重層的非決定?

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2009年03月16日

■ The Japan Times

The Japan Timesの記事より。Morning Musume not ready to graduate yet

既出の話も多いけれども、ちょっと新鮮な話もちらほら。

(メンバーの?)「卒業」

Generation eight of the group, with nine members, is the longest-running incarnation so far, celebrating its two-year anniversary this month. Yet under the tutelage of producer Tsunku, "graduation" is likely never far away.

9人のメンバーからなるグループ8世代は今までで最も長く続いており、今月2年目を迎えた。しかし、プロデューサーつんくの後見のもと、「卒業」はまだまだありそうもない。

まあ、これはどこまで字義通り読んでいいのやらわからない話だけれども。

モーニング娘。の楽曲について

"Recently, the songs Mr. Tsunku gives us are kind of mature and lonesome," says Niigaki.

Asked how they may differ if they were in control, Niigaki replies: "If I could write a song, I'd like to write a little funny and jolly tune!"

"(I'd do) something cool. A danceable tune!" says Takahashi. "Like Destiny's Child."

Revealing their very different personalities, the Lin Lin suggests "rock music! A very crazy song! And the lyrics would be written in Chinese, Japanese and English!"

「最近のつんくさんが提供してくださる歌は大人っぽくて、悲しい感じの曲です」と新垣里沙は言う。

じゃあもし自分たちで曲を作るとしたらと聞かれて新垣里沙は答える。「曲を作れるんだとしたら、ちょっとおもしろくて陽気な曲を書きたいです!」。

「わたしだったらクールなもの。ダンサブルな曲!」高橋愛は言う。「デスティニーズ・チャイルドみたいなの」。

おのおの全く異なった個性を出す。元気いっぱいのリンリンは「ロック!はちゃめちゃな曲!歌詞は中国語、日本語、英語が混ざってるの!」

おのおのの曲の好みがかいま見えてちょっとおもしろい。その一方で最近の曲のパターンにやや飽き気味なのがちらりと感じられたり・・・?

メンバーの卒業と今の課題

Morning Musume have recently been on a slow decline in terms of sales, and the group's revolving-door regeneration has had the negative effect that few consumers today recognize individual members. However, the girls' different personalities are highly apparent, and it's clear the management is keen to cultivate their individual abilities to reverse the slide.

"Each one should be recognized as being in Morning Musume in her prime," says Nishikata. "It used be like that. Morning Musume were well known, but also (original member) Natsumi Abe was well known (in her own right). But nobody knows who is in Morning Musume anymore."

モーニング娘。は最近セールスという観点からは緩やかに下降傾向にある。そしてグループとしての世代交代は、メンバー個別を認識できる人が今日ほとんどいないというネガティブな効果をもたらした。しかしながら、メンバーおのおのの個性は明確にあって、今の状況を逆転するためにはその個々の能力を引き出すマネジメントをすることが重要であることは明白だ。

「メンバーはまず第一にモーニング娘。の一員として認識されねばなりません」、西方は言う。「かつてはこうでした。モーニング娘。は有名だったが、それと同様に安倍なつみも個人として有名だった。しかし今モーニング娘。に誰がいるのか知る人はいません。」

率直すぎて、言葉が・・・。結構シビアに現状認識を行っていることは確かなよう。

今後の活動について

"I'd really like to make sure each one of them continues to work after their graduation," explains Nishikata. "We have promoted them as a group so far, but from now on, we'd like to promote them one by one, so I hope they can do more personal work after this summer."

「私は卒業後もメンバーが確実に仕事を続けられるようにしたいと思っています」、西方は言う。「これまでグループとしてプロモートを行ってきました。しかし今からは個人としてもプロモートしていきたいと思っています。そのためにもこの夏からは個人の仕事を増やせるように願っています」

「卒業後」をメンバーサイドでしっかり見据えている、というのは、当たり前のことながら、ちょっと安心させられる。そしてそういう方向は少しずつ見えてきているし、今ツアーが終わったらだんだん本格化させていく、ということだろうか。期待していいのかな?

ファンのあり方

At Morning Musume's inception, the group's fan base was diverse, attracting young girls, boys and parents. But another probable reason for their recent decline can be attributed to the resurgent otaku (obsessive fans). At a recent Hello! Project show in front of around 14,000 in Yokohama Arena, barely a single woman could be spotted among the dedicated and exuberant middle-age male crowd.

