重層的非決定?

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2010年05月03日

■ モーニング娘。コンサートツアー2010 春〜ピカッピカッ!〜

滋賀、福井、そして神戸2日、全日昼夜合計8公演。モーニング娘。コンサートツアーで8公演参加は自己最多。前回秋ツアーは4公演だったから一気に倍。諸々の日程の都合でたまたまそうなっただけだが。とりあえず見るべきものは見たという気にはなった。

娘。コンの客層が変わってきている、と一部界隈で話題になっている。女性が増えた、若者が増えた、というのは多少なりともその通りかなと思うところで、私のイメージの中の「ハロプロコン」の客層よりも松浦亜弥コンサートの客層に近い感じになっている。しかしそれ以上に思うのが「変なの」がだいぶん減ったなということ。「変なの」というのは、ゴミをところ構わずまき散らす、周り(コンサートの客以外の人)の迷惑を一切顧みない言動を行う、ライブ中に私語をする、そういうのが消えたとは言えないが、少なくなった。

ライブ全体の構成としてはいろいろ不満もある(PV垂れ流しコーナーは何がやりたいのかわからない、とか、「雨の降らない星では愛せないだろう」中国語バージョン披露は前回もやったしもういいんじゃないか、とか)けれども、「愛して愛してあと一分」から始まる「情熱的なナンバー」が続くコーナーがよかったし、新アルバム曲中心のライブとしては及第点というところ。ライブ後半は盛り上がり曲連発で、歌としての聞かせどころは少し寂しいところだが、その分ダンスでのメンバーのはじけ方がすごい。おのおの思い思いに自由に暴れているようで、しかしきちんと統制がとれている。総じて2008年秋−2009年春の少し重い目のライブイメージに比べて、前回今回とまた明るく元気なイメージに復したようだ。私の好みとは少しずれてはいるが、これはこれで悪くはない。

中盤の「期」別のコーナー。5期曲については別途書くとして、続く8期曲「大阪 美味いねん」と6期曲「.大きい瞳」の会場の盛り上がりの差はちょっと残念。「大阪 美味いねん」はせめて関西圏では盛り上がってもらいたいものだが、なかなかそうも行かず。それでも「大阪」が始まった段階ではまずまず盛り上がってるな、と思うのだが、続く「大きい瞳」に入ると「本当の盛り上がり」のなんたるかを思い知らされるという。客席側の音量が二段階ぐらい上がった感じ。「真打ち登場」みたいな雰囲気で、前曲は何だったのか、と思わされてしまう。「大きい瞳」は曲としては「凡庸」なアイドル曲なのだが、歌っているメンバー一人一人の良さがうまく出ているし、見ていて楽しいパフォーマンスであることは間違いない。曲の凡庸さがかえってメンバーを引き立てている、というのか。「大阪 美味いねん」はまさにつんく♂ロックなのだが、好き嫌いの分かれそうな曲だし、光井愛佳のシャウトとかメンバーの見せ場はあるのだが、リンリンの歌唱力が少しもてあまし気味なのは惜しい。

と、あれこれ書いてきたが、ライブ冒頭のピンク衣装にウサギ耳の「可愛い」高橋愛と、その次の露出度の高い衣装で歌う「愛して愛してあと一分」、その曲でのステージに寝そべるエロい高橋愛で満足しきっていたのであった。逆に言うとライブ序盤に最大の(個人的)盛り上がりどころが来てしまうのが本ライブ最大の難点かもしれない。

投稿者 althusser : 2010年05月03日 07:21

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