重層的非決定

モーニング娘。

L. Althusser

(たとえばモーニング娘。とアルチュセールを*同時に*語る、ということ)

日々思いついたいろいろな話を無責任に書きなぐるモノローグ

OpenOffice.orgを使う

T60の環境設定を着々と進めている。

Vistaはやはりなんとも使いづらい。XPでできていたことがいろいろできなくなっている。

たとえばファイル関連付けの設定。XPなら「フォルダオプション」→「ファイルの種類」タブで拡張子ごとの詳細な設定ができたのに、そのタブがなくなってしまった。改悪、後退。

ついでにT60にプレインストールされていたNorton Internet Security。90日の体験版ということで体験しているのだが、これもなんとも使いづらい。安全性を高めるためだとしても、たとえばLAN内のファイル共有サービスを用いるのがとても面倒な設定になっている。NetBIOSによる名前解決ってデフォルトで遮断しなければならないものなのだろうか。よく分からない。セキュリティの問題はそれなりにシビアなものなのだろうから、うかつなことはいえないが、可用性への犠牲と安全性への希求のバランスが少し違う気がする。

昨日は仕事の前に量販店に行ってOffice 2007の販売価格などを見てきた。私個人の用途だけだったら、Office2000で十分、バージョンアップなど端から興味ないが、一応「教育」に携わるものとしては、まったく見たことも触ったこともございません、ではまずかろう。Vistaマシンを導入したのと同様、やはり自分で買って使ってみないことには評価もできない、ということで購入前の調査に行ったのだが、あまりの値段の高さにおののいた。そして学生さんにお勧めするべきStandard Editionにアカデミック版がないことを知る。

Mac用にはあるこのパッケージがなぜWindows用にはないのか。Word, Excel, PowerPoint、基本的なこの3つのソフトが入ったパッケージにアカデミック版がない。Accessまで入ったProfessional Editonにはアカデミック版はあるが、値段が高くなる。

そもそもOffice個別の操作を大学で教えることも本来はないわけで、Microsoftの殿様商売に大学教育が協力する筋合いはない。普通に文書が作れて、数値データをそこそこ処理できれば十分、という学生向けにいちいちOfficeを買わせるのも酷と言うものだ。そして一般企業でも実際ほとんどの場合において「普通に文書が作れて、数値データをそこそこ処理」できれば十分なのだ。

だったら、もうこの馬鹿高いOfficeをデフォルトにするのはやめにしよう、と言いたいが、しかしそれを私が言い出しても何の意味もないのだが、とりあえず個人的にOffice2007の研究をしよう、という殊勝な気持ちは消し飛んでしまった。

それならT60には何を入れよう、と考えて、久々にOpenOffice.orgを試すことにした。Ver.1のころに試したときには、なかなかよくはできているが、まだ後一歩かな、と思ったが、今回Ver.2を入れてみて感心した。すばらしい出来になっている。

画像を張り込み、その他かなり凝った書式のWordファイルを読み込むとやはりレイアウトは崩れるのだが、しかしWordだってバージョンが違えばレイアウトはかなり崩れてしまう。それならOpenOffice.orgだってバージョン違い程度の差でしかない、ということではないか。さまざまなバージョンが混在する環境ではもはやMS Officeに拘泥する理由はないような気がしてきた。現に今だってレイアウトをきちんとさせたい書類はPDFにしているのだ。

表計算機能もまずまず問題ない。ピボットテーブルに相当する機能もきちんとあって、Excel2000以降と比較すると少し貧弱だが、機能的には必要十分。私の事情からして困るのは「分析ツール」がないことだが、これは一般的にはそれほど使われている機能でもあるまい。

ちなみにOpenOffice.orgはMacOSXでの使用は少し面倒。しかしMacOSX用にはOpenOffice.orgをMacOSX用に修正したNeoOfficeがある。かつてはインテル版がなく、使用を断念したが、今見てみたらリリースされていた。こちらもMac版のOfficeを買うのを少し早まったか、と思うほどの出来。Mac版MS OfficeはPowerPCアプリだから、Intel MacならNeoOfficeのほうが動作は圧倒的に軽い。

