重層的非決定?

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2009年02月25日

■ 鬱陶しいこと

ここ数日の「ファン言説」で気になったこと二点。

データ分析

なんだか愛ちゃん(高橋愛)ファンの言及がほとんどなくて、そうじゃない人があれこれ言ったりしている感じなので、あえて言及しておくか。

愛ちゃん、CDTV「恋人にしたいアーティスト」3位、おめでとう!実を言うと私も初めてこっそり投票しました。ちなみに安倍さん(安倍なつみ)が連続一位記録を打ち立てていたときは放置していました。ついでに小春(久住小春)10位、たなかっち(田中れいな)5位、おめでとう!

もともと、ネット投票なんてものの信憑性を云々すること自体がばからしいんだけれども、信用できないと思うのなら最初から黙殺すりゃいいのに。こんなの話題にする以上はランクインしたメンバーに対して「すげー」とか、逆に誰それがランクに入らなくて残念だ!くそー、とかそういう反応で十分でしょう。そもそもアンケート結果なんて、厳密な手続きを経たもの以外は学術的には価値0なんだし、そんなものを個別にどれが正しくて、どれは価値がない、とか言うこと自体がナンセンス。

だからネット投票の結果なんてものはそれ自体ネット言説の一つとして見るべきであって、つまりどんな結果でもそれはある一つの「現実」を構成する言説としてみるべきなのだ。それこそ「ヤフオク」の落札数から、mixiのコミュニティメンバー数から、ファンサイトの人気投票から、その一つ一つがハロプロの「現実」を構成する一つの「結果」。その一つを恣意的に取り出してきて、それが自分の実感に合わないから怪しい、別の結果は自分の実感にあうから価値があるとか。そんなご都合主義に過ぎないことを言うんだったら、最初から手前の実感だけでものしゃべってろよ、と思う。結論は既に自分の中にあるのだから、外部のデータなんて最初から参照しなくてもいいわけだ。

歴史哲学

最近「卒メン」ファンの現娘。にたいする言及に腹が立つことが多い。現モーニング娘。は現メンバーのものですよ。そして今の娘。の活動を支えているのは今のメンバーのファンですよ。卒メンファンが現メンバーにさして関心もないくせに、「モーニング娘。」の名だけであれこれ絡んでくるのがなんだか小姑のいちゃもんみたいに聞こえて正直うっとうしくて仕方がない。「音楽戦士」で現メンバーがオリジナルメンバーの名前を漢字で書けなかったからといってぐちゃぐちゃ言われていたりとかね。今の巨人の選手は巨人成立時のスタメンの名前全員、漢字で書けなきゃいけないのかよ!

モーニング娘。はたしかに卒メンや、そのほか様々に関わってきた人たちが紡いできた歴史の中に存在しているが、だからといってそれを日々自覚して感謝しろとかそういうのって、なんかやたら押しつけがましい宗教みたい。現メンは現メンで今を頑張って活動を続けること、それが歴史を紡ぐことだと思う。

そして私は将来安倍なつみの存在を知らない子がモーニング娘。として活動するぐらい、モーニング娘。が続けばいいと思います。ただその頃まで私が「ファン」でいるかどうかは別問題ですが。

ま、「中澤欲子」、「石黒安矢」、「飯田香お里」「福田安す香」という久住小春の解答は、中国人のリンリンに「久住さん、日本人ですか?」と言われたごとく、「学力」という意味では笑っちゃったけど。「安倍なつみ」だけは正しく書けていたので、問題なし。

もちろん無関係ではない人の名前を間違えることは一般的に「失礼」であることは間違いない。でもそんなことはその番組でも突っ込まれていたことだし、それ以上に「歴史への敬意の欠落」みたいな大仰な物言いでどうこう言う話でもない。

あ〜、結果的に正しく書けていたけれど、途中段階では「阿部」と書いていたみっつぃーこと光井愛佳はガキさんこと新垣里沙から5時間くらい説教食らえばいいと思います。

2009年02月22日

■ 藤本美貴アコースティックライブ〜ミキティーズパーティ〜

大阪でモーニング娘。新曲発売イベントのあとは京都で藤本美貴ライブ。イベント会場からまた阪急梅田まで歩いて特急に乗って終着四条河原町へ。

ライブ会場都雅都雅はかつて学生時代の私の「庭」の中にあるライブハウス。さらに昨年の同じく藤本美貴のライブにも使われた会場とあって、私にとってはもうおなじみ。

前回と同じく狭い会場にぎっちりいすが詰まっている。今回はチケット完売という状況でもなかったので、少しは余裕があるかと思ったけれども、壁際に補助いす?までおかれて、いっぱいいっぱいまで詰め込んでいる。私と同様娘。イベントから流れた人もいるみたい。

演奏はキーボードはおなじみ岩崎肇さん、そしてギターは私は初めての尾崎ひろし(漢字は不明)さん。長髪で岩崎さんと比較すれば結構若い感じの人。このライブの前にあったディナーショーではベースにドラムがいたらしいけれども、今回は昨年と同様二人体制。安倍なつみプレミアムライブとの差額1500円(前は2000円と書いたけれどもドリンク代の扱いが違っていた)はバンドメンバーの人数といえば、まあそれなりか(実際はそういうことでもないだろうけれども)。

まずは客層。

正直言って、今回はあまり良くなかった。ひとり訳の分からない人がいて、ライブ中意味なく(本人にはあるんだろうけれども)手を挙げて(教室で生徒が手を挙げるがごとく)いたりして、まあ壁際だったので視界の邪魔になるとかそういうことはないのだけれども、かなり不気味だった。まあなんかのアピールのつもりなんだろうけれども、普通に不気味です。

それは一人変な人がいた、というだけのことだけれども、それ以外にも曲中に私語をする人が前にいて、腹が立った。ライブに来て、曲中に私語をするってどういう神経なのだろう。当然注意したけれども、注意する方も気分が悪いので最初から私語はやめましょう。そんなの当たり前だよね。

総じて客全体がなんとなく緊張感を欠いた感じがする。おなじみの集団になっていて、知り合い同士で席を固まって取って、お茶の間感覚でライブを見ているという感じ。目の前に藤本美貴がいる、という価値をどこか軽んじて、内輪の馴れ合いのほうが優先されているような雰囲気。正直言ってあまりいい状態ではないと思う。

安倍なつみのプレミアムライブのほうはそれとはある意味逆に、客が安倍なつみに心酔しきっていて、自分と安倍なつみとの「関係」に神経を集中させている、という感じ。なっちにアピールするためにサイリウムを振り回し、安倍なつみと同一化するために大仰な振りマネをし、という。個人的にはどっちもどっちだなあ。

ただ安倍なつみライブの時に気になって仕方がなかった、拍手のタイミング。今回のライブはかなりまともです。私の好みからするとそれでもちょっと早い目だけれども、あらかた演奏が終わってから拍手が起こる。だって生演奏ですよ、きちんと演奏も聴こうよ。やっぱりどう考えても安倍なつみライブでの拍手のタイミングは早すぎる。

客的には昨年に比べてちょっといまいちなところもあったのだけれども、肝心の藤本美貴のパフォーマンス、かなりレベルが上がっている。昨年は良くも悪くも初々しいというか、MCも歌もどこかしら手探りでこわごわ行っているところがかいま見られたけれども、今年はすっかりソロライブを掌中に入れている。MCのしゃべりは松浦亜弥に匹敵するぐらい達者だし(ネタの作り方は違うけれども)、しゃべりが堂々としている。バンドメンバーへの絡みもまずまず。昨年は安倍なつみライブではすっかり人気者の岩崎さんが完全にただの演奏者に過ぎなかったけれども、今回は岩崎さんらしさをまずまず引き出せていた(でもこのあたりは安倍なつみが一枚も二枚も上)。

そして何より肝心な歌。これが昨年と比べると明らかに良くなっている。リミッターが外れて、自分の思うままに表現できている感じ。どことなく小さくまとまっていた感じが残った昨年と比べて、声の伸びが良くなっていて、歌に躍動感がある。迫力がある。藤本美貴の力量からすればやはりこれぐらいは歌えなきゃ、と今回改めて思う。今回のできならば、安倍なつみ・松浦亜弥と並ぶ「三本柱」として問題なく並べられる。繊細な表現の安倍なつみ、巧さの松浦亜弥、迫力の藤本美貴。

