重層的非決定?

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2008年10月31日

■ ラジオ話二点

ラジオでの発言を巡る諸々。

道重さゆみ。ミュージカル「シンデレラ」で自らの台詞の少なさ、そのときのやるせなさを告白し、ラジオ中に泣き出してしまったが、その時のことをリスナーから触れられ、再度そのときの心境を告白。

「(そのときの収録時までは)心のよりどころがなくて、すごく寂しかった」

って、おいおい、大丈夫かよ。

私は単に過去を思い出して、感極まったのだと思っていたが、違うじゃねえか。ラジオで泣き出すそのときまで現在進行形で、ずっとその時の自らの不遇をくすぶらせていたってことだよね。なんだかなあ。

前の放送の時には「結果的には大成功で良かった!」みたいなことを言っていたけれど、それはどっちかというと建前で、最終日を迎えて、次の仕事が始まっても、いろいろ抱え込んでいた、ということを伺わせるわけで、ちょっときついなあ、と思う。

そりゃ、初期メンバーだって「なんでなっちばっかりがメインなの?」という不満、鬱屈を抱えてきたことは随所に伺えたわけで、それこそがモーニング娘。の伝統とはいえるけれど、問題なのは不満を持つことじゃなくて、その不満をどういう方向のエネルギーとして編成していくか、だと思う。初期メンは「なにくそ」と思い、何かあれば我こそは、と爪を研いでいたように見えるわけだけれど、道重さゆみはただただ自分の中にため込んでいってしまっているだけのように感じられてしまう。ラジオでしゃべってすっきりした、っていうのは何ら状況を変化させてはいないわけで、ひたすら自分の心の中に閉じたところで話が終わってしまっている。矢口真里から「現メンはライバル心が足りない」とか言われるのも宜なるかな、ともいえるわけだ。

まあ今回のケースでは、メンバー相手に発散することができなかった(他メンバーはおのおのなりに与えられた役所に納得して前向きに取り組んでいたように見えるので)というのが一番痛かったのだろうなと思うのだけれど、ちょっと不安になる状況ではある。

たとえばメンバー内でのコミュニケーションにやや問題があるようにも思える。友達感覚で仲がいいというのは伺えるけれど、それ以上に何か不足している部分があるのではないか、とか。

さらにはスタッフサイドのケアが不十分なのが問題なのではないかとも思えるし、そもそもプロデュース側が「モーニング娘。」としてのあり方、進むべき方向性(「ヴィジョン」って奴?)についてきちんと説明できていないのではないか、とも思える。今ここで「シンデレラ」をやるグループとしての意義、「モーニング娘。」として一つの舞台を作り上げるということの意義、そしてそれに関わるメンバーおのおのに期待される積極的な意味、それが「頭ではわかる」レベルでしか行き届いていないように感じる。そういうグループとしての目標感を持たせられていない、というのはプロデュース側として端的に失敗だと思う。

ということで、悪いのはすべて事務所にしておけば、万事OK、八方丸く収まりますな。

田中れいな。イベントの時、一回目では自分の名前が入ったTシャツを着ていたファンが、同じ日の二回目のイベントでは後輩の光井愛佳のTシャツを着ていたりするのを見るとショックだ、とか。

いやはや、がめついねえ。現状モーニング娘。人気No.1なんだから、それぐらいいいじゃん、というのは野暮で、それを「ショック」というところがれいなのれいなたるところ。それにしても「もう自分はピークを過ぎている」とか「15歳とか若い子の方がいいんだろう」とか寂しいこと言ってくれるねえ。まあ負けん気が強いから、ちょっとでもそういう動きが見えると悔しくなるのかもしれないけれど、ファン全体からしてれいなからみっつぃ〜に「推し替え」した人ってかなり少数だと思うんだけれど。

つ〜か、同じ日の一回目と二回目でTシャツを着替えるって、それは「推し替え」をしたって話じゃないじゃん。そんな一日で応援対象を変えたりはしないよ。単に両方のファンで、両方に「仁義を切った」ってだけの話だと思うんだけれど、二人を同時に応援してます、ってのもれいな的にはいかんのか。

それって嫉妬?れいなに嫉妬されるとはうらやましい奴だ>Tシャツを着替えた人。

2008年10月30日

■ 小人なリーダー

高橋愛を巡る諸々続き。

  • 5期メンバーの中で一番年長なのに、一番幼くてむちゃくちゃする。
  • 同じ五期の小川麻琴が愛ちゃんの誕生日におめでとうメールを送るのが一日遅れたら、「ずっと待ってたんだよー」とぶーたれていた。
  • 番組で久住小春から「カミカミ星人」と四股名(大相撲ネタの時)をつけられて、「はい、噛みます、噛みます」とつぶやいて、半ば本気で凹んでいた。

ってどこまでナイーブなんだ。

まあいわゆる一つの小人(お子様)だな。

つーか、前のエントリと併せて、ほとんど赤ん坊みたいだ。心は子どもなのに体は・・・、ってなんかエロいな。いや、そうじゃなくて、普段はメンバーからいろいろフォローされつつ、肝心の芸の部分ではメンバーをガンガン引っ張る。年下・後輩から面倒を見られる、というのも一つの人徳ということで。

そういえばなっちこと安倍なつみも年下後輩の矢口真里に「お姉さんにはいつもお世話してます」(妹の麻美ちゃんに対して)とか言われてたな。まあ安倍さんは最後までリーダーとかやらなかったけれど。

ついでにおまけ。

  • イベントに来た客に向けての挨拶。「今日は忙しい中、運んでくださって」。メンバー「足を!」。「あ、足か」。

2008年10月29日

■ 大人な小娘。

「現場」がないと更新しない、というのも何なので、思いつくままに更新してみる。

最近のラジオ他での高橋愛を巡る発言諸々。

  • 食事に行くと食べきれないほど注文をする。デザート全種類、とか無茶な注文も。で、自分はあまり食べない。もったいないから他のメンバーでがんばって食べる。
  • 靴とか何足あるかわからない。一回も履いたことのない靴もかなりある。洋服もほしいものはついついいっぱい買い込んでしまう。一回も着たこと無いからあげる〜といって服をくれることもある。
  • そんなにおしゃべりじゃないけれど、しゃべり出すと全部しゃべらないと気が済まない。ブランドの話とか、相手が興味ないのはわかっているけれど、とにかく聞いてくれるだけでいい。
  • プレゼントにもらったパジャマを着て、ダンスレッスンに来た。「家からずっと着ていきました」。
  • 道重さゆみの真剣な悩み話をラジオで告白されて、「あ〜、そうだったんだぁ」。
  • 自分がいやなことがあるとすぐ泣く。

自分の欲望に忠実、我慢を知らない。

普段は無口なくせに、得意分野の話になるとやたら饒舌。

周りが見えない。

なんというか大人(たいじん)だな。

2008年10月25日

■ Angelic大阪

今日のモーニング娘。コンサート富山公演は高橋愛ちゃんの地元福井の隣県と言うこと(追記:本当は違うな。でもMCではそういっていたらしい)で、「凱旋公演」みたいな感じになったとのこと。そうなるだろうな、というのがわかっていたし、富山だったら東京へ行くよりは楽だし、観光がてら行ってみたいし、と結構行きたかった公演。でも同じ日に地元大阪でなっちこと安倍なつみコンサートがあるからには。。。

そういうので、少し心を娘。富山に残しつつ、臨んだなっちコン大阪公演。でも結論から言うと、やっぱりこっちに来て良かった。

まずは例によって良くないお話から。まずは客。

昼公演。曲中に雑談する奴が斜め後ろに。コンサートに来て、曲中にしゃべる奴の神経がわからない。MCで相づち打たれるのもいい加減に腹が立つが、ものすごく鷹揚に構えてそれは我慢しよう。しかし歌を聴きに来たコンサートで曲中に雑談するとは。信じられない。3回ほど振り返って、突いて(曲中なので言葉で注意できないので)合図したが、そのときは黙るけれど、またごそごそとしゃべり出す。このままずっとしゃべり続けたら、もう途中で引きづり出してやろうか(もちろん係員を呼んで、ですよ)と思ったが、まあ何とかこちらが必死で我慢すれば許容できる程度に収まったので、我慢した。

藤本美貴・松浦亜弥あたりでそんな奴にはほとんどお目にかからないのだが、なっちコンにはなぜかこういう奴が紛れ込む。ちなみに娘。コンサートではもうあきらめている。娘。コンサートは私は8割程度はビジュアル(ダンスパフォーマンス、そして高橋愛の顔・その他諸々)目当てなので、まあ、必死に我慢すれば我慢できる。しかしなちコンは「音」目当てなので、この手の雑音は全く許容できない。

実際開幕前の話を聞いていても、娘。鹿児島まで行ったとか、そんな話が聞こえてくる。だったら富山いけよ。ちなみに松浦亜弥ライブではあややがハロプロを「卒業」したら、ハロプロFCをやめる、とかそんな会話が聞こえてきた。なっちはまだまだDD(いわゆる「ハロプロ」ファン)に支えられている。

また今日はそのハロプロの期待の新人とかいう真野なんちゃらちゃんのオープニングアクトが開催される日。握手会もあるということで、そっちねらいのお客さんも紛れ込んでいる雰囲気。

その真野なんちゃらちゃんのオープニングアクト。娘。名古屋公演でもぶち当たったので今回で2日目。娘。コンサートの時には別にどうとも思わなかった。しかし今日ははっきり「ウザ」と思った。昼夜公演でそのオープニングアクトを聴かされる。バックはカラオケだし、真野ちゃんは声を馬鹿みたいに張り上げるし、歌だけは妙にキャッチーだし、いやな形でその歌が頭の中を回りやがる。

こっちは今日は娘。コンの「目の保養」とちがい、「耳の保養」に来たつもりなのだ。生演奏になっちの歌、それを聴きに来たのだ。なのに聞きたくもない新人さんの絶叫型の歌を聴かされるこっちの身にもなってくれ。それまではどうでも良い存在だった真野ちゃんがちょっと嫌いになってしまった。ホント勘弁してください。ハロプロ卒業前のなっちの最後のご奉公、ですか。なんだかなあ。昼公演で懲りたので、夜公演はパスしたかったが、オープニングアクトと本公演との間に休憩とかは特にないので、夜公演も聞かざるを得ない。必死に耳に入ってこないように抵抗はしたが(って物理的に無理!)。

さて、肝心のなっちライブ、なっちの今日の歌唱を聴いて、ようやくこのツアー本来の姿が見えた、と思った。ツアー初日の名古屋公演でバックの演奏を聴いて、頭の中で想像できた今ツアーの姿、それがようやく実を結んだ。

ツアー半分をすぎてようやく、とも思うが、とにもかくにも今日のなっちの歌唱だったら、バックバンドと対等にやり合えていると思った。バックと調和すべきところは調和し、ヴォーカルが前に出るところではぐっと前に出る。これまでの二公演はどうにもバックにヴォーカルが埋もれがちに感じられたが、今日の歌唱なら納得。

今日も序盤からとばす。声の伸びが今ツアーでは最高。ばてるかなと思ったが、終盤表情は息が切れかかっている感じにも見えたが、何とか持ちこたえた感じ。

細かくはいろいろ難点はあるし、満点とはとてもいえないだろうけれど、今ツアーとしてみせるべきものは十分に見せられたと思う。これまでに2公演、奥歯に物が挟まった物言いをしてきたけれど、今日のライブを見てすっきりした。もちろんライブは一期一会なので、エンジンがかかるのが遅い、とはいえるだろうけれど。

