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2008年08月27日
■ Memory of Summer '08
八月ということではなく、夏ということで振り返れば、アコなちvsアコ美貴だったわけか。
アコなち5公演、アコ美貴4公演に参加。この二つを主として参加した人ってファンブログ界隈では意外と見かけなかった。どっちも「アコースティック」を冠しているように音楽的には似た傾向を持ったライブなのに。
実際アレンジャーがどちらも岩崎肇さんということもあってか、音の作りはそっくりだった。アコ美貴のほうが楽器数が少ない分会場も小さいので、バランスは取れている。
MCは各々のキャラの違いが端的に表れる。終始テンションの高い、自分大好きな安倍なつみ、少しけだるい感じで、「ツンデレ」な雰囲気を出す藤本美貴。「次が最後の曲になります」の後の恒例の「エー!」に対して「ありがとう。こうして皆さんと一緒の時間を過ごせて本当に幸せです」ときゃぴきゃぴ言う安倍なつみに対して、藤本美貴「ありがとうございまーす。へっへっ」。
MCの内容的には、意外と客が食いつきそうなネタをあれこれ考えて話す藤本さんに対して、私事を無戦略に(見える感じで)、「でね」「そうそうそうそう」を交えながらしゃべる安倍さん。
セットリストはカバー中心のアコ美貴に対して、安倍なつみ名義曲中心のアコなち、歌唱的には当然後者が有利だが、藤本美貴にはまだまだ伸び白があるのが感じられたし、「次」がさらに楽しみかな。逆に安倍なつみにはさらにこれまでの定番曲以外にいろいろな曲にチャレンジして欲しいとも思う。
アコなち、アコ美貴以外ではなんと言ってもモーニング娘。ミュージカル「シンデレラ」。2006年「リボンの騎士」以上に娘。のスキルの高さ、演技の緻密さが明確に感じられた。「リボンの騎士」は勢いは感じられたけれど、質の高さということでは今回のほうが上。レギュラー番組「ハロモニ」も終了ということで今後がいろいろ不安な状況の中、確かな光明を感じさせられたわけだが、でも2006年「リボンの騎士」の時もそう感じていたわけで、やっぱり不安だ。駄目じゃん。
2008年08月26日
■ あやや不足
八月を振り返り、秋冬の日程を考えていて、改めて明らかなことは松浦亜弥がいない。あやや不足。
八月は8日のイベントをスルーしてしまって、秋は松浦さんは東京でミュージカルと小規模ライブ。
ライブの方はチケットがとれる気もしないし、このためにわざわざ東京に行く気もしない。
ミュージカルは、唯川恵・竹内マリア・松浦亜弥という組み合わせが正直ちょっと微妙。
唯川恵はともかく(読んだことがない)、竹内マリアも松浦亜弥もいいと思うのだけれど、この3人がコンボになるとなんとなく乗らない。恋に仕事にがんばっている女性を応援します!みたいな中途半端フェミニズムのノリが感じられて、そういうのが余り好きではないので。わたしはアンチフェミニズムではないよ。逆にある種のフェミニズムに傾倒した人ならこの私の感覚、わかる人もいると思う。
別にアイドルあややに戻ってほしいとは思わないけれど、今の松浦亜弥は何となく表現者として「急いでいる」感じがする。何か積極的なメッセージを伝えられる存在でありたい、という思いが表に出てきているというような。
まあそんなことは些細なことで、最大の問題は要するに、関西に来ない、ということだ。
■ 気がつけば
たまっていたチケットはすべて消化した。
というわけで八月のハロプロ行脚を整理。
- 8月9日
- 藤本美貴ライブ 西川口 昼
- メロン記念日舞台 池袋
- 8月10日
- 安倍なつみコンサート 中野 昼夜
- 8月11日
- モーニング娘。ミュージカル 新宿 昼
- 8月22日
- 藤本美貴ライブ 京都 昼夜
- 8月24日
- 藤本美貴ライブ 岡山 昼
- 安倍なつみ・保田圭DS 大阪
出演メンバーごとに整理すると
安倍なつみ | 中野昼夜・大阪 | 3 |
---|---|---|
藤本美貴 | 西川口昼・京都昼夜・岡山昼 | 4 |
モーニング娘。 | 新宿昼 | 1 |
メロン記念日 | 池袋 | 1 |
保田圭 | 大阪 | 1 |
岩崎肇 | 西川口昼・中野昼夜・京都昼夜・大阪 | 6 |
こんなに藤本美貴現場に行けるとは去年は思いもしなかった。美貴帝美貴帝の夏だったかな、と。
後は安倍なつみ・モーニング娘。・メロン記念日・保田圭とまあいい感じで散っているのだけれど、それより何より岩崎さんですよ。どれだけ岩崎さんの現場に行っているんだって。
ということで夏は無事終了、手持ちのチケットもないし、秋はまったり過ごすかと思って手元をみたら
モーニング娘。コンサートツアー2008秋リゾナントLIVE名古屋昼・夜
二枚のチケットが。
名古屋のチケットはネットで買えないからめんどくさいな〜と思っていたが、名古屋プロモータのサンデーフォークのサイトを見てみたら、モーニング娘。名古屋公演のチケットが発売済みでしかもまだ座席があるということだったので、ついふらふらと購入してしまった。店頭で直接購入が面倒だと思っていたけれども、ちょっと考えてみたらローソンチケットの「店頭」ってコンビニのローソンのことなんだよな。というわけであっさり購入。
秋はこのほかモーニング娘。大阪公演、安倍なつみコンサートツアー大阪公演と名古屋公演を押さえるつもり。名古屋は東京よりもずっと近場だし、というか岡山よりも近いし、これからはせいぜい利用しようと思う、って気づくのが遅いわ。
■ 幕間
岡山、アコ美貴公演終了後。
新幹線が関東地方の豪雨で遅れている、などという情報は全く知らなかった。ただ東京行きの望みは何となく避けたくて、新大阪行きひかりレーススターをねらう。
少し駆け足気味で岡山駅へ急ぐ。途中チケットショップで格安チケットを入手。大阪まで新幹線自由できで5000円。350円だけけちる。
ホームに立つとまもなくのぞみ東京行きが定時より10分ぐらい遅れて到着。満員。自由席車両には乗り切れないので、指定席のデッキ部分に乗れ、とアナウンスが入る。ひかりならば少しはすくだろうと思ってこの列車はスルー。
まもなくねらいのひかりレールスターが定時15:58に到着。並ぶ場所を間違えて喫煙車両に乗り込む。座席は結構空いていて座ることができた。東京行きのあの満員は何だったのだと思うぐらい。
喫煙席なので当然たばこの煙。隣の人がひっきりなしに吸う。喫煙席に座った私が悪いのでじっと耐える。
16:44新大阪に到着。ホテルリーガロイヤルの場所はよく知らないが、何となく大阪に行けばいいのだろうと思って、在来線で大阪へ。その車中でリーガロイヤルの場所を確認。
大阪駅から徒歩で数分だと勝手に決めてかかっていたが、違った。環状線福島駅から徒歩で15分、そりゃだめだ。でもさらによく見てみると大阪駅から送迎バスが出ているよし。助かった。
ありがたく送迎バスに乗り込み、一路なちケメディナーショー会場へ。
すでに開場していて、グッズも売り切れがでていた模様。写真だけのグッズには興味がないので気にしない。そのまま案内された座席に座る。一番後ろの出口近くのテーブル。くじ運が悪い。
ドリンクメニューがないので、とりあえず無難な白ワインを頼んで開演を待つ。
2008年08月25日
■ アコ美貴岡山
前後するけれど、アコ美貴岡山昼公演。
最初に、やらなくてもいい、なちケメディナーショーとの比較。
音。これはもうどうしようもない。ライブハウスとホテルの大広間では音響が違いすぎる。アコ美貴の濃密な音を聞いた後に、なちケメディナーショーの最初の演奏を聴いたとき、ちょっとびっくりした。音がバラバラに散らばっている感じがする。こればかりはいかんともしがたい。
逆に言うとアコ美貴は本当に凄く贅沢な空間だったということ。狭いライブハウスで、まったり座って、小規模編成ながらクオリティの高いバンドの演奏付きで藤本美貴の歌を聴ける。結局本ツアー全3会場6回公演のうち全3会場、4回公演に参加できて本当によかったと思う。これほどの機会はそうえられるものではない。
後は客層。ライブハウスでやっているライブのほうがホテルでやっているディナーショーよりも、客がやたらに手を振り上げたりしない、というのはどういうことでしょうか。アコ美貴参加者のマナーはかなりいい。藤本さんも「本当に皆さん、マナーいいですよね」と賞賛していた。いい客つかんでいるなあ。
なちケメディナーショー。本当に何でディナーショーで手を振り上げたりするかなあ。安倍さんにもそのあたりはちょっと責任はある気もする。例えば曲中に客に手拍子を求めるとき、藤本さんは胸元ぐらいで手拍子をして見せて煽るのだけれど、安倍さんは大きく手を振り上げて煽る。もちろんステージ上の演者の振りをそのまま客席でやる奴が悪いのだけれど。
一方、藤本さんは客をかなり内輪にとらえて、そういうMCをする。同じいつもの客がいつも最前にいることを前提としたMC。これはよろしくない。安倍さんはマスとしてのファンへの感謝は常に口にするけれど、個別のおまいつの客を認識しているかのごときことは私の知る限り絶対に言わない。そういうそぶりもたぶん見せない。そこは安倍さんの方が断然いいと思う。
ちなみに今日の藤本さんのMCでは高橋愛を話題に出すとき「愛ちゃん、高橋愛」と言っていた。まるでここのエントリを読んでくれたかのようだ、というのは嘘で「梨華ちゃん」「よっすぃ〜」(吉澤ひとみ)はそのままだった。たぶん「愛ちゃん」はいくら何でも一般的愛称すぎたと言うことなのだろう。ちなみに安倍さんは「中澤裕子」だったし、保田さんは「梨華ちゃん、石川梨華」だった。それにしてもアコ美貴、なちケメ双方で話題に出る石川梨華という人は。
話を時系列順に辿る。
新幹線を使って岡山見物をするか、在来線を使って安く上げるか。在来線を使うのなら青春18切符を一回分だけ入手できればさらに格安なのだが、かなわなかった。それでもお金をけちって、また普通列車の旅もよかろうと思って京都から3時間以上かけて岡山に向かう。
三宮まで快速列車、三宮から相生まで新快速列車、そこから岡山まで普通列車。ちなみに相生発のこの列車、三原まで行くらしい。凄い長距離。
朝そこそこの時間に出ても、岡山到着は昼過ぎ。アコ美貴開演まであまり時間もないこと、ディナーのための腹を残しておくのもいいかと思ったこともあって、昼食抜き。
13:30開場ということなので、その時間のちょっと前に行けば、整理番号順に呼び出してくれるだろうと思っていったら、なにやら既に入場列ができあがってしまっていて、そのままずらずらと入場。こういうこともあるから、開場時間はるか前から会場周辺に皆さんたむろするわけですね。困るなあ。