MCではぐだぐだの安倍なつみ、巧さの松浦亜弥、客のつぼを押さえる藤本美貴。松浦亜弥のMCはごくありふれた一般的なネタを実に上手く料理する。「ハロプロファン」じゃない人が聞いてもたぶん普通に面白い。藤本美貴のMCは「ハロプロファン」の聞きたがることを上手くネタにする。ちょっと「内輪」うけなところはあるけれども、ある程度ハロプロ事情を知っている人ならばかなり面白い。安倍なつみのは・・・。常識を超越した面白さです。

今年は行くライブの数を減らそうと思っているのだけれども、ミキティのライブは削れないな、と。はてさて、どうしよう。


今回のMCの内容をざっくりと記録。といっても語りを再現するだけの記憶力の持ち主ではないので、面白さとかは全然伝わりません。また内容も正確でもありません。あくまで雰囲気だけです。あしからず。


先日、お姉さんたち(娘。OGのこと)と久々に一緒になったんですよ。私が最初で最後の参加となったエルダークラブコンサートの時なんですけどね。その前にも保田(圭)さんから誘われて、お姉さんたちの集まりに参加する予定だったんですけど、そのときは予定が入って、行かなかったんですけど。ライブのあとの打ち上げに改めて誘われて、どうしようかなと思ったんですけど、参加することになっちゃいまして。で、そのときに保田さんからまた二人で食事に行こうよと誘われてまして。今まで1回も行ったことがないんですよ。で、「二人ではいやです」って言って、他に誰かがいれば行きますって。(会場から「だれ〜」)。いや、誰でもいいんですよ、(石川)梨華ちゃんでもよっすぃ(吉澤ひとみ)でも。とにかく二人は嫌ですって。そのあとまだ行っていないんですけどね。(会場「え〜」)。いや、だって私たち、仕事してますもん、それなりに忙しいんですよ。

エルダークラブは3月にハロプロ卒業と言うことで、改めてエルダー全員で打ち上げをやる予定になっているんですよ。私もあいにくその日は仕事が何も入っていなくて。ちょっと怖いんですけどね。(松浦)亜弥ちゃんも参加することになっていて、彼女は特にお姉さんたちとあまり関わりなかったじゃないですか、もっと怖がっていると思いますよ。

昼公演で(客席をさして)ここら辺にビールがおいてあったんですよ。なんでビールがこんなところに?って思って。え?私は別にビールは好きじゃありませんから。私はそんなに酒癖とか悪くありませんよ。人に迷惑掛けたりしませんもん。どっちかというと亜弥ちゃんのほうがやばいですね。おもちゃのハンマーで隣の人をピコピコ叩いたりとか。


デビュー当初の曲はダンスが結構あって、「そっと口づけて、ギュッと抱きしめて」の時にはつんく♂さんがいきなりダンスレッスンに来たんですよ。ジャージとスニーカー姿で。「うぉおお、つんくだあ」って思って。いや、そう思いますって。で、つんく♂さんが変な踊りを踊るんですよ。私にはそれが理解不能で、ダンスの先生に翻訳をしてもらって、練習しました。その練習の最中、つんく♂さんが手でカメラのフレームを作って、それを覗くようにしてみてるんですよ。もうそれが気になって仕方がなくって。ちゃんと機械があればいいんですよ、でも指でフレームを作っているだけだから、つんく♂さんの顔が丸見えなんですよ。そのときは「ちょっと集中できないんでやめてもらえますか」とか言えませんでしたしね。

娘。の時の「Sexy Boy〜そよ風に寄り添って〜」の振り付けの時にもつんく♂さんが突然来て、最初の振りを変更したんですよ。最初のはもっとセクシーな感じだったんですよ。(「やってみて〜」という会場の声に)いや、そんなのもうとっくに忘れましたよ。そのときのつんく♂さんがやって見せたステップが理解不能で。無理です!っていって変えてもらったりしました。


(スピッツの「チェリー」を披露したあと)この曲を歌うとなんだか自分がさわやかになった気がしますね。なんか私はそういうキャラじゃないと見られているみたいなんですよ。この前のドラマでも継母を会談から突き落としたりとかね。いや、私はそんなんじゃないですよ。普段から言いたいこといってますから、爆発したりはしないんです。皆さんもストレスため込んだりしないように、言いたいこといえばいいと思いますよ。


今回もオリジナルTシャツを着てくれている方がいて、ありがとうございます。今回は赤色にしてみたんですけどね。ハロコンの時、赤色のシャツを着ているお客さんがいて、よく見てみたら「KEI」って書いてあって。最初誰のファン?っておもって。ケメ子って書いてもらわないと分からないですよね。ケメちゃん(保田圭)も赤なんですね。もう赤はやめようかな、と。(会場「えー」)。いや、ケメちゃんは怒りませんよ。優しいですから。


今回のTシャツのデザインは結構普通な感じですよね。私が絵が下手だというので、前のディナーショーの時のプレゼントで「上手なイラストの描き方」という本をいただいたんですけど、見本見ても別に上手くはないですね。前回私がデザインした「くまTマン」最高傑作だと思っているんですけど。


(同じ事務所の)真野ちゃん、白いドレスが似合う清楚な子なんで、マネージャさんが私に近づけようとしないんですよ。(歌うときに)ピアノとかひいたりしてね。私も何か楽器を習おうかな。さっき岩崎さんがハーモニカ吹いてたじゃないですか。あれって息が続かなくなったりしないんですか?吹いても吸い込んでもいいんですかね。(「音によって違います」)。あ、そうなんですか?ハーモニカなんて吹いたことないし。だったら吹くときの音が続けば苦しいですよね。吹いても吸い込んでも同じ音が出るようにすればいいのにね。

リコーダーとか勉強しようかな。(「プレゼントしますよ〜」という会場の声に)いりません。自分で吹いたあとのものとかプレゼントされたら嫌じゃないですか。

ピアノとか練習しようと思ったことはあるんですよ。それで全体が柔らかくて、丸められるピアノってあるんですよね。それをいただいたことがあるんですけど、音がきちんとなることを確認したらそのあと全然さわってません。ピアノをライブで披露?指一本で弾くのを見られたくないですから、やりません。


曲。アレンジは岩崎さんアレンジということで男声のコーラスを多用。安倍さんライブでしばらく岩崎アレンジを聞いていないので、ちょっと懐かしい。

昨年はカバー中心だったけれども、今回は娘。加入前の曲を多くセットリストに入れて、それをアコースティックにアレンジしているので、これはこれでかなり新鮮。また藤本さん自身も歌い慣れていることもあって、歌唱も安定している。カバー曲の中ではスピッツの「チェリー」が、私がそれなりに聞き慣れていることもあって、楽しんで聞けた。女性の声で歌われる「チェリー」はかなり新鮮でいい感じ。


本編
  1. 会えない長い日曜日
    MC
  2. 遠い恋人
    MC
  3. 銀色の永遠
  4. そっと口づけてギュッと抱きしめて
    MC
  5. 青いベンチ/サスケ
    MC
  6. TAXI/鈴木聖美
  7. 三日月/絢香
  8. チェリー/スピッツ
    MC
  9. 置き手紙
  10. 大切
EC.
  1. シャイニング愛しき貴方
  2. ボーイフレンド

キーボード:岩崎はじめ ギター:オザキヒロシ

2009年02月21日

■ 「泣いちゃうかも」発売イベント

モーニング娘。新曲「泣いちゃうかも」発売イベント、大阪公演一回目。堂島リバーフォーラムにて。

阪急で梅田に行き、そこからひたすら徒歩。一応かって知ったる大阪、それなりに距離はあるけれども、十分歩ける。

会場前、歩道に寝転がったりしている群れを発見。いい大人が何をしているのかと思う。まえに安倍なつみコンサートの客についていろいろ書いたけれども、この手の傍若無人な奴はあまり見かけない気がする。まあ大半はまともで普通の人の集団だけれどもね。

