2005年01月03日
■ 懲りない面々
島田紳助さん復帰を応援するのはいいと思うが、なぜいちいち被害者に言及するかな。そういうのって構造的にセカンドレイプそのもので、控えめに見たって被害者の神経を逆なでしてしまうだけで、島田紳助さんにとっても益にならないだろうに。単に「いろいろ大変なことはあるだろうが、私個人としても精一杯サポートして、よりよい復帰に尽力したい」とかそういう趣旨で十分ではないか。少なくとも私が耳にした限り、そういう趣旨できちんと島田紳助さんを応援していた「関係者」は明石家さんまさんぐらいだった。もちろんそれだって「引退要求」をしている被害者からすれば批判すべきものかもしれないが、それはそれ。
それからこの「引退要求」、いくらなんでも言いすぎと随分評判が悪く、根強くあるバッシング空気を助長しているきらいはあるが、私はそれも被害者サイドからすれば当然ありうべき反応として受け止めている。第三者たる私はその主張が通るべきだとは考えない。そしてまた当然のことながら、その主張が公権力によって実行されることもない。当然島田紳助さんはタレントを続ける権利を有する、しかし被害者も被害者として自身の要望を出す権利も有する。それだけのことだ。
多くのネット言論人どもは、第三者たる自分の立場(そしてこれまた当然のことながらネット言論人どもは常に第三者なのだ)からして正当ならざる主張は、すべて悪であり、バッシングに値するなどと思っているが、それこそ単細胞にふさわしい平面的社会観の産物にすぎない。
投稿者 althusser : 2005年01月03日 00:00
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