重層的非決定?

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2010年02月28日

■ なんば散策

家にいても気分がくさくさするので無理矢理外出。

大阪日本橋電気街「でんでんタウン」。名前とは裏腹に、数年前から秋葉原と同様「萌え」系の街に変貌してしまった印象があって、しばらくご無沙汰していたが、久しぶりに行ってみた。

印象などというのはいい加減なものだった。たしかにアニメやらアダルト系やらの店が目につくが、中古PC、パーツ類を売っている店もまだまだ多くあって、電気街としての面目は保っていた。

中古売り場には往年の名機が結構並んでいたりして、懐かしい。私が今メインで使っているThinkpad T60が6万円とかで売られていて少し悲しい気分になったり。パーツ屋にもSSDが結構安くで売られていたりして、まだまだがんばっている。中古PCにせよ、パーツにせよ、いまではネットで探した方がずっと楽に安いものが見つかる時代、なかなかリアル店舗というのは大変だろうと思うが、思っていたよりも盛況だった。

ついでなので先週メロン記念日ライブを見たなんばHatchにまで足を伸ばしてみる。今日はハロプロ年少選抜ユニットBuono!のライブがあるらしい。私が行かないライブゆえ、ちょっと客層に興味があって会場前まで行ってみる。

もういやというほどありきたりな「ハロプロ」現場だった。多少は客層とかに違いがあるものかと思ったが、ほとんど差を感じることはなかった。出演者が若いのだから多少は客層も若いかと思ったが、特にそういう印象もない。いわゆる一つのハロプロ現場。

ただ入場口付近になぜかかなりの血の跡があって係員が掃除をしていた。何があったのだろうと思っていると、程なく警察がやってきた。どうやら暴力行為があったらしい。見ているといい年扱いたおっさんが警察官に連れられていった。

前週のメロン記念日と比べて客数はざっと倍、1100人超。Buono!はさすがと見るべきか、メロン記念日がやはり少なすぎた、と見るべきかはよくわかない。

せっかくだから一公演ぐらい見てみようかと思わないでもなかったが、財布を見てみたら3000円しかお金が入っていなかったので、そのまま引き返す。もっとも本気で見る気があったら銀行に走ればよい話。その時点で当日券が買えたかどうかはわからないけれど。

2010年02月26日

■ 初めてのe-tax

確定申告の季節。

紙ベースの作業が大嫌いなので早々にe-taxで確定申告すべきだと思いつつ、事前手続きというものがこれまたいやで結局これまでずっと紙に印刷して郵送していた。作業自体はWebで行って、印刷して、封筒に詰めて送ればいいのだから、大したことないと言えば大したことない。どう考えてもあちこちに事前手続きをして、そのために役場にも行き、などというよりも手間が少ない。

しかし今年は違う。私は住基カードをすでに持っているのだ。生高橋愛を見たい一心で必死に取得した住基カード。これがあればオンラインですべてが終わる、かもしれない。確か前はe-taxを利用するには事前に税務署に郵送で書類を送らなければならなかった記憶があるが、そんなことするぐらいなら確定申告書本体を送りつけるわ、と思っていたが、今はどうやらそういうのもすべてWeb上の作業でいけるらしい。

自宅にFelicaポートを内蔵したVAIOがあるので、直ちに作業開始。事前登録はあっさり終了。いよいよ申告書作成だ、とおもって電子証明書の登録を行おうとする。無理。普通のFelicaポートじゃ無理らしい。きちんと公的個人認証サービスに対応した端末が必要。ああそうですか。

というわけでAmazonに注文。Pasori RC-S330。2680円なり。もっと安い端末もあったが、e-tax以外にもいろいろ使えるのがこれぐらいだったので。というのは嘘で何となく最初にこれが見つかったので、何も考えずにそのまま注文して、改めて考えてみれば、無駄に高いのを注文しちゃったなあ、とちょっと後悔。まあICCOCAの履歴とか見られるし。+1000円払った甲斐はきっとあるだろう。