会場売りのDVDと写真セットを購入してから、まったり並んで中にはいる。

娘。にしてはこぢんまりした会場、もらった座席は14列、全部で20列ぐらいだったから半分よりも後ろだったが、それでも結構ステージに近い印象。座席は完全にフラットなのでそれほど見晴らしがよいわけでもないが、ステージの高さがある程度あるので、そこそこ見える。下手なライブハウスよりはよほどマシ。ただし入場したときには前半分はかなり埋まっていたから、早く入場した方がよい席がもらえたみたい。ちゃんとランダムにした方がいいと思うんだけれども。まあ、いいか。

座って鑑賞するのか、スタンディングになるのか、娘。イベントは久々なのでどうなるか、と思っていたら、果たして曲が始まるとぞろぞろ立ち出す。まあ娘。はそうだろうなと思う。一曲目は「泣いちゃうかも」。

安倍なつみライブだったらむっと来るぐらいにぴょんぴょん跳びはねる人がいたりするけれども、今は娘。ライブ、当然作法が異なるというものだろう。有料ライブではファミリー席の方がいいけれども、一般席でも何とかなりそうな気はした。

途中トークコーナーや寸劇を挟みつつ、披露した曲は「トワイライト」、そして最後にもう一度「泣いちゃうかも」。新曲カップリングの「弱虫」は披露されなかった。愛ちゃんの表情が微妙に元気がないような気がしたけれども、トークコーナーではそうでもなかったので、歌の世界に合わせたのだろうか、あるいは単に私の気のせいだろうか。

寸劇・トークコーナーについては高橋愛に関するところだけ。

寸劇では「小春」とつきあう「愛三(?)」役。料理を作ったり、ワイシャツにアイロンがけをしたり、部屋がきちんと片付いていたり、と「女性らしい」と思っていた小春が実はすべていろいろごまかしていることが小春の女友達によって暴かれていく、というストーリー。「男役」高橋愛だけれども、それほど宝塚風でもなかった。

「泣いちゃうかも」のワンフレーズ「またひとりぼっち、マリコ」のところ、「マリコ」以外でやってみようというコーナー。メンバーが自分の名前に置き換えてやってみることに。ジュンジュンが「ジュン子」と名前を変えたり、とかなり自由。高橋愛は真っ当に?「またひとりぼっち、あ〜い」と字足らずでもルール通りに披露。そのときにちょっと舌っ足らずな感じで「ブリッ子」(死語?)風に戯けてみせる。かなり可愛い。

恋愛に関するフレーズを紹介して、それについてコメントするコーナー。誰の言葉かは忘れた(覚える気もなかった)「愛することよりも愛されることの方が重要(大意)」という言葉についてコメントを求められる。「愛するというのは自分がすることだけれども、愛されるというのは相手の気持ちを動かさなきゃいけない(から難しいことだ)」。さすがリーダー、これはいいコメント。

イベントはおおよそ30分。生演奏でミニライブという趣だった安倍なつみイベントに比べるとどうという内容でもないが、無料招待イベントとしては悪くないかと。もっともこのイベントのためにCDを大量に購入したり、わざわざ新幹線に乗ったりはしないけれども。

最後、握手会。

前回エントリで書いた「愛ちゃんにはちょっとだけ伝えたいと思うこと」というのは、長くはなせれば「ラジオで『ずっと表現者でいたい』と言ってくれたその言葉をとても嬉しく思っているし、そうである限りずっと応援します」ということ。もちろんそんなに長くはなせるはずもないのでそれを要約して「ずっと表現者でいてください」。これでほぼ伝わるはず、なんだけれども、握手の流れの速さ、会場全体の騒々しさ、きちんとメッセージを伝えようとするとどこかに無理がかかると思い、断念。変に粘ったり、他のメンバーをおざなりにしたりするのは性に合わないので。まあ、私がわざわざ伝えなくても本人が「いたい」と言っているんだから、いてくれるでしょう。横浜の握手会に参加する人がいれば、私の替わりに伝えてください。

結局いつものようにメンバーの印象をこちらの記憶にとどめることに専念。まあ、私はそういう人間です。

しかも私の記憶容量の少なさから9人全員の印象を記憶するのは無理。そこら辺は気の向くまま。

記憶に残ったメンバーについて一言。改めて文字にするととても抽象的、ありきたりなんだけれども、私の中ではリアルな感想。リアルすぎて、かえって具体的な表現に落とせない。己の語彙の貧弱さが恨めしい。

ガキさんこと新垣里沙。
なんというか何とも言えないハートがある。ほんと、自分でもあきれるぐらい陳腐な表現。でも文字を増やすとかえって嘘くさくなる。
さゆこと道重さゆみ。
天才的に可愛い。きれいとかじゃなくて、とにかく可愛い。もう爪の先まで可愛い。絶対的に可愛い。
みっつぃこと光井愛佳
いい意味で普通。堂々としているけれども全然芸能人ズレしていないという。普通の女の子だけれども、平凡じゃない。
たなかっちこと田中れいな
宝石。ぎゅっと凝縮されていて、全身がキラキラ輝いている。安倍なつみに感じたのとある種近い印象。エースメンバーのオーラってやつ?
そして高橋愛
純、素。ある種の鈍さ、ずぶさを持っているが故にどこか素の自分を隠し切れていないというような。その辺がちょっと危なっかしい感じがして、ちょっとはらはらするというか。

握手の順番が「新垣里沙・道重さゆみ・リンリン・光井愛佳・高橋愛・ジュンジュン・田中れいな・久住小春・亀井絵里」だったもので、愛ちゃんのあとのメンバーはとても記憶に残りづらかった。ジュンジュンは当然記憶に残るはずもなし。続くれいなは辛うじて記憶に残ったが、小春・亀は完全に記憶が飛ぶ。リンリンの記憶がないのは道重さんのせいでしょう、きっと。

2009年02月20日

■ 悲喜こもごも

落選通知。

安倍なつみ出演、三文オペラ大阪公演最終日の2次先行抽選、落選のお知らせ。

それほど「千秋楽」にこだわる必要はないのだけれども、日程的に一番都合が良かったので、出来れば取りたかったな。まあ一般販売にもチャンスはあるだろうし、別の日でもいけないことはないので、何とかなるでしょう。

あ〜、でも落選はこれで二回目、ちょっとくやしいかも、かも、かも、かも。

当選通知。

モーニング娘。新曲「泣いちゃうかも」発売イベント、大阪昼。

大阪はやっぱり多少なりとも当選しやすいのかな。娘。イベントは2005年の「色っぽい、じれったい」イベント以来。抽選イベント関連全般では2007年安倍なつみ「息を重ねましょう」イベント以来。握手は2008年藤本美貴新曲発売イベント(抽選なし)以来。

今回で高橋愛・田中れいなとは握手が二度目、二回握手したのはこれまで前田有紀。

といっても、それほどテンション上々、って感じでもない。基本的に握手にそれほど価値を感じていないというか、むしろ苦手だし。どっちかというと滋賀県であった亀井絵里・光井愛佳イベントの時のように自分は握手はしないけれども、人がしているのを近くで見ている、という方がおいしかったかな、と。

特に今回は9人全員と、ということで、なんだかベルトコンベアーに乗せられて握手をしていく、という感じになりそうで、うーん、というところ。でもメンバーを間近で見られるというチャンスをみすみす放棄するわけにもいかない。

こっちから何かを伝えたい、とかアピールしたい、とかそういう心性もないし、変に時間があっても困るので、さっさと流してくれる(だろう)のは逆にありがたいかも。前田さんの時とか、微妙に気まずかったりしたもので。愛ちゃんにはちょっとだけ伝えたいと思うこともあるけれども、まあ何かを伝える余裕などはないだろう。いろいろな意味で。

娘。イベントが大阪でおわると、そのまま京都へ行って、藤本美貴ライブ。こっちは純粋に楽しみ。同じ行動をする人も多少はいるのかな。

ついでといっては何だが、その日はやはり大阪日本橋ソフマップで加護亜依のDVD発売イベントもある。娘。イベントと時間が完全にかぶるのでいけないけれども。というか、いつも思うのだけれども、貴重な関西イベントの日程がこうもかぶりまくるのは何かの嫌がらせ?と思いたくもなる。娘。がはずれていたら加護ちゃんイベントに行っていたのかな、それとも当日券狙いでミキティライブ昼公演に行っていたのかな。


深夜ドラマ「リセット」にミキティが出ていて、これがなかなかいい感じだったとか、NHKドラマQ.E.D.第七話がどうとか、安倍さんがなんかのバラエティに出ていたとか(これについては純粋に何も書くことはなかった)、いろいろあったんだけれども、気分が乗らない。どう「ハロプロファン」界隈から撤退するか、そんなことをつらつら考える。メンバーに興味がなくなったのなら簡単なんだけれどもね。

メンバーに関して過去を追い求めることはほとんどないのだけれども、ファン界隈については、美化も含めて、過去を懐かしむ。チケットの定価以上の売買を「許さず」という空気があった(私の記憶の中では)頃を。今じゃあ、有名ファンサイトの管理人までもが堂々と転売を擁護したりするんだね。ファンの矜恃というものがどんどん無効化していっているような気がする。

まあただの愚痴です。

■ 限界、かも

いっとくけど、機嫌悪いよ!

