重層的非決定?

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2009年10月26日

■ VAIO X

梅田ヨドバシカメラでSony VAIO Xをみる。

厚さ(薄さ)13.9mmとかいういかにもソニーな製品。しかもせっかくの薄さ自慢もあっさり他社(今回はDell)にしてやられるあたりもソニー(VAIO 505のころは三菱のペディオン)。

Atom Zというそれほど早くもないCPUを使ってやすくあげた「ネットブック」が隆盛しているが、ネットブックはCPUが安物なだけでなく、「がわ」も安物だから、低消費電力のCPUを使っている割に重いし、バッテリも大して持たない。より強力なCore2プロセッサを用いた製品の方がより軽く、バッテリが持ったりするのだ。要するにネットブックは製品全体がただの「安物」。どうせなら大してCPUパワーを必要としないユーザ向けにCPUはやすく、低消費電力のものを使いつつ、「がわ」はしっかり作ったものを売ればおもしろいのにと思っていた。まさにその私の理想通りの製品がVAIO Xなのだ。

梅田ヨドバシにはソニー直販スペースがあるので、店頭販売モデルだけでなく、直販カスタマイズモデルもみられる。天板のカラーも三色(ブラック、ゴールド、プレミアムカーボン)そろっている。カーボンモデルは光沢ある仕上げが災いして、指紋だらけ。また天板以外は割と普通。それに対してゴールドは実に美しい。ちょっと派手ではあるが、VAIOなんてこれぐらい派手な方が「らしい」のではないかと思う。

ついでに、妙な付け方をするので話題になった大容量のXバッテリ。写真とかでみたときはかなり微妙と思ったけれど、現物を見ると意外とこれはこれで悪くない。

もちろん筐体は薄いし、軽いし、店頭でちょっといじった限りではそこそこレスポンスも軽快。SSDが聞いているのだろう、Office2007が瞬時に立ち上がる。

ただしその使用感はAeroをオフにした場合。オンにすると急にもたもたする。なまじオンにできるからAtomZの限界を思い知らされる感じになる。

キーボードは、ThinkPadユーザの感覚からすると、板をたたいている感じ。これはまあしょうがないけれど。あと軽いのはいいのだけれども、何となく全体が華奢な感じがする。天板とかぺらぺらだし。これもまあしょうがないけれど。505のときには薄い(そのころ水準で)にもかかわらず、がっちりしていて、そういう感じが好きだったので、今のVAIOの軽量モデル全体の「華奢」さはちょっといまいちに思う。

まあ私はThinkpad X200sを買ったところだし、私自身はそこそこCPUパワーがほしい使い方もするので、VAIO Xはパス。「私の理想通り」というのは企画意図としてそういうの作ったらいいのになあ、と思ったというだけであって、私がほしい、というのとは少し違う。やっぱりキーボードもしっかり打てる方がいいし。VAIO Xも誰かがただでくれる、というのならすごくすごくほしいけれど。

ちなみに私がCPUパワーを欲するというのはeclipseのため。前のLetsNote R3では全く使う気がしなかったが、X200sにいれると起動時間は結構かかるが、いったん起動するとなかなかいい感じ。というわけで、とりあえずJavaの開発環境も入れておいた。といってもまだデータベースは入れていないけれど。

投稿者 althusser : 2009年10月26日 00:19

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