今日のライブの出来だったら、ハロプロ(もうすぐ解体するけれど)で一番行きたいライブはなっちコンと確信を持っていえる。娘。コンはまあまた別の価値があるけれど(目の保養ですから)、亜弥やコンがちょっと微妙な感じに見えてくるなあ。まあ私の好みというだけのことだけれど、亜弥やコンが何となくここんとこ単調な気がしてね。アレンジも、あややの歌唱も。なっちの一部曲での気合い入りまくりの歌唱にぞくっと来る感覚が最近のあややの歌唱からは感じられなくなっている。飄々とうまいんだけどなあ、という感じ。なっちはまずい歌は本当にまずいんだけど(今回で言えば「私の恋人なのに」、まあ微妙な歌唱、いい曲だし、雰囲気は悪くないので、聞いてて楽しいのだけれど、うまい下手で言うと、まあ上手くはない)、すべての曲を自分なりに全力投球で歌ってます!という感じが、まあ私は好きなんだな。

ハロプロ「卒業」に関する言及は今回も一切なし。松浦亜弥が発表翌日のライブで軽く触れたらしいことを思うと、なっちの語らなさはちょっと異常。あややよりはよほど「ハロプロ」なるものに思いもあれば、実質関わりも持っているだろうに、それだけに言葉を発するのに慎重なのか。それとも本当に何も感じていないのか。どちらかが全く読めないところが安倍なつみの怖さだな。


例によって私にしかわからないMC記録。

  • 昼公演
    直接の知り合いでないお母さんの知り合いから段ボールを送ってきて、中身は野菜だったんだけど。こんな大きなものが。(と言って一息置き、客が「スイカ」などと叫ぶのを待って)カボチャだったんですよ。なんだか野菜が笑ってるって感じで。
    学生時代
    バス通をしていたんですよ。バス通ってわかる?バス通学ね。牧場を見ながら、ずっと学校まで行くんですけど。
    で、学祭があって ねぶた祭りみたいなのをやったんですよ。で、当時大人気だったGLAYの絵を描いたりしてね。GLAYって知っているよね。みんな反応ないから、なっち一人でしゃべっているんみたいでさ。でね、なっちはジローさん担当だったんだけどね。
    でそのお祭りで浴衣を着たんですよ。お母さんが友達の分も含めて着付けしてくれたんですけど、間違った着付けをしちゃったみたいで、それで道を歩いているときに気づいて、なっちのこと指さして笑うんですよ。しかも間違ったのがなっちの分だけじゃなくて、友達の分も含めてだったんですよ。
    質問コーナー
    • Q.移動中は何をしていますか。A.「空の翼」を読んだり、通販カタログを読んだり。Uの字ピローって正確な呼び方知らないけれど、あるじゃないですか。あれを使って寝るんですけど、Uの字を無理矢理折りたたんで片一方だけで自己流に使ったりするんですけどね。
    • Q.ラジオで紹介していたココナッツのお菓子が見つかりません。A.ナチュラルローソン。なっちもほとんど見つけられないんだけどね。
    振り付けコーナー
    ちょっとあっちに行ってくるからその間は自主トレしててね。さぼらないでね。先生しっかり見てますからね〜。
  • 夜公演
    今回大阪来て、ああ秋のにおいがする、っておもって。夜とかも寒くなってきたじゃないですか。で寝るときは毛布とタオルを掛けて寝るんですけど、起きたときなんか寒!と思ってみると全部下に落ちてるんですよ。
    秋と言えばねえ、食べ物の秋かな。寒くなってきたし、鍋をよくやるんですよ。豆乳ベースのとかが結構好きで、昨日も豆乳キムチ鍋を作って食べたんですけど、朝にね。「えー」。いつ食べようとかってじゃん!朝食べようと、昼食べようと、夜食べようと。
    で、一人で食べたんですけど。「えー」。だって朝なんて呼んでも誰も来てくれないじゃん。「行くー」。みんな優しいねえ。
    学生時代
    給食の時は好きな人と食べて良かったんで、食べるときは机といすを移動して、食べてたりしたんですけど、で、最後ごちそうさまでした、っていう時は元の席に戻るのね。であるとき、男の子の膝の上に便所コオロギがとまっていたわけですよ。もう準備万端って感じで(手でコオロギのまねをする)。もうどこに飛んでくるかわからなくて、もうそれが怖くて(以下ひとしきり便所コオロギなるものがいかに怖いかを身振り手振り、絶叫を交えて解説)。
    質問コーナー
    • Q. カレーと牛乳を一緒に食べてみてください。A.いやです。
      Q.続き 納豆の味がします。後牛乳とリンゴを一緒に食べてみてください。いちごの味がします。A. いえ、牛乳とリンゴの味がすると思います。納豆の味とかだって、そんなのしてほしくないですもん。(といってとびきりの笑顔でスルー)
    • Q.最近何か読書とかしていますか。A.読書はしてないですねえ。ずっと音楽のはまってて。音楽の秋って感じですね。
      Q.続き 本にサインしてもらったうれしいことばはなんですか。Q.おもいやりとか優しい心とかかな。
    振り付けコーナー
    なんかちょっと振りが小さいですねえ。もっと思い切って!そうか、隣の人と当たることを気にしているのか。いいんですって。
    グッズ紹介
    最近いろいろ不景気とかで大変じゃないですか。それなのにチケット代だけじゃなく、Tシャツなんかも買っていただいて。本当にもうありがとうございます。

2008年10月24日

■ 松浦亜弥STBライブ

うーん。やっぱり私はあやや一推しな人ではないな、と。

というわけで今更ながら松浦亜弥STBライブ10月20日初回公演感想文。

まずライブ全体の比較対象としてはなっちAngelicツアーではなくて、アコ美貴かなちケメディナーショーだろうか。会場規模とかバンド構成とか、まあいろいろな面で。

音響。ライブハウスよりは悪く、ホテルディナーショーよりはいい。当たり前か。

接客。悪くない。というよりいいのだけれど、ショー中にがちゃがちゃ氷の音がしたりするのはいかがなものか。ショー中は一切のサービス停止とする方がいいと思う。この点はホテルディナーショーの方がしっかりしている。レストラン側としては客に飲み物料理を出すのが仕事だろうけれど、ここに来ている客は飯を食べに来ているのではなくて、歌を聴きに来ているのだから。

私が注文したのはハンバーガープレートとハートランドビール。食事はなかなか出てこないという話も聞いていたが、思っていたよりもあっさり出てきた。結構手際はいい感じ。肝心のオリジナルカクテルはビールの後。甘ったるいカクテルをハンバーガーとともにというのはあまり趣味ではないので。そのカクテル、最初はあまりの甘さに舌が驚き、しばらくすると今度は全然味がしなくなった。きっときちんと混ぜるとおいしかったのでしょう。ライチベース。これだけのお食事代3130円也。まあ安くはない。

ショー中のどを潤すのに、せっかくだからこのカクテルを飲もうと思ったとかいって、ファンを喜ばせたが、スタッフから止められているとのこと。「酒癖があまりよろしくないので」。

肝心のショー。

とりあえずハロプロ「卒業」についての言及は一切なし。一方アルバムのリリース予定があるとのこと(来年の2月ぐらい?)。それなりにいろいろファンの中に動揺もある中で(といってもあややファンはさして動揺などしていないだろうが)具体的な予定を言明できたのは良かった。安倍さんも具体的なことを言えると良かったのだけれど、ラジオで話していた「来年に向けて新しいことが進んでいる」話は一切なかった。具体的に言えないまでも、同じことを反復するだけでも良かったと思うのだけれど。って、まさかその新しいことって先日アメリカに行った映画の応援隊に選ばれたとかそんな話じゃないよね?

セットリストを含め、「私のやりたいようにやります」。30曲ぐらい用意して、そこから適宜選んでいくとかそんな感じのよう。「リハーサルが3日ぐらいしかない中で、バンドメンバーも頑張ってくれました」。

バンドメンバーはたぶんあややコンの定番。ギターは菊池真義、パーカッションは福永雅夫、キーボード相沢公夫。そして今回は福永さんがコーラスとして参加。もともとコーラスをやる人だったのかと驚いたが、そうではなく、松浦さんが勝手に福永さんと声の相性がいい、と思い、無理から指名してやらせた、とのこと。これが結構良かった。

ということで、あややのやりたいことをやりたいようにやったライブ、「批判は受け付けません」、なんだけれど、ごめんなさい、結局あややが何をやりたかったのかがわかりませんでした。そこがデビューからずっと追っかけているなっちとの私の中の差だなあ。あややという人の流れが見えていないから、未来もすっと見えてこない。

ミュージカルで歌った竹内まりやの曲(「みんなひとり」)が入るのは当然として、その他、オーディションで歌った曲浜崎あゆみの「Far away」(カラオケで歌ったら100点で、まぐれかと思ってもう一回歌ったらまた100点だった、らしい)、ドリカムの「未来予想図II」(曲紹介の前に客に向けて「ドリカムといえば?」にたいして「ドリームズカムトゥルー」と答えた客がいて、「そんな風に答えられるとは思っても見ませんでした。そのまんまじゃないですか」)、サザンオールスターズの「YaYa」(「スタッフに男性の曲で私に会いそうな曲をリクエストして歌うことになった。私はさびだけは聞いたことがあった気がするのだけれど、皆さんはリアルにご存じ、ですよねぇ」)とカバー曲が4曲(カバーシングルをリリースした「渡瀬橋」を含めると5曲)。

後は昔からの定番曲(「100回のキス」これは良かった、「LOVE涙色」など)に比較的最近の曲(「blue bird」、そしてツアーではなぜか歌われず、でもファン投票では一位だったという「私の大好きな曲」dearest.これも聴けて良かった)とバランスの取れた配置。

ただそうであるだけに逆にこのある種スペシャルなライブで「何をやりたかったのか」が見えづらく感じた。 そして今回のライブのおそらく最大のサプライズ、それは件のアルバム収録予定のできたてのほやほや(5日前だとか)の新曲を二曲披露。ここが良ければ全く印象が違っていたのだけれど。

正直あまりぴんと来ませんでした。歌唱は出来たてのほやほやにしては悪くなかった。演奏も悪くない。曲も別に悪くはない。アルバム「ダブルレインボウ」収録曲の中の下ぐらいの出来。ふーん、こういう路線で行くのね、という感じ。

せっかくさあ、竹内まりやにえらく気に入られたり、チャゲさんと音楽番組の司会やって、曲も作ってくれそうな感じだったのに、なにも今この2曲の入ったアルバムわざわざ作らなくてもよくね?そこが根本的に納得がいかない。悪くはないのよ、本当に。でも少しもチャレンジングなところが見えてこない。いったいあややに何を歌わせたいのか、どういう歌い手にしていきたいのか、それが見えてこない。平々凡々な「悪いとは言えない」曲を歌わせて、それで満足ですか?それがアップフロントの実力ですか。

まあセットリストは毎回換えてくるっぽいので、今後にこうご期待、というところだけれども(わたしは今回が最初で最後だけれど)、今回に関していえば、未来も主張も見えてこなかったな、というところ。アコ美貴は好きずきはあれど、スタッフが藤本美貴に「昭和」の歌を歌わすならこれ、という主張は見えたし、なちケメディナーショーは娘。時代の曲を最大の盛り上がり所に持ってくることによって、なちケメの最大のパフォーマンスを客に見せようとしていた。そういう主張が今回は私には伝わってこなかった。

さらに上で書いたように会場の音響はライブハウス以下、チケット代は割高で、飲食費も含め、出費もよけいにかかる。ディナーショーよりはコストパフォーマンスはいいけれど、なんか中途半端な気がした。松浦亜弥ならふつうのホールツアーをやっても集客はできたはず。そこをわざわざSTBという場所を用いる積極的な意味が見えてこなかったのだ。

このスペシャルライブに入れる人は300人弱。それを6回公演。しかしどうも話を聞いていると、今後もリピートする人が多数いる感じ。そういう意味では内向きな「おまいつ」向けのライブだなという感じでした。

時間は90分程度。この手のライブにしては長かったかな。結構MCが多かった。このあたりは松浦亜弥の楽しんでいる様子が伝わってきた。しゃべりすぎたためか、予定だった曲を一曲割愛したらしい。一曲割愛は残念だけれど(というより何を割愛したのだ?)、まああややが楽しそうにおしゃべりしてくれたからいいや。


帰りは夜行バスに乗るため、東京駅まで。

急いでも仕方がないので、食事の会計はゆっくり済ませて、のらりくらりと地下鉄六本木駅へ向かう。

駅で果て、と迷う。いったい私は何線に乗ればいいのだ?