なんて威勢のいい気分でもなく。。。

こんな奴らと同じ「空間」にいたくない、というのは端的に私の問題であって、それをどう正当化しても、結局私が去るしかないんだよなあ、と。いろいろなことに対する私の忍耐力というか、許容量というかがなくなっているのだろう。ごく一部ではあってもどうあっても存在を認めがたい連中が跋扈する「ハロプロファン」界隈というものに止まる、というのが「しんどく」なってきた。「しんどい」、標準語ではどう言えばいいのか、「しんどい」まさにそういう気分だな。

スマイリー菊地さんがネットで誹謗中傷された件で刑事告訴だっけ、したというニュースがあったけれども、あの話、今回は彼のブログに直接書き込んだ連中が摘発されたみたいだけれども、もともと2chあたりでまことしやかに言われていたのを読んだ記憶がある。

そういうことを言っている連中、最初に言い出した奴は知らないけれども、それを何らかの理由で信じてしまって、それを拡散した連中は「義侠心」からやっているところが結構ある。「正義」を笠に着ている、というよりもまさに「正義」だとかれらなりに信じてしまっている、という感じ。*奴ら*は真実を隠している。我々はそれを暴き、真実を明らかにする。そういう正義感をもってやっている連中が少なからずいる。でもやっていることは犯罪。

同じような構造がきっとハロプロ界隈でもあって、特にハロプロファンというのは「反体制」的心性の持ち主が妙にいて、かれらの思う「体制」側をかれらなりの正義感で糾弾している。体制の隠している「真実」を暴く。体制側のグループ・メンバーを攻撃する。そうして不当にも不遇を託っているメンバーを「救済」する。誹謗中傷の反復の中にかれらはさらに自らの正義を見いだす。ナチスのユダヤ攻撃と同じ構造。そして当然やっていることはほとんど犯罪。でもそんな犯罪の片棒を3流ネットメディアが担いだりするんだから、まあどうしようもない。

ブログへのコメントとかだけじゃなくて、2chで誹謗中傷を書いている連中にもきちんと責任とらせたらいいのにね。事務所が本気で動いたら、数人は挙げられるんじゃないか。それって凄い抑止効果になると思うけどね。

なんて威勢のいい妄想をしてみたりして、ちょっとは気持ちを立て直そうと思うんだけれども、所詮は妄想だしな。


本当は同じエントリで書くことじゃないけれども、なんとなくだらだらと連ねたい気分。


松浦亜弥「チョコレート魂」、モーニング娘。「泣いちゃうかも」は入手済み。「チョコレート魂」は一週間遅れでの購入となってしまった。アルバムを買った店に行ったらおいていなくて、買えなかった。で、娘。CDと同時に購入。早く聞きたいからデータ配信ですまそうか、という気も少ししたけれども、「ファンの義務」と思い、我慢した。

まあこのあたり、いろいろネタもあったんだけれども、そういうことを書く気分じゃない。

「泣いちゃうかも」発売イベントは一応応募。たぶん外れるでしょう。


今日のメロングリーティング、メロン記念日9周年、かつゲストモーニング娘。ということで気にしていたら(といってもさすがに東京までは行けない)、なんとなんと平家みちよが登場したとか。安倍さん、平家さんが来ましたよ、と(しつこい)。

ちょっとだけハロプロが心から好きになれた時代を思い出した。

いつからこんなになっちゃったのかな。

2009年02月13日

■ 世界の核

Q.E.D.証明終了「賢者の遺産」。タイムスリップものの定番としてある「物質」が二つの時空を繋ぐ。本作では主人公加奈が時空を行き来する出入り口となる屋敷(洋館)と加奈が過去に落としてきた携帯電話。

その携帯電話には加奈と、過去の世界で出会った青年とのツーショットが残されていた。その携帯電話を70年間、ずっと大切に持ち続けてきた青年(老人)。

感想文を読むとそこに突っ込みが入っている。電池が切れるだろう。そもそも70年間も壊れないわけがない。

この突っ込みは全く当たっていない。なんとなれば携帯電話は現在のものだからだ。携帯電話は現在今あるものとして、現在と過去を繋ぐ。携帯電話は今の時間から過去に向けて常に投げられた「物質」なのだ。

洋館は逆に過去から時を刻んで現在にいたって存在し続ける。そして青年は携帯電話という未来(現在)からの投下物を支えにして、洋館を未来(現在)に向けて温存し続ける。未来から投下されたその物質の存在によって、過去はそうあるものとして時を刻むのだ。そして70年の月日が流れ、二つの世界はある定点ー携帯電話ーに回帰する。

2009年02月12日

■ 「Q.E.D.」賢者の遺産

偶然にかける恋と、必然を作り出し、守る愛。

今日のNHKドラマQ.E.D.証明終了「賢者の遺産」の原作とドラマの違いを表現すれば、上のようになるだろうか。

主人公水原可奈がさる古びた屋敷でタイムスリップする。行ってしまった先は昭和9年。そしてそこで帝大に通う青年と出会う。

その青年と心を通わせつつ、現代に心を残す可奈。現代に戻ることが出来るのか、いったんはこの時代で生きていこう、とまで決意する。しかしまもなく現代に戻れるチャンスはやってきた。だがそのときは青年にピンチが。

可奈はチャンスを棄て、青年の元に駆けつけ、青年を助ける。戻るチャンスは途絶えた。このあとどうしようと途方に暮れる。「もし、もしよかったら」、言いよどむ青年。

まさにそのとき可奈は現代に戻るチャンスがまだ残っていることを発見する。タイムスリップした屋敷がまだ健在だった。「私、帰る!」。いったんは駆け出しながら、もう一度青年の元に戻って別れの挨拶を。手を握り、あとは後ろを振り返ることなく現代に戻る。

現代。その屋敷の持ち主はあのときの青年だった。売りに出されたその屋敷を青年は買い、何十年もの間、何も触ることなくずっと守り続けてきたのだ。

原作。可奈が冒頭に屋敷にやってきたのは偶然だった。かつての青年(今は老人)はずっと守ってきた屋敷をあえて取り壊すことを決断する。そうすることで最後に可奈にあえるチャンスが来ることを信じて。老人は、あのときの可奈に出会えることを数十年間ずっと待っていたのだ。果たして可奈はやってきた。偶然の成就。偶然の機会を何十年も待ち、必然にした老人の想い。

ドラマ。老人は現代の可奈を知っていた。孫娘の剣道の弟子。そして可奈がタイムスリップしたその日に、屋敷の取り壊しを決め、可奈を呼びつける。可奈があの時代にやってきて、そして確実に帰れるように、その日が来るまで老人はずっと屋敷を守ってきた。可奈が無事に今の時代に戻ってきたことを確認し、老人は安堵する。老人はあのときに出会った可奈を数十年間ずっと守ろうとしてきたのだ。必然の成就。必然を何十年も守り続けた老人の想い。

