重層的非決定?

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2006年12月31日

■ 最優秀ライブDVD賞

最優秀ライブDVD賞の発表。

まずDVDの発売は2006年であっても、公演が2005年に行われたものについては、2006年の賞としてはいまいちピンと来ないという今更の理由により選外へ。それなら最初からノミネートするなよという内野の声は無視する。

有力と見られたモーニング娘。二作品だが、2005年のモーニング娘。の二作品、石川梨華卒業コンサートを収録した「第六感ヒット満開!」の卒業コンらしい緊張感と高橋愛、新垣里沙がソロステージをつとめるという今後へのチャレンジングな姿勢が溢れた作品、そして同年夏秋コンサート「バリバリ教室」における、「ラストキッス」を始め過去のモーニング娘。曲を現メンバーでオリジナル以上の仕上がりで歌い上げたやはりそのチャレンジングな作品と比較して、それを上回るものが感じられなかった。「惰性」は言い過ぎにしても、娘。新曲と定番曲にソロステージを組み合わせれば、一丁上がりというパターンができあがってしまっているようで、2005年の二作品で感じたときめきを感じることができなかった。

「Hello! Project 2006 Winter Elder Club」は、メンバーの組み合わせと歌った楽曲の相性の良さにより、楽曲の持つ新たな一面を引き出すことが多く、本企画のメインとなるパフォーマンス賞候補曲を四曲も輩出するなど、非常に評価が高かった。

「安倍なつみコンサートツアー2006春〜おとめちっくBank〜」については出演者自らがナレーションをつとめるという「オーディオコメンタリー」が楽しく、かつ飯田圭織をゲストに迎えた公演の良さも含めて、高い評価を得た。

「安倍なつみアコースティックライブ」については、ファン待望のアコースティックライブ収録という強みと、本編の時間の短さという弱みとで意見が割れるかと思われたが、特典映像の「ドキュメント」部が、歌手安倍なつみの姿勢をよく映し出すすばらしいものであり、こちらも譲らず高評価を得た。

決選投票の結果、一人の表現者を浮きだたせるという「ドキュメント」が審査員の琴線に触れ、最優秀作品には「安倍なつみアコースティックライブ」が選出された。

投稿者 althusser : 2006年12月31日 14:58

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