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2006年12月31日
■ ベストミュージカル賞
ベストミュージカル賞発表の前に本来ならベストライブ賞を発表する予定だったのですが、「いちいち優劣なんてつけたくないわ!」という今更ながらの、本企画の根底を揺るがす暴言を審査員が吐き捨て、出て行ってしまったため、本賞の発表は不可能となりました。深くお詫び申し上げます。
さて、ベストミュージカル賞の発表に移ります。この賞は「現場」自体の印象とともに、ミュージカルとしての作品を併せて評価するというこれまたファジーな選考基準によりベストミュージカル賞が決定されるという大変価値のある賞です。
選考過程。
リボンの騎士、2公演(松浦亜弥出演回と安倍なつみ出演回)では、前者が私がとれたチケットの席がよかった、私が見た初めての公演であった、などの作品性とはあまり関係のない要因により、後者を得票数で上回り、決選投票へ進む。
決選投票は白蛇伝とリボンの騎士というミュージカル二作品の評価を巡って争われた。その中でもミュージカルとしての作品性、本作品のハロプロ外に対する意味づけ・その効果、出演者への私の思い入れ、私が座った座席位置、という異質の基準を総合的に評価を進める。
ミュージカルとしての作品性。わかりやすさではリボンの騎士、話の深さでは白蛇伝。リボンの騎士の主役、サファイアのやや安直な位置づけ(自ら運命を切り開かず、結局男フランツ頼り)と比較して、安定した統治を行わんとする神と混乱の中にも自由を求める人間の対立という安易に結論の出せない深いテーマをあつかった白蛇伝、とその限りでは白蛇伝に軍配が上がるのだが、出てくる登場人物の総合的な魅力では(藤本美貴演じるへケティをはじめ)リボンの騎士の方が上回っており、両者譲らず互角の戦い。
ハロプロ外部への効果。出演者をハロプロ内でほぼ固めたが、話題性が高く、またその作品としての質も高く、ハロプロ内にとどまらない評価を得た(と期待する)リボンの騎士に対して、元々企画段階からハロプロ外部のものとして進められ、その座長に安倍なつみが抜擢され、ハロプロ外のファンの目にも多く触れた白蛇伝。こちらも両者譲らない。
出演者。高橋愛が主演、その他ハロプロメンバーが多数出演したリボンの騎士、何よりも安倍なつみが主演をつとめた白蛇伝。甲乙つけがたし。
私が座った座席位置、リボンの騎士の方が良席であった。
ということで、私が座った座席の差という一番本質から外れた理由により、栄えあるベストミュージカル賞は「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」松浦亜弥出演公演(8月14日昼公演)に決定。
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