原作とドラマのぶれの中に、両作品の深みが見えてくる。

原作は自分では読んでいないんだけどね。

2009年02月11日

■ 憧れ My Girl

mixiあたりをつらつら見ていたら、妙なものがちょっと流行っているらしい。

憧れ女性ちぇっく。女性の好みに関するアンケートを答えていくと「お勧めアイドル」を表示してくれるとかいうもの。

私がたまたま見た人(いわゆる「ハロプロファン」ではない)の結果が

  1. 高橋愛
  2. 安倍なつみ
  3. 矢口真里

だった。

これはすごい。愛ちゃん、なっち、やぐち、まってろよ〜、というわけでやってみた。

結果

  1. 井上真央
  2. 愛内里菜
  3. 平野綾

あの〜、かすりもしないんですけど。

ついでにごちゃごちゃ診断結果もついてきた。

まず、ロリコン属性評価ですが、はたのさんの場合大人な女性が好みなようです。一般的な男子としては普通です。

次に知的属性評価ですが、知的な女性でなければ嫌なようです。一流大学卒でバリバリのキャリアが無いと付き合わない傾向があります。

そして、かなり明るい女性が好みなようです。服装も割と派手な感じが好きな傾向があります。 女性の胸に関しては、まあそんなにはこだわりは無いようです。あればあったで良いけど、無くても全然問題ないと言った感じでしょうか。

さて、見た目からみた性格的な傾向ですが、特にどちらでもなさそうです。優しそうな女性に憧れる場合もあれば、ハッキリしたキツめの女性も好きになります。

外見的な部分で言うと、大柄な女性は好きではないようです。特に小さいのが良いわけではありませんが、小さい方が可愛いと思っている傾向があります。

髪型にとくにこだわりはなさそうです。

身長あたりの質問では愛ちゃん、なっちが出るように回答を制御したんだけどなぁ。どうも愛、なち、やぐあたりを出すためには「ロリコン属性評価」が高くて、おバカ好きでないと駄目らしい。「ハロプロファン」界隈では愛、なち、やぐってすでに「おばさん」扱いされているんですけど。


人格を改造して、ロリコン、お馬鹿大好きキャラになりきって回答をやり直した。20なんてもうおばさんさ。女子高生大好き!若い子をどんどん取り入れるハロプロは永遠に安泰!

まず、ロリコン属性評価ですが、はたのさんの場合割とロリコンです。童顔な女の子が好きなようです。 次に知的属性評価ですが、割とおバカなのも可愛いかな?と思う反面、しっかりと常識を持っている感じが好みです。

そして、割と明るい感じの女性が好みなようです。デートは楽しいところに行く感じです。

女性の胸に関しては、こだわりはあまり無いようです。適度なふくらみがあれば文句は言わないタイプです。

さて、見た目からみた性格的な傾向ですが、かなり優しい女性が好きなようです。耳かきをしてもらったり、病気の時に看病されたら、もう我慢できないタイプです。

外見的な部分で言うと、150cm前後の身長がかなりツボなようです。ミニモニ。が大好きだったタイプです。 髪型にとくにこだわりはなさそうです。

そんなあなたにオススメなのは…

1位 北乃きい (281.9点)

2位 安倍なつみ (280.5点)

3位 永作博美 (278.7点)

・・・

あなたの憧れ、高橋愛さんは、267.1点(9位)でした。

なっち、来たよ、なっち。頑張ったよ!なっち。

2009年02月08日

■ 購入品記録

しばらく放置していた購入品記録。

松浦亜弥CD「想いあふれて」
悪くない。全体として75点だとしたら、収録曲全部が70点から80点のできという感じ。「捨て曲」もなければ、これだ!という曲もあまりないという。安倍なつみのベストアルバム「15色の似顔絵たち」で言えば全曲が「あなたに会えたなら」レベルの曲という感じ、ってこの例え、両方のアルバムを聴いていないとそもそも意味が分からないという。松浦亜弥の前作アルバム「ダブルレインボウ」で言えば、「ダブルレインボウ」(という曲)不在の「ダブルレインボウ」というアルバムという感じ、ってこれも分かりづらいな。
モーニング娘。コンサートツアー2008秋リゾナントLiveDVD
ライブを直接見てさんざん語ったので。「どうにも止まらない」で愛ちゃん(高橋愛)が脚を組み替えるシーンが映っていないのが悲しい。まあ別にそこ、愛ちゃんが歌っている場面でもないし、隅っこにいるだけだから、収録されるはずもないのだけれど。替わりに?「Take off is now!」がちょいエロくていい感じ。
安倍なつみコンサートツアー2008秋AngelicDVD
こちらも既にライブ本編を見た感想をさんざん語ったので。でも映像としても丁寧に作られている感じがして、いい。「・・・ひとりぼっち・・・」と「空LIFE GOES ON」がやっぱりいいな。
  • Hello!Project DVD magazine vol.18
  • 会場限定日替わり写真高橋愛
横浜アリーナで購入。もともとグッズは購入するつもりはなかったのだけれども、夜公演会場入りしたら、グッズ列が思いの外すいていて、何となく並んで、いざ順番が来て何も買わないわけにも行かず。DVDはまだ見ていない。日替わり写真は700円で、紙の台紙がついた写真が一枚。すげー商売。安倍なつみのも買おうと思ったら、売り切れだった。
安倍なつみメタリック写真セット
浜松公演のグッズ売り場にて購入。1000円。ライブに参加した「ファン」の義務って感じ?

■ 浜松日帰り旅行

私は日本地理に弱い。

浜松、名古屋の親戚でしょ?京都から名古屋へ行くのなんて新幹線を使うまでもない。帰り、夜遅くなれば新幹線も使うけれど。いつもは大垣発の列車、名古屋か金山で降りるけれど、そのまま乗り続ければそれでいいだけでしょ?大したことないじゃん。

躊躇なく京都発米原行きの新快速列車に乗り込む。10:00京都発。帰りはともかく、行きは新幹線代なんて払わないのだ。

米原発大垣行き。人は少ないけれども、列車も四両編成になるので、結構込む。乗り換え時間もわずか3分。座席確保のためにはトイレに行く暇もない。

大垣着11:28。乗り換えに12分ほど余裕があるが、次の列車は長時間(80分)乗るために、やはり座席は確保したい。というのでトイレに行く暇がない。もう昼飯時だが、弁当を買う暇もない。そもそも観光地でも何でもない名古屋周辺の普通列車で弁当を食べる雰囲気でもない。

大垣発豊橋行き。あ、豊橋までなんだ。いや分かっていたけれど。浜松まではまだ乗り換えが必要なのね。いや、何となく分かっていたけれど。新幹線使っちゃおかな。あ、大垣は新幹線はありませんか。そうですか。いや、分かっていたつもりだけれど。

普通列車で80分は結構長い。新幹線なら80分あれば京都から浜松に行けたのに。こうしている私の「時給」はいくらだ?新幹線代をけちるのは余りクレバーじゃない気がしてきた。いや、分かってはいたけれど。

いい加減腹も減ってきたけれど、豊橋から次の掛川行きへの乗り換え時間は6分。乗車時間33分。弁当を買って食べる気もしない。13:00過ぎているけれど、浜松で名物ひつまぶしでも食おうと思って我慢する。

途中浜名湖が間近に見える。最寄り駅は弁天島なんですか。浜松まで行っちゃうと浜名湖は見られないんですか。よく分からないけれど。でもそれほど時間に余裕がないので、そのまま浜松まで行っちゃいますよ。

浜松着13:39。全然観光地とかいう雰囲気じゃないですね。微妙に時間が余るんですけど。あ、昼ご飯食べなくちゃ。ひつまぶし、ひつまぶし、って全然ないやん。そもそも浜松ってひつまぶしだっけ?なんか間違っているような。でもこのあとのライブでなっちこと安倍なつみも「ひつまぶしをみんなで食べた!」って言っていたから、それほど間違ってはいないよね?

