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2008年10月10日
■ 「アイドル」の限界
明日なっちこと安倍なつみコンサートツアー初日。
これまでとはバンマスも変わって、さらにまた新しい音作りをしているよし。これまでのアコなちも好きだったけれど、2回連続だったし、同じ音作りをしているアコ美貴にも行ったので、確かにそろそろちょっとは変わった方がいいかなと思っていたところ。久々の曲も入るということで(「空Life goes on」かな)、さてさて何が出るかな。
完全なる初日公演に参加するのは今回が初めて。アコ美貴もツアー初日だったけれど、これは下敷きとなるライブがすでにあって、基本的にそのライブを踏襲したセットリストになっていた。今回のコンサートは全く予測不可、どんなセットリストになるかも全く想像もつかない。
そんななっちツアーだが、今回そのバンマスを務める和田晴彦さんがご自身のブログバンマスのぼやきで今回のコンサートのことについて触れている。「初対面だった安倍さんは、思った以上に自らのやりたいことへの明解なビジョンを持っている人で、それを臆せずにこちらに伝えてようとしていました」。
一方、モーニング娘。高橋愛。ラジオで、今ツアーの最終リハーサルの出来が良くなかったということで「先生」からすごく怒られ、悔しくて皆で泣いたとか言っていた。それ自体は悪くないエピソードだし、まだ年少のメンバーを含むアイドルグループなんだからそれ以上どうこう言うことでもないのだけれど、高橋愛だけのことを考えると、安倍なつみとの立場の差みたいなのが感じられて、少し寂しい。
自らのビジョンを持って、コンサートのあり方そのものに主体的に関わる安倍なつみ。スタッフサイドの理想を再現することを求められ、その出来不出来によって「怒られる」モーニング娘。高橋愛。不出来なものは修正されなければならない、ただその際「激論を皆で交わした」とかそういう話ならもっと良かった。一方向的に見える「怒られた」というスタッフとの関係性を物語るこのエピソードからは、「ああまだまだ(ネガティブな意味での)アイドルなんだな」と感じさせられてしまった。
高橋愛にも早くモーニング娘。を卒業して、ソロでの活動をしてほしい、との思いが湧き出てくる。
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