翌日到着。亀井絵里写真集「Sweet」と一緒に佐川の人が持ってきた。亀ちゃん写真集は発売日に到着。Amazonもなかなかやる。ローライズの白ビキニにくらっとしつつ、作業開始。

モーニング娘。コンサートツアー2009秋ナインスマイルDVDを再生しながら、作業を進める。今度は我が住基カードをきちんと認識して、パスワード入力を求めてくる。えーとパスワードって何を設定したっけ?利用者識別番号入手の際に登録したパスワードではだめ。別物らしい。確か住基カードを発行してもらった際に登録したものがあったな。それを入力するがだめ。ほかに心当たりのあるものを何度か試してみたがすべてだめ。まもなく「何度も認証に失敗したからロックをかけたので後はよろしく」というようなメッセージが出た。なにーーー!ロックがかかっただとぉ。ああそうですか。そういうものですか。ということで役場に電話して問い合わせる。直接カードを持ってこいと言われる。郵送とかする手間を惜しんでe-taxを使うことにしたのに、直接役場まで出向く羽目になるとは。でもすでにお金をかけてしまっているので今更後には引けない。

幸い役場までは徒歩で15分足らず。考えてみればたいした手間ではない。窓口の人に事情を改めて説明する。窓口の人の言うには住基カードのパスワードは二種類あって、カード自体のパスワードと個人認証の電子証明書のパスワードは別物らしい。どちらも再設定しますかと聞かれたが、どう考えても電子証明書の方の問題だろうと思い、そちらの再設定を依頼する。すると、電子証明書用のロック解除とパスワード再申請の用紙を渡される。それに記入してパスワード再発行。よしよし、これで大丈夫なはず。

戻って作業再開。でも認証が通らない。さっき設定したばかりのパスワード。間違えるわけもない、はず。どうしたものかと考えて、ふと思い当たる。私、電子証明書の発行なんてしてもらったか?単に写真付き身分証明書がほしかっただけだから、住基カードは申請したが、電子証明書の申請なんてしていないような。でもパスワードは再発行してもらったのだが。うーむ。でもやはり電子証明書の発行手続きはしてもらっていない気がしてきたので、改めて役場に行く。一日に二度も役場詣でをするとは。

窓口の人に改めて事情を説明する。結構恥ずかしい。窓口の人もちょっと首をひねって確認してみます、と。そしてやはり電子証明書は発行されていませんね、でもパスワードは変えられるんですね、と苦笑い。改めて(何回改まっているのか)電子証明書の発行を申請する。500円払って即時発行。

再度挑戦。ようやく電子証明書の登録も無事に終わり、ちゃっちゃとデータ入力。このあたりは例年やっていること。計算も全部自動でやってくれるので、難しいことはない。いよいよ仕上がった申告書を送信する。失敗。よくわからないエラーメッセージが出て、データ送信ができない。ネットで検索して調べてみるとよくあることらしく、どうも個人認証データの読み取りに関してはかなりシビアにできていて、何度かやり直したらうまくいくことがあるようだ。というのでUSBをつなぎ直したりして何度かチャレンジして何とか無事送信完了。このあたりは相性もあるようで、あとで別のPCで試してみたら、そっちは何の問題も発生しない。同じThinkpadだがWindows7搭載のX200sは問題なく、Vista搭載のT60は成功するケースの方が少ない。来年からはX200sで作業することにしよう。

銀行引き落としはだいぶん前から申請済み。源泉徴収票は送付しなくても省略可だという。社会保険がらみの書類も送付不要。ということで役場には二度足を運んだが、郵送するものはないようだ。というかこれでほかに改めて何かを郵送しろと言われたら、たぶんキレる。

e-tax利用は初めてなので、一回きりの特典5000円の控除を受けて、郵送費もかからない。紙代、トナー代もかからない。逆に余分に支払った金額リーダー代2700+電子証明書発行代500で3200円。差し引き2000円弱の儲け。ついでにICCOCAの履歴がいつでも確認できる。最高だぜ、e-tax!