整理番号からするとずいぶん入場順序は損をした感じだけれど、元が狭い会場ゆえ、どこに座ってもそこそこステージは見える。会場にはずらりと背もたれのない丸いすが並んでいた。まったり見ようと思って手すりを背もたれ代わりに使える席を確保。座席は100人分ぐらいあり、そのほかに立ち見席が発売されていた様子。座席は後ろのほうは結構余っていたけれど、立ち見チケットの人はそれとは別エリアで立ち見。もったいないけれど仕方がないか。
またまたドリンク第500円取られたけれど、ここの会場はきちんとドリンク販売カウンターがあって、注文に応じてサービスしてくれる。ドリンクを飲むためのスペースも用意されている。都雅都雅なんてあらかじめ紙コップに入れたペットボトルのジュースか缶ビールをチケット回収場所で渡すだけだからね。体裁だけでも「飲食店」風にしてもらわないと本当にただのぼったくりにしか見えない。
注目は演奏者。キーボードがどうなるか。アコ美貴岡山となちケメ大阪を掛け持ちする人なんて少数だろうけれど(私一人?)、掛け持ち派としては双方のバンマス岩崎肇さんが気になる。
最初は単発のなちケメディナーショーよりもツアー形式を取っているアコ美貴を選ぶものだろうと思っていたが、岡山に向かう車中で「いや、なっちを選ぶんじゃないか?」と思い直す。願望も込めて、というところがなっち原理主義者の始末の悪いところだ。
果たしてキーボードは岩崎さんではなかった。杉山やすし(表記不明)さん。ギターはこのツアーではおなじみの米川金太さん。
セットリストは京都、岡山共通。
- 遠い恋人
- 時の流れに身をまかせ
- つぐない
- ボーイフレンド
- いい日旅立ち
- 岬めぐり
- なごり雪
- 雨
- 幼なじみ(西川口はなし)
- ILoveYou
- 会えない長い日曜日
- 置き手紙
- Sweet 19 Blues
- 夢で逢えたら
本ツアー三回参加して、藤本さんの歌が尻上がりに良くなっているように感じた。声が伸びて欲しいところがきっちり伸びていて、とても気持ちよく聴けた。歌唱に余裕が見られて、曲ごとの表情が声に現れているように感じられる。特に「つぐない」、今日のは本当に良かった。「ILoveYou」にもいい意味での微妙な激しさが感じられた。
夜公演は見られなかったのが残念。さらにこのツアーをもっと回数を重ねられたら、もっとどんどんよくなっていたのではないかと思うと、3回で終わってしまうことが本当に惜しいと思う。秋からはミュージカルの仕事が入っているのでやむを得ないのだが。
後はMCをだらだらと記録。
藤本さんの出身地滝川がいかに田舎かという話の流れで、「モーニング娘。メンバーにも田舎の出身が結構いますね。愛ちゃん、高橋愛が福井だったり、そうそう、久住が新潟で、どっちが田舎なんだろう?久住がジャージにヘルメット姿で自転車に乗っている映像が流れたとき、メンバーで見て笑っていたりしたんですけど、実は私も同じでヘルメットかぶったりしてたんですけど、ばれないように皆に合わせてだっせーとか言って笑っていました」。
前日吉澤ひとみ・石川梨華と合同で行ったイベントの話の流れで「皆さん本当にマナーがいいんですよね。その会場はお酒が売っていたりして、いろいろな人がいたんですけれど、私たちのファンの皆さんは着席スペースではきちんと座って、でも盛り上がるところではしっかり盛り上がっていただいて、緩急自在というか」。
移動中とかに偶然会ったときにも、ファンのほうが目をそらして知らん顔をするらしい。また公共の場所なのに、わざわざ藤本さんが通るとさっと道を空けて近寄らないようにしたりとか。
三原イベントの話の中で。石川梨華が黒髪にしていたらしく、自分で「清純派っぽく」とか言っていたらしい。
「今日は(吉澤ひとみと石川梨華の)二人は鹿児島のガッタスイベントに行ってまして、私も生きたかったんですけど」。客「えー」。「いや、こっちにも当然来たいですし、体が二つあればいいな、ということで」。
カバー曲が多く、歌詞を覚えるのも大変だけれど、ソロデビュー時にはもっと苦労したらしい。何でもつんく♂の作詞が脈絡がなくて、いろいろ唐突なので覚えにくい、と。「え?何で突然夜の9時?みたいな」。「『浮かれモード』とかわかんないですよね」。
デビュー曲の振り付け担当は稲葉貴子だった。「私全然覚えられなくて、特にイントロのところで詰まってしまって、全然歌には入れねーじゃん」。
「つんく♂さんからいただく仮歌、つんく♂さんのキーが低いのでそれを高くすると変な声になって。余計にわかりづらいわって。シャボン玉のせりふのところも『本気で好きだって言ったじゃん!どんな事だってするよ!』(甲高い感じの妙なテンションで)って感じだってんですけど、梨華ちゃんが実際にその台詞を言うと、ああ、って納得したんですけどね」。
オリンピックの始まりとともに始まり、終わりとともに終わるこのツアーをしみじみと振り返る。「陸上リレーもすごいですよねえ、アンカーのなんとかさん、奥さんの一緒に来られていて、ね。わーとかいって必死で応援してました。でも何とかさんなんですけどね」。
「いよいよ最後の曲になりました」。客「えー!」。さも気のない感じでちょっとけだるい感じで「ありがとうございまーす」。
アンコール曲。安室奈美恵「Sweet 19 Blues」。「この曲は今はご本人よりも私の法がたくさん謳っているんじゃないかと」。
2008年08月24日
■ なちケメディナーショー落ち穂拾い
かなりどうでもいい、かつかなりいい加減な料理の感想。ちなみになちケメもいつものごとく同じものを食べたらしい。
- オマール海老と帆立貝のマリネ ホワイトアスパラガスのサラダ仕立て
- 結構おいしい。白ワインでいただく。
- 小海老と山芋のグラタン。
- なち「小海老と書いてあったのに大きな海老がたくさん入ってて、ねえ」。結構お気に入りだったよう。私もそこそこおいしかったと思う。何となくカンパリオレンジでいただく。
- 冷たい枝豆のスープにじゅんさいを添えて
- 無難においしい。シャンパンがあるみたいだったので頼んでみる。シャンパンも結構いけた。ちなみに飲み物リストは特になく、何でもありますよ、みたいなのりだった。本当かね?
- ローストビーフ 西洋わさび添え
- 保田さん一推し。「圭ちゃんはお肉だもんね」。私はアンチ(笑)。肉が硬くて臭かった。リーガロイヤルがこんなものだしたらあかんやろ〜というレベル。25000円ごときではいい肉が使えない、というのならメニューを変えるべき。赤ワインでごまかして食べようと思ったが挫折、半分ぐらい残す。
- チョコレートのムースにフレッシュフルーツ添え フランボワーズのソース
- 甘かった。
その他MCを備忘録代わりにだらだらと。
バンドメンバーに夏の思い出を聞く。都留さん「8月10日にバースデーコンサートに参加できまして」、安倍さん大喜び。
オリンピック話。安倍「星野ジャパンとか」。保田「なっちから星野ジャパンという言葉を聞くとは」。
安倍さんは久々(東京に出てはじめてとか?)近所(歩いて20分とからしい)の花火大会を見に行った。はしゃぎすぎて、近くにいたおばさんからつくづく顔を見られた。
そのときにラムネを飲んだ。保田「ビー玉を取り出そうとかしなかった?」安倍「しません」。
保田「ビールとか呑まないんだ?」。安倍「圭ちゃんとか裕ちゃんはビールが似合うよね」。
保田「梨華ちゃん、石川梨華ちゃんと今度花火をやろうということになって、せんこう花火とか。なっちも来ない?」。安倍さん、あまり興味がなさそうなそぶり。「ねえ、行こうよう〜」。「まあまあまあまあ」。
安倍「8月10日のライブには中澤裕子、元ボスがですね、お祝いに来てくれたりしましてですね」。
なちケメで久々にハモりもやった。保田「なっちはいつもはハモりパートをやらそうとしても『私ハモれない〜』とか言うんですけどね」。
保田「やっぱりこのままなちケメ結成しましょうよ」。安倍さんいつものごとくつれない感じ。保田さん、客に向けて「なちケメ結成に向けて署名運動、よろしく』。安倍思いっきり笑顔で「ま、適当によろしくおねがいいたします」。
安倍さん、写真集の告知、今までで一番お気に入り。「水着とかもありますけれど、皆さんが喜んでいただけるのなら」。
秋ツアーの告知も。生演奏であることをほのめかす。
新曲の告知はなし。
■ 真夏の幸せの歌
- 真夏の光線
- ふるさと
- 夏の日の1993(保田)
- LALALA幸せの歌(保田)
- A MEMORY OF SUMMER '98(保田)
- 真夏の果実
- 愛しき人(安倍)
- くちびるで止めて(安倍)
- せんこう花火(安倍)
- 、、、好きだよ
- サマーナイトタウン
キーボード岩崎肇、ヴァイオリン・アコーディオン都留教博、ギター久保田邦夫、パーカッションAsami
ディナーショーチケット25000円。東京ー京都往復運賃に近似。
京都ー岡山往復運賃+アコ美貴チケット代>シンデレラ The ミュージカルチケット代
同じお金でシンデレラに行く手もあったかな、とちょっと思うところもあった。最高のモーニング娘。の輝きを、もしかしたら最後の、もう見ることは出来ないかも知れないモーニング娘。の輝きをもう一度見ておきたい、そういう思いもあった。
でも結果として、こちらを選んで良かった。
サマーナイトタウン、泣けた。胸が震えた。
陳腐な言葉しか出てこない。
ヴァイオリンとギターが激しく絡み合って、とてもドラマチックなアレンジになっていた。これまでいろいろなサマーナイトタウンを聞いてきたけれど、今日のが本当に最高だった。演奏だけで泣けた。
私に音楽的教養があったら、もっといろいろな語彙でもっとこのすばらしさを語れるだろうに、小学生の演奏会の感想文みたいなことしか書けないのがもどかしい。
このままだと主役二人がいらなかったみたいな感想文になってしまう。でもとりあえずサマーナイトタウンについてはアレンジにやられた、ということで。これがDVDなり何なりで記録として残らないのが残念。きちんと録音して、ダウンロード販売とかやって欲しいぐらい。これは各ライブで思っていることなのだけれど、一公演2000円ぐらいだったら私は絶対買うんだけれど。ライブ参加者限定販売でもいいから。特に今日のサマーナイトタウンは是非また聞きたい。秋ツアーのセットリストに入って、しかもそのバンド編成にヴァイオリンが入っていればいいわけか。期待しておこう。
真夏の光線は定番として、ふるさと、これも定番だけれど、今回のアコなちツアーには入っていなかったので、聞けて良かった。
