重層的非決定?

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2008年07月04日

■ バカだね バカだね バカだね あたし

先に謝っておく。ファンの人ごめんなさい、って私もファン(のつもり)だけれど。

これまでそれなりの数のハロプロ他のライブを見てきたけれど、今日のは最悪でした。もう明日のライブは行かずにそのまま家に帰ろうかと半ば本気で思うぐらい。さらにいうと「アコなっち」はもう全てキャンセルしたいぐらい。

何が最悪か、というのは一言で書くと簡単すぎて誤解を招くと思うけれど、とりあえず一言で書くと、「全くステージが見えなかった」。一階で何か盛り上がっているようだが、私のいるところでは何が何だかわからない。実際私と同じ列にいた客のほとんど全員が終始憮然とした表情をしていた。私がもう少しフレンドリーで行動的な人間だったら、まずは周りの人に聞いたと思う。「今日のライブ、楽しかった?」。きっとほとんど全員が首を横に振っただろう。

前にいた客がどうの、ということでは全くない。端的に言えば会場の問題なのだが、しかし私が怒っているのは会場の物理的構造に対してではない。実際昨年福岡会場でも全くステージは見えなかったが、そのときは私は不満には全く感じなかった。実際ここでもそういうことは書いていないはずだ。

問題なのはコンサートを作った人たちの「精神」だ。去年の福岡会場はどこをどうしても、やりようがない。会場を変えろ、という話でもない。それならそれで私はライブを楽しむ術は知っているつもりだ。しかし今日は、作り手に少しでも客の気持ちを考える精神があれば、少しは何か変えようがあったはずなのだ。

私が一番腹を立てているのが、二階落下防止手すりに貼られていた張り紙だ。「立つと危険です」。もっともだ。そもそも二階先頭(だけでなく他も)はファミリー席だから立って鑑賞しては駄目なのだが、念には念を、ということだろう。しかしそんなことはライブ開始前にあらためて説明すれば十分だ。あるいはそこに座っている客全員にチラシを配ればよい。

なにせ今日の会場、手すりがじゃまでステージが見えづらいということで知られている(少なくとも私はこの会場は初めてだが、このことは既知である)。それは仕方がないが、その手すりに張り紙をすれば確実に視界が遮られることなど、普通の想像力があれば自明のことではないか。それなのにそんなことは委細かまわず、手すりに張り紙をする。おかげさまでそれに視界を遮られて、主役が全く見られない場面が相当時間あった。

ちょっと客の目線でものを考えれば、すぐに気づくことだ。なのに、機械的にそんな張り紙をする。普段からそんな張り紙をしているのだろうか。おそらくそうではあるまい。ハロプロファンは馬鹿だから二階から転落する奴がきっと出てくるだろう(実際にいたわけだが)、だから特別にそんな張り紙をしたのではないか。いったい客をなんだと思っているのか。なるほどハロプロファンは馬鹿かもしれない(実際そういう奴がいた以上、反論は出来ない)、しかし繰り返すが、あからさまに視界を遮らずとも、他にやりようはあるはずなのだ。

とりあえずこの点については、本当は会場設営責任者にいいたかったが、めんどくさかったので、二階にいた(おそらく平の)スタッフに改善を申し入れておいた。明日の善処を申し入れたので、明日のライブには改善されているはずだと思う。しかしライブは一期一会、こんなことをいちいち客に言わせるな。しかも一つのライブが終わってしまってから。会場側のアンケートでもあれば(ホテルのディナーショーとかではたいがいある)、いろいろ書きたかったが、見あたらなかった。

客をなんだと思っているのか、というのは、しょーもない話だが、他にもある。SHIBUYA AXはワンドリンクの注文が必須だ。それはライブハウスの(私としてはあまり納得しがたいが、それはいっても仕方がない)流儀なのだろう。しかし、本来注文できるはずのアルコール飲料が注文できない。ワンドリンク500円払って、使い捨てのカップでジンジャーエール、何かの悪い冗談ですか。ちなみに正価はアルコール飲料500円、ノンアルコール飲料300円。なのにワンドリンク500円を徴収しておいて、アルコール飲料の注文をさせない。

普段は違うわけだよね。ハロプロファンは馬鹿だから、アルコール飲料を飲んで騒いで、2階から転落する馬鹿がいるから(実際いたわけだが)、そうなったわけですか。一人の馬鹿がいたからといって、客全員を馬鹿扱いするその精神が腐っているのだ。いったい客をなんだと思っているのか。アルコール飲料の有無自体はまあどうでもいい話だが、しかしそれでもその「精神」にはものすごく腹が立った。

元の話に戻る。そもそも2階D列以降はファミリー席として売っては駄目ですよ。張り紙以前に、本当にステージが全く見えない。これなら「立ち見席」の方がよほど楽しめたはず。そしてそんなこともちょっと二階席に座ってステージを見てみればわかる話だよな。

ファミリー席はずっと座ってみる分、ステージは多少なりとも見えないと話にならない。なのにステージは見えない、クーラーが効きすぎ(これは八つ当たりだが)、でもじっと座っているしかない、もうひたすら寒いだけだった。私の列には私と同じく、一般販売のチケットを持っている人が多くいた。普通は「もう二度とくるかい」と思うんじゃないか。私だって半ば本気でそう思っている。繰り返すが、私はステージが見えなかったこと自体を怒っているのではない。会場設営者の中に客を少しでも思いやる気持ちが全く見えなかったことに腹を立てているのだ。

ステージ自体については、私がとても楽しみにしていた曲がカットされました、というぐらいかな。これもひたすらマイナスだけれど、事情がわからないから文句のいいようもない。安倍なつみの歌ですか、会場設営などに対する不満を払拭するほどのものではありませんでした、というだけです。出来は、安倍なつみとしては、中の下ぐらいでしたか。もうちょっと期待していたけれども。

MCの内容とか思い出して、記録する気力はありません。全然覚えてないし。ほんと、明日、どうしよう。でもチケット、交通費、宿泊費併せて4万円近く払って見に来てしまったわけなんだよな。我ながら馬鹿じゃないかと思う。


追記

昨年の福岡会場でもステージが見えなかったけれど、それほど不満がなかった、というのも、私だけではない。昨年福岡会場、私の周りにいた人たち、皆「見えないねえ」といいながら、各々結構楽しそうにしていた。今日は本当に私と同じ列にいた人、拍手もほとんどしていなかった。顔は終始こわばったまま。

投稿者 althusser : 2008年07月04日 22:22

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