2010年02月23日

■ ただの日記

下半期(後期)ということで受けた仕事の依頼の書類がなぜか上半期(前期)で来た。しかも二度目。前回もくれぐれも後期にしか受けられないし、そういう約束で受けた仕事だから、と念を押し、修正してもらったはずなのに。普段は短気な私も今日ばかりはちょっといらっとした声を出してしまった。

今日の晩ご飯。タジン料理。鍋にオリーブオイルを入れて塩こしょうした豚バラを炒め、ブロッコリー、シメジ、エノキ、プチトマトを適当に入れてしばらく蒸し、バターをのせ、塩こしょう、少量の醤油で味を調える。最後はチーズを入れて仕上げるつもりだったが量が多かったので、そのままで食す。残った分はまたチーズを入れてグラタン風にして食べよう。

■ 一段落

とりあえず「宿題」は終わったのでしばらくはまったりします。

しばらくはPCネタ(Thinkpad)が中心になるかな。

■ メロン記念日 10th ANNIVERSARY LIVE

メロンロック化計画第一弾「Don't Say Good-bye」により再びメロン記念日に引き戻されて半年あまり、今年はエルダークラブコンサートもなかったこともあり、1年に一度ぐらいは生メロンをと思ってチケットをとる。メロン記念日ライブへの参加はこれが初めて。それまでは興味はあったが、ネット上での客層に対する評を読んで、私には合わないライブだと思っていた。よく言えば「熱い」、悪く言えば他者の迷惑を顧みない、排他的、そんな印象。2階指定席がとれたので、それならば何とかなるだろうと思って初参加を決める。

当初は昼公演だけを見るつもりだったが、途中で昼公演と夜公演では内容が異なるとの発表がある。2004年までの楽曲を中心にやるのが昼公演、それ以降が夜公演という。後出しでそんなこと言うなんてずるいなあ、と思いつつ、「お願い魅惑のターゲット」そしてロック化計画の楽曲がある夜公演の方が私には魅力的だったので、ある意味やむなく夜公演のチケットもとる。

会場のなんばHatchは初めて。たしか2008年に安倍なつみがここでアコースティックライブをやったかなあ、と思いつつ、そのときには仕事でいけなかったことを思い出す。今年はBerryz工房や℃-uteもここでライブをやるらしい。大阪厚生年金会館から少しずつ縮小されていく。少しネガティブな気分も。

前々日に解散が発表されたこともあり、会場前は少し騒がしい雰囲気になっているかと思ったが、まったり落ち着いたものだった。いつものハロプロの客層でさして違和感はない。娘。コンよりも年齢層は少し高めだが、安倍なつみコンよりは少し若い。女性客もそれなりに目につく。

陽気が比較的よかったとはいえ、まだ肌寒い季節なのに会場外で早くも半袖Tシャツ姿の人が多数。なんと元気なのだろう。娘。コンならロビーで上着を脱ぐ人が多いのに、メロンファンは気が早いなあ、と思ったが、スタンディングゆえ荷物をロッカーに預けてしまっているのでやむを得ないらしい。なるほどロック化計画を進めるメロン記念日ファンもまたロッカーなのだ、などとくだらないことを考える。

開場時間を少し過ぎて整理番号順に入場。2階席は最後なので整理番号をずっと聞いているとどうも前売りは376番まで発行された模様。当日券、2階席組を合わせて500弱の入り。10周年記念ライブ、解散発表後の初ライブとしては寂しいかもしれないが、解散発表を聞いてすぐに大阪に駆けつけられる人がどれぐらいいるかなどと考えれば、こんなものかもしれない。