LALALA幸せの歌。これは去年の紅白でモーニング娘。・Berryz工房・℃-ute連合が歌っていたのを聞いて、あまりのくだらなさに笑ってしまったので、今回セットリストに入っていると聞いたときにはがっかりしたのだけれど、これがどうして中々良かった。これもやっぱりアレンジが良かったのかな。もちろん保田さんの歌もいい。こんなしみじみと聞ける歌だとは思わなかった。
反対に夏の日の1993、これはいらなかったかなと思ったりする。私が1990年代のビーイング、Avexあたり(適当)の曲には全く興味が持てない感性を持ってしまっているので、これはどうしようもない。アコ美貴の安室奈美恵の曲もいらない、といっているぐらいなので、悪いのは私の感性だ、ということだ。
A MEMORY OF SUMMER'98、これはあまりの懐かしさに泣ける。古き良きモーニング娘。だなあ、と。
真夏の果実は普通に良かった。だいたいこの二人でこのバンド編成でこの曲をやればこの仕上がりになるだろうという感じ。オリジナルを越えはしないけれど、気持ちよく聴ける。
愛しき人、この曲はツアーでは完全に客と一緒に歌う歌になってしまっているため、安倍さんの歌声で純粋に聴くのは久々。まあファンと一緒に歌う定番曲というのはあってもいいとは思っているけれど、私は安倍さんの歌でこの曲をきちんと聴きたかったかな、と。ということで、チャンスだったわけだけれど、この曲の時に安倍さんが会場を巡回したわけで、そうするとまあ私のベタな人間なので、やはり安倍さんを間近で見られるチャンスはのがしたくないわけで、そっちに神経が行ってしまいました。
くちびるで止めて。曲としては小品という感じだけれど、ちょっとおしゃれな感じで、夏のディナーショーの一曲としては悪くない。「ほの暗いこの夜空に星屑ちりばめて」。夏の夜に聞くには結構いい感じ。
せんこう花火。ひさびさ。泣ける。この曲は泣ける。モーニング娘。時代の安倍さんの実質ソロ曲の中では私はこの曲が断トツで好き。「二人で一つ手に持ったせんこう花火」、泣ける。
この曲では保田さんがスペシャルプレイヤーとして登場。リコーダーとサックスを担当。
保田「そのスペシャルプレイヤーって紹介するの辞めてくれる?緊張するんですけど」。
リコーダーは木製の高級品を誰かから借りてきたものらしいけれど、演奏は何というか、学生時代を思い出すというか、そんな感じ。実際演奏するのは中学か高校以来らしい。
安倍「なっちはベージュので後ろに安倍なつみって書いてあるのを使ってましたけど」。
一方サックス。こちらはかなり上達している。私が聞くのは去年のアコなち東京厚生スペシャル公演以来だけれど、それと比べてずいぶんと上手くなっていると思う。ただせんこう花火という曲とサックスはあまり合っていないところが残念かも。
、、、好きだよ。この曲、私は好きだよ。いや、本当に。いい曲だねえ。懐かしいし。なちケメはこうして古き良き曲を発掘してくれるから楽しい。
そしてサマーナイトタウン。
■ 岡山−大阪移動中
アコ美貴昼終了。今までで一番良かった。やるたびに良くなっていく感じ。
ひかりレールスターにて大阪に移動中。ちなみにアコ美貴キーボードは岩崎さんではなかった。ということでなちケメディナーショーは岩崎さんで確定。
2008年08月22日
■ アコ美貴都雅都雅2
昼公演終了後、四条河原町にあるブックファーストでFRYDAY購入。好きな雑誌でもないけれど、松浦亜弥と安倍なつみのグラビアが出ているので買わないわけにはいかない。
その後、一人で軽く食べられる夕食、ということで学生時代を思い出しながら周辺を散策、学生時代に一度入った博多ラーメン屋にはいる。かなりこってり味で今の私には少しきつかった。少し学生時代を思い出して、ノスタルジーを感じたり。
夜公演。
西川口昼公演参加後、声の伸びがいまいちかなと思い、夜公演のほうが良かったとレポートを読んだときに、ツアー初回だから調子が悪いのか、昼公演だから調子が悪いのか、どちらだろうかと気になった。そのときには京都はまだ昼公演のチケットしか押さえられておらず、次の岡山公演も昼公演だけ、もし後者だったら私は調子の良い公演を見られないのではないか、と心配したのだ。
結局あんじょう夜公演のチケットも押さえられたので、その不安は杞憂となった。
MC。昼公演と話題は重なるところもあるが、話の中身は全く違う。いい意味でその場の思いつきで話をしている感じ。
「ディナーショーで有紀ドン(前田有紀)と一緒だったんですけど、初めて有紀ドンと一緒だったのって6年?ぐらい前の五木マラソンの時で、そのときは部屋も一緒だったりしたんですけど、会話とかどうしてたんでしょうかね?だって年齢がちょっと離れている訳じゃないですか。そのとき私が17で有紀ドンは23?とかですからね」。
「その五木マラソンの時にえなり君にも初めてあったんですよ。ハロプロで活動していると他の人にあまり会う機会とかなくて、あ〜えなり君だ、とか思って。やっぱりシャツインで」。
「今はすっかりオリンピックにはまっていて、家にいるときはずっと見ているんですよ。もう4年に一度しかやらないんだったら半年ぐらいずっとやればいいのに、とか思いません?」。
そのほか2年前におじいちゃんおばあちゃんを含めた家族旅行をした話とか、そのときの夜に寝顔をビデオに撮った話とか、家族でダンスレッスンをするが、お母さんもお姉ちゃんも下手だとか、そのへたっぷりを公にすると殺される、とか、とりとめないけれど直接聞くと笑ってしまう話が満載。話の内容に少し毒が入っているのが美貴帝流。落ちのないメルヘン話をする安倍なつみのMCとは少し違って、どちらかというと松浦亜弥に近い。
一つだけどうでもいいだめ出しをしておくと、ハロプロメンバーを話題に出すとき、「内輪」の愛称をそのまま使うので、「外部」のひとには何が何だか分からないかも。昼公演の「シゲさん」とか。安倍さんは「ケメちゃん、保田圭ね」、程度の配慮はそれなりにしている。ま、100人程度の会場、「外部」の人なんていないのか。それでもちょっとは配慮した方がいいと思う。
肝心の歌、なのだが、昼公演よりもさらに声の伸びが良く、いい感じ。やっぱり昼公演だけ、というのは損くじを引いているのかも知れない。
ということで夜公演に関しては声の伸びについては相当良いのだが、それでも何か物足りない。
これは完全に私の主観なのだが(そもそも「感想」とは主観的なものだが)、聞いていて歌の世界に入り込みきれない。全部の曲ではない。カバー曲だ。
彼女オリジナルの「遠い恋人」、「置き手紙」、「幼なじみ」、「ボーイフレンド」、「会えない長い日曜日」はいずれもいい感じ。特にリスタート後の前二曲はアコースティックアレンジにもとても良くはまっていて絶品。
一方、「つぐない」「なごり雪」「I love you」あたりはやや物足りなさを感じる。
何となく丁寧に歌いすぎて、歌い方が少し一本調子に感じられる。「つぐない」はもっとじっとりとした暗さが欲しいし、「なごり雪」にはにじみ出る悔恨の情が出て欲しいし、「I love you」にはもっともっと激しさが欲しい。
オリジナルと比べるのは酷だと思う。でもこの3曲はどれもハロプロ周辺でカバーされていて、どれも結構いい感じで歌われていたりする。「つぐない」はTV東京の「歌ドキ」でメロン記念日の大谷雅恵が、「なごり雪」は2004年のハロプロカバーアルバム「FS卒業」で松浦亜弥が、「I love you」は2004年にソニンがシングルでそれぞれカバーしているのだ。それに比べて歌唱力でそれほど劣るとも思えない藤本美貴だけにもう少し上を期待してしまう。
一つ思うことがある。テレサテンの歌を紹介するとき、「皆さんのほとんどはリアルタイムで聞いたことがあるかも知れませんね。私は『つぐない』は知らなかったので、You tubeで見たりしました」と言っていた。
藤本美貴本人については研究熱心だなあ、と思うのだけれど、でもYou tubeってどうよ?著作権とかそんな話ではなくて、あの荒い画質、音質で断片的な動画、それでは伝わらないものが多いのではないか。アップフロントって長年多くの歌手を輩出してきた老舗芸能事務所だよね、当時のレコード大賞その他の映像なんて何なりと手にはいるよね、そういうもっときちんとしたものを藤本美貴が見られるようにしなきゃいけないんじゃないのか。単に曲を聴かし、歌わすだけじゃなくて、その歌が歌われた時代背景も含めていろいろ教えてやらなければいけないのじゃないのか。
まあ大谷雅恵とか松浦亜弥とかソニンとかがそんなものを知って歌っていたかどうかなんて知るよしもなし、というかたぶんそれほど知らずに歌ったと思うけれど、歌謡曲歌手藤本美貴にはもっと「昭和」を知っていった方がよいと思う。ついでに特に大谷雅恵の「つぐない」は本当に絶品なので、藤本さんも同じハロプロメンバーが歌った曲ぐらいはチェックして参考にしてみて欲しいと思ったり思わなかったり。
ラストの「夢で逢えたら」は結構熱の入った歌唱なのだけれど、こちらはもう少しあっさり歌った方が味が出るような。ちなみにこの曲名はツアータイトルにも入っていて、「このライブが終わった後も、皆さんと夢で逢えたらいいなと思って、ツアータイトルをつけました」だと。
「こういうくさい台詞を言うのはこれまでは梨華ちゃん(石川梨華)に任せてきたんですけどね」。
■ アコ美貴都雅都雅1
ということで、アコ美貴京都昼夜二公演鑑賞。
最初は昼公演だけを押さえられていたのだけれど、夜公演チケットをローソンチケットでキャンセル分を押さえることに成功。なんと言っても地元だしね。
京都公演は昼夜公演の待ち時間が妙に長くて(90分)、例えば西川口あたりでそんな待ち時間を作られても困るところだったが、なんと言っても地元、大学時代さんざん練り歩いたところゆえ、時間などいくらでもつぶせる。ああ、極楽かな。
見知った場所ということで、早い目に行くこともあるまいとあまり時間に余裕を持たせずに現場に赴く。それでも会場前に並ぶには少し早めに到着、既に所在なげにたむろしている人多数。でも「地元」でなくても会場に行けば、そこは繁華街のど真ん中、いくらでも時間をつぶせるだろうに、何故か道ばたに座り込んでたむろするのね。時間が来るまで適当に散れ、と私は思うのだけれど。
というわけで私は寺町の電気街を少し冷やかしてから一つ西の通りにはいると、かつての小学校跡を利用した京都市学校歴史博物館なるものに出くわす。ちょっと興味があったのだけれど、さすがにそこを見物するだけの時間の余裕はなかった。もう少し早い目に来れば良かったと悔やむ。地元だと思っているだけに今更観光する気0だったのに。そう言えばもうずいぶん長い間この周辺には来ていなかったことに今更ながら気づかされる。