結局コンビニで手巻き寿司を買って、ベンチで食べました。むなしい。

ライブ会場は遠州鉄道遠州病院駅が最寄り駅らしいけれど、時間が微妙に余っていたので、浜松駅から歩く。街並みはなんと言うことのない地方都市、という感じ。

帰り。ライブが終わって浜松駅で新幹線の発車時間を見ると40分ほど余裕がある。じゃあ、というわけで駅前のウナギ屋にはいる。鰻重並1900円に生ビール。香ばしく焼けていて、結構おいしかった。でも新幹線の時間が迫っていたので、少しばたばたと店をあとにする。

名古屋でのぞみに乗り換えた方が早いみたいだったけれど、面倒なのでそのままひかりで京都まで。ライブレポートをざっくり車内で書き上げる。

■ それでも安倍なつみは素晴らしい

※微妙にネタバレあり。


初めての会場、浜松K-MIX内space-K。キャパが200人程度ということで、想像通り小さな会場。ステージも低く、また客席に近い。後列3列分ぐらいだけ階段状になっていて、見晴らしが良くなっている。また右側にステージからはかなりずれる空間があり、そこにも座席が並べられている。ステージが少し見切れ、音響も良くないが、ステージ中央を見るのには支障ない。入場順番が悪い人はそこを狙えば、少なくとも「前」で見ることは出来る。

というので昼公演はそこを狙って、120番台ながら最前席を確保。ステージ上手にいたギターの徳武さんは最後まで顔をほとんど見られなかったし、音響もいまいちだった気がするけれど、なっちは近かった。というので昼はなっち凝視モード。

夜は最後列の座席が空いていたので、そこのステージほぼ中央を確保。座席位置が高いため、前方の見晴らしが良く、音響もよし、最後列といっても会場が狭いので、非常にいい席。でも客席も全部見渡せるため、しょうもない客の動きまで全部見える羽目に。ホント、しょうもない。

バンドメンバーは前回Angelicツアー6人から4人が参加。一昨年、昨年と行われた「アコなち」ツアーと比べ、バンドメンバーは総変わりで楽器はベースが増えた。キーボード、ギター、ベース、ドラムと標準的なバンド構成。コーラス担当はなし。

Angelicツアーではこの新しいバンドメンバーと慣れるのにやや手間取ったか、安倍なつみの歌唱は好調とは言い難い部分が見られた。が、今回は絶好調と言ってもいいのでは。公演時間が短いこともあるのかもしれないが、立ち上がりから声が伸び、厚みのあるバックの音にいささかも負けていない。声にも艶があるし、声量・音程ともに安定している。バンドメンバーとの呼吸も合っていて、場面によってはばたついた印象が残るときもあったAngelicツアーの時よりも質的に明らかに向上している。

2007年ヴァンサンクツアーで、それまでのコンサートとは一段質が変わり、その後アコなちツアー2回、Angelicツアー1回と(ネガティブな意味でなく)試行錯誤が続いていたが、その集大成がここに来た、という感じ。また一段質を上げたと。惜しむらくはこのツアー、会場も小さく、公演回数も少なく、堪能できる人が非常に限られている。非FC会員にとってはまともに参加できるのはこの浜松公演が実質最初で最後という感じだし(明日の六本木STBも一般客は入れるが、平日の昼に瞬時にチケット売り切れの公演なんて)。私も今日でおしまい。

昨年アコなっちツアーでは、ツアー初期はセットリスト入りしていたのに途中で削られ、私は聴けなかった痛恨の想い出のある「愛ひとひら」、ここで来ましたよ。ブラスの入ったAngelic編成で聞きたかった気もするけれど、アコなちとはまた違った華やかにムーディーな今回のバンド編成には実に良く合っている。この曲は手拍子はいらない、と思うのだけれど、そして9割9分の客もそう思ってか、手拍子はしていなかったのだけれども、昼公演、さる一人だけが何か意固地になったように最後まで手拍子をし続けた。意味が分からない。だからそんなところで変な自己主張とかいらないの!夜公演は夜公演で陶酔しきった振りコピを大仰にやる人が近くにいて、これまた気が散ってしかたがなかった。本当、意味が分からない。

途中のMC、横浜アリーナ、エルダークラブ「卒業公演」が話題に。その中でも久々に福田明日香の名前を聞いたとき、公演当日には感じなかった感慨を覚えた。どこかしらしらけた思いも残っていた横浜アリーナ公演、でも今日、福田明日香の名前を聞いて、ようやく「真の」卒業公演があったのだ、と思えた。どんな顔で5人は向かい合ったのか、どんな話をしたのか、それは私の想像を超えているけれども、そのことを思うだけで、実際に公演を見たそのときよりも大きな感慨を覚える。

アンコール前、ラスト曲に「微風」。この曲だけではないのだけれども、この曲で特に感じることに、安倍なつみの歌声には何とも言えない悲しみがある。いつも笑顔、本質的に陽性の人だし、歌声も明るい。なのに、どこか悲しみをたたえている。まさにこの曲の世界のように、「微笑み」と「明日へ進んでゆく」未来への希望とともに、心の奥底にどこかぬぐいきれない過去への思い、悔恨の念。彼女は表現者として傷を負った。傷は人を駄目にもするし、深めもするだろうけれども、私はずっとその傷とともに彼女を見てきた。傷を美化は出来ないけれども、私は傷を負った表現者としての彼女を見守り続けるし、この歌声がある限り、私はずっと彼女のファンであり続ける。

■ 「ファン」のためのライブ

詳細な感想の前にもう一点。

私個人は本公演、(客を除けば)実によかったと思っている。それを最初に断っておいた上で。

公演時間70分。曲数13曲。通常コンサートの6割程度のボリューム。

それでお値段は普段のコンサートよりも1000円高い。さらに言えば、ほぼ同じ構成、会場の藤本美貴公演よりも2000円高い。

特に藤本美貴との価格差2000円は何だ?と思ったのだけれども、バンドメンバーの人数が違うのか。今年の藤本美貴公演はまだ分からないけれども、去年の例ではバンドはキーボードとギターの二人。本公演は4人。その差が2000円だと言われると、私は納得は出来る。

でもやっぱり70分、13曲のライブで7300円は一般的にいって相当高いと思う。何かで安倍なつみに興味を持って、ライブに参加してみた、という人がいたとして、この価格・内容に納得するかというと、そうは思えない。そういう意味では「ファンに甘えた」価格設定だと言わざるをえない。

私は「ファン」だから、ライブで少しでも収益を上げて、今後も継続的に開催されることを願って、特段欲しくもないグッズ写真も買いましたよ。私は写真蒐集家ではないので、普段は買わないのだけれども、今日はグッズ売り場があまりに閑散としていたし、もともと客数の少ないライブだけに、ちょっとは「お布施」しようと思ってね。そこはある程度甘えてくれてもいいと思っている。でもチケット代で甘えては駄目だと思う。それでは「ファン」しか参加できない、評価しないライブになってしまう。

■ 「アイドル」の客、「アイドル」のライブ

最初に愚痴から。

客がなあ・・・。なんでミキティ(藤本美貴)ライブみたいな感じにならないのかねえ。いや、客はそれなりにかぶってもいるだろうし、実際9割は普通なんだけれども、1割変なのが紛れ込むのがなっちコン。その1割がライブを駄目にする。

着席が求められている時点で、ライブの性質とかはっきりしているはず。実際明示的に着席が求められてもいないミキティライブでは守られていた規範。なんで「振りコピ」するの?なんでサイリュームの束を振り回すの?何「ボード」を掲げてんだよ。なにを演者(安倍なつみ)に客がアピールしてんだよ。意味わかんないよ。聴けよ。歌を聴けよ。そういうライブでしょうが。

こんな輩、ミキティコンでもあやや(松浦亜弥)コンでも見たことないよ。おかしいよ。悪いけれど、「最高」じゃないよ。駄目、全然駄目。なんでなっちコンだけこうなんだろう。がっかり。この期に及んでまだ娘。コンと同レベルなんですな。

「空気読め」っていう言葉、私は嫌いだけれども、ことライブに関してはやっぱり「読む」べきだと思う。空気を読まないことが求められるのは自己主張をする場面。「あえて」いうべきことを言う。そういう心性を排除するのが「空気読め」という言葉。でもライブで客が自己主張してどうすんだよ。客の9割が「ここはしっかり聴こう」と思っているのなら、それに従うべきだよ。なんで1割の訳のわからない自己アピールのために9割の客の思いが踏みにじられなきゃならないのか。

(私は好きじゃないけれど)客がアピールするのが認められている場もあるんだから、そういうことをしたい人はそっちに行けばいいじゃない。娘。でもベリキューでもそっちで頑張ってくださいよ。頼みますわ。

申し訳ないけれど、ライブの質ということでは、こういう1割弱の客のせいで、ミキティ・あややには遠く及ばないといわざるを得ません。その意味では本当はもうあまり来たくはないライブ。それぐらいレベル低いですよ、なっちコンの客は。たかが1割の客だけだけれども、それでライブ全体の質を下げるには十分です。