最初に一階席をのぞいてみたが、それほど必死に前に詰めようという感じでもなく、割と余裕ある雰囲気。整理番号が最後のほうでもその気になればそこそこ前にも行けるだろうし、後方でまったり見るのも悪くはない。案外1階席しかチケットがとれなくても何とかなりそうに感じた。

ライブ中の客席側の印象。最初に書いたとおり、当初はかなり警戒感を持っていた。しかしその印象は全く覆された。2公演参加して、ただの一度も不快な思いをしなかった。私はかなり神経質なたちなので、ほぼ2回に1回は不快な思いをするのだが、今回は全く問題なし。曲中に私語をする馬鹿もいなければ、ライブの進行を妨げるような声援だか奇声だかを発する者もいなかった。全員がライブに集中して、メンバーをリスペクトしている。適度に緊張感のあるよい観客席だった。娘。コンやなっちコンよりも遙かに客質はよいと思った。これならばもっと早くからライブに行っていてもよかった、と今更ながらに思ったりもした。

昼公演でも最新アルバム曲も織り交ぜられていて、懐かしの曲もかつてのナイーブな歌い回しとは打って変わって堂々たるパフォーマンス、公演時間は2時間を遙かに上回ったが、少しも飽きることなく過ぎていった。知らない曲も2曲ほどあったが、十分楽しめた。

夜公演は一曲目から「魅惑のターゲット」、ちょっともったいないようにも思ったが、後半を最新アルバム中心で進める意図なら、確かにここしかない。途中にソロコーナーもあり、適度にバリエーションもありつつ、しかし勢いあるメロン記念日のパフォーマンスで一気にライブが進んでいく。なっちコン・あややコン・娘。コン、いずれも私は緩急のある、曲の落差を楽しむことが多いが、メロン記念日にはそうした起伏はさして重要ではない。勢いだけで十分押し切れるだけのパワーを感じた。

メンバー4人の声質もおのおの個性的で、ボーカルが4人いるという異色の「ロックバンド」の価値も十分に出せている。大谷雅恵は渋く安定感抜群だし、柴田あゆみは曲によって切ない雰囲気もうまく出せている。斉藤瞳は勢いと迫力のある歌声で、村田めぐみはひょうひょうとした雰囲気の中に何とも味がある。この4人が一つのグループにいる、そこには必然性があったのだと感じる。

夜公演はメンバーの誕生日を祝って「ハッピバースデー」の合唱。斉藤瞳だけは明らかに時季外れだが、勢いでやってしまう。

解散発表直後のライブとはいえ、しんみりした感じなどは一切ない。昼夜2公演5時間弱、長丁場の「一つのライブ」が一気呵成に進んでいった。このライブを体験できたのは500人弱、DVDにもならないこのプレミアムライブを私のような「薄い」ファンが参加できたことをありがたくも申し訳なく思う。

2010年02月22日

■ 本ブログについて

一応こっちにもあらためて書いておこうか。

本ブログは更新停止はしません。しかしハロプロ系ブログという自認はしませんので、内容は完全に雑多なものになります。前からそうすると言っておきながら、それでもアンテナ登録していただいているののほとんどすべてがハロプロ系としてのそれなので、一応そういうものとして更新し、それ以外のネタは何となく遠慮してきたところがありましたが、そういう配慮はもうしません。

内容はPCネタ、文化批評関連(映画・テレビドラマなど)、社会批評関連(ネット言説中心その他もろもろ)、「ハロプロ」ネタもやらないわけではありません。そんな雑多なブログを誰が読みたいのかは不明。