「地下鉄は複雑すぎるわ。迷ったり、乗り継ぎでミスしたり」を地でいく。

2008年10月23日

■ 私、頑張る!

大学での話。

授業後、学生がふらっとやってきて、ぼそっと言う。「先生、モー娘。好きなん?」

「え、好きやけど、それが何か?」

「先生、渋いねえ」。

「え、渋いの?ミーハーじゃなくて?」

「いやー、渋いっすわ。頑張って」

だーかーらー、なんでミーハーじゃないんだ。何で渋いんだ。

なんか微妙に斜陽を感じた一瞬。

つーか、ナニ励まされているんだ?>オレ。

2008年10月22日

■ 未購入品

昨日はずっと外出していながら、アホなことにかかずらってしまって、ちょっと足を伸ばせば買いに行けたモーニング娘。「ペッパー警部」PVを買いそびれてしまった。しまったなあ。今日思い出して、近所のCDショップに行ってみたが全く影も形もなかった。ああ、いつ買えるかなあ。

しょうがないので?なっちこと安倍なつみが表紙になっている写真週刊誌Flashだけ購入。先週のサンデー毎日と立て続けに雑誌の表紙。本当だったら新曲のプロモーションを兼ねているつもりだったのだろうか。雑誌の表紙になっても新曲のプロモーションになんてならない気もするけれど。

月曜日の松浦亜弥STBライブのレポートをまだあげていなかった。ざっくりは書いてあるのだけれど、うーん、どうしようか、ちょっと考え中。すんなり絶賛、という感じでもなかったもので。

■ グロ言説

なぜか「高橋愛」にとりつかれてしまった人のパラノイア的妄想にかかずらされてしまった。だいたい発端となったエントリがかかれたのってもう一週間前のことじゃねーか。本来ならすっかり沈静化していてしるべきことを、いちいち自分が扇動して高橋愛まで無理矢理絡めて、話題を引っ張って、あげく「みんながものすごく敏感になっているときにだ。(道重さゆみがラジオで)わざわざその名前(高橋愛)を出すとは」ってもうね。どんな妄想の世界に生きているんだ(まあ2chにどっぷりつかって生きているという最低最悪の人種ですな)。「みんな」って誰だよって話だよ。

本来うちのサイトポリシー「2chおよびそのエピゴーネンサイトは封じ込めるべし」に照らしてリンクは張らないつもりだったのだけれど(関わりたくない人だし)、引きづり出されてしまったので、今回だけはリンクを張っておくことにした。

というわけで先日のエントリ「不愉快な話」の言及対象も同じサイトです。まあ両方見ている人が多いだろうし、そういう人向けに起こしたエントリなので、そういう「ヲタ論争」みたいなのには全く興味がない人には黙殺していただきたい感じです。私は誰ファンが誰ファンをたたいているとかそういう図式を編成・表象する言説が大嫌いですし、そんなものはそれこそ2chに封じ込めておくべき見苦しき言説だと思っています。そんな見苦しい言説を生産した当該サイト主を私は軽蔑していますし、それに結果的に荷担した己の不明を恥じ入るばかりです。


私は前から書いているように2chにはものを書いてはならない、と思っている。見てはいますよ。最低最悪の人種の生産する言説を観察するためにね。まあその中には速報という意味では有益な情報も結構あったりして、結果的には重宝している部分もあるけれど、2chがなくなればその手の情報は別のファンサイトなりなんなりに行くだけの話であって、2chは無くなるべき場所である、という私の主張を揺るがすものではない。ましてそんな2ch的思考、言説を2ch以外の場所でもがなる奴は断固許さないし、はっきり心の底から軽蔑する。

2chには書き込むな。あの腐りきった言説空間を維持することは有害である。改めて主張する。


続きを読む "グロ言説"

2008年10月21日

■ 道重ぞうさん

私がこれまでブログ界隈で見た中でも相当いっちゃってる発言がドンドンあふれてくるんだけれど、例えば・・・。

本質

>高橋推しという部分に拘泥する姿勢

>妙なフィルター


高橋推し云々を抜きにして、公平に言って、道重さゆみを誹謗中傷したことそれ自体についてはどう考えているのですか?

自分から「高橋推し云々」で話をこじらせておいて、なんで勝手に「抜きに」して話を進められるんだ?手前の尻ぐらい手前で拭けよ。「公平」も何も自分の主張を一方的に反復しているだけだし。彼にもし同伴者がいるのなら、誰か何か言ってやれよ、と思う。この人物のやっていることによって結果として「道重発言」問題が反復され、「陰惨な構図」が反復されていっているわけだよ。

少し話を変える。

一般論として、私が普段から思っていることなんだけれど、「論争」とか「議論」なんてものは当事者間の落としどころとかはいらない。言いっぱなしでいいんだよ。異なる立場で異なることを言っている人は各々の背景やら論理やらを背負ってそういうことを言っているわけで、まっとうな論争であればあるほど、一方が一方的に「なるほど!」と思うことなんてない。

重要なのは読者だ。といっても読者が「勝者」を決めるとかそういうことではない。ただ読者は各々の主張を読んで、各々自分で考え、ときに言説構築の一端を担う。それこそが論争の持つ言説効果だ。AとBという意見が対立しているときに、Aを一方的に正しいと思う人もいれば、Bを一方的に正しいと思う人もいるだろう、さらにはAが正しいと思っていたけれど、Bの主張を読んで、考えを少し(あるいは全面的に)変える人も出てくるかもしれない。そういう様々な反応全体が論争のもたらす効果なのだ。

という前振りでそもそもの発端となったハッチマン氏の「道重造反」なるエントリに突っ込みを入れてみる。あまりに非生産的となったこの件に関する言説(ほとんど一人が悪いのだが)を少しまともなものに修正しておきたいと思ったからである。

今から私のやることはいわば「後出しじゃんけん」である。ただ私はハッチマン氏を論難したいわけではなく、ただ少しものの見方をずらしてみたいのだ。

もともとの道重発言とは、今年の夏にモーニング娘。主演で行われたミュージカル「シンデレラ」において自らに割り振られた役割(台詞がほとんどない。特に同期二人とくらべて)に納得がいかず、その間の一期間、少しふてくされる態度を家族に対してとったことがあった、と述べたものである。

さしあたり論点は2点ある。自らの役所を不服としてふてくされるような考えを持ったことの是非、そしてそれをラジオで告白したときの語り・表現の是非である。

前者についてはそれほど問題ではないように思う。いいわけがない、ということだ。不服に思う暇があったら、少しでも追いつき、追い越せるように努力せよ。しかしそうはならなかった。それはある意味仕方がない(そこまで聖人君主なんて世の中にはなかなかいない)。ただ後からでもそれを反省し、今後の糧とすることだ。そしてこの結論は私の結論でもなく、一般論でもなく、道重さゆみ自身の結論であった。ただそのことがはっきりしたのはこの発言がネットで取りざたされた後で放送されたラジオ番組で、再度この件に道重さゆみ自身が触れたときである。

それではそれ以前はどう理解されていたのか。つまり先に二つの論点のうちの後者、最初ラジオでそのことを告白したときの語りがどう表現されていたか、が問題となった。件のエントリにかかわらず、この発言を肯定的に受け取らなかった人の解釈ではおそらく道重さゆみは不本意な役所しかもらえないという現状をどこかしら他責的に考えているのではないか、という疑いをもたれたことにあったのだろう。自分はそのとき不幸な状況にあった、そういう感情が先走っているように解釈されてしまったことがあったように思う。

それは端的に解釈の過ちであったかも知れず、あるいは表現のつたなさであったかもしれず、あるいは道重さゆみ自身の心の中にそういう部分があったからかもしれない。それは私にはわからない。

ただ問題はそれでもって道重さゆみは努力を怠り、「辛い部分に目を瞑って」いたのか、という点にある。

それは一般論として一ファン・一観客にわかることではない。ただプロの世界であるならば、結果として表れてこない努力は無と見なされるのも、厳しいことであるが、ある意味やむを得ないことだ。だから道重さゆみのパフォーマンスを見て努力を怠っているかのごとく批評されても、それは一定甘受せざるを得ないと私は思う。

ただ、それでも私は待ってほしかったのだ。確かに現在でも絶対的なパフォーマンススキルは高橋愛や新垣里沙、亀井絵里、田中れいなには劣ると思う。でも「努力」という点で見るならば、パフォーマンスで見るにしても重要なのはその成長だ。そして春ツアーと比較して、夏ミュージカルを経て今行われている秋ツアーの道重さゆみは、私は確かに成長しているように思った。その実際にパフォーマンスを見た印象によって、私は道重さゆみが不平ばかり言って、「辛い部分に目を瞑って」いたということはなかったと言いたい。

見たからそういえる、というのはある意味ずるいことだ。でもファンであるならば、何かしらの形でミュージカルを経た後のパフォーマンスを見てから、評価しても良かったのではないかと私は思う。それが私のハッチマン氏に対する「批判」である。

後、道重さゆみの「今後」について。この件から派生していろいろな人がいろいろなことを言っていて、何となく大勢は才能のない歌・踊りに拘泥せずに、別のところで勝負しろ、という話になっているように見えるけれど、私個人としては断固反対。ドンキホーテといわれようが、断固歌・踊りで高橋愛に立ち向かう。それこそがアイドルパフォーマンスグループモーニング娘。に在籍しているメンバーの誇りであり、価値だと私は思う。そうやって必死に「本業」に取り組んでいるメンバーなればこそ、「おバカ」発言も笑えるのだし、お笑い芸人には遠く及ばないちょっとだけ気の利いた「レス」でも評価してもらえるはずなのだ。そういう意味では道重さゆみが役の少なさを明確に悔しがって見せたその姿勢は私はもっと評価して良いと思っている。

■ 不愉快な話

道重さゆみラジオ発言をめぐる「内ゲバ」に興味のないファンはスルーしてください。私も興味はありませんし、関わりたくもありませんが、無理矢理火の粉を散らしているバカがいるので、それだけは振り払っておく。巻き込まれたくはないので、出来れば流していただければ幸い。

どこぞで党派的な物言いで特定メンバーファンを落としめている卑怯者がいるようだ。みずから特定メンバーファン同士のいざこざを「陰惨で、不幸な構図」と表現しておきながら、それを自ら反復する。

こんな人物に好意的なレスをするひとにこそ「日本的なあまりに日本的な光景であり、私には、そのような空気は淀んでいるし、息が詰まると感じられるのだ」といって差し上げたいです。

他者に党派的なレッテルを貼るのには熱心なくせに、己の党派性を全く自覚しない。自分はいつも公正中立だという根拠のない思いこみで、「正論」なるものが実在し、それを自分は言っていると思っている。だからさるメンバーが苦境のときのそれを精一杯かばったファンに「正論」をはいて追いつめることもできる。正しいか間違っているかといえば間違っているけれども、それでもそれをかばわざるを得ない立場ってものが人にはある。そういう言説の社会性、立場性ということがこの人物には根本的にわかっていない。そのくせ、他人の発言にはいちいち誰それのファンというレッテル貼りはするわけですよ。