でもねえ、なっちのパフォーマンスはやっぱりいいんですよ、残念ながら。だから捨てられない。

でもたぶん安倍なつみはこの手の客に最後までつきまとわれるんだと思うよ。なっち自身もそれをよしとしているところがあるしね。

例えば間奏中の拍手。演歌歌手じゃないんだから、そんなものはいらない。きちんと演奏を聴こう。でも安倍さんがおじぎをして拍手を煽ってしまう。曲の最後も拍手を求めるタイミングが早すぎる。「振りコピ」も微妙に安倍さんが煽っていると見えなくもない場面があるしね。どうしても「アイドル」としての作法から抜けられていないところが見られる。それは仕方がない、そういうもの、なのだろうか。ミキティ・あややとなっちの違いは何なのだろう。やっぱり*私が*なっちコンを捨てて、ミキティ・あややに走るべきなのだろうか。

2009年02月07日

■ 微風ツアー浜松

ネタバレ速報

横浜アリーナ最終公演の日、やはり福田明日香が見に来たらしい。久々に5人が揃ったとのこと。

以下、セットリストとMCに関する簡易レポート。


  1. スクリーン
  2. スイートホリック
    MC1
    「地元の人!」「はあい」「またぁ」。恒例。
    バンドメンバー紹介。(夜)和田さんのシャツ「シマウマみたい」。徳武さん紹介の際、微妙に噛む。「いつもかっこいい」。「え、僕は?」と六川。
    ひつまぶしを食べた。ベースの六川さん「毎日食べてもいい」。
    (夜)浜松って餃子の消費量が日本一なんだって!え、違うの?ネットでね、調べたらそう書いてあったの。まあどうでもいいんですけどね。
  3. 愛ひとひら
  4. 恋の花
  5. 東京みちくさ
  6. ちょっとずつね。
    MC2
    ハロプロ卒業式、横浜公演の話。
    応援席ではみな乗りまくっていた。なっちは泣かないように必死だった。
    (昼)石黒彩・福田明日香が見に来て、オリメン5人が揃った。
  7. 息を重ねましょう
  8. さよならさえ言えぬまま
    MC3
    「さよならさえ言えぬまま」、すごくすき。切ない。
    (夜)「スクリーン」とどっちがシングルでも良かったと思っている(となぜか小さな声で)。
    (昼)自宅にテントウムシが入ってくる。さらに床にいるような虫(?)がいたりして、そのときには何か覆いをかぶせてお母さんが来るまで放っておく。最近は公園を散歩する。ストレス解消にもなるし、お勧めだよ。
    (夜)エルダークラブみんなで打ち上げをした。普段しゃべらない人ともおしゃべりをした。「例えば?むらっち(村田めぐみ)とか。ふだん「わぁ〜」とかいって来るけれども、まとまって話をする機会はあまりなかった。初ソロライブがあるということでアドバイスとかした。あとかおり(飯田圭織)。「なっちすきだよ〜」。裕ちゃんは意外と落ち着いてビールを飲んでいた。よっちゃん(吉澤ひとみ)が踊っていた。「たのしいっぅよう」。あ、この話は内緒だよ?(キーボードを打つ仕草をして)駄目だよ(あ、書いちゃった)。かおりの件もね。
  9. 25〜ヴァンサンク〜(27Version)
  10. 甘すぎた果実
  11. 愛しき人
    MC4
    三文オペラ。
    公演日をきちんと覚えておらず、カンペ丸読み。夜公演は頑張って言えました!とちょっとアピール。拍手。
    出演者皆個性的。デーモン小暮さんがお父さんだよ。稽古とか化粧とかしてくるのかなあ。ああ、でもあれが素顔なんだっけ。(夜)歌がすごく難しい。
    お芝居も楽しいけれど、でもやっぱり歌が好き。今回のお芝居が終わったら、またライブやるから、絶対来てね。
  12. 微風
    アンコール
  13. 夕暮れ作戦会議

公演時間70分

キーボード和田、ベース六川、ドラム濱田、ギター徳武

2009年02月02日

■ 宴の後

公演時間はほぼ3時間。アンコールに応えてエルダーメンバーのみが再登場。手を振ってあっさり退場。私が会場を後にしたのが9時5分頃。駅まで10分弱

そんなこんなに備えての新大阪行き最終列車の指定席確保。でも微妙に時間が余る。

とりあえず夕食の確保に奔走。新横浜で食す余裕は全くなく、駅で弁当を探すがことごとく売り切れ。そりゃそうか。うっかりしていた。

途中シュウマイだけを確保して、あきらめ悪く駅構内売店を探し回ると、運良くちょうどどこかに残っていたらしい最後の在庫を出したところに行き当たる。無事夕食get!。今日はいい日だ。

でもいろいろ胸が詰まって食欲がテンでなく、新幹線に乗車中ずっとだらだらと食べ続ける。簡単なレポートを新幹線車中で書こうかとも思っていたのに。

自宅に帰り着いたときには日付が変わっていた。レポートをざっくり書いたらもはや午前3時。寝よう。

■ そして卒業

私は泣いたことがない、卒業式では。

卒業式の日に泣いたことはある。中学の卒業式後のホームルーム。私のクラスには不登校の生徒がいた。担任はあれこれ手を尽くしていたようだ。せめて卒業式だけでも、そういう想いもあったのかもしれない。しかしその生徒は結局現れることはなかった。そして担任(男)は泣いた。それにつられて私も涙が出た。その担任は私の学校生活の中で一番好きだった「先生」だと思う。

小学校の時は訳のわからない小芝居をやらされてうっとうしかっただけだし、高校の時は「セレモニー卒業式粉砕」みたいな言辞を弄する糞ガキになっていたし、大学の時は卒業式の時間は学部校舎前で同級生と酒盛りをしていた。大学院の時は式の存在自体ほぼ覚えてさえいなくて、研究室で無駄話をしていた。それが私の卒業式。

今回、「式」で初めて涙が出た。今日の式こそ唾棄すべき「セレモニー卒業式」の典型だったのに。しょうもない「アワード」形式。未だに意味・意義不明なエルダ・ワンダ分割。事務所のよくわからない思惑を飾り立てるためだけの「卒業式」。半ばそう思っていた。

それでも事務所の思惑にまんまと乗せられて、本来だったら行かないワンダ・エルダ合同コンサートなんかに横浜くんだりまで出かける羽目になった。

でも泣けた。来て良かったと思った。4万円近い出費だけれども、本当に来て良かったと思った。

座席はバックステージファミリー席なる種別で売られていたもの。本来なら発売しない席を、卒業という名の下に売り出し、それが売れてしまう。何だかなあ、と思いながら買ってしまった。

買えた席は幸か不幸か昼公演でのふつうのファミリー席のすぐ近く。下手側真横からステージを見る席。せめて座席場所が逆サイドになるだけでもうれしかったのに(私のいた側は高橋愛がほとんど来ない側だった。不幸だ)。昼夜ほとんど同じ席に座ってみる羽目になる。

でもバックステージファミリー席としては結構お得だったのだと思う。ひどい席は本当にまともにステージが見えそうもない感じだった。本当に「その場にいられるだけで幸せだと思え」と言わんばかりの。

夜公演、それは私にとってはほとんど娘。OGと現メンバーとの分割式だった。さくら組の安倍なつみと高橋愛、この二人が今後共演する機会のあるやなしや、「好きな先輩」を歌った五期そろい踏みの機会はいかに。

「ここにいるぜぇ!」。曲の最後、ばらけたメンバーが集まってくる。しかし中心に空間が。最後の最後にそこに飛び込んでくるのが安倍なつみ。現メンバージョンではそういう構成にはなっていない(気がする)。久々に飛び込むなっちを見た。

「LOVEマシーン」。定番だけれども、やはり今日は必要。オリジナル、現メンバージョン、それぞれの良さがあり(それでもさすがにこの曲はオリジナル優位だけれども)、今日のはそれが融合していた。

泣けたのは月並みだけれども、オリジナルメンバーによる「モーニングコーヒー」。安倍なつみの顔がスクリーンに大写しになったときになぜか涙が出た。あとは10年前の自分に贈る言葉を述べたとき。「あなたが選んだ歌うという道は間違っていないよ、あと食べ過ぎないでね」。

