重層的非決定?

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2009年01月16日

■ コラボ☆ラボ

なっちこと安倍なつみがX-JapanボーカルのToshiさんとコラボ。

この番組を見るのはあややこと松浦亜弥がチャゲさんとコラボしたとき以来。中々いいものを見せていただきました。

初顔合わせから練習シーンまで収録されていて、希代のボーカリストToshiさんと向き合う安倍なつみの緊張感やら感動やら息づかいやらがリアルに伝わってくる。最初に二人で歌うのは昨年末発売のベストアルバム「15色の似顔絵たち」から「微風」。アルバムを直に手渡しして「この1曲目に今回歌わせていただく曲が入っていて」と説明するなっち。「あ、ほんとだ」。そんな何気ないやりとりからも安倍なつみの息づかいが伝わってくる。

練習に入る。「微風に変更」というスタッフの声が入る。練習の順番が変更になったのか、本番で歌う曲が変更になったのか。後者ならどの曲から変更になったのか、何故変更になったのかが気になるところだが、まあ前者かな。アルバムを渡した当日そのまま練習に入ったようで、Toshiさんがハモりにかなり苦戦する。CDにもハモりが入っているのを聞いたToshiさん、「いまハモりが入っていましたよね」となっちに確認。「はいってます。でもあたしが入れたんじゃないんで。。。」。あれ、ハモり担当は誰だっけ?と歌詞カードで確認してみるとNatsumi Abe。あんたじゃねえか。

本番ではToshiさんの喉の調子が相当悪かったらしく、それが影響したかしなかったか、Toshiさんが絡む部分がやや少なかったのが残念。でもバックもヴァイオリンを中心としたストリングス5重奏と贅沢。松浦亜弥の時はギターベースだったので、歌い手に合わせて楽器の選定もいろいろ工夫しているんだなあ、と感じる。金もかかっているなあ。Toshiさんといる時間を「贅沢」と評した安倍なつみだが、視聴者にとっても贅沢な番組。

コラボの二曲目はToshiさんサイドの「永遠に旅すること」。こちらのほうは前もって安倍さんにはCDが渡されていたようで、下調べが済んだ状態からの練習開始。「何となく覚えてる?」。「何となく、はい」。まだ若手のアイドル出身の女性歌手を温かく見守ろうという雰囲気。期待値低めで一回通してみました、という感じで一緒に合わせて歌う。

歌い終わって第一声。「いけますねえ」。「いやーでも、はい」。そして安倍なつみ、カメラを見て「必死」。「すごい」とつぶやくToshiさん。歌詞カードを手作りするところから初めて、かなり研究を重ねていた様子。天才肌の松浦亜弥とは対照的に努力の人、安倍なつみ。

こちらのほうはToshiさんサイドの曲だと思っていたら、パートは安倍なつみのほうが多いじゃないか。しかもハモりあり、ソロあり、とかなりおいしい。ソロパートからハモりに切り替わるところが特に難しい、と安倍なつみ。

その切り替わりの最後のソロパート、「いつまでも」という一節がおそらく最高の安倍なつみ。声の艶から微妙な音程の取り方まで、これぞ安倍なつみという。ハードルを高くして、プレッシャーをかければ、期待以上にそのハードルを越えてくるのが安倍なつみ。確かにぬるま湯ハロプロなんかに止まっていてはいけないのかも知れない。本人は性格的に内弁慶なだけに、事務所まで内弁慶なのはどうにかならないものか、と思ったりも。

いずれにせよ番組スタッフも「すげぇ面白い」と太鼓判を押していたらしいこの組み合わせ、いやあ、本当にいいものが見られました。

投稿者 althusser : 2009年01月16日 23:35

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