だいたい人のことをしつこくごちゃごちゃ言いつのるけれど、他者の都合は一切考慮しようとしないのな。手前のサイトであれこれ言及するのはかってですよ。しかし人のサイトのコメント欄で、元エントリより長文のコメントを書きまくれば、いい加減にしろ、手前の意見は手前のサイトで書け、というのは当たり前じゃん。

まあいうだけ無駄だと思うけれど、あまりにあほな火の粉を「高橋愛」に振りかけようとしているので、そうやってメンバーを人質にとってまで自分の意見をがなろうとする卑怯者の所行は放置しておくのも何なので、一応書いておく。

だいたい道重さゆみの発言を聞けば、それに対して「ちょっとな」と思う人がいるのは当たり前じゃん。そういう突っ込み所満載の発言だよ。そうしてメディアで自らした発言に対して、「このようにいっているように聞こえる」と批評されるのはある程度仕方ないことじゃん。そんなのいちいち誹謗中傷だとかいわないし、ましてや刑法の条文なんて持ち出して脅迫的な言説を振りまく話でもない。刑法レベルの話だと本気で思っているのなら事務所にでも伝えて、告訴してもらうように取りはからえよ。刑法が出てくるレベルの話ならそこまでしなければ逆におかしいじゃん。だいたい誹謗中傷とかいうのなら「頭おかしい」といったさんまだって誹謗中傷していることになるじゃん。「頭おかしい」が中傷でない根拠はあるのかね。それこそ文脈・コンテキストだというなら、元発言主のコンテキストを少しは読み取ろうとしたらどうか。その人の発言背景にある様々な要素から「高橋愛ファン」という要素だけを恣意的に取り出し、それを持ってレッテルを一方的に貼り、その立場で行った中傷だと決めつけているだけじゃん。道重さゆみ発言に違和感を感じるか否かなんて、高橋愛ファンであるかどうかなんてそれこそなんの関係もない。なのに高橋愛ファンであることこそがコンテキストだと言い張るのならそれこそ「他メン(とそのヲタ)は・・・愛ちゃんを批判・誹謗中傷し、高橋ヲタ側は反撃として他メン(とそのヲタ)を攻撃し返すという、なんとも情けなく、陰惨で、不幸な構図」を自ら現出させているわけだ。その自覚はあるのかね。


コンテキスト理解とは己の立場性と他者の立場性を理解した上で、他者の立場の論理を理解することだ。一方レッテル貼りは他者の立場を切り捨て、それを攻撃材料とすることだ。この人物はそればかりを繰り返す。

レッテル貼りをされ、それを「推しメン」のイメージ操作に用いられれば、それは推しメンを人質に取られているようなもので、発言をする気もなくなるわな。そうしてそのファンをひとくくりのイメージで固定化することで、この人物の発言は間接的にであってもそうしたファンを擁する「愛ちゃんを批判・誹謗中傷」しているわけですよ。それこそいくら「周到に断り書きを入れ」ようともね。

つーか、私筋金入りのなっち推しのつもりだったのに。高橋愛なんて「高橋愛ごときにはまってしまった」と思っているのに。

■ Angelic関内

肝心のなっちコンの感想文。

今回も歌詞とばしが結構ある。あややコンに来ているのかと思ってしまったよ。

それ以外でも歌い出すタイミングが少しおかしかったりして、もしかするとまだ新しいバンド・アレンジに慣れていないのかもと思わせられるところも。

実際、バンドメンバー紹介のときはカンペ読んでいるのが丸わかりだしね。初めてじゃない人の方が多いのだから、いちいちカンペ読まないようにしようよ。紹介文が覚えられないのかもしれないけれど、これまではそんな紹介文じゃなくて自分の言葉で紹介できていたのに。

回数を重ねていくうちにだんだんとなじんでくるだろうといっても、もうツアーも半分終わっちゃっているわけで。

でも演奏は相変わらずゴージャスでムーディだし、安倍さんの歌声も初回(名古屋公演)と比べると伸びてきているし、いい感じであるのは確か。「夕暮れ」とか「青空」とか久々だか初めてだかの曲が実にいい、ということを再発見できたことも今回のツアーのいいところ。

今回の宿泊場所は会場から歩いて1分弱のホテル。昼夜公演の間にホテルに戻ることが出来る。なかなか快適。

部屋に戻ってネットにアクセスしてみるとなんと「エルダー組一斉卒業」とかいうニュースが飛び交っている。何じゃこりゃと思ってネットをつらつら見ているうちに夜公演の開演時間が迫る。

会場に行くと、何となく多くの客たちも携帯か何かですでにそのニュースを知っているようで、ごそごそ話をしている。でもおおかたの反応は「ふーん」という感じで、まったりしたもの。

私は安倍さんがMC中、いつその話に触れるかと少し気にしていたが、結局最後まで触れることはなかった。ただ今回の会場はとても好きなので、是非またここでやりたい、と言い、今後も変わらずコンサートを続けていこうと思っている意志は伝わった。それがあのとき安倍なつみの出来た最大限の表現だったのだろうと思う。

アメリカから帰ってきたばかりということで、時差ぼけもあったのだろうか、いつも以上に気合いが入っていて、全力でとばしすぎたか、後半少し息切れ気味だったとか。まあ足を余して終了よりも、大逃げを打って失速、の方がずっといい。


雑ぱくすぎて私にしか分からないMC記録。

昼公演分

紅葉を見に行った。でもついたのが夜で、ライトアップもされていなかったから全然見えなかった。
学生時代
そのときにはやっていたお茶(具体的な商品名を出して、たぶん無糖の奴)をかっこつけて飲んでいた。でも本当はあまり好きじゃなかった。
質問コーナー

なっちに質問です。いよいよ27歳になったわけですが、なっちの中ではまだ27歳という感じですか、それとももう27歳という感じですか?

「もう27歳ってちょっと失礼ですね」

朝食にこれがなくてはというものは?ご飯。おみそ汁は別に。「えー」。いや、あったらあったで嬉しいんですよ。でも絶対じゃない。

Tシャツのデザイン(天使の羽根とト音記号をモチーフにしたもの)
なっち天使じゃないですか。はーい。いらっとしない。

夜公演分

映画の秋 アメリカに行った話 スタッフに件の映画のファンだといったら、推薦してもらった
学生時代
テニスサークルに入っていた。先輩の某(具体名)さんにあこがれていた(コンサート中に学生時代の一般人の具体名をまたも)。
質問コーナー

結婚したら女の人は変わりますか?

えーどうなんでしょう(ベースの六川さんに話を振る)。

結婚したらみんなどうする?「えー、いやだー」。

タイへ行ったそうですね。ジャパンフェスタ話

2008年10月20日

■ やせ細る

本来(今でもそうだと思っていたけれど)「ハロープロジェクト」というのはファンクラブの名前。

だとしたら今回の発表でもまずしなければならない話はそのファンクラブをどうするか、それが既存の「卒業」決定メンバー目当てのファンクラブ会員に対する最低限の義理というものだろう。でもそれをしない。来月の会報まで待て、と放置する。そしてにぎにぎしい、しかし実態のない「発表」だけはやる。そういう事務所なんですよ。

この事務所のやった悪行の最大の一つと私が思っていることに、後藤真希はロプロ「卒業」発表されるその直前の後藤真希ソロコンサート会場でファンクラブ会員入会受付をやっていた、ということ。後藤真希目当てのファンを加入させておいて、その日に「バイバイ」。よく集団訴訟とかにならなかったものだと感心する。ほとんど詐欺の世界でしょ。そういうことを平然とやってのけるのがアップフロントという会社ですよ。

もっとも私はFC会員ではないから、本当は何の関係もない話ではある。コンサートチケットも一般販売でとっているし、ファンクラブがどうなろうと何の関係もない。そういえば今年の藤本美貴のソロコンサートはFCではチケットは受け付けてなくて、全員一般販売枠でチケットをとらされていたんじゃなかったっけ。ハロプロから「卒業」したメンバーのチケットは今後そういう扱いにでもするのでしょうか。それはそれで私は全然困らないな。

事務所はファンの移動はほぼ完了して、ハロプロ年少組だけでやっていけるとでも思ったんだろうけれど、本当にそんな単純計算でいいのかなあ、と思ったりもする。こういうことをすると、一般の会社組織と同様に、全体のモチベーション低下を招くと思うんだけどな。「卒業」組ファンの離脱だけではすまないFC会員の減少がきっと今後起こる。まあこれまでもそういうことを続けてきたのもこの事務所だし、今後もこのままどんどんと沈んでいけばいいと思うの。

モーニング娘。はもともとアイドル好きじゃない人がはまるアイドルだっていわれていたのに、今やアイドルイナゴだけがお客ですっていっているんだから、だったらもうAKB48とかアイドリングだとか何だとか、その辺と差別化要因なんて全くありませんしね。

■ 終わってしまった。何もかも

ハロプロ大量「卒業」組の中心メンバー二人の第一声を聞けることになるとは。

今日のなっちこと安倍なつみコンサート、明日のまっつぅこと松浦亜弥ライブ。

と思ったら、安倍なつみは「卒業」については何も触れなかった、という。それとは別に「なっちがもし結婚したらみんなどう思う?」という微妙な問いかけが。「やだー」という声に「まだまだそんな予定はありませんよ」と笑っていたけれど、ちょっとだけファンの気持ちを確かめてみたかったのか、と思ったり。どこまで自分を「歌手」としてみてくれているのか、どこまで自分は「アイドル」なのか。ハロプロ「卒業」ということとも微妙にクロスした問いかけだったのかもしれない、などとも思ってみたり。

私個人は別に結婚とか全然かまわないんだけれども。でもなかなかそういう風にはならないだろうな。まだまだ「疑似恋愛」みたいなモードのファンも多いんじゃないかな。

とりあえず安倍なつみ自身については「卒業」云々については特に問題はないでしょう。前に書いたとおり、コンサートの会場規模は縮小することになるかもしれないけれど、今日の関内ホールレベルなら維持できるだろう。中野サンプラザは今回が最後かもしれない、そのぐらいは覚悟しておく。

ハロプロというくくり自体の持つ意味の変容については様々に思うことがある。そして「卒メン」と*切り離された*モーニング娘。についても。

でもまあ、アイドルイナゴ(アイドル現場を次から次へと荒らし回る自称「DD」(誰でも大好き)。でも博愛主義的な「DD」などという冠をやるのはもったいないような連中をアイドルイナゴと呼ぶ)にすっかり食い荒らされた「ハロプロ」なんてものに心を惑わされるのももううんざりなので、結果的には良かったのかもしれない。ついでにいっておくとモーニング娘。現場もひどいものでしたよ。ボードを掲げるやからが大量にいて、ブログを見ると「レス」をもらったとかそんな話がわんさか。本当にそんな個別「レス」をメンバーがやっているのなら、もうベリキューと一緒にその手の「アイドル」としてイナゴどものえさになればいいとも思ったり。

でも高橋愛だけは捨てられないの。


今日(もう昨日か)のコンサートで安倍なつみは「卒業」については本当は触れるべきだと思った。サイトの通り一遍の発表だけで10年間応援してきたファンへのフォローなど全く後回しというのはいかにもこの事務所らしいやり口なのだが、せめてこの発表の中心人物たる安倍なつみが自身の口で目の前にいるファンにメッセージを送ることが出来れば、それでだいぶん話は違っていたと思う。でもそれをさせない事務所、そしてその事務所の枠を出ることは一切しない安倍なつみ、事務所はどうでもいいけれど、安倍なつみについてはちょっと残念かな。

2008年10月17日

■ ねだられたり、叱られたり、ラジバンダリ

ウザ話ついでに思い出したウザい話。

なっちこと安倍なつみコンサート、恒例となったなっちの振り付け講座。今回のツアーから曲も代わり、当然振り付けも変わったため、客もまだとまどい気味でノリがいまいち悪かった。