In April 2004, audio footage recorded backstage reportedly captured then-member Rika Ishikawa exclaiming: "Look at them. Grownups screaming like that! I can't believe it. So stupid!" Although such a scandal is rare in the micromanaged Musume life, standing in front of such frenzied supporters clearly affects the girls.

モーニング娘。初期に於いては、女の子や男の子、その両親をも惹きつけるなどファン層は多様なものだった。しかし最近のモーニング娘。衰退の(メンバーの卒業とは)別の理由として、妄想的なファンである「ヲタク」のせいだと考えることができる。1万4千人を集めた横浜アリーナでの最近のハロプロコンサートでは、女性一人の客はほとんど見られず、必死で熱狂的な中年男性で埋め尽くされていた。

2004年4月、舞台裏の音源に当時のメンバー石川梨華が叫んだ声が録音されていたらしい。「見てよ!大の大人があんな風に叫んでる!信じられない。馬鹿じゃないの」。こうしたスキャンダルは娘。においてはほとんど無いが、こうした「いっちゃった」客の前に立つことは年頃の女性には影響がある。

いろいろ残念な話だけれども、正論です。それでは「中年男性」ファンとして何ができるか。。。

海外での活動

Morning Musume's move into China has been seen as the next logical step for the group. However, all has not gone according to plan.

"The attempt to launch Morning Musume into China hasn't gone very well," admits Nishikata. "CDs don't sell well, because they are soon pirated. Two years ago, when Lin Lin and Jun Jun (22) joined, we tried to push them hard to China, but it didn't go so well. We are still trying to find a way."

The future of succeeding generations of Morning Musume is clearly something Nishikata is working hard to secure. And a move to the West is a definite possibility.

"In Europe and the U.S., there are many fans of Morning Musume and Japanese idoru (manufactured entertainers), thanks to the Internet," says Nishikata. "(We) were invited to an event in L.A. called A.X. (Anime Expo) as a music guest this July. There are already a lot of fans of Japanese animation (in the U.S.), so it might be easy to get in through that."

モーニング娘。の中国進出はグループとして次なるもっともなステップとして考えられる。しかしすべてが計画通りに進んでいるわけではない。

「中国でモーニング娘。を立ち上げようという試みは必ずしもうまくいっていません」、西方は認める。「CDがあまり売れていない。海賊版が出回ってしまうのです。2年前、リンリンとジュンジュンが加入したとき、強く売り込みをかけましたが、あまりうまくいきませんでした。今やり方を模索しているところです」。

次世代のモーニング娘。の未来は明確な像としてあって、それを実現すべく西方は取り組んでいる。そして西洋への進出は明確な可能性として見えている。

「ヨーロッパとアメリカにはインターネットのおかげでモーニング娘。と日本のアイドルファンが多くいます」、西方は続ける。「七月にはL.A.のアニメエキスポに歌手ゲストとして招待されました。アメリカにはすでに日本アニメのファンがたくさんおり、それを通じて分け入るのは簡単かもしれません」。

中国進出もいいけれど、それで日本がおろそかになったきらいもあったような。。。お呼ばれしていくぐらいはいいと思うけれど。アメリカも。

結び

No matter where they go next, the curiosity is that Morning Musume, the concept, will no doubt continue to outlast any of its members.

興味深いのは、モーニング娘。がどこに行こうとも、概念としての「モーニング娘。」はいま在籍しているどのメンバーよりも長く続いていくことは間違いないということだ。

モーニング娘。は永遠なれ!でしょうか。


追記。高橋愛ファン目線で。

休みを夏・冬・正月に5日ずつもらっているという話を受けて

Exuding self-confidence, Takahashi bursts out, "I went to New York! I saw Blue Man Group and Broadway musicals like 'Phantom of the Opera,' 'The Producers' and 'Chicago!' "

自信をみなぎらせて高橋愛は言う。「ニューヨークに行きました。Blue Man Groupと「オペラ座の怪人」「プロデューサーズ」そして「シカゴ!」といったブロードウェイミュージカルを見ました」。

娘。加入

"In my case," says Takahashi, "since I was little I've loved singing in front of people. So, when I saw Morning Musume, I wanted to join them. But more than that, I just wanted to be a singer.