早い話、「ハロプロファン言説」から逃走(闘争ではなく)しようとあがいている最中ということです。

■ Thinkpad二機種とVAIO Z

大阪に行ったついでにヨドバシカメラ梅田でThinkpad X100e、Edge、ソニースタイルストアでVaio Zをみる。

X100eとEdge、Thinkpadとしてアイソレーション型のキーボードを搭載したことで話題となった機種。ということでまずはキーボードをチェック。X100eとEdgeではこれまた微妙にキータッチは違うが、いずれもアイソレーション型にしてはThinkpadのキーボードっぽいというのは確か。しかしではX200と似た感覚で使えるかというとやはり別物だと感じだ。アイソレーション型の問題なのか、別の問題なのかはわからないが、キータッチにThinkpadの良質なキーボードにある「躍動感」のようなものが感じらない。ストロークが浅いわけでもないのだろうが、打ち心地がどことなく平板で、結局のところ「板を叩いている」感じがぬぐいがたい。ただ全くだめというわけでもなくて、このキーボードで長文を打て、といわれればそれはそれでできるとは思う。同じアイソレーションキーボードということで言えば、Mac Book Proのキーボードよりは打鍵感は良好と思う。

筐体など全体の印象。Edgeはそれほど興味もないのでさらっとみただけだが、高級感はないけれども、剛性感はしっかりあって悪くない。X100eはEdgeよりも一応Thinkpadよりではあって、こちらも高級感はなくプラスチッキーではあっても、やはりしっかりしていて、Thinkpadとして違和感はない。ただX200sと比べて実際に重量があって、筐体全体は気持ち小ぶりで見かけもカジュアルなだけに、余計に重量感を感じる。片手で持ち上げてみると(バッテリはついていない状態なのに)、ずっしりとした重みを感じた。基本的に(当たり前の結論ではあるが)X200sユーザが購入対象とする機種ではない。

新型Vaio Z。FullHDを13インチ液晶に搭載できるということで話題の新機種。ブランドものなどの売り場が中心の小じゃれたビルの4階にある。私には少し場違いな感じがあって、行きづらいが、Vaio Z見たさに赴く。

VAIO Zが5台ぐらい並んでいるコーナーには意外と人がいない。ヨドバシカメラにこのコーナーがあったらずっと触りっぱなしの人がいて、なかなか順番が回ってこないところだろう。やはりこのビル「オタク」を遠ざける力があるようだ。

というわけでわりとゆったりとVAIO Zを観察できた。天板の種類から、CPUから、キーボードの種類からそれなりに各種おいてあって、比較検討ができる。

天板。グロッシープレミアムカーボン、プレミアムカーボン、ブラック、シルバー、メタルモザイクがおいてあった。注目のグロッシープレミアムカーボン、やはり断然目立つ。アメリカ人風の言葉を使えばまさに「セクシー」。ただし指紋もつきそうだし、さらにちょっとしたことで傷がつきそうなので、指紋は拭き取ればよいが、傷がつくだけで急に惨めになりそうな予感もする。それでもさしあたりのこの美しさ、豪華さには目を奪われる。

プレミアムカーボン。こちらは指紋も目立たないし、傷もグロッシープレミアムカーボンよりは気にしなくてすみそう。その代わり派手さもなくて、ちょっと見にはブラックとさほど違わない。それでも角度によって微妙に色が変わるなど、じっくり堪能すればこれはこれでなかなかに味がある。

ブラック、シルバーは特にどうと言うことはないし、メタルモザイクもシルバーに模様が印刷してあるだけ、という感じで、それ以上のものではない。

それでは私だったらどれを選ぶかというと、やはりグロッシープレミアムカーボンを見てしまうと、いろいろ不安もありつつ、これを買うしかない、という気分にはなりそうだ。それぐらいにとりあえず目を引く。

FullHD液晶。WXGA+と比較できたが、やはり画面上のものが相当に小さく見える。同じWebページを見ても画像から何からかなり小さくなる。Webページ一画面を見るだけならWXGA+の方が普通に見やすいと感じるだろう。でもこの凝縮感、精細感は代え難いものがある。文字も小さくなるが、アプリケーションレベルではどうとでも調整できるので、そちらには不安はない。私は高解像度至上主義者なので買うとしたら文句なくFullHD。