「ねえ、どうしてみんなやらないの?」。

小首をかしげて、客席を少しにらむ。

「ねえ、一緒にやろうよ。やろう、やろう」。

ウザいでしょう。

ちなみに私はファミリー席だし、あまりまじめにやらないのだけれど、去年だか前ツアーだかに一回まともに叱られました。

「ほら!そこ!さぼらない!」。

あ、私「レス厨」ではありませんよ。

■ ウザちゃんピース

なんだか道重さゆみがモーニング娘。主演ミュージカル「シンデレラ」で自らに割り振られた役所(台詞がほとんどなし)を巡って、辛く感じた時期があったという話を半泣きでして、それを巡って論争が起きているらしい。しかもなぜかそれが高橋愛批判にまで発展しているという。

いやあ、おもしろいわ。娘。界隈言説は。当該発言を何度聞いても(名古屋のラジオ番組をどうして聞けるの?なんで?)、少なくとも高橋愛には何の関係もない話だわな。まあ、道重さゆみが鬱状態になったのも、ハロモニ@がなくなったのも、娘。最新シングルがカバーなのも、阪神タイガースが優勝を逃したのも、株が下落しているのも、地球が丸いのも全部高橋愛が悪いわけですね。よくわかります。

で、当該発言を聞いてお前はどう思ったかって?「ウザッ」と思いましたよ。半泣きになりながら、仕事の辛かった話を回想する女の子ってウザいよね。それを言うなら、「イヤなことがあるとすぐ泣く」高橋愛ってもっとウザいよね。さらに自分のソロコンサートで「みんななっちこと好きだねぇ!」って叫ぶ安倍なつみは最高にウザいよね。

ウザい娘。、大好き。だっておっさんだもん(はぁと)。

2008年10月13日

■ セクシーなの

夜公演。MCは昼夜ごっちゃに前のエントリで書いたのでここでは省略。

夜公演の私の座席、これが、まああまりこういう表現はしたくないのだが、まあいわゆる一つの「神席」だったわけですよ。ファミリー席なんだけれど、名古屋市公会堂というホール、二階席が「コ」の字型になっていて、二階サイド席はステージの前まで伸びている。そしてそのステージ前が私の席。ファミリー席でこんなにステージに近いなんて。こんな経験はもう二度とないでしょう。あ、ステージに近くなければライブは楽しめない、言説に与するつもりはありませんよ?引き当てた席で楽しむ、それが我が美学って言うほどのものでもないはずだけれども、あまりに美しくないこの界隈、あえて言ってみる。

なっちコンだったら、まあ、なっち他がよく見えてラッキーだな、ぐらいですむのだけれど(歌を「聴きに」いっているもので)、娘。コンになると、何ですな、様々な邪心が芽生えてですな、これがなかなか何な席になったわけです。

ちなみにこのエントリを書いた人は実在しません。架空の想像上のどっかのフェティシズム的セクシュアリティにズブズブにはまりこんだ異性愛中心主義者の物語です。セクシュアリティの一つのあり方の理念型を描き出すべく、あえてステロタイプな男性の視線のあり方を私が創作したものです。本当です。信じてください。

何な話をする前にこの近いファミリー席、私の隣は子連れの夫婦。お嬢様が久住小春ファンのようで、近くで鑑賞いただけて、それもちょっと良かった。子連れだからファミリー席、でもいつもステージが遠い、ではせっかくのお子様ががっかりしてしまいますよ。

そんな純な心などとうに捨て去ってしまった邪心に充ち満ちた私、高橋愛ちゃんのおみ足のうつくしさにくらくらっとなる。決してスリムではなくて、引き締まってはいるけれども鍛えられたたくましい足。うーん、ほれぼれする。

横からステージを見ているので、衣装チェンジの様子も見えたりする。といってももちろん上に着ている衣装を脱ぎ捨てるだけなので、何がどうということはないんですけどね。そういう何がどうということないところにときめくのがナニ心なわけですよ。

ペッパー警部でミニスカートで足を高く蹴り上げる踊り、まあ見えるわけです。もちろんいわゆる「見せパン」ですよ。だから見えてもかまわないし、見てもかまわないわけです。当然見るわけです。で、クラッと来るわけです。

でもそんなのはまだまだ序の口であったりするわけで、最大の見せ場は「どうにもとまらない」。黒いひだの付いたミニスカート姿で歌い踊るわけだけれども、その途中で階段状のステージに座って、足をこれ見よがしに高く掲げて組み替える仕草があるわけです。そしてそれが私の座っていた方向からは実によく見えるわけです。もうそのための座席ではないか、というぐらい見事に。あ、繰り返し言いますけれども、見えるのは衣装ですよ。見ちゃいけないものを見ているわけではありませんよ。

なんだかこんなことを書いていると娘。コンサートをストリップショーまがいのものだと誤解されると困るのであわてて否定するのだけれど、それは全く違います。「真に芸術的なものはエロティックである」とかそんなテーゼはどこぞをひっぱればいくらでも出てくるだろうけれども、まあ、そういうことです。そしてエロティシズムの本質はチラリズムである、とも。露出が肝であってはだめなのです。その点では美勇伝は私からすると少し方向がおかしかった。「胸の谷間」とかそういうのを強調したらだめなんです。何かを蹴り上げる、足を組み替える、これは「かっこいい」仕草なんです。そして実際そのときの高橋愛はまずもってかっこいいんです。ただその刹那の一瞬にエロスを感じる。それが最高にエロティックなのであり、芸術的であるわけです。

あ、私、中学高校の美術の成績で赤点を取ったことがありますわよ。大学では一般教養の美学(だったっけか)、優良可不可の「可」で単位を取りましたわよ。そんな奴がなんか知らんけれど芸術論なんか語ってしまってますわよ。

■ キュートなの

私が真に道徳的な人間であったら、下のエントリを書いたらそれで今回のレポートは終了、とするのだが、私は世俗にまみれた人間なので、ライブの中身、モーニング娘。メンバーのパフォーマンスについて書く。

昼の娘。、夜の娘。どっちが好き?いや、昼夜でメンバーに何か違いがあったというわけではない。違ったのは私の座席位置と、そして私の精神だ。

昼から。

昼は三階最前列のファミリー席。私の指定席のようなものだ。しかし今回の会場、名古屋市公会堂、一階は段差がなく、座席も狭いと評判はさんざんだが(確かにひどいと思う)、ファミリー席はこれが結構いいのだな。私の「ホーム」の大阪厚生年金よりも明らかにステージとの距離が近い。肉眼でもそれなりにいろいろ見える。「いろいろ」って何?いや、まだ昼だからさ。その辺は夜にだな。いやいや、まあメンバーの表情とかそういうのですよ?

今回のツアーの多くの評によると「愛ちゃん(高橋愛)が目立たない」。しかもそれがポジティブに語られる。どういうことか。

実際愛ちゃん個人の存在感が薄れている、とは私は思わなかった。ほとんど愛ちゃんに神経を集中させていた私が言うのだから間違いはない(?)。高橋愛の歌唱はますます磨きがかかっていたし(後述)、踊りも相変わらず躍動感、しなやかさがあり、美しかった。

しかし、(愛ちゃんに神経を集中させていたという私が言っても説得力はないかもしれないが、そこに逆に説得力を読み取れ!)これまでのようにそのまま高橋愛を突出させないだけのものを他メンバーが備えているのだ。

娘。全体の動きを見る。そこから高橋愛に視線をフォーカスさせようとする(愛ちゃん、愛ちゃんなもので、申し訳なし)。今までだったらそれには対して苦労はなかった。踊りを見ればすぐにどこに愛ちゃんがいるかがわかったからだ。

しかし今回はそれでは簡単には見つからない。メンバーおのおのの踊りが実に躍動感に溢れ、しなやかになっている。正直「可愛さ」でごまかしていたかに見えた部分がこれまでには多々あったが、今回は魅せるべき部分はしっかり魅せてくれる。もちろん可愛くあるべき部分は可愛く。ダンスにいちいち表情がある。(おそらく)メンバー全員に、だ。

特に目を引いたのが亀井絵里。高橋愛に比べて質量感があるだけに(これは100%褒め言葉だ!妙齢の女性に「質量感」とはなんだといわれるかもしれないが、誰がなんと言おうがこれは褒め言葉なのだ!)、どっしりとした存在感があり、説得力が出ている。高橋愛がどこかしらファンタジー的な美しさだとしたら、亀井絵里の美しさには確かなる実在感がある。

歌唱もメンバー全員の底上げが著しい。新垣里沙、亀井絵里が「戦える」レベルになっているのは少し前からだが、8期が十分戦力になってきているし、道重さゆみ・久住小春もなんだかんだ「聴ける」。小春のソロ曲は構成からしてかなり疑問だが(本来はユニット曲をまあいろいろごまかしてソロで歌っている)、それ以外は大きく違和感を感じるところはなかった。

ただ、夜の話を少しだけ先走って触れると、高橋愛にはやはり一日の長がある。昼は新垣里沙のソロ(Indigo Blue Love)、夜は高橋愛のソロ(無色透明なままで)が交互にセットリスト入りしているのだが、昼の新垣里沙のソロは声量も十分にあり、十分聞かせるのだが、夜の高橋愛の歌を聴くと、ちょっと違うよな、と。発声に全く無理がなく、実に楽々と声を出せており、その余裕もあって、実に曲にあわせた歌い方ができている。かつて高橋愛がモーニング娘。の伝統曲「ふるさと」をソロで歌ったときにはこの「曲にあわせた歌い方ができていない」というところで一部で結構バッシングされたものだ。もちろんそれから年月もたっているので、元々ここ数年の高橋愛とは無縁の話だけれど、今回のソロはそれはもう、この曲をこれ以上うまく歌える人がハロプロにいるだろうか(いや、いない)と思われる。普段はドスのきいた声でも歌える高橋愛が、この曲に関しては曲名(無色透明なままで)、曲の主題にあわせて、とても澄んだ「美しい」としか言いようのない声で歌うのだ。高橋愛がこの曲にあわせて歌っているというよりも、この高橋愛の声にあわせてこの曲がつくられたかのように感じさせられる。しかしまた他の曲になれば、いつものドスのきいた迫力のある声。この声の幅の広さ、この切り替えはハロプロ随一と言っていいと思う。

後半戦、盛り上がり系のカバー曲(「どうにもとまらない」「恋のダイヤル6700」)に引き続き、いつものモーニング娘。の「盛り上がる」曲。しかしただ「盛り上がる」だけではない。完成度が高い。勢いで押し切っているのではなく、きちんと一つ一つのパートが丁寧に歌われている。そして最後の「リゾナントブルー」。声の重なりも見事、泣かせる曲でもなんでもないのに泣ける。

MCもこれまでの台本丸出しトークとはうってかわって、去年の10年記念隊を彷彿させる「自由」なトーク。もちろん事前の設定、仕込みはあるだろうけれど、メンバー全員がのびのびトークしているのが感じられる。ジュンジュンと小春の「けんか」。お約束のようでいてお約束にはとどまらないぐだぐだぶり。ジュンジュンには歯止めがきかない。もちろん小春にはブレーキは存在しない。

6期三人のトーク。田中れいなが会場にちなんだ問題を出し、それを道重さゆみと亀井絵里が解答するコーナー。昼夜は忘れたが、出題者の田中れいなが素の顔で会場にお願いする。「絶対答いわんでね」。先の会場で答を叫んだ馬鹿がいたためにかなりナーバスになっている。亀ちゃんは相変わらずぽけぽけぶー。それよりは*マシ*な道重さゆみ、実はお父さんは名古屋大学出身であることを告白。「おー」と会場。

5期トーク。メンバーを一人フィーチャリングしてのリーダー、サブリーダー対話。他の二つと異なり、結構まじめ。昼は光井愛佳。とてもいろんなことに気遣いができる娘だと。昼ご飯を食べているときに「ハイ、お茶どうぞ」とか。なかなかできるものではない。たとえば小春が入ってきた時なんて、と早速久住小春に刃が向く。夜は高橋愛。普段からカミカミだが(今日も「トリビュートアルバム」あたりから噛みそうな雰囲気丸出しで、その後「未発表曲」を「ミハッピョウコク」)、挨拶(こんにちは)さえうまくいえず噛むことが多い。「こんにちはとこんばんはが混ざったんだよ」。「でもそんな愛ちゃんがいいんですよ、ねえ皆さん」。「え、いいの?」(ちょっと照れながら)。

アンコール。どうでもいい話だが、「アンコール」のかけ声、そろわないな。バラバラ。声も小さい。娘。ファン、まとまってねえ。一体感なし。なっちこと安倍なつみコンサートの「なっち」のかけ声のそろい方になれている身からするとちょっと笑える。そういうのは別に嫌いじゃないけれど。℃-uteファンの「一体感がすごい」的な言説にはやや辟易としているので。

■ 最高、じゃない!