一つThinkPad T60でOpenOffice.orgを用いる際のメモ。初期状態ではOpenOfficeでTrackPointを用いたスクロールが出来ない。その場合にはC:\Program Files\Synaptics\SynTP\tp4table.datというファイルを編集する。

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

; Pass 0 rules (These rules run first)

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

というカテゴリの中に次の行を加える。

; OpenOffice.org

*,*,soffice.bin,*,*,*,WheelStd,0,9

Tp4table.datというファイルは複数個所に存在している場合があるが、最近のモデルでは上記フォルダにあるファイルを編集する。

Vista

Windows Vista。ネット界隈ではWindows Meの再来だ、などとささやかれていたりする。Windows Me、ウィンドウズエムイーと読むものだと思っていたら、なんとウィンドウズミーと読むものらしいと聞いて脱力したあの伝説のOS。先行のWindows 98SEおよびWindows2000と比べてただただ不安定で、よいところがなく、おまけにそれをMicrosoftがコンシューマ向けOSと位置づけたものだから、一般消費者のPCへの不信をあおった原動力となったといわれる伝説のOS。

あの時はWindows2000という筋のよいOSがビジネス向けとしてすでに出ており、コンシューマモデルでも上位機種はこちらを搭載するメーカも多かった。ということでウィンドウズミーはスキップするのが正しいOSだった。

一方、Vista。従来のファイルシステムのあり方を根本的に変えると鳴り物のWindowsFSは消え去り、それでもWindowsXPからの変化は示さなければならず、その変化の意味がユーザにはなかなか伝わりにくい、という非常に微妙な位置づけ。とりあえずわかりやすいところでは見た目を変えたというのが喧伝され、そのためだかにやたらPCのスペックを要求し、それでもなおPCの資源が足りず、遅く不安定だとうわさされる。ただ明らかにすでに進化することをやめていたWindows Meと比べれば積極的な意味があるのも確か。

店頭ではいろいろ触ってみたが、店頭で触ってわかることには当然限界がある。自分のものとしていろいろカスタマイズしたり、実際に使ってみて、初めて一定の評価もできよう。ただ店頭で触った限り、メインメモリ512MBのモデルでは店頭でぬるく触るだけでも明らかにストレスを感じた。Panasonicさん、せっかくのLet's Noteを512MBメモリしか搭載せずに売ったら、Let's Noteとして築きあげてきたものが崩れやしませんか。1GB搭載しているモデルは店頭で触る限りはまずまず。

Vista用に買ってきたT60はメインメモリ1GB、専用グラフィックチップと128MBのグラフィックメモリを持っている。Vistaマシンとして不足はないはず。

Vistaのパフォーマンス測定ツールでスコアを確認する。デバイスごとにチェック項目があり、そのスコアが4以上あればその部分については太鼓判を押してくれる、といういまいち意義はよくわからないツールだ。その結果。

プロセッサ4.9
メモリ4.5
グラフィック4.6
ゲーム用グラフィック4.0
ハードディスク4.4

ということで、ゲームはぎりぎりながらそれ以外は結構余裕を持って「合格」。さて、このスペック、スコアでVistaの使用感やいかに、ということだが、わかってはいたが、メモリが足りない。1GBでは足りない。MacOSX Tigerが512MBでは使い物にならず、1278MBにして十分、という感じだったのと比べると、やや余計にメモリを必要とする感じ。登場時期からするとやむをえないところか。我がT60もmac miniのおこぼれ(メモリを増設したときにあまったもの)を頂き、256MBのメモリを増設して、mac miniと同じ1278MBにしたが、すずめの涙か。

まずは常時ハードディスクへのアクセスがとまらず、CPUの負荷も妙に高かったので、ちょっと見てみるとGoogleデスクトップがプレインストールされている。メモリが足りないのにこんなものを動かしていられるか、と早速切る。そうすると大分ましな感じにはなった。