「私の場合、小さい頃、人前で歌うのが大好きでした。それでモーニング娘。を見て、入りたいと思いました。しかしそれ以上に、とにかく歌手になりたかったんです」

それ以外にもリーダー・サブリーダー関係とか、グループ全体の運営話とか、各メンバーのエピソードとかいろいろ盛りだくさんなので、興味があればそれ以外の部分も是非。英語が苦手でも翻訳サイトを使えばまずまず意味はとれます。


一応ざっくりとした全文訳。機械翻訳よりはましなはず?

モーニング娘。はまだ卒業する段階にあらず

比類無きJポップグループの3人のメンバー(とマネージャ)は、朝はまだまだあけることがないと言い切る。

多くのアーティストは長く活躍することを夢に見るが、注目された中でその時期を過ごせるものは多くはない。ガールグループであるモーニング娘。のパラドクスは、結成以来12年たって、グループとしての永遠の若さを保つため、メンバーの顔ぶれを保つタイムリミットがあるということだ。

9人のメンバーからなるグループ8世代は今までで最も長く続いており、今月2年目を迎えた。しかし、プロデューサーつんくの後見のもと、「卒業」はまだまだありそうもない。

モーニング娘。は1997年に不安を抱えた状況の中で始まった。テレビ東京の人気バラエティ番組「ASAYAN」はポップロックグループシャ乱Qのつんくがプロデュースする女性ソロ歌手を見つけるためのオーディションを開催した。

オーディション合格者の平家みちよが上手くいかなかったため、つんくは時点の5人のメンバーにデビューインディーズシングル「愛の種」を5日間で5万枚売らせた(訳注:この記述は正確ではない。平家みちよのプロデュースとモーニング娘。の企画は同時並行で行われており、この段階では「上手くいかなかった」という状況ではなかった)。メンバーが通りすがりの人から家族、友人に頼んで課せられた試練を達成しようとする様を見て、日本中の人々が魅了された。

4日間で達成した結果、デビュー後の専属プロデューサーをつんくが担当することになり、シングル「モーニングコーヒー」はチャート6位を記録した。しかし、つんくはセカンドシングル発売に際して3人のメンバー追加を行い、グループをさらにもり立てる決定を行った。これが「各期メンバー」の伝統と、数多くの、次から次へと入れ替わる女性グループを作り上げる企画であるハロプロとして知られるグループの始まりである。

リーダー高橋愛、サブリーダー新垣里沙、そして二人の中国人メンバーの一人であるリンリンが都心にあるカフェのいすに寄り添うように座り、こちらをしっかり見据えて、熱心に対応してくれた。日本のこの人気グループのメンバーたちはひたすら走り続けているように思うかもしれないが、そんな様子はうかがえなかった。

「状況にもよりますが、冬、夏、そして正月休みを5日ずつもらえます」と新垣里沙は言う。

余裕たっぷりに高橋愛は言う。「ニューヨークに行きました。Blue Man Groupと「オペラ座の怪人」「プロデューサーズ」そして「シカゴ!」といったブロードウェイミュージカルを見ました」。

モーニング娘。の曲はほとんど変わっていないが、それはすべての曲を一人でプロデュースしていることを鑑みれば驚くことではない。キーボード打ち込みの作品は外国人がJ-popを嫌う傾向の典型的なものかもしれないが、「ハッピーサマーウェディング」(2000)や「As For One Day」(2003)といったチャート一位になった曲のキャッチーさは厳しい批評家にさえ、モーニング娘。を認めさせるものである。高橋愛と新垣里沙は5期メンバーとして2001年に加入しており、グループの歴史に於いて最も長く在籍しているメンバーである。

高橋愛は語る。「私の場合、小さい頃、人前で歌うのが大好きでした。それでモーニング娘。を見て、入りたいと思いました。しかしそれ以上に、とにかく歌手になりたかったんです」。

「二泊三日の合宿オーディションがありました。新しい歌、新しいダンスステップ、新しい台本をもらい、全部覚えなきゃだめだったんです。最終オーディションには2万5千人から選ばれた9人のメンバーがいました。オーディションに合格したときには本当にびっくりしました」。

マネジメントサイドがモーニング娘。の海外進出をもくろむ中、中国杭州出身のリンリンはそれとは全く異なった加入をしている。

「元々日本のアニメが好きで、日本の音楽もとっても好きになったんです。だからモーニング娘。に加入して日本に来られてとてもうれしかったです」。

中国でテレビ番組の司会やドラマ女優として活動を行っていたときに、リンリンはつんくの友人を通じてつんくに推薦された。「それから私は日本に来て、ハロプロエッグに加入したんです」。