キーボード。こちらもアイソレーション型。旧型Zはストロークを大きめにとったためだろうか、キートップの嵩が微妙に高くて、逆に打ちにくく感じられた。隣のキーに指を滑らせるときに引っかかる感じがするのだ。それからすると新型Zは普通のアイソレーションキーボード。VAIO Sなどと同じ感覚で使える。逆に言うとストロークも含めた打ち心地もそのレベル。MacBookProの下。長文を打つとなるとちょっとストレスを感じそう。

キーボードにはバックライト付きとそうでないのと二種類あって、バックライト付きの効果は見られなかったが(店内が十分に明るかったので)、キートップの素材の違いは感じられた。ざらっとした感じの通常キーボードに対して、つるっとしたバックライト付き。どちらでも大差はないが、バックライトが点灯しない状態での見た目は通常キーボードのほうが私は好みだった。

全体の作りは基本的にはとても美しいし、しっかりできていてよいと思う。が、液晶を開いたり閉じたりするときに、液晶側が微妙にしなる感じが、最近のソニーノートの定番であり、あえてそうしているのだろうことは理解しつつ、私には「ちゃち」な感じがして、そこはマイナス。ThinkpadやLets noteと比較して何とも頼りなく感じてしまう。

もともと今ノートPCを買い換える需要もなく、金も有り余っていないために購入予定のない私のほとんど意味のない総括。キーボードが不満なので仕事用PCとしては使えない。自宅での趣味用PCとしては液晶の解像度はすてきだが、どうせならもっと大きな液晶の方がうれしい。というので確かにかっこいいし、ほしいと言えばとてもほしいけれども、これと言った使い道はなさそうだ。

2010年02月21日

■ ゴールデンスランバー(ネタバレあり)

今日は「ゴールデンスランバー」を見に行った。堺雅人と竹内結子が出ている映画を見ないわけにはいかない。

出演者はみなよかった。ソニンも出ていた。みなで緊迫感あるストーリーを支えつつ、ユーモアもうまく効かせて、最後まで楽しませてもらった。

しかしストーリーは果たしてどうだったのか?有り体に言えば結末。私はあの結末は無責任、ないしは手抜き・無策であると感じる。

冒頭のシーンと最後のシーンとの結びつけとそこで描かれていたものはよいと思う。そこには日常の平凡な生活の中に秘められた「つながり」の持つ価値が描かれている。そして制作サイドが描きたかったのはまさにそれだろう。

しかしそのために払った犠牲があまりにも大きすぎた。国家権力による様々な陰謀、それに踏みにじられ、翻弄される多くの人々、そうした大がかりな舞台装置を用意したにもかかわらず、その「事件」自体は何ら「解決」されず、ただ踏みにじられた人のささやかな「つながり」が称揚される。事件の中で表出された「つながり」の重要性を描きたかったのだ、といわれても、事件によって払われた犠牲の大きさに見合っているとは思えない。

べつに大仰な舞台装置の中でささやかな事柄を浮かび上がらせてはならないといっているのではない。ただそうするならよりいっそう元々の「事件」はそれ自体として完結させなければならない。事件による負の影響が強烈に残ったままの状況でささやかなる価値を描かれても、ノイズが大きすぎるのだ。

事件自体に何らかの決着をつける。描いた事件自体にメッセージがないのであれば、やはりそれは普通に「勧善懲悪」に納めるべきなのだ。悪が栄えてお仕舞いなどというだけのストーリーは作品として成り立ちがたい。それならば「悪は滅びる」という通俗的でくだらないメッセージでもあった方がまだましというものだ。

それでは勧善懲悪ではないストーリーは本来いかにして価値を持つのか。それは受け手に何かを考えさせることだ。善悪の線引きを揺らがせるというのもあるだろう。あるいは社会のある現実をシビアに突きつける、というのもあるだろう。いずれにしても受け手に安直なカタルシスを感じさせず、問題意識を提示する。