妙な感傷に浸りつつ、良い頃合いになったので会場前へ。西川口でも見かけた「おまいつ(お前いつもいるな)」な人が会場販売分のチケットを持っているのを見かける。本来会場販売分って京都地元用だと思うのだけれど、徹夜組がいるらしいと聞いて私が購入を断念したもの、それを東京組がちゃっかり持っている、ま、オークションですか。今更だけれど、何となくつまらない世の中だなと思ったりする。
会場は西川口とほぼ同レベルの広さだろうか、100席あまりをぎっしり並べてある。例によって500円のドリンク代を払ってペットボトルを紙コップについだだけの「ドリンク」を受け取る。これも嫌な習慣だ。
客層は西川口と変わらず、女性が3割程度とかなり多め、30代後半あたりの人が主流か。身なりはやはりこざっぱりとしていて、「ハロプロ」臭はあまりしない。
ただ昼公演と夜公演ではやや雰囲気が変わる。夜公演は多少いかにも「ハロプロ」ファンだな、という人がちらほら。そしてしっかり開演中に妙な物音を立ててくださる。ほんと、あまりいいたかないけれど「ハロプロファン」ダイキライ、ダイキライ、ダイスキじゃない。
まずは昼公演。
衣装は前回着ていなかった藤本美貴作画「くまTマン」Tシャツにジャケット、下はジーンズの短パン。
前回はバックミュージシャンの紹介をラストにしていたが、今回は最初のMCで行う。これは改善。
さすがにツアー初回ということでずいぶん緊張していたのだろう、いろいろとぎこちなさが感じられたが、今回はだいぶのびのびとした感じだった。
「前回は東川口で」。客「え〜、西川口」。「そうそう、西川口、しってんじゃん」。
「今回の会場はトガトガでやるって聞いて、ローマ字かなと思っていたら、漢字かよ〜、かっけ〜」。
ハロプロメンバーの話も話題に出る。
「こうしていろいろな現場を回らせていただく機会も増えまして、山口県宇部市に行ったときには重さん〜(道重さゆみ)とか、新潟に行った時には麻琴(小川麻琴)とか久住(小春)とか」。
安倍なつみのハロプロの話題といえばケメちゃん(保田圭)、裕ちゃん(中澤裕子)、かおり(飯田圭織)が多いのとは対照的、当然といえば当然だが。
「新潟では田んぼがたくさんあって、すげーとおもって写メして麻琴に送りました。麻琴にとっては別に珍しくないと思うんですけどね」。
「私、長岡市と上尾市をよく間違えるんですよ。似てますよね」。客「え〜」。「似てるんだって」。
「(マネージャが太ってスーツがぱんぱんになっていて、スピード者の水着を着ているみたいだと話題になっていて)オリンピックで北島康介が金を取ったときに『さすがスピード』ってそのマネージャが言っていたんだけれど、『お前じゃねえ』って皆で突っ込んでました」。
「前はオリンピックよりもワールドカップのほうが好きだったんですけどね。ルールとか全然分からないんですけど、とりあえず盛りあがっとけ、みたいな」。
うーん、美貴帝、美貴様、健在。
「もともとはピンク色とか好きで、中学校時代とかはピンクのスカートとかはいたりしていたんですよ」。客「見たい」。「見せません」。
「この世界に入ってからはいつも他にもっとピンクがふさわしい人がいたから、着なくなったのかも知れませんね。梨華ちゃん(石川梨華)とかシゲさんとか。そう言えば梨華ちゃんとは明日一緒にイベントをやるんですよね、ひとピンク(吉澤ひとみ)も一緒ですね」。
曲は「幼なじみ」が追加。といっても私は「追加」とは気づかなかった。そのぐらいアレンジも自然で、他の曲となじんでいた。あたかも最初からセットリストにあったかのごとくに。
テレサテン「時の流れに身を任せ」、一番と二番をひっくり返して歌う。「あれ、二番歌ってんじゃんってすぐに気づいて、どこから修正しようと思ったんですけど、結局ひっくり返して歌いました」。
歌声も前回(西川口昼)よりも伸びていた。結構いい感じ。ただ後一歩物足りなさを感じるところも。それは夜公演の感想の後で。
■ 杞憂
西日本エルダークラブ方面の予定概要。
今日はアコ美貴(藤本美貴アコースティックライブ)京都ライブハウス「都雅都雅」にて。
明日は藤本美貴と石川梨華・吉澤ひとみ、広島市でイベント、明後日は藤本美貴、岡山でアコ美貴ライブ、石川梨華と吉澤ひとみは鹿児島でフットサルイベント、大阪では安倍なつみと保田圭がディナーショー。
東京ではワンダフルハーツあたりでいろいろやっているようで(「本体」モーニング娘。はずっと新宿コマ劇場でミュージカル、その他諸々)、ハロプロは今週末も大忙しなのである。
さて、その中で私はアコ美貴京都昼夜二公演と岡山昼一公演、大阪なちケメディナーショーに参加、こちらも結構忙しい。
と、予定をつらつら見ていてはて?と思う。アコ美貴岡山と大阪なちケメ、私は昼公演だけを見て、新幹線を飛ばして両方参加できるが、アコ美貴自体は夜公演もあるわけで、となるとキーボードの岩崎さんは両方参加不可。はてさて、どうするのだろう。
ま、当然アコ美貴に行って、なちケメディナーショーは別のメンバーでやる、ということになるわな。ただ岩崎さんは最近のなっちライブの音の要となっている人なので、なにげに痛い、かも。
2008年08月14日
■ 君はユートピアを見ようともしないのか
「ヲタ」「一般人」葛藤話の続き。
この話のポイントはこの問題においては「一般人」側は何も考えることはなく、何も妥協する必要がないということだ。単に「あいつらうるさい」「邪魔だ」「何とかしろ」とだけ言えばよい。それで「ヲタ」集団に一定のダメージを与えることが出来る。「ヲタ」がそれに抵抗したところで、結局応援対象アイドルの活動を狭め、自分たちの首を絞めるだけのことだ。これは構造的にそうなのであって、「ヲタ」集団は負け戦を戦うしかない、というのはそういうことだ。「ヲタ」と「一般人」と双方が妥協点を探っているのではない。「ヲタ」の妥協を「一般人」は要求し、それがかなえられなければ(アイドルごと)排除するだけのこと。「ヲタ」側が妥協・変化をすることを拒否したら、それでゲームセットであって、結果はベリキュー可哀想、となるだけであって、それでも変化はあり得ないとする人はもはや「ファン」とはいえない、はずなのだけれども、そうは思わないのが「アイドルファン」なのか。
もう少し前向きな話を。
まずは理想状態、ユートピアを想像してみよう。そしてそのユートピアに向かう力学を現実から析出すること。その力を現実の場において編成すること。
二つの集団に葛藤がある場合、両者に共通の利益をもたらす方向性が提示できれば、それが一番理想的なのだ。それは机上の空論でしかあり得ないことだろうか。私たちはユートピアを見たことは今までになかっただろうか。
「音楽」である。しかもポピュラー音楽である。堅苦しいことは何もない。本来から言えば単に音を皆で楽しめればよいのだ。
それが何故簡単なことではなくなるのか。細分化・専門化が進むからだ。音楽を楽しむ集団間においても細分化・専門化が進行し、集団内外での差異化戦略が発動される。例えばクラシック音楽にはクラシック音楽の作法が作られ、それを理解できないものを排除して、集団の正統性・高尚さを誇る。そしてこうした差異化戦略は各音楽ジャンルにおいて進行していくのだ。
アイドル歌謡といえども例外ではない。内部のタームを駆使し、作法を確立し、集団としてもまとまりをほこる。意識するしないにかかわらず、そこには一定の差異化・排除の戦略が動いている。これは集団としての確たる行動規範となる。モーニング娘。でいえば「シャボン玉」の冒頭は「愛する人はれいなだけ」と叫ばなければならない。こうした細かく、外部の人間には理解できない規範が次々に立ち上がる。
場内部で楽しむために作られた規範が、その規範を守ることが楽しみとなる。これは一種フェティシズムであって、その信仰を弱め、規範をもっと柔軟に運用すること、場の広がりに応じた規範の運用が出来ることが求められているのだ。
理想論を続ける。要するに問題は「楽しみ」と「規範」が転倒・逆立していることだ。それを解消し、場に応じた「楽しみ」を構築すること、そしてそれに応じた「規範」をその都度編成すること。
今回のケースで言えば、花火会場に出てきたベリキューステージを「ヲタ」の閉ざされた場とするのではなく、「ヲタ」「一般人」双方を巻き込んだ場として定義しなければならない。「ヲタ」に求められるのは妥協ではなく、「楽しみ」の構築であり、「規範」の再定義である。
これは単なる理想論、机上の空論でしかあり得ないのであろうか。私たちはこのようなユートピアをただの一度も目撃したことはなかったのだろうか。特に熱心な者・集団(要するに「ヲタ」)が先導して場をもり立て、それを多くの者(「一般人」)が追随して楽しむ。野球の応援、2000年前半のハロプロ、ほころびはあってもユートピアは確かに見えていたのではないか。ほころびは大きいかも知れないけれど、「シンデレラ」現場でもその萌芽は見えているのではないのか。ベリキュー現場だけそれを「あり得ない」として切り捨てるこの傲慢さは何なのか。
特にポピュラー音楽、「一般人」側からすれば堅苦しいことは何もない、まして前の「ヲタ」が席を立つために「見えない」と不満を感じる「一般人」、出来れば見て、楽しみたい気があったということ、「一般人」側の条件は整っている。
問題は「ヲタ」の側だけだ。それを「ヲタ」の都合だけですべて台無しにする、応援対象のアイドルを巻き込んで台無しにする、それほどのリスクを背負ってまで守られなければならない「ヲタ」の論理(倫理)とは何なのだ。
■ 屍を乗り越えて進め
先日のエントリ「複数の論理が交錯する場のルールはどのように形成されるべきなのか」の続き。
とりあえず私が引っかかった言葉の問題だけ改めて整理しておく。「倫理」。倫理とは他者との関係において生成するものだと私は思っているので、「ヲタ」と「一般人」の二者関係において、「ヲタ」内部の倫理を前面に出すのに大いに違和感があった。暴力団にも内部の倫理はある、というのと同じ話だ。もちろん集団内部にも倫理は存在するが(集団内部の人間関係において)、それを外部との関係において持ち出されてもナンセンスである。
さて、話を前に進めよう。さしあたりこの手の秩序問題はザインSein(存在ーいまどうあるのか)とゾレンSollen(当為ーどうあるべきか)の議論が混在してしまうものなので、そこはなるべく慎重に切り分けていこう。
