重層的非決定?

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2010年12月31日

■ ハロプロ?大賞2010 イメージ部門

写真集

  1. 高橋愛 『形』 書籍
  2. モーニング娘。 「アロハロ!モーニング娘。写真集2010」 書籍
  3. 亀井絵里 『sweet』 書籍
  4. 安倍なつみ 『夏・美』 書籍

イメージビデオ

  1. 高橋愛 「Figure」 Blu-ray
  2. モーニング娘。 「アロハロ!4 モーニング娘。」 Blu-ray
  3. 亀井絵里 「too sweet Eri」 DVD
  4. 安倍なつみ 「夏海」 DVD

デジタル写真集

  • 高橋愛 Digital books vol.69(2009年写真集「私」より) データ
  • 高橋愛 Digital books vol.71(2009年写真集「私」より) データ
  • 高橋愛 Digital books vol.74(2010年写真集「形」より) データ
  • 高橋愛 動く!写真集「アロハロ!モーニング娘。2010」 データ

白井 ん?写真集とかじゃなくて、DVDとかも全部一緒?

長 メディアの種類は関係ないからね。楽曲だって別にCDでなくてもかまわないわけだし。ただ順位はメディアごとに出しておいた。やっぱ動画と静止画じゃいろいろ違うし。

黒田 それにしてもなんだかんだたくさん買ってるね(笑)。

白井 写真集とイメージビデオはある意味同順だな。

黒田 要するに「愛ちゃん」がたくさん写ってれば満足なんでしょ(失笑)。

白井 なるほど、だから全部が高橋愛ソロである「デジタル写真集」では順位がついていたいわけだ(笑)。

黒田 で、冒頭で高橋愛のエロスについてはさんざん語ってもらったから、それ以上は細かく聞かないけど、この中でどのシーンとか衣装とかが特に好きなの?

長 アロハロ!4で「元気ピカピカ」を水着で歌い、踊っているシーン。普通に歌って踊っているから、いかにもグラビアという仕草とかポーズじゃない訳よ。そうすると鍛え上げられた筋肉がくっきり見えて、これがもうたまらん。

黒田 筋肉フェチかよ!

長 どの作品、どのシーンも、ちらりズムを感じさせるシーンがあったり、何とも女性らしい恥じらいを感じさせるポーズ、表情があったり、愛ちゃんのコケティッシュな魅力が満ちあふれていて、簡単には絞れないっす!たとえば「Figure」で紫色のビキニを着て・・・

白井 もういいから(笑)。それより高橋愛以外のメンバーの作品についても簡単に語ってくれよ。

黒田 「夏海」をまだ開封すらしていないことがばれるからだめらしい(笑)。

■ ハロプロ?大賞2010 楽曲部門

  1. 永縁 前田有紀 ミアネヨ 〜ごめんなさい〜
  2. 泣き出すかもしれないよ モーニング娘。 女が目立って なぜイケナイ
  3. メロンティー メロン記念日 MELON'S NOT DEAD
  4. 雨上がりの虹のように 安倍なつみ 雨上がりの虹のように

黒田 なんか一瞬めまいがした気がするが、落ち着いて2位以降から見ていこうか。

白井 今年の対象曲は去年よりは減少、ただし2008年よりは多い、という感じ。まあ娘。が2枚アルバムを出したのに救われた感じかな。

長 娘。の曲はアルバム曲もシングル曲も両曲揃いなんだけれども、逆にこれ一曲というのが案外難しかった。

黒田 で、カップリングの「泣き出すかもしれないよ」なの?

長 この曲、ヴォーカルレスでコーラスをしっかり聴けるようにしたバージョンがあって、これがとてもいい。コーラスの声が透明感があって、優しくて、なんだか泣けるの。

黒田 えーと、この曲のコーラスって誰?

長 高橋愛。

黒田 あっそ。

長 メロンティー。本来は去年の分なんだけれども発売がいくら何でも直前過ぎて入手できなかったので、今年分に。これはメロン記念日のよいところがきっちり出ている良曲だね。

黒田 それでも同じアルバム収録曲なら昨年度対象の「青春・オン・ザ・ロード」とか「DON'T SAY GOOD-BYE」の方が好きなんでしょ?

白井 なんだ?せっかくのなっち曲が4位?。

長 いい曲ではあるんだけれど、ちょっとまったりしすぎな感じ。もっと起伏のあるドラマチックな曲の方が安倍なつみの表現力に見合っている気がする。いい曲ではあるんだけどね。

黒田 問題は1位だよ。何?この曲。誰が聞いているんだよ。

長 俺。

白井 演歌のシングルのそのカップリングだもんなあ。たぶんこれ読んでいる人でこの曲聞いた人は一人もいないだろうなあ。

長 俺が聞いているからいいの。静かでともすれば単調なメロディーなんだけれども、ささやくような歌唱の中に強い情熱が潜んでいることが伝わってくる。圧倒的な歌唱力のなせるわざともいえる。

白井 で、久々に藤本美貴の2008年の曲「遠い恋人」を聞き直しているという(笑)。確か作曲が同じ人だったと。

長 選から漏れた曲についても簡単に。モーニング娘。シングル「女と男のララバイゲーム」。これはライブバージョンが圧倒的にいいな。愛ちゃんのタメ。アルバム「10 MY ME」収録の「Loving you forever」。これは珍しく歌詞で泣ける。「君と出会い、君を愛したね。当然のように愛した」。このフレーズ。「10 MY ME」は高水準の曲が多すぎて、逆にこの一曲というのは難しかったけれど、とりあえずこの曲。

黒田 「元気ピカピカ」のPVを相当回数見ていたみたいだけど?そう、あの水着のやつ(笑)。

長 それは別ジャンル。

白井 「Fantasy! 拾壱」は「10 MY ME」以上にまとまりがよくて、ますますこの一曲というのは難しかったね。

長 「Fantasyが始まる」。メロディもドラマチックでかっこいいし、高橋愛のフェイクがすばらしい。「女心となんとやら」。新垣里沙のかっこいい歌い回しがとてもいい。「I'm Lucky girl」。メロディーもキャッチーだし、メンバーおのおのの歌唱の特徴がいい感じで出ている。「愛しく苦しいこの夜に」。亀井絵里卒業曲として珠玉。せめて最後の横浜アリーナで歌ってほしかった。「電話でね」。高橋愛ソロらしい「変な」曲。最初はぴんとこないのだけれども、聞き込むと「なるほど」と思う。

白井 それ以外の曲もどれも味があって、本当に捨て曲がないアルバムだった。アルバム賞としては文句なしでしょう。

アルバム賞 「Fantasy! 拾壱」

黒田 あ、ここでどさくさにアルバム賞を発表しちゃうんだ。

■ ハロプロ?大賞2010 全体総括II

黒田 じゃあ、さっさとMVPの発表から行こうか。

白井 最初にMVPからやるの?

黒田 高橋愛大賞なんだからMVPは最初から決まっているしね。

長 待て待て。だから高橋愛大賞じゃないって。ハロプロ大賞。ハロプロ全体を客観的に俯瞰して、その活動を評価しようという賞なんだから。

黒田 君の頭の中に客観性が保持されていたことはただの一瞬もないよな。

白井 まじめな話、見ている活動にも偏りがありすぎるよ。今年一年の支出額の集計表を見てあきれた。モーニング娘。、愛ガキなどを含めて高橋愛がらみの支出が全体の74%。これはもう「単推し」と言っていい状態だな。

長 だ〜か〜ら〜、モーニング娘。はモーニング娘。でしょうが。個人名では未だ安倍なつみがトップだよ。

白井 娘。名義じゃなくても、高橋愛個人名義と高橋愛・新垣里沙名義をあわせれば、安倍なつみを上回るんだが。

長 そういう足し算は意味がない。愛ガキは愛ガキ。

白井 MVPはとりあえず置いておいて、支出額合計がまたずいぶん増えたものだ。その中でも交通費とグッズへの支払いがものすごく増えている。

黒田 去年は山梨まで行ったのに、今年は福井とか静岡とかぐらいでしょ、地方は。何で交通費がそんなにかかるのさ?

白井 横浜を含む関東圏に行きすぎだね。特に秋以降、何回いってんだって感じ。

黒田 グッズは?

白井 DVDはしょうがないとして、写真ものを買いすぎだね。どうせあとから見もしないくせに。

長 MVPを決めるってコーナーで何人の財布の中を覗いてんだよ?

黒田 じゃあ先に行こうか。

長 MVPを決めるんじゃなかったのかよ!

■ ハロプロ?大賞2010 全体総括I

長 まずは今年一年を振り返ろうか?今年はハロプロにとってどんな一年だった?

白井 ハロプロを振り返る前にまず君の嘘つきぶりを確認するべきだろうな。

長 は?

黒田 そうそう。去年土壇場まで「一推しは安倍なつみ」を言い続けた。我々がさんざん「推し替え」済ませているはずだと詰め寄ったのに。結局一推し高橋愛になってるじゃねえか。

長 推し替えをしたのは今年冬じゃないか。

白井 いやいやいやいや。別にそのとき特別な何かがあった訳じゃねえだろ。単に現状を追認しただけだよ。

長 いやいやいやいや。今年の活動をいろいろ見ての「推し替え」なんだから、去年のあの時点で「安倍なつみ一推し」は嘘ではなかったんだよ。

黒田 ほおーーーーー?君は高橋愛が安倍なつみを上回っているところはエロさだと言ったよな。高橋愛が今年新たにやった活動である朗読劇も即興劇もブログもエロくないじゃん。

長 だからだね、最終的には愛ちゃんイメージビデオ「Figure」のBlu-rayをみて、だな。その前にはドラマで緊縛シーンがあったりとか、デジタルブックスが3回も愛ちゃんが登場したりとか、モーニング娘。名義で出したアロハロ2010の水着が愛ちゃんの露出が特に大きかったりとか、まあそういうのの積み重ねで、だな。

黒田 そっちかよ!

白井 嘘つきの汚名を逃れるためにただのエロ親父の汚名を進んで被る君の姿勢には感服したよ。

長 いやいや、エロスの追求は大事なことだよ。ツアー目標を「エロ可愛く」とするとか、ライブ中の振りでスカートがめくれるシーンで客が歓声を上げるのを聞いて「(気持ちが)あがる」と言ったり、写真集のために痩せすぎないようにしているとか、きちんと狙ってやっているところがいいんですよ。ハロでエロスを狙ってやるというと石川梨華、岡田唯、三好絵梨香の美勇伝とか松浦亜弥、藤本美貴のGAMとかあるけれど、あの辺はどっちかというと制作サイドが狙っているだけ。自身で狙ってってのは後藤真希に次いで、愛ちゃんが二人目ぐらいじゃないのかな?しかも狙っている方向が「モロ」のエロさじゃないところがいい。表現においてエロスを狙う、というと「セックス(性行為)」表現に近づくことが多いけれど、それじゃ言っちゃ悪いがアダルトビデオの後追いみたいなものだ。高橋愛の表現するエロスはそうじゃない。その方向で言えばせいぜい高校生のスカートめくりレベル。行き着く先が「性器」そのものではなくて、チラ見し、させるという関係の中に生起する男女間の感情、「精神」なのだよ。「見たいの?」「見たい!」「へえ(笑)。そんなに見たいんだ。ばっかみたい(可愛い)」。

黒田 高校生がスカートめくりなんかしないでしょうが。なんか高尚っぽくものをしゃべっているけど、結局言っていることは「成人の性」を避けて、幼稚な性表現にすがりつくという君のロリコンぶりを露呈しているだけじゃないのか?

長 24歳の女性のエロス表現をほめて、ロリコン扱いされるとは思わなかったよ。

白井 年齢は関係なかろう。高橋愛は童顔だし、言動からどこかしら子どもっぽいところがあるし。というか一回り以上年の違う「アイドル」のエロスを語っている時点で・・・。

黒田 そもそもいい年扱いたおっさんが「愛ちゃん」とか言ってる時点で終わってるだろ。

長 いやいや、始まっているのさ。

■ ハロプロ?大賞2010 開会の辞

長 ここを更新するのも久々だな。

黒田 なんかかび臭いんだが。ちょっとは掃除しろよ。蜘蛛の巣がはってるし。

白井 で、今日は何で集まったんだ?まさか?

長 言うまでもなく、ハロプロ大賞をやるのだ。

白井 やるのかよ!

黒田 だから高橋愛大賞だろ?

長 いやいやいやいや。

2010年01月03日

■ ある裁判の記録4

長 ああ俺は愛ちゃんに恋してますよ。これが俺にとっての恋愛レボリューション2010さ、イエイ。

白井 壊れたか。

長 で?だからなんだっての?あややだって言ってるじゃん。「妄想の中だったら服をビリビリにしようが何しようが構わない」って。

黒田 で、君は愛ちゃんに何をしたんだ。

長 残念ながら特段のことは。そこまで若くねえし。妄想力ってのは歳とともに減退するものだ。ただ愛ちゃんを見ると胸がときめくだけさ。

黒田 いやいや。十分に「若い」よ、君は。十分に妄想的だし、十分にキモイ。

長 で?それでそのことがこの「裁判」となんの関係があるんだよ。

黒田 もう自白してしまっているじゃないか。恋している相手こそ君にとってのNo.1って事じゃないか。

長 いやいやいやいや。そこが根本的にちがってるんだよ。「恋」と「推し」とは別であっても全然おかしくないだろ?

白井 「推し」に「恋」する必要はないが、「恋」している相手がいればそれが「推し」になるのが普通だろ?

長 じゃあ、君の「推し」はリアル恋人かよ?

白井 君は高橋愛とリアルに付き合ってるわけじゃない。彼女の表現物を通じて彼女に「恋」したわけだ。それは表現者としての彼女への最高の思い入れであり、それが「一推し」にならないとしたら、「一推し」ってなんなんだって話だよ。

長 わかった。じゃあこういえばさすがにわからず屋の君たちにも理解出来るかな。俺は高橋愛の先に安倍なつみを見ているんだよ。高橋愛には安倍なつみのようなライブをやって欲しい。安倍なつみのような舞台に出て欲しい。安倍なつみが三文オペラで見せたようなパフォーマンスを見せて欲しい。俺はたしかに今は高橋愛を中心に見ているかもしれないけれど、俺はその中に宿る安倍なつみを見ているんだ。安倍なつみはスピノザ的神のごとく、高橋愛の中にも遍在している。そういうことだよ。


長 どうだ。ぐうの音も出ないだろう。


長 俺の圧倒的勝利だ。完全無罪だ。


長 黒田よ、もう降参しろ。さっさと起訴を取り下げろ。


長 白井くん、もう無罪判決しか下しようがないだろ。さっさと判決言い渡せ。


長 おい、黒田くん、白井くん、なんか返事しろよ。


長 おーい。


長 え?もう誰もいないの?この落とし前、どうつけてくれるんだよ。


長 オチはねえのかよ。


長 ここはどこ?俺の一推しは誰?


長 ・・・・・・・。


・・・・・・・

2010年01月02日

■ ある裁判の記録3

白井 続いて証人尋問を行います。検察官、どうぞ。

黒田 それでは証人に伺います。被告人の普段の頭の中の状態について教えてください。

長’ 「ハロプロ」のことを考えているときは、まず高橋愛のことを考えています。ライブなどイベントの前はそのイベント、及びその出演者のことを考えることが多いですが、例えば松浦亜弥コンサートの直前にも高橋愛のことを考えていたために、コンサートチケットを忘れるという失態を演じました。有り体に言うと寝ても覚めても愛ちゃんという状態です。

長 なんだよ、こいつ(笑)。なんで俺の頭の中の状態なんてことを勝手にしゃべってんだよ。適当なこと言ってんじゃねえよ。

黒田 証人は被告人の複製であり、被告人の頭の中をトレースすることができます。したがってその証言には十分な信憑性があります。

長 オカルトかよ!SFかよ!んなもん裁判物では反則に決まってんじゃねえか。

白井 異議を却下します。検察官は尋問を続けてください。

黒田 それでは被告人のエピソードについてもう少し伺います。握手会の後の被告人の状態はいかがでしたか。

長’ それはもう「キモイ」の一言です。とてつもなくだらしなく緩んだ顔をしていました。

長 いや、俺の頭の中に俺の顔の画像はねえだろ。もうその時点で捏造丸出しじゃん。

白井 異議を却下します。続けてください。

長’ もうあれは完全に恋そのものでした。擬似恋愛なんてものじゃありません。本気で高橋愛に恋していました。阿呆です。このようにキモイおっさんが高橋愛に恋するなんて犯罪です。有罪に決まっています。

長 いやいやいやいや。そもそも罪の内容が変わってるし。もうむちゃくちゃだろ。

黒田 以上、被告人の異常性は明確であり、その悪質さが十分立証されたものと検察官は考えます。

白井 被告人は最後に言っておきたいことはありますか。

長 最後も何も、最初から最後まで何もかもむちゃくちゃじゃねーか。

2010年01月01日

■ ある裁判の記録2

白井 それでは続いて証拠調べに入ります。検察官、どうぞ。

黒田 はい。2009年MVPを決定する際にも、被告人はほとんどなんの迷いもなく高橋愛を指名しており、またそれに至る振り返りでも高橋愛への言及量は安倍なつみを圧倒しております。

長 いやいやいやいや。2009年の活動振り返りでしょ?活動量に合わせて言及してるだけじゃん。しゃーないやん。

黒田 また2009年の全エントリにおいて「高橋愛」に言及したエントリ数85、「安倍なつみ」に言及したエントリ数77となっており、「高橋愛」が「安倍なつみ」を圧倒しております。

長 いやいやいやいや。言うほど差、ないやん。それにこれも活動量にある程度比例するのはしゃーない。

黒田 活動量とは無関係に被告人が「高橋愛」への言及をしている証拠として「Word2007でのマウス操作」なるエントリを提示いたします。ご覧のとおり、なんの脈絡もないところで唐突に「高橋愛」に言及しており、被告人の頭の中がいかに高橋愛でいっぱいかが明確であります。

長 いやいやいやいや。あれはギャグだから。mixiあたりで検索かけているとあんなふうにほんとになんの脈絡もなしに「高橋愛カワイイ」とか書いてる日記が見つかるんだよ。それをパロってみただけだし。

黒田 それでは決定的な物的証拠を提示いたします。下グラフをご覧ください。

2009年度メンバー別支出比率<br />安倍なつみ25%、モーニング娘。40%、高橋愛16%

黒田 本グラフは2009年度のメンバー別支出比率を示したものです。

長 個人名ではなっちが一番じゃん。

黒田 モーニング娘。と高橋愛を合算した金額は安倍なつみを圧倒しています。

長 いやいや。モーニング娘。はモーニング娘。だから(笑)。

黒田 被告人は以前より「高橋愛がステージにいる時間はほとんど高橋愛しか見ていない」などと述べており、「モーニング娘。」に対する支払いの9割が高橋愛個人への支払いとみなすことができます。

長 なんなんだよ、その意味不明な想定は。だいたいこのグラフ、交通費が入ってないじゃないか。交通費は6割以上が「安倍なつみ」のためのものだよ。

黒田 交通費は事務所が儲からないから関係ない。

長 いやいやいやいや。それこそ関係ないじゃん。俺の心の問題でしょ?俺はなっちを見たくて多額の交通費を掛けてるの。娘。に比べて現場数が少ないから、東京でも山梨でも行くの。

黒田 裁判長!それでは証人として長’氏を申請いたしますので、採用の上、証人尋問の許可をお願いいたします。

白井 長’氏を証人として採用し、尋問を許可します。

長 誰だよ?

■ ある裁判の記録1

長 明けましておめでとう!ってまだこのモードでやるの?そろそろ家かえって屠蘇飲みたいんだけど。

黒田 証拠はすべて揃ったな。

白井 うむ、完璧だ。

長 は?

白井 これより長被告人の偽証罪について、審議を行います。被告人は前に出なさい。

長 はあ?

白井 それでは黒田検察官、冒頭陳述をどうぞ。

黒田 はい。被告人はすでに「推し替え」を済ませており、一推しは高橋愛になっているにもかかわらず、以前一推しは安倍なつみであると虚偽の証言を行い、本サイトの読者を欺き、自身の立場を隠蔽し続けています。これは立場性・当事者性を重んじる被告人の普段の立場・言動からして、明確な読者への裏切り行為であり、許されることではありません。検察官は証拠によって被告人の証言の虚偽を暴き、その罪を立証しようとするものであります。

長 なんだよ!誰が「推し」かなんて俺の心の中のことじゃないか。なんで他人から嘘だとか言われなければならんのだ!だいたい裁判ごっこをするにしても弁護人もいないじゃないか。不当だ!

白井 当法廷には弁護人はつきません。異議は却下します。それでは検察官、続きをどうぞ。

長 むちゃくちゃやがな!

黒田 黙りなさい。証拠はばっちり揃っているから、観念して黙って聞きなさい。

長 不当裁判だ!不当裁判だ!

■ ハロプロ大賞2009 MVP

白井 あ〜あ、結局年明けてんじゃん。

長 2007年も年越したから問題ない。

黒田 さあ、ここから安倍なつみ・高橋愛大賞の面目躍如だな(笑)。

白井 というかマジで「現場部門」に入ってからちょっと偏向しすぎてないか?楽曲部門でメロン記念日と前田有紀、Hangry&Angry、テレビ部門で道重さゆみの名前が出た以外、ほとんど二人の話しかしてない。

長 これもエルダークラブ、ハロプロ「卒業」の弊害だな。

白井 なに責任転嫁してんだよ。単に君の視野が狭まっただけだよ。

黒田 なんか妙に怒りっぽくもなってるし。

長 いや、俺は2008年よりは2009年の方がずっと楽しかったよ。曲もたくさん出たし、テレビも沢山見られたし。

白井 じゃあまあ2009年を振り返りながら、MVPとやらをまったりと考えてみるか?

長 2009年は予算もろもろの関係とかもあって、本当に安倍なつみ・高橋愛、モーニング娘。に特化しようと思っていたんだ。その意味では逆に誤算だったのはほぼ見限りつつあったメロン記念日のシングルリリース連発。ライブにはもともと行きづらかったし、メディア露出も極小だから、これがなきゃ、本当に終わっていた。でもこのシングルがかなりの好曲連発。まあ金銭的には全部買っても知れてるしね。

白井 そしてバラエティ番組では道重さゆみの大活躍。

長 正月早々にかましてくれたからねえ(笑)。娘。現メンバーがこれだけ活躍してくれているのが痛快というか、嬉しくて仕方がない。さっきから安倍なつみ・高橋愛大賞って皮肉られてるけど、少なくともモーニング娘。の名は入れておいて欲しいね。娘。自体は見限る予定は当面全くない。

黒田 高橋愛が卒業しても?

長 そんな先のことはわからない。

黒田 逃げたな(笑)。

長 さあ、じゃあそろそろ個人賞の選考でも始めるか。

黒田 そんなこと言ったってここまでの過程を見れば安倍なつみ、高橋愛にせいぜい道重さゆみぐらいしかまともに候補いないじゃん。どうやって三賞とか出すんだよ。

長 じゃあ、今回は個人賞はやめる?俺はそれでもいいよ。

白井 いや、MVPだけは決めよう。

長 そうか、じゃあ意見を出してくれ。

黒田 いや、君が決めてくれ。俺たちは異存は唱えない。

長 あ、そうなの?じゃあ・・・。なっちは「三文オペラ」はでかいんだよなあ。。。でも秋以降の活動がぱったりだったし、愛ちゃんは「Q.E.D.」主演もあったし、ディナーショーの「Stuck」が最高に良かったし、今年一年ということでは 、んー、やっぱ高橋愛、かな。

黒田 ファイナルアンサー?

長 うん、決定!

MVP 高橋愛

■ ハロプロ大賞2009 歌唱・パフォーマンス

  • Stuck 高橋愛 モーニング娘。プレゼンツ高橋愛・新垣里沙プレミアム サマーディナーショー
  • 夢から醒めて 高橋愛 モーニング娘。コンサートツアー2009春〜プラチナ9DISCO〜 福井フェニックスホール
  • 情熱のキスを一つ 高橋愛 モーニング娘。コンサートツアー2009春〜プラチナ9DISCO〜 福井フェニックスホール
  • 空 LIFE GOES ON 安倍なつみ Summer live tour2009〜やっぱりスニーカーが好き〜 河口湖ステラホール
  • 微風 安倍なつみ Summer live tour2009〜やっぱりスニーカーが好き〜 河口湖ステラホール
  • 愛ひとひら 安倍なつみ プレミアムライブ〜春の微風〜 浜松Space-K
  • 海賊ジェニー 安倍なつみ 三文オペラ

白井 ん?順位がついていない。。。

黒田 日和ったか(笑)。

長 どうしても順位がつけられんかった。

黒田 まあ、いつの間にか年も明けてるしねえ。いい加減さっさと終わらそうとしているんでしょ?