しかし本作品はそうした意味は全くない。舞台装置が大がかりすぎて荒唐無稽であり、現代日本のあり方に事件自体が何らかの警鐘を鳴らしているとは見えない。しかも悪はあくまで悪として描かれている。なのに悪が栄え、虐げられた人が平凡な日常を送っているシーンで終わる。

最後のシーンはささやかな日常のやりとりの中に潜んだ大学時代のつながりから何ら揺るがぬ信頼の強さが描かれているが、しかし用意されたストーリー、舞台装置からすれば登場人物はもっと別の大きな思いを抱え続けていなければならない。もちろんそれは制作サイドが描きたかったものとは別のものなのだろう。しかしそれはストーリーの中に厳然とのこり続けてしまっている。「払われた犠牲があまりにも大きい」とはつまりそういうことだ。「事件」の結末を放り出したために、事件の影響が不要なシーンにまで浸食してしまって、最後のシーンを損なってしまっているのだ。

2010年02月20日

■ 今後の予定

娘。ファンのイベント時の服装がどうとか、態度がどうとかいう話はよくあるけれども、それと同程度にネット上での言説がどうか、というのだって重要だろう。モーニング娘。に何らかの理由で関心を持って、検索かけて、出てきた「ファン」界隈の言説が糞尿にまみれているとき、その人はどう思うだろうか。そういうことを考えたこともないのだろうか。2ch狼(モーニング娘。ハロプロ関連板の通称)に初めて行き着いて、そのトップページを見たときに並んでいるスレタイの一覧を見たとき、ハロプロ・ハロプロファンがどう映じるか、考えてみた人はどれだけいるのだろう。

2chは見ないことにしていると公言している人は立派だ。それは盗聴音源を聞かない宣言をしているのと同等に、一つの態度の表明であり、毅然と2ch狼の価値を否定しているからだ。私は別の思いで逆にしつこく見ることが多いが、本来は「見ない」という宣言をもっとするサイトさんが増えてもよいと思う。だったらお前がバナーを作れ、という話になるわけだが、やればよかったのかな。そこはまあ私は口先野郎だからな。

もっとも問題は2ch本体だけではない。2chエピゴーネンサイトなんてあちこちにある。特定メンバーファンブログでも2chのバッシングネタを喜々として取り上げている。2chまとめサイトがよくうちのブログの「あわせて読みたい」サイトに入ってくる。「ハロヲタ」どもの言説の醜き姿はネットのここかしこで観察されている。そういうことを恥とも思わない「ハロヲタ」どもの厚顔さにほとほと嫌になった。

ととりあえず愚痴ったところで、まあ今日明日すぐに「ハロプロ」と縁を切るというわけにはいかない。明日はメロン記念日ライブだ。私にとっては最初で最後になるかもしれないメロン記念日のライブ。もちろん行く。娘。コンサート福井公演もチケット予約済み。もちろん行く。安倍なつみ舞台チケットも予約済み。いうまでもなく行く。

じゃあ何が違うのかというと、これまではいろいろあっても何とか気持ちをもり立てようとしてきた、ブログも何とか更新しようと義務感のようなものも感じてきた、娘。界隈を何とかもり立てたいという気持ちがあった。今はそういう義務感とか感じないようにしている。少しずつ気持ちが離れていくのなら、むしろそれでいい。

そして一番たぶん大きな変化。高橋愛のハロプロからの卒業を今は願っている。もう「ハロヲタ」どもに高橋愛のことは語ってもらいたくない。「卒業」しても粘着されるだろうが、それでも少しは離れてもくれるだろう。奴らの汚らわしい口で高橋愛のことは語ってもらいたくない。その思いが今は強い。

安倍なつみについてはもはや何ら変わることはない。もうだいぶ前から私の中で安倍なつみとハロプロは切り離されている。まだまだ一部「ハロヲタ」に粘着されているが、ノイズとして聞き流せるようになった。高橋愛については現状ノイズでは対処できていない。ノイズが大きすぎる。大きすぎるノイズはもはやノイズではなくて、言説本体を構成する重要な要素となる。だから私はハロヲタ言説一般を否定するしかない。