そして卒業セレモニー。例によって高橋愛がぐだぐだの送辞。「またエルダーメンバーとハロプロメンバーで合同コンサートとかやると思うんですけど」とかなんとか。いや、今日それを言っちゃおしまいだよ。「3Sをスローガンに頑張っていく。Sing、Show、そしてSmile」。そしてとびっきりの笑顔。最後に中澤裕子と高橋愛の抱擁。見るべきものは見た、と思った。

■ Sing, Show

数日来のもやもやした気持ちが晴れ、天気も前日から一転快晴。

13:30横浜アリーナにて開演のコンサートに向けて10:00過ぎに京都から出発。到着予定時刻は新幹線新横浜駅に12:54。ぎりぎりの旅程になったのはコンサート当日がモーニング娘。コンサート福井公演チケット発売開始日でもあったからだ。リーダー高橋愛の出身地。その福井公演のチケットを取りそびれることは安倍なつみバースデーコンサートのチケットを取りそびれるに等しい痛手。チケット発売開始は10:00より。というので、それを自宅ですませてから出発ということにしたわけだ。

果たして希望のチケットはあっさりとれ(まあ福井公演なんてものが瞬時に売り切れるはずもないのだが)、気分よく、しかし少し焦り気味に新横浜に向かう。

念のため帰りの切符も押さえてしまう。新大阪行き最終列車。公演時間が3時間を超える可能性を考えて、やや余裕を持たせた。最終列車なれば座席を確保できない可能性も考慮して、早いめに指定席を押さえたわけだ。かくしてコンサート当日まで何の準備もしない行き当たりばったりの日帰り「遠征」。

新横浜から会場の横浜アリーナまでは急いで歩けば10分足らず。思った以上に余裕があった。ただしグッズを買う余裕は無し。予定もさして無し。会場に着くや、そのまま座席に向かう。

昼公演はバックステージ席の設定はなく、ふつうのファミリー席。大きな会場のほぼ最後方、ステージが遠いだけでなく、夜公演で設定されるバックステージ席とのほぼ境目、ステージのかなりの部分が見切れる。この界隈でいう「糞席」の典型か。

実際あまりにステージとの距離があるのは辛いかもというのもあって、アリーナ公演には行ったことがなかった(もっとも最近大阪でアリーナ公演が行われたこともないし、アリーナ公演が行われるコンサートにわざわざ東京にいってまでみたいと思うものも今まで無かった)。果たしてステージへの距離は想像以上にあるし、ステージが見づらい端席だし、果てさてどうなるものかと不安に思う。

意外と問題ないものです。確かにステージは見えない部分も結構あるし、見えてもメインステージにいるメンバーは横顔か後ろ姿しか見えないし、助けのはずの特大スクリーンも角度の関係で全然見えないし、とかなりひどい環境だったけれど、それはそれなりに楽しめた。サブステージを結構使うし、大きなスクリーンは見えないけれど、サイド席用に非常に小さなスクリーンは用意してあったので、そのスクリーンを双眼鏡で見ればそれなりにいろいろ見ることができた。スクリーンを双眼鏡越しで見るなんて、と思うが、やってしまえばそれはそれでありだな。これからはアリーナ公演も避けなくてもいいかなと思う。といっても、今後私が行きたくなるコンサートをアリーナでやる機会があるかどうかは不明。

とりあえず昼公演を見た段階でのざっくりとした感想。

ワンダ・エルダ合同コンサートというものをこれまでは敬遠してきたけれど(横浜でしかやらない、というのが大きい)、そして後でDVDで見る限り、それなりの(京都横浜往復旅費を含む)金を払ってまで見たいとも全然思わなかったけれど、少なくとも今回のコンサートはかなり、相当、いい。正直エルダ単独よりもおもしろかった。

理由は結構はっきりしていて、モーニング娘。。やっぱり現メンバーが必要。OGだけではどこか何となく物足りない。現メンバーとOGとが合わさったこのパワーこそ、私が欲していたものだと思った。なのにみすみすファンクラブを分割とか。いまさらながら信じられない愚作といわざるをえない。

そのパワーを特に感じさせられたのが2003年時のモーニング娘。分割ユニット、さくら組、おとめ組の再結成。とくにいろいろあって崩壊状態にあったおとめ組がいつのまにやら完全復活している。すごい。感動。若き田中れいなが敢然とセンターを張り、石川梨華・藤本美貴といったエース格のメンバーがそれをしっかりサポートする。なんだか2003年の魅力がそのまま反復されて、たまらなかった。さくら組は。。。すみません、なっちと愛ちゃんが同じステージに立っているというだけでいっぱいいっぱいで、全体のパフォーマンスを見る余裕は全くありませんでした。

久々の辻ちゃんこと辻希美。変わってねえ!なんだか半ケツ丸出しにしていた頃をそのまま思い出してしまった。ママになったレディーになんてことを。

ミキティ。みんなどれだけミキティが好きなんだ。なんたる大声援。ミキティもエルダー公演に引き続き、なんだかとても楽しそう。うーむ、やっぱり歌謡曲歌手藤本美貴ではなくて、ミキティなんだな。「アコースティックライブ」だけじゃなくて、「真ミキティ」ライブもやっちゃいなよ。

前田有紀「ケンチャナ」。彼女の生歌を私は今後どれだけ聴く機会があるのだろう、と思うと、実は私にとって一番の「別れ」は彼女の生歌なのかもしれない、と思ったりもする。あらためていい歌、アリーナ会場を圧倒していた。この曲はamazonに予約済み。皆も買え。

メロン記念日。大阪厚生年金大ホールでもすごいパワーを感じるけれど、アリーナクラスになるとますますパワーアップする、すごいユニット。アリーナ会場を力でねじ伏せ、制圧してしまう。ライブハウスクラスの活動だけになるのはもったいない。こういうところでも「エルダー分割」の不安・不満が顕在化してきてしまう。

モーニング娘。五期メンバー「好きな先輩」。ああ、これをやるか、やっちゃいますか。「ずるい」ねえ。今現メンとOGとが「分割」されているのって実質五期だけなのか。六期は、まあ分割されてるっちゃされているけれど、ミキティとそれ以外のメンバーとはそれほど「同期」感もないからね。

松浦亜弥。淡々と新曲「チョコレート魂」。うん、結構好きかも。「Yeah!めっちゃホリディ」、いつもながらに迫力のある「あやや」。「笑顔に涙〜THANK YOU! DEAR」はラストにもってきてもいいクラスの名曲。でも娘。の曲じゃないから今回は無理なんだよな。

後は夜公演の感想と併せて。

■ Smile

私は待っていたのだと思う。高橋愛のある想いを察せられる機会を。

その機会は最大限に早くやってきた。明石家さんまさんとのラジオ「ヤンタン」。

件のネタが三流イエロージャーナリズムに流れて最初の放送。もし「声」からだけでも何かを感じられれば、と思っていた。しかしおそらく誰かが気を利かせたのかもしれない、かなり迂回した形だが、タイムリーなネタが振られた。

「(恋愛)スキャンダル」ネタ。そのことについて語る高橋愛の声は、いつものようにどこか茫洋としつつ、しかし心の底には確たる意志を感じさせられる凛とした響きの中に、かすかな怒気が覗いていた。

私がおそれていたもの。それは高橋愛の声の中にかすかな「恐れ」が感じられること。

「恐れ」の種がやがて根を張り、「ファン」への不信感となり、そうして彼女が去っていくこと。私たちはかつてそのようにしてあるメンバーを失った。私たちは振られたのだ、と思った。私はもうあんな形で振られたくはなかった。

もちろんそのときと今回とではいろいろな状況が違う。だからすぐに彼女が去ってしまうことまで心配したわけではなかったが、それでも彼女の中にかすかに芽生えた私たち(ファン)への恐れ・不信感を彼女の中に見ながら、彼女を見つめていくことは辛いと思った。彼女のファンへの笑顔の中に曇りが見られるとしたら、それはとても辛いことだと思った。

でも彼女の声には「恐れ」はなかった。そうではなくて「怒り」だった。まだ見捨てられていない、と思った。馬鹿息子を叱る母親のような、どこかおおらかな怒りを感じたとき、私は自身の中にあった不安が一掃されたように感じた。

2月1日、ハロプロコンサート。彼女の笑顔にためらいの影は見えなかった。どこまでもすんだ笑顔だった。