)さんから誘われて、お姉さんたちの集まりに参加する予定だったんですけど、そのときは予定が入って、行かなかったんですけど。ライブのあとの打ち上げに改めて誘われて、どうしようかなと思ったんですけど、参加することになっちゃいまして。で、そのときに保田さんからまた二人で食事に行こうよと誘われてまして。今まで1回も行ったことがないんですよ。で、「二人ではいやです」って言って、他に誰かがいれば行きますって。(会場から「だれ〜」)。いや、誰でもいいんですよ、(石川)梨華ちゃんでもよっすぃ(吉澤ひとみ)でも。とにかく二人は嫌ですって。そのあとまだ行っていないんですけどね。(会場「え〜」)。いや、だって私たち、仕事してますもん、それなりに忙しいんですよ。

エルダークラブは3月にハロプロ卒業と言うことで、改めてエルダー全員で打ち上げをやる予定になっているんですよ。私もあいにくその日は仕事が何も入っていなくて。ちょっと怖いんですけどね。(松浦)亜弥ちゃんも参加することになっていて、彼女は特にお姉さんたちとあまり関わりなかったじゃないですか、もっと怖がっていると思いますよ。

昼公演で(客席をさして)ここら辺にビールがおいてあったんですよ。なんでビールがこんなところに?って思って。え?私は別にビールは好きじゃありませんから。私はそんなに酒癖とか悪くありませんよ。人に迷惑掛けたりしませんもん。どっちかというと亜弥ちゃんのほうがやばいですね。おもちゃのハンマーで隣の人をピコピコ叩いたりとか。


デビュー当初の曲はダンスが結構あって、「そっと口づけて、ギュッと抱きしめて」の時にはつんく♂さんがいきなりダンスレッスンに来たんですよ。ジャージとスニーカー姿で。「うぉおお、つんくだあ」って思って。いや、そう思いますって。で、つんく♂さんが変な踊りを踊るんですよ。私にはそれが理解不能で、ダンスの先生に翻訳をしてもらって、練習しました。その練習の最中、つんく♂さんが手でカメラのフレームを作って、それを覗くようにしてみてるんですよ。もうそれが気になって仕方がなくって。ちゃんと機械があればいいんですよ、でも指でフレームを作っているだけだから、つんく♂さんの顔が丸見えなんですよ。そのときは「ちょっと集中できないんでやめてもらえますか」とか言えませんでしたしね。

娘。の時の「Sexy Boy〜そよ風に寄り添って〜」の振り付けの時にもつんく♂さんが突然来て、最初の振りを変更したんですよ。最初のはもっとセクシーな感じだったんですよ。(「やってみて〜」という会場の声に)いや、そんなのもうとっくに忘れましたよ。そのときのつんく♂さんがやって見せたステップが理解不能で。無理です!っていって変えてもらったりしました。


(スピッツの「チェリー」を披露したあと)この曲を歌うとなんだか自分がさわやかになった気がしますね。なんか私はそういうキャラじゃないと見られているみたいなんですよ。この前のドラマでも継母を会談から突き落としたりとかね。いや、私はそんなんじゃないですよ。普段から言いたいこといってますから、爆発したりはしないんです。皆さんもストレスため込んだりしないように、言いたいこといえばいいと思いますよ。


今回もオリジナルTシャツを着てくれている方がいて、ありがとうございます。今回は赤色にしてみたんですけどね。ハロコンの時、赤色のシャツを着ているお客さんがいて、よく見てみたら「KEI」って書いてあって。最初誰のファン?っておもって。ケメ子って書いてもらわないと分からないですよね。ケメちゃん(保田圭)も赤なんですね。もう赤はやめようかな、と。(会場「えー」)。いや、ケメちゃんは怒りませんよ。優しいですから。


今回のTシャツのデザインは結構普通な感じですよね。私が絵が下手だというので、前のディナーショーの時のプレゼントで「上手なイラストの描き方」という本をいただいたんですけど、見本見ても別に上手くはないですね。前回私がデザインした「くまTマン」最高傑作だと思っているんですけど。


(同じ事務所の)真野ちゃん、白いドレスが似合う清楚な子なんで、マネージャさんが私に近づけようとしないんですよ。(歌うときに)ピアノとかひいたりしてね。私も何か楽器を習おうかな。さっき岩崎さんがハーモニカ吹いてたじゃないですか。あれって息が続かなくなったりしないんですか?吹いても吸い込んでもいいんですかね。(「音によって違います」)。あ、そうなんですか?ハーモニカなんて吹いたことないし。だったら吹くときの音が続けば苦しいですよね。吹いても吸い込んでも同じ音が出るようにすればいいのにね。

リコーダーとか勉強しようかな。(「プレゼントしますよ〜」という会場の声に)いりません。自分で吹いたあとのものとかプレゼントされたら嫌じゃないですか。

ピアノとか練習しようと思ったことはあるんですよ。それで全体が柔らかくて、丸められるピアノってあるんですよね。それをいただいたことがあるんですけど、音がきちんとなることを確認したらそのあと全然さわってません。ピアノをライブで披露?指一本で弾くのを見られたくないですから、やりません。


曲。アレンジは岩崎さんアレンジということで男声のコーラスを多用。安倍さんライブでしばらく岩崎アレンジを聞いていないので、ちょっと懐かしい。

昨年はカバー中心だったけれども、今回は娘。加入前の曲を多くセットリストに入れて、それをアコースティックにアレンジしているので、これはこれでかなり新鮮。また藤本さん自身も歌い慣れていることもあって、歌唱も安定している。カバー曲の中ではスピッツの「チェリー」が、私がそれなりに聞き慣れていることもあって、楽しんで聞けた。女性の声で歌われる「チェリー」はかなり新鮮でいい感じ。


本編
  1. 会えない長い日曜日
    MC
  2. 遠い恋人
    MC
  3. 銀色の永遠
  4. そっと口づけてギュッと抱きしめて
    MC
  5. 青いベンチ/サスケ
    MC
  6. TAXI/鈴木聖美
  7. 三日月/絢香
  8. チェリー/スピッツ
    MC
  9. 置き手紙
  10. 大切
EC.
  1. シャイニング愛しき貴方
  2. ボーイフレンド

キーボード:岩崎はじめ ギター:オザキヒロシ

投稿者 althusser : 2009年02月22日 00:51

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