隔日の名古屋詣で。疲れた。

今日はモーニング娘。コンサートリゾナントLive名古屋公演二日目。

ライブの感想の前に少しぶち切れておきますね。

昼夜公演の間、会場前の広場にゴミが散乱。特にグッズから出るゴミ(コレクションピンナップポスターというグッズはどのメンバーのポスターが出るかが購入段階ではわからない「くじ」方式になっており、個別に紙で包装されている。その紙袋)が地べたに大量に捨ててあるのだ。

見るに見かねて私は周辺のそのゴミを拾ったが、それ以外にもコンビニの開き袋から何から大量のゴミ。清掃のボランティアをやるわけにも行かないので(私も夜公演のチケットを持っているのだ!)、適当ですませたが、私がゴミを拾っているのを見ても、周りの人たち、何の反応もしない。お前の足下にあるゴミぐらいは拾えよ。

あのねえ、私はモーヲタの見栄だとか、道徳だとか、余りそういうことは言いたくないのよ。近頃の若者の道徳は、なんて言っている連中の腹の中たるや、と思う部分も多々あるし、そもそも道徳なんてものを大上段に振りかざすことは私にとってはとても恥ずかしいことなのだ。

でもさ、ゴミを地べたに放り捨ててそのままにしておくって、そんな道徳だ何だというたいそうな話以前のことじゃん。よほどの家庭教育困難な状況にある家庭でもない限り、そんなのは親のしつけレベルの話じゃん。6800円だかのチケット代金払ってモー娘。のコンサートに来ているような連中がそんな状況にいるわけないじゃん。そこには一切言い訳の余地なんてないわけですよ。

もうお前ら(ゴミをまき垂らした連中)、モー娘。のコンサートなんて来なくていいから、ママの腹の中にもう一度入り直せよ。何が愛ちゃん、れいなだよ。お前に必要なのはパパ、ママのしつけだよ。

そしてそういう状況を見て見ぬふりをした他のモーヲタどもも同じだよ。やたらメンバーに対しては妙な「道徳」を押しつけて悦に入っているくせに、中には日本の教育がどうとか、中国韓国がどうとかたいそうなことを言っている奴もいるくせに、手前の目の前にいる人間に何もできてないじゃん。目の前にある状況を黙認しているだけじゃん。偉そうに言っている私だって、実質何もやっていないのだから、まあ同罪だ。それはわかっている。

こんなコンサートを見た後でも、ブログでもどこでも皆書き散らすわけですよ。今日のライブは最高だった!ファンの力がすごい!ほんとかよ。そんな内輪の価値に引きこもっているからだめなんだよ。仲間内だけで「盛り上がって」納得してんじゃねえよ。最高なんかじゃねえよ。会場前、公園内にまき散らされたゴミ、誰が始末すんだよ。ちょっとは考えてものを言えよ。

2008年10月12日

■ 確かにミラクル(死語)

名古屋の情報番組にモーニング娘。の新垣里沙と久住小春が出演。

ねえ、なんで名古屋の番組なのに京都在住の人間が内容語ろうとしているの?

いや、昨日はほら、なっちコンで名古屋行っていたから、ワンセグで見たのさあ。

料理の話題の時に、「お料理とかしますか」と振られた久住小春「小春はしないですねえ。しないですけどぉ、できると思います」。

すかさず司会から「若者らしい根拠のない自信でございます」と突っ込まれる。

小春、強えぇ。

■ くだらなくて笑える

今回のツアー、アコなちに比べて「なっちらしさ」は少し控えめ、と書いたけれど、随所に「なっちだなあ」というところがあったので、備忘録代わりにメモ。

グッズ販売場所の前にまたもやなにやら展示コーナーが。なんじゃらほい、と思ってみてみると、ボールペンの天ぷら。なっちっち印のピンクの怪しげなめがね。好評非発売中だと。アコなちのはにわっちに引き続いてのツアー帯同。

会場販売のDVDは当然その天ぷらとめがね作成ドキュメント。ついでにハロプロコンサート恒例のミニ写真集ビジュアルブックが今回姿を消し、その代わりにCooking Lesson Bookになってしまった(笑)。ちなみにこのCooking Lesson Book、DVDのネタバレ全開なので、DVDを見てから開いた方がいい、ってすでに上でネタバレしてるじゃねぇか>私。というか、展示コーナーですでにネタバレしているし。このDVD、いつものことながらくだらなくて笑える。

この展示コーナー、アコなちツアーのはにわっちは安倍さんがMC中に「写メってね」って言っちゃったんで(おそらく)やむなく撮影可になっていたけれど、今回は撮影不可。きっと前回のことで安倍さん、スタッフから苦情を言われたのだろう。

なっちコンサートのDVDはいつもそんなこんなで結構楽しいのだけれど、松浦亜弥コンのDVDはくだらなくて、そして笑えないんだよなあ。安倍さんがくだらないことを目をきらきらさせてうれしそうに取り組んでいるのに対して、松浦さんは目が死んでいる。まあ、松浦さんのは企画もいつも悪すぎるけれど。作成スタッフが違うのか知らん。松浦亜弥DVD作成スタッフはもう少し何とかしてください。ちなみにモーニング娘。DVDは当たりはずれが半々ぐらい。後藤真希DVDは残念ながら購入チャンスがなかった。Avexじゃ、こんなくだらない企画はやらないだろう。

昨日のMC。

東京のFMで安倍さんがレギュラーを持っている番組があって、そこになぜか名古屋からメールが届く。そのメールを紹介する企画コーナーで、突然安倍さん、「でもなんで名古屋の人がこのラジオ聞けてるの?」。客席、微妙な空気に。「え?なになに?なんだかここに(自分と客席の間)に壁があるみたい。聞いちゃいけないことなの?」。

昼公演では解決しなかったその*素朴*な疑問、夜公演にも持ち越し、ついに一つの可能性に。「インターネットとか?」。わかってんじゃん。でもまだ納得していない感じ。どこまでわかってないのかなあ。「現実的に生きている人」にでも聞けばすぐにいろいろ教えてくれるでしょう。

学生時代の思い出話。授業中にルーズリーフ(「この言葉使うの、久しぶり!」。確かに。)にメモを書いて、友達に回したりしていた。友達の席に投げて渡そうとしたら、隣の男の子(具体的な名前まで言っていた、忘れたけれど。前ツアーのツキヤナギナンチャラ君に引き続いてのコンサート会場での名前晒し)に当たって、でもその子は拾って友達に渡してくれて、優しいなあ、と。まじめで勉強のできる子だったんだけどね。

「新曲に引き続いてアルバムも出ます!そうなんですよ、ベストアルバムなんですけどね。いろいろ考えていて、詳しい内容はまだお話しできないんですけどね」って収録曲はすでに明らかになっているはずなんですけど。ベストアルバムにそれ以上何か付け加えるべきことがあるんでしょうか。ベストアルバムなんて基本的に過去収録曲を改めてまとめてCDに焼いておしまい、だと思っていたので、特に今回は基本的にシングル曲を並べただけなので安倍さん本人が積極的に何かをしなければならない話なんてないような。何かあるのかなあ。

「来年の新しい仕事」については今回のMCでは全く言及なし。しかし会場にはちょっと不思議なところから花束が。「ディズニー・モーション・ピクチャーズ」、「フジテレビ事業部 宇津井隆」。んー、なにやら意味深な感じ。

■ 新曲-Angelic補足1

安倍なつみ新曲初披露。

昼夜2回聴いただけなので、まだ明確な感想は語れない。

ただその新曲の楽譜が昨日(ツアー開始前日!)に今回のバンドメンバーに届いた、ということで、また安倍さん自身も必死で歌詞を覚えた、とか言っていたので、もともとの発売予定日15日発売にはとうてい間に合わない制作ペースであったようだ。

楽曲の差し替えでもあったのか、などいろいろ想像はできるけれど、曲を聴いた限り、普通の良曲(今回のツアー全体の雰囲気とも良くあったちょいロック調のアダルトな雰囲気のポップス)で、妙な政治が働いたという印象はなかった。松浦亜弥の「きずな」とかモーニング娘。の「ペッパー警部」とか、妙な横槍めいたものが入ったように感じられることが多かっただけに、普通の制作の遅れ、ないしよりよい曲への差し替えと言うことなら、まあよかったのだと思う。

2008年10月11日

■ Angelic

今日はなっちこと安倍なつみ2008年秋ツアー初日名古屋公演(ネタバレあり)。

バンマスが変わって、バンド編成も大きく代わり、新曲も披露、セットリストは全く不明、という何が出るかな、状態だったのだけれど、結論めいたことをいうと本ツアー最終中野、私が唯一チケットを押さえていなかった公演、本日昼公演後、昼夜チケットを押さえてしまった。ファミリー席はすでに売り切れ、一般席も売り切れ間近という状態だったので、少し焦り気味に押さえられるところで押さえてしまった。

最後まできっちり見守りたいツアー、という感じだろうか。

昼公演、安倍なつみ自体の調子は絶好調とは言えなかった。歌声がバックに負けている。夜公演はちょっと良くなっていた。最後が最高になるわけでもないし、またそうなるのが正しいとも思わないけれど、今回は全公演見守りたいな、と思った。

ライブ全体の印象としては松浦亜弥コンサートに少し近い感じ。ドラム、パーカッション(Asami)、ベース(マー坊)とリズムに厚い。またアコなっち特別バージョン(会場が大きい特別公演)ではつきものであったヴァイオリンがない。そうした意味でポップス系では割と一般的なバンド構成となっていた。

ヴァイオリンは安倍なつみの声にはとてもよく合う。しかし今回はそれを(あえて?)はずす。またアコなっちでは安倍なつみの声を引き立たせるよう、バックは少し抑えた感じの演奏だったが、今回はがんがんと響かせる。主役の声が少し負けているようにも感じられる。

でも今後への期待も込めて、これはこれでありだな、と思った。音が重厚で、しかもアダルトな雰囲気が漂い、とてもいいムード。松浦亜弥コンサートに近い、と書いたけれど、それはアコなっちとの比較においてそうだというだけで、実際の音作りはまた全然違っているように聞こえる。松浦亜弥コンサートの演奏が(悪い意味ではなく)アイドルポップの音色だとしたら、こちらはもっとアダルトロック(そんな用語があるかどうかは知らない)な感じ。リズムが強いから、がんがん暴れたい人も満足できるかもしれないし(アコなっちはそうした人たちからは不評であった)、私ならどちらかというと赤ワイン片手にじっくり聞きたい感じの仕上がり。アコなちがやや好き嫌いが出るアレンジだとしたら、こちらの方がハロプロファン全般に幅広く受けるだろう。特に音楽にはうるさいと自認しているハロプロファンには是非来て、聞いてもらいたいと思う。安倍なつみのことがことさらに嫌いでなければ、きっと満足できると思う(関東圏のチケットは残り少ないのでお早めに。大阪はまだ余裕っぽいので是非)。

