重層的非決定?

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2008年11月26日

■ 娘。エバンジェリスト

紅白話とはあまり関係のない話なのだけれど。

今の「ハロプロ」ってのめり込む「マニア」じゃないと楽しめない構造になっていると思う。事務所の戦略の問題が大きいけれど、ファンサイドだってそういう状況を追認し、そういう構造を一緒になって作り出している。

たとえばシングル発売イベント。本来だったらCDを初めて買った人とか、ちょっと興味があって買ってみた人が試しに応募してみて、当選して、間近でメンバーを見られて、感動して、そういう風につながるのが理想でしょ?でもそういう可能性は極小。イベントに行きたい人は十数枚CDを買うとか、オークションを利用するとか、そういうことをしなければならない。だからイベントに来る人はいつも同じ(なんでしょう?)。ずっとCDを買っている私でも娘。のイベントに当たったのは2005年1回だけですからね。イベントをきっかけにしてファンを増やす、なんて効果は全くない。まあこれは事務所の方針が決定的に悪いんだけれども。目先の小銭稼ぎに熱心で、薄いファンを喜ばせ、客層を広げようという姿勢があまりにもない。

コンサート。レポートと称して書かれるブログエントリ等々ではいかに前の席だけが楽しい、価値のある席であるかなんてことが書かれ、その席をえるためにはオークションで高額のお金を費やしていることが書かれ、FCから送られてきた席が後方席だと「糞席」などとののしり、チケットが完売しているような公演でもその「糞席」は捨ててしまってオークションで別のチケットを取得するなんてことを麗々しく書く。回り回ってその捨てられた席のために、会場に入りたくても入れなかったファンがいるだろうことを考慮もしない。そして前方席で入れれば、メンバーからのレスがもらえる、それこそが楽しみだなんてレポートを書く。与えられた席なりに楽しむ、ということができない。

FCに入っていない、ちょっとモーニング娘。に感心のある人がチケットを取ろうと思えば、後方席になる。それでも見てみようという気持ちをわざわざそぐようなレポートをファンサイトにあげる。実際私が娘。現場に長らく行かなかったのはそういう「常連」の書くレポートがうざかったから、というのが大きい。もっと初めての人でも楽しめますよ、というような雰囲気を全体として作っていけないものかと思う。

娘。を応援するってそういうことじゃないの?レスをもらうために、オークションで高額つぎ込む、それって応援?単に刹那の「デート気分」を消費しているだけじゃない。それを全面的に否定するものではないが、それは応援とは違ったものだと思う。もっと娘。の良さを広めようというような「娘。エバンジェリスト」的な動きもしてみようよ。

ま、ここで書いてもむなしいだけだけれどもね。名古屋公演でゴミがひどい、と書いたけれど、千葉公演でも同じ光景があったみたいだし。

紅白落選の戦犯捜しも結構だけれど、もっと手前の足元を見た方がいいんじゃないの?

投稿者 althusser : 2008年11月26日 01:11

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