「ハロプロエッグは歌や踊りを練習して、正規メンバーになるための訓練所です。リンリンはそこからモーニング娘。に加入しました。エッグには他のグループに加入した子もいます」。高橋愛が補足した。

「他のグループ」、タンポポ、ミニモニ。、ハッピー7など、というのはモーニング娘。の新旧メンバーや他のハロプロメンバーをいろいろ組み合わせるサイドプロジェクトのことである。そのほとんどは1枚から2枚のシングルを出すだけだが、そのすべては一人の男、総合プロデューサーつんくによってプロデュースされている。

2008年9月よりグループを統括している西方浩一は言う。「彼がすべてを決定しています。通常、アーティストは経営サイドの意向によって動きますが、モーニング娘。はプロデューサーによって作られています。それはまれなことです」。

西方は続ける。「モーニング娘。は彼がいなければ存続できなかったと思います。つんくさんは曲からコンセプトから服装から化粧からライブからCDジャケットからすべて決めているのです。それらすべてをこなすには他に人がいると思っていたのですが」。

「最近のつんくさんが提供してくださる歌は大人っぽくて、悲しい感じの曲です」と新垣里沙は言う。

じゃあもし自分たちで曲を作るとしたらと聞かれて新垣里沙は答える。「曲を作れるんだとしたら、ちょっとおもしろくて陽気な曲を書きたいです!」。

「わたしだったらクールなもの。ダンサブルな曲!」高橋愛は言う。「デスティニーズ・チャイルドみたいなの」。

おのおの全く異なった個性を出す。元気いっぱいのリンリンは「ロック!はちゃめちゃな曲!歌詞は中国語、日本語、英語が混ざってるの!」

モーニング娘。は最近セールスという観点からは緩やかに下降傾向にある。そしてグループとしての世代交代は、メンバー個別を認識できる人が今日ほとんどいないというネガティブな効果をもたらした。しかしながら、メンバーおのおのの個性は明確にあって、今の状況を逆転するためにはその個々の能力を引き出すマネジメントをすることが重要であることは明白だ。

「メンバーはまず第一にモーニング娘。の一員として認識されねばなりません」、西方は言う。「かつてはこうでした。モーニング娘。は有名だったが、それと同様に安倍なつみも個人として有名だった。しかし今モーニング娘。に誰がいるのか知る人はいません」。

メンバーはある年齢になったり、一人前になったと見なされるとか、グループとして新顔が必要なとき、「卒業」を言い渡されるが、それをきっかけにしてメンバーは一人で芸能活動を行うだけのものを持たなければならない。しかしまだ若い段階でグループを去らなければならないと言うことが今のメンバーにはそれほど差し迫ったものだとは考えられていないようだ。

「自分の卒業なんて全然考えられません」。新垣里沙はきっぱりいう。そして補足する。「自分が一番長くモーニング娘。に在籍している今はそういうこともちょっとだけ考えますけど、加入したときは全然ですね。もう他のメンバーに追いつくことだけを考えていました」。

「私は卒業後もメンバーが確実に仕事を続けられるようにしたいと思っています」、西方は言う。「これまでグループとしてプロモートを行ってきました。しかし今からは個人としてもプロモートしていきたいと思っています。そのためにもこの夏からは個人の仕事を増やせるように願っています」。

高橋愛は素早くきっぱりと質問に積極的に回答し、新垣里沙がじっくりと構えてそれをサポートする、これはリーダーとサブリーダーとしての長年一緒にいる姉妹のような役割を反映している。実際リーダー・サブリーダーの役割はさほど重荷になっていないと二人は言う。

「ライブ前などには円陣を組みます。そして「頑張っていきまっしょい!」とかけ声をするんです」と高橋は言う。

新垣が続ける。「サブリーダーとしてやらなければいけないことって特にないんですよね。でも愛ちゃんが困ったときには助けなきゃと思います。だからプレッシャーとかは全然ありません!」。

他のメンバーも高橋愛や新垣里沙、リンリンと同様にとても個性的だ。

「みっつぃ〜(光井愛佳)はいたずらっ子です。飛行機で寝るのじゃまするんですよ」。新垣は裏話をする。「久住小春は一番おもしろい子です。だからミラクル小春って呼ばれてるんです。亀井絵里はだらしない子ですよ。全然整理整頓とかできないんです」。