コンサート全体の作りもアコなっちとも松浦亜弥コンサートともいろいろ違っている。アコなっちが安倍なつみのやりたいようにやらせた感じだとすると、今回はそれと比べるとかなりミュージシャン主導という感じがする。恒例となったなっち先生の振り講座だけは死守した感じだが、それ以外はなっち的遊びの要素が減り、まじめに音楽を聴かせようという意図が強く出ている。MCも少し抑え気味。遊びの少なさは松浦亜弥コンサートとの比較でも同じ。衣装替えのとき、松浦亜弥コンサートではあややの声だけのショートコントみたいなのをやって時間つなぎをしているが、このコンサートではずっとミュージシャンの人たちが演奏をしているだけ。だけ、といってもこれがなかなか聴き応えがある。

アコなっちと今回のと、はまっている曲も当然異なってくる。「小説の中の二人」はヴァイオリンのあるアコなっちコンサート(特に昨年の東京厚生年金会館公演)のほうが私は好みだった。一方今回は森高千里のカバー曲「ストレス」、これが実に良かった。この曲がリリースされたときは、CM曲だからシングルとして発売すること自体はいいと思ったが、出来自体は正直あまりいいとは思わなかった。それが今回のアレンジでは実にすばらしい曲になっている。

そのほかにもアコなっちでは取り入れられなかった懐かしの名曲が続々。期待の「空LIFE GOES ON」は当然のごとくセットリスト入り。アコなっちバージョンでも聞いてみたかった曲だが、今回のアレンジはなかなかいい。あと、これはたぶんなかろうと思って事前には書かなかったけれど、実は私が密かに期待していたファーストアルバムの名曲「ひとりぼっち」が来た。実をいうとその当時私は安倍なつみは歌唱力ではそれほど評価していなかった。この曲をCDで聞いて、そして2004年のコンサートで歌っているのを聞いて、安倍なつみの歌唱力について大幅に見直したものだ。それだけに思い入れもある。泣ける。「ピロリン」で有名?な「恋のテレフォンゴール」、これは二度と聴けるとは思っていなかった(し、正直言ってそれほど聴きたいとも思っていなかった。けれどやっぱり聴けて良かった)。2000年ハロプロ絶頂期の「手抜きユニット」の唯一の名曲「黄色いお空でBOOM BOOM BOOM」も久々。

また冒頭で安倍なつみの歌唱をいまいちっぽい書き方をしたけれど、「空LIFE GOES ON」「ひとりぼっち」ほか、押さえるべきところはしっかり押さえられていたので、全体の印象は悪くなかった。

普段はMCの内容も頑張って思い出して記録するのだけれど、今回はパス。まあ、思い出して特に書き留めておきたいことがあったら追記するけれど。MCはいつものなっちで、いつも通りおもしろかった(し、あらためて文字で書き直しても全然おもしろくならないのもいつも通り)けれど、今回のコンサートの肝とはほど遠い気がする。今回は、とにかく音を楽しめ、と訴えかけてくるかのような、とてもまっすぐに音楽を追究したコンサートだった。


確証はないけれど、アコなち、今回のAngelicツアー、ほか現在の安倍なつみの音楽面を仕切っている実質のプロデューサー?は今回ギター担当のDr.Kこと徳武弘文氏ではないか、と思われる節があって、そうだとするとアコなちと今ツアーとの個性の違いは実に見事という気がする。

そうでなくとも徳武氏、柔らかな雰囲気の中でも演奏中の表情は実に厳しく、音楽に対してとてもまじめにシビアな人なんだなと言うのが常に感じられ、それが頼もしい。アコなちのバンマス岩崎さんは安倍さんを娘感覚で見ていて、それはそれで安倍さんにとってとても力強いことなんだけれど、徳武さんのようにちょっと厳しい雰囲気の人がいるとまたちょっと空気がかわり、緊張感が出て、これまたいい感じ。

2008年10月10日

■ すっきりさわやか

モーニング娘。ペッパー警部発売イベントは落選。ま、そんなものでしょ。

おかげさまで?邪心なく安倍なつみコンサート関内昼公演に参加できます。

あ、負け惜しみじゃないですよ?

■ 「アイドル」の限界

明日なっちこと安倍なつみコンサートツアー初日。

これまでとはバンマスも変わって、さらにまた新しい音作りをしているよし。これまでのアコなちも好きだったけれど、2回連続だったし、同じ音作りをしているアコ美貴にも行ったので、確かにそろそろちょっとは変わった方がいいかなと思っていたところ。久々の曲も入るということで(「空Life goes on」かな)、さてさて何が出るかな。

完全なる初日公演に参加するのは今回が初めて。アコ美貴もツアー初日だったけれど、これは下敷きとなるライブがすでにあって、基本的にそのライブを踏襲したセットリストになっていた。今回のコンサートは全く予測不可、どんなセットリストになるかも全く想像もつかない。

そんななっちツアーだが、今回そのバンマスを務める和田晴彦さんがご自身のブログバンマスのぼやきで今回のコンサートのことについて触れている。「初対面だった安倍さんは、思った以上に自らのやりたいことへの明解なビジョンを持っている人で、それを臆せずにこちらに伝えてようとしていました」。

一方、モーニング娘。高橋愛。ラジオで、今ツアーの最終リハーサルの出来が良くなかったということで「先生」からすごく怒られ、悔しくて皆で泣いたとか言っていた。それ自体は悪くないエピソードだし、まだ年少のメンバーを含むアイドルグループなんだからそれ以上どうこう言うことでもないのだけれど、高橋愛だけのことを考えると、安倍なつみとの立場の差みたいなのが感じられて、少し寂しい。

自らのビジョンを持って、コンサートのあり方そのものに主体的に関わる安倍なつみ。スタッフサイドの理想を再現することを求められ、その出来不出来によって「怒られる」モーニング娘。高橋愛。不出来なものは修正されなければならない、ただその際「激論を皆で交わした」とかそういう話ならもっと良かった。一方向的に見える「怒られた」というスタッフとの関係性を物語るこのエピソードからは、「ああまだまだ(ネガティブな意味での)アイドルなんだな」と感じさせられてしまった。

高橋愛にも早くモーニング娘。を卒業して、ソロでの活動をしてほしい、との思いが湧き出てくる。

■ ロマンス

ちょっと古い話だけれど、思い出したので。

モーニング娘。「ペッパー警部」のカップリングが岩崎宏美の「ロマンス」。この曲の歌い出しが「あなたお願いよ。席を立たないで」。

ラジオで高橋愛が、このフレーズで学校の教室をイメージしていた、とかいっていて、皆からつっこまれていた。

そのつっこみを聞いて初めて私も知りましたよ。あ、これ学校の教室の話じゃないのね。n十年来ずっと私は学校の教室を思い浮かべてましたよ。

2008年10月08日

■ ね〜ぇ?

ハロプロ・アップフロントへの不満をぐだぐだ書き連ねたが、安倍なつみの事務所移籍はともかくとして、たとえばハロプロから撤退した場合の見通しはいかが、ということで、ちょっといろいろ考えてみた。

実際安倍さんのファンの中にはハロプロ・アップフロントへの不満、そして安倍さんのコンサートに来るいわゆるハロプロファン(ハロプロDD) への不満を強く持っている人が少なからずいる。ならば、そこから撤退した場合の見通しを想像してみる、というのもあるいは必要なことなのかもしれないと思う。

まずいわゆるハロプロファンを「排除」した安倍なつみのコンサートなるものを想定してみよう。

安倍さんの(私を含む)一部のファンが不満を感じるのは、「騒ぎたい」客の存在であることが多い。実際、なっちコンにはそういう客が相対的に多いのだ。となるとそういう客を仮に「排除」した場合、コンサート観客数はそれだけ大きく減少することになる。

実際、これは感覚的な話だが、なっちコンへの参加者には安倍なつみファンではなく、いわゆるハロプロファンの割合が相対的に多い。ベリキューを主として応援している人たちのブログをいろいろみていると、結構なっちコンに参加していたりする。中澤裕子はいうまでもなく、松浦亜弥・藤本美貴と比べても、安倍なつみコンサートにはそうしたファンがなんだかんだ参加してくれているのだ。一方、松浦亜弥はいわゆるハロプロファンとは少し違うファンを多くつかんでいる。だから仮に松浦亜弥コンサートからいわゆるハロプロファンがいなくなった際の動員数の減少率に比べて、安倍なつみコンサートにおける減少率は高かろうと思われる。

それは結局安倍なつみが「アイドル」たることをより強く残している結果ともいえるし、またその結果として現在の動員を維持できているともいえる。そうした要素を捨て、いわゆるハロプロファンを排除した場合、安倍なつみは現在のコンサート規模はとうてい維持できないだろう。それでもなお、安倍なつみファンのため(だけ)のコンサートを実現すべきか。それを指向すべきか。これは難しい問題だ。

そして同じ意味で、ちまたでいわれている「エルダークラブ」組のハロプロからの撤退がなされた場合、その影響を一番大きく受けるのはおそらく安倍なつみであろうと私には思えるのだ。そこが松浦亜弥ファンほど単純に安倍なつみのハロプロからの撤退をのぞみきれないところなのである。安倍なつみはハロプロの「護送船団方式」の恩恵を相対的によく受けている存在だと思える。

もう少し別の側面から考えてみよう。

アップフロント・ハロプロ所属であることの特徴を、それとは別の所属アーティストとの比較でみてみよう。

ここで比較対象として取り上げるのは鈴木亜美と島谷ひとみである。

この二人を取り上げたのは、私がそれとなくその活動を知らないわけではない、ということ、そしてその大枠での位置づけが松浦亜弥・安倍なつみと近いといえること、からである。

細かい話は抜きにして、ものすごくざっくりいえば、この4人のたとえばシングルCD売り上げはほぼ同等である。初動4000枚から10000枚、すごく幅があるようにも見えるが、大枠では同じぐらいである(と言い切る。実際には松浦亜弥・安倍なつみの方が他二人よりは多く売り上げているが、抽選イベントがついたりなど不純要素が多いため、大枠では同じと言い切った)。「一般」人からみて、この4人のタレントイメージの高低はよくわからないが、おおざっぱに言うと同ランクであると言い切っても大過はないと思う。

それを前提にしてこの4人の2008年の活動(予定)をざっくりまとめてみた。

単独ライブ単独ライブ公演数シングルアルバムミュージカルミュージカル公演数
松浦亜弥221 10 130
安倍なつみ22020159
鈴木亜美2321116
島谷ひとみ2421 353

いかがだろうか。

いずれも純然たる「歌手」活動だけでは不足しており、ミュージカルに活動の幅を広げている。アップフロントは舞台指向が強いといわれるが、Avexもミュージカルは十分フォローしている。逆にAvexといえどもそれほどテレビ露出に積極的な訳でもないだろう。むしろハロプロ系バラドルがバラエティ番組に多数出演している現状を見れば、バラエティはアップフロントの方が強いともいえる。

さしあたりアップフロント・Avexを問わず「歌手」指向の強い人で、それ単独では成り立たない場合、テレビ出演をねらってのバラエティ路線を選ばず、ミュージカルへ出演する、というのはとてもスタンダードなあり方だ、と思える。ハロプロファンの中には自分の「推しメン」がテレビ露出よりもミュージカル・舞台活動を主とすることをアップフロントの体質の責任にして、それを否定する人もまま見られるが、テレビか舞台かの選択の好みはさておき、その選択結果を持ってアップフロントを非難するのは当たらないように思う。