現状、Officeもインストールせず、ただネットにしか使っていない状況で、省スペースデスクトップとしてはまずまずのパフォーマンス。ただハードディスクのアクセスは明らかに多く、ファンも結構回る。モバイルマシン用のOSとしてよいOSか、となると点数は俄然辛くなるだろう。

InternetExplorer7はかなり重い。Firefoxのほうが大分軽い。ただしFirefoxの使用時には結構戸惑った、というのは前述のとおり。既存のアプリケーションを使う際、ところどころでこうした障害に出くわす可能性はまだまだある。

UACなどやろうとしていることは間違ってはいない。新しい方向に踏み出そうというところも(WindowsMeと比べれば)明確に感じられる。初期のMacOSXがこんな感じだったのだろうか、などと想像してみたりする。これからユーザも一緒に育てていけば面白いかもしれない、と感じなくはない。

しかし初期MacOSXは旧MacOSと並列的にリリースされたOSだ。WindowsXPの後継として、主力OSとして出されたVistaにはユーザが「育てる」余裕などないはずだ。

結論。いまWindowsPCを一台だけ購入するとすれば、比較的問題がなく、高いパフォーマンスを得られるのは間違いなくWindowsXP搭載機。それでも普通に店舗で買えるPCはどんどんVista搭載機になっていくだろう。そこで人にどちらを薦めるか、となると長いものには巻かれよでVistaのほうだろうか。それで問題が起こったら、親密になりたい相手には一緒に悩んであげる、どうでもよい相手には「とりあえずUACを切れ、それでもだめならそのようなものだとあきらめろ」と言う。

T60ファーストインプレ

Vista、当初はスキップする予定だったのだけれど、もろもろの都合でVistaについてはある程度どんなものかは評価しておいたほうがいいような気がしてきた、ということ、評価する以上は自分で使ってみないとなかなかわからないということで、Vistaマシンを導入するか、と思い立つ。

最初はそれでも安くデスクトップマシンで済ませようと思ったが、同じお金を出すならきちんと愛着のわくものを、となんだかたくさんお金を払うほうに気持ちが動く。

今私が使っているPCは全部で四台。

  • テレビ録画用デスクトップVAIO RX70(2002年ぐらいに中古で購入)
  • 自宅でのネット接続その他もろもろ用mac mini(2006年購入)
  • 出張・モバイル機Let's note R3(2005年購入)
  • 自宅および出先でじっくり作業するためのT40-92J(2003年購入)。

このうち、T40がファンエラーを時々出したり、そうでなくともファンの音がやたらうるさかったりするので、新規マシンを導入するのならここの置き換えだろう、と。

T40の代わりといったら、当然後継機T60しかない、というわけで、IBMならぬlenovoのサイトなどをチェック。WindowsXP搭載機が結構安くで出ていて、それを3000円の実費でVistaにバージョンアップもできたが、バージョンアップの手間を惜しんで、Vista初期導入モデルに狙いを定める。狙うは14inch液晶搭載モデルT60-PKJ。2月はじめだったらlenovo直販で19万円弱で売っていたのだが、それを見過ごし、今見てみると20万弱。1万円高くなってしまった。それもやむなし、とそれでもあきらめ悪くネットを探すと、比較的近場の店で直販とほぼ同価格で売っているのを発見。通販よりは直接手渡しが好きなので、土曜日に20万円を財布に入れてその店に出向く。いわゆる箱売りの店。20万円を支払い、思ったよりも小ぶりな箱を手に電車で帰る。かつて東京で同じような店でT40を衝動買いしたことがあったが、それに比べれば楽なものだ。

買ってきたT60-PKJのスペック。

  • CPU: Core2 Duo T7200(2GHz)
  • メモリ: 1GB
  • グラフィック: ATI mobile Radeon X1400(128MBメモリ)
  • 液晶:14.1inch SXGA+
  • HDD: 120GB
  • デバイス: DVD スーパーマルチ