長 Stuck。とりあえずこれ。これまではずっと「アイドルグループ」メンバーとして、いわば与えられた課題に応えることが第一に求められてきた事が多かったと思うんだけれど、この曲に関しては高橋愛自身が表現したいものを第一に表現したように感じられた。こういうのを見たかったんだよ、と。愛ちゃんが普段見聞きしていて、そうしたいと思ったことを最大限やらせてもらった、と。これがもうたまらなくキュートでエロティックで、よかった。まあ愛ちゃんの自己認識ではもっと大人びてセクシーなんだろうと思うけど(笑)。

黒田 まあ勝手な妄想を膨らますことよ。

長 「夢から醒めて」と「情熱のキスを一つ」はこれまで語ってきたとおり。清楚さとエロさのコントラストが、いい。おまけに福井公演の「夢から醒めて」はファンからのサイリウム祭りのおまけがついているし、愛ちゃん自身の思いものっているしで、シチュエーションからして最高。

黒田 どちらかというと君の思い入れの問題で、パフォーマンスとはあまり関係ないかな。

長 いやいや、シチュエーションで歌い手の気持ちがのってパフォーマンスがさらに良くなることはあるさ。なっちの「空 LIFE GOES ON」、これも野外会場だから、「空」が視野に広がって、これまたいい。

白井 バンド編成も特に豪華だしね。この曲に関してはいろんな楽器がだんだんと幾重にも重なっていく感じがとくにいいので、この公演はたしかに良かった。

長 「微風」は前にもいったとおり、なかなかの難曲なのね。昨年末に元X-JapanのTOSHIさんが苦戦したぐらいに。そんな難曲を冒頭に持ってくるという正直ちょっと無理のあるセットリストになっていて、そこはちょっと微妙だったんだけど、ようやくモノになってきたかな、という感じ。ただしこの曲はまだまだ良くなるよ。

白井 「愛ひとひら」はそもそも披露されること自体が貴重だね。

長 安倍さんは一方で渋い声も持っていて、この曲はそっちの安倍なつみが堪能出来る曲。こっちの安倍なつみももっともっと見たい。

白井 そして三文オペラのソロ曲か。

長 これはDVDにもCDにもなっていないから、本来的には見に行った人の頭の中だけにある音源。この安倍なつみはライブのどの曲でもまた見られない安倍なつみ。ある意味一番「ロック」な安倍なつみかもしれない。こういう曲を歌手安倍なつみとしてだけで歌う機会はなかなかないだろうから、ミュージカルに出てくれるというのも歌手安倍なつみを堪能するという点からしてもとても有難いこと。「Stuck」のエロさを安倍なつみは表現できないと思うけれど、この「海賊ジェニー」のド迫力なコケティッシュさ(文字で書いても意味不明)は高橋愛には表現できない。このド迫力というのは例えば人を包丁で刺せる狂気を表現できるようなもの。なっち天使!転じてなっち悪魔!になったわけだ。これは表現者としてはひとつ突き抜けた部分だと思う。

黒田 この部門、去年よりもエントリが少ないけど、早く終わりたいだけか?

長 何をおっしゃいますやら。本来なら去年よりも明らかに上積みのあった部分だけを取り上げたかったんだよ。それなら「Stuck」と「海賊ジェニー」だけが残るんだけどね。ただどうしても切りきれなかった部分が後の曲。

黒田 なんか今年は妙に真面目だな。。。熱でもあるのか。

長 俺はいつだって真面目さ。エロティシズムもいたって真面目に探求している。

2009年12月31日

■ ハロプロ大賞2009 ライブなどII

  1. モーニング娘。コンサートツアー2009春〜プラチナ9DISCO〜 福井フェニックスホール 3/29
  2. モーニング娘。プレゼンツ高橋愛・新垣里沙プレミアム サマーディナーショー ホテルリーガロイヤル 8/30
  3. 安倍なつみ Summer live tour2009〜やっぱりスニーカーが好き〜 河口湖ステラホール 8/8
  4. 安倍なつみプレミアムライブ〜春の微風〜 浜松Space-K 2/7
  5. 高橋愛、光井愛佳「Happy Mania × Perte wedding」公開生放送 大津パルコ 8/15 無料

長 さっきの振り返りをもとに順位付け。

黒田 ああ、こうなりましたか。

長 愛ちゃん凱旋はねえ、やっぱりいろいろな意味でたまらなかった。安倍さんの北海道公演も行ければすごくいいんだろうなあ、って思うんだけど関西圏から行くには福井と北海道ではお金も時間も違いすぎて。

白井 凱旋公演ってそんなに違いますかね。

長 そりゃ違いますよ。なんか空気全体に高橋愛を感じられる気がするのよ。もうなんというか、愛ちゃんの胸に抱かれているかのような。。。

黒田 キモイわ。

長 ライブ自体も「夢から醒めて」の清楚な愛ちゃんと「情熱のキスを一つ」のちょいエロで迫力ある愛ちゃんという昨年のリゾナントライブと同様のコントラストが見られて、良かった。

白井 次が愛垣のディナーショーか。

長 これはとれた席の場所も良かったし、なによりこれまでで最高の高橋愛のパフォーマンスを見られたもので。まあ詳しくはパフォーマンス部門でしゃべるけど。

白井 パフォーマンス部門なんてやる時間、あるのかね。もうすぐ年があけるよ。

長 年が明けてもやる。絶対にやる。

白井 で、ようやくなっちか。。。

長 いや、でも河口湖公演は本当によかった。会場も良かったし、安倍なつみのパフォーマンスもステージさばきもとても良かった。冒頭の「微風」に始まり、ラスト前の「空LIFE GOES ON」。ツボを抑えた構成だった。そして追加曲に「愛しき人」。花火打ち上げ。あるべきところにあるべきものがきっちりはまっている感じ。

黒田 ただあまりにスペシャル過ぎて他公演との差が出すぎって声もあったけどね。

長 ツアーラストを通常通り終わらせれば文句が出、スペシャルにやれば文句が出。まあ何をやっても文句いう人は出てくるさ。

白井 続いても安倍なつみ。春のプレミアムライブ。

黒田 通常よりチケット代が高くて、公演時間は短い。「プレミアム」と銘打つだけのことはある。

長 まあそのへんはファン側の足元を見られている気がしなくもないけど。動員数が少なくていいから、熱心なファンだけがくればいいや、というような。それはともかく、名曲「微風」を生で聞ける最初の機会なんだから、こっちは必死にもなるさ。

白井 「微風」は名曲であると同時になかなか難曲でもあって、安倍さんも苦戦しているなあ、というのはあったかな。まあそういうのも含めてこの曲はずっと見守っていきたい感じだな。

長 あと「愛ひとひら」もまた絶対に生で聞きたい。安倍さんはこれだけ長く見ていても、まだまだもっと見たいと思わせるものがいっぱいある。

黒田 最後に無料イベントがランク入りかよ。

長 愛ちゃんとの握手が。

黒田 結局握手か。

長 ここは見逃してくれよ。

■ ハロプロ大賞2009 ライブなどI

長 まずはまったり一年を振り返ろうかな。

Hello!Project 2009 Winter エルダークラブ公演 大阪厚生年金会館 1/17昼
エルダークラブ全体がハロプロからの卒業ということで、最後のエルダークラブ公演。最後だから見られるだけ見ようという気持ちにはならずに、昼公演だけ。もうこの時点で「ハロプロ」という括りにはうんざりきていた。それでもライブ自体は古き良き「ハロプロ」、「10年愛」とか見たかった曲も見られたし、前田有紀、メロン記念日など直接見る機会があまりないメンバーのパフォーマンスも見られて満足。このライブが終わって、私の中でも確かに何かが終わったと思った。
Hello!Project 2009 Winter 決定!ハロプロ アワード'09 横浜アリーナ 2/1昼夜
ひたすら「セレモニー」を見るためにわざわざ横浜詣で。バックステージ席なんてところから、私の中で完全に終わった「ハロプロ」の最後を見届ける。中澤裕子に新ハロプロもよろしくと言われても、私の中ではそれを引き継ぐことはできないと思った。ただ娘。とOGとがひとつになった時の力だけは強く感じる。それだけに一斉「卒業」が一層馬鹿馬鹿しく思えた。
安倍なつみプレミアムライブ〜春の微風〜 浜松Space-K 2/7昼夜
小さな会場、やっとのことでとれたチケット。昨年の12月に出た新曲「微風」を生で聞くことを第一の楽しみとして。その「微風」の他に待望の「愛ひとひら」を生で見られていたく満足。時間は少し短かったけれど、本当に春のそよ風のようにささやかながら爽やかなライブだった。
「泣いちゃうかも」発売記念イベント 堂島リバーフォーラム 2/21 無料1回目
娘。としては2005年以来の新曲イベント当選。2005年時とは異なり、歌披露もある。普段のライブではやらないグダグダのコントはまあ、こんなもの。そしてまた2005年以来の高橋愛との握手。言葉を伝える余裕もなく、ただ高橋愛を感じる。
藤本美貴アコースティックライブ2009〜ミキティーズパーティ〜 都雅都雅 2/21夜
昨年に引き続き藤本美貴のアコースティックライブ。カバー中心だった昨年と異なり、今回はカバーとオリジナル曲をバランスよく配した。こぢんまりとした空間に待ったりした空気感、MCはちょっと内輪気味の裏話満載。これが今年最後のミキティライブになろうとは。
モーニング娘。コンサートツアー2009春〜プラチナ9DISCO〜 琵琶湖ホール 3/28昼
光井愛佳「凱旋」公演。会場はちょっと凝った作りで縦方向に客席を積み上げた感じ。ステージまでの距離は比較的近い。昨年秋の「リゾナントライブ」以降、底上げ著しい娘。のパフォーマンスを堪能する。最後は光井愛佳カラーである紫に染まる会場を見る。
モーニング娘。コンサートツアー2009春〜プラチナ9DISCO〜 福井フェニックスホール 3/29昼夜
高橋愛「凱旋」公演。サンダーバードで福井に赴く。会場はちょっと古い感じのホール。前日の琵琶湖とは一転してフラットな作り。ライブは地元客、高橋愛の知り合いらしき人も多く集い、アットホームな空間。「夢から醒めて」を通じて高橋愛の繊細な「心」に触れられたように感じられ、またその時に客が掲げた黄色いサイリウムの光でファンの思いを届けられたように感じた、そんな時間。当日から翌日の福井には高橋愛ファンの痕跡が残り(菓子ai売り切れ、ソースカツ丼屋にはファンらしき客の姿が多数など)、自分のその空間にいることが不思議な感じもしたり。
モーニング娘。コンサートツアー2009春〜プラチナ9DISCO〜 大阪厚生年金会館 5/6昼夜
安倍なつみの三文オペラの会場の隣で行われた公演。MCではその安倍なつみネタも飛び出す。福井公演の思い出に浸りながら、素晴らしかったライブツアーの、私にとって最後の公演を見守る。
安倍なつみ Summer live tour2009〜やっぱりスニーカーが好き〜 御堂会館 6/20昼夜
やや古臭い感じの会場、客も全体的にまったりした感じ。舞台で安倍なつみに興味を持ったと思しき「場違い」な雰囲気の客もいたり。少数のバンド編成、すこし意図の見えづらい選曲もあったが、締めるところはきっちり締められていた。
安倍なつみ Summer live tour2009〜やっぱりスニーカーが好き〜 東京厚生年金会館 8/1昼夜
他公演よりも会場が広く、予想通りバンド編成も変わる。前半のまったりライブと後半のノリの良いライブとのコントラストも明確で、ツアーの意図がようやくみえてきた。
安倍なつみ Summer live tour2009〜やっぱりスニーカーが好き〜 河口湖ステラホール 8/8
新幹線と在来線特急、富士急を乗り継いではるばる山梨まで。なるほどいかにも「自然」に囲まれたロケーション、そこに鎮座する野外ライブ会場。バンド編成はますます豪華になり、セットリストの意図もさらに鮮明に。見方によってはこの最終公演を目指して作られてきたツアーだったとも思える。野外会場を活かして最後には花火の打ち上げもあって、スペシャル感満載。安倍なつみのテンションも上々。帰りはまた在来線特急を乗り継いでの旅路、それもまたライブの思い出を飾る。
高橋愛、光井愛佳「Happy Mania × Perte wedding」公開生放送 大津パルコ 8/15 無料
きつい流しのない握手、初めて高橋愛に言葉を伝える。
モーニング娘。プレゼンツ高橋愛・新垣里沙プレミアム サマーディナーショー ホテルリーガロイヤル 8/30昼
普段のコンサートとはちがったこぢんまりした会場、その2列目。間近でモーニング娘。にいる時とはちがった愛垣のパフォーマンスを堪能する。高橋愛と新垣里沙の歌い手としての個性の違いを満喫。
「なんちゃって恋愛」発売記念イベント Zepp名古屋 9/7 無料1回目
40th記念ということで、10thシングル、20thシングル、30thシングルとともに曲披露。通常のイベントよりも曲披露が多い。握手会は流しがきつく、ほぼ記憶が飛ぶ。
松浦亜弥 コンサートツアー2009秋〜想いあふれて〜 NHK大阪ホール 9/12昼
とても綺麗な会場、客層もファミリー層が多く、全体的に華やいだ雰囲気。アイドル松浦亜弥を見ようというのが客の期待とも見える。それに合わせたようにアイドル時代の名曲をおりまぜたセットリスト。ライブツアー休止前の集大成という位置づけということはよく理解できた。私個人はとりあえず松浦亜弥ライブ最後のお見送り。
モーニング娘。コンサートツアー2009秋〜ナインスマイル〜 神戸国際ホール 9/23昼夜
こちらも綺麗な会場、交通の便もいい。客層は少しがさつな雰囲気。3階席は閉鎖と少し寂しい客入り。久住小春ラストツアーがツアー初日に発表されたが、この時にはすでに客側も平静を取り戻しており、小春の自由さと相まってそうした特別感は特に感じさせられなかった。少し緊張感を漂わせていた前ツアーとは異なり、今回は明るさ、楽しさが全面に出たツアー。
高橋愛・久住小春 大阪心斎橋店イベント 御堂会館 11/6 無料2回目
いわゆる「ハロショイベ」。歌披露などはなく、トークショー。まったりグダグダのトークをひたすら聞く。高橋愛・久住小春ともリラックスした雰囲気で、普段の二人の様子が垣間見られたようにも思えたり。ひとり語りはグダグダなのに、後輩をフォローする役どころになると急にしっかりする高橋愛。
「気まぐれプリンセス」発売記念イベント Zepp大阪 11/25 無料
客のリクエストに答えて、急遽曲披露するという企画イベント。5,6期は流石にどんな曲でもそこそこ対応出来る。こちらもかなりしっかりした高橋愛を見られる。しかしコントコーナーではいつものシャイでぐだぐだな高橋愛になる。
モーニング娘。コンサートツアー2009秋〜ナインスマイル〜 神戸国際ホール 11/29昼夜
関西での久住小春ラスト公演。でもあいかわらずそういう雰囲気はなく、自由にのびのびとした小春。客は三階席までしっかり入り、大盛り上がり。普通に楽しく、普通に盛り上がり、娘。一行は最後の東京ラスト公演へ。私は娘。としての小春を本公演で見届ける。

黒田 長っ。

■ ハロプロ大賞2009 舞台

  1. 三文オペラ 大阪厚生年金会館芸術ホール 5/5
  2. 三文オペラ 大阪厚生年金会館芸術ホール 5/9

黒田 え〜と、なんですか、これは?

長 しゃーないじゃん。舞台関係は殆ど関東圏でしかやってないんだから、こんなものでしょ?まあ、石川梨華が出演していた「オペラ・ド・マランドロ」は見られればよかったんだけど。

白井 あれは安倍さんが出ていた「三文オペラ」の姉妹版だから、両方を見ておけばまたいろいろ広がるものもあったんだけどねえ。

長 どちらも劇中劇をモチーフにした作りだが、ブレヒトの「三文オペラ」の方がそれをラディカルに突き詰めているんだよな。

黒田 ほお?

長 どちらもブルジョワオペラの予定調和な世界の作り方を皮肉っているのは同じ、これが基本にある。

白井 で?

長 「オペラ・ド・マランドロ」のほうは「劇中劇」・「劇(劇中劇を見る、演じる人たち)」・「観客」の三層構成になっていて、ブルジョワオペラを「模倣」する「ならず者」の姿(「劇」の世界)を通じて「観客」はその皮肉を受取る。そこではブルジョワオペラの滑稽さは観察対象として*ある*。

黒田 はあ。

長 ブレヒト劇の方は「劇中劇」・「観客」の二層構成にしてしまった。間の「劇」をすっ飛ばしてしまう。それにより「観客」の「劇中劇」の世界への関与をより強固なものにした。観客自身がブルジョワオペラ的滑稽さの「当事者」として名指しされるわけだ。話の辻褄としては、「劇」が「劇中劇」を反転させるというストーリーのほうが綺麗に「落ち」て、全体としてなめらかに流れるけれども、ブレヒトはあえてその滑らかさを断ち切り、強引で不条理なストーリーに仕立て上げた、と。だから多分「オペラ・ド・マランドロ」のほうを先に見てからブレヒトを見た方が、ブレヒトの意図は伝わりやすかったように思う。まあ「オペラ・ド・マランドロ」のほうを見ずに語っているので、説得力は0なんだけどね。

黒田 ただのエロオヤジのくせに語るねえ(笑)。

長 悪いが、なっちがらみでは俺はエロオヤジじゃないんで。愛ちゃん、愛ちゃん。

白井 愛ちゃん(涙)。

長 またこういうラディカルな結末をキティちゃんでさらにエキセントリックな演出をした宮本亜門はやっぱすごいと思ったね。そしてこういうちょっと人を食った作りの舞台に安倍さんの演技もしっかりあっていた。頭のネジが何本か抜けたヘラヘラしたキャラの中に潜む図太さ。歌もド迫力だった。安倍さんもやっぱすごいよ。

白井 そういえば安倍さん、ようやく来年の仕事として「リトルショップ・オブ・ホラーズ」が発表されたね。あまり何も出てこないからちょっと心配だったので安心した。関西公演もあるし、良かった、良かった。

■ ハロプロ大賞2009 PV

長 娘。はライブ映像の方が断然いいんで、こちらもあまり力が入らない。それほど決定的な順位の差があるわけでもないし。しいて言えばドラマ仕立ての「しょうがない」とアニメ仕立ての「3、2、1」が「変化」という点で上位にしたくなるぐらいかな。

黒田 そう言いながらなんで「気まぐれ」が一位なんだよ。

長 「気まぐれプリンセス」のあの衣装、お尻に空いたあの穴、あれってほんとに「中」が素通しなんだろうか。「音楽戦士」では愛ちゃんのかなりきわどい部分まで見えているようだけど、下に肌色のものを履いているだけなのか、素肌が見えているのか。気になって夜も寝られない。

白井 それにつられて一位かよ。しょーもな。はい、次いこ、次。

■ ハロプロ大賞2009 シングル

長 ここはカップリングとの足し算というだけの評価だな。正直力は入っていない。ついでにカップリングのないメロン関係は除外。

白井 「しょうがない」はカップリングの「3、2、1 BREAKIN’OUT! 」がロスのアニメエキスポのテーマソングに選ばれただけあって、力も入っているし、曲調も両極でかなりお得な感じ。二つの娘。を同時に見られるという。

長 「なんちゃって恋愛」は通常バージョン、カップリングが「秋麗」のほう。40th記念盤の「すべては愛の力」よりも断然こっちの方がいい。

黒田 「秋麗」が田中麗奈の「麗」を、「愛の力」は高橋愛の「愛」を採ったという説があったけど、どうなんだろうねえ。

長 出来すぎの話だな。「ケンチャナ」はカップリングとともに、いい。

黒田 娘。の曲が演歌過ぎるって批判に反発してたけど、手前が演歌好きなんじゃないか。そりゃ演歌が嫌いな人とは話があわないわ(笑)。

■ ハロプロ大賞2009 アルバム

  1. プラチナ9DISC モーニング娘。
  2. 想いあふれて 松浦亜弥
  3. Sadistic Dance Hangry & Angry
  4. チャンプル1〜ハッピーマリッジソングカバー集〜 ハロー!プロジェクト

番外

黒田 例年盛り上がらない部門だな(笑)。2007年を最後にだめだな、この部門は。

長 カップリングコレクションは新曲が一曲もない時点で、新アルバムとしての評価はしづらいので選外ってことで。

黒田 未だにCDの封も開けてないしな(笑)。

長 二位と三位の順位はかなり適当。その時々で入れ替わるかもしれない。Sadistic Danceはどの曲を聞いても、ああ「ハンアンだ」と思う一貫した音作りがいいっちゃあいいし、ちょっとつまらない部分でもある。でも平均値は高いね。楽曲賞でもこのアルバムからはどれを代表としても良かった。あややのは地味なアルバムなんだけど、一曲一曲はなにげに心にしみる。「きずな」以外は全部いいね。

白井 余計なことを。

黒田 チャンプル1なんて全曲聞いてねえじゃん。全14曲中5曲しか聞いてないのにアルバム賞の対象なのかよ。

長 だから上位にはできないけれど、高橋愛の「秋桜」、ガキカメの「守ってあげたい」、リンリンの「For You・・・」はとても良かった。

白井 れいなの「部屋とYシャツと私」は?

長 個人的にれいなにはもっと疾走感のある曲が合うと思ってるので、この曲はいまいちだったかな。

白井 一位が娘。か。まあ、しょうがないかな。

長 既発のシングルが多くて、新曲が微妙に少ないんだけどね。また小グループやソロで歌ってる曲も入っているから純粋な娘。の新曲がSONGSしかない。そのへんはちょっとどうかとも思うけれど、何曲かいい曲が入っているし、なんといっても素晴らしかったコンサートツアープラチナ9DISCOの下敷きになったアルバムだからね。

黒田 なんとなく最初から結論ありきの順位付けだなあ。娘。の新オリジナルアルバムってだけで一位確定、みたいな。

長 そんなことはないさ。なっちがアルバムを出していたら結果はわからなかったよ。

黒田 な?「安倍なつみ・高橋愛大賞」だろ?

2009年12月30日

■ ハロプロ大賞2009 楽曲

  1. 情熱のキスを一つ 高橋愛, 新垣里沙, 田中れいな 「プラチナ9DISC」
  2. Don't say Good-bye メロン記念日×BEAT CRUSADERS 「Don't say Good-bye」
  3. ソウルの雨 前田有紀 「ケンチャナ」
  4. しょうがない 夢追い人 モーニング娘。 「しょうがない 夢追い人」
  5. 中央改札口 松浦亜弥  「想いあふれて」
  6. Sadistic Dance HANGRY & ANGRY 「Sadistic Dance」
  7. DISTNY LOVE(初CD化音源) High King 「プッチベスト10」

番外

白井 序盤の山場。去年よりも対象曲も増えたし、選考もむつかしかった。

黒田 一応「ハロプロ」と冠するだけあってそこそこ幅広くみられているかな、ってなっちの曲がない!なして?どして?

長 だって今年曲だしてないじゃない。

黒田 他のサイトさんでやってるのには安倍さんの曲がちょろちょろ触れられているんだけど。

長 ほかは11月締めだけど、うちのサイトは12月29日締めだから。去年の12月に出た「微風」ほかが去年の曲という扱いなんだよね。

黒田 それでなっちの曲が今年なくなる、ってのは結果的に失敗だったな。

長 そんな事言われても。有馬記念の結果を見ずに年度代表馬選んでも興ざめでしょ?まあ他は集計の関係でああなってるんだけど、うちは全国1人の投票結果をもとにした極度に公正な審査をやっているのにぎりぎり間に合わせている!これはすごいことなんだよ。

黒田 全然すごくねーし。というか今日発売のメロン記念日の曲はきちんと聞いたのかね。

長 しーっ。そこは触れてはダメ。

黒田 なんかグダグダだな。

白井 一位は「情熱のキスを一つ」。例によって微妙なところでくるなあ。

長 歌唱力上位の高橋愛、新垣里沙、田中れいなが歌っているから、安心して聞ける。ガキさんとれいなの声質が対照的で、それを愛ちゃんの落ち着いた声がまとめる。複数メンバーで歌う、ってことの価値がきちんと出ている。そしてなによりも愛ちゃんのフェイク、これだけで一位。iTunesならぬx-アプリの再生回数でも断トツ。

黒田 楽曲の質としては残念ながら去年の「微風」には遠く及ばないけどね。

白井 二位がメロン記念日。「ハロプロ」大賞らしくなってきたじゃん。

長 だろ?何が安倍なつみ・高橋愛大賞だよ。純然たる楽曲としての評価ならこっちが一位かも。ただ愛ちゃんのフェイクが。。。

白井 曲もいいし、歌唱もメロン記念日の良さがばっちり出ている。たしかに楽曲賞として恥ない作品だ。つーか、こっちが一位でよかったんじゃない?

長 だから愛ちゃんのフェイクが。

黒田 三位に前田有紀「ソウルの雨」。これが入るってスゲーな(笑)。この曲、いったい日本全国何人が聞いたんだよって。せめて横浜アリーナ1万人が聞いた「ケンチャナ」にすればいいのに。

長 そこをあえてキャッチーじゃない「ソウルの雨」を推すのが味だな。地味だけど物悲しいメロディーで、前田さんの透明感溢れる歌声が胸にしみる。

白井 モーニング娘。名義最上位は「しょうがない 夢追い人」。

長 演歌だなんだといわれたけど、まあ、演歌だよな。

黒田 「ソウルの雨」を上位に持ってくるぐらい演歌が好きなんだから、まあ、しょうがない。

白井 あややからは「中央改札口」。これも演歌っちゃあ演歌だな(笑)。

長 HANGRY & ANGRYは演歌じゃないぞ。昨年に引き続き「型」がきっちり出来上がってる。

黒田 HighKingの「Destiny Love(初CD化音源)」のカッコはなんだ?

長 配信で買ったら曲名がこうなってた。あえて修正せずにそのままにしている。後悔はしていない。

白井 この曲ってそんなに褒めてたっけ?