それよりもアップフロントの特徴がよく現れているのはライブ数とアルバム数の比較においてである。

一瞥、アップフロント・ハロプロ所属の二人のオリジナル曲の発表数の少なさが目につく。ちなみに鈴木亜美、島谷ひとみともたまたま今年アルバムをリリースしたのではなく、毎年継続的にアルバムのリリースを行っている。アップフロント・ハロプロの楽曲制作・提供力の弱さは明らかに気になる。

一方、それ以上に目につくのが、ライブの公演数の差である。これは圧倒的だ。さらにいうと動員数も比較にならない。公演数以上の開きが出るだろう。

まとめる。毎年新しい曲をより多く聴けるのは鈴木亜美・島谷ひとみである。一方より多くライブに参加できるのは松浦亜弥・安倍なつみである。CDはいわゆる「在宅」でも買える、在宅ファンには鈴木亜美・島谷ひとみの方が優しい。現場派にはハロプロの二人の活動のほうが圧倒的にうれしいだろう。

ちなみに私はやむなく現場派に転向しただけであって、本来は在宅派なので、じつはちょっとつらい。

さらにどうでもいい話だが、どちらがより「儲かっている」か。これは憶測でしかないが、多分ハロプロの二人の方が「稼いで」いる。CDをちょっと多くリリースしたところで、このクラスでは大して儲けは出ない。それよりも現場で「グッズ」を売りつけた方が多分ずっと儲けが出る。ライブチケットだってアップフロントの方が割高だ。動員数の差も圧倒的。

さあ、アップフロント・ハロプロにうんざりして、ハロプロからの撤退・さらには他事務所(後藤真希に続けばAvexだ!)移籍を熱望している(制限用法)あやや・なっちファンの皆様、鈴木亜美・島谷ひとみのような活動をお望みですか?それとも現在の活動の方をお望みですか?ね〜ぇ、どっち?

2008年10月06日

■ 太陽とシスコムーン

久々に太陽とシスコムーンの曲を聴きたくなって、愛ちゅんでしばし聴く。

あはは。こりゃすげーや。曲も込み入っているし、歌唱には全く隙がないし、ハロプロださい、なんてきいたことをいっている連中に聴かせてやりたいわ。これはハロプロ楽曲の一つの理想型だったのだなあ、と今更ながらに思う。

太陽とシスコムーン(途中からは改名してT&Cボンバー)が解散したのは、メンバーの成り立ち(所属事務所がバラバラの「寄せ集め」)からして仕方がなかったのだろうけれど、もったいない。それ以降、このレベルに達している楽曲・グループは現れていないんじゃないか。

近年特にワンダフルハーツ界隈で「最高」を連発するエントリが多くみられるけれど、「最高」の安売りはいたずらに理想を下げているだけじゃないか、とかよけいなことを思ったり。歌に「頂点はない」と言った高橋愛のファンならそういう気持ちもあるいは共有してもらえるだろうか。

モーニング娘。ファミリー、ではなくて、ハロプロというくくりに多少なりともこだわりがあるのは、たとえばこのユニットがモーニング娘。ファンからも敬意を持ってみられていた、という記憶が残っているからだ。もしかするとその記憶もねつ造されたものなのかもしれないけれど。

2008年10月05日

■ 歳末大売り出し

先日話題にしたハロプロ総決算セール?のベストアルバム。当然のことながら私の予想はあまり当たらなかった。

  • 安倍なつみ
  • 中澤裕子
  • メロン記念日
  • カントリー娘。
  • タンポポ+プッチモニ
  • 太陽とシスコムーン
  • シャッフルユニット
  • スペシャルユニット

だと。

予想は結構外しているけれど、結果として私の予想通り「私の中のハロプロ」がざっくり入っていて、それらを一山いくらで売られるような気がして正直不快。

それでも買うものは買わなければしょうがないので、とりあえず現段階での購入予定を決める。

安倍なつみ。これは当然かな。

中澤裕子。収録曲を見て決める。中澤さんの曲はシングル曲はほとんど持っていると思うのだけれど、抜けがあるかも知れず、またアルバム曲のこれという曲が収録されるかも知れない。

メロン記念日はスルー。たぶん全曲持っている(はず)。未収録曲があってもその一曲のために3000円強は払えない感じ。

カントリー娘。もスルー。りんね在籍中の曲はあらかた持っているはずだし、それ以降はほとんど興味がない。

タンポポ+プッチモニもスルー。5期加入以前のシングル曲はあらかた持っているはずで、それ以降の両ユニットにはほとんど興味がない。

太陽とシスコムーン。たぶん購入する。配信で数曲購入したのだけれど、CDで買っておいても良かろう。このユニットの曲はすべて高水準、歌唱も文句なし、これを聴くと今のハロプロの一部ユニットなんておままごとの世界だとしか思えなくなる、ある種危険、取扱注意。ちなみにこのユニットには最初から既婚者がいた。既婚者がアイドルグループにいるのはおかしいから出て行け、などと今のハロプロファンと称する一部の者が曰う、そんな風景の変化。

シャッフルユニット、スペシャルユニット、スルー。主要なものはすべて持っているはずだし、今更金だして買うほどのものでもあるまい。

それにしてもこの一山いくらの総決算セール(でも安売りはしてくれない)、いったいアップフロント様は何をなさろうとしているのかがさっぱり見えない。アップフロント様が何か積極的に動かれると大概ファンが傷つくというのが通例なので、大変に困ったことだ。

とりあえずは見守るしかないのだが、私がハロプロを完全に見限ることになった場合、せめてその原因、その心境についてはネットの僻地にでも記述を残す。これまでも多くのファンの踏みにじられた思いはあったが、その大半は正史のなかに塗り込められてしまった。

「スキャンダル」を罪とし、「処女性」をより多く持った純粋培養アイドルこそが「正しい」アイドルであると主張し、2007年からの「スキャンダル」でモーニング娘。は一層のファン離れを招き、より正しいアイドルに主役の座を明け渡したのだと喧伝する、そんな言説を「正史」にしてはならない。

2008年10月01日

■ 現在過去未来

秋の予定をあれこれ入れていく中で、ちょっと考えたのが武道館で開催されるシャ乱Q結成20周年記念プロジェクト 。参加ゲストの中に中澤裕子、安倍なつみといったモーニング娘。卒業メンバーとモーニング娘。現メンバーの名前がある。なかなか卒業メンバーと現メンバーがそろうこともなくなった今日、これはこれでそれなりに貴重ではないかとも思ったりする。

でもやはり申し込まなかった。

本来武道館を使って、娘。メンバーを集合させるのはモーニング娘。10周年記念でやるべきことだと私には思えるからだ。それをまともにやらずに実質スルーしておいて、シャ乱Q20周年でそれをやるなんて。20周年といってもずっと活動を継続していたわけでもない。そんなイベントにシャ乱Qだけでは武道館は埋められないからとハロプロメンバーを糾合する。娘。イベントだったら多分それだけで武道館は埋められたと思う。

未来あるべき娘。よりも自分のバンドの方が大事なのだな、というのは当たり前(「親心」的にはそれほど当たり前の話ではないだろうにと思うが、きっと娘。は娘でもなんでもないんでしょう)のことながら、正直あまり好意的な気分にはなれなかった。

同じ東京まで行くのならむしろこっち、「みちよ 11th Anniversary Acoustic Live 」だろうか、と思う。11thというのがやや中途半端だが、シャ乱Q結成20周年よりも私にはよほど感慨深い。

ただこの開催日は11月30日、娘。ツアー最終大阪公演の日じゃないか。あ〜、無理無理。ただ11年目にして平家みちよとモーニング娘。のライブがバッティングするなんてそれはそれで何ともいえない気持ちになるのだ。

それにしてもこの秋はいろいろ妙なところで「かぶる」ことがおおい。加護亜依東京イベントの日が娘。名古屋公演日、これはまあよくある程度のバッティングだが。

あと先週、モーニング娘。新曲「ペッパー警部」発売週だったが、実は同日に鈴木亜美の新曲も発売されていた。かつてASAYANで「対決」をさせられた両者。そのときは鈴木亜美の「圧勝」だった。アルバムからの先行カットという位置づけだったモーニング娘。の「ふるさと」は売り上げ的にはふるわず(ということに番組的にされた)、路線変更、「ラブマシーン」のヒットへとつながる。

今回の「対決」(誰も注目していないし、「対決」などとも誰も思ってもいないが、一応)は、どうでもいいけれど、モーニング娘。の「圧勝」。もちろんモーニング娘。はメンバーも完全に入れ替わっているわけで、「リベンジ」もへったくれもないわけだが。


今更ながらに気づいたわけだが、11月30日はモーニング娘。メジャーデビューが決定した記念の日だったか。去年ファンクラブでイベントをやっていたな。

果たして現モーニング娘。のツアー最終日である同日にメンバーはこのことにふれるだろうか。

■ 浮気心

難航していた仕事が一区切り。本来たいした作業量でもないはずなのに、己の頭が恐ろしく働かない。ちょっと頭を使うだけでものすごく疲弊する。だめだ、だめだ、だめだ。年齢を感じる。

中澤裕子がおそらく満身創痍でモーニング娘。を卒業していったというのも今更ながらとても納得のできる話だ、などというのは失礼な話か。でも「卒業」にはそういう体力的なものが多分大きく作用しているのは確かだろう。年々踊りが激しくなっているモーニング娘。、中澤裕子加入前の年齢とはいえ、高橋愛もそろそろつらさを感じたりするだろうか。いや、それはないな、やっぱり。でも石川梨華は10代の子と一緒にダンスするのは気合いがいるとか何とかいっていたような。

とにもかくにも一息ついて、さて改めてカレンダーをみてみると、なんともう10月。気がついてみればいろいろ日程が詰まってきているではないか。

来週よりなっちこと安倍なつみの秋ツアーが名古屋より開始。私はその名古屋昼夜と翌週横浜関内、よく翌週大阪計6公演参加予定。

またすでに始まっているモーニング娘。コンサート秋ツアー、私はなっちコン名古屋の翌々日に同じく名古屋公演が初鑑賞。隔日での名古屋通い。ちょっとめんどくさい。

娘。コンは後は最終大阪二日連続。全部で合計6公演参加予定。

松浦亜弥が今開催中のミュージカルが終わって、ライブレストランSTBでの小規模ライブツアーもまもなく始まる。私はその初日公演になちコン関内公演翌日に参加予定。

決まっている予定としては以上、合計13公演。なっち6公演、娘。6公演、まっつぅ1公演、まあそんなものか。

あとモーニング娘。新曲発売イベントが同じくなちコン関内公演当日に開催。あろう事かふらふらとそちらの抽選にもエントリーしてしまった。まあ当選することはなかろうと高をくくっているけれど、万一当選したらどうしよう。応募したのは初回分なので、ぎりぎりなちコンに間に合うのか?イベント時間も内容もわからないし、移動時間もわからない。ないないづくし。最悪娘。イベントを途中で抜け出せば何とかなるだろうか、などと考える。さらにもっと最悪なことも。なっちコンは何回も参加するのだから、この回ぐらい遅刻しても。。。いや、やはりそれは実にけしからんことだ。

本来なら考えもしない不埒なことが頭をよぎるのも、何というか、その、高橋愛ちゃんのことが気になりすぎてだな、全く持って困ったことだ。アップフロントの会長が愛ちゃんのことを「自分の娘より可愛い」といったとかいわなかったとかそんな話があったりなかったりするが、ホント、私にとっては愛ちゃんは自分の嫁さんより可愛いよ。

嫁さんなんていないけれど。