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2008年09月02日
■ 夢物語
Avexの「ハロコン」、a-nationなるライブに後藤真希登場。
Avexファンは自分が応援している「アーティスト」以外には冷たい、などという不安もささやかれたが、思いの外好意的に受け止められているようだ。
「ゴマキってこんなに歌うまかったんだあ、意外」。
なんかこういう評価って今年何度か聞いたような。安倍なつみトゥーランドット、藤本美貴舞台・イベント、モーニング娘。シンデレラ。「外部」の一般人から漏れる「意外」との感想。
ついでにファンも「意外」とちゃんとしている、という評価もへばりついてきたりする。そう、なんだかんだ「一般人」を無視して傍若無人に振る舞う連中って割合的にはそれほど多い訳ではない。場に応じて臨機応変な応援ができる、という評価も数多くみられる。
ベリキューにだってこういうチャンスはあった*1が、ファンの振るまいがそれをつぶした。
それにしても「モー娘。」「ハロプロ」って何だって思われているのだ?
見直していただけるのはありがたいことなのだが、いかんせん見直していただけるのは「現場」にいたごく一部の人のみ。こういうときにアップフロントの戦略の下手さが感じられてしまう。特に昨年ハロプロ10周年記念イベント関連、新聞一面広告なんて出す金があったら他にやれることがあっただろう、と。10年なんて無関係な「ワンダ」組だけで「ハロコン」をやる時間と金があるなら、他にやるべきコンサートがあっただろう。ファンクラブ会員向けにハロ10なんて内輪イベントやる人員があれば、もっと「一般人」に訴求できるイベントができただろう。
先日夢を見た。
安倍なつみがタイのイベント、ジャパンフェスタに呼ばれてミニライブを行った。政情不安定な中、万を超える人々が集まり、大変盛況だったという。
安倍なつみがソロで「ラブマシーン」を歌う。会場大盛り上がり、必死で写真を撮りながら(このあたりタイはルーズなものらしい)、一緒に歌い、踊る。
安倍なつみ最新シングル「息を重ねましょう」を歌う。会場も一緒になって合唱。日本でも知っている人なんてほとんどいない歌なのに。ハロプロすげー。
目が覚める。
また夢を見る。
もし10年記念で日本でも一般人を巻き込んだ、このようなイベントを開催できていたら。モーニング娘。現メンバーともとメンバーを集められるだけ集めて、可能な限り広い会場で無料イベント。最前付近は子連れなどを中心とした「ファミリー席」でも設定しておく。
歌うは「一般人」が期待する曲「ラブマシーン」「恋愛レボリューション21」「ピース」。そして現娘。卒メンおのおのの最新曲。懐かしの曲で盛り上げて、現在の曲で高いスキル・パフォーマンスを見せつける。「無料」ならばタイと同等、あるいはそれ以上の盛り上がりも期待できるのではあるまいか。モー娘。結集となればメディアも大々的に取り上げるだろう。
10周年はもう去った。後藤真希ももうハロプロを去った。それでも今からでもそんなイベントができたら。
夢のまた夢、だな。
*1蒲公英さんのブックマークより、「過去形で語られるのは辛いなあ」とのご指摘。確かにこれは表現がまずかったかもしれない。
ここで言いたかったことは具体的に神宮の花火大会の日のことであって、もしその日、ファンがもっとうまく応援できており、ベリキューのパフォーマンスをその場にいた多くの客に見せることができていたら、もしかするとそれは上記モーニング娘。関連事例と並ぶ結果となっていたかもしれない。しかし私の知る限りそれはかなわなかった。過去形なのは、つまり具体的に発生した一つの事例についてのことだから。
もちろん安倍なつみも藤本美貴も後藤真希もそして現モーニング娘。も今後も引き続き同様の「再評価」を受けるチャンスはあるだろうし、それをものにしていかなければならないと私は思っているわけで、それと同様にベリキューにだって今後チャンスはあるだろうし、それはものにしていくべきだろう。
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コメント
はじめまして、たんぽぽと申します。
僕もこちらの記事に対する感想を詰め過ぎたと言いますか、最後の『夢のまた夢、だな。』という部分に共感したということもあって、辛いという言葉を記してしまいました。一応文脈としては追記して下さったように捉えておりました。
ベリキューに傍若無人な輩が多いのは彼女たちの芸能界入りが早かった(幼いゆえに彼女たち(の性)を自分の管理下に置き易く、彼女たちをいわゆる「モノ扱い」したい輩の格好の温床だった)からなのかもしれません。かつてテキスト(ブログ)界隈でもそういう彼女たちをモノ扱いするかのようなサイトが人気を博していたようなきらいがあったように思います。
とはいえ彼女たちもデビュー当初よりは力を付け、多少ファンを選べるようになって、自分の意のままにできないのならファンでいられませんという未成熟な、長期的にみてどちらかというと不必要な人間を少しずつではありますがスポイルできているような感じに見受けております。
やや消極的な、どこか悲しい希望的観測ではありますが、ゆくゆく彼女たちも(性的に)搾取される年齢から外れる時には、そんな傍若無人な輩も作物を食い荒らしつくした蝗のようにこの場を去って(またどこか別のところへ行くだけで根本的な解決にはなっていないのですけど)、数こそは減りますがしっかりとした心あるファンだけが残るような想像をしております。大きなムーブメントの中での理想は仰ってたように『夢のまた夢』だとも思うのですが、彼女たちが芸能活動を通じて幸福な人生を送れるかどうかとなると、ファンとしてもまだまだ踏ん張れる余地はあるような気がしております。
投稿者 たんぽぽ(蒲公英) : 2008年09月03日 12:09
コメントありがとうございます。
MovalbeTypeのフィルターに引っかかっているのに今気づきました。
「(性的に)搾取される年齢から外れる時には、そんな傍若無人な輩も作物を食い荒らしつくした蝗のようにこの場を去って」
そのころには私もベリキュー現場に参入するかもしれません。逆に言えば私が参入する対象は「落ち目」呼ばわりされる人たちになるわけですが。
投稿者 はたの : 2008年09月04日 10:47