重層的非決定?

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2004年10月26日

■ ウェブ日記

この場所は『「日記」のようなもの』のようなもの、というわけで、それが結局いわゆる「日記」になっているという仕掛けだが、自分で一からHTMLを書くのと違って、やはりどうにも記述形式が決定付けられている、という感はぬぐえない。ある種のテクノロジーが形式を決定し、形式が内容を規定する、というのは一般論としては当然のことだが、自分がそれをあまりに忠実に反復するというのはどういうものだろう、と今まで抵抗してきた、というのは、多分、ある。

ただ今は、それがまさしくウェブ上での独り言になろうとも、何かをしゃべることのほうがまだしも、というその程度の気持ちで「はてな」に転ぶことにした。しかしそれに付けても、こうした独り言がウェブに満ち溢れ、しかもその独り言同士で一定のコミュニティのようなものができている、という事態をどう評価したらよいのだろう。2ちゃんねる掲示板へようこそも独り言ならぬ「便所の落書き」だがそれもそれでそれなりに情報交換、コミュニケーションのようなものができている。それはヒッキーにとって勇気付けられる状況とも言えるし、ヒッキー化を加速させる状況であるといえる。

少なくともネットがなければ、私にとって今の生活は成り立たないのは確かで、それならそれで私はいかなる方向で生きていたのか、ほんの十数年前の己の生活と今の生活との差異は何か、なんてことをつらつら考える。

十数年前、か。まだネットなんてものがなかったころ、私は一日何をしていたっけ。

妄想、だ。

投稿者 althusser : 2004年10月26日 00:00

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