重層的非決定?

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2007年10月01日

■ 空気が読めない

冬のハロプロコンサート、藤本美貴「都合により」欠席。公式サイトには本当にそうとしか説明されていないのだ。でも何が何だか分からないかというとそうではなく、ハロプロファンのおそらくほとんど全員がその「都合」という奴を理解できてしまう。

いや、本当には何も分からないのだ。事務所がファンの恋愛アレルギーに配慮したものか、事務所と藤本美貴の間にファンの意向とは無関係の軋轢があったのか、藤本美貴本人の意向があったのか。

ファンサイトの掲示板あたりではいつものごとく恋愛反対派とやらが「規範」を振りかざす。しかしそれがファンの一般的な傾向では断じてない。藤本美貴の人気は根強い。件の記事が出た後のGAMコンサートでも藤本美貴への声援は少なくなかった。藤本美貴に「裏切られた」などと思っている藤本美貴ファンは実はそう多くはあるまい。ただ恋愛などいかにもしなさそうなメンバーを探してそれを応援対象とする一部のファンが「伝染」などというような妄想を振りまいて非難しているのが目につくぐらいだ。

そんなことは普通にネットやら「現場」やらでファンの雰囲気を読んでいれば容易に理解できることだ。ファンの恋愛アレルギー、そんなものは大して力はない。そして事務所だってそのぐらいのことは分かっているだろう。

なのに藤本美貴を「干す」ということがファンの間でも、それに賛同・共感などしていない者たちの間でもいわば当たり前の決定として了解されてしまう。そして事務所はその当たり前の決定を下す。この空気はいったい何なのか。

事は事務所を非難して済むことではないように思う。そしてまたハロプロファンの恋愛アレルギーに原因を期すことも出来ない。ファンの思いとも事務所の利害ともずれた決定が当たり前のように流通していくこの空気。それ何なのかはよく分からない。

投稿者 althusser : 2007年10月01日 23:21

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