まずは「存在」において。「ヲタ」集団内部において一定の秩序はあった。客演のアイドルを「応援」し、あるいは当該アイドルの前で思い切り「はじけ」ようという方向において。しかし「ヲタ」集団と「一般人」集団との間には秩序ではなく葛藤があった。それについては先のエントリの引用に現れている。
「当為」。葛藤を野放しにし続けるのはよろしくない。誰のためにか?「一般人」集団にとって。花火大会を見に行って、わざわざ不愉快な思いをさせられるのは嬉しいはずもない。「ヲタ」集団にとって。「一般人」から反感を食らって、応援対象のアイドルに不利益が被る可能性。そうして自身の楽しみの場が奪われてしまう危険性。
葛藤状態に陥れば、集団は各々の内部論理(利害関係)に従って戦略的に動く。一般人の戦略は簡単だ。アイドルとそのファン集団(すなわち「ヲタ」集団)を場から排除しようとする。方法は簡単だ。主催者に徹底的に苦情を言えばいい。それは別に個人として「排除」という戦略を意識して動くことを意味しない。単に不愉快な思いをしたら、その原因について主催者に善処を求めるだけのことだ。そしてそれは集団としての戦略と合致する。
問題は「ヲタ」集団の戦略だ。「ヲタ」集団内部には二つの論理が併存している。
- 今この場において楽しむことが重要だ。
- 応援対象アイドルをもり立てることが重要だ。
この二つの論理は時に共存し、時に対立する。そして今ここにおいてこの二つの論理は対立してしまっているのだ。
「今この場において楽しむ」を最大に押し立てれば、それは「一般人」集団の反感を煽ることになる。そしてそれは端的に応援対象アイドルの活動の場を奪うことに繋がる。
ここには「ヲタ」集団内部のジレンマがある。そして内部にジレンマを抱えた集団は早晩その外の集団の論理に破れることになるのだ。
この「負け戦」をいかに戦うか。外圧に押されて集団内部の矛盾は顕在化する。二つの戦略に分裂して戦うことになるだろう。
- 「雑音」に耳をふさいで、廻りの迷惑を顧みず、自分たちが楽しむ。
- 外部の論理を取り込んで、当該アイドルの印象操作に意識を配る。
ミュージカルに出演中のモーニング娘。ファンは後者の戦略を主として選択した。ほころびは見られるが。ベリキューファンはどこに向かうのか。
前者の戦略を選択した場合、これは端的に負け戦を戦うことになる。集団内部で「盛り上がり」、外部から苦情が来て、主催者が「善処」する。そうして当該アイドルの活動の場は少しずつむしばまれていく。それでもそれに懲りず、また新たなる別のアイドルを見つけてきては同じことを繰り返し続けるのかも知れない。娘。ファンから撤退してベリキューへ行き、次はポッシボー、きゃなーり倶楽部、AKB48などなどへ行き、次は・・・、といった具合に。そうしてかれらは負け戦を戦っているということすら認識せずに、次々に新しいアイドルを「応援」し続けるのかも知れない。そしてそれは確かにもはや「負け戦」ではない。そして後には「応援」され、捨てられたアイドル本体の屍が放置されるわけだ。
■ 道産子頑張るよ
松山千春さんと安倍なつみの絡みについてはもういいよね。
もういい、というのは否定的な意味ではなくて、いちいち「すごい」とか「やった」とかいうような関係ではない、ということ。郷土愛と歌への思いとその深さに関して、松山さんは安倍さんのことを完全に認めていると感じるし、これからも何やかやと絡んでいくのはないか。
一つだけ、あまり政治方面にまでは絡ませて欲しくはないかな。鈴木宗男に関して今は否定的な思いはないけれど、それ以前に「対立」「葛藤」がベースにある政治の世界に「なっち」はふさわしくない。
2008年08月13日
■ 複数の論理が交錯する場のルールはどのように形成されるべきなのか
かなりがっかりさせられる記事を見かけた。
いわゆるハロプロヲタの行動に関して。
私はその現場にはいなかった。だからその場で起こったことの評価は私にはできない。それほどの批判にさらされるべきことであったのか、批判している人が単に狭量なだけなのか。
しかしここで起こったことを語る言説については私にも評価はできる。そこで語られている論理の是非の判断は私なりにできる。
よい題名のエントリだと思った。そう、秩序問題である。いろいろな思惑、期待を持った人たちが集うイベントの場、そこでのルールはどのようにして形成されるのか、されるべきなのか。これはすぐれて社会学的な問題である。
*そこ*で何が起こったのか。繰り返すが私は言説でしかこの問題を語り得ない。そこでこのエントリでの記述をそのまま引用しておく。
1つは、自分の席の後ろが親子連れだったのだが、自分含めてヲタが立ったものだから、ステージが見えなくなって、前の方の席に移っていってしまった件。この親子連れはその後も通路はさんだところのヲタが激しく踊っていることでかなり迷惑を被っていた。
2つ目は、ヲタがドリーム(席移動)して狂喜乱舞していた席に、本来そこの座席のチケットを持っている人が来て、係員がヲタをもとの席に戻るようにうながしたところ、特攻服を着たヲタが逆ギレしながら去っていった件。(もちろん特攻服自体をどうこう言う気はない)
さしあたりこの記述の通りのことが起こったとしよう。ここには二つの集団間の葛藤が生じている。「ヲタ」集団と「一般人」集団である。少し補足しておく。この現場は花火大会であり、その余興として行われたアイドルイベントでの出来事である。「一般人」とは花火を見に来た当該アイドルのファンではない人々を指す。ここでは「ヲタ」集団と「一般人」集団とのルールの齟齬が発生しており、それをいかに調停するか、が問題となる。
さてこのエントリの記述を続いてみよう。少し長いが重要なところなので、切り貼りせずにそのまま引用する。
前者に関しては、自分も片棒をかついでいるので、うかつなことは書けない。とは言え、これは仕方がない、と僕は言いたい。これはファミリー席ができるまでハローの現場で問題とされていた現象で、座って見たい親子が、ヲタが邪魔で見えない、だからファミリー専用の席を作ろうじゃないかということになったわけだ。今回、残念ながら、というか当たり前のこととしてファミリー席の設定などない。あくまで花火大会だからだ。そんな中、ヲタも席を選べない、親子も席を選べない。じゃあ親子の前にいるヲタは着席ください、などという権力を発動はできまい。それをするなら、初めから、「全席においてライブは着席して観覧ください」とするしかない。そうしたルールが設定されなかった限り、ヲタはライブ中立っていいのである。これは難しい問題だが、ヲタはヲタなりの現場の倫理を持ち込んでいる、ライブは立って見るもんだ、という行動規範もその一つである。それを崩すためには、明確に主催者側がルールを設定し、さらにそれを厳格に適用する用意があることを示さなければならないと思う。僕が聞いたのは、「ご自分の席でご覧下さい」ということだけだったように思う。
ここには「ヲタ」集団のルール、論理は語られている。そして二つの集団を調停する超越的ルールが存在していなかったことも語られている。しかし一般人のルール、論理への配慮は驚くほど語られていない。
「「全席においてライブは着席して観覧ください」とするしかない。そうしたルールが設定されなかった限り、ヲタはライブ中立っていいのである」。正直この記述が私には理解できなかった。「ルールはどのようにして形成されるのか」という問題を設定しておきながら、主催者の定めた超越的ルールの有無だけを問う姿勢、いったいこの人は何を考えようとしているのか。
小学生の頃によく馬鹿なガキが言う言葉とがあった。「それをやったらだめって法律で決まってるのか」。法律がなければ、その行動は批判されてはならない。そんなものは国家権力と市民との間にしか成立し得ない。場のルール形成を論じる時にこの論理は無効である。主催者が定めたルールに反しなければ何をやってもよい、というのもそれと同質の幼稚な議論に他ならない。この人の言い分をまじめに取り上げれば、イベント一つ行うにも何十箇条にもなるルールを提示しなければならなくなる。公演中は・・・・をしないでください。そんなイベントを「ヲタ」集団も「一般人」集団も望みはするまい。
ルールとは本来は場の内部から形成されるべきものだ。それが絶対に調停できないときに超越的ルールが発動されればよい。超越的ルールが先にあるわけではないのだ。少なくとも「ヲタ」の立場にあると自認しつつ、場のルール形成を論じようとする人が超越的ルールの有無に頼ってはだめだ。
これはある種責任転嫁的な物言いかもしれないが、主催者はヲタが立って大騒ぎすることを容認、または黙認したのだ。だから、僕はヲタの後ろにいる親子は、不幸だったとしか言い様がないと思う。せめて係員が空いてる前の席に誘導してあげるくらいしかできないのではないか。
ある種も何も徹底して責任転嫁でしかない。繰り返すがこの記述のどこに場のルール形成の論理を考えようという姿勢があるのか。猫を電子レンジに入れるやつがいるなんて思わなかった電子レンジメーカーとこの主催者の違いは何か。何が同じで、何が違うのか。まるっきり同じだとは思わない。しかし禁止されなかったら即「容認」禁止しなかった主催者が悪い、という言い分はまともな大人の言うことではない。
「ヲタはヲタなりの現場の倫理を持ち込んでいる、ライブは立って見るもんだ、という行動規範もその一つである」。「ライブは立ってみるもの」という考え方が間違っているとは思わない。しかしそれが「倫理」だというのは全くわからない。倫理って何なのだろう。「小さい子どもでもステージをみられるように鑑賞する態度が望ましい」、これだって立派な行動規範だ。この二つの相反する行動規範をどう現場で調停するか、そこにこそ「倫理」が問われるところなのではないのか。一方的に「ヲタ」の論理のみを振りかざす態度のどこに「倫理」があるというのか。
「ヲタ」の論理は排除されるべきだとは思わない。しかし「ヲタ」の論理が貫徹される(できる)場は他に存在しているのだ。そのためにファン向けのコンサートがあり、「一般席」と「ファミリー席」が分けられている。逆に言えばファミリー席の設定がない、「一般人」もみる場では多少なりとも一般人の論理、たとえば「小さい子どもでもステージをみられるように鑑賞する態度が望ましい」に歩み寄る姿勢を「ヲタ」の側が持つことが、そうした場におけるルール形成のあり方ではないのか。
それを「ヲタ」の側が拒絶したとき、「一般人」は反撃する。徹底して主催者にルールを作らせる。それを「ヲタ」は望んでいるのか?「アイドル」などいっそ呼ぶなという。それが「ヲタ」の願いなのか?