2010年02月19日

■ 続かない

続くと書いたけれども、あのエントリの続きを書くのは辞めます。

じゃあ、後このブログはどうするのか、というのは未定。

一点だけ、PerfumeでもAKBでも何でもいいけれど、グループでこれほどまでメンバー間のバッシングを際限なくやっている馬鹿なファンを抱えているのはモーニング娘。、ハロプロ以外にない、ということ、そのことをモーニング娘。「ファン」、ハロプロ「ファン」は真摯に考えなければならないと思う。

でも私はもう疲れた。嫌になった。1年ぐらい前からの様々なファン界隈の言動に疲弊してしまった。


「女が目立って なぜイケナイ」の紹介エントリを読んで反応し、CDを買ってみたいといって下さったはっちまん。さんには最後にお礼を。まあ購入にはいたらかなったみたいなのが残念ですが。いずれにせよ、こういうエントリをもっと書ければよかった。でも今は希望よりも絶望感の方が強くて、それができなかった。

2010年02月17日

■ 無題

ファンであるということ。あるグループ、ないし表現者が好きであるということ。それはイコールだろうか。そうかもしれない。しかしファンであるということにはそれ以外の意味が付加されるように思う。ファンとしての言動、それは「集団としてのファン」の言動の一部となる。そしてファン集団の言説の流れの中で、一人一人のファンの言動も解釈される。それは避けがたいことだ。

そういうことも含めて、ファンであるということはそのファン集団に対するある種の帰属意識、仲間意識のようなものも、多少なりとも醸成される。同じグループ、表現者を好きであるということ、趣味を同じくするものとして、相手に親しみを持ち、敬意を払い、そうしたものとしてファンであることをする。

それ故、ファンであるということはファン集団全体に対しても最低限の信頼がないと成り立ちがたいように思う。いくらあるグループ、表現者が好きであっても、そのファン集団への信頼が全く持てなくなったとき、そういう状態で私たちはファンであることがなお可能なのだろうか。

続く。

2010年02月14日

■ 女が目立って なぜイケナイ

いまさらながらの購入品記録。

モーニング娘。42枚目シングル「女が目立って なぜイケナイ」。

まずはカップリング「泣き出すかもしれないよ」。いかにもカップリングらしい渋い曲。後浦なつみの「Love Like Crazy」を思い出す。というかこの曲を思い出す曲がなにげに多い。私の発想が貧困なのだろう。

これはコーラスが実に美しい。クレジット見るとAI TAKAHASHIか。ヴォーカルを消したバージョンを聞いてもこれがなかなかよかったりする。

表題曲、こちらはもういかにもつんく曲。シャ乱Qの曲と言っても全然不自然ではない。つんく♂の声がそのまま聞こえてきそう。バックも含めて微妙にノイジーな感じとか、定番と言えば定番だし、結構凝った作りにも感じる。間奏中のストリングスも心地よい。アレンジは界隈では評判の悪い人だけれど、この曲のアレンジ、悪いかなあ?

ついでに同日発売のトータス松本の「ストレイト」と連続して何回も聞いたのだけれど、なるほどシャ乱Q・ウルフルズが競っていたときの丸ごと反復で何となくおかしかった。愚直なまでにストレートなメッセージに力強さが前面に出たメロディーとヴォーカルの「ストレイト」に対して、メッセージがあるようなないようなという歌詞にどこかしらひねりのあるメロディー、つんく♂節ともいうべきヴォーカル。

どっちがいいとかそういうのは特にないけれど、高橋愛にはちょっとは違ったジャンル、違った歌唱で歌うのをもっと聞きたい、と思ったりもする。もともとスタンダードナンバーとかを普通に上手に歌える人だから。