長 冒頭の「あなたから切り出した、その言葉ほんとに信じていいのかな」、ここの歌い方が普段の愛ちゃんと違ってちょっと甘えた、なんともいえない雰囲気が出ていて、やられた。

黒田 愛ちゃん、愛ちゃんって。だいたい「楽曲」に対する評価じゃないじゃん。

白井 番外ってのは?

長 歌い手がなるべく重ならないように選別したので、本来なら上位入りするはずだった曲を挙げてみた。「なんちゃって恋愛」、これもかなり好き。アレンジもいい。でも「しょうがない」の演歌にやられた。

白井 メロン記念日はこっちの方が「演歌」っぽいかな。まあ70年代ニューミュージックってやつ?狙い通りにはまってるね。

長 あややのもう一曲は「チョコレート魂」のカップリング。

黒田 また微妙なほうを選ぶねえ。

長 明るい曲調をあややが明るく歌ってるのに実は悲しい曲。結構いいと思うんだけど、ほとんど触れられているのを読んだことがない。

黒田 そして最後にボーノ!買ってたのかよ。

長 この曲だけ配信でね。これはもう曲がいいね。歌詞とメロディーの作り出す世界が実に初々しく、儚く、悲しい。冒頭「言葉にしたら壊れそうで怖くて」、もうここから泣かせる。これはアイドルソングとしてかなりの名曲。センターで歌っている夏焼雅もいいんだけど、この子にはちょっとした恨みがあってね。。。

白井 ん?何があったんだ?

長 もう5-6年以上前になるかなあ。ネット上でやたらと「雅、雅」って書き込みがあふれたことがあった。

白井 その頃から人気が出だしたわけか。

長 俺はキターって思ったね。ついに時代が来た!と。

黒田 ほお。

長 ついに大谷雅恵の時代が来たって喜んだのさ。そしたら。。。

白井 はーい、解散、解散。

■ ハロプロ大賞2009 テレビ番組

  1. Q.E.D. 証明終了 NHK 高橋愛
  2. モーニング娘。アメリカ初上陸ライブ テレビ東京(9/5) モーニング娘。
  3. ふくい浪漫い〜ざぁええDay 福井テレビ(7/6, 7/13) 高橋愛
  4. コラボ☆ラボ〜夢の音楽工房〜 WowWow(1/27) モーニング娘。
  5. 世界の村で発見!こんなところに日本人 テレビ朝日(1/2) 安倍なつみ・矢口真里
  6. 英語でしゃべらナイト NHK(5/29) 高橋愛
  7. キズナ食堂SP TBS(7/18) 中澤裕子、安倍なつみ、辻希美、保田圭、矢口真里、飯田圭織、高橋愛、新垣里沙
  8. 音の素 日本テレビ(8/13) モーニング娘。(高橋愛、田中れいな、道重さゆみ、ジュンジュン)
  9. グータンヌーボ フジテレビ(10/28) 安倍なつみ
  10. おとなの学力検定SP小学校教科書クイズ!! 日本テレビ(1/3) 道重さゆみ
  11. ロンドンハーツ テレビ朝日(9/1) 道重さゆみ
  12. 土曜スタジオパーク あなたの声に答えます NHK(1/10) 高橋愛
  13. 浜ちゃんが! 日本テレビ(10/23) 新垣里沙・田中れいな
  14. AmebaStudia「久住小春卒業記念SP Part1」(10/28) 高橋愛、新垣里沙、亀井絵里、久住小春、ジュンジュン
  15. 金曜バラエティ「下町物語」 NHK(7/10) 安倍なつみ
  16. 東京フレンドパークII TBS(9/17) モーニング娘。、中澤裕子、矢口真里、吉澤ひとみ、辻希美
  17. 音楽戦士 日本テレビ(11/6) モーニング娘。
  18. グルニエ少年少女 西日本テレビ(11/19) 高橋愛、田中れいな
  19. しゃべくり007SP しゃべクリスマス 日本テレビ(12/21) モーニング娘。、中澤裕子、飯田圭織、保田圭、矢口真里、石川梨華、吉澤ひとみ

白井 去年こんな部門なかったよね?

黒田 今年になってテレビにで出したらいきなり新設かよ。現金なものだな(笑)。

長 今年は道重さんの活躍が目立ってるけど、それ以外でも結構出ているんだよね。挙げ出したらキリがないからこれでも結構絞り込んだ方。順位も結構適当。番組ごとにコメントしだしたらきりがないから、メンバーごとに。道重さゆみ。ロンドンハーツ二回目の出演での「極度に可愛い」と教科書クイズの「カイヤ」。なかなかすごい。おかげで「嫌いなタレント」なんてものにランクインしちゃったらしいけど。

白井 そういえば道重さん、ネットで自分の評を読むとか言ってたけど、どこを見ているんだろ?Googleで検索かけているのなら、うちのサイト、結構早くにヒットするんだよね。案外見られているかも。まあシニカルとアイロニカルの違いだとか、ワケ分かんないこと書いているから、見たとしてもすぐに次に行かれちゃってると思うけどね。

長 安倍なつみもちょろちょろ出てるんだけど、もう一押し出て欲しい感じかな。特に9月以降なんてテレビしかこっち的には露出なかったんだから。他のOGメンバーが出ているのに安倍さんだけ出てない、なんてこともあって、ちょっと残念だった。とりあえず年初めのアイスランド旅行記は良かった。それ以外もまずまずではあったけど。

白井 「オーラの泉」とか「ハートにつなごう」とか、順位に入れないんだ?

長 まあ過去の思い出話みたいなのよりも未来を語って欲しいよね。愛ちゃんは今年は最高に美味しかった。ドラマ主演はあるし、故郷福井帰省番組もあったし、好きな英語関連、宝塚関連もあったりで、なんともいい一年だった。年末も立て続けにテレビで見られたし。

白井 「モーニング娘。」としてのテレビ出演もいいのが多かったな。WowWowのコラボ☆ラボ、昨年末の安倍なつみに続いてモーニング娘。。こういうのを地上波でももっとやって欲しい。あとはロスのアニメエキスポでのライブ、これも永久保存版。

長 来年もこの調子でお願いしますよ、糞事務所様、ってことで(笑)。

■ ハロプロ大賞2009 バラエティDVD

  1. 高橋愛DVD「I.」
  2. モーニング娘。DVDマガジンvol.25「クイズ!ハロテン検定」
  3. モーニング娘。DVDマガジンvol.27「カレンダー撮影、2010年大胆予想」
  4. モーニング娘。DVDマガジンvol.23「メンバーひとり語り」
  5. モーニング娘。DVDマガジンvol.22「もんじゃ焼き」

白井 娘。DVDマガジンが強いな。

長 vol.25はリンリンの司会っぷりがなかなか。まあありきたりなクイズ番組仕立てなんだけど、普通に安心して見られる。vol.27は2010年大胆予想というコーナーがなかなか。愛ちゃん「ハロウィン大好きなの」。れいな「それは、なぜ?」。愛ちゃん「大好きなの」、とかまあそんな調子。vol.23、これは「愛ちゃん得意なひとり語り」 (道重さゆみ)の愛ちゃんのヘタレっぷりがなかなか。さゆやれいなにカバーしてもらってなんとかコーナー成立。後輩にあれやこれや気にかけてもらうリーダー。

黒田 なんかまた「愛ちゃん」ばっかだな。もうちょっとバランスよく語れんのか。

長 vol.22はいかにも娘。DVDマガジンらしい企画。もんじゃ焼きのへらを小春が隠して、それを他のメンバーが2チームに分かれてさがして競う、というもの。定番だな。

白井 一位は「I.」ね。ハワイの大学に体験入学して、英語で演技とかに挑戦する企画。

長 日程の関係で事前準備とかがあまりできなくて、非常にナイーブな感じになる。そういう感情の高ぶりもあってか、演技では大泣き。それを見た先生が「あなたはとてもエモーショナルな人です。それはとても大切な事です」とか誉めてくれるの。良いシーンだった。

黒田 いや、あなたが繰り返しみていたのはそこじゃないでしょ(笑)。

白井 ハワイで、写真集との連動物ときたら、まあね。

長 もうね、冒頭からね。どきどきしちゃうよね。どうしようかと思うよね。やっぱ静止画よりも動画だね。紐なんだよ。白いのもあるんだよ。制服ぽいのとか、着エロっぽいのとか、見えそうで見えないのとか、チクショーって感じだよね。

白井 えーと、なにいってんだかわかんないからこの辺でお開きで。

黒田 完全にただのエロオヤジだな。

白井 それよりなっちがいないんだけど。

黒田 唯一でたのが「癒し」。バラエティーとしての面白さはいまいちだったかな。つうか長さんは?

白井 「I.」を見ながらなにやらうわ言のようなことをしゃべり続けてる。

黒田 キモッ。

2009年12月29日

■ ハロプロ大賞2009 食賞

  1. ai 五月ヶ瀬
  2. 五月ヶ瀬煎餅 五月ヶ瀬
  3. モーニング娘。グミ(9スマイル グッズ)
  4. モーニング娘。チョコクランチ(プラチナ9Disco グッズ)
  5. モーニング娘。プレゼンツ 高橋愛・新垣里沙プレミアムサマーディナーショーディナー ホテルリーガロイヤル

黒田 なんだこりゃ?

長 aiは高橋愛ちゃんの名前をいただいて作られた福井の製菓会社のお菓子。もう名前だけで一位。チョコクリームを挟んだビスケット。普通においしい。福井でコンサートがあった日には街中からこの商品が消えたという。五月ヶ瀬はその製菓会社の製品で愛ちゃんおすすめの品。ピーナッツ煎餅って感じかな。後の二つはコンサート会場で売ってたジャンク菓子。おまけとしてメンバーの写真が入っている、というもので菓子自体がどうこういうものでもないけど、まあ食べられる。

白井 その下にホテルのディナーって(笑)。

長 ホテルでこんなもの食わすな!と。

2009年12月28日

■ ハロプロ大賞2009 写真集賞

白井 これだけ?

長 そう、これだけ。他は買ってない。というか他に誰が出しているかさえよく知らない。

黒田 で、エロオヤジ的にはこの作品はどうなのよ?

長 だからエロオヤジ言うな。それにこの作品はそんなにそっち目線では見てないし。

白井 じゃあどっち目線で見たんだよ(笑)。

長 いやあ、もうとにかく可愛いね。これまでの写真集の中でもトップクラスに可愛い。愛ちゃんが衣装選びにもかかわったとか言ってたと思うけど、そのへんが明らかにプラスに出ている。もう笑っちゃうぐらい可愛い。

黒田 水着は?水着は?

長 ぶっとい太ももがすげーな、と。なんというか、たくましいね。鍛えられてるというか。

黒田 もっと正直にエロ目線で語れよ。

長 なんでそんなこと強要されなければならんのか、意味分からん。まあすでにあらかた語っちゃってるんで、こんなものでいいでしょ?

■ ハロプロ大賞2009 開会の辞

長 ハロプロ大賞、今年も始めるよ!

白井 何だ、今年もやるのかよ。もうやらないのかと思ってた。

長 やるさ、やるに決まってるでしょ。

黒田 でももう名称変更した方が良くね?全然「ハロプロ」なんて括りで見られてないっしょ?

長 じゃあどう名称変更しろと?

黒田 安倍なつみ・高橋愛大賞。

白井 そりゃひどいね(笑)。

黒田 だってこれまでだって毎年MVPはこの二人の持ち回りなんだぜ?まして今年ときたら。

長 失礼な。今年はボーノの曲だってちゃんと聞いたんだから。

白井 そりゃすげー。というかそんな話し、今までに出たことあるっけ?

長 多分初めて。その曲のことを書こうと思ったときに、いろいろむかつくことがあったので更新をやめた。それでそのままお蔵入り。だから代わりにこの機会に、と。

黒田 で、最初に念のために聞いておくけど、あなたの一推しはだれ?

長 なっちだよ。

黒田 その言葉、しっかり覚えておくからな。後で吠え面掻くなよ。

長 なんでそんなに脅されるようなことを言われなきゃならんのだ。

白井 まあ、あとのお楽しみってことで。

2008年12月31日

■ ハロプロ大賞2008 打ち上げ

長 さあさあ、お二人ともお疲れ。

白井 なんか今年はやたら長かったんですけど。

黒田 もう帰って寝たいのに無理矢理引っ張ってこられるし。

白井 去年に引き続き、一応聞いておくけれど、長さんの一推しって誰?去年はなっちって言ってたけれど、今年は愛ちゃんに推し替えしてんじゃないの?

黒田 私もそれはちょっと感じた。

長 ハロプロファンとしての一推しは安倍なつみ、エロ親父として琴線に触れるのは高橋愛。

白井 なるほど(苦笑)。

黒田 愛ちゃんが可哀想すぎる。

長 だったら初恋の時のあの胸のときめきを覚えるのが愛ちゃん。

黒田 それはそれでキモい。

長 ついでに君たちの名前の由来はポジティブな発言を主としてするのが白井君、ネガな発言担当が黒田君。ま、あまり上手く性格分けできてなかったけれど。

白井・黒田 なんじゃそりゃああ。

■ ハロプロ大賞2008 個人賞

長 ここまでで部門別の振り返りはおしまい。最後は個人賞。MVPに殊勲・敢闘・技能の三章。そのほか何かあれば適宜。

白井 その前にちょっと気になったんだけれど、ここでいう「ハロプロ」って何よ?何となく「界隈」で言う「ハロプロ」とは微妙に違うものを話している気がしてきたんだけど。

黒田 そうそう。私も気になってた。

長 おや、そういえばこの資料配っていなかったっけ?個人賞決定用の資料ね。

名前主要作品
高橋愛シンデレラ、リゾナントLive、おじぎ30度
新垣里沙シンデレラ、リゾナントLive、ジョニィへの伝言
亀井絵里リゾナントLive、シンデレラ
道重さゆみリゾナントLive、おじぎ30度、シンデレラ
田中れいなリゾナントLive、シンデレラ、おじぎ30度
久住小春リゾナントLive、きらりんレボリューション、シンデレラ
光井愛佳リゾナントLive、シンデレラ
ジュンジュンリゾナントLive、シンデレラ
リンリンリゾナントLive、シンデレラ
中澤裕子10周年記念ライブ、佐賀のがばいばあちゃん、戸惑いの日曜日
飯田圭織 
安倍なつみトゥーランドット、Angelic、微風
石黒彩 
保田圭レモンスター
矢口真里やぐちひとり
後藤真希Hear me
石川梨華美勇伝説、魅ザル 祝ザル GOODSAL!、Kill Me Kiss Me
吉澤ひとみ魅ザル 祝ザル GOODSAL!、Kill Me Kiss Me
辻希美 
加護亜依加護ちゃんねる
藤本美貴HAKANA、グリース、アコースティックライブ、置き手紙
小川麻琴 
紺野あさ美魅ザル 祝ザル GOODSAL!
平家みちよ11th Anniversary Acoustic Live
斉藤瞳かば、メロングリーティング
村田めぐみかば、メロングリーティング
大谷雅恵かば、メロングリーティング
柴田あゆみかば、メロングリーティング
前田有紀 
松浦亜弥本気でOnly You、AYA The Witch、きずな
アヤカ夢をかなえるゾウ
里田まい魅ザル 祝ザル GOODSAL!、ヘキサゴンライブ
稲葉貴子メガベスト
小湊美和メガベスト
信田美帆メガベスト
RuRuメガベスト
岡田唯美勇伝説
三好絵梨香猫目倶楽部、美勇伝説

黒田 なに、これ(笑)。

白井 これがあなたの中のハロプロって奴?

長 え?そうだけど。なんか変?

黒田 あまり突っ込むのはやめておこう。

長 MVPと三賞、それ以外に賞を上げたい人がいたらどんどん上げていって。

黒田 メンバーの偏りもそうだが、この主要作品リストの並びに何ら客観性を感じないのだが。

長 客観性なんて最初からあるわけないじゃん。だから見に行かなかった公演よりも実際に見に行った公演優先!見た公演こそ価値がある!

黒田 あ、そこまで開き直るんだ。それならずいぶん話は簡単だな。

白井 とりあえず「復活賞」は藤本美貴ね。それから「2009年の活躍に期待するで賞」、賞のネーミングはアレだけど、これが後藤真希。ここまでは確定でいいよね。

長 三賞、MVP候補としてはトゥーランドットの安倍なつみ、本気でオンリーユーの松浦亜弥。復活賞の藤本美貴もこちらでも候補かな。

白井 高評価・長丁場のツアー2本をこなし、シンデレラでも活躍したモーニング娘。その中でも特に愛ガキは候補に入るでしょう。

黒田 MVPと三賞で受賞者は4人、候補者は5人。あぶれるな。

長 まずMVPはトゥーランドットにツアー2本、微風を含むアルバムをリリースした安倍なつみ。

黒田 本気でオンリーユーもHAKANAも見てないんじゃ、しょうがないよね。客観性のかけらも感じないけれど。

白井 まあでもむちゃくちゃという気もしないけど。安倍なつみはいい作品を残した一年だったんじゃないの。

長 次、三賞。

白井 高橋愛、新垣里沙、松浦亜弥、藤本美貴の4人で殊勲、敢闘、技能か。難しいな。

長 あ、高橋愛は外していいから。

黒田 なんでよ?

長 まあとにかく高橋愛は外して三賞を考えてよ。

黒田 じゃあ、殊勲藤本美貴、敢闘新垣里沙、技能松浦亜弥、かな。

白井 何となく座りは良さそうだな。

長 よし、それで決定。MVP安倍なつみ、殊勲賞藤本美貴、敢闘賞新垣里沙、技能賞松浦亜弥、ってことで。

白井 さあ、終わった。飲みに行くべ。

黒田 いや、俺は帰って寝る。

白井 つきあい悪いね。

長 ちょっとまっったぁあ。

黒田 何だよ。

長 審査委員長特別賞の発表がまだなのだ。

白井 は?

長 審査委員長特別賞は高橋愛。

黒田 何?その賞は。

長 オレが一人で贈る賞。これで愛ちゃん独占。

黒田 ばっかじゃねえの?

MVP安倍なつみ
殊勲賞藤本美貴
敢闘賞新垣里沙
技能賞松浦亜弥
復活賞藤本美貴
2009年の活躍に期待賞後藤真希
審査委員長特別賞高橋愛

■ ハロプロ大賞2008 名言・迷言

  • 「じゃ、結婚しないんじゃないですか」 高橋愛
  • 「あたし写真とんのあんま好きじゃないんだよね・・・」 高橋愛
  • 「妄想だけだったら(服を)ビリビリにしようが殴ろうがかまいませんよ。どうぞご自由に」 松浦亜弥
  • 「くさい台詞を言うのはこれまでは梨華ちゃんに任せてきたんですけどね」 藤本美貴
  • 「みんななっちのこと大好きだねえ!」 安倍なつみ

「素っ気なく、華がない」高橋愛、「洒脱な」松浦亜弥、「皮肉な甘えん坊」藤本美貴、「自分大好き」安倍なつみ。

■ ハロプロ大賞2008 歌唱・パフォーマンス2

  • 無色透明なままで 高橋愛 モーニング娘。コンサートツアー2008秋リゾナントLive
  • 恋ING 高橋愛 Hello! Project 2008 Summer ワンダフルハーツ避暑地でデートいたしまSHOW
  • 愛しているから 高橋愛、新垣里沙 シンデレラ The ミュージカル
  • 記憶の迷路 High King Hello! Project 2008 Summer ワンダフルハーツ避暑地でデートいたしまSHOW
  • Mr.Moonlight モーニング娘。 モーニング娘。コンサートツアー2008春シングル大全集
  • パープルウィンド モーニング娘。 モーニング娘。コンサートツアー2008秋リゾナントLive
  • どうにもとまらない モーニング娘。 モーニング娘。コンサートツアー2008秋リゾナントLive

黒田 なに?このリストは。

長 さっきのリストから高橋愛がらみのものを抜き出したもの。こうしてみると高橋愛のパフォーマンスの幅が改めて分かる。

黒田 わざわざ(苦笑)。

長 「恋ING」はものすごくナイーブな歌唱で、見ていてはらはらするぐらい。緊張しているのかなあ、とも見えるんだけれど、同じライブの「記憶の迷路」を見ると実に堂々と歌っている。またこの二曲ともとても澄んだ声で歌っているんだけれど、「Mr.Moonlight」ではドスのきいた声で歌う。表情も清楚に見えるのもあれば、挑発的な視線を投げかける曲もあったりと、まあ多彩なわけです。

黒田 で、エロ親父的にはどれがNo.1なのさ?

長 エロ親父いうな。まあそっち系で一番は「どうにもとまらない」だな。これはもう表情から、仕草全体から、発声からすべて挑発的な感じで、これぞ芸術的エロって奴です。

白井 この曲って娘。全員で歌っているんだよね。他のメンバーはどうなの?

長 この曲をやるライブは全部で6公演行きましたが、愛ちゃん以外は一瞬たりとも、全く見てません!

黒田 ひどいね。威張って言い切られても、どないよ、としか言えんわ。

白井 でも部門内一位は「無色透明なままで」なのね。

長 月並みな表現で何だけれどガラス細工のような繊細な精神を、何の媒介もなくそのままぶつけてこられたような、そんな歌唱。清楚そのものの表情・雰囲気、透明感溢れる歌声、「このまま時間よ、止まれ!」って気分だった。純粋、純真、清楚、すべて高橋愛のためにある言葉!もう愛ちゃんは女神!

白井 「なっち天使」に「愛ちゃん女神」か(苦笑)。

黒田 はいはい、次いこ、次!

■ ハロプロ大賞2008 歌唱・パフォーマンス1

  1. 無色透明なままで 高橋愛 モーニング娘。コンサートツアー2008秋リゾナントLive
  2. 空LIFE GOES ON 安倍なつみ 安倍なつみコンサートツアー2008秋Angelic
  3. だって生きてかなくちゃ 安倍なつみ 安倍なつみBirthday Special Concert
  4. 甘すぎた果実(メドレー) 安倍なつみ 安倍なつみコンサートツアー2008秋Angelic
  5. どうにもとまらない モーニング娘。 モーニング娘。コンサートツアー2008秋リゾナントLive
  6. FACE 安倍なつみ 安倍なつみBirthday Special Concert
  7. 月の人 安倍なつみ トゥーランドット梅田芸術劇場
  8. 愛しているから 高橋愛、新垣里沙 シンデレラ The ミュージカル
  9. 記憶の迷路 High King Hello! Project 2008 Summer ワンダフルハーツ避暑地でデートいたしまSHOW
  10. 恋ING 高橋愛 Hello! Project 2008 Summer ワンダフルハーツ避暑地でデートいたしまSHOW
  11. Mr.Moonlight モーニング娘。 モーニング娘。コンサートツアー2008春シングル大全集
  12. 遠い恋人 藤本美貴 藤本美貴アコースティックライブ2008 岡山昼
  13. パープルウィンド モーニング娘。 モーニング娘。コンサートツアー2008秋リゾナントLive
  14. 初めて唇を重ねた夜 松浦亜弥 松浦亜弥コンサートツアー2008春AYA the Witch
  15. Ya Ya〜あの時代を忘れない 松浦亜弥 松浦亜弥Special Live at STB 初回

黒田 とりあえず上位は安倍なつみばっかだな。どこまでなっち好きなんだっていう。

長 なっちきゃわ、なっち天使!

黒田 きゃわとか天使とか、そんなのはここではいらんから。

長 これでも一応絞ったんだよ、同一ツアーからの選曲が集中しないように。Angelicの「・・・ひとりぼっち・・・」とか、Birthday Special Liveの「たからもの」とか断腸の思いで削ったんだから。

白井 Angelicコンの特徴であるブラスの音色の華やかさを生かした曲じゃなくて、あえて「空」を持ってくるのね。

長 「空」は久々だからねえ。生演奏での「空」は念願だったから。外せない。アレンジも期待を裏切らない仕上がりとなっていたし、安倍さんの歌唱もスケール感があってとても良かった。

白井 次がアコースティック編成のBirthday Special Liveでの「だって生きてかなくちゃ」。アコ編成なら「たからもの」とかだと思うし、「だて生き」ならAngelicのほうを選ぶかと思った。

長 そこをあえてアコの「だて生き」なのよ。これはもう都留さんのヴァイオリンにかかっている。凄く激しくて情熱的な感じの演奏で、これがアップテンポな曲に良く合うの。間奏の部分のソロ演奏とか、結構泣ける。去年のライブのヴァイオリン弥生ちゃん(藤田弥生)なら、「たからもの」とかそっちを推したと思うんだけれどもね。演奏者によって個性が出て、面白い。

白井 Angelicからはもう一曲「甘すぎた果実」。これってメドレーの一部だよね。

長 サックスががんがん響く曲を一曲ってことで「だて生き」、「ストレス」、「スクリーン」とかと迷ったけれど、バンマスの和田さんが「『CDで聴く最高のなっちの一瞬』とも言える『気がつけば...、好きで、好きで、好きで。Crazy for you.』」と評した一節を含んだこの曲を推さないわけにはいかなかった。まあこのメドレー全体がバンドメンバー全員がノリノリでとても賑やかで楽しいね。

白井 Birthday Special Liveからはもう一曲「Face」。

長 これはまあ選曲が反則だわな。オーディション以来の披露となるとね。こういう90年代バリバリの非ハロプロ曲を歌いこなす安倍なつみというのも結構貴重。

白井 そして「トゥーランドット」からは「月の光」。

長 安倍さんのソロ曲が二曲合ったんだけれども、こっちのほうがシーン的にも曲的にも強烈だったかな。歌唱だけ聴くと声が震えているんだけれども、もちろんそれはそういう歌い方をすべきシーン、演技と歌唱が見事に融合している。他の主要出演者は演技が出来る人は歌えない、歌える人は演技が出来ない感じだったので、安倍なつみの存在感が良く発揮された。

白井 ミュージカルからは高橋愛・新垣里沙のデュエットが入っているね。これはどの部分?