2008年08月11日
■ 行動記録5
昨日は会場を出てからそのままホテルに向かう。かなりの雨で服も靴も濡れてしまう。とりあえず着替えをして靴を乾かしながら「Tomorrow」を見る。22時からまたJR新宿駅付近に戻り夕食を食べる場所を探す。雨もあがっていた。
結局入った店は牛タンの店「ねぎし」。仙台を懐かしみつつ。仙台で食べたのと違い、私が普通に知っている肉は薄く、ちょっと堅めの牛タンだった。別に悪くはなかったけれど。
そして今日、朝7:00に起きて昨日のレポートをざっくり書いて、10:00にホテルをチェックアウト。そのまま徒歩でコマ劇場に向かう。
今日は平日昼間ということで入場者層が少しは変わるかなと思ったけれど、昨日と大差はなく、ハロプロファン、宝塚ファン、コマ劇場ファン、家族連れが混然としている。コマ劇場ファン系の年配の女性が思いの外娘。グッズに興味津々。「今誰がいるか全然しらんわ〜」、「この子が主演か」。
ミュージカル自体の感想文。
一昨年の「リボンの騎士」と比較してあれこれいわれているところもあるようだけれど、これはこれで十分「あり」だ。これが宝塚の世界なのね。
まるで絵本のおとぎ話の世界を丸ごと現出させたかのよう。舞台全体がきらきら輝いていた。
リボンの騎士にあった冒険性だとかカタルシスだとか主役以外の人物の生き様への興味だとか、そういうものは一切なし。ただただ美しく華やかな世界をこれでもかと見せつける。
登場人物にはほとんど魅力がない。一番かっこいい役たるべき王子だって金と権力にものをいわせて警察と軍隊を動員して女の子捜しってどこまで権力を濫用すれば気が済むのか。全然良い施政者じゃない。
主役のシンデレラは要するにメルヘン系(メンヘル系?)妄想娘。それを演じる高橋愛がきちんとはまっていて、可愛いんだけれど、それだけ。妖精も魔法が使えるだけだし、王様や女王も息子を甘やかすだけの駄目親。
でもそんなことはどうでも良いのだろう。とにかく踊りと衣装と照明が作り出す世界の美しさを堪能すればよいのだ。
演技。高橋愛は高橋愛。リボンの騎士のときよりも明らかに前進しているけれど、想定の範囲内。宝塚OGに混じっての踊りに何ら見劣りすることなし。動きもダイナミックに優雅で、魅せる。歌は少しのどの調子が悪いのかなと思う部分もあったけれど、音階の高い歌をさらりと可愛く歌えていた。
驚いたのは新垣里沙。なかなか結構いけてるぞ、というレポートは読んでいたので、期待はしていたのだが、その想定の上を行く。きちんと「王子」だよ。男の子に見えるよ。体は小さいのに、なんだか少し凛々しく感じられるよ。歌も愛ちゃんに見劣りすることなく、堂々とやり合えている。最初聞いたときは少し配役に無理があるんじゃないかと思ったが、もう王子はガキさんしかいないよ。
そのほかの娘。は皆それぞれに可愛いし、頑張っているけれど、まあ娘。だな、と。宝塚OGたちと混じってダンスしているシーンでは、何となくばたばたしていて、しかも動きが小さいから、すぐに娘。だとわかってしまう。その様子も可愛いんだけれどね。
フィナーレ部分のモーニング娘。曲披露。バックの音がこれまでのオーケストラからしょぼいカラオケになる。そのくせ音が大きく、耳障り。これまでのいい気分が台無し。せっかく劇中かわいらしくしか歌っていない高橋愛のかっこいい部分を見せつけるチャンスだと期待していたのに。それでも網タイツの衣装できりっとした表情で歌う高橋愛はシンデレラの高橋愛とは全然違っていて、その見事な切り替えを見られたのは良かった。
東京往復は金銭的にも労力的にも負担が大きいので、もうこれで打ち止めにするが、関東圏在住だったらもう1,2回は見に行きたくなっただろう。
■ 行動記録4
昨日の行動記録。
今回のハロプロ小旅行の本命、安倍なつみBirthday Special Concertは午後13:00開場。場所は中野。宿泊は新宿なので、中野に行く前に11:00開幕のモーニング娘。The シンデレラ会場のコマ劇場に赴く。
ハロプロファンと宝塚ファン、コマ劇場ファン、「シンデレラ」期待?の家族連れ、諸勢力が入り交じった不思議な光景。開幕時間まで待って、グッズ列が減ったのを見て、娘。DVDマガジンを購入。何も今日買わなくても良いのに。
おもむろに中野サンプラザに向かう。駅のすぐそば。東京厚生年金会館でやってくれれば、交通費いらなかったのに、とも思うが、これはこれで便利だった。会場前にはすでに多くの客がたむろ。今日発売の会場販売Tシャツをすでに着て準備万端のファン多数。
なぞなぞ。同じ会場販売のTシャツを着ているのに、アコ美貴コンは「こざっぱり」という印象なのに、アコなちコンは「ヲタヲタしい」感じがするのはなーぜだ?」
答え。アコ美貴Tシャツ(クマTマン)は白地なのに、アコなちTシャツ(バースデーケーキ)はピンク地だから。というか、ピンク地は止めてください、安倍さん。
Tシャツと同じ?絵柄が描かれたマグカップ購入ねらいで、コンサートグッズ販売列に並ぶ。ケータイストラップといい、こういう実用品は買う気がする。でもTシャツは着ないのでいらない。待ち時間にワンセグでハロモニを見ていたのだけれど、そういう人はあまり見かけなかった。なぜ?
安倍さん自身が「特別だ」とか何とかあおっていたので、セットリストとかに変化があるかと思っていたが、全く何の変化もなかった。これなら昨年アコなちコンの東京厚生バージョンの方がよほど特別だった。ゲストとして保田圭が登場し、セットリストにも変化があった。こちらはバンド編成が変わって、ウッドベースとヴァイオリン・アコーディオン奏者が増えたけれど、それだけ。それだけ、といってもこれはこれで大した変化ではあるのだけれど。
ヴァイオリン・アコーディオンのつるさん、安倍さんが「鶴と亀」とか何とか言っていたので、てっきり「鶴」さんかと思っていたら、「都留」さんらしい。安倍さん、相変わらず適当すぎ。
この都留さんのヴァイオリン、「たからもの」では前回までの藤田弥生さんのヴァイオリンの方がいいかな、と正直思った。優しくどこかもの悲しい音色は女性の方がいいのかなとか思ったり。でも後半の激しい曲調の「だって生きてかなくちゃ」とかの演奏は、ああ都留さんのヴァイオリンもいいなあ、と思った。激しく力強い。
安倍さんは終始ハイテンション。冒頭では「ドキドキでウハウハですよ」。確かに「スペシャル」感は漂っていたけれど、安倍さんはいつもこうだ、という気もする。誕生日ということでハロプロメンバーからプレゼントやメールが届いたという話をするが、「誰から〜」という客からの問いかけは完全にスルー。そういうところは妙にきっちりしている。
そうかと思えばお気に入りの「ぽにょ」のネタバレは気にしない。ついでに私も気にしない。
どこかでゲストが来るかとちょっとだけ気にかけていたけれど、結局昼公演はこれまで通り曲が進行し、そのままアンコール。アンコールでくるか、と思ったら、キター。トウモロコシダンサーズ。ってあなた達は誰?