メンバーは多くの時間を一緒にいるのに、休み時間でもほとんど離れることはないという。しかし一見避けがたいように思える内輪もめに関してはかなり控えめだ。

「問題があったら皆で話し合います」と新垣は言う。

「スタッフさんが自分たちで話し合うようにアドバイスしてくれるときもあります。上手くいってますよ!」高橋が付け加える。

モーニング娘。初期に於いては、女の子や男の子、その両親をも惹きつけるなどファン層は多様なものだった。しかし最近のモーニング娘。衰退の(メンバーの卒業とは)別の理由として、妄想的なファンである「ヲタク」のせいだと考えることができる。1万4千人を集めた横浜アリーナでの最近のハロプロコンサートでは、女性一人の客はほとんど見られず、必死で熱狂的な中年男性で埋め尽くされていた。

2004年4月、舞台裏の音源に当時のメンバー石川梨華が叫んだ声が録音されていたらしい。「見てよ!大の大人があんな風に叫んでる!信じられない。馬鹿じゃないの」。こうしたスキャンダルは娘。においてはほとんど無いが、こうした「いっちゃった」客の前に立つことは年頃の女性には多少なりとも影響がある。

「もう8年になりますけど、まだ初めてステージに立ったときのようにどきどきしますね」と高橋。

「ちょっとどきどきはしますけど、私はファンのみなさんの楽しそうな顔を見ることができるライブが大好きです」と新垣。

リンリンは「どきどきするよりまずとにかく楽しいです!」。

新垣が続ける。「ファンの方たちは私たちのことをとても良く知っておられて、ライブでも私たちのダンスの動きを完璧にまねできるんです」。それなのに驚くべきことに変装などしなくてもふつうに外を出歩けるという。

一方高橋は言う。「中国とか韓国にはたくさんの女性ファンの方がいらっしゃって、いつもの低い声ではなくて、黄色い声で叫んでいるのが聞こえるんです!」。

「中国の人たちは盛大に声援をくれます。そして(彼らが振る)サイリュームがとても好きなんです。声援は目に見えませんけど、光は見えます!」。

モーニング娘。の中国進出はグループとして次なるもっともなステップとして考えられる。しかしすべてが計画通りに進んでいるわけではない。

「中国でモーニング娘。を立ち上げようという試みは必ずしもうまくいっていません」、西方は認める。「CDがあまり売れていない。海賊版が出回ってしまうのです。2年前、リンリンとジュンジュンが加入したとき、強く売り込みをかけましたが、あまりうまくいきませんでした。今やり方を模索しているところです」。

次世代のモーニング娘。の未来は明確な像としてあって、それを実現すべく西方は取り組んでいる。そして西洋への進出は明確な可能性として見えている。

「ヨーロッパとアメリカにはインターネットのおかげでモーニング娘。と日本のアイドルファンが多くいます」、西方は続ける。「七月にはL.A.のアニメエキスポに歌手ゲストとして招待されました。アメリカにはすでに日本アニメのファンがたくさんおり、それを通じて分け入るのは簡単かもしれません」。

興味深いのは、モーニング娘。がどこに行こうとも、概念としての「モーニング娘。」はいま在籍しているどのメンバーよりも長く続いていくことは間違いないということだ。

投稿者 althusser : 2009年03月16日 00:25

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コメント

訳文、ありがとうございます!原文でもだいたいは判ったものの、こうして翻訳を読めると細かい部分まで理解できて助かります。
しかし、事務所の人間がこうして取材の表に出てくるのは本当に珍しいことですね。しかも、かなり本音で語っているし。
まあ、日本語メディアでないから世間に与える影響少ないと判断してのことなのかな、と勘ぐりたくなりますが(笑)

投稿者 電脳丸三郎太 : 2009年03月16日 23:42

どうもです。

結構荒い訳なので、間違っていたらごめんなさい、ということで。

個人的には事務所の人間にはもっとこうしたことは語って欲しいなと思います。正直去年、娘。はどこを向いて、何をやろうとしていたのか、わかりずらかったところがあるし、そういうのが微妙にファンサイドのモチベーションにも影響した気がするので。

投稿者 はたの : 2009年03月17日 02:09