長 王子とシンデレラが再会して、愛を確かめるシーン。

黒田 そのシーンの歌って凄く短くなかったっけ?

長 そう。凄く短い。その短い時間に再会を戸惑い、喜び、感極まってシンデレラが涙を流すの。短い歌の中でシンデレラの高橋愛がぼろぼろ涙を流し出すわけですよ。凄すぎる。女優です。

黒田 あの、ここは「歌手」を評する部門なんですけど。

長 愛ガキつながりで「パープルウィンド」。「シンデレラ」の愛ガキとは一転、とてもかっこいい愛ガキ。

黒田 この曲は78期もいるんだけどな。

長 藤本美貴のはいろいろ迷ったんだけれど、やっぱりこの曲が好きなんだな。アコースティック編成のシンプルなバンドの演奏の中、奇を衒わずさっぱりと歌いきる。「置き手紙」のほうは必ずしもミキティのための曲という気がしないんだけれども、こっちはミキティのために作られた曲って感じがして、いい。

黒田 松浦亜弥「初めて唇を重ねた夜」。あんたこの曲好きだねえ。

長 好き好き、大好き。2006年の「Naked Songs」で初めて聞いて惚れ込んで、その後2006年秋コンサートDVDで見て、2007年コンサートで生で聞けることを楽しみにしていたら、セットリストに入っていなかった。で、今年ようやく念願が叶ったというわけ。後もう一点、この曲にはお話があって、今年の夏ハロ「避暑地でデート」では℃-uteの鈴木愛理、モーニング娘。のリンリンとあと誰か一人の3人でこの曲を歌っていて、この歌唱はこの部門のいわば番外編なのだけれど、これを聴いて初めて「ああ、鈴木愛理って歌うまいな」と思ったの。それまでは正直苦手でねえ。キッズの子の中では夏焼雅の声が一番好きで、鈴木愛理の「喉を頑張ってはってます」系の声は好きじゃなかった。でもこれを聞いて、ああ、本当にこの子はきちんと歌えるんだな、と。

黒田 そっち系のファンからしたら、本当に今更だろうな。というかキッズって。

長 で、本家をってことで「AYA The Witch」のDVDを見返したら、ああ、やっぱりこっちが「本家」だな、と。

黒田 その割には順位はいまいちだねえ。

長 いまいちって、この部門、いったい何曲の中から選んでいると思っているんだ。数える気もしない曲数があるんだよ。ただ正直言うと「Naked Songs」の時のを越えられていないんだな。「Naked Songs」の時の特にアレンジが良すぎて、それと比較してしまう。

白井 「AYA The Witch」のほうはオリジナル(初アルバム「ファーストKISS」収録)に近いアレンジなんだな。「Naked Songs」はファンの中でも好きずきがあるみたいだし、そっちバージョンはあまり聞けないかもね。

長 STBライブの「Ya Ya〜あの時代を忘れない〜」。これは福ちゃん(福長雅夫)のコーラスが良く効いていた。ただそのときのMCであややが「自分の声はキンキン声だから(男性のコーラスと合う)」みたいなことをいっていたんだけれど、あややの声って「キンキン声」かなあ。あまりそういう風に思ったことがなかった。何にせよ、STBライブ自体はいろいろ微妙だったけれど、この曲は聴けて良かった。

長 で、ここまで来て、改めてよく見るとまだ一位について語っていないわけだ。

黒田 改めても何も、あからさまだけどな。

2008年12月30日

■ ハロプロ大賞2008 ライブ2

再掲

  1. 安倍なつみBirthday Special Live 中野サンプラザ 8月10日夜(他昼公演)
  2. モーニング娘。コンサートツアー2008秋リゾナントLive 名古屋市公会堂 10月13日夜(他昼公演、大阪4公演)
  3. 安倍なつみコンサートツアー2008秋Angelic 大阪厚生年金芸術ホール 10月25日夜(他昼公演、名古屋2公演、横浜2公演、中野2公演)
  4. 安倍なつみ・保田圭スペシャルサマーディナーショー 大阪リーガロイヤル 8月25日
  5. 藤本美貴アコースティックライブ 京都都雅都雅 8月22日夜(他昼公演、西川口1公演、岡山1公演)
  6. モーニング娘。コンサートツアー2008春シングル大全集 大阪厚生年金大ホール 5月6日夜(他昼公演)
  7. 安倍なつみSpecial Live 2008夏〜Acoustic なっち〜 Zepp Sendai  7月26日(他東京2公演)
  8. ハロプロコンサート2008 Winter かしましエルダークラブ 大阪厚生年金大ホール 1月19日夜(他昼公演)
  9. 松浦亜弥コンサートツアー2008春Ayaya The Witch 大阪厚生年金大ホール 5月31日夜(他昼公演)
  10. 藤本美貴置き手紙発売イベント マイカル茨木 6月28日
  11. 松浦亜弥スペシャルライブ2008 at STB 六本木STB 10月20日

Worst

  • 安倍なつみコンサートツアー2008夏アコースティックなっち SHIBUYA-AX 7月4日夜

白井 ちょっと落ち着いたかな。ではライブ部門の続きを。

長 ミキティの復活ライブ、まあその前にディナーショーをやっていたみたいだけれど、「一般ファン」の入れる有料ライブということでは初だったのかな。

黒田 といってもたぶん客はファンクラブ会員ばっかりだったと思うけどね。

長 そうでもないんじゃない?少なくとも私は違うぞ。

白井 販促イベントは数多くこなしていたとはいえ、有料ライブはまた格別のものがあるのかな、ちょっと微妙に緊張感が伝わってきて、いろいろ新鮮だった。MCとか安倍さんと比べて、こなれてないなあ、という感じ。それがまた初々しい感じで良かった。

黒田 初々しい美貴帝なんて(笑)。

長 このライブの一番の衝撃は客のマナー。ライブハウスでの開催なのにわざわざいすをもうけている、という趣旨を読んで全員着席しての鑑賞。同じ環境のアコなちでは何故か全員が立ち上がる(苦笑)。歌を妨げるような変な声援もないし、きちんとしているなあ、と感じたよ。

黒田 さるサイトさんのレポートとか読むと、保田圭・矢口真里のライブなんかはもっと上らしい。

長 なっちコンは相当下の方なんだ(笑)。まあ、動員力と鑑賞マナーとは反比例するところがあるからなあ。その中では松浦亜弥のライブは動員力がある割にはマナーはいいほうだよね。

白井 次はモーニング娘。の春ツアー。「シングル大全集」。

長 コンサート行ったのが結構前で、DVDも発売済みなもので、結構記憶がDVDによって上書きされてしまっているような。

白井 5,6期メンが各々ソロで歌う部分が一番印象的だったかな。さゆ(道重さゆみ)の「ふるさと」はちょっと選曲に無理があったといえなくもないけれども、まああえてチャレンジさせたということで、いろいろ面白かった。

長 安倍なつみSpecial Live 2008夏「アコなち」、大阪がいけず、東京SHIBUYA-AXがまああれな状態で、ようやくまともに見られた今年のアコなちがラストの仙台。

黒田 Birthday Special Liveとは別ツアー扱いなんだ。

白井 バンド編成も違うしね。といってもBirthday Special Liveからの引き算なんだけれど。

長 ぶっちゃけ、仙台観光の記憶しかねえや。それほど会場が小さいことをありがたがらないんで、Birthday Special Liveの中野サンプラザ公演のほうがバンド編成が厚い分いいや、というところはあるな。

黒田 去年のアコなちでも同じことを言っていたね。特別公演の東京厚生年金会館ホールのが一番良かったって。

長 ライブハウスというのがそもそもスタッフの質も含めてあまり好きじゃないというのもある。

黒田 正月の「ハロコン」エルダークラブ。昨年は偉く感動していた割に今年はそれほど高い評価じゃないね。

長 印象が昨年の焼き直しに近いんだよな。曲目的には去年のほうが好きな曲が多かったし。ただ今年の大阪公演の開催日はエルダー初参加の梨華ちゃん(石川梨華)の誕生日で、それはちょっとよかった。

白井 次、あややのコンサートがこの順位なの?

長 この順位っていったって、もともとよほど行きたいライブにしか行かないんで、ここで下位だから駄目ってことじゃないんだよ。ただまあ、こちらも昨年のあややコンとの印象の違いがいまいち鮮明じゃないというか。焼き直しとまではいわないけれど。

黒田 今年のはコーラスをわざわざ二人付けたけれど、それがむしろ邪魔だとか、アレンジに冒険がなくてつまんないとか、あややの表情に覇気がなかったとかいいたいこといってたね。

長 前二つはともかく、あややの表情は本当だよ。その一週間後に行われた中野サンプラザ公演がDVDに収録されているんだけど、こちらでも同じ印象だった。体調悪かったんじゃないの?なんかラジオでそんなことを言っていたとかいうのをどこかで見た気がする。

黒田 何という曖昧で無責任な情報。

白井 その次、ミキティの無料イベント。

長 生ミキティを見るのも久々でね。2006年のリボンの騎士以来。「遠い恋人」も生で聴けたし、「アイドル時代」のソロ曲も聴けたし、「一般人」の反応も生で見られたし、それも皆好意的な感じだったし、無料といっても中々楽しかった。

白井 そしてラストがあややSTBライブか。

長 あややバンドでおなじみパーカッションの福ちゃんこと福長雅夫がコーラスを担当していて、これが実に良かった。わざわざコーラス選任を呼ばなくてもいいんじゃないの?というぐらいに。

黒田 それでなんでこの順位?

長 順位がいまいちなのは、STBという場所が私はあまりいいとは思わなかった、ということ。座席による差が大きすぎる。私はホールでは最上階最後列を何回も経験していて、それはそれでいいと思っているぐらいなので、あまり座席の位置でどうこうはいいたくはないんだけどね。STBの一階最後列はステージが見えない、音響も悪い、で全然楽しめなかった。FCではない一般客が買えるのはそういうチケットしかないんだから、そっちサイドの人間としてはSTBはもう行きたくない会場の一つだな。

黒田 その話の続きがWorstライブ、という訳ね。

長 そうそう。SHIBUYA-AXね。改めていうけれど、ここの2階席ファミリー席は2階最前を押さえられる自信がない限り、買っちゃ駄目。会場の造りが構造的に駄目だし、会場スタッフも駄目。前にまだ人が座っていない状態でもステージの半分が見えないんだよ?前に人が座りだしたら、もう完全に人の頭しか見えない。ファミリー席どうこう以前にここが会場のライブには今後絶対行かない。

白井 愛ちゃん(高橋愛)の初ソロライブがここで開催されても?

長 一般席のチケットを取って、行く。

■ ハロプロ大賞2008 休憩中

白井 某ファンサイトの掲示板でハロメンの水着の是非について話題になっていたんだけれども、どう?

長 休憩時間にふさわしくエロ話ね、いいねえ。

白井 別にエロ話をしたいんじゃないんだって。そういうグラビア系仕事を娘。メンバーなどがすることをどう評するか、という話。

黒田 基本的にどうでもいいけど、白井さんはどう思うのさ。

白井 私?私は「露出が多ければ多いほど嬉しいというほど親父でもないし、露出を許せないなどというほど若くもない」と答えることにしている。ヌードになるとかそういうことになるとまたちょっと違うけどさ、本人たちのほうでもどこか思い切らなければならないところがあるだろうし。体のラインを見せるというのは美的表現としてごくありきたりに存在するわけであって、「劣情を刺激する」とか「はしたない」とかそんな言葉で断罪されるようなものじゃないわけで、って本当に今更だな。

黒田 でもそういうので劣情を刺激されまくっている親父が隣にいるとまあアレだな。

長 失礼な。オレを発情期まっただ中みたいにいうな。だいたいオレはそっちでは愛ちゃんしか興味ないし。愛ちゃん、愛ちゃん。

黒田 どうする?この親父。

白井 そもそもエロティシズムというのは芸術的価値を構成する重要な要素であるわけで、表現者としてのハロメンがそれを表現することを一概に否定する、下に見るなんて全くナンセンス。それをいうならライブだって、露出の多寡にかかわらず、衣装、踊り、歌、各々でエロティシズムを少なからず表現しているわけです。そしてそれは男性歌手だって同じことですよ。エロティシズム一般に女性蔑視的な意味合いもない。もちろん表現の仕方によって、いろいろマイナスの意味を持つことは個別具体的なレベルではいくらでもあるのはいうまでもないけれどね。

黒田 じゃ、具体的にどういう表現なら良くて、どういう表現なら駄目なのよ?

白井 具体的にといったって、ここには具体的な作品が目の前にある訳じゃないんで、あまり具体的にはならないんだけど。表現している人、表現されているもの双方に主体性が保持されているかどうか、かな。

黒田 むちゃくちゃ抽象的なんですけど。

白井 表現している人、つまりモデル自身が自分が何を表現しているかを理解していること、そこに何らかの積極的な意志を持っていること。そういう意味では10代前半のある種の水着写真集なんてものは私は嫌い。見る側がどう見るかなんてそれこそ千差万別なんで、そんなことをいちいち具体的にモデルが想像できていなくてもいいけれども、多少抽象的であっても「エロティシズム」の表現というものに積極的なものを見いだせない段階でそういうのをあからさまに表現させるのは好きじゃない。5年後10年後に見返して、そのとき自分が表現したと思っていたものと大きくズレを感じるようなものでなければ水着写真であってもいいんだけれどもね。またいくらモデルが積極的にやっていても、例えばレイプシーンを想起させるようなものも嫌い。そこで表現されているものの主体性を奪い取っている、そういう表現物は評価できない。エロはあくまでポジティブに!、これ基本。

黒田 最後の一文だけ良く理解できました。

長 ポジティブなエロ表現ということでいえば、「バラエティDVD」部門アロハロ3の私の愛ちゃん語りを見てもらえれば、それこそ具体的に・・・、って何故か消されてる!なんでだああ!オレの愛ちゃんへの愛に溢れた語りを消しやがって!責任者、出てこい!

■ ハロプロ大賞2008 ライブ1

  1. 安倍なつみBirthday Special Live 中野サンプラザ 8月10日夜(他昼公演)
  2. モーニング娘。コンサートツアー2008秋リゾナントLive 名古屋市公会堂 10月13日夜(他昼公演、大阪4公演)
  3. 安倍なつみコンサートツアー2008秋Angelic 大阪厚生年金芸術ホール 10月25日夜(他昼公演、名古屋2公演、横浜2公演、中野2公演)
  4. 安倍なつみ・保田圭スペシャルサマーディナーショー 大阪リーガロイヤル 8月25日
  5. 藤本美貴アコースティックライブ 京都都雅都雅 8月22日夜(他昼公演、西川口1公演、岡山1公演)
  6. モーニング娘。コンサートツアー2008春シングル大全集 大阪厚生年金大ホール 5月6日夜(他昼公演)
  7. 安倍なつみSpecial Live 2008夏〜Acoustic なっち〜 Zepp Sendai  7月26日(他東京2公演)
  8. ハロプロコンサート2008 Winter かしましエルダークラブ 大阪厚生年金大ホール 1月19日夜(他昼公演)
  9. 松浦亜弥コンサートツアー2008春Ayaya The Witch 大阪厚生年金大ホール 5月31日夜(他昼公演)
  10. 藤本美貴置き手紙発売イベント マイカル茨木 6月28日
  11. 松浦亜弥スペシャルライブ2008 at STB 六本木STB 10月20日

Worst

  • 安倍なつみコンサートツアー2008夏アコースティックなっち SHIBUYA-AX 7月4日夜

白井 ミュージカル・舞台を除いた「現場」参加公演数33だと。昨年が20公演だから、まあずいぶんと増えました。

長 同一ツアーで複数会場とか行くのが常態化していて、各々個別に順位付けとかやってられないので、同一ツアーからは代表公演を一つ選んで順位付けをしています。

黒田 安倍なつみ関連が上位独占って、客観性のかけらも感じられない順位付けだな。

長 安倍なつみBirthday Special Live。誕生日にコンサートやられて、またそこに中澤裕子が来られてはこれを一位にしないわけにはいかない。通常のアコなちメンバーにヴァイオリン・ウッドベースが加わって、音に厚み・彩りも加わっているし。特に今回のヴァイオリンの都留さんの激しい感じの演奏がアップテンポな曲にものすごくはまってこれが泣ける。アコなちではアップテンポな曲は苦戦気味だったけれど、この公演はいける。

白井 裕ちゃんとなっちの絡みも堪えられない感じだったしねえ。ファンの仕掛けた白サイリウムでのお祝いも見事にはまっていたし、なっちファンにとってはこれ以上の公演はないでしょう。

黒田 ただダブルアンコールで一曲プラスして披露するとか、そういうサービスがなかったことに否定的に見る人もいたね。

長 松浦亜弥の誕生日公演はどうだったの?

白井 ラスト姫路公演は一曲増やしたと思うけれど、誕生日公演は増やしていないんじゃないかな。

黒田 でもこの公演は誕生日公演にしてラスト公演だからね。もう一押しという声があるのも理解は出来る。

白井 同じチケット代金払っているのに特定の公演だけサービスをしすぎるのもいかがか、という考え方もあるし、実際中澤さん登場などで公演時間も長くなったし、一概に一曲増やすべきだったとかはいえないな。

長 お得な部分をさらいたい連中が文句言っているだけじゃないの?

黒田 2位にはモーニング娘。秋コンサートが食い込んでいる。しかもラスト大阪じゃなくて、名古屋公演とか。

長 まああまりこういうのは言いたくないんだけれど、座席がね。かなりお得な場所だったので、まあいろいろ見えたし。

黒田 いろいろ、ね。

白井 ハロモニ。終了とか、シングル・アルバムがどうとかあまりいい空気じゃない中で、迫力あるステージパフォーマンスを披露してくれて、いろいろたまっていたものをはき出せたファンも多かったツアーだったかな。大阪公演の時も紅白落選という報を受けてのライブだったけれど、変わらず迫力のあるステージを見せてくれたし、ぐだぐだ脳内で文句ばっかり言っている連中も何でもいいから見に来い!って感じのライブだった。

長 愛ちゃんファン目線では、清楚で透明感溢れる愛ちゃんと、ちょいエロの入ったド迫力の愛ちゃんを同時に見られたし、最高だったな。

白井 結局この親父はエロなのね。

黒田 娘。は確かによかったけれど、観客は駄目駄目だった。ゴミは巻き散らかすし、ボードを高く掲げたり、周囲構わずジャンプしまくったり、ファミリー席なのにメンバーのレスを求めて身を乗り出して手を振り回したり。なっちコンでも大概なのに、娘。コンは音楽を聴く空間ではないね。

白井 ライブっていろいろあるんだから、ハロプロ関連にかかわらず、わっと騒ぎに行くってのも別に否定することでもないと思うけど。まあゴミは論外だけど。

黒田 そこは譲るにしても、だったら騒ぐのは下界(一階席)だけにしてくれるかな。ファミリー席はじっくり鑑賞させてくれよ。

長 なっちAngelicツアーは安倍なつみの声が後半日程から安定してきたということで、大阪公演をチョイス。

白井 Birthday Liveのヴァイオリンがこちらではサックスに変わったという感じ。それ以外にもドラムが加わったり、ウッドベースがベースになったり、バンマスもかわり、バックの音が大きく変化。

長 「だって生きてかなくちゃ」とか同じ曲でもまたずいぶん雰囲気が変わって、面白い。やっぱりサックスとヴァイオリンの違いが一番大きいかな。こうなってくると安倍なつみがどうという話でもなくなってきてね。バンド全体の作り出す音を楽しむ、という。

黒田 「だて生き」は「盛り上がる」曲だからのりまくって声援が凄い。まあそれはいいんだけれど、バックの音まできちんと聞いているのかなあ、と心配になる。

長 今年の安倍なつみは夏ヴァイオリン、秋ブラスをバンドに入れたわけだけれども、似たパターンを2006年の松浦亜弥がやっていたね。フル生演奏ではなかったけれど、春にストリングス、秋ブラスをフィーチャリングしたライブをやっていて、これが結構良かった。特にあややの声、曲はブラスが良くあっていた。またあややコンにもブラスを入れて欲しいなあ。

白井 なちケメのディナーショーはBirthday Liveに近いバンド編成。ウッドベースだけがいなかったのかな。娘。の初期曲を歌ったりしたんだけれど、これにもヴァイオリンが良く合うんだよねえ。

黒田 なちケメで歌っているのを聞くと、「あ、保田圭、歌うまい」って思うんだよな。これは残念ながらというべきか、歴然としている。

白井 まあ安倍さんも「もっと自分自身、歌に磨きを掛けていかないとヤバイなと思いました」とか言っているわけで、まだまだ今後に期待、というところかな。

長 長くなってきたので、いったん休憩。

2008年12月29日

■ ハロプロ大賞2008 ミュージカル・舞台

  1. トゥーランドット 梅田芸術劇場 5月4日(他大阪1公演)
  2. ミュージカル The シンデレラシンデレラ The ミュージカル 新宿コマ劇場 8月11日
  3. かば2 池袋シアターグリーン 8月9日

白井 いよいよ現場部門。まずはミュージカル・舞台から。

長 今年見たのがこの3本。どれも良かったよ。

白井 トゥーランドットはねえ、長らく安倍なつみを見ていないような人が興奮気味に「えー、あれ安倍なつみぃ!歌うまーい!」とか言っているのを聞くとねえ、ちょっとたまらなかったね。東京公演ラストでは宮本亜門に賞賛のハグをされたみたいだし、結果的に来年の仕事にも繋がったし、とにかく良かった。

黒田 全然舞台を見た感想じゃねえな。

白井 安倍なつみソロの「月の人」なんて完全にミュージカル歌唱になっているし、実際良かったんだってさ。ストーリーも起伏があって、結構面白いし、アーメイの歌も聴けたし。

長 シンデレラはストーリーはまあ、シンデレラですね、ってかんじなんだけれど、舞台が華やかで輝いていたね。トゥーランドットが全体的に暗いトーンだったのとは対照的。主演高橋愛の可憐で優雅な演技も見られたし、王子役の新垣里沙の成長ぶりにも驚かされたし、愛ガキファンにはたまらない舞台だった。

黒田 その反面、それ以外のメンバーのファンからはごちゃごちゃ言われたりしたけどね。

長 そうなの?ごちゃごちゃ言っていた奴って本当に「ファン」なの?オレはそうは思わんねえ。

白井 まあまあ、いろいろな見方があるんだから、個人の感想にいちいち食ってかかってたらキリないよ。

長 メロン記念日主演の「かば2」は前作「かば」も見ていないのに突然見に行ってしまった。いかにも「小品」って感じでこれはこれで実に面白かった。マイナー系の良さというか。

白井 松浦亜弥「本気でオンリーユー」、藤本美貴「HAKANA」「グリース」を見ていないのが何とも、という感じにはなるな。

長 東京公演しかなかった「本気で」「HAKANA」はともかく、大阪公演があった「グリース」は見に行けたら良かったんだけれど、主演がジャニーズだったんでねえ。

黒田 あんたジャニーズ嫌いだったっけ?