結局いつものように「トウモロコシと空と風」の振り付け講座をやって、「はにな」の日の写真集の宣伝をして、ラスト「腕組んで帰りたい」を歌って終了。ちょっと拍子抜けしたところはあったけれど、これはこれでありかなと思う。
引き続き夜公演。MCは北京オリンピック話と夏ばて、誕生日話(ぽにょもからめて)にトゥーランドットも少し、その他諸々の宣伝、と昼公演と同じ話題、何だけれど、具体的な話の中身はきちんと変えてきている。意識的に変えているのか、しゃべりたいことを適当にしゃべったら同じ話でも勝手に違ってきてしまうのかは不明。なんにせよ、二回連続で聴いても全然飽きが来ない。
公演ごとに曲が変わる7曲目の選曲はコンツアー初登場のGlobe「Face」。この曲は安倍さんがオーディションで歌った特別な曲。昼公演は吉田拓郎の他会場でも披露済みの「なつやすみ」だったので、夜公演の方がちょっと「スペシャル」感が出る。ただどうせなら昼公演はオーディションで本来安倍さんが歌いたかったけれど、カラオケバージョンがCDになかったために断念したという(東京渋谷AXで披露した)UAの曲を歌ってほしかったかなと思ったり思わなかったり。
この「Face」、それほど安倍さんにあった曲という気はしないのだけれど、ヴァイオリンを絡めた演奏が壮大な感じに仕上がっていて、意外と良かった。
MCでは「お母さん、生んでくれてありがとう」と叫んで、直接は言えないからこの場を借りて、とか何とか言っていたけれど、会場にお母さん(と妹の麻美ちゃん)が来ていたらしい。そりゃそうか、DVD発売後に見てくれ、なんて話じゃないもんね。
MCの内容、しゃべり方から歌の振りの細かな動き、表情まで27歳とはとても思えない「可愛い女の子」を徹底してやりきる。どこまでが素なのかはよくわからないけれど、いずれにしてもプロのアイドルだな、と思う。そして歌はひたすら直球勝負。そしてかなりうまい。ひいき目がどこまで効いているかは自分ではもうわからないけれど、うまい。
アンコール。またもやモロコシダンサーズ登場。いつものように振り付け講座。
そしてラストの曲前のMC。ここでようやくキター。バースデーケーキ、そして中澤裕子登場。誰が来るか、誰も来ないか、いろいろ予想はしていたけれど、結果からすると大本命登場という感じ。そりゃ中澤裕子だよね。
なんでも中澤さんは安倍さんと「ポケモー(ハロプロケータイ公式サイト)仲間」でメンバーのスケジュール確認に利用しているとか。そしてそのポケモーを見ていたら、安倍さんの誕生日にコンサートがあることを知って、マネージャーに「この日行くから」と言ったとか。さすが姉さん、押さえるべきところはきっちり押さえてくる。メンバーのこと、そしてファンの気持ち、「長老」と呼ばれるだけのことはある。
二人で抱き合う感動のシーンを見せつけたかと思うと、後で「なっち、足踏んでたよ」と暴露。その辺もうまいなあ。
蝋燭の火を消すところで、一部客が「ケーキに顔つっこめ」みたいなあおりをやっていたようだけれど、安倍さん軽くスルー。ちなみにケーキに顔をつっこむのを定番にしているのは松浦亜弥。安倍さんがそれを知っているか知らないかはわからないけれど、知っていたとしたらそんな松浦さんの後追いをやるわけがない。そうでなくても安倍さんはそういう自分の落とし方は絶対にしない。そこには断固一線を引くのが安倍なつみのプライド。一方ケーキに顔をつっこんではっちゃけて見せるのが松浦亜弥のプライド。
会場を出ると外は大雨。
2008年08月10日
■ Birthday Special Concert
立て続けにハロプロ公演を見ることになるので、1回1回その都度きちんとレポートを書こうと思っていたが、無理。
とりあえず、昼夜ごちゃ混ぜで感想の羅列。
姉さん(中澤裕子)、いい女だな〜。
いろいろサプライズゲストの想像はしていたけれど、結果的に最高のゲストだった。
ケメちゃんを邪険にすると、泣いちゃうから、24日のなちケメは普通に楽しみにしていますよ。
バイオリンが入ると断然いいな。
バイオリンは鶴と亀の鶴さん。
(ウッドベースの)「スティング宮本」さんって何で「スティング」なんですか、外国の方なんですか?ってどこまで想像力が貧困なんだ。
初参加のメンバーがいても、きちんといじって人となりをしらせる、うまいもんだ。
ナチリンピックとかその競技がせんこう花火大開とかAsamiちゃん、どこまでなっちさん好きなんだ。
というか、バンマス岩崎さんのアレンジ、いつもながらにいいなあ。
岩崎さんは藤本美貴コンとなちコン担当、お互いに相手の話題が出たりするのか知らん(たぶん出ない)。
北京オリンピックの開会式を見て人類の偉大さにしみじみ感じ入るなっち、いろいろ微妙だ。
誕生日のライブ、ドキドキでウハウハの安倍さん。語彙が相変わらずちょっとおかしい。
鳩の追い出し方は私も知らない。
というか鳩の日に鳩を邪険にする話とか。
27年前にうんうんうなってポコってなっちを生んでくれたなっちMother、ありがとう。
昼「夏休み」はもういい加減いいかな、と思ったけれど、夜「Face」は感涙。曲自体は大した曲ではないけれど、ここでこの曲を歌うことに意義がある。アレンジと歌唱はどちらも良かった。
今日もトゥーランドット話。最初はおしとやかキャラだったリューが演出宮本亜門の判断でどんどん元気キャラに。安倍さんを見て変更か。
Wowow放送も終わったためか、ようやくおおっぴらにDVDの宣伝。
相変わらず「ぽにょ」がお気に入りで、またネタバレをしようとする。観客が「ネタバレ!」と注意すると(余計なことを)、「大丈夫、最後の話はしないから」。それでいいのか?
誕生日プレゼントも「ぽにょ」グッズ多数。対象年齢3歳以上、なっち27歳。
みんななっちのこと好きだね〜、なっちもみんなのこと大好きだよ〜。
オリンピック、リレーが盛り上がると岩崎さん、バトンを渡すところとかが白熱すると。それを受けて安倍さん、「そうそう、私もゴール寸前でこけちゃったりしましたしね〜」。
歌については「たからもの」で歌詞間違いを豪快にした(よね?)以外は絶好調。文句なし。
疲れた、とりあえず寝る。
■ 現場花盛り
個人的な頭の整理。
- 西川口−藤本美貴
- 池袋−メロン記念日
- 新宿コマ−モーニング娘。
- 新宿東京厚生−NGP、ハロプロエッグ
- お台場−ガッタス
- 今池−小川麻琴・岡田唯
- 中野−安倍なつみ
- 埼玉上尾−藤本美貴
- 池袋−メロン記念日
- 新宿コマ−モーニング娘。
- お台場−ガッタス
- 甲子園−小川麻琴・岡田唯
- (大阪−加護亜依)
なんだかんだハロプロ、すごいな。
2008年08月09日
■ 行動記録3
池袋にて「かば2」観劇終了。まだホテルのチェックインをすませていなかったので、急いで新宿に向かい、何はともあれホテルにチェックインする。21:00にホテル着。そのまま日本テレビドラマ「ヤスコとケンジ」を見る。22:00。
腹減った。今日午前10時から何も食べてないよ。すでに時間も遅いので、ホテル近くのラーメン屋で軽くビールとラーメンを食らって、ホテルに戻り、レポートを書き上げる。
明日はなっちこと安倍なつみの誕生日。中野サンプラザでコンサート。その前にWowowで「トゥーランドット」の放送があるのだけれど、ホテルのテレビで映るのか知らん。
えーと、この場合は当然有料放送だな。有料放送のチャンネル案内は、と。
チャンネル1「チャンネル・ルビー・アダルト」。チャンネル2「デジペロチャンネル・アダルト」。
あ〜明日は朝からAV三昧か、って違うよ。
■ 行動記録2
藤本美貴アコースティックライブ昼公演終了。夜チケットは持っていない。当日券を狙うことは出来たようだったが、夜公演開始まで妙に時間もあり、逆に昼公演が早い目に終わったのだから、メロン記念日舞台「カバ2」の当日券を狙えるのではないかと思い立って、池袋へ向かう。藤本美貴ライブはまだ岡山、京都とある、ここはメロン記念日を押さえておくものだろうと。
ただし晩ご飯を食べる余裕はない。寄り道せずまっすぐ会場に向かって、ちょうど当日券発売開始。無事当日券を入手。ただ初めての公演、会場ゆえ勝手がわからないので、会場を離れて食事に行く気もせず、開場まで会場前でたむろする。
こちらはこちらで藤本美貴ライブ会場以上に「おまいつ」な人が主のように感じた。それでも200人近いキャパの舞台を合計12公演も行い、満席にする動員力はやはり大したものと言うべきなのだろう。今日一日の動員を比較するだけでも藤本美貴ライブの3倍とかになるのだから、藤本美貴の会場が小さすぎるとも言えるし、メロン記念日の根強い動員力恐るべしとも言える。
ガッタスがらみで共通のファンが多そうな藤本美貴とメロン記念日なのだが、西川口のライブと池袋の舞台をはしごした客はあまりいない感じだった。そんなものか。
こちらは小劇場(にしてはそこそこのキャパだが)の舞台とあって、「サブカル」な雰囲気が漂ってくる。ちなみに当日券で私が入手した席は通路+座布団。こぎれいな開場なのだが、こういう詰め方をするあたりもちょっとサブカル風。ちなみに座り心地はよろしくないが、座席位置は結構前になるので、観劇(というよりメンバー鑑賞)するにはなかなかの良席、結構お得。
劇自体は完全な喜劇。もう少しシリアスな話なのかと思っていた。そしてすでに何回も見ている人が多いためか、こちらも何となく「内輪」な雰囲気。笑わなければならないお約束の場所があるようで、無理っぽく笑いが起こるところが多数。前の人が膝を叩いて笑い声をたてていたりする場面で、こちらはぽかーんとさせられるところがあった。「笑い所はわかるんだけれど」。制作サイドはここで笑ってもらおうと思って小ネタを仕込んだというのは理解できるのだけれど、別に対しておもしろくないし、笑い声をたてている人もテレビの観客の笑い声みたいに無理しているように見えるし、という。
もちろん話の筋としてきちんと作られている部分は喜劇として十分に成立している。三谷幸喜的いたたまれない系シチュエーションがちりばめられている。
たださらに大きく、そうした話の流れから劇全体として伝わるメタメッセージは正直つまらない。ぜんさく「かば」はもう少しよさげだったようにもおもうのだが、その続編の今回の「かば2」は作り手側にそういうものがもともと何もなかったのではないかと思えてしまう。結局最後の落としどころは男がしっかり仕事について女を幸せにしよう、という家父長制的近代家族像の反復。ま、エンタテインメントの舞台を見てこういうタームがさらっと出てきてしまうあたりが、アナクロ左翼のなごりなのだがね。
笑い所はそれなりにあって、きちんと笑えたし、それより何よりメロン記念日メンバーと三好絵里香をかなり近くで見られたのはお得だった。特に三好さんがかなりアイドルチックにかわいらしかった。大谷雅恵は相変わらず微妙で良かった。
最後に人物関係が少しすっきりしない部分があったので(前編「かば」を見ていないため)、そのあたりをきちんと整理しようと思ってちょっと高いなと思いつつ買ったパンフレット3000円、全然そういう情報は出ていませんでした。買わなきゃ良かった。
■ 行動記録1
結局今日は藤本美貴アコースティックライブとメロン記念日舞台「カバ2」をはしごしてしまった。
疲れた。
10時に簡単な食事をして、新幹線で東京へ、そのまま改札を出ずに京浜東北線で西川口へ向かう。
西川口駅着が14時過ぎ。何となくごみごみした町。会場のライブハウスがどこにあるかしばし途方に暮れて、ノートPCを取り出して、場所を確認する。まだまだ携帯リテラシーが足りない。
