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2010年01月03日
■ ある裁判の記録4
長 ああ俺は愛ちゃんに恋してますよ。これが俺にとっての恋愛レボリューション2010さ、イエイ。
白井 壊れたか。
長 で?だからなんだっての?あややだって言ってるじゃん。「妄想の中だったら服をビリビリにしようが何しようが構わない」って。
黒田 で、君は愛ちゃんに何をしたんだ。
長 残念ながら特段のことは。そこまで若くねえし。妄想力ってのは歳とともに減退するものだ。ただ愛ちゃんを見ると胸がときめくだけさ。
黒田 いやいや。十分に「若い」よ、君は。十分に妄想的だし、十分にキモイ。
長 で?それでそのことがこの「裁判」となんの関係があるんだよ。
黒田 もう自白してしまっているじゃないか。恋している相手こそ君にとってのNo.1って事じゃないか。
長 いやいやいやいや。そこが根本的にちがってるんだよ。「恋」と「推し」とは別であっても全然おかしくないだろ?
白井 「推し」に「恋」する必要はないが、「恋」している相手がいればそれが「推し」になるのが普通だろ?
長 じゃあ、君の「推し」はリアル恋人かよ?
白井 君は高橋愛とリアルに付き合ってるわけじゃない。彼女の表現物を通じて彼女に「恋」したわけだ。それは表現者としての彼女への最高の思い入れであり、それが「一推し」にならないとしたら、「一推し」ってなんなんだって話だよ。
長 わかった。じゃあこういえばさすがにわからず屋の君たちにも理解出来るかな。俺は高橋愛の先に安倍なつみを見ているんだよ。高橋愛には安倍なつみのようなライブをやって欲しい。安倍なつみのような舞台に出て欲しい。安倍なつみが三文オペラで見せたようなパフォーマンスを見せて欲しい。俺はたしかに今は高橋愛を中心に見ているかもしれないけれど、俺はその中に宿る安倍なつみを見ているんだ。安倍なつみはスピノザ的神のごとく、高橋愛の中にも遍在している。そういうことだよ。
長 どうだ。ぐうの音も出ないだろう。
長 俺の圧倒的勝利だ。完全無罪だ。
長 黒田よ、もう降参しろ。さっさと起訴を取り下げろ。
長 白井くん、もう無罪判決しか下しようがないだろ。さっさと判決言い渡せ。
長 おい、黒田くん、白井くん、なんか返事しろよ。
長 おーい。
長 え?もう誰もいないの?この落とし前、どうつけてくれるんだよ。
長 オチはねえのかよ。
長 ここはどこ?俺の一推しは誰?
長 ・・・・・・・。
・・・・・・・
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