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2009年03月31日
■ 輝く光の中で
「凱旋」公演。そのメンバー固有に定められた色(FCが販売するメンバー別Tシャツの色)のサイリュームを掲げ、そのメンバーの愛称を呼んでアンコールするのが一般化している。琵琶湖ホールではその「祭り」を呼びかけるサイトまで立ち上げて、光井愛佳の色、紫のサイリュームが配布されていた。そして高橋愛の地元福井公演。
ネット上の企画サイトは作られず、mixi内でコミュニティを立ち上げて企画が進められていた。ネット上のサイトならばブログからもリンクが貼られ、広がりやすいのだが、mixiではやや宣伝効果が薄い。実際琵琶湖企画は私はかなり前からその詳細を知っていたが、福井企画は直前にざっと当該mixiコミュニティを見ただけ。それでも夜公演にはサイリュームを配るということ、高橋愛ソロ曲でもサイリュームの色をそろえたいけれども、それを呼びかけると「ネタバレ」に繋がるので断念する、ということを知る。
昼公園前のグッズ購入時。黄色サイリュームを2本購入。普段はファミリー席ということもあって(一般席の時も、だが)サイリュームなど使わない。また安倍なつみ誕生日コンサート時には白サイリュームを掲げる企画があったが、そのときはグッズ列に並んでいる最中に企画サイドからサイリュームをもらったのでそれを使った。そして今回。
昼公演は大々的にはやらず、参加者各々の思いで会場が黄色に染まればいいな、というノリだったようだ。前日の琵琶湖公演では昼夜とも紫に染まったので、それだったら福井昼も、という思いになって、昼はアンコール時に黄色サイリュームを点灯させる。はたして会場は黄色に染まった。
そして夜公演。企画サイドがサイリュームを配り歩く。私は既に持っているからとお断りする。
そして高橋愛ソロ曲。アンコール時はメンバーはステージ上にはいないので、一色に染まった客席を直接見ることはない。だから直接客席を見ているソロ曲の時に、と思う。安倍なつみなら本編ラストの「愛しき人」の時。そして今回高橋愛にはソロ曲「夢から醒めて」の時に。
果たして見事に会場は黄色一色になった。
サイリューム祭りは、私の知る限り、モーニング娘。内ユニット「タンポポ」へのリスペクトから自然発生的に始まったのが初めてだかで有名。そしてそのときの色がタンポポの黄色。私はその場にはいなかったけれども、伝説となった黄色サイリューム祭り。そのタンポポとは無関係だった高橋愛に対しての黄色サイリューム祭り。安倍なつみの「白」は本人が好きな色、そしてファンが選んだ安倍なつみの色、ということで色自体への思いも積極的なものだが、黄色は高橋愛が好きな色だというのも聞いたことがない、単に事務所都合で(おそらく)機械的に割り当てられた色。そして「夢から醒めて」という曲にも「黄色」という色はあまり関係があるとも思えない。そうした色々な意味でちょっと微妙と思うところもあった。
しかし、美しかった。半ば自発的になされた黄色サイリューム祭り。しかし会場の照明までもが(急遽だかどうだかは分からないが)黄色でステージを照らし、まるで会場全体が金色に包まれたようだった。その中で純白のドレスに身を包み、ちょっとはにかんだ表情を浮かべながら、しかし凜と立つ高橋愛の姿。そして感激のあまり歌が崩れる安倍なつみとは対照的に高橋愛の歌声は全く乱れることなく、むしろこれまでで最高に響く伸びやかな声で毅然と歌いきる。まさに神々しいばかりの姿。
「新しい明日を、迎えよう」
金色の景色にふさわしいフレーズで曲が終わる。
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