ライブハウス公式サイトの説明を読めばあっさり行けた。普通の住宅街みたいなところに突然ライブハウス。よくこんな会場を見つけてきたものだと思う。というより、もう少しキャパが大きくてもう少し便利なところにある会場を押さえても十分ペイしただろうにとも思う。
関東圏で100人しか入らない小規模会場。当然相当のプレミアチケット。FC優先枠もなし。となるとチケットを入手した人は結構幸運だったのだ、と私は素朴に思っていたが、どうも「おまいつ」(お前いつもいるな)なひとたちばかりが集まっているらしいと、群れる人たちの会話で気づく。だいたいこれまた少人数で行われたディナーショーで販売されたTシャツをすでに持っている人がいっぱいって、何かおかしくないか。
そういう「おまいつ」な人たちばかりのライブだったようだけれど、客のマナーはとても良かった。Tシャツを着ている人も含めて、こざっぱりとしたなりだし、ペンライトを振りかざしたりもしない。さらに驚いたことに、ライブ中全員がずっと着席して聴いていた。
段差のないライブ会場、そこにいすを並べて、「アコースティック」を冠してライブを行う。同条件のはずの昨年度安倍なつみのアコースティックライブ博多会場では全員立っていた。当然後ろの客には見えない。背の低い女性には特に不利。でもそんなことにはお構いなく「立つことこそが盛り上がりだ」という信念を持っているのか、なぜか全員が立つ。ステージ上の安倍さんもそれをよしとする。
今日は全員着席。後ろの席でもステージがきちんと見える。もちろん藤本さんも変なあおり方をしない。全員にステージがきちんと見えて、そして藤本美貴の歌を聴く。当たり前の、とても良質な空間だった。
ライブが終わる。Tシャツを脱いで上半身裸で着替えを始める者もいない。ついでにこれはよけいなお世話だが、チケットを透明なチケットホルダー?に入れて首から下げて歩く奇抜なファッションの人もいない。ごく普通に音楽を楽しみに来た人の集団だった。そうではない空間があるんですよ、同じハロプロなのに。藤本美貴よりも年長のベテランの歌い手のコンサートなのに。
ライブ終了後、そしてネットでレポートを読んで、昼夜連続で行っている人の多さには少し驚く。繰り返すがチケットは結構なプレミアチケットだったはずだ。昼夜をとるのは至難の業だと思うのだが、なぜかレポートを書いている人の多くが当たり前のように昼夜チケットを入手できていた。ちょっと不思議、とカマトトぶって言ってみるが、もちろん私が明日の安倍なつみBirthday Concertを昼夜見られるのと同じことだろう。
たかが100人*2会場分しか入れないプレミアライブをさらにプレミアにしてしまう。もちろん私だって昼夜チケットをかりに取れたら押さえていたと思う、ただそうしてどんどん「おまいつ」な内輪のライブになっていくことを惜しいと思う。
そしてそういう「内向き」指向を演者自身がもってしまう。「イベントとかと違って、いつもいる人がいてくれて、ほっとする」。ライブの終わりに「この後も引き続き見てくださる方、明日(イベント)もお会いする方もいると思いますが」。もう少しこの会場をただ1回のチャンスとして見に来てくれた客にも視線を向けようよ。安倍さんはその点ではまだぎりぎりバランスを保っているようにも思う。
藤本美貴作画の「くまTマン」Tシャツを着ている客を見つけて、「あ〜、ほんとに着てる〜」はちょっと笑った。本人もすぐちょっと失言気味なことに気づいて、「いや、とてもうれしいんですよ」と慌ててフォロー。
オリンピックで重量挙げの選手がメダルを取れなかったというタイムリーな話題も出て、全体的にアットホームな雰囲気。内向きとアットホーム、そのバランスは難しい。ついでに去年夏から甲子園にはまっているらしく、「ルールとかはよくわからないんですけど、エースが打たれてチームメンバーが駆け寄って肩を叩いたりしているのを見ると、くぅーエースぅってなって」。
歌は普通にお上手。これはいまさらか。丁寧に歌っているので、歌詞も明瞭で聴き取りやすい。ただ昼公演限定なのかもしれないけれど、少し声の伸びは足りないように感じられた曲もあった。曲によってはもう少し歌い手としても思い入れ、メッセージを押し出す場面があっても良かったかな。安倍なつみや松浦亜弥はそれが出来る。高橋愛は高橋愛で時折うざいぐらいに己のスキルを見せつける場面があるしね。その辺から比べると全体的に淡泊な印象を持った。カバー曲が多いので、まだ曲が自分のものにはなっていないのかとも思う。
お母さんが「これ(と後もう一曲)しか知らないんじゃないか」と思うぐらいにいつもカラオケで歌っているという「なごり雪」、これはその淡泊さが良かった。藤本美貴再ソロシングルのカップリング「遠い恋人」も秀逸。一方「会場にいる人の中にはぎりぎり直接見た人もいらっしゃるかもしれませんね。私はYouTubeとかでみました」というテレサテンの「つぐない」はもう少しねっとりと歌ってほしいかな。尾崎豊の「I love you」ももう少し気合いを表に出すぐらいの方がはまるかも。アンコール曲の安室奈美恵「Sweet 19 Blues 」は個人的にはいらない曲。こういうありきたりなJpopを藤本美貴が歌ってもしようがないと思うので。ラスト「夢で逢えたら」は良い選曲。
キーボードはアコなっちツアーでおなじみの岩崎肇さん。ギターは最後に紹介されていたけれど忘れた(失礼)。狭い空間だけに、二人という薄いバンド編成でも音色がとても美しい。アコなっちツアーでははっちゃける岩崎さんもこちらではバックミュージシャンに徹する。少し物足りなく思うのはなっちファンのエゴ。
少し辛口なことも書いたけれど、ファンのマナーの良さから始まって、バックの音色の美しさ、もちろん藤本美貴の歌・トークととても充実した時間だった。
しかし、最後に最大に残念なこと。はじまりが15:30過ぎ。終了が16:50前、公演時間が実質75分ってちょっと短くないかい?
2008年08月08日
■ 満漢全席
明日から3日間はハロプロ漬け。
明日、西川口で藤本美貴のアコライブ(昼公演)。明後日、中野で安倍なつみBirthday Concert(昼夜公演)。明明後日、新宿でモーニング娘。ミュージカル「The シンデレラ」(昼公演)。
本当は今日フジテレビのイベントフォークジャンボリー出演の松浦亜弥を見に行けば、さらに豪華、ロイヤルストレートフラッシュ級だったのだけれど、暑い中お台場で並ぶのは体力的に無理なので断念。ついでに(といっては何だが)メロン記念日主演の舞台「かば2」をこの日程のどこかにぶち込むこともできたのだが、いろいろそこまで思い至らず、チケットがない。土曜日夜公演前に当日券ねらいでダメ元でも行ってみようかとも思う。
心配なのは、立て続けに4公演も見てしまって、私の記憶容量が残っているか。どれも逸品なのに、一気食いして消化不良、みたいにならなければよいのだが。
■ テレビ視聴
「現場派」に転向すると、テレビ経由での受容が薄くなる。
よみうりテレビの「阿久悠物語」なるドラマに高橋愛と新垣里沙が出てピンクレディーを演じていたとか、NHKの阿久悠特集に松浦亜弥が出て、ミニ司会と歌披露をやったが、豪快に歌詞間違いをしたとか、藤本美貴がバラエティで私物のプラダ携帯を披露していただとか、加護亜依が複数のバラエティに登場だとか、ちょっと前だったら、すべて一本のエントリになるネタをことごとくスルー。妄想力が減退している。
ちなみに愛ガキのピンクレディー、大柄で伸びやかな肢体が魅力だったピンクレディーをチビの二人がやるものだから全く雰囲気がでない。年齢的にはデビュー時のピンクレディーよりもいまの愛ガキのほうが上なのに、全くそうは見えず、「子どもが背伸びして演じている」と見えたのはちょっといかがなものかと思う。この二人をもっと大人びて大きく見せることだって可能だったはずだ。もっと無難にはピンクレディー役は藤本美貴と松浦亜弥を起用することだが、それはいってはならないのだろう。
松浦亜弥の歌詞間違いはまあいいや。作詞家特集の番組で歌詞間違いというのもあややならではだろう。何というか初々しさとかは全くなくて、たとえば共演の石野真子とかよりも堂々としていて、「大人(たいじん)」の風格。ついでに今日(8月7日)の朝日新聞の夕刊に松浦亜弥がオリンピック関連インタビューで写真付きの記事になっていたが、こちらもアイドルらしさのかけらもなし。
それに比べると美貴帝こと藤本美貴は堂々としているのに可愛らしい。恋愛がらみのことをつっこまれても、セクハラ親父のつっこみを交わすベテランOLのごとくさらりと上品にかわす。アイドル恋愛否定派も肯定派も「恋愛」を特別に重要な「問題」であるかのごとくに語るのが気に入らない私にとって、藤本美貴の態度はとても好感を持てる。ちなみに私はアイドル恋愛肯定派ではありません。黙殺派。妄想のじゃまになる話は脳内消去。
加護ちゃん、「ぶっちゃけすぎ」だとかなんだとかで「不評」なのだそうな。そうかなあ。昔からの加護ちゃんそのものだったけれど。傍若無人に振る舞っているように見えて、結構いろいろ気を遣っている。自分が期待されている役割(やんちゃな小娘)を必死に演じている。
2008年08月02日
■ 卑しき人
先日取り損ねた藤本美貴ライブ京都開催分に追加公演。そのチケット発売日が今日。
今日は特に用事がないため、12:00に会場に並ぶことは可能。と思ってネットで情報を探ってみると、深夜からもう既に並んでいて会場発売30枚分までほとんど余裕がないとか。
え、そんなに並んでいるの?というとそうではない。会場販売分は一人4枚まで購入可。すると8人並べばそれで終了ということらしい。
でも一人4枚はあまり買わないんじゃないの?と私の常識では思うのだが、そうではない。並んだ以上は4枚買う。
買ってどうするのか。仲間内で分ける。オークションで売る。
何だかなあ、と思う。自分たちさえ良ければ、規則ぎりぎりまで自分の「権利」を主張して、全体の「幸福」を思考する考えなんて一ミリもないんだな。一緒に行きたい人がいて例えば2枚買う、というのはとてもよく分かる。でもデフォルトが4枚というのは「仲間」の分といっても、あまりいい気がしない。
ましてオークション。もうはっきり言う。人間のくずだね。
この手の転売屋というのは何も価値を生産できず、むしろ社会的価値を減少させて、それでお金を稼いでいる。チケット(なり何なり)を正規に入手しようとする人の邪魔をして、そのものが欲しければ余計にお金をよこせといっているわけだ。卑しい。「物乞い」以下だ。「ダフ屋」のほうがずっとましだ(少なくともダフ屋は正規にチケットを入手しようとしている人の邪魔をしていない)。その売り上げで得た利益の税金も支払っていないのだとしたら、脱税者。ますます人間のくず。
別にハロプロファンが特に卑しい、といっているわけではない。日本人全体が卑しくなっている。その元凶の一つはYahooオークションだと思っている。個人オークションなんてもともとは自宅にある自分にとって価値のないものをお安くそれを必要とする人におわけします、とかそういう趣旨だったはずだが、今では(というか最初からか)この手の卑しき人間のたまり場となった。むしり取れるところからむしり取る。価値を何も生産していないのに赤の他人から金をもらうなんて、まともな人間なら卑しくて出来ないことを堂々とやる。もう性根から卑しくなってしまった。
ま、そんな卑しい人間からものを買う相手も卑しいのだけれどもね。そういう卑しい奴の顔を見てみたいわ。って鏡見ろよ。ごめんなさい。