重層的非決定?

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2005年09月27日

■ 「女王の教室」再び

朝日新聞のドラマ批評、島崎京子さんが「女王の教室」を取り上げていた。最終回前の「本当はいい先生なのかも」に嫌な予感がして、最終回を観てがっかりきた、と。私は主人公の教師が児童の「犯人捜し」をやった時点でこの結末を予期していたけどね。前にも書いたとおり、あそこまでやってしまうと、逆に遮二無二価値を反転させるしか、作り手には手段がなくなってしまう。もっと丁寧に「いい者か悪者か」の境界を描き出せば、また違った展開があり得たのだが、そこまでの力量がドラマ制作者になかった、ということだ。

最終的には似たメッセージを扱いながら、きちんとメッセージが伝達されたのは「ドラゴン桜」の方だった、というのも全面的に同意。

投稿者 althusser : 2005年09月27日 00:00

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