良くも悪くもT40の後継機。あまり代わり映えがしない、ともいえるし、これまでとなんら違和感なく使える、ともいえる。ファンの音は老兵T40と比べればずっと静か。キーボード、トラックポイントはいつものThinkPad。lenovoになって品質がどうとかいう話もあるようだが、私はなんら不満はない。

とりあえずまだ検証のためのPC、実用に給するようになっても仕事用マシンとするつもりなので、T40を引退させるつもりは当面ない。今自宅の机にはT40、T60というぱっと見はほとんど同型のやや大振りなノートPCが二台並んでいる。おまけにmac miniとモニタ、キーボード、マウスも机の上。机が狭くて仕方がない。

VistaとFireFox

もろもろの事情があってVistaマシンを導入。

その辺の話とVistaおよび新マシンのインプレはまたの機会にするとして、早速Vistaで経験したトラブル。ネットで情報をあさったが意外と見つからなかったので、ここに記しておく。

VistaマシンのFireFoxをインストールし、アドインなどをインストールしてうまくいかなかったときによく起こるトラブル(のようだ)。

FireFoxを起動しようとすると"The program must close to allow a previous instllation attempt to complete. Prease restart."という表示が出て、起動ができなくなるというもの。

これが厄介で、普通はアプリケーションがおかしくなったら、そのアプリケーションをいったんアンインストールしてから再インストールしてしまえばよいのだが、その際の「アンインストール」がうまくいかない。コントロールパネルから正規の手段でアンインストールしても、FireFox関係のファイルが残る。これを手動で削除しようとしても権限がどうたらいって来て消せない。消したつもりで再インストールしても状況は改善されない。

とまあ、非常にややこしいことになるわけだが、結論から言うと

C:\Users\<your_username>\AppData\Local\VirtualStore\Program Files\Mozilla Firefox\xpicleanup.dat

というファイルを削除すればよい。ただしこのフォルダはデフォルトでは見えないので、フォルダのオプションから「すべてのファイルとフォルダを表示する」ように設定しておくこと。またこのファイルを削除する際にはFireFox関係のプログラムは完全に終了させておくこと。

ちなみにこの現象が起こるのはVistaから導入されたUAC(User Account Control:ユーザアカウント制御)を有効にしているとき。「バーチャル ストア」をキーワードに調べてみるとこのあたりの技術的なことが少しは見えてくる。

こういうややこしいのがいやだとUACを無効にせよというアドバイスもあるが、私は賛同しない。確かにUnixのアクセスコントロールと比較すると、変に凝っている分、現段階では未完成という感じだが、本来やろうとしていることは非常に全うかつ正しいこと。UACはオンにしておくことを原則に、エラーが起こった場合の対処を一つ一つ積み重ねてデータベース化しておくことが必要だ。

ちなみに上記解決策はMozillaZineに出ていたもの。日本語サイトではこの解決策をきちんと書いたものは見当たらなかった。ということで、ささやかな貢献ながら、ここにこのエラーについての対処法を記す。

いじめ訴訟(SLAPP=Strategic Lawsuit against Public Participation)

以前取り上げたオリコンによる「名誉毀損」裁判の続報。

この件については、オリコン側が

『明らかな事実誤認に基づく誹謗中傷』があったことを認めてもらい、その部分についてのみ謝罪して頂きたいだけです。その際には、提訴をすぐに取り下げます。

などと「自白」している時点で、「訴訟権の濫用」であることは自明というものだろう。

参考リンク追加

私自身は少なくとも現在まだカンパとかはしていないけれど、一応参考までに。

あと私も別所で書いたエントリにとんちんかんなコメントをつけられたが、それに関わる話。烏賀陽氏の発言内容そのものが問題の本質ではないのだ、ということ。

さらに追加

特に「調査方法の明示について」の部分は当たり前のことながら、分かっていない人が多い。

忌まわしきかな、Office2007

WindowsVISTAが発売になっている。こちらの方は今はやりのデスクトップ検索をWindowsが標準で取り込んだ、というぐらいしか意味はなさそうだし、特段どうということはない。

