重層的非決定?

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2007年05月05日

■ 自己幻想

まずは普通に覚えているところから。明日(もう今日か)が最終なので、いわゆるネタばれは気にしない。

夜公演。安倍さん単独公演100回目ということで、スタッフ手作りのくす玉登場。サプライズでもなんでもなく、なんとなく安倍さんが「100回目」を言いふらして、作らせた、みたいな感じ。安倍さん大喜び、大満足。見ているこっちも大満足。

「トウモロコシと空と風」では客相手に振り指南。横の人に手がぶつかっても「なっちが許す」。なんだか幼稚園のお遊戯の時間のノリ。こんなお遊戯教室を大の大人相手に嬉々としてやれるのもなっちならでは。たとえば美貴帝こと藤本美貴には絶対できない。

「懐メロ」コーナー。昼.、片想い (浜田省吾/1979)、自転車に乗って (高田渡/1971)。夜、大空と大地の中で(松山千春/1977) 、.好きだった人(かぐや姫/1972)。

個人的によかったのはこの懐メロコーナーと、阪神淡路大震災をテーマにしたGyaoドラマの主題歌「たからもの」。それとラストの「大人へのエレベーター 」。安倍さんには、前者のような比較的一般性・メッセージ性の強い曲か、逆に等身大の自分を表現できる後者のような曲がよいと思う。安倍さんのMCが人類愛とか生命の神秘みたいなことを語ってみたり、逆に限りない私事を語ってみたりするのに合っている。一方普通の恋愛ソングは普通。安倍さんのMCに出てこないような次元の歌詞の曲は安倍さん自身もどことなく「与えられた曲」として歌っているように感じる。

「たからもの」。CDでは多くのファンが絶賛するほどは良曲とは思ってこなかったが、生演奏、生歌の今回は圧倒的だった。安倍さんの歌には、時々こうした、上手い下手などを超越した、神ならぬ「なっち」の宿る曲がある。「打率」は正直たとえば松浦亜弥のほうが高いと思うが、安倍さんは時々こうしたとんでもない場外ホームランを飛ばす。

投稿者 althusser : 2007年05月05日 01:13

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