長 いや、そういうことじゃなくて、チケットの入手性が悪くて。舞台で即時売り切れなんて。チケットショップをたまたま見たら「グリース」のチケットが売りに出されていて、値段見て「お、意外と安いじゃん」と思ってよく見たら一桁違っていた、とか。

■ ハロプロ大賞2008 LiveDVD

  1. 安倍なつみ Birthday Special Concert※
  2. 安倍なつみ Special Live 2007 Autumn Acoustic Nacchi※※
  3. モーニング娘。コンサートツアー2008春 シングル大全集※
  4. トゥーランドット※
  5. シンデレラ The ミュージカル※
  6. モーニング娘。コンサートツアー2007秋 〜ボン キュッ ボン キュッ!BOMB〜※※
  7. 松浦亜弥 コンサートツアー2007秋ダブルレインボウ※※
  8. 2008夏ハロープロジェクトワンダフルハーツ「避暑地でデートいたしまShow」
  9. 松浦亜弥 コンサートツアー2008春 Aya The Witch※
  10. Hello!Project 2008 Winter Live※

※は今年現場参加分、※※は昨年現場参加分

白井 この部門と次のライブ部門との関係が段々難しくなってきているね。2006年段階ではライブ現場にほとんど行っていなかったから、ライブDVD部門が主で良かったのだけれど、去年あたりから怪しくなってきて、今年は完全に現場が主になっている。

長 そうなのよ。ライブDVDはライブ本番とは発売時期がすれて、今年のライブ映像の何割かは来年発売だしね。ライブ本編で前年に既に評したものをDVD部門で翌年改めて、というのも締まらない話。

白井 今年現場に行ったものについてはライブの中身は次のライブ部門のほうで語ることにして、現場に行かなかったものと映像独自の事柄についてだけ簡単に触れるようにしよう。

長 とりあえず昨年分の「安倍なつみ Special Live 2007」。保田圭がゲストの回。もう圭ちゃん歌うますぎ。二人で歌った「Memory 青春の光」、「好きで×5」、最高。

白井 このライブは昨年の「ベストライブ」だったか。

長 モーニング娘。コンサートツアー2007秋コンサートは高橋愛ソロが「ぎゅっと抱きしめて」じゃなくて、「WASSUP?遠慮がテーマ」だったらねえ。

白井 ライブでは「WASSUP?」のほうを見たんだよね。これが何ともエロかっこいい雰囲気で良かったのに、途中からよくいえば王道、悪く言えばありがちな「ぎゅっと抱きしめて」に曲が変更になってしまった。そしてDVDはこっちバージョンを収録。結局「WASSUP?」は映像化されていない。確かにちょっと残念。

長 松浦亜弥2007秋コンサート。正直言うと2006秋コンサートのほうが好みかな。2006年のはDVDでしか見ていないけどね。

黒田 「2008夏ハロープロジェクトワンダフルハーツ」って、ワンダ公演なんて買ってんだ。

長 High King「記憶の迷路」なんてここでしか見られないからな。後は高橋愛ソロ「恋ING」もあったし。結構良かったよ。まあ現場にまで行こうとは思わないけれど。

黒田 それより順位が下の二つはどうなんだ。

長 「Hello!Project2008 Winter Live」は肝心のライブ場面で何回も見返したい、という曲があまりないのよね。2007年の焼き直しに近い、というか。

白井 特典としてBirthday Live映像が収められた松浦亜弥のが不当に低い気がするけれど。

長 あやや一推しの人はどう思っているのかは分からないんだけれど、私はこのときのゲストとその扱いが不満でねえ。はるな愛なんて単に流行りネタに乗っかっただけで、安直そのものじゃん。おまけに映像ではあややそっちのけで、「真打ち登場」とで言わんばかりの扱いだし。全体的に作りが安っぽいバラエティ番組のノリに見えちゃったのよね。はるな愛だって、芸能人としてのスタンス上仕方がないけれど、あややの誕生日に思いを寄せるよりも、自分がウケに来た、って感じにしか見えない。安倍なつみの時の中澤裕子を見ているから、余計にね。

黒田 珍しくまじめに語ったな。

■ ハロプロ大賞2008 PV

  1. リゾナントブルー(Another ver.) モーニング娘。
  2. リゾナントブルー(Night Scene ver.) モーニング娘。
  3. スクリーン 安倍なつみ
  4. 16歳の恋なんて 安倍なつみ&矢島舞美(℃-ute)
  5. C/C(シンデレラ/コンプレックス) High King
  6. リゾナントブルー モーニング娘。
  7. ペッパー警部 モーニング娘。
  8. 置き手紙 藤本美貴
  9. リゾナントブルー(Lesson Studio ver.) モーニング娘。

黒田 一見本数がありそうに見えるけれど、「リゾナントブルー」ばっかじゃないか。

白井 それよりなにより松浦亜弥がいないね。

長 あややのは何となく買わなかった。

白井 「リゾナントブルー」ではダンス映像とドラマ仕立ての映像とをミックスしたAnother ver.がトップ。次がドラマ仕立て映像だけで構成されたNight Scene ver.と。

長 単にスタジオで歌っているだけじゃ貧乏くさくてね。その点では「スクリーン」とか「16歳の恋なんて」もきちんと手抜きせずに作りましたって感じがするんだよね。

黒田 ペッパー警部の間奏部分でメンバーが脚を振り上げる場面を食い入るように見ていたくせに、ずいぶん冷たいんだな。

長 婦警姿の映像ぐらい入れろよ、と。

黒田 マニアか!

■ ハロプロ大賞2008 シングル

  1. リゾナントブルー初回限定A モーニング娘。
  2. 置き手紙 藤本美貴
  3. C/C(シンデレラコンプレックス) High King
  4. スクリーン 安倍なつみ
  5. ペッパー警部初回限定A モーニング娘。
  6. カリスマ・綺麗 メロン記念日
  7. 16歳の恋なんて 安倍なつみ&矢島舞美(℃-ute)
  8. きずな 松浦亜弥

長 同じ曲をバージョン違いでは重複して数えない、という原則で順位付け。この部門もここに出ているので全部ということになるね。

黒田 去年が同じ数え方で13作品だから、やはり激減だな。

長 モーニング娘。唯一のオリジナルシングル曲「リゾナントブルー」はPVのanother ver.をつけた初回限定A。PV部門はまだだけれど、このanother ver.はなかなかの良作。それも込みで一位。藤本美貴「置き手紙」、High King「C/C」、安倍なつみ「スクリーン」すべてカップリングも含めて良作。

黒田 あんた「スクリーン」カップリングの「さよならさえ言えぬまま」、むちゃくちゃけなしてたやん。

長 あれは歌詞が駄目だといっただけ。メロディは古くさいけれど、私は結構好みよ。

黒田 まあ安倍なつみのニューシングルをあまり下位におくわけにもいかんわな。

長 「ペッパー警部」も実はカップリングの「ロマンス」が結構いいんだよね。

黒田 ぎりぎりリアルで知っている年代だからな。

長 メロン記念日「カリスマ・綺麗」はアルバムからのカットというのがねえ。売る気まるでなし、というか、どういう意図でのシングルカットなのかがよく分からなかった。

白井 曲自体はカップリングも含めて悪くないんだけどねえ。

長 「16歳の恋なんて」。これもカップリングのほうが良作だったな。

黒田 最後は「きずな」か。worstシングル?

長 worstとは言いません。あややが頑張って歌っているし。ただカップリングもセルフカバーだし、この曲に関しては前のバージョンのほうが良かったし、でいまいち有り難みが。

黒田 ここも全体的に低調な部門だったな。

2008年12月28日

■ ハロプロ大賞2008 アルバム

ハロプロ大賞2008 アルバム
  1. 15色の似顔絵たち 安倍なつみ
  2. Kill Me Kiss Me Hangry & Angry
  3. Cover You モーニング娘。

長 この部門は対象作品がそもそもこの3作品しか存在しない。

黒田 またまたまたぁ。

長 いや、本当だよ。

白井 あなたが勝手にフィルタリングしているだけだけどね。

長 「15色の似顔絵たち」はベストアルバムだけど、未発表曲が3曲あって、ミニアルバム+ベストアルバム、みたいな感じ。しかもこの3曲がどれも好曲。

白井 納得。

長 「Kill Me Kiss Me」も好曲揃いだけれども、まとまりすぎかな。他のハロプロ曲と混ぜて聞くと凄く新鮮だし、飽きたりとかは全然しないんだけれど、一曲一曲の独立した感想とかを持ちづらい。あと入手性が悪いのも難点。結局iTSで買っちゃった。だからパッケージ全体としての感想を持てない。「Cover You」はメンバーの歌唱、特にガキさん(新垣里沙)の成長ぶりを楽しむという意味では良いアルバムだけれど、やはり曲が古すぎて、ちょっと感性がついて行きにくいところがある。

黒田 去年の7作品でも少なすぎるっていっていたのだから、まあ不作だわな。

白井 だから勝手にフィルタリングして対象作品を減らしているだけだって。

■ ハロプロ大賞2008 楽曲

  1. 微風 安倍なつみ 「15色の似顔絵たち」
  2. リゾナントブルー モーニング娘。
  3. 遠い恋人 藤本美貴 「置き手紙」
  4. 記憶の迷路 High King 「C/C」
  5. 鳴り止まないタンバリン 安倍なつみ 「15色の似顔絵たち」
  6. Angelia Hangry & Angry 「Kill Me Kiss Me」
  7. Kill Me Kiss Me Hangry & Angry 「Kill Me Kiss Me」
  8. 私の恋人なのに 安倍なつみ&矢島舞美 「16歳の恋なんて」

長 対象曲が前回の79曲から38曲に激減。ちょっと寂しい選考となったけれど、そこそこ粒はそろっていたかな。

白井 一位の「微風」。この曲はここ数年の「楽曲賞」の中でも良作だね。さわやかな中にも切なさを、悲しみの中にも希望を。そういう複雑な心理状況を楽曲・歌唱双方で見事に表現できている。安倍なつみの代表曲の一つとして大切に聞き込んでいきたい。

長 この曲があったので、今年ようやく全体の帳尻があった、という感じかな。

白井 ただラジオ音源を聴く限り、まだ生歌では歌い込みが足りない感じなんで、来年のライブでどんどんよくなっていくことを期待したい。

長 「リゾナントブルー」は昨年末の「みかん」が良作でありながら、題名と歌詞のミスマッチなどもあってあまり評価されなかったことのリベンジを果たさんと気合いの入った作品。ただその後が続かなかった。。。

黒田 「遠い恋人」、「記憶の迷路」とカップリング曲を持ってくるあたりがいかにも「らしい」ね。

長 どっちも表題曲に比べて作りがシンプルなだけに、歌い手の声が生きてくる。「遠い恋人」はミキティの素朴だけれども、ウェットで切ない歌い回し、「記憶の迷路」は愛ちゃんの透明感溢れる声が堪能できる。

黒田 「記憶の迷路」は高橋愛一人が歌っているんじゃないんだけどな。

白井 「鳴り止まないタンバリン」は「微風」と対照的な激しく、凝った感じの曲。こういう「ロックな」安倍なつみをもっと見たい、という声も大きいし、こちらも歌い継いでいってもらいたいね。

黒田 ま、絶対生では歌わないと思うけどね。

白井 なんで?

黒田 白々しい奴。

長 Hangry & Angryの二曲は「ハロプロ」らしからぬ曲でちょっと新鮮。さっぱりしているのにノリがいい。つんく♂のこってり風味とはひと味違う。安倍なつみ&矢島舞美「私の恋人なのに」は表題曲よりも断然こっちがよかったのに、アップテンポ大スッキなハロプロファンの投票傾向のおかげでカップリングにされてしまった。

白井 あなただって投票しなかったんだから、偉そうなことはいえないな。

2008年12月27日

■ ハロプロ大賞2008 バラエティDVD

  1. 安倍なつみDVDマガジンVol.9 はにわっち
  2. Mornig Days vol.2 高橋愛・新垣里沙・田中れいな
  3. 安倍なつみDVDマガジンVol.11 食品サンプル作り
  4. モーニング娘。アロハロDVD3
  5. Nacchural 安倍なつみ
  6. モーニング娘。DVDマガジンVol.19 カレンダー撮影・インタビュー

Worst

  • 松浦亜弥DVDマガジン うらない

長 この部門ではなっちのバラエティ対応力がよく出ているかな。「コメディエンヌ」「バラドル」としていくならそれはそれなりにいけそう、という。まあ本人もファンもそれを望んでいないようなので、別にいいけれど。埴輪を作っていても、食品サンプルを作っていても、魚釣りをしていても、真剣勝負、あれこれこだわりを持って取り組んでいる。しかも独特の感性で、何となくちょっとおかしい。共演者、視聴者へのサービスも怠らない。

黒田 2位の「Morning Days」ってなに?

長 FC限定販売のDVDらしい。娘。メンバーがぶらぶら街で飯食ったりするという緩い企画。

黒田 何でそんなものをFC会員でもないあんたが見ているのさ?

長 ちょっと見る機会があった、ということで。一応ネットで見た訳じゃないんで。アロハロ3とともにメンバーのゆるゆるで素な様子が見られて、ファン目線ではたまりません。

白井 去年の最優秀賞に引き続き「モーニング娘。アロハロDVD3」が4位。

黒田 なんだかんだいって「水着」でしょ?

長 もう愛ちゃんの胸元がねえ(以下、削除)。

白井 娘。DVDマガジンでVol.19が一番になるって、珍しいね。

長 愛ちゃんのインタビュー内容がよかったんでね。高橋愛の「表現者」としての将来設計みたいなのがかいま見られる。

黒田 長さんにしちゃまじめだな。

白井 で、Worstって何よ?こういうの、やめない?

黒田 いいんじゃない。駄目なものは駄目、とはっきりさせるのは悪くない。ただし否定的な内容は極力具体的に、表現物に対して行うこと。抽象論・妄想込みの批判はただの悪口にしか聞こえないから。

長 占い師がえらそうにくっちゃべっているのもくだらないし、肝心のあややがやる気ねえ、という感じで、まあ企画も何もかも駄目だね。去年のあややDVDマガジンもGAM DVDマガジンも大概だったし、何か構造的に駄目なんだろうな。

白井 全然具体的じゃないな。

長 あややの価値を左右するような部門じゃもともとないんで、まあいいっしょ。

■ ハロプロ大賞2008 写真集

  1. 高橋愛写真集「もうひとつの愛」
  2. 安倍なつみ写真集「End of Summer」
  3. 新垣里沙写真集「Happy Girl!」

長 2位なっちと3位ガキさんは実質同順ね。

白井 順位付けの基準は?

長 見返した回数かな。なっちのは水着の柄が微妙に「昭和」な感じのがあったりして、うーん、というかんじ。それになっちにはもともとあまりエロは求めてないし。ガキさんのは、、、。ガキさんにエロは求めてねえ。

黒田 あんたがそっち目線でしか写真集を見ていないだけじゃねえか。

白井 一応フォローしておくと愛ちゃんの写真集が特段にどうとかいう感じじゃないけどね。全体にあっさりしているから、邪心なく愛ちゃんのかわいさを堪能できるというか。

長 そうですよ!付録のメイキングDVDも含めて物足りないぐらいですよ!だから写真集本体より高い特別編集版DVDまで購入してしまったですよ!

白井 せっかくフォローしてやったのに。

2008年12月26日

■ ハロプロ大賞2008 全体総括・復活賞

長 恒例となりましたハロプロ大賞、今回は選考委員で部門別の順位付けを行った結果を見ながら、評論家の白井氏、黒田氏のお二人を交えてお話を進めていき、最後に白井氏、黒田氏とともに今年のメンバー別MVPほか各賞を選定していくという流れで行います。というわけで、白井さん、黒田さん、よろしく。

白井 今年は個人賞がメインという訳ね。

長 別にそういうわけでもないのですが、ま、話の都合上。

黒田 よくわからんね。単に部門別選考過程を書くのがめんどくさくなったってことじゃないのかい?

長 ま、その辺はどうとでも解釈してください。とりあえず手始めに、今年一年を一言で振り返るといかがでしたか?

白井 安倍なつみ「トゥーランドット」、松浦亜弥「本気でOnly You」、モーニング娘。「シンデレラ」・アジアツアーなど大きな舞台が結構あったし、まずまずの一年だったのでは?

黒田 よくいうよ。新曲も全然出ない、アルバムも出ない、モーニング娘。は紅白落選、糞みたいな一年だったじゃねーか。

長 誰だよ、こんな口の悪い奴を呼んできたのは?

白井 あんたじゃないか。まあ話を前に進めようよ。

長 まずは昨年の反省から。「2008年の活躍に期待するで賞」の後藤真希、Avexに移籍してAvexの「ハロコン」a-nationに出演、新曲「hear me」を披露、ほかAvex制作の映画「レッドクリフ」試写会にも登場。

黒田 a-nationのライブDVDではずいぶんひどい扱いだったみたいじゃないか。

白井 まあダイジェストとしての収録だったからねえ。新曲の善し悪しとか判断するのが難しいくらい断片的なものだったようだ。でもラジオレギュラーも決まったし、着実に前に進んでいる。来年は楽しみだね。

長 じゃ、「2009年の活躍に期待するで賞」ということで。2年連続の受賞、おめでとう!

黒田 この賞ってめでたい賞なのか?

長 「2008年の活躍に期待したいで賞」の加護ちゃんはどう?

白井 全く意外なことに後藤さんよりも復活のペースは速かったね。テレビへの露出、ソロイベント、そして来年には新曲発売予定。

黒田 ファンが期待したものとは微妙にずれている感じだな。

白井 ファンの期待なんて勝手なものだよ。極端に変な方向に進んでいる訳じゃないんだから、前向きに見ていこうよ。

黒田 プライベート、スキャンダルの切り売りでテレビに出ておいて、「昔の仲間に申し訳ない」も何もあったもんじゃないけどね。あんな形でテレビ出たってモーニング娘。にとってはすこしもうれしくないっつうの。テレビに出るのが偉い、という浅はかな価値観にタレント自身が染まっているのは浅いなあ、としか思わんよ。「表現者」としての誇りがあるんだったら、どんな作品を残したかが大事でしょ。例えば俳優でも、今の糞みたいな民放ドラマ、ごちゃごちゃ出たところでしょうがないわけですよ、それならまともな映画か舞台作品に一本でも出ろ、とかさ、同じことですよ。まともなドラマファンで、誰それはテレビドラマによく出ているから映画俳優や舞台俳優より「上」だなんて恥ずかしいこという奴、いないよ?バラエティだって自分で笑いを作れるんなら素晴らしいけれど、単にプライベート切り売りしたり、いじられているだけじゃ、どうにもならん。で、今年の加護ちゃんの代表作品って「加護ちゃんねる」になるわけでしょ?別にあれを否定はしないけれど、モーニング娘。の諸作品と並べていいようなレベルのものじゃ全然ないよ。月とすっぽんなんてものじゃない、太陽と馬糞ぐらいの差だね。

白井 それは言い過ぎ。まあ、来年の活動を待とうじゃないか。新曲も出ることだし。

長 何故か前回名前が出なかったのが藤本美貴。華麗なる復活を遂げた。

黒田 何で名前が挙がらなかったのさ?

長 わからん。わすれた。まあ期待しなくても復活するに決まってる、とでも思っていたのかな。

白井 こちらは文句なく「復活賞」だね。さらにはMVPも期待できるだけの活躍。

長 まあそれは最後に。

2008年01月01日

■ ハロプロ大賞2007審査会場にて 審査会のその後

長 ということで今年も無事終了。お疲れ様。

四方 年を越しちゃったけどね。

三井 さ、解散解散。寝るべ寝るべ。

二ツ木 年越しだけはみっともないし、勘弁してもらいたいね。

一瀬 ところで最後に長さんのハロプロ内での「推し」順ってどうなってるの?ベリキューの名前を出したりしてDD(編注:ハロプロメンバーを全員応援する態度)ぶっているけれど本当は違うんでしょ。最後に教えてよ。

長 一瀬君、君の「一推し」は?

一瀬 なっち。主義とか意地とかそんなのでは全然なくて、それでもたぶん今後も絶対変わらない。去年までは正直、「主義」のところもあったけれど、今年二つのツアーに参加して、あ、これだな、と。でも歌に力のあるメンバーは全員評価しているつもりだけどね。

長 二ツ木君、君は?

二ツ木 現娘。好きの愛ちゃん推し。愛美貴ツートップ体制の娘。が大好きでした。

四方 娘。DDの振りをしてたけど、まあそうだよね。

長 三井君は?

三井 マサオ。

長 四方君、君は?

四方 松浦亜弥、後藤真希、藤本美貴、中澤裕子、新垣里沙、田中れいなが同列で一位かな。今日は二ツ木君に遠慮して現娘。メンバーの話はしなかったけれど。その次ぐらいに保田圭と前田有紀。まあ私も歌はある程度上手いメンバーの方がいいかな。でも下手でも道重さゆみとか久住小春みたいに明るい音痴はそれはそれで笑えて、嫌いじゃないけど。

一瀬 じゃ、暗い音痴は嫌いなんだ。

四方 (苦笑)嫌いじゃないけれど、まあ含むところはあるかもしれない。

長 その順番ですよ、私は。

四方 は?

長 私の「推し」順は君たちの「一推し」メンバーを君たちの名前順に並べた順序なの。

一瀬 そ、それじゃあ俺たちの名前ってあんたの都合に合わせて付けられた名前、、、。そんな馬鹿な。

長 だから今日は私が一番偉いっていったじゃん。

一同 そういうことだったのかあああ。

■ ハロプロ大賞2007審査会場にて MVP

四方 今回もMVPってやるの?

長 去年のはって去年が今回か。ややこしいな。前回やったのは高橋愛のリボンの騎士主演を特に祝したかったから。今年はどうでもいい。

四方 なんか投げやりだな。まあ娘。リーダーだからMVPってのもおかしな話だし、安倍さん、松浦さん、それぞれいい曲出していいライブやったけれど、それでMVPってのもインパクトはないな。

一瀬 いい曲出していいライブをする以上に歌手として重要なことはないはずだがね。

四方 それはその通りなんだけれど、その辺の話はこれまでずっとしてきたわけで、ここであらためて誰か一人にって訳にもいかないでしょう。

長 まあ候補者としては安倍さんと松浦さんだよね。

二ツ木 余所でそんなこと言ったら大ひんしゅくだろうな。里田まいとかじゃないの、ふつう。

一瀬 あくまで歌い手グループとしてのハロプロ大賞ですから。

長 だいたいバラドルで大成ってバラドルに堕したアイドル歌手の悲哀ってものが全く分かっていない連中がなにいってんだかって感じなんだよね。

四方 なんか怨念がこもっていて、語り出したら長くなりそうだから早々に切り上げよう。今回は譲りますよ、安倍さんに。ライブの出来が安倍さんの方が良かった、ぶっちゃけね。松浦亜弥は良かったのだけれど、生バンドの中途半端な使い方とかその辺の作りがね。バンドメンバーの人柄まで引き出して出演者、観客全員で歌を楽しむって雰囲気を作った安倍さんは確かにすごい。もしかして中澤裕子のライブに行けていたら違うことを言っていたかもしれないけれど、今まで見た限りでは今年の安倍コンは最高でした。

三井 ハロコンでだったらメロンの方が上だと思うけれどね。メロンのソロコン行かなかった私が悪いんで、今年は仕方がないな。

二ツ木 愛ちゃんもソロライブやってほしいです。でも娘。は卒業してほしくない気もするけど。とりあえず今年はいいですよ、安倍さんで。なんかしっくりはこないけど。

長 なんかきれいにまとまったのかな。じゃ、最後に「来年の活躍に期待するで賞」。

一瀬 ああ、来年ってずいぶん先だねえ。

長 もういちいち邪魔くさいな。「今年の活躍にきたいするで賞」。

四方 後藤真希。

一瀬 え、後藤真希は一応ハロプロを卒業しちゃってるよね?

四方 それは確かにそうだけれど、私は平家さんだって応援しているし、ハロプロを卒業したからはいさよならっていう話でもないだろう。中澤さんだって「卒業メンバーは全員大切な仲間」っていってたじゃん。

一瀬 それはそうなんだけれど、一応「ハロプロ」大賞だしね。

長 いいんじゃね?後藤真希は我らの中のハロプロってことで。

四方 お、たまには長さん、いいこというよね。

一瀬 加護ちゃんは?

四方 加護ちゃんも我らの中のハロプロではあるけれど、去年この賞あげちゃっているしねえ。それに正直期待できる状況なのかな、というのもある。

長 よしわかった。それでは「今年の活躍に期待したいで賞」に加護ちゃんで。

一瀬 そんな賞あるの?

長 今作った。

■ ハロプロ大賞2007審査会場にて パフォーマンス賞

長 さて次はパフォーマンス賞に行きますよ。今年聴いた歌の中で一番良かったものは何か。ライブ、テレビ、DVD全てありで、曲単位で選んでね。

四方 あのお、「今年」ってまだ一曲も歌聴いてないんですけど。

長 うわっ。私としたことが。不覚だった。もう去年だよ、去年の振り返りか、盛り上がらないね。

一瀬 だらだら紅白なんか見てるからだよ。

長 でもこのパフォーマンス賞の対象だったんだよ、紅白だって。

一瀬 もう過去形かよ。

長 とりあえず皆がリストアップしてくれた曲をあげていくね。

  • ふるさと / 安倍なつみ / 安倍なつみSpecial Live 2007秋〜Acoustic なっち〜 東京厚生年金会館
  • 小説の中の二人 / 安倍なつみ / 安倍なつみSpecial Live 2007秋〜Acoustic なっち〜 東京厚生年金会館
  • 愛しき人 / 安倍なつみ / 安倍なつみSpecial Live 2007秋〜Acoustic なっち〜 東京厚生年金会館
  • 好きで×5 / 安倍なつみ・保田圭 / 安倍なつみSpecial Live 2007秋〜Acoustic なっち〜 東京厚生年金会館
  • Memory 青春の光 / 安倍なつみ・保田圭 / 安倍なつみSpecial Live 2007秋〜Acoustic なっち〜 東京厚生年金会館
  • 片想い / 安倍なつみ / 安倍なつみコンサートツアー2007春 25〜ヴァンサンク〜
  • 大人へのエレベーター / 安倍なつみ / 安倍なつみコンサートツアー2007春 25〜ヴァンサンク〜
  • たからもの / 安倍なつみ / 安倍なつみコンサートツアー2007春 25〜ヴァンサンク〜
  • 乙女の心理学 / 安倍なつみ・後藤真希 / モーニング娘。誕生10年記念隊コンサートツアー2007夏
  • NIGHT OF TOKYO CITY / モーニング娘。誕生10年記念隊 / モーニング娘。誕生10年記念隊コンサートツアー2007夏
  • 抱いてHOM〜ラブマシーン〜恋愛レボリューション / モーニング娘。+OG / ベストヒットアーティスト
  • いい日旅立ち / 藤本美貴 / 歌ドキ
  • 夢から醒めて / 高橋愛 / ハロプロミックス!サマーディナーショー
  • 揺れる想い / 高橋愛 / 歌ドキ
  • WASSUP?遠慮がテーマ / 高橋愛 / モーニング娘。コンサートツアー2007 秋 〜 ボン キュッ!ボン キュッ!BOMB 〜
  • 元気+ / モーニング娘。 / モーニング娘。コンサートツアー2007春 〜SEXY 8 ビート〜
  • CAT'S EYE / 後藤真希 / 歌ドキ
  • じれったい / 後藤真希 / 歌ドキ
  • 寒い夜だから / 後藤真希 / 歌ドキ
  • プレイバック / 後藤真希 / 歌ドキ
  • 横須賀ストーリー / 後藤真希 / 歌ドキ
  • 想い出の九十九里浜 / 後藤真希・高橋愛・柴田あゆみ / 歌ドキ
  • 桃色吐息 / 中澤裕子 / 歌ドキ
  • 秋桜 / 中澤裕子 / 歌ドキ
  • I know / 松浦亜弥 / 松浦亜弥コンサートツアー2006秋「進化ノ季節・・・」
  • ダブル レインボウ / 松浦亜弥 / 松浦亜弥コンサートツアー2007秋 〜ダブル レインボウ〜
  • 引越せない気持 / 松浦亜弥 / 松浦亜弥コンサートツアー2007秋 〜ダブル レインボウ〜
  • 女 Day by Day / 松浦亜弥 / 松浦亜弥コンサートツアー2007秋 〜ダブル レインボウ〜
  • ハピネス / 松浦亜弥 / 松浦亜弥コンサートツアー2006秋「進化ノ季節・・・」
  • dearest. / 松浦亜弥 / Hello!Project 2007 Winter LIVE
  • あゝ無情 / 松浦亜弥 / 歌ドキ
  • みずいろの雨 / 松浦亜弥 / 歌ドキ
  • 三角関係 / 稲葉貴子・大谷雅恵・柴田あゆみ・松浦亜弥 / Hello!Project 2007 Winter LIVE
  • つぐない / 大谷雅恵 / 歌ドキ
  • お願い!魅惑のターゲット / メロン記念日 / Hello!Project 2007 Winter LIVE
  • Romanticが止まらない / メロン記念日 / 歌ドキ
  • 勝手にシンドバッド / メロン記念日 / 歌ドキ
  • ツッパリHigh School Rock'n Roll / メロン記念日 / 歌ドキ

長 読み上げるの疲れた。多すぎるよ。

四方 とりあえず他のところでも触れたものは置いておいて、初出のものを中心に簡単に振り返っていこうか。

一瀬 じゃ、私からね。アコなっちの「ふるさと」はライブならではのなっちの生の感情が抑えられた歌い方の中ににじみ出てくる。バックの演奏のシンプルさがそれを引き立てるんだよね。また男性のコーラスが入るのも新鮮。「小説の中の二人」は東京厚生会館公演ならではのヴァイオリンの音色が絡んできて、それがなっちの声と溶け合って、これが泣ける。

長 語っているところ申し訳ないんだけれど、その調子で全部語られると本当に終わらないから、紹介する曲を絞って、かつ説明ももっと簡略に。

一瀬 うざっ。ま、仕方ないか。「愛しき人」もヴァイオリンの音色と男性コーラスが上手く入って、ライブ最終ということで少し崩したなっちの歌と相まって、これまた新鮮なんだな。保田さんと二人で歌った「Memory 青春の光」と「好きで×5」はなっちと保田さんの声の相性の良さを再確認。なっちの丸みのある声と保田さんの透明感のある声、違った声が合わさって一つの歌になる、ああ、これが初期モーニング娘。の良さだったんだな、と。二人でもきちんとはもれていて、完成度も高い。

長 最大限に最強に最速に巻きで。

一瀬 いちいちうるさいな。ヴァンサンクツアーの「片想い」、浜田省吾さんの曲をなっちも負けじとぐっと渋く歌い上げる。奇をてらうことなく、ただただ丁寧に歌っているだけなのだけれど、気持ちが伝わってくる。このあたりがフォークソング的な感じなんだろうね。バックミュージシャンの人たちもフォークソング世代の人が多いし、そういう方向でどんどん行くんじゃないかな。「歌ドキッ」で歌う曲も古い曲が多くて、もっと新しい曲を歌ってほしいという話もあるけれど、まあ、その辺もある程度方向性を定めているのかもね。松浦コンのバックミュージシャンってもっと若いでしょ。その辺から路線作りを行っている感じがする。「たからもの」も70年代的な曲だしね。「大人へのエレベーター」はこっちのツアーでのラスト曲ということで、これまた上手く崩して歌っている。これからも70年代のフォークソングと80年代の女性ポップソングの間ぐらいの路線で行くだろうし、それがいいと思うね。どちらのツアーも、バンドメンバーのもり立て方を含めて、会場みんなで歌を楽しみましょうというなっちの思いが伝わってきて、その辺もまたフォークソング的なんだ。

長 曲単位の賞だって言っているのに、分かってるのかね。どんどん話がそれているんですけど。

一瀬 はい、現場賞でしゃべりそびれたことをここでしゃべりました、おしまい。

二ツ木 ディナーショーで聞いた生愛ちゃんの生「夢から醒めて」、そして歌ドキッの「揺れる想い」、どちらも愛ちゃんの伸びやかにして素朴な歌い方がとてもいい。娘。コンの「WASSUP?遠慮がテーマ」は一転、ぐっと渋くかっこよく歌い踊る愛ちゃんを堪能できた。同じ人だとは思えない二面性を持っているのも愛ちゃんの魅力。

長 だから曲単位の賞だって言ってるのに。

三井 渋さならマサオ(編注 大谷雅恵のこと)が歌ドキッで披露したテレサテンの「つぐない」でしょ。この人は低音がすごく安定している。腹に力が入った声というのかな。声自体は安倍さんと少し似たところがあるけれど、安倍さんから可愛らしさを消し去って、暗さを足した感じ。

長 それはほめていることになっているのか(笑)?

三井 もちろんほめているんですよ。安倍さんってどんなに渋く歌っているつもりでも、どこか脳天気な感じになっちゃうでしょ。暗さがないのよ、あの人には。

一瀬 いいじゃん、明るい娘の方が。

三井 いや、ちょっと暗くていじけた感じが入っているのがいいの!

長 別に好きな女性のタイプを告白しようという時間じゃないんで。

三井 「三角関係」はハロプロでも歌唱力上位メンバーの競演だけれど、全く引くところはないね。ウザめなぐらいに歌い上げる稲葉さんに対してぐっと渋く歌うマサオ、好きずきだろうけれど私はもちろんマサオ派。歌ドキッのメロンの曲はどれもはっちゃけた感じで、きちんと「ロック」している。モーニング娘。が失ったものあるいは持てなかったものを持っているとも言える。おもちゃ箱をひっくり返したようなばらつき感、ごちゃ混ぜ感、そしてそこから生まれてくる疾走感。神の宿った「お願い魅惑のターゲット」を含めて、これぞメロン記念日、これぞハロプロって感じだね。

長 やっと三井君が語ってくれた。今まであまりに静かだから心配してたんだよって、三井君、もう寝ちゃったの?

四方 後藤真希の「歌ドキッ」での良さは去年もさんざん語ったはずだけれど、とにかくかっこいいんだよね。声がきれいだから歌い上げる系のバラードもいいんだけれど、それを少し崩し気味に歌うとかっこよくて、そしてちょっとだけセクシー。変にエロさなんか狙わないで、真っ向勝負でいいんだよ、彼女の場合は。歌唱力も安定しているしね。彼女が歌った回はどれもいいけれど、特にちょっとはげしい系の歌が好きかな。

長 それではそろそろ・・・。

四方 まだまだ。松浦亜弥についてはDVD収録曲はそっちの方ですでに語ったから省くとして、今年のコンサートの「ダブルレインボウ」「引っ越せない気持ち」もだいたい語ったとおりなんだけれど、「女 Day by Day」、これが楽しいの。松浦さん自身がとても楽しそうに歌っていて、それがダイレクトに伝わってくる感じ。松浦さんの場合は気合いを入れて歌っている曲と楽しんで歌っている曲とのいい意味での落差が大きくて、ライブでも飽きが来ないんだよね。歌ドキッの二曲はどちらも激しく勢いのある歌い回し、とてもかっこいい。一瀬君が言っていたようにたしかに松浦さんにはフォークっぽいのよりはもっとかっこいい系の曲の方を歌っていってほしいな。

長 また脱線しているし。

四方 相済まぬ。最後、中澤裕子。「桃色吐息」、この激しさ、この少し投げやりな感じ、こういうのが中澤さんには合うんだよ。安倍さんもそうだけれど、娘。オリメンって歌唱技術がどうこうとかいうのではなくて、歌うときの気合いのようなものがいいんだよね。特に中澤さんの気っぷの良さは音程がどうとかを超越している。「秋桜」のような静かな曲でも中澤さんが歌うとこの曲の持つ激しさ、荒々しさのようなものが出てくるんだよね。もう「メタボリック」がどうとかくだらない歌うたっている場合じゃないって。

長 あーあ、言っちゃったよ。じゃあ後は私が落ち穂拾いということで、「乙女の心理学」、これは歌というよりは踊りですな。実にコミカルに楽しくかわいらしい。安倍なつみも後藤真希もソロの時とは別人みたいに豹変する。プロだなって思いますよ。「NIGHT OF TOKYO CITY」、よくあの人数・あのメンバーであの曲を歌えたなという感じ。安倍なつみに加えて、保田圭、高橋愛ほかモーニング娘。精鋭部隊をそろえてまたチャレンジしてほしいな。藤本美貴「いい日旅立ち」、ちょっと投げやりな感じの藤本さんの声、歌い方がはまっている。「どうもこうもない」とかくだらない歌うたっている場合じゃないね、まったく。最後に日テレで年末に放送されたベストヒットアーティスト「抱いてHOM〜ラブマシーン〜恋愛レボリューション」のメドレー、「抱いて」の安倍なつみと高橋愛の2トップは両者気合いたっぷり、一時は安倍さんとやるときはかなりびびり気味だった愛ちゃんだけれど、もう全然負けていないね。「ラブマシーン」からの後半は誰がどうとかいうのではなくて、もう全員が「Theモーニング娘。」、圧倒的なパフォーマンスだった。というところでだいたいは触れられたかな。

四方 で、ここからどうやって絞るのさ。

長 38曲同時受賞ってことで。

四方 それは駄目。

長 じゃあ、しょうがない。全員一人一票ずつで投票ね。一人一曲だからね。

(全員投票を終える)

長 じゃ、発表するよ。

  • 小説の中の二人 / 安倍なつみ / 安倍なつみSpecial Live 2007秋〜Acoustic なっち〜 東京厚生年金会館
  • 大人へのエレベーター / 安倍なつみ / 安倍なつみコンサートツアー2007春 25〜ヴァンサンク〜
  • Memory 青春の光 / 安倍なつみ・保田圭 / 安倍なつみSpecial Live 2007秋〜Acoustic なっち〜 東京厚生年金会館
  • 抱いてHOM〜ラブマシーン〜恋愛レボリューション / モーニング娘。+OG / ベストヒットアーティスト
  • CAT'S EYE / 後藤真希 / 歌ドキ
  • 桃色吐息 / 中澤裕子 / 歌ドキ
  • ダブル レインボウ / 松浦亜弥 / 松浦亜弥コンサートツアー2007秋 〜ダブル レインボウ〜
  • dearest. / 松浦亜弥 / Hello!Project 2007 Winter LIVE
  • あゝ無情 / 松浦亜弥 / 歌ドキ
  • つぐない / 大谷雅恵 / 歌ドキ
  • お願い!魅惑のターゲット / メロン記念日 / Hello!Project 2007 Winter LIVE

って、一人一曲って言ってるだろうがああ。もう知らん、11曲同時受賞だ。

四方 去年より多くなっちゃった。

一瀬 むちゃくちゃだね。

二ツ木 それ、今日二回目。

2007年12月31日

■ ハロプロ大賞2007審査会場にて 現場賞

長 さあ、ベスト現場賞、行くよ。「ベスト」なんだからきちんと一つに絞りたいので、皆様協力よろしく。とりあえず現場レポートについてはすでに「想い出づくり」というエントリにあげられているので、それも参考にしてください。

四方 微妙にライブDVDの選考と話がかぶるな。レポートの他にDVD賞での話もふまえて、足りないところがあれば付け加えていこう。

一瀬 DVD賞のところでいったように10年記念隊コンはDVDでの印象よりは現場の方がずっと良かった。まあ、レポートに書かれているとおりだけれど、曲の懐かしさ、メンバーのチームワークの良さ、これぞ私の中のモーニング娘。ってやつだった。

二ツ木 今年後半のライブはそもそもDVDにはまだなっていないからね。モーニング娘。コンサートツアー2007秋は愛ちゃんの「WASSUP?遠慮がテーマ」が際だって良かった。歌よりも躍りがね。ちょっと図抜けていた。途中で愛ちゃんのソロ曲が変わったので、DVDではこの曲は収録されないかもしれない。もったいないよ。あとハロプロミックスディナーショーの愛ちゃんソロ「夢なら醒めて」、これも良かったな。

一瀬 君の感想はライブ全体じゃなくて、ごく一部のところが難点だな。ライブ全体を通して評価してほしいな。まずレポートおよびDVDのところで言ったように「ヴァンサンク」ツアーはかなりいい。しかしこれ以上のものはなかなかないかと思っていたところ、秋ツアー「アコースティックなっち」、バンドは縮小されていたんだけれど、なっちのステージ捌きがさらに良くなっているんだな。バンドメンバーとの絡み方、歌うときの感情の込め方、発声、どんどんライブの良さが引き出されている。もうなっちの歌はCDでは満足できない。ああ、やっぱりライブっていいなあ、と。CDのなっちの歌が駄目なんじゃなくて、ライブのなっちがたまらん。中毒化しそうだ。

三井 DVDのところで言ったように「Hello!Project 2007 Winter LIVE」がいい。DVDでも伝わってくるけれど、ライブでのメロン記念日のパフォーマンス力、存在感が突き抜けている。

四方 私もDVDで言ったのと同じく、「Hello!Project 2007 Winter LIVE」はいいと思うよ。あと松浦亜弥の「ダブルレインボウ」もよかったのだけれど、こちらは生演奏がやや中途半端なのがね。正直「進化ノ季節」とか安倍さんのライブとかの方が良かったかも。

一瀬 どの現場にもそれぞれ思い入れがあるから、これ一つってのは厳しいね。

長 大賞は「安倍なつみSpecial Live2007秋アコースティックなっち 東京厚生年金会館」公演で決定。

三井 なんでいきなり。

長 なっち萌え〜。

四方 ついにおかしくなったか。

■ ハロプロ大賞2007審査会場にて ライブDVD賞

四方 そろそろ佳境に入ってきたな。次はライブDVD賞でいいのかな。今年は対象作品がかなり多いね。

  • Hello!Project 2007 Winter LIVE DVD BOX
  • Hello!Project 2007 Summer
  • 松浦亜弥コンサートツアー2006秋「進化ノ季節・・・」
  • 後藤真希Live Tour2006 G-Emotion
  • 後藤真希Live Tour2007 G-EmotionII
  • メロン記念日 コンサートツアー2006冬
  • ハロ★プロオンステージ2007
  • モーニング娘。コンサートツアー2007春 SEXY 8 ビート
  • 安倍なつみコンサートツアー2007春 25ヴァンサンク
  • GAM1stコンサートツアー2007初夏グレイト亜弥&美貴
  • モーニング娘。誕生10年記念隊コンサートツアー2007夏サンキューMy Dearest

本当は松浦亜弥2006春の「Otona no namida」も入れたかったけれど、発売が去年だから自重するよ。

長 勝手に仕切るな。今日は私が一番偉いの、そういったでしょ。

三井 「Hello!Project 2007 Winter LIVE DVD BOX」はかなりいい。並み居るメンバーを差し置いてのメロン記念日のパフォーマンス力、単独で見るよりも他と比較するとこのグループのすごさがより際だつ。

四方 いやいや、松浦亜弥の「dearest.」をはじめとする歌唱もなかなかですよ。あと前田有紀、中澤裕子のステージも見られるし、間違いなくお得。「三角関係」を映像付きで見られるのもいい。

三井 うん、「三角関係」はいいよ。なかなか見られない映像だからね、貴重です。

二ツ木 二人だけで盛り上がらないでもらえるかな。だいたい君たち、エルダの方しか見ていないでしょう。3枚組でエルダ、ワンダ、全員集合とあるんだから、全部見なさいよ。

三井 君だって、モーニング娘。以外のところは早送りしてみたくせに。

長 私はBerryz工房の「胸騒ぎスカーレット」は何回も見返しましたよ。

一瀬 ちょっとロリコンのエロ親父は黙っててくれないかな。なっちの「ヴァンサンク」ツアーDVDがいい。全編生演奏、バンドメンバーとの息のあったライブの良さがきちんと記録されている。ヴァンサンクの曲をはじめ、CD音源よりもこっちを音源化したものの方が好きだな。歌い手の生の息づかいが聞こえてくるようななっちの声だけでなく、バックのおと、徳武さん(編注:ギタリスト徳武弘文氏のこと)のギターとか、弥生ちゃん(編注:藤田弥生氏)のヴァイオリンの音とか、全ての調和がとてもいい。「片想い」という歌を歌った後、会場に「片思いをしている人」と挙手させて、会場中が手を挙げて、「なっちに片想い!」と叫ぶのを聞いて、「もお、みんな上手いんだから〜」と照れまくってた安倍さんの姿、今思い出してもにやけてくる。

二ツ木 相変わらず気持ち悪い奴だな。吉澤ひとみのモーニング娘。卒業公演を記録した「SEXY 8 ビート」が大賞に決まってるでしょ。公演中に愛ちゃんが足を怪我して、動けないが故に返ってずっと目立つポジションにいたり、愛ちゃんソロの「愛/雪×あなた>=好き」が聞けたり、と愛ちゃんファン的にもおいしい。ミキティの「幼なじみ」も染みる。「通学列車」は懐かしくも、娘。たちの可愛らしさが堪能できる。

四方 松浦亜弥の「進化ノ季節・・・」を忘れないでくれよ。生のブラスが入って、かなり強力なアクセントとなっている。安倍さんの「ヴァンサンク」がフォーク時代のまったり感が漂うとすれば、こちらはロックな感じの疾走感が楽しめる。ギター一本をバックに歌う「可能性の道」、「ハピネス」はあややの圧倒的な歌唱力が堪能できる。そして本編ラストの「I know」は露出の大きな衣装で、まあ、あれですよ。

長 要するにエロい、と。いいねえ。

一瀬 ライブとしては10年記念隊コンサートも良かったのだけれど、映像では場面転換が早すぎて、ちょっと見づらいのが残念だな。

長 大賞は「進化ノ季節・・・」、選考理由、露出度の高い衣装が・・・

四方 そんな理由じゃ、駄目。「Hello!Project 2007 Winter LIVE DVD BOX」、「ヴァンサンク」、「進化ノ季節・・・」三本同時受賞で。

一瀬 なんかだんだん審査が安直になっていくような。

長 俺に決めさせないから、同時受賞なんてことになるんだ。

二ツ木 またしてもGAMは選外か・・・。

■ ハロプロ大賞2007審査会場にて 写真集賞

四方 エロ親父のために次行くよ。「最優秀写真集賞」。

三井 なんか早口言葉みたいな賞だな。とっととすませてくれ。

一瀬 なっちは今年二作品「Scene.安倍なつみ写真集」と「Cam on(カム オン)」。前者が髪型もロングで全体的な雰囲気も含め、おとなっち、後者は髪型がショートになり、おさなっち色が強い。

長 早い話、「Scene.」のほうがエロいってこと?

一瀬 エロ親父は黙ってくれるかな。「Cam on(カム オン)」のほうが写真集の作りとしては標準的、風景とモデルのバランスとか、モデルへのフォーカスの当て方とか、特に衒いもなく、ああ、いつもの「ワニ」の写真集だな、という。一方「Scene.」のほうはわざとぼかしたりぶれたりした写真を載せるとか、アーティスティックな感じを出そうとしている感じ。

長 で、どっちがエロいのさ?

一瀬 うるさいな。個人的にはこの手の写真集はモデルをきれいに映してくれた方がうれしいので、「Cam on(カム オン)」の方が好きかな。撮影地ベトナムの風景の中になっちが自然にとけ込んでいる感じ。いつもの「ワニ」だけれども、さすが、という感じ。

二ツ木 高橋愛も二作品、「ラブハロ!高橋愛写真集」と「水 高橋愛写真集」。こちらも髪型は前者がロングで、後者がショートなんだよな。ただ愛ちゃんの場合はロングでもショートでも、見た目年齢は変わらない。

長 で、どっちがエロいの?

二ツ木 もう、このおっさんは。まあ、「水着」を見せればいいんでしょという色合いは「ラブハロ!」の方が強い。「水」は出版社が「ワニ」、一瀬さんのいう「いつものワニ」ですな。

四方 たしかに「Com on」と「水」は似ているよね。なるほど、それが「ワニ」なのか。

長 で、結局どれが一番エロいの?

一瀬 ちょっとこのエロ親父、黙らせろ。

長 いや、やっぱアイドル写真集は、うわ、何をする、ウググ。

四方 まあ、「ワニ」の二冊が本・写真の質感もいいし、全体的に安定感があるね。この二冊でいいんじゃない?

三井 というか、最初から二人四冊しか候補作がないってのが。二ツ木君はもっと他に買ってないの?

二ツ木 書籍としてはね。デジタルブックでは田中れいなと亀井絵里の回も購入したけれど、画質がいまいちだったかな。

一瀬 二ツ木君はモーニング娘。好きの顔をして、実は愛ちゃんしか興味がない、とか。

二ツ木 そんなこともないけど、あまり深く追求しないでください。

三井 ま、エロ親父がしゃべり出す前にとっとと終わらせましょう。

長 俺にもっとしゃべらせろおお。

■ ハロプロ大賞2007審査会場にて バラエティDVD賞

長 ここらでちょっと一息入れてバラエティDVD賞の選考に移ろうか。

四方 なにそれ?

長 ライブDVDとかPVとか以外のDVD、コンサート会場で売られているDVDマガジン、アロハロ系DVDとかそこらへんから一番いいのを選べばいいの。

四方 あまり気合いはいらないなあ。「松浦亜弥DVDマガジン vol.4」はあまりに緩くて笑えたけれど、だからといって別に見返したりはしない、とかそんなのばっかじゃね?

三井 HELLO! Project DVD MAGAZINE vol.9もおもしろかったけれど、見返すかといわれるとねえ。

二ツ木 君たちはこの賞がなぜわざわざ設けられたのかが根本的に理解できていないようだね。

四方 どういうこと?

二ツ木 この賞はハワイロケを敢行し、水着はとりあえずおくとして、モーニング娘。メンバーが二人一組になって旅をする様子を追った「アロハロ!2モーニング娘。DVD」と久住小春が司会となって先輩メンバーを翻弄する様が笑える「モーニング娘。誕生10年記念隊DVD Pamphlet」、両者の雌雄を決するために設けられた賞なのだ!

三井 どうでもよくね?

一瀬 そのどちらかといわれると「モーニング娘。誕生10年記念隊DVD Pamphlet」かな。クイズの解答でドラえもんののび太の絵を描いて(編注 画面上はその絵は映されていなかった)、久住ちゃんにたしなめられるなっちとか、飯田さんの悪乗りぶりだとか、見所満載。

長 アロハロも捨てがたいな。当時の娘。内の関係性が非常によく分かる。入ったばかりの新人光井ちゃんに人見知りする現リーダー高橋愛とか良い加減リーダー吉澤ひとみに翻弄されおろおろするガキさん(編注 新垣里沙)とか。

二ツ木 二作品同時受賞でよくね?

長 大賞は「アロハロ!2モーニング娘。DVD」に決定。

一瀬 は?

長 水着分、こっちに上乗せ。

2007年12月30日

■ ハロプロ大賞2007審査会場にて 休憩時間

二ツ木 ここまで進めてきてすごく気になっているんだけれど、我々の中にはGAMというユニットは存在していないのかい?

四方 GAMは悪くはないんだけれど、どうしても一番にはなれないユニットなんだよな。DEF DIVAとか後浦なつみとかよりはいけていると思うけれど、この一曲、この一枚となるとなかなかね。良くも悪くもハロプロらしくまとまっている。歌い手のポテンシャルは間違いなく高いのだから、もう少し楽曲的に冒険してくれてもよかった。

長 一応名前は出ているGAMより一切黙殺されたままのベリキューとか美勇伝とかきらりんとかポッシとかの心配をしなさい。

一瀬 ワンダ(編注 ワンダフルハーツ:ハロプロ年少組)は本体(編注 モーニング娘。のこと)以外しらん。

二ツ木 自分でもろくに知らないものを人に薦めさせなさんな。

四方 美勇伝「恋するエンジェルハート」は良かったけれど、楽曲賞の時は松浦・後藤でいっぱいいっぱいだった。それ以外は私もフォローしてねえや。そもそもポッシ何ちゃらってハロプロなんだっけ?

長 音ガタは?

二ツ木 存在は認知しているけれど、曲を聴こうとは思わない。

三井 二ツ木君は音楽ガッタス、なぜか嫌っているよね。

一瀬 私も同じく。ま、私の場合は音ガタがワンダにいてくれれば何の文句もなかったけれど、二ツ木君にはもうちょっと別の思いがあるらしい。

長 この話題は触らぬ神にたたりなし、のようだ。くわばら、くわばら。

四方 いやだね。変な思い入れのやる奴らは。

■ ハロプロ大賞2007審査会場にて アルバム賞

アルバム賞

長 どんどん行くよ。次はアルバム賞。

四方 えーと、今年はどれだけでていたっけ。

長 対象アルバムを挙げてみようか。

  • ヴァンサンク / 安倍なつみ
  • Sexy 8 Beat / モーニング娘。
  • 1st GAM〜甘い誘惑〜 / GAM
  • How to use Sexy / 後藤真希
  • ダブルレインボウ / 松浦亜弥
  • モーニング娘。ALL SINGLES COMPLETE / モーニング娘。
  • メロンジュース / メロン記念日

四方 え?これだけだっけ?

長 後は存在が認知されていない。

四方 なんちゅう狭い世界だ。

二ツ木 「モーニング娘。ALL SINGLES COMPLETE」はオリジナル曲が一曲しかないベスト盤だから、ここでは推薦しづらいね。「Sexy 8 Beat」は楽曲賞で挙げた「元気+」がモーニング娘。初期アルバム「セカンドモーニング」を彷彿させる名曲、シングル曲ではあまり積極的なパートが与えられていない光井愛佳と亀井絵里が歌う「春 ビューティフル エブリデイ」はほのぼのといやされる曲、アルバム賞とは直接関係ないけれど振りが藤本美貴への羞恥プレイみたいな「シャニムニ パラダイス」、そして音痴コンビが歌う意外な名曲「宝の箱」とバラエティ豊富でなかなかいい。

一瀬 なんか聞いててもあまりよさげに聞こえないのだが。まあ、モーニング娘。アルバム六枚目「愛の第六感」、七枚目「レインボー7」と引き続いてそこそこ良曲をバラエティ豊かにパッケージしました、という感じかな。今後長く歌い継がれる曲、歌い継いでほしい曲が見あたらないんだよね。「NIGHT OF TOKYO CITY」、「好きで×5」、「パパに似ている彼」、「乙女の心理学」、今年歌われても泣けたじゃん、そんな曲がね。

二ツ木 (検閲済み)がっ。(吐き捨てるように)

三井 「メロンジュース」。

長 一言かい。

三井 まさお(編注 大谷雅恵のこと)のソロが聴ける。

一瀬 君、歌どきで大谷さんが歌う「つぐない」を見返して、こっちの方がいいなあ、とつぶやいていたじゃない。

四方 私は松浦亜弥の「ダブルレインボウ」と後藤真希の「How to use Sexy」を推薦したい。

一瀬 また二枚かよ。

四方 「ダブルレインボウ」は楽曲賞で挙げた二曲の他に、とても軽快で聞いていて楽しい「HAPPY TO GO!」、「女 Day by Day」、訥々と切ない「灯台」ほか楽曲もバラエティも豊かだし、そうした楽曲にきちんと対応できている松浦亜弥の歌唱力もすばらしい。一曲一曲はバラエティ豊かなのにアルバムとしてはきちんとまとまりを持って聞けるところもいいね。

一瀬 あなた、去年の松浦の「Naked Songs」とくらべてバックの音が安っぽいとか小さくまとまっているとかぼやいていたっしょ。

四方 あんた、性格悪いね。それは第一印象。その後聞き込んで、印象が変わったんだよ。もう一枚「How to use Sexy」はぐっと大人っぽく静かな中に激しさを潜ませたこれまた独特の世界を作り出している。一時の楽曲に見られた安っぽいセクシーさではなく、きちっとかっこよく作り込まれている。そして後藤真希の美しくも落ち着いた声が聞いていてとても心地いい。何か目をつぶって聞いていると夜の海の景色が浮かび上がってくる感じがする。一つの世界の提示という点では「ダブルレインボウ」を上回っている。とても完成度が高い。

一瀬 今年のアルバムといえば断然なっちの「ヴァンサンク」でしょう。ミニアルバムということで曲数こそ少ないけれど、楽曲賞で挙げた「愛しき人」「大人へのエレベーター」の他、小品だけれどもとても静かに切ない感情を切々と歌い、曲名に現れた光景を浮かび上がらせる「月色の光」に軽やかにでも少し色っぽい歌い回しのなかに女性のかわいらしさがにじみ出てくる「くちびるで止めて」、静かな中に力強さが浮かび上がってくる「25〜ヴァンサンク」、一曲として無駄がない、一曲一曲はバリエーション豊かなのにアルバムとしては非常に良くまとまっている。アルバムを聴いていると一人の女性の像が見えてくるんだよね。それは安倍なつみであって安倍なつみではない、アルバムから生み出される女性。小説を読んでいるようにね。そういう意味では「How to use Sexy」が絵画的であるとするなら、「ヴァンサンク」は物語的であるというか。

四方 意趣返しじゃないんだけれど、あんた、曲順にけちつけてたやん。「愛しき人」は最後だろう、とか。あとアルバムオリジナル曲はいいけれど、去年のシングル曲が浮いているとも。ドラマで競演した堺正章さんがそのシングル曲2曲がいいといっていた話を聞いてずいぶん不満そうだったし。

一瀬 シングル曲が浮くのは仕方ないっしょ。君だって「ダブルレインボウ」でも「How to use Sexy」でもシングル曲のことは語ってないでしょ。

長 いい感じに議論も盛り上がってきたところで、そろそろ大賞を決めようか。一人一曲無記名投票ということで。

(一同ぶつぶつ言いながら投票をすませる。)

長 では発表するよ。一票差で「ヴァンサンク」に決定。

二ツ木 なんか不透明なんですけど。

長 だって皆がそれぞれ自分の推薦するアルバムに入れたわけだから、結局私の一票で決まったということですよ。みんな私の独断だなんだというけれど、投票したって結局私の一票で決まるんだから。

三井 ところで四方さんは「ダブルレインボウ」と「How to use Sexy」、どっちに入れていたわけ?

長 それは秘密です。

2007年12月29日

■ ハロプロ大賞2007審査会場にて PV賞

長 次、PV賞。

二ツ木 ここは久々コミカル路線の「みかん」を推したい。他三作と比べて、娘。たちのほのぼのとした感じが伝わってきて、見ていて楽しい気持ちになれる。娘。の中ではこれが一番だな。

四方 後藤真希「シークレット」。昨年の極端な「エロ」路線とは違って、結構物語性のようなものも感じられるし、まずまず良作だったかな。

一瀬 なっち「息を重ねましょう」も悪くないんだけれど、いまいち曲とマッチしている感じが薄いのでねえ。曲の評価はともかくPVの出来としてはモーニング娘。誕生10年記念隊の二作品「僕らが生きるMY ASIA」、「愛しき悪友へ」の方が上かも。

長 ああ、確かに10年記念隊のPVはいいね。なぜか映像の解像度が高い気がして、とにかく映像がきれい。ストーリー性もある。上質な作品だ。

四方 うーん、確かに10年記念隊のPVはどちらもいいね。

一瀬 おや、珍しく意見が一致してきたぞ。初めてきちんと話し合いで優秀作品が決められるのか。

二ツ木 「みかん」もいいと思うけどなあ。でもまあ、10年記念隊のでもいいとは思うよ。で、2作品のどっちさ?

長 甲乙つけがたいけれど、ストーリー性というところでは出だしから最後まで「種の成長」というストーリーを持った「僕らが生きるMY ASIA」の方かな。

一瀬 異議なし。

四方 それでいいんじゃない。

二ツ木 今回は譲りますよ。

長 お、満場一致かな。ん?三井君は?

三井 Zzzzz。

一瀬 完全に寝てやがる。

2007年12月28日

■ ハロプロ大賞2007審査会場にて シングル賞

長 では、次、シングル賞。

二ツ木 なんかさっきのでだいぶやる気が失せているんですけど。

三井 というか、楽曲賞とシングル賞の違いって何よ。

長 全然違うじゃん。シングル賞は表題曲とカップリング、そしてジャケットも含めたパッケージ全体を合わせて一番良かったものを選ぶの。

四方 そんなもの去年あったっけ。

長 今年新たに作った。

四方 あ、そ。じゃ、候補シングル挙げるね。後藤真希「シークレット」。楽曲賞のところでもいったとおり、表題曲、カップリングとも良曲。「シークレット」は最近の後藤真希の美しいバラード系、「インナーチャイルド」は少し前の後藤真希の激しい系の曲。組み合わせもいい。

長 語るねえ。

四方 さっき一瀬君が安倍で語りまくって無理矢理3曲同時受賞とか無茶をやったからね。負けられませんよ。

三井 メロン記念日「アンフォゲッタブル」。表題曲もカップリングも良曲です。

二ツ木 モーニング娘。「笑顔Yesヌード」。表題曲は楽曲賞には挙げなかったけれど、楽曲のレベルは間違いなく高い。そしてカップリングが「さよならのかわりに」。ジャケットも「さよならのかわりに」にとてもよくあった卒業をテーマにしたもの。写っている娘。たちも可愛い。

四方 なんか君、「卒業」に特別な思い入れでもあるんかいな。

一瀬 なっち「息を重ねましょう」。表題曲もカップリングも最高。

長 10年記念隊の「愛しき悪友へ」もカップリングを含めていいと思うね。ただ楽曲賞では名前は挙がらなかったけれど。

四方 で、どうやって決めるのよ。

長 「笑顔Yesヌード」で決定。

四方 なんでさ?

長 ジャケットの娘。たちが可愛かったから。

一瀬 むちゃくちゃだね。

2007年12月27日

■ ハロプロ大賞2007審査会場にて 楽曲賞

長 それでは楽曲賞の審査スタート!

二ツ木 というかさあ、長さん、何であなたが仕切っているのさ。

長 一番偉いんですよ、今日は。

一同 え〜、そうなの〜。

二ツ木 で、候補作品は?

長 それも含めて皆で出していってください。

二ツ木 なんかいい加減だな。とりあえず複数出してもいいんでしょ。じゃ、私から。モーニング娘。「セクシー8ビート」収録の「元気+」、「笑顔Yesヌード」カップリングの「さよならのかわりに」。

四方 また微妙なところを(笑)。私は後藤真希シングル「シークレット」とそのカップリング「インナーチャイルド」そして松浦亜弥アルバム「ダブルレインボウ」収録の同名曲に「引っ越せない気持ち」、この四曲を挙げさせてもらおう。

三井 君だってかなり微妙じゃないか。それに多すぎ。私は二曲メロン記念日シングル「アンフォゲッタブル」とそのカップリング「サクラ色の約束」。

四方 あれ?「お願い魅惑のターゲット」は挙げないの?

三井 だって、あれ去年の曲じゃん。今年のはRemixだし。オリジナルの方が良かったし。っていうかさあ、何で去年「お願い魅惑のターゲット」が楽曲大賞に選ばれなかったのよ。それが今も納得いってないんですけど。

四方 おいおい。今更それを言うか。

二ツ木 確かに去年の選考はおかしかった。何で松浦亜弥の曲が3曲とも大賞なのよ。私も全く納得がいかない。

一瀬 あれは完全に審査委員長の独断だったね。議論が盛り上がったところで突然「時間切れ、あややの3曲で決定!だもんな。意味わかんねえよ。ということで、今年は私も引かないよ。安倍なつみのシングル「息を重ねましょう」とそのカップリング「小説の中の二人」、アルバム「ヴァンサンク」より「大人へのエレベーター」「愛しき人」。ということで一つよろしく。

長 GAMの曲は誰も挙げないの?

四方 まあ楽曲となると松浦単独名義の曲の方がいいな。

長 じゃ、ベリキューの曲は?

一瀬 自分だって聞いていないものを人に勧めさせるんじゃないよ。

長 いや、俺「胸さわぎスカーレット」結構好きよ。

四方 それは去年の曲。

長 ま、ここから絞り込んでいきましょうか。とりあえず一瀬さん、安倍なつみで4曲も挙げることはないでしょ、ちょっとは絞りなさいよ。

一瀬 嫌だ。

四方 そんな子どもみたいなことを言いなさんな。

一瀬 君だって去年松浦の曲3曲を譲らなかったじゃないか。今年はなっちの曲を3曲同時受賞させるのさあ。

四方 そんなことみんなが言い出したら、この会議終わらないよ。去年だって別に私がごり押しした訳じゃないよ。審査委員長が途中で議論を打ち切っただけだ。

長 おいおい、俺ばっかり悪者にするんじゃないよ。紅白の時間が迫っていたからちょっと急いだだけじゃないか。ついでに私も一曲挙げさせてもらうよ。モーニング娘。誕生十年記念隊「十年愛」。

四方 それは微妙すぎるっしょ。

長 候補が出そろったところでまとめると

  • 元気+ / モーニング娘。
  • さよならのかわりに / モーニング娘。
  • シークレット / 後藤真希
  • インナーチャイルド / 後藤真希
  • ダブルレインボウ / 松浦亜弥
  • 引っ越せない気持ち / 松浦亜弥
  • アンフォゲッタブル / メロン記念日
  • サクラ色の約束 / メロン記念日
  • 息を重ねましょう / 安倍なつみ
  • 小説の中の二人 / 安倍なつみ
  • 大人へのエレベーター / 安倍なつみ
  • 愛しき人 / 安倍なつみ
  • 胸さわぎスカーレット / Berryz工房
  • 十年愛 / モーニング娘。誕生十年記念隊

四方 だから「胸さわぎスカーレット」は違うから。

三井 とりあえず去年よりは候補曲は少ないね。

二ツ木 ま、去年に懲りて最初から絞り込んで候補曲を出しているからね。別に去年よりも質が低かったとかそういうことではないと思うよ。

一瀬 うん、去年よりもむしろ質は高かったぐらいかもしれない。

長 それでもまだまだ多くて議論にならないから、各自、これぞという曲を残してもう少し絞り込んでもらえないかな。出来れば一人一曲だけ残す方向で。

三井 メロン記念日からは「アンフォゲッタブル」を残すよ。甲乙つけがたい二曲だけれど、どちらかといわれたら表題曲の方を残します。

二ツ木 俺、もともと表題曲選んでねえし、みたいな。モーニング娘。初期の美しいハーモニーを彷彿させる「元気+」も捨てがたいけれど、えーい、ここは思い切って「さよならのかわりに」を残す。

長 微妙な方、微妙な方を残すよね。

二ツ木 とにかくこの曲がたまらなく郷愁をそそるのよ。自分の中学校あたりの卒業シーズンを思い出すというか。

四方 うーん、参ったな。私は関心がみなより広いからその分不利だよな。後藤真希のアルバム曲とか佳曲が目白押しなのにすでにばっさりやっているしねえ。表題曲優位というところで行くと後藤真希「シークレット」と松浦亜弥「ダブルレインボウ」までは絞り込めるけれど、後藤真希か松浦亜弥かを選べと言われると。。。とりあえずこの二曲を残させてください。「シークレット」はかつてのアルバム曲の名曲「秘密」に引き続くシークレットシリーズ、後藤真希の透明感あふれる声が魅力的、「ダブルレインボウ」は松浦亜弥らしいスケール感あふれる曲、個性が違うから絞り込めない。

一瀬 四方さんは結局また二曲残す訳ね。

長 俺は「胸さわぎスカーレット」は捨てるよ。

四方 だからそれは最初から対象外だって。

長 後もう一曲の「十年愛」、かなり笑える曲だけれど、まあ、大賞というほどの曲でもないかもね。ということで私は推薦曲なしということで皆さんの挙げた曲から選んでいいよ。

一瀬 なんだよ、早く寝たいだけじゃないの。じゃ、私も思いきって「息を重ねましょう」は切りますよ。軽やかでいい曲なんだけれどもね。他の曲が神曲すぎる。「小説の中の二人」はおとなっちの切ない歌い方がたまらないし、後半の盛り上がりは最高だし、「大人へのエレベーター」はおさなっちのかわいらしい歌い方がはまっている。「愛しき人」は一転スケールの大きい歌い回し、この曲に限っては松浦が歌っても良さそうなんだけれども。相手(異性)を「君」と呼ぶ歌詞もいいね。軽やかな歌い回しの「息を重ねましょう」を合わせて、どれを聴いてもなっちの歌でしかないのに、きちんと曲に合わせて歌い分けられているのが分かる。そしてどの曲も生で聴くとこれがまたいいんだよ。

二ツ木 え?で、終わり?ずいぶんと語った割に結局一曲しか切ってないじゃん。

一瀬 去年松浦の曲が3曲同時受賞したんだから。今年はなっちの曲が3曲同時受賞でもいいっしょ。

二ツ木 なに子どもみたいなこといってんだか。これだから(検閲済み)は・・・。

長 だいたい絞り込めたかな。じゃ、大賞は

  • 小説の中の二人 / 安倍なつみ
  • 大人へのエレベーター / 安倍なつみ
  • 愛しき人 / 安倍なつみ

の三曲ということで。

四方 なにが「じゃ」やねん。

二ツ木 もお〜、意味わかんない。

2007年12月26日

■ ハロプロ大賞2007審査会場にて 開会

長 本日は2007年ハロプロ大賞の審査会にお集まりいただき、ありがとうございます。私が司会と審査委員長を務めます長でございます。今日お集まりの皆様には今年一年のハロプロを振り返っていただき、部門ごとに大賞にふさわしい作品等々を審査していただき、受賞作品を決めていきたいと思います。よろしくお願いいたします。それでは早速ですが、審査員の皆様より自己紹介もかねて、一言ずつ今年一年を簡単に振り返っていただきましょうか。じゃ、一瀬さんからどうぞ。

一瀬 ん?私から?まあ、いろいろあったけれど、トータルでは最高の一年だったんじゃないかな。

二ツ木 うーん、どちらかというとあまりいいことがない一年だったかなあ。藤本美貴、モーニング娘。脱退、これが一番でかかったな。その余波で高橋愛、モーニング娘。リーダー就任、でも藤本美貴の不在はどうにも大きすぎた。

三井 平穏無事というか、いつも通り、淡々とした一年だった。

四方 いやー、やっぱり激動の一年だったよ。何よりもかによりも後藤真希と加護亜依がハロプロを辞めていった、というのはとにかくすごいことだった。平家みちよハロプロ卒業に匹敵する大事件だ。それも含めてマイナスの一年だったかなあ。

長 ここにはきらりんがどうしたとかベリキューの躍進とか挙げる人はいないんだ(笑)。

一瀬 まあ、ハロプロファンの分断化が一層進んだ一年とも言えるかもね。しかも博愛主義たるべきDDと称する連中が結局女の子は若けりゃいいというだけのただのダボハゼアイドルマニアだったということが赤裸々になった一年というかね。

四方 何をそんなにムキになっているんだ(笑)。

2006年12月31日

■ MVPそして

先ほどの混乱も収まり、場内が静けさを取り戻した頃合いを見計らって、MCがおずおずと前に出る。

いよいよ、本大賞も大詰めを迎えました。これまでの賞はすべて「作品」に対する賞でしたが、本賞は今年一番活躍した「人」に対して与えられる、大変栄誉ある賞です。

最終選考に残ったのは次のお二人、安倍なつみさんと高橋愛さんです。

何だ、単に審査員の「推しメン」を並べただけか、という落胆のため息が場内を包む。

審査員席から審査委員長がずかずか舞台中央に進んで、一喝する。

静粛に、静粛に!なっちは冬には「友情と魔法のトランプ」に主演、夏には「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」でゲスト出演、秋には「白蛇伝」で座長を務めるという、3つの舞台で大活躍をした。また愛ちゃんはモーニング娘。史上最高傑作とされる「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」において一ヶ月の長丁場、見事に主演をつとめた。この二人の今年の活躍、2006年のMVPとしていったい何の不足があるのか。何が不満というのか。

場内、静まる。

審査委員長がそのまま舞台に残り、MCを無視して続ける。

なっちと愛ちゃん、いずれをMVPとするか、議論はつきることがなかったが、最後にはやはり今年この賞を与えずしていつ与えるのか、との声が勝り、「宝塚」への長年の思いを見事に実らせ、「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」の主演を見事につとめた高橋愛をMVPと決定しました!

まばらな拍手。少しずつ拍手が増える。

拍手が増えていく様を満足げに眺めながら、審査委員長がさらに続ける。

いよいよ本大賞の発表も最後となりました。最後の賞は「2007年の活躍に期待するで賞」であります!

「なんだ?その1980年代的ネーミングは!」「絶滅しただじゃれかよ」「センスねーぞ」と数々のヤジが飛ぶ。

静粛に、静粛に!

場内、静まらないまま、審査委員長が続ける。

「2007年の活躍に期待するで賞」を受賞したのは、Wの加護亜依です。

一斉に拍手。口笛が飛ぶ。バラバラと立ち上がり、最後には全員一致してスタンディングオベーション。

(本イベントの入場者数、1名−主催者発表より)

■ ベストパフォーマンス賞

いよいよノミネート作品発表の過程で、本企画のなかでもっとも権威のある賞と決まった「ベストパフォーマンス賞」の発表。

ハロプロの各曲をアコースティックな演奏をバックにハロプロメンバーが歌っていくという好企画のGyao、ハロプロアワー。ハロプロメンバーの意外な組み合わせにより、あまり日の当たらないメンバーにも見せ場を作ったハロプロコンサート2006冬エルダー組ライブDVD。歌手安倍なつみの魅力を引き出した安倍なつみライブDVD2作品。アイドル松浦亜弥の曲を歌手松浦亜弥として歌い上げた、いわば松浦亜弥の現人アイドルから脱する「人間宣言」としての2作品はNaked Songs DVDから。過去の名曲をハロプロメンバーがアコースティックに歌い上げる歌ドキ。最後に歌い手の緊張感から来る魅力が引き出されている「声(新垣里沙 Ver.)」がモーニング娘。コンサートツアー2006DVD二作品の中から唯一エントリー。

多彩な作品群の中から審査員一人の大激論の末、決選投票に残ったのは以下の作品。

  • ふるさと / Gyao / 安倍なつみ&高橋愛
  • Memory青春の光(ハロプロアワーVersion) / Gyao / 後藤真希&松浦亜弥
  • 春の歌 / Hello! Project 2006 Winter Elder Club / 保田圭、松浦亜弥、大谷雅恵、前田有紀
  • 夢の中 / 安倍なつみコンサートツアー2006春〜おとめちっくBank〜 / 安倍なつみ・飯田圭織
  • 私はピアノ / 歌ドキ / 安倍なつみ
  • 勝手にしやがれ/ 歌ドキ / 後藤真希
  • CHA-CHA-CHA / 歌ドキ / 高橋愛
  • フレンズ / 歌ドキ / 中澤裕子

選に漏れた作品の中からいくつかをピックアップしてコメント。

「セーラー服と機関銃 / 歌ドキ / 高橋愛」、CHA-CHA-CHAよりタイムリーな選曲であり、(CHA-CHA-CHAでは邪魔で仕方がなかった)たいせーが画面上にうろちょろしないという強みもあったのだが、この曲を高橋愛が歌うと、そのライバルは長澤まさみでも薬師丸ひろ子でもなく、来生たかおになってしまう。そうなると残念ながら楽曲の新たな魅力を引き出すというのにはいささかハードルが高くなってしまった。

「待つわ / 歌ドキ / 中澤裕子・前田有紀」、二人の異なる個性がぶつかり合い、どうなるかと期待させられたが、残念ながら両者の良さを少しずつ打ち消し逢っている印象を持った。前田有紀の透明感溢れるきれいな声と中澤裕子の少しハスキーで個性的な声とがこの曲に関してはいまいち調和しない。さらにいえば前田有紀の圧倒的な歌唱力と、中澤裕子の気迫溢れる存在感もあまり調和していない。結果1+1 = 0.8ぐらいになってしまったかな、と。もちろん両者のポテンシャルが元々高いので0.8でもすばらしい仕上がりになってはいるのだが。

最終選考に残った曲についての寸評。

「ふるさと」。安倍なつみが歌い継いできた曲だが、高橋愛と合わせることで、本来「ソロ」の独白曲だったものが見事に曲中で対話が行われ、この曲に対する深みを増した。この曲に限らず、ソロで歌うときの安倍なつみにはまだ「かわいさ」が残るが、この曲を始め、デュオで歌うときの安倍なつみはじっくり語りかけるような優しさに満ちた歌い方に変わる。これがすばらしい。

「Memory 青春の光」。元々は多人数で歌うコーラスの美しい曲を二人で見事に表現し切れている。後藤真希と松浦亜弥という二人の歌手のポテンシャルの高さが現れ、つやのある後藤真希の声とハスキーな松浦亜弥の声という声質の異なる二人の調和もすばらしい。

「春の歌」。保田圭、松浦亜弥、大谷雅恵、前田有紀というハロプロ内の実力派が競演する一連の曲の中から、僅差でこの曲を選抜。4人とも上手い、隙なく上手い。

「夢の中」。かつてのモーニング娘。のライバル二人のデュオ。定番はかつて安倍なつみメイン曲だった「モーニングコーヒー」だが、あえて飯田圭織メインのこの曲を選んだその選曲よし。楽曲よく、歌唱よく、さらにモーニング娘。の歴史の重みを感じさせられるという贅沢きわまりない逸品。

「私はピアノ」。松浦亜弥の声はドライな魅力であり、後藤真希の声はウェットな魅力がある、と評するとき、安倍なつみにはウェットな歌唱とドライな歌唱、二つの歌唱をもっているといえる。そしてこの曲に関してはそのハイブリッドな魅力がよく出ている。さびの盛り上がる部分では甘く艶のある声で歌い上げ、それ以外の部分はやや低めのドライな声で。その調和がすばらしく、抑圧された激しい感情を歌い上げたこの曲を見事に表現し切れている。

「勝手にしやがれ」。男の歌を女性歌手が歌うととてもかっこよいことがある。そのかっこよさが遺憾なく発揮されている。そしてさらにまたかっこいいだけでなく、これがまた問答無用に可愛いのだ。何でこんなに可愛いのだ、というぐらいに可愛い。かっこよくて可愛い、このバランスの中に後藤真希本来の「エロ」さがにじみ出てくる。今のシングル曲のなんちゃってセクシー路線なんて邪道だ!と叫びたくなる、後藤真希本来の魅力に溢れた作品。

「CHA-CHA-CHA」。高橋愛は可愛い。その絶対性をただただ感じ取るべき作品。その絶対性を感じ取るためには余計なノイズがあってはならないのだ。そのために高橋愛の癖のない歌唱力が効いてくる。高橋愛の歌のうまさなど空気のようなものでよいのだ。当たり前のように上手い。そして絶対的に可愛い。しかしたいせーというノイズだけはいかにも余計だった。残念。

「フレンズ」。この曲をハロプロメンバーで歌うとしたら、この人しかいない、という中澤裕子。その出会いの必然性。感情が先走り、やや不安定な歌唱、少しハスキーで個性的な声、気っぷの良さ・勢い、中澤裕子の個性が遺憾なく発揮されている。

最終選考に残ったこの8作品の中からベストパフォーマンス賞に選ばれるのは果たして・・・。

MCがゆっくり前に進み出る。

(封印された封筒を手に)結果はこの中に既に書かれています。

(はさみを取り出し、ゆっくりと開封する)

(もったいぶった声で)発表します。

2006年ハロプロ大賞ベストパフォーマンス賞に輝いたのは・・・。

(結果を記した紙に目を落とす)

(驚いたような、少し拍子抜けしたような、微妙な表情)

なんと、最終選考に残った8作品同順、同時受賞です!

(場内、どよめき。「なにが「ベスト」だ!という怒号)

おや?審査委員長からのメッセージが書かれています。「35作品の中から8作品まで絞り込んだんだ。十分だろ。そもそも最初のエントリー作品が多すぎるんだよ。もう疲れたよ、勘弁してくれよ。ということで、本賞は「ベストパフォーマンス賞」あらため「グッドパフォーマンス賞」と名称を変更する。それなら文句ないだろ」、だそうです。

「開き直るな」などといった怒号から逃げるようにMC、舞台から下がる。騒然とした雰囲気の中、暗転。

■ 最優秀楽曲賞

当初本企画のメインのつもりでスタートしながら、途中でメインの座を次の「ベストパフォーマンス賞」に譲ったという本企画準メインの最優秀楽曲賞。ちなみに本賞は「楽曲」賞と銘打ちながら、純粋に楽曲を評価するのではなくて、歌い手の歌唱力、曲と歌い手との相性、曲および歌詞に対する審査員の好みという要素を盛り込んだ不透明な選考基準により審査されるという大変に名誉ある賞となっている。

選考過程がよく見えないままに突然決選投票には以下の三曲が進んだ。

  • ハピネス / 砂を噛むように・・・NAMIDA / 松浦亜弥
  • dearest. / Naked Songs / 松浦亜弥
  • 初めて唇を重ねた夜 / Naked Songs / 松浦亜弥

場内騒然。この片寄りはなんだ?審査委員が松浦亜弥推しに転んだのか?

騒然とする場内を余所に厳かに最優秀作品が発表される。

「三者同点一位とする」。

なんなのだ?このいい加減で不透明きわまりない結末は?

怒号飛び交う中、次の賞「ベストパフォーマンス賞」の発表に移る。

■ ベストミュージカル賞

ベストミュージカル賞発表の前に本来ならベストライブ賞を発表する予定だったのですが、「いちいち優劣なんてつけたくないわ!」という今更ながらの、本企画の根底を揺るがす暴言を審査員が吐き捨て、出て行ってしまったため、本賞の発表は不可能となりました。深くお詫び申し上げます。

さて、ベストミュージカル賞の発表に移ります。この賞は「現場」自体の印象とともに、ミュージカルとしての作品を併せて評価するというこれまたファジーな選考基準によりベストミュージカル賞が決定されるという大変価値のある賞です。

選考過程。

リボンの騎士、2公演(松浦亜弥出演回と安倍なつみ出演回)では、前者が私がとれたチケットの席がよかった、私が見た初めての公演であった、などの作品性とはあまり関係のない要因により、後者を得票数で上回り、決選投票へ進む。

決選投票は白蛇伝とリボンの騎士というミュージカル二作品の評価を巡って争われた。その中でもミュージカルとしての作品性、本作品のハロプロ外に対する意味づけ・その効果、出演者への私の思い入れ、私が座った座席位置、という異質の基準を総合的に評価を進める。

ミュージカルとしての作品性。わかりやすさではリボンの騎士、話の深さでは白蛇伝。リボンの騎士の主役、サファイアのやや安直な位置づけ(自ら運命を切り開かず、結局男フランツ頼り)と比較して、安定した統治を行わんとする神と混乱の中にも自由を求める人間の対立という安易に結論の出せない深いテーマをあつかった白蛇伝、とその限りでは白蛇伝に軍配が上がるのだが、出てくる登場人物の総合的な魅力では(藤本美貴演じるへケティをはじめ)リボンの騎士の方が上回っており、両者譲らず互角の戦い。

ハロプロ外部への効果。出演者をハロプロ内でほぼ固めたが、話題性が高く、またその作品としての質も高く、ハロプロ内にとどまらない評価を得た(と期待する)リボンの騎士に対して、元々企画段階からハロプロ外部のものとして進められ、その座長に安倍なつみが抜擢され、ハロプロ外のファンの目にも多く触れた白蛇伝。こちらも両者譲らない。

出演者。高橋愛が主演、その他ハロプロメンバーが多数出演したリボンの騎士、何よりも安倍なつみが主演をつとめた白蛇伝。甲乙つけがたし。

私が座った座席位置、リボンの騎士の方が良席であった。

ということで、私が座った座席の差という一番本質から外れた理由により、栄えあるベストミュージカル賞は「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」松浦亜弥出演公演(8月14日昼公演)に決定。

■ 最優秀ライブDVD賞

最優秀ライブDVD賞の発表。

まずDVDの発売は2006年であっても、公演が2005年に行われたものについては、2006年の賞としてはいまいちピンと来ないという今更の理由により選外へ。それなら最初からノミネートするなよという内野の声は無視する。

有力と見られたモーニング娘。二作品だが、2005年のモーニング娘。の二作品、石川梨華卒業コンサートを収録した「第六感ヒット満開!」の卒業コンらしい緊張感と高橋愛、新垣里沙がソロステージをつとめるという今後へのチャレンジングな姿勢が溢れた作品、そして同年夏秋コンサート「バリバリ教室」における、「ラストキッス」を始め過去のモーニング娘。曲を現メンバーでオリジナル以上の仕上がりで歌い上げたやはりそのチャレンジングな作品と比較して、それを上回るものが感じられなかった。「惰性」は言い過ぎにしても、娘。新曲と定番曲にソロステージを組み合わせれば、一丁上がりというパターンができあがってしまっているようで、2005年の二作品で感じたときめきを感じることができなかった。

「Hello! Project 2006 Winter Elder Club」は、メンバーの組み合わせと歌った楽曲の相性の良さにより、楽曲の持つ新たな一面を引き出すことが多く、本企画のメインとなるパフォーマンス賞候補曲を四曲も輩出するなど、非常に評価が高かった。

「安倍なつみコンサートツアー2006春〜おとめちっくBank〜」については出演者自らがナレーションをつとめるという「オーディオコメンタリー」が楽しく、かつ飯田圭織をゲストに迎えた公演の良さも含めて、高い評価を得た。

「安倍なつみアコースティックライブ」については、ファン待望のアコースティックライブ収録という強みと、本編の時間の短さという弱みとで意見が割れるかと思われたが、特典映像の「ドキュメント」部が、歌手安倍なつみの姿勢をよく映し出すすばらしいものであり、こちらも譲らず高評価を得た。

決選投票の結果、一人の表現者を浮きだたせるという「ドキュメント」が審査員の琴線に触れ、最優秀作品には「安倍なつみアコースティックライブ」が選出された。

■ 最優秀アルバム賞

最優秀アルバム賞。

まずは選考過程から。

「冬冬モーニング娘。ミニ! 」と「FRUITY KILLER TUNE」 についてはおのおのミニアルバム、ベストアルバムということが影響して、選外へ。 

「レインボーセブン」はモーニング娘。の持つバラエティ豊かな魅力がよく引き出されており、安倍なつみ「2nd〜染みわたる想い〜」はアルバムとしてのまとまった世界観への評価が高く、松浦亜弥「Naked Songs」はジャケットなど全体的に荒削りな作りが気にはなったが、収録曲一曲一曲の質が高く、といずれも譲らない。

審査は最終投票にまでもつれ込み、わずか一票差という僅差の大激戦の末、

「2nd〜染みわたる想い〜」(獲得得票数1票)

に大決定。

■ 最優秀PV賞

最優秀PV賞の発表に移ります。

本賞は(私が見た中で)もっともよいと思ったPVに与えられるというその名以上の説明を要しない、大変シンプルで権威のある賞です。

以下、選考過程。

まず安倍なつみの3作品の内、「ストレス」がもっともストーリー性があり、その作品性に対する評価が高く、最終投票入り。後藤真希「ガラスのパンプス」についてはその「エロ」表現を巡って、審査員の脳内で大激論が戦わされたが、煩悩が勝ち、最終投票入り決定。「わ〜、くっついている」という安直な感動で購入を決めたGAM「メロディーズ」も存外作品性に対する評価が高く、良質な「エロ」を表現できているとして最終投票入り。

以上、コミカルな作品性とエロな作品性を巡っての戦いとなったが、結局最優秀作品に選ばれたのは・・・

モーニング娘。「歩いてる」。獲得得票数1票。

選考理由。「だって、娘。たちが可愛かったんだもん」。

■ 再発見賞

いよいよ各賞の最優秀作品の発表に移ります。

「審査会場にいる某さん、審査会場の様子はいかがでしょうか」、「はい、審査は(今年初めて作った企画だけれど)例年以上に白熱した議論が審査員各員(一人だけだけれど)の間で交わされています。まもなく審査結果をお届けできる予定です」、「お待ちしております」

それでは各賞最優秀作品の発表の前にまずは特別賞として、再チャレンジもとい再発見賞の発表を行います。この賞はiTunesが1000曲近くある過去に発表されたハロプロ楽曲の中からシャッフルしてきた曲をたまたま聴いて、なんとなく(私が)「おっ」と思った曲に与えられるという、大変権威のある賞です。それでは発表します。

2006年度再発見賞は・・・。

2004年発売、W「ロボキッス」のカップリング曲「SEXY SNOW」です。表題曲の「ロボキッス」から一転して、大人っぽくも勢いのある曲調に加護亜依、辻希美二人のハーモニーが美しく絡んで、雪のような純白の恋愛の世界を作り出す傑作です。

ぱちぱちぱち。

■ パフォーマンス賞

次が本企画最大の俺様ルールでお送りするパフォーマンス賞。

本賞の定義は以下に示すノミネート作品より事後的になされる、という。要するに本賞の定義を言語化することができなかった、という一見いい加減な賞でありながら、その実本企画の中で一番権威のある賞だったのだ!(と今決めた)。

  • ふるさと / Gyao / 安倍なつみ&高橋愛
  • 涙の星(ハロプロアワーVersion) / Gyao / 後藤真希
  • Memory青春の光(ハロプロアワーVersion) / Gyao / 後藤真希&松浦亜弥
  • MI DA RA摩天楼(ハロプロアワーVersion) / Gyao / 斉藤瞳&大谷雅恵&村田めぐみ
  • カラスの女房 / Gyao / 中澤裕子
  • ウソつきあんた / Gyao / 中澤裕子・安倍なつみ
  • ハピネス(ハロプロアワーVersion) / Gyao /松浦亜弥
  • 香水(ハロプロアワーVersion) / Gyao / 松浦亜弥&安倍なつみ
  • 情熱行き未来船 / Hello! Project 2006 Winter Elder Club / 飯田圭織、安倍なつみ、柴田あゆみ、村田めぐみ、あさみ、みうな
  • 大阪 恋の歌 / Hello! Project 2006 Winter Elder Club /保田圭、松浦亜弥、大谷雅恵、前田有紀
  • チャンス of LOVE / Hello! Project 2006 Winter Elder Club / 保田圭、松浦亜弥、大谷雅恵、前田有紀
  • 春の歌 / Hello! Project 2006 Winter Elder Club / 保田圭、松浦亜弥、大谷雅恵、前田有紀
  • 夢ならば(Accoustic Live Version) / 安倍なつみアコースティックライブ / 安倍なつみ
  • 22歳の私(Accoustic Live Version) / 安倍なつみアコースティックライブ / 安倍なつみ
  • 夢の中 / 安倍なつみコンサートツアー2006春〜おとめちっくBank〜 / 安倍なつみ・飯田圭織
  • 空 LIFE GOSE ON / 安倍なつみコンサートツアー2006春〜おとめちっくBank〜 / 安倍なつみ
  • 私はピアノ / 歌ドキ / 安倍なつみ
  • 勝手にしやがれ/ 歌ドキ / 後藤真希
  • DISIER / 歌ドキ / 後藤真希
  • Love is Over / 歌ドキ / 後藤真希
  • セーラー服と機関銃 / 歌ドキ / 高橋愛
  • CHA-CHA-CHA / 歌ドキ / 高橋愛
  • フレンズ / 歌ドキ / 中澤裕子
  • ワインレッドの心 / 歌ドキ / 中澤裕子
  • 待つわ / 歌ドキ / 中澤裕子・前田有紀
  • My Revolution / 歌ドキ / 前田有紀
  • 神田川 / 歌ドキ / 松浦亜弥
  • UFO / 歌ドキ / メロン記念日
  • ウェディングベル / 歌ドキ / メロン記念日
  • キッスは目にして / 歌ドキ / カントリー娘。
  • 愛人 / 歌ドキ / 保田圭
  • 異邦人 / 歌ドキ / 保田圭
  • 声(新垣里沙 Ver.) / モーニング娘。コンサートツアー2006秋 踊れ!モーニングカレー / 新垣里沙・高橋愛
  • 100回のKISS / Naked Songs DVD / 松浦亜弥
  • ドッキドキ!LOVEメール / Naked Songs DVD / 松浦亜弥

一応基準は楽曲の魅力を引きだたせる表現力、楽曲のオリジナルとは異なった一面を見せる意外性、そして私のオリジナル曲に対する思い入れの強さ、というこれまた問答無用に曖昧なもの。

■ ライブDVD賞他

ライブDVD賞の候補作品。

  • モーニング娘。コンサートツアー2006春 レインボーセブン
  • モーニング娘。コンサートツアー2006秋 踊れ!モーニングカレー
  • Hello! Project 2006 Winter Elder Club
  • メロン記念日コンサートツアー2005冬
  • 安倍なつみコンサートツアー2005秋〜24カラット〜
  • 安倍なつみコンサートツアー2006春〜おとめちっくBank〜
  • 安倍なつみアコースティックライブ
  • 後藤真希コンサートツアー2005秋〜はたち〜

私が購入したものすべてをエントリー。

そのまま続いてライブ賞。

  • 安倍なつみ コンサートツアー2006春〜おとめちっくBank〜
  • 安倍なつみ ディナーショー SUMMER DREAM 2006 〜忘れられない夏になる〜
  • 安倍なつみ クリスマスディナーショー2006〜あなたと奏でる夢ひととき〜.

私が行った分全部。すべて安倍なつみがらみなだけに、選考には困難が予想される。

引き続きミュージカル賞。

  • リボンの騎士 ザ・ミュージカル 松浦亜弥出演回
  • リボンの騎士 ザ・ミュージカル 安倍なつみ出演回
  • ミュージカル白蛇伝

これも私が行った分全部。数は少ないが、ハイレベルの争い。

■ PV賞ノミネート作品

PV賞ノミネート作品。

  • 歩いてる / モーニング娘。
  • SEXY BOY〜そよ風に寄り添って〜 / モーニング娘。
  • 甘すぎた果実 / 安倍なつみ
  • ストレス /安倍なつみ
  • スイートホリック(Edit ver.) / 安倍なつみ
  • メロディーズ / GAM
  • ガラスのパンプス / 後藤真希

数年前まではPVも結構楽しみにして集めていたのだけれど(特にDVDでPVが発売されるようになるまではPVを見る機会自体が非常に貴重だった。「モーニングコーヒー」のPVを通しで見られたのはCDの発売からどのぐらいあとだっただろうか)、今は正直惰性で買っているところがある。買ったけれど封を開けていなくて、昨日あわてて開封したものがあったり。

モーニング娘。と安倍なつみ、GAMの分のPVはすべてそろえているが、後藤真希のはこの曲だけ、松浦亜弥さんのはプッチベスト7DVDで初視聴。そもそも視聴したPVの数自体が少ない。さらにメロン記念日、カントリー娘。、高橋愛の分はここでいうPVとはやや性質が異なると考えて選考対象外。ということで、ノミネート作品の数も少ない。

■ アルバム賞

引き続きアルバム賞のノミネート作品発表。

  • レインボーセブン /モーニング娘。
  • 冬冬モーニング娘。ミニ! / モーニング娘。
  • 2nd〜染みわたる想い〜 / 安倍なつみ
  • Naked Songs /松浦亜弥
  • FRUITY KILLER TUNE / メロン記念日

これは数が少ないので、私が今年購入した全アルバムをエントリー。

後藤真希は今年はアルバムは出していない(よね?)し、だいたい買うべきものは買っているんじゃないかな。

ただ数は少なくとも、質は高い。どれが選ばれるか、予断を許さない。

■ 楽曲賞ノミネート作品

日本レコード大賞が早々に決まったようで。といっても私は「有頂天ホテル」を見ていたので、結果は新聞社サイトで見たわけですが。氷川きよし「一剣」。聴いたことない。。。

というわけで(?)、こちらは着々と進行中の「私的ハロプロ大賞」、楽曲賞のノミネート曲の発表。私の今年の振り返りようのメモも代わりだから、絞り込みもそこそこにだらだら並べる。

ちなみにノミネート対象を今年発売の曲に限定したので、昨年末発売の曲はすべて対象外にしている。

  • SEXY BOY〜そよ風に寄り添って〜 / モーニング娘。
  • Ambitious!野心的でいいじゃん / モーニング娘。
  • わたしがついてる。 / モーニング娘。
  • 歩いてる / モーニング娘。
  • さよなら See You Again アディオス Bye Bye チャッチャ! / モーニング娘。
  • レインボーピンク / 重ピンク、こはっピンク
  • 雪/愛×あなた≧好き / 高橋愛 with MC GAKI
  • コタツの歌〜jyuken story〜 / 吉澤ひとみ、新垣里沙、亀井絵里
  • お願い魅惑のターゲット / メロン記念日
  • メロディーズ / GAM
  • 蜃気楼ロマンス / GAM
  • うらら / 中澤裕子
  • やんなっちゃう / 安倍なつみ
  • 甘すぎた果実 / 安倍なつみ
  • I'm in Love / 安倍なつみ
  • F.O. / 安倍なつみ
  • 学生時代 /安倍なつみ
  • きっと彼氏ができる方法 / 後藤真希
  • LOVE缶コーヒー / 後藤真希
  • ALL OF US / 後藤真希
  • ハピネス / 松浦亜弥
  • dearest / 松浦亜弥
  • 初めて唇を重ねた夜 / 松浦亜弥
  • ひとり / 松浦亜弥
  • Rock My Body / 松浦亜弥
  • オシャレ! / 松浦亜弥
  • 夢から醒めて / 高橋愛

並べてみて、結構微妙な選曲だな、と自分ながらに思ったり。私は結構いいと思っているのに、あまり界隈で評判がよくないと、ここではポイントが高くなったり、とか例によっての天の邪鬼ぶりが影響しているかも。

モーニング娘。については、とりあえずシングル曲は並べておいて、少し微妙目なアルバム曲が並ぶ。「コタツの歌」なんて褒められているのを読んだことがないのだが、私はあの暗さが結構好み。

メロン記念日久々の新曲「お願い魅惑のターゲット」は当然のエントリー。

GAMは第一弾シングルの表題曲「Thanks!」だけを外す。この曲を聴いたときは1 + 1 =0.8にするユニットだなと正直思ったが、あとの2曲は1 + 1 = 2とはいかなくても、1 + 1 > 1 にはなっている。

中澤裕子久々のシングル「うらら」。買いに行ったときにはそこの店では売り切れていて、以後買いそびれていた。プッチベストで再会して、あ、やっぱりその後でも買いに行くべきだったと反省。

安倍なつみシングル曲についてはカップリング曲が中心。アルバム曲はどれも甲乙つけがたく、微妙な差で絞り込む。

後藤真希もカップリング曲。「路線変更」が話題だが、後藤さんの魅力が出ているのは透明感のある声で情感豊かに歌う曲だと思い、それがよく出ている従来路線のカップリング曲を選別。

松浦亜弥はシングル曲は一曲しか出せていないが、そのカップリング「ハピネス」が佳曲。その後に出たアルバムNaked Songsにも良曲が詰まっていた。絞りきれず、やや多い目のエントリー。

高橋愛初ソロ曲「夢から醒めて」は当然エントリー。

前田有紀「お前の涙を俺にくれ」はいくら何でも「ド演歌」すぎ。昨年の「西新宿で逢ったひと」のような曲だったらよかったのだが。

ミュージカルがらみの曲はやはり単独で聴くものでもないという気がして、すべてランク外。

というわけで、出そろったノミネート作品、さあ、この中から栄えある最優秀楽曲賞に選ばれるのはどの曲か!!!。

ここでいったんコマーシャル。

2005年12月30日

■ 年間総括

年末、ということで定番ながら一年を振り返る。ハロプロ関係の楽曲への私なりの総括だ。

といっても、他のサイトさんがやっているものとは微妙に対象が違う。今年発表された楽曲ではなくて、今年私が聴いた楽曲が対象だ。何時発表されたかなんて関係ない。私にとって私が聞いたことが重要なのだ。

モーニング娘。

娘。内ユニットとしてまず挙げねばならないのが、高橋愛、亀井絵里、田中れいなの歌った「ラストキッス」。もともと初期娘。関係の楽曲の中でも名曲の誉れ高かった曲だが、安倍ヲタとしては悔し紛れに「いや、『Memory 青春の光』の方が」などと抵抗してみたりしたものだが、改めて両者を聞いてみるといやはや「ラストキッス」は実に良くできた曲であった。オリジナルメンバーの個性を計算し尽くしたパート割り。どこをとっても隙なく、密度の濃さという点では「Memory 青春の光」を明らかに上回っている。そしてその曲を高橋、亀井、田中の三人が見事に再現している。驚いたことに、オリジナルでは固定であったパート分担を3人が交互に担当している。オリジナルでは各々の「はまり役」が各パートを担当することで高い完成度となっていたが、今回のは持ち回りのパート割りで、オリジナル比肩する完成度となっているのだ。

石川梨華卒業コンサートにおいてメドレーの中で歌われた「、、、好きだよ!」。モーニング娘。のサードアルバムに収録されていた曲だが、激しい踊りとオリジナルよりも華やかな伴奏で、オリジナルのちょっと可愛い感じから一転かっこいい曲に仕上がった。

後藤真希

アルバムなどを買い集めたのが今年になってから、ということで、今更ながらの発見が満載。「抱いてよ! PLEASE GO ON」のような曲が後藤さんには合っていると思ってきたが、セカンドアルバム「(2) ペイント イット ゴールド」収録の「涙の星」とか「秘密」のようなバラードっぽい曲も実に良かった。声に透明感があり、悲しみのようなものを切々と表現できている。

カントリー娘。

今更ながら「カントリー娘。大全集」を入手、全曲気に入ったのだが、その中でのNo.1は「雪だより」。ちょっと切ないメロディーに訥々としたりんねの歌声が実によくはまっている。

T&Cボンバー

これまた今更ながらだが、「DON'T STOP 恋愛中」のカップリング、「ゴーゴー東京」。とてもバタくさくて懐かしい感じの曲。アメリカ文化にあこがれた日本の昭和歌謡という感じか。

太陽とシスコムーン

「Magic of Love」のカップリング「Versus」。高音が美しく響く情熱的な感じの曲。これまた今更ながらいいグループだった。

稲葉貴子、大谷雅恵、柴田あゆみ、松浦亜弥「三角関係」。これも去年ごちゃごちゃしている間に結局買いそびれた「ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!」のカップリング。松浦さんの声だけは識別できて、他の人の声は誰が誰だか分からないところが多いけれど、所々大谷さんの声だと分かる箇所がある。いい声だ。もちろん四人とも安定した歌唱、歌に表情が込められていて、いい仕上がりになっている。

安倍なつみ

「チェインギャング」。かつてFactoryという音楽番組で安倍なつみが歌った曲を再びフジテレビのフォークイベントで披露。FactoryバージョンはフジテレビのきくちPがiPodに入れて持ち歩くほどのお気に入りだったという。今回のも素晴らしい。安定感のある歌唱ではない。むしろ声を振り絞るようなところがある。しかしそれが一層歌い手の込めた思いを感じさせる。単にメロディーを再現するのではない、歌詞やメロディーやらに込められた歌の世界を精一杯伝えようとする心意気。歌に思いを込める深さはハロプロでは随一だ。「恋の花」のような曲も新鮮味があってあれはあれで良かった。しかしやはり歌手としての安倍なつみの本領はこのような曲でこそ発揮されるのだと思った。