OS標準であることに意味があるのは確かだが、Googleデスクトップなどいくらでも代替が効く。試みにGoogleデスクトップをインストールしてみたが、確かに強力。ローカルにあるファイルよりウェブに挙げたデータの方が検索しやすい、などという皮肉な状況があったが、そうした状況が解消される。

ちなみにMacOSXのSpotLightも同様の機能を提供するが、こちらは現段階でネットワークドライブに対応していない。ファイルサーバにデータを保管するのを常態化している場面では現状ほとんど役に立たない。VISTAのはおそらくネットワークドライブにも対応しているようだ。もちろんGoogleデスクトップはネットワークドライブにも対応している。

それよりも驚いたのがOffice2007。これには参った。ヨドバシカメラの展示品PCで、とりあえずExcelで一番怪しそうなピボットテーブル機能を試してみたのだが、「分からん」。どこにその機能があるのかが分からないのだ。従来のExcelだったら「データ」メニューの中にあったのだが、Excel2007にはそんなメニューがない(ように記憶している)。ぱらぱら探しては見たが、見あたらず、ヘルプの助けを借りる。なんと、「挿入」メニューにあるという。何でわざわざ変えるのだ、とむっとしつつピボットテーブルを作成してみるが、これまた従来の操作イメージとはほど遠いUI。しばらくごちゃごちゃさわってようやく分かったのだが、単にこれまでとは違う、というだけでなく、操作に直感性がなくなってしまっている。これははっきり改悪だ。

まあ、私が使うと言うだけの話なら、もう分かったと言えば分かったし、使えといわれれば使える。そもそもこれまで使ってきたExcel2000でいいや、とも思うからバージョンアップなどしなければよい。

しかし教育という面から見ると、来年度からの授業、どうするのだ?大学にあるPCにはExcel2003(かな?)が入っている。ピボットテーブルを扱う際にも、従来の操作を教える。しかし自分用のPCをもっていない学生には学習用に自分用のPCを買うように進めるのだが、来年4月以降に購入した学生さんのPCにはExcel2007が入っていることだろう。大学で教わったとおり自宅で行おうとしても、全く画面が違う。これは困る。

技術は進化しなければならない。新しい製品を出すには何か新しいものが必要だ。それは分かる。しかし操作体系をねじ曲げてしまう改変は困る。

デスクトップ検索は従来のファイル管理手法を変える可能性は秘めている。しかし従来のファイル管理手法をできなくしてしまうわけではない。単に、それより便利な手法を用意して、ユーザの使い方の変化を用意しているだけだ。それに比べてOffice2007の改変は従来の操作手法を壊してしまった。

出産機械と発情装置の逢瀬

恒例の鬱状態。定期的にやってくる。ま、潜在的ヒッキー、ニート予備軍だしな。

柳沢厚生労働大臣の「失言」、結構各所のブログでも火種になっているようだが、特に思うところもなかった。個人的には「出産機械」という言葉遣いは結構センスあるな、とか思ったりしたのだが、なんだかドゥルーズ・ガタリっぽくて素敵じゃん、とか無責任なことを思ったりしたのだが、まあ、厚生労働大臣が言っちゃまずいわな。学者先生ならば普通に「あり」だったろうが。

そういえば上野千鶴子さんがかつて男性のことを「発情装置」と呼んだが、「発情装置」と「出産機械」、このタームを組み合わせればとても機械論的な社会モデルが描けそうでそれはそれで結構いいんじゃないか、とか。ただ言語センスとしては「装置」よりは「機械」の方がよいと思う。機械は「主体」の一形態であるのに対して、装置は「主体」を生み出すものだ。「発情装置」である男性も「出産機械」である女性もこの場合は「主体」の立場にいるのだから、上野さんの使い方には違和感がある。

ということで柳沢大臣、政治センスはあれなんだろうが(なんだかんだこれほど批判されたという結果においてやっぱりこれは「失言」なのだ)、言語センスは意外と悪くなかったりする。といって、別